JPH0631057A - ゲーム装置のコントローラ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ゲーム装置本体１，モニタ２，アダプタ３及
びコントローラ４により成るゲーム装置において、同一
のコントローラ４を用いて異なる機種のゲーム装置１に
対応し得る手段を提供する。 【構成】 このため、アダプタ３に同一のコントローラ
４からの信号を、複数の異なる種類のゲーム装置Ａ，
Ｂ，Ｃ，Ｄがそれぞれ認識し得る信号変換手段としての
制御線１２用コネクタ８，９，１０，１１を配設した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明はゲーム装置、特にテレ
ビゲーム装置のコントローラに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、家庭用のテレビジョン受像機等を
モニタとして利用するいわゆるテレビゲーム装置（ある
いはコンピュータゲーム装置、略してファミコン等）が
普及している。従来のこの種のゲーム装置のコントロー
ラは初期には有線式のものが一般的であったが、実際に
ゲーム操作を行う場合、操作者とテレビ等のゲーム用モ
ニタ画面との距離がケーブル（またコード）長さにより
制約されて見難くなったり、またケーブルが邪魔にな
り、不使用時の保管の際にも始末が不便である等の煩わ
しさがあるため、最近はこれらを無線によりワイヤレス
化された製品が増加している。これらに関連する提案と
しては、例えば特開昭６３−８２６８８号公報及び実開
昭６２−１４５２７号公報等がある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の従来例にあっては、その有線，無線方式にかかわらず
コントローラから各ゲーム装置への制御信号送信はゲー
ム装置の種類によってそれぞれ異なる信号が用いられて
おり、そのため一般的に、複数の異なる種類のゲーム装
置を使用する場合、それぞれのゲーム装置に対応した専
用のコントローラを必要とし、しかもそれぞれのコント
ローラを使い慣れるまでにある程度の時間が必要であっ
た。また、製品としてのコントローラに関しても、装置
メーカ側として、種類の異なる各ゲーム装置毎に開発す
る必要があるため非効率的であり、一方、使用者側も各
ゲーム装置毎にそれぞれ専用品を買い揃えなければなら
なかった。

【０００４】この発明は以上のような局面にかんがみて
なされたもので、メーカ側が異なる機種のゲーム装置毎
にそれぞれ専用のコントローラを開発する手間が省け、
一方、使用者側も装置と同数の専用コントローラを購入
する必要をなくする手段の提供を目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】このため、この発明にお
いては、ゲーム状態入力手段及びその入力情報の送信手
段とより成るコントローラ、ならびに前記入力情報の受
信手段及びこの受信入力情報をゲーム装置を介してモニ
タ上に画像・音声制御信号として送出するためのインタ
フェース回路とより成るアダプタとで構成されたゲーム
装置において、一個の前記コントローラからの信号に対
して、複数の異なる種類のゲーム装置がそれぞれ認識し
得る信号に変換するための信号変換手段を備えるよう構
成することにより、前記目的を達成しようとするもので
ある。

【０００６】

【作用】このため、この発明構成により、それぞれ専用
のコントローラをゲーム装置の異なる種類毎にメーカが
開発する必要がなくなり、また使用者側も同数のワイヤ
レスコントローラを購入する必要がなくなる。また、常
時同一のコントローラを使用するため、容易にその操作
に慣熟し得る。

【０００７】

【実施例】以下にこの発明を複数の実施例に基づいて説
明する。図１にこの発明を適用し得るワイヤレスコント
ローラを備えたゲーム装置の一例の基本構成図を示す。
１は、この種のテレビゲーム装置（本体）、２は、この
ゲーム装置１からの信号が入力されるテレビ受像機等の
画像・音声モニタ、３は、ワイヤレスコントローラ４か
らの入力情報である無線信号を受信するための受信回路
（そのアンテナ３ａのみを示す）と、この信号をモニタ
２上の画像・音声制御信号としてゲーム装置１を介して
送出するためのインタフェース回路とより成るアダプタ
である。ワイヤレスコントローラ４は、押ボタン等のゲ
ーム状態入力手段を有する各キースイッチＫと、その入
力情報を無線送信するための送信回路（そのアンテナ４
ａのみを示す）とより成る。

【０００８】（第１実施例）図２に、第１実施例のアダ
プタ３の構成斜視図を、また図３にその回路構成例、図
４にワイヤレスコントローラの回路構成例を示す。図２
において、６は電源コンセント、７は、ゲーム装置１本
体への電源供給用コネクタである。８，９，１０，１１
は、それぞれ同一のワイヤレスコントローラ４の各キー
スイッチＫ（図４）の信号をそれぞれ異なる４種類のゲ
ーム装置に伝達するための制御線１２（Ａ，Ｂ，Ｃ，
Ｄ）（図３）用の各コネクタである。

【０００９】また、図３において、１３は、受信アンテ
ナ３ａよりの受信回路、１４はその信号制御回路で、そ
れぞれ異なる種類のゲーム装置１用各制御線Ａ，Ｂ，
Ｃ，Ｄを備えている。１５は電源回路を示す。一方、図
４において、１６は各キースイッチＫからの信号制御回
路、１７は送信アンテナ４ａへの無線送信回路、１８は
電源用のバッテリ、１９はその充電用端子を示す。

【００１０】この実施例の特徴は、アダプタ３におい
て、ワイヤレスコントローラ４からの制御信号を、特定
のゲーム装置１がそれぞれ認識し得る信号に変換してや
るための信号変換手段として、前記４種類のゲーム装置
制御線１２（Ａ〜Ｄ）用の各コネクタ８〜１１を設けた
ことにより、別機種のゲーム装置１に同一のワイヤレス
コントローラ４を使用するとき、各コネクタ８〜１１の
選択によりそのゲーム装置１に対応した信号を出すよう
にしたものである。

【００１１】つぎに動作を説明する。ゲーム装置１本体
の電源は、アダプタ３を経由して供給され、ゲーム操作
時、ワイヤレスコントローラ４は各キースイッチＫの入
力状態をシリアルデータ化し、それで無線電波の搬送波
を変調して連続または定期的に送信する。アダプタ３に
接続されているコネクタ８〜１１のうち、対応するコネ
クタをゲーム装置１に接続する。そして、ワイヤレスコ
ントローラ４からの各信号をアダプタ３の制御回路１３
において、各ゲーム装置１に対応する信号に変換し、そ
れぞれ対応するケーブルＡ〜Ｄから出力するよう構成し
たものである。

【００１２】（第２実施例）図５に他の第２実施例のア
ダプタ３の構成斜視図を示す。ゲーム装置１本体の電源
供給及びゲーム操作時のワイヤレスコントローラ４から
の信号送信に関しては、前記第１実施例の場合と同様で
ある。

【００１３】この実施例のアダプタ３は、ケーブルコネ
クタ８が一個だけ接続されており、各種ゲーム装置に対
応する各スイッチ２０（Ａ，Ｂ，Ｃ，……，Ｇ，……）
の切替えにより出力される信号が、各ゲーム装置１に対
応したものとなるよう構成したものである。このとき、
ゲーム装置１の種類によってコネクタプラグ８の形状が
異なるので、コネクタ変換プラグ２１を各ゲーム装置毎
に用意する。そしてワイヤレスコントローラ４からの各
信号をアダプタ３の制御回路において前記各スイッチ２
０で指定された機種のゲーム装置１に対応する信号に変
換してケーブルから出力するようにしたものである。

【００１４】（第３実施例）つぎに、さらに他の第３実
施例の基本構成図（図１相当図）を図６に示す。図７は
そのアダプタ３と変換装置２２との構成斜視図、図８は
アダプタ３の回路構成図、図９は変換装置２２の回路構
成図である。

【００１５】この第３実施例は、図６に示すように、ア
ダプタ３とゲーム装置１の間に変換装置２２を介装した
ものである。アダプタ３は一個の制御線用コネクタ８を
備え、電源供給端子２３より変換装置２２に接続されて
おり、変換装置２２は、ゲーム装置制御線１２によりゲ
ーム装置１に接続される。図９において、２４は制御回
路、２５は制御入力端子、３，は電源端子を示す。

【００１６】ゲーム装置１本体の電源供給及びゲーム操
作時のワイヤレスコントローラ４からの信号送信に関し
ては、前記第１及び第２実施例におけると同様であり、
重複説明は省略する。

【００１７】アダプタ３の制御回路１３から、例えば、
ゲーム装置“Ａ”という機種に対応した制御信号を出す
が、ここでゲーム装置“Ｂ”にこのワイヤレスコントロ
ーラ４を使用するときは、装置“Ｂ”に対応した変換装
置２２を用いるようにしたものである。この変換装置２
２において、ゲーム装置“Ａ”に対応した制御信号を受
けその信号をゲーム装置“Ｂ”に対応する信号に変換し
て出力する。この変換装置２２は、ゲーム装置１の異な
る機種数だけ用意すると好都合である。

【００１８】なお、前記第１〜第３各実施例におけるワ
イヤレス方式の無線通信媒体は、図例のように電波でな
く赤外線等であっても差支えない。また各ワイヤレスコ
ントローラ４のゲーム状態入力手段は、図例のキースイ
ッチＫのみに限定されるものでなく、例えばジョイステ
ィックやトラックボールもしくはマウス等の変化量入力
装置であっても差支えない。

【００１９】（第４実施例）以上の第１〜第３実施例は
いずれも図１に示したワイヤレス通信方式の場合の事例
を示したが、図１０に有線式コントローラ４ａを有し、
信号線２７を備えた事例の第４〜第６実施例について順
次に説明する。図１１は第４実施例のアダプタ３ｗの構
成斜視図（第１実施例の図２相当図）、図１２にアダプ
タ３ｗの回路構成図（同図３相当図）、図１３にコント
ローラ４ｗの回路構成図（同図４相当図）を示す。

【００２０】この第４実施例は、前記第１実施例におけ
るコントローラ信号の無線送信方式を有線送信方式に置
換えたのみで、コントローラ４ｗからの各制御信号を機
種の異なるゲーム装置１が認識し得る信号に変換するた
めの手段及び動作については、第１実施例におけると全
く同様であるため重複説明は省略する。

【００２１】（第５実施例）前記有線方式における他の
実施例として図１４に第５実施例のアダプタ３ｗの構成
斜視図を示す。この場合も、前記第１実施例に対する第
２実施例におけると全く同様に、前記第４実施例の複数
の制御線用コネクタ８〜１１を、一個の制御線用コネク
タ８と切換スイッチ２０及びコネクタ変換プラグ２１に
代えたものであり、前記と同一理由により重複説明は省
略する。

【００２２】（第６実施例）有線方式のさらに他の実施
例として、図１５に第６実施例の基本構成図（前記第３
実施例の図６相当図）、図１６にそのアダプタ３ｗと変
換装置２２との構成斜視図（同図７相当図）、図１７，
図１８にそれぞれアダプタ３ｗ及び変換装置２２の各回
路構成図（それぞれ前記第３実施例の図８，９相当図
で、図１８は図９と同一である）を示し、重複説明は前
記と同一理由により省略する。

【００２３】なお、前記第４〜第６実施例における各コ
ントローラ４ａのゲーム状態入力手段は、前記第１〜第
３実施例におけるワイヤレスコントローラ４の場合と同
様に、キースイッチＫのみでなく、例えばジョイスティ
ックやトラックボールもしくはマウス等の変化量入力装
置であっても差支えないことはもちろんである。

【００２４】

【発明の効果】以上、説明したように、この発明によれ
ば、同一のコントローラにより異なる機種のゲーム装置
に対応し得る信号変換手段を設けたため、各機種毎に専
用のコントローラを開発したり購入したりする必要がな
くなり、また常時同一のコントローラを使用するためそ
の操作に慣熟し易くなるという利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】 第１，第２実施例の基本構成図

【図２】 第１実施例のアダプタの構成斜視図

【図３】 上記アダプタの回路構成図

【図４】 そのコントローラの回路構成図

【図５】 第２実施例のアダプタの構成斜視図

【図６】 第３実施例の基本構成図

【図７】 上記アダプタ及び変換装置の構成斜視図

【図８】 そのアダプタの回路構成図

【図９】 その変換装置の回路構成図

【図１０】 第４，第５実施例の図１相当図

【図１１】 第４実施例の図２相当図

【図１２】 第４実施例の図３相当図

【図１３】 第４実施例の図４相当図

【図１４】 第５実施例の図５相当図

【図１５】 第６実施例の図６相当図

【図１６】 第６実施例の図７相当図

【図１７】 第６実施例の図８相当図

【図１８】 第６実施例の図９相当図

【符号の説明】

１ ゲーム装置 ２ モニタ ３，３ｗ アダプタ ４ ワイヤレスコントローラ ４ｗ コントローラ ８〜１１ 制御線用コネクタ １２，Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄ ゲーム装置用制御線 １４ 制御装置 ２０ 切換スイッチ ２２ 変換装置 Ｋ キースイッチ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ゲーム状態入力手段及びその入力情報の
   送信手段とより成るコントローラ、ならびに前記入力情
   報の受信手段及びこの受信入力情報をゲーム装置を介し
   てモニタ上に画像・音声制御信号として送出するための
   インタフェース回路とより成るアダプタとで構成された
   ゲーム装置において、一個の前記コントローラからの信
   号に対して、複数の異なる種類のゲーム装置がそれぞれ
   認識し得る信号に変換するための信号変換手段を備えた
   ことを特徴とするゲーム装置のコントローラ。