JPH05336849A - マルチフィルム被覆装置 - Google Patents

マルチフィルム被覆装置

Info

Publication number
JPH05336849A
JPH05336849A JP4092093A JP4092093A JPH05336849A JP H05336849 A JPH05336849 A JP H05336849A JP 4092093 A JP4092093 A JP 4092093A JP 4092093 A JP4092093 A JP 4092093A JP H05336849 A JPH05336849 A JP H05336849A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
soil
covering
ridge
film
ridges
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP4092093A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2786790B2 (ja
Inventor
Tadashi Miyairi
忠 宮入
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Shibaura Machinery Corp
Original Assignee
IHI Shibaura Machinery Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IHI Shibaura Machinery Corp filed Critical IHI Shibaura Machinery Corp
Priority to JP5040920A priority Critical patent/JP2786790B2/ja
Publication of JPH05336849A publication Critical patent/JPH05336849A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2786790B2 publication Critical patent/JP2786790B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Protection Of Plants (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 畝及び畝溝の整形と、これらの畝及び畝溝へ
のマルチフィルムの被覆とを連続して行ない、しかも、
現行程で整形した畝及び畝溝のみへマルチフィルムの被
覆を行なうようにする。 【構成】 移動農機1の後部に畝整形器12を連結する
と共にこの畝整形器12によって整形された畝10と畝
溝11とを被覆するマルチフィルム15をロール状に巻
回した状態で取付ける。整形された複数条の畝溝11の
うちの一方の外方端の畝溝11を被覆した前記マルチフ
ィルム15の一側を覆土すると共に畝10の裾部へ片寄
せする覆土ディスク20aを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、畝及び畝溝の整形と、
整形した畝及び畝溝へのマルチフィルムの被覆とを同時
に行なうようにしたマルチフィルム被覆装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、このようなマルチフィルム被覆装
置としては種々のものがあり、例えば、特公昭58−8
806号公報や特公昭62−35733号公報等に開示
されたように、移動農機の後部にロータリ作業機や畝整
形器を連結すると共にロール状に巻回されたマルチフィ
ルムを取付けたものが一般的である。そして、作業地域
内において移動農機を往復動させ、畝及び畝溝の整形
と、整形された畝及び畝溝へのマルチフィルムの被覆と
を同時に行なっている。
【0003】ここで、従来のマルチフィルム被覆装置に
おいては、一回の行程(例えば、一回の往路走行)で整
形した畝及び畝溝の全体へマルチフィルムの被覆を行な
うと、次の行程において、この次行程を行なう未作業地
域に面している畝溝を被覆したマルチフィルムにロータ
リ作業機や畝整形器が引っ掛かり、マルチフィルムを破
いたり剥がしたりするという欠点がある。そのため、整
形した複数条の畝及び畝溝のうち、次行程を行なう未作
業地域に面している一つの畝及び畝溝へのマルチフィル
ムの被覆は行なわず、整形した畝及び畝溝のうち次行程
を行なう未作業地域に面していない畝及び畝溝と、前行
程で整形した畝及び畝溝のうちマルチフィルムを被覆し
ていない畝及び畝溝とへマルチフィルムの被覆を行なう
ようにしている。
【0004】即ち、現行程で整形した畝及び畝溝の一部
と、前行程で整形した畝及び畝溝の一部とへマルチフィ
ルムの被覆を行なうようにし、現行程で整形した畝及び
畝溝のうちマルチフィルムを被覆しなかった部分へは、
次行程においてマルチフィルムを被覆するようにしてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のマルチフィルム
被覆装置においては、前行程で整形した畝及び畝溝の一
部と、現行程で整形した畝及び畝溝の一部とへマルチフ
ィルムの被覆を行なうため、移動農機を前行程で整形し
た畝と平行に走行させる必要があり、移動農機の操向操
作が煩雑になると共に作業能率が低下している。そし
て、一旦畝の蛇行が発生した場合には、その蛇行を修正
することが困難である。
【0006】また、マルチフィルムによっては、畝溝を
被覆する部分に予め穴を形成しておき、土中への水の浸
透性を向上させるようにしたものもあるが、前行程と現
行程、又は、現行程と次行程のように、二度の行程にお
いて重複してマルチフィルムが被覆される畝溝において
は、マルチフィルムに形成されている穴同士が重なると
いう可能性は非常に低いものであり、土中への水の浸透
性が低下するという欠点がある。
【0007】また、最後の畝及び畝溝へはマルチフィル
ム被覆装置によるマルチフィルムの被覆を行なえないた
め、この畝及び畝溝へは手作業でマルチフィルムの被覆
を行なわなければならず、非常に手間がかかっている。
【0008】さらに、このような作業においては移動農
機を作業地域の端部でUターンさせることを繰返しなが
ら作業を行なうが、移動農機をUターンさせる都度、マ
ルチフィルムの位置や畝溝を被覆したマルチフィルム上
へ土を間歇的に落下させるシューターの位置等を左右方
向へ変更しなければならず、しかも、その変更を個別に
行なっているために手間がかかっている。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
移動農機の後部に畝整形器を連結すると共にこの畝整形
器によって整形された畝と畝溝とを被覆するマルチフィ
ルムをロール状に巻回した状態で取付け、整形された複
数条の畝溝のうちの一方の外方端の畝溝を被覆した前記
マルチフィルムの一側を覆土すると共に畝の裾部へ片寄
せする覆土ディスクを設け、前記畝整形器の前方の土を
揚土する揚土装置とこの揚土装置により揚土された土を
前記覆土ディスクによる覆土及び片寄せが行なわれる畝
溝以外の畝溝を被覆している前記マルチフィルム上へ落
下させるシューターとを設けた。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、畝整形器によって整形された両外方端の畝
溝に対応させて一対の覆土ディスクを設けると共にこれ
らの覆土ディスクを上下方向へ移動自在に設け、一方の
前記覆土ディスクを下方へ移動させて接地させることに
伴って他方の前記覆土ディスクを上方へ移動させて地面
から離反させる振替機構を介して前記一対の覆土ディス
クを連結した。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明において、シューターを移動農機の進行方向に対して
直交する左右方向へ移動自在に設け、振替機構による覆
土ディスクの接地状態の振替えに伴って前記シューター
を地面から離反した前記覆土ディスク側へ畝溝の1ピッ
チ分移動させるシューター移動機構を設けた。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項2記載の発
明において、ロール状に巻回されたマルチフィルムを保
持するマルチフィルムサポートを移動農機の進行方向に
対して直交する左右方向へ移動自在に設け、振替機構に
よる覆土ディスクの接地状態の振替えに伴って前記マル
チフィルムサポートを地面から離反した前記覆土ディス
ク側へ移動させるマルチフィルム移動機構を設けた。
【0013】請求項5記載の発明は、請求項2記載の発
明において、マルチフィルムの被覆が行なわれる以前の
畝溝内の土をすくいながら進行すると共に所定のタイミ
ングで上方へ間歇的に移動する土寄せ体を前記畝溝に対
応させて複数個設けると共に両外方端の畝溝に対応する
一対の前記土寄せ体を地面から離反させた状態に吊り上
げる吊り上げ部材を設け、振替機構による覆土ディスク
の接地状態の振替えに伴って一方の前記覆土ディスクが
接地した畝溝内を進行する前記土寄せ体を吊り上げると
共に他方の前記覆土ディスクが地面から離反した畝溝内
を進行する前記土寄せ体の吊り上げ状態を解除する土寄
せ体振替機構を介して一対の前記吊り上げ部材を連結し
た。
【0014】請求項6記載の発明は、請求項1記載の発
明において、移動農機の進行方向にそった覆土ディスク
の後方に畝溝内の土を排土してこの畝溝を広げる排土デ
ィスクを設けた。
【0015】
【作用】請求項1記載の発明では、移動農機を走行させ
ると、畝整形器によって畝及び畝溝が整形されると共に
整形された畝及び畝溝へマルチフィルムが被覆される。
そして、整形された複数条の畝溝のうちの一方の外方端
の畝溝においては、この畝溝を被覆したマルチフィルム
の一側が覆土ディスクによって覆土されると共に畝の裾
部へ片寄せされる。従って、この畝溝を次行程で作業を
行なう未作業地域に面している側の畝溝とすることによ
り、次行程においてこの未作業地域で畝と畝溝との整形
及びマルチフィルムの被覆を行なっても、前行程で被覆
されたマルチフィルムに畝整形器等が引っ掛かるという
ことが防止され、さらに、畝溝へマルチフィルムが二重
に被覆されるということが防止される。また、畝整形器
の前方の土が揚土装置によって揚土され、この土は覆土
ディスクによる覆土が行なわれる畝溝以外の畝溝を被覆
しているマルチフィルム上へシューターを経て落下し、
風等によるマルチフィルムの浮き上がりが防止される。
【0016】請求項2記載の発明では、両外方端の畝溝
に対応して設けた一対の覆土ディスクのうち、未作業地
域に面している側の畝溝に対応する覆土ディスクを接地
させ、他方の覆土ディスクを地面から離反させることが
必要であり、未作業地域に面している側の畝溝に対応す
る覆土ディスクは作業地域の端部で移動農機をUターン
させる都度逆になるが、一方の覆土ディスクを下方へ移
動させて接地させると振替機構を介して連結された他方
の覆土ディスクが上方へ移動して地面から離反する。従
って、作業地域の端部で移動農機をUターンさせた場合
における一対の覆土ディスクの上下移動の操作は、いず
れか一方の覆土ディスクのみを操作すればよい。
【0017】請求項3記載の発明では、シューターによ
り土を落下すべき畝溝は覆土ディスクが接地していない
畝溝であり、作業地域の端部で移動農機をUターンさせ
る都度一対の覆土ディスクが交互に畝溝に接地するた
め、シューターの位置も移動農機をUターンさせる都度
畝溝の1ピッチ分ずつ左右方向へ交互に変更する必要が
ある。しかし、振替機構による覆土ディスクの接地状態
の振替えに伴ない、シューター移動機構によりシュータ
ーが地面から離反した覆土ディスク側へ畝溝の1ピッチ
分移動するため、作業地域の端部で移動農機をUターン
させた場合におけるシューターの左右方向への移動操作
が不要となる。
【0018】請求項4記載の発明では、作業地域の端部
で移動農機をUターンさせた場合に振替機構にる覆土デ
ィスクの接地状態の振替えを行なうと、マルチフィルム
サポートがマルチフィルム移動機構によって地面から離
反した覆土ディスク側へ移動し、覆土ディスクが地面か
ら離反した畝溝側に片寄った状態でマルチフィルムの被
覆が行なわれる。
【0019】請求項5記載の発明では、土寄せ体が畝溝
内の土をすくいながら進行し、所定のタイミングで間歇
的に上方へ移動することにより畝溝内に所定間隔でこぶ
ができる。このため、このようなこぶができた畝溝をマ
ルチフィルムで覆うことにより、畝溝を覆ったマルチフ
ィルム上に降った雨水等の保水性が高くなる。なお、作
業地域の端部で移動農機をUターンさせた場合に振替機
構による覆土ディスクの接地状態の振替えを行なうと、
覆土ディスクが接地した畝溝に対応する土寄せ体が吊り
上げられると共に覆土ディスクが地面から離反した畝溝
に対応する土寄せ体が吊り上げ状態を解除する振替えが
土寄せ体振替機構を介して行なわれる。
【0020】請求項6記載の発明では、覆土ディスクに
よるマルチフィルムに対する覆土と片寄せとが行なわれ
る畝溝においては、この覆土ディスクの後方から進行す
る排土ディスクによる排土が行なわれて畝溝が広げられ
る。
【0021】
【実施例】本発明の第一の実施例を図1乃至図6に基づ
いて説明する。移動農機であるトラクタ1の後部には三
点ヒッチ2により支持されると共にリフトアーム3によ
り昇降される作業機4が連結されている。この作業機4
の最前部には前記トラクタ1の進行方向に対して直交す
る左右方向水平向きの軸心を有する前部ツールバー5が
設けられており、この前部ツールバー5の両端部には前
記トラクタ1の車輪1aにより踏圧された部分を破砕す
ると共にその土を内側へ寄せるディスク6が取付けられ
ている。さらに、前部ツールバー5の略中央部には前記
トラクタ1からの動力が伝達されるトランスミッション
(図示せず)を収納したミッションケース7が取付けら
れている。
【0022】また、前記前部ツールバー5には後方へ延
出した左右一対の連結具8が取付けられており、これら
の連結具8の後端部には前記前部ツールバー5と平行に
配列された後部ツールバー9が連結されている。この後
部ツールバー9には、前記ディスク6により内側へ寄せ
られた土をさらに内側へ寄せると共に二条の畝10と三
条の畝溝11とを整形する畝整形器12が連結されてい
る。
【0023】さらに、前記後部ツールバー9の両端部と
略中央部とには後方へ延出した支持フレーム13が連結
されており、これらの支持フレーム13の後端部にはマ
ルチフィルムサポート14が支持され、このマルチフィ
ルムサポート14によってロール状に巻回されたマルチ
フィルム15が保持されている。なお、前記マルチフィ
ルムサポート14は前記トラクタ1の進行方向に対して
直交する左右方向へスライド自在に支持されている。ま
た、前記支持フレーム13の後端部には、ロール状に巻
回された前記マルチフィルム15を引き出すと共に引き
出したマルチフィルム15を前記畝溝11内において踏
圧する踏圧輪16が支持され、これらの踏圧輪16はス
プリング17によって地面へ押付ける方向へ付勢されて
いる。なお、中央部の踏圧輪16は両側の踏圧輪16に
比べて幅寸法が大きく形成されている。また、前記支持
フレーム13の後端部には左右一対のレバー18a,1
8bがピン部19を支点として上下方向回動自在に取付
けられており、これらのレバー18a,18bの後端部
には未作業地域に面している一方の外方端の畝溝11を
被覆した前記マルチフィルム15の一側を覆土すると共
に畝10の裾部へ片寄せする覆土ディスク20a,20
bが取付けられている。なお、前記支持フレーム13と
前記レバー18a,18bとの間には、レバー18a,
18bを所定位置より下方へ回動させた場合には前記覆
土ディスク20a,20bを地面へ押付ける方向へ付勢
すると共にレバー18a,18bを所定位置より上方へ
回動された場合には覆土ディスク20a,20bを地面
から離反させる方向へ付勢するスプリング21が張設さ
れている。
【0024】つぎに、前記作業機4には、前記畝10の
中央部における表層部を砕土するための砕土装置22が
設けられている。この砕土装置22は、前記ミッション
ケース7から後方へ向けて斜め下方向きに延出すると共
に動力伝達用のベルト23を収納したベルトケース24
の下端部に取付けられると共に前記ベルト23を介して
伝達される動力により回転駆動される砕土軸25と、砕
土軸25に取付けられた砕土刃26とによって形成され
ている。なお、前記砕土軸25は前記トラクタ1の進行
方向と直交する左右方向水平向きの軸心をもって配設さ
れており、前記砕土刃26の前記砕土軸25への取付け
はボルト27により位置調節自在に行なわれている。ま
た、前記砕土軸25及び砕土刃26は、前記畝整形器1
2の先端部の内側に配設されている。
【0025】さらに、前記作業機4には、前記畝整形器
12の前方に位置する土の一部を揚土する揚土装置28
と、揚土装置28により揚土された土を前記覆土ディス
ク20a,20bによる覆土が行なわれる畝溝11以外
の畝溝11を被覆したマルチフィルム15上へ落下させ
る二個のシューター29とが設けられている。前記揚土
装置28は、前記連結具8により支持された揚土ケース
30、この揚土ケース30内に収納された揚土ベルト3
1、前記ミッションケース7から後方へ向けて斜め上方
向きに延出した動力伝達ケース32内に収納されると共
に前記揚土ベルト31を駆動させる動力を伝達するジョ
イント(図示せず)、揚土した土が投入されるガイドボ
ックス33等によって形成されている。また、前記シュ
ーター29にはそれぞれ開閉自在なシャッター34が設
けられており、このシャッター34にはワイヤ35の一
端が連結され、ワイヤ35の他端は前記ミッションケー
ス7内に収納された開閉制御部(図示せず)に連結され
ている。なお、前記シューター29は、土を落下させる
べき畝溝11の切換えを行なえるように、左右方向へ回
動自在に設けられている。
【0026】ここで、前記支持フレーム13の前後方向
略中央部には左右方向水平向きの軸心を有する振替軸3
6が軸心回りに回動自在に支持されており、この振替軸
36の一端側に固定されたリンク板37aと前記レバー
18aに固定されたリンク板38aとがリンク39aに
よって回動自在に連結されている。一方、前記振替軸3
6の他端側に固定されたリンク板37bと前記レバー1
8bに固定されたリンク板38bとがリンク39bによ
って回動自在に連結されている。なお、前記リンク板3
7aとリンク板37bとは180゜逆方向へ突出してお
り、これらのリンク板37a,37b,38a,38b
とリンク39a,39bと振替軸36とによって、前記
レバー18aを下方へ回動させて一方の覆土ディスク2
0aを接地させることに伴ってレバー18bを上方へ回
動させて他方の覆土ディスク20bを地面から離反させ
る振替機構40が形成されている。また、前記リンク3
9aには、このリンク39aと前記リンク板37aとの
連結を解除した状態で前記レバー18aを上方へ回動さ
せたときにこのリンク39aをリンク板37aに連結す
るための連結穴41が形成されている。
【0027】つぎに、前記後部ツールバー9の上面部に
は上下方向の軸心を有するリンク体42,43が軸心回
りに回動自在に取付けられており、一端を前記リンク体
43に固定したリンク棒44の他端が前記シューター2
9に固定されている。また、前記リンク体42にはリン
ク板45,46が固定され、一方のリンク板45と前記
振替軸36の略中央部に固定されたリンク板47とがリ
ンク48によって回動自在に連結されている。他方の前
記リンク板46の略中央部にはリンク板49の一端が固
定され、このリンク板49の他端と前記リンク棒44に
固定されたリンク板50とがリンク51によって回動自
在に連結されている。そして、これらのリンク体42,
43とリンク棒44とリンク板45,46,47,4
9,50とリンク48,51とによって、前記振替機構
40による前記覆土ディスク20a,20bの接地状態
の振替えに伴って前記シューター29を地面から離反し
た前記覆土ディスク20a(又は20b)側へ畝溝11
の1ピッチ分移動させるシューター移動機構52が形成
されている。
【0028】つぎに、前記リンク板46の後端部にはス
プリング53a,53bの一端が係止され、これらのス
プリング53a,53bの他端は前記マルチフィルムサ
ポート14に係止されている。そして、これらのリンク
板46とスプリング53a,53b、及び、前記リンク
体42とリンク板45,47とリンク48とによって、
前記振替機構40による前記覆土ディスク20a,20
bの接地状態の振替えに伴って前記マルチフィルムサポ
ート14を地面から離反した前記覆土ディスク20a
(又は20b)側へ移動させるマルチフィルム移動機構
54が形成されている。
【0029】つぎに、前記畝整形器12の後部にはマル
チフィルム15の被覆が行なわれる以前の畝溝11内の
土をすくいながら進行する三個の土寄せ体55a,55
b,55cが上下方向回動自在に取付けられており、こ
れらの土寄せ体55a〜55cはスプリング56によっ
て地面へ押付ける方向へ付勢されている。一方、これら
の土寄せ体55a〜55cにはそれぞれワイヤ57a,
57b,57cの一端が連結され、ワイヤ57a〜57
cの他端は前記ミッションケース7内に収納された上下
動制御部(図示せず)に連結されている。また、両外方
端の畝溝11に対応する前記土寄せ体55a,55bに
はこれらの土寄せ体55a,55bを地面から離反させ
た状態に吊り上げるための吊り上げ部材であるチェーン
58a,58bの一端が連結され、これらのチェーン5
8a,58bの他端は前記振替軸36に固定されたリン
ク板59a,59bに連結されている。なお、前記リン
ク板59aとリンク板59bとは180゜逆方向へ突出
しており、これらのリンク板59a,59bによって、
前記振替機構40による前記覆土ディスク20a,20
bの接地状態の振替えに伴って一方の覆土ディスク20
a(又は20b)が接地した畝溝11内を進行する土寄
せ体55a(又は55b)を吊り上げると共に他方の覆
土ディスク20b(又は20a)が地面から離反した畝
溝11内を進行する土寄せ体55b(又は55a)の吊
り上げ状態を解除する土寄せ体振替機構60が形成され
ている。
【0030】このような構成において、畝10及び畝溝
11の整形とマルチフィルム15の被覆とを行なう場合
には、作業機4を連結したトラクタ1を予めロータリ耕
耘してある作業地域内で走行させる。トラクタ1の走行
に伴い、ディスク6がトラクタ1の車輪1aにより踏圧
された部分を破砕すると共にその土を内側に寄せ、その
土を畝整形器12がさらに内側へ寄せると共にこの畝整
形器12によって二条の畝10と三条の畝溝11とが整
形される。なお、畝整形器12の先端部の内側では砕土
刃26が回転駆動されており、整形される畝10の中央
部の表層部の土が細かく砕土される。また、トランスミ
ッション及びジョイントを介してトラクタ1から伝達さ
れた動力によって揚土ベルト31が駆動され、畝整形器
12の前方から土の一部が揚土される。
【0031】畝整形器12によって整形された畝10及
び畝溝11へはマルチフィルム15の被覆が行なわれる
が、整形された畝溝11内を進行する踏圧輪16がマル
チフィルム15を踏圧することにより、ロール状に巻回
されたマルチフィルム15の引出し、及び、畝10と畝
溝11とへの被覆がスムーズに行なわれる。
【0032】つぎに、この作業時においては、図1,
2,4に示すように、一方のレバー18aを下方へ回動
させることにより覆土ディスク20aを接地させると共
に他方のレバー18bを上方へ回動させることにより覆
土ディスク20bを地面から離反させておく。なお、こ
れから作業を行なう未作業地域に面している畝溝11側
の覆土ディスク20aを接地させ、既に作業が終了して
いる既作業地域に面している畝溝11側の覆土ディスク
20bを地面から離反させておく。
【0033】ここで、覆土ディスク20aが接地されて
いる畝溝11においては、覆土ディスク20aによって
この畝溝11を覆っているマルチフィルム15の一側が
覆土されると共に畝10の裾部へ片寄せされる。一方、
シューター29は覆土ディスク20aによる覆土が行な
われない畝溝11に対向する位置に移動しており、ワイ
ヤ35を介して引っ張られたシャッター34が所定のタ
イミングで間歇的に開閉することによって揚土装置28
により揚土された土が畝溝11を覆っているマルチフィ
ルム15上へ間歇的に落下し、この土が畝10及び畝溝
11を被覆したマルチフィルム15を押えることにより
風等の影響によるマルチフィルム15の浮き上がりが防
止される。
【0034】また、マルチフィルム15の被覆が行なわ
れる以前の畝溝11であって覆土ディスク20aが接地
している畝溝11以外の畝溝11では、土寄せ体55
b,55cが畝溝11内の土をすくいながら前進し、こ
れらの土寄せ体55b,55cはワイヤ57b,57c
を介して引っ張られることにより所定のタイミングで間
歇的に上方へ移動する。そして、土寄せ体55b,55
cが間歇的に上方へ移動することにより畝溝11内には
所定間隔でこぶが形成される。そして、このようなこぶ
が形成された畝溝11をマルチフィルム15で覆うこと
により、畝溝11を覆ったマルチフィルム15上に降っ
た雨水等の保水性が高くなる。なお、覆土ディスク20
aによる覆土及び片寄せが行なわれている畝溝11に対
応した土寄せ体55aはチェーン58aにより吊り上げ
られて畝溝11から離反し、畝溝11内の土をすくうこ
とにより覆土ディスク20aによる覆土及び片寄せの妨
げになることを防止している。
【0035】つぎに、トラクタ1を作業地域の端部でU
ターンさせた後の復路で引き続き作業を行なう場合につ
いて図5に基づいて説明する。まず、二条の畝A1 ,A
2 と三条の畝溝a1 ,a2 ,a3 とは図4に示した往路
行程で整形されたものであり、二条の畝A1 ,A2 と二
条の畝溝a1 ,a2 とへはマルチフィルム15が被覆さ
れている。一方、畝溝a3 においては、一旦はマルチフ
ィルム15の被覆が行なわれるが、この畝溝a3 を被覆
したマルチフィルム15の一側が覆土ディスク20aに
よって覆土されると共に畝A2 の裾部へ片寄せされる。
【0036】トラクタ1をUターンさせた復路行程で
は、覆土ディスク20bが未作業地域に面すると共に覆
土ディスク20aが既作業地域に面するように変化する
ため、レバー18aを上方へ回動させて覆土ディスク2
0aを地面から離反させると共にレバー18bを下方へ
回動させて覆土ディスク20bを接地させるという、覆
土ディスク20a,20bの接地状態の振替えを行なう
ことが必要になる。そして、覆土ディスク20aを地面
から離反させると共に覆土ディスク20bを接地させた
状態に振替えてトラクタ1を走行させることにより、二
条の畝B1 ,B2と三条の畝溝b1 ,b2 ,b3 とが整
形されると共にマルチフィルム15の被覆が行なわれ、
さらに、畝溝b3 を被覆したマルチフィルム15の一側
が覆土ディスク20bによって覆土されると共に畝B2
の裾部へ片寄せされる。
【0037】ここで、これから作業を行なう未作業地域
に面している畝溝a3 ,b3 においては、マルチフィル
ム15が覆土されると共に畝A2 ,B2 の裾部へ片寄せ
されるため、次行程の作業を行なう際に畝整形器12が
前行程で被覆したマルチフィルム15に引っ掛かってこ
のマルチフィルム15を破いたり剥がしたりするという
ことが防止される。また、重複状態で整形される畝溝a
3 ,b1 においては、マルチフィルム15が重なって被
覆されるということがなく、一重の状態で被覆される。
従って、土中への水の浸透性を向上させるためにマルチ
フィルム15における畝溝11を覆う部分に予め穴を形
成しておいた場合でも、その穴が他のマルチフィルム1
5によって塞がれるということが防止され、全ての畝溝
11において土中への水の浸透性が高いものとなる。
【0038】また、現行程で整形した畝10及び畝溝1
1のみへマルチフィルム15の被覆を行ない、従来例の
ように前行程で整形した畝及び畝溝の一部と現行程で整
形した畝及び畝溝の一部とへマルチフィルム15を被覆
するというものではないため、前行程で整形した畝と平
行にトラクタ1を走行させなければならないという制約
が小さくなり、トラクタ1の操向操作が容易になって作
業者の労力が軽減されると共に作業能率が向上する。そ
して、従来例のように最後の畝及び畝溝へ手作業でマル
チフィルム15を被覆するという作業が不要となるた
め、より一層作業能率が高くなる。さらに、整形した全
ての畝10に対して整形した直後にマルチフィルム15
を被覆するため、畝10の表面の乾燥が防止され、消毒
液を散布しながら作業を行なう場合には散布した消毒液
の蒸発が防止される。
【0039】つぎに、作業地域の端部でトラクタ1をU
ターンさせた際における覆土ディスク20a,20bの
接地状態の振替え等の操作について説明する。レバー1
8aを上方へ回動させて覆土ディスク20aを地面から
離反させると、このレバー18aに振替機構40を介し
て連結されたレバー18bが自動的に下方へ回動すると
共に覆土ディスク20bが接地する。また、トラクタ1
をUターンさせた際には、シューター29を地面から離
反した覆土ディスク20a側へ畝溝11の1ピッチ分移
動させることが必要であるが、振替機構40による覆土
ディスク20a,20bの接地状態の振替えに伴い、シ
ューター移動機構52によってシューター29が地面か
ら離反した覆土ディスク20a側へ畝溝11の1ピッチ
分自動的に移動し、畝溝b1 ,b2 を被覆したマルチフ
ィルム15上へ土が落下されるようになる。また、振替
機構40による覆土ディスク20a,20bの接地状態
の振替えに伴い、マルチフィルムサポート14がマルチ
フィルム移動機構54によって地面から離反した覆土デ
ィスク20a側へ所定寸法移動し、マルチフィルム15
は地面から離反している覆土ディスク20a側へ片寄っ
た状態で被覆される。このため、既作業地域に面してい
る畝溝b1 へのマルチフィルム15の被覆が確実に行な
われると共に、覆土ディスク20bによる覆土及び片寄
せが行なわれる畝溝b3 を覆うマルチフィルム15の幅
寸法が小さくなるために、覆土ディスク20bによる覆
土及び片寄せがスムーズに行なわれる。さらに、振替機
構40による覆土ディスク20a,20bの接地状態の
振替えに伴い、土寄せ体振替機構60によって覆土ディ
スク20bが接地している畝溝b3 内を進行することに
なる土寄せ体55bが吊り上げられると共に覆土ディス
ク20aが地面から離反している畝溝b1 内を進行する
ことになる土寄せ体55aの吊り上げ状態の解除が自動
的に行なわれる。
【0040】従って、作業地域の端部でトラクタ1をU
ターンさせた場合には、いずれか一方のレバー18a
(又は18b)を上下方向へ回動操作するのみで、覆土
ディスク20a,20bの接地状態の振替えと、シュー
ター29の左右方向への回動と、マルチフィルム15の
左右方向への移動と、土寄せ体55a,55bの吊り上
げ状態の振替えとが自動的に行なわれる。従って、作業
地域の端部トラクタ1をUターンさせた際における作業
者の労力が大幅に軽減され、しかも、作業能率が大幅に
向上する。
【0041】つぎに、作業機4を連結した状態でトラク
タ1を格納する場合や、一つの作業地域から他の作業地
域へ移動する場合においては、図6に示したようにレバ
ー18bを上方へ回動させると共にレバー18aを下方
へ回動させた状態から、リンク板37aとリンク39a
との連結状態を解除し、レバー18aを単独で上方へ回
動させる。そして、レバー18aを略直立状態に回動さ
せた後、リンク39aに形成した連結穴41を利用して
このリンク39aをリンク板37aに連結する。これに
より、左右のレバー18a,18bが直立した状態で固
定されることになり、作業機4の全長が短くなる。従っ
て、トラクタ1に作業機4を連結した状態での格納が容
易になり、また、トラクタ1に作業機4を連結した状態
での他の作業地域への移動が容易になる。
【0042】ついで、本発明の第二の実施例を図7乃至
図9に基づいて説明する。なお、図1乃至図6において
説明した部分と同一部分は同一符号で示し、説明も省略
する。本実施例は、レバー18a,18bに覆土ディス
ク20a,20bの後方に位置させて排土ディスク61
a,61bを上下及び角度調節自在に取付けたものであ
る。排土ディスク61a,61bは、覆土ディスク20
a,20bによる覆土及び片寄せが行なわれる畝溝11
内を進行して畝溝11の幅を広げるように覆土ディスク
20a,20bより外側に位置させて取付けられてい
る。
【0043】このような構成において、覆土ディスク2
0aによるマルチフィルム15の覆土及び片寄せが行な
われる畝溝11においては、この覆土ディスク20aの
後方から排土ディスク61aが接地状態で進行し、覆土
ディスク61aは畝溝11内の土を未作業地域側へ排土
すると共にその畝溝11の幅を広くする。従って、トラ
クタ1をUターンさせた場合には図9に示したように車
輪1aをこの広くなった畝溝11内を進行させることが
でき、トラクタ1を前行程で形成した畝10や畝溝11
に平行に走行させることが容易になり、操向操作に関す
る負担が軽減される。しかも、車輪1aが畝溝11に隣
接した地域を踏圧して畝溝11を崩すということが防止
される。
【0044】
【発明の効果】請求項1記載の発明は上述のように、移
動農機の後部に畝整形器を連結すると共にこの畝整形器
によって整形された畝と畝溝とを被覆するマルチフィル
ムをロール状に巻回した状態で取付け、整形された複数
条の畝溝のうちの一方の外方端の畝溝を被覆した前記マ
ルチフィルムの一側を覆土すると共に畝の裾部へ片寄せ
する覆土ディスクを設けたので、次行程の作業を行なう
未作業地域に面している側の畝溝を被覆したマルチフィ
ルムの一側を覆土ディスクによる覆土及び片寄せを行な
うことにより、次行程時において既に被覆したマルチフ
ィルムに畝整形器を引っ掛けてマルチフィルムを破いた
り剥がしたりするということを防止することができ、ま
た、同一の畝溝にマルチフィルムを二重に被覆するとい
うことがなくなるため、予めマルチフィルムに形成して
ある穴から土中への水の浸透性を向上させることがで
き、さらに、現行程で整形した畝及び畝溝のみへマルチ
フィルムの被覆を行なうため、前行程で整形した畝との
平行度合いに大きな注意を払うことなく移動農機の操向
操作を行なうことができ、従って、作業者の労力を軽減
することができると共に作業能率を向上させることがで
き、しかも、従来例のように最後の畝に対して手作業で
マルチフィルムの被覆を行なうということがなくなるた
めにより一層作業能率を向上させることができ、また、
全ての畝において畝の整形直後にマルチフィルムの被覆
が行なわれるため、畝の崩れや畝の表面の乾燥を防止す
ることができ、消毒液を散布しながら作業を行なった場
合には消毒液の蒸発を防止することができる等の効果を
有する。
【0045】請求項2記載の発明は上述のように、請求
項1記載の発明において、畝整形器によって整形された
両外方端の畝溝に対応させて一対の覆土ディスクを設け
ると共にこれらの覆土ディスクを上下方向へ移動自在に
設け、一方の前記覆土ディスクを下方へ移動させて接地
させることに伴って他方の前記覆土ディスクを上方へ移
動させて地面から離反させる振替機構を介して前記一対
の覆土ディスクを連結したので、作業地域の端部でトラ
クタをUターンさせた場合には一方の覆土ディスクを接
地させる操作を行なうことにより他方の覆土ディスクが
自動的に地面から離反するため、一対の覆土ディスクの
接地状態の振替操作を一方の覆土ディスクを操作するこ
とによって簡単に行なうことができる等の効果を有す
る。
【0046】請求項3記載の発明は上述のように、請求
項2記載の発明において、シューターを移動農機の進行
方向に対して直交する左右方向へ移動自在に設け、振替
機構による覆土ディスクの接地状態の振替えに伴って前
記シューターを地面から離反した前記覆土ディスク側へ
畝溝の1ピッチ分移動させるシューター移動機構を設け
たので、作業地域の端部で移動農機をUターンさせた場
合にはシューターの位置を左右方向へ畝溝の1ピッチ分
ずつ移動させることが必要であるが、振替機構による覆
土ディスクの接地状態の振替えに伴なってシューター移
動機構によりシューターが自動的に左右方向へ畝溝の1
ピッチ分移動するため、作業地域の端部で移動農機をU
ターンさせた場合におけるシューターの左右方向への移
動操作が不要となり、作業者の労力を軽減することがで
きると共に作業能率を向上させることができる等の効果
を有する。
【0047】請求項4記載の発明は上述のように、請求
項2記載の発明において、ロール状に巻回されたマルチ
フィルムを保持するマルチフィルムサポートを移動農機
の進行方向に対して直交する左右方向へ移動自在に設
け、振替機構による覆土ディスクの接地状態の振替えに
伴って前記マルチフィルムサポートを地面から離反した
前記覆土ディスク側へ移動させるマルチフィルム移動機
構を設けたので、作業地域の端部で移動農機をUターン
させた場合に振替機構による覆土ディスクの接地状態の
振替えを行なうと、マルチフィルムサポートがマルチフ
ィルム移動機構によって地面から離反した覆土ディスク
側へ移動するため、覆土ディスクが地面から離反してい
る既作業地域に面している畝溝へのマルチフィルムの被
覆を確実に行なうことができると共に、覆土ディスクに
よる覆土及び片寄せが行なわれる畝溝を覆うマルチフィ
ルムの幅寸法を小さくして覆土ディスクによる覆土及び
片寄せをスムーズに行なうことができる等の効果を有す
る。
【0048】請求項5記載の発明は上述のように、請求
項2記載の発明において、マルチフィルムの被覆が行な
われる以前の畝溝内の土をすくいながら進行すると共に
所定のタイミングで上方へ間歇的に移動する土寄せ体を
前記畝溝に対応させて複数個設けると共に両外方端の畝
溝に対応する一対の前記土寄せ体を地面から離反させた
状態に吊り上げる吊り上げ部材を設け、振替機構による
覆土ディスクの接地状態の振替えに伴って一方の前記覆
土ディスクが接地した畝溝内を進行する前記土寄せ体を
吊り上げると共に他方の前記覆土ディスクが地面から離
反した畝溝内を進行する前記土寄せ体の吊り上げ状態を
解除する土寄せ体振替機構を介して一対の前記吊り上げ
部材を連結したので、作業地域の端部で移動農機をUタ
ーンさせた場合に振替機構による覆土ディスクの接地状
態の振替えを行なうと、土寄せ体振替機構によって覆土
ディスクが接地した畝溝に対応する土寄せ体が吊り上げ
られると共に覆土ディスクが地面から離反した畝溝に対
応する土寄せ体が吊り上げ状態を解除されるため、作業
地域の端部で移動農機をUターンさせた場合における土
寄せ体の接地状態の振替操作が不要となり、作業者の労
力を軽減することができると共に作業能率を向上させる
ことができる等の効果を有する。
【0049】請求項6記載の発明は上述のように、請求
項1記載の発明において、移動農機の進行方向にそった
覆土ディスクの後方に畝溝内の土を排土してこの畝溝を
広げる排土ディスクを設けたので、覆土ディスクによる
マルチフィルムの覆土及び片寄せが行なわれる未作業地
域に面している畝溝の幅を排土ディスクによって広げる
ことができ、従って、次の作業行程では移動農機の車輪
をこの畝溝内を進行させることができ、これによって、
移動農機を前行程で整形した畝に平行に走行させるため
の操向操作の労力を軽減することができると共に、車輪
が畝溝に隣接した地域を踏圧して畝溝を埋めてしまうと
いうことを防止することができる等の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例を示した側面図である。
【図2】一部を切り欠いた側面図である。
【図3】畝整形器と砕土装置とを示した斜視図である。
【図4】作業状態を示した背面図である。
【図5】前行程と現行程とに作業状態を示した背面図で
ある。
【図6】振替機構やシューター移動機構等のリンク機構
を示した斜視図である。
【図7】本発明の第二の実施例を示した側面図である。
【図8】作業状態を示した背面図である。
【図9】未作業地域に面した畝溝が排土ディスクによっ
て広げられた状態を示した背面図である。
【符号の説明】
1 移動農機 10 畝 11 畝溝 12 畝整形器 14 マルチフィルムサポート 15 マルチフィルム 20a,20b 覆土ディスク 28 揚土装置 29 シューター 40 振替機構 52 シューター移動機構 54 マルチフィルム移動機構 55a,55b,55c 土寄せ体 58a,58b 吊り上げ部材 60 土寄せ体振替機構 61a,61b 排土ディスク

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動農機の後部に畝整形器を連結すると
    共にこの畝整形器によって整形された畝と畝溝とを被覆
    するマルチフィルムをロール状に巻回した状態で取付
    け、整形された複数条の畝溝のうちの一方の外方端の畝
    溝を被覆した前記マルチフィルムの一側を覆土すると共
    に畝の裾部へ片寄せする覆土ディスクを設け、前記畝整
    形器の前方の土を揚土する揚土装置とこの揚土装置によ
    り揚土された土を前記覆土ディスクによる覆土及び片寄
    せが行なわれる畝溝以外の畝溝を被覆している前記マル
    チフィルム上へ落下させるシューターとを設けたことを
    特徴とするマルチフィルム被覆装置。
  2. 【請求項2】 畝整形器によって整形された両外方端の
    畝溝に対応させて一対の覆土ディスクを設けると共にこ
    れらの覆土ディスクを上下方向へ移動自在に設け、一方
    の前記覆土ディスクを下方へ移動させて接地させること
    に伴って他方の前記覆土ディスクを上方へ移動させて地
    面から離反させる振替機構を介して前記一対の覆土ディ
    スクを連結したことを特徴とする請求項1記載のマルチ
    フィルム被覆装置。
  3. 【請求項3】 シューターを移動農機の進行方向に対し
    て直交する左右方向へ移動自在に設け、振替機構による
    覆土ディスクの接地状態の振替えに伴って前記シュータ
    ーを地面から離反した前記覆土ディスク側へ畝溝の1ピ
    ッチ分移動させるシューター移動機構を設けたことを特
    徴とする請求項2記載のマルチフィルム被覆装置。
  4. 【請求項4】 ロール状に巻回されたマルチフィルムを
    保持するマルチフィルムサポートを移動農機の進行方向
    に対して直交する左右方向へ移動自在に設け、振替機構
    による覆土ディスクの接地状態の振替えに伴って前記マ
    ルチフィルムサポートを地面から離反した前記覆土ディ
    スク側へ移動させるマルチフィルム移動機構を設けたこ
    とを特徴とする請求項2記載のマルチフィルム被覆装
    置。
  5. 【請求項5】 マルチフィルムの被覆が行なわれる以前
    の畝溝内の土をすくいながら進行すると共に所定のタイ
    ミングで上方へ間歇的に移動する土寄せ体を前記畝溝に
    対応させて複数個設けると共に両外方端の畝溝に対応す
    る一対の前記土寄せ体を地面から離反させた状態に吊り
    上げる吊り上げ部材を設け、振替機構による覆土ディス
    クの接地状態の振替えに伴って一方の前記覆土ディスク
    が接地した畝溝内を進行する前記土寄せ体を吊り上げる
    と共に他方の前記覆土ディスクが地面から離反した畝溝
    内を進行する前記土寄せ体の吊り上げ状態を解除する土
    寄せ体振替機構を介して一対の前記吊り上げ部材を連結
    したことを特徴とする請求項2記載のマルチフィルム被
    覆装置。
  6. 【請求項6】 移動農機の進行方向にそった覆土ディス
    クの後方に畝溝内の土を排土してこの畝溝を広げる排土
    ディスクを設けたことを特徴とする請求項1記載のマル
    チフィルム被覆装置。
JP5040920A 1992-03-31 1993-03-02 マルチフィルム被覆装置 Expired - Lifetime JP2786790B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5040920A JP2786790B2 (ja) 1992-03-31 1993-03-02 マルチフィルム被覆装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4-17879 1992-03-31
JP1787992 1992-03-31
JP5040920A JP2786790B2 (ja) 1992-03-31 1993-03-02 マルチフィルム被覆装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05336849A true JPH05336849A (ja) 1993-12-21
JP2786790B2 JP2786790B2 (ja) 1998-08-13

Family

ID=26354467

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5040920A Expired - Lifetime JP2786790B2 (ja) 1992-03-31 1993-03-02 マルチフィルム被覆装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2786790B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114830963A (zh) * 2022-05-17 2022-08-02 河北工程大学 一种适用于膜孔沟灌的铺膜打孔一体机

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5959122A (ja) * 1982-09-29 1984-04-04 井関農機株式会社 マルチフイルムの覆土装置
JPS6374426A (ja) * 1987-08-24 1988-04-04 井関農機株式会社 全面マルチ装置
JPH0435747U (ja) * 1990-07-20 1992-03-25

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5959122A (ja) * 1982-09-29 1984-04-04 井関農機株式会社 マルチフイルムの覆土装置
JPS6374426A (ja) * 1987-08-24 1988-04-04 井関農機株式会社 全面マルチ装置
JPH0435747U (ja) * 1990-07-20 1992-03-25

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114830963A (zh) * 2022-05-17 2022-08-02 河北工程大学 一种适用于膜孔沟灌的铺膜打孔一体机

Also Published As

Publication number Publication date
JP2786790B2 (ja) 1998-08-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4953482A (en) Mulching and seeding apparatus and method with film severing and covering
US3353297A (en) Machine for laying a continuous protective sheet
US4724781A (en) Spreading and laying machine for speed nursery strip
JPH05336849A (ja) マルチフィルム被覆装置
JP2022009512A (ja) 移植機
US4650206A (en) Locking hitch assembly
US4945663A (en) Apparatus and method for forming and compacting planting mounds
JPS642332B2 (ja)
JPH0576205U (ja) 畝整形装置
JPH0433734Y2 (ja)
JPH0510599Y2 (ja)
JP2676140B2 (ja) 乗用型不耕起移植機
US3371721A (en) Rotary spade plow
JPH10215705A (ja) マルチ作業装置
JP2002084820A (ja) 播種作業機
JP7446986B2 (ja) 作業機
JPH041797Y2 (ja)
JP7446987B2 (ja) 作業機
US1898870A (en) Disk furrowing and blocking machine
JP3294485B2 (ja) 移植機
JPS6337771Y2 (ja)
RU2108018C1 (ru) Лесопосадочная машина для посадки сеянцев
JP2731686B2 (ja) 盛土高さ検出装置
JPH0333289B2 (ja)
JPH0520095Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19980519