JPH05336U - 被加工物搬送用パレツト - Google Patents
被加工物搬送用パレツトInfo
- Publication number
- JPH05336U JPH05336U JP5717291U JP5717291U JPH05336U JP H05336 U JPH05336 U JP H05336U JP 5717291 U JP5717291 U JP 5717291U JP 5717291 U JP5717291 U JP 5717291U JP H05336 U JPH05336 U JP H05336U
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- Japan
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- pallet
- press
- fitting
- work piece
- cylinder head
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 部品を被加工部に圧入する加工ラインで、被
加工部を載せて使用するパレットが部品の圧入工程で傾
斜されても、圧入力の分力でパレットの固定状態が不安
定にならないようにし、しかも種々の被加工物を保持可
能にした。 【構成】 パレット2に被加工物を保持する複数のクラ
ンプ装置13を設けるとともに、それらクランプ装置を
部品の圧入力の分力に対向する向きに配置した。
加工部を載せて使用するパレットが部品の圧入工程で傾
斜されても、圧入力の分力でパレットの固定状態が不安
定にならないようにし、しかも種々の被加工物を保持可
能にした。 【構成】 パレット2に被加工物を保持する複数のクラ
ンプ装置13を設けるとともに、それらクランプ装置を
部品の圧入力の分力に対向する向きに配置した。
Description
【0001】
本考案は、二輪車や四輪車等のシリンダーヘッドのように加工ラインでバルブ シートやバルブガイドを圧入する工程で、被加工物を載せて搬送するために使用 するパレットに関し、特に、部品の圧入時の分力により被加工物がパレットに対 し動くのを防止したものである。
【0002】
二輪車のシリンダヘッドの様に多機種、少量生産のライン形態では、マシニン グセンターを主体としたライン構成となる。形状の異なる多種のワーク(被加工 物)を自動化ラインで加工する場合は、機械装置間のワーク搬送、及びワークの 治具への着脱のトラブルを避ける為、通常はワークを直接搬送装置で搬送するこ とはせず、パレットにワークを載せて搬送している。シリンダヘッドの加工ライ ンでは一般にワークがパレットに対し、動かない様にするため、図5aに示すよ うにワークaを上からパレットb側に押付ける形式のクランプ装置cでワークを クランプするとともに、ノック穴dにピンeを入れて固定する方法がある。
【0003】 また、パレットを基台側にクランプ装置を介して固定するようにした技術は、 特開昭62−173153号公報と63−68332号公報に開示されている。 しかし、シリンダヘッドの加工ライン中にバルブシートやバルブガイドの圧入工 程があり、圧入時にバルブの向きが鉛直となるようにシリンダヘッド及びパレッ トを傾けるので、これら方法ではワークが動いて加工精度が低下するとともにノ ツク穴が楕円になったり、ノックピンが摩耗して破損し易かった。 このため図5bに示すように治具f側に設けたハンドル式押付け棒g、或は伸 縮シリンダhでワークaを治具f側に固定するとともに、押付け棒gなどとワー クとの間にバックアップ装置iを介在させて、ワークaをパレットbを介して治 具fに固定することが行なわれている。
【0004】
上記従来技術のように、治具側に設けた押付け棒や伸縮シリンダによりバック アップ装置を介してワークを固定する場合、形状の異なるワークを加工するため にワークをパレット上に固定する際、ワーク加工用の圧入機を停止してバックア ップ装置を交換しなければならず、手数が掛かるとともに作業能率が低下する。 またバックアップ装置を交換可能にすると装置が大きくなり、さらにランダム生 産に対する対応が困難である。 そこで本考案は被加工物を搬送するために使用するパレットが、圧入工程でパ レットの固定状態が不安定にならないようにし、しかも種々の被加工物(ワーク )を簡単な操作で保持状態を変更できるようにし、かつ位置づれすることなく保 持できるようにすることを目的とする。
【0005】
本考案は、部品を被加工物に圧入する工程を含む加工ラインで、被加工物を載 せて搬送するために使用するパレットにおいて、上記目的を達成したものである 。そのため、パレットに被加工物の側面を保持する複数のクランプ装置を設ける とともに、それらクランプ装置を前記の部品圧入時の圧入分力に対向する向きに 配置した。
【0006】
上記の被加工物搬送用パレットに被加工物を固定するときは、被加工物をノッ クピンによりパレットに固定させた後、複数のクランプ装置を被加工物の側面に 押付けて固定する。この状態でパレットを傾けて部品を被加工物に圧入させても 、複数のクランプ装置の少くとも1つが部品の圧入力の分力に対向する向きに配 置されているので、部品の圧入力により被加工物がパレットに対して移動するこ とはない。このため、ノックピンのノック穴が楕円になったりすることはなく、 常に良好な加工精度を得ることができる。 またクランプ装置は、被加工物の側面をクランプするので、圧入工程以外の機 械加工において、ツール及びツールホルダー等にクランプ装置が干渉することは ない。
【0007】
本考案の一実施例を図1〜4により説明する。 本考案の被加工物の搬送用パレットは、例えばシリンダヘッドへの部品圧入装 置に、被加工物を搬送する加工ラインで使用される。この場合の部品圧入装置は 図1に示されるように被加工物であるシリンダヘッド1を載せたパレット2を搬 送コンベア3で搬送し、所定位置でパレット2を搬入出装置4の伸縮作動により 治具装置5の上に引込むようになっている。治具装置5の上部と下部とに、それ ぞれ部品圧入機としてバルブガイド圧入ラム6とバルブシート圧入ラム7とが設 けられ、それら圧入ラム6、7によりパーツフィダからバルブシートやバルブガ イドを運搬してシリンダヘッド1の所定部所に圧入するようになっている。
【0008】 治具装置5は、パレット2を固定するためのクランプ装置5aを有しており、 さらにクランプテーブル5bの両側が支軸8を介して保持され、一方の支軸8を 図示を省略した回動装置により適宜角回動することによりクランプテーブル5b が両支軸8を中心にして揺動されるようになっている。すなわち、シリンダヘッ ド1は、そのバルブ角度が基準面(シリンダ合せ面)に対して一般に傾斜してお り、バルブガイド9aやバルブシート9bをシリンダヘッド1の所定位置に圧入 する場合に、クランプテーブル5bを適宜角度揺動してバルブ角度を鉛直状態に 保持できるようになっている。
【0009】 パレット2の4隅に位置決め穴10が設けられ、それらにピンを挿入させて治 具装置5の所定位置に固定させられるようになっている。なお、位置決め穴10 は、対角線上の2つの穴が圧入用にされ、他の2つが機械加工用に使用される。 また、シリンダヘッド1をパレット2上の所定位置に固定するため、2つのノッ クピン11をそれぞれシリンダヘッド側のノック穴に入れ、2つの締付けボルト 12をそれぞれシリンダヘッド側のボルト孔に締付けて、シリンダヘッド1をパ レット2に固定できるようになっている。
【0010】 パレット2は、それが保持しているシリンダヘッドにバルブシートなどを圧入 する場合は、前記のように支軸8を中心に少し傾斜され、それがために、圧入ラ ム6、7の圧入時にシリンダヘッド1への圧入力がパレット2の平面方向の分力 として作用する(図3の太い矢印は圧入力、細い矢印は分力)。このようにして ノックピン11に分力が作用すると破損しやすいので、パレット2に圧入時の前 記分力に対向する向きに反力が作用するクランプ装置13が設けられる。すなわ ちクランプ装置13は、クランプテーブル5bの支軸8の軸線の両側に相当する パレット2上に複数(本実施例では3つ)設けられ、クランプ装置13の先端が シリンダヘッド1の側部を保持する。
【0011】 このクランプ装置13は、シリンダヘッド1の側部の突部に当接する係止材1 4と、係止材14に取付けたネジ棒15と、ネジ棒を回転させて押出し量を調整 可能にした支持部材16とからなり、支持部材16の基部がパレット2にボルト で固定されている。また係止材14とネジ棒15との連結部は、球面突部と球面 凹部との結合構造にして揺動可能にし、種々の被加工物をクランプする場合にな じみ易いようになっている。なお、クランプ装置13の押付け力は調整される構 成であるため、クランプ時、被加工物を必要以上に押さないようにし、圧入機に よる圧入力の分力を受け止めるだけに使用するのが望ましい。
【0012】
本考案の搬送用パレットでは、被加工物の側面をクランプするクランプ装置が 設けられているので、搬送用パレットを傾斜させて被加工物に部品を圧入する時 に圧入力の分力が被加工物に作用しても、その分力にクランプ装置が対向するの で、被加工部を搬送用パレットに固定しているノックピンやノック穴を破損する ことがなく、常に精度よく部品の圧入、あるいは被加工物の加工をすることがで きる。またクランプ装置は押出し量の調整が可能であって、先端が揺動可能であ り、従来技術のようなバックアップ装置を設ける必要がなく、圧入機の治具の汎 用化、無段取化が可能となり、さらに圧入設備の価格低減が可能になる。
【図1】本発明の被加工物搬送用パレットを使用する圧
入装置の概略図である。
入装置の概略図である。
【図2】本発明の搬送用パレットの平面図である。
【図3】本発明の搬送用パレットにシリンダヘッドを固
定した状態の正面図である。
定した状態の正面図である。
【図4】搬送用パレットのクランプ装置の断面図であ
る。
る。
【図5】従来の圧入工程で被加工物を固定する2種類の
場合の説明図である。
場合の説明図である。
1 シリンダヘッド 2 パレット 5 治具装置 11 ノックピン 13 クランプ装置 14 係止材
【手続補正書】
【提出日】平成3年7月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】本考案の被加工物搬送用パレットを使用する圧
入装置の概略図である。
入装置の概略図である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】本考案の搬送用パレットの平面図である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】本考案の搬送用パレットにシリンダヘッドを固
定した状態の正面図である。
定した状態の正面図である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 部品を被加工物に圧入する工程を含む加
工ラインで被加工物を載せて搬送するために使用するパ
レットにおいて、パレットに被加工物の側面を保持する
複数のクランプ装置を設けるとともに、それらクランプ
装置を前記の部品圧入時の圧入分力に対向する向きに配
置したことを特徴とする被加工物搬送用パレット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5717291U JPH05336U (ja) | 1991-06-26 | 1991-06-26 | 被加工物搬送用パレツト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5717291U JPH05336U (ja) | 1991-06-26 | 1991-06-26 | 被加工物搬送用パレツト |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05336U true JPH05336U (ja) | 1993-01-08 |
Family
ID=13048127
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5717291U Pending JPH05336U (ja) | 1991-06-26 | 1991-06-26 | 被加工物搬送用パレツト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05336U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3020646A1 (en) | 2014-11-14 | 2016-05-18 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Pallet and conveyance system |
-
1991
- 1991-06-26 JP JP5717291U patent/JPH05336U/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3020646A1 (en) | 2014-11-14 | 2016-05-18 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Pallet and conveyance system |
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