JPH05334517A - 硬貨識別装置 - Google Patents

硬貨識別装置

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JPH05334517A
JPH05334517A JP4142742A JP14274292A JPH05334517A JP H05334517 A JPH05334517 A JP H05334517A JP 4142742 A JP4142742 A JP 4142742A JP 14274292 A JP14274292 A JP 14274292A JP H05334517 A JPH05334517 A JP H05334517A
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定男 松本
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    • G07D5/00Testing specially adapted to determine the identity or genuineness of coins, e.g. for segregating coins which are unacceptable or alien to a currency
    • G07D5/02Testing the dimensions, e.g. thickness, diameter; Testing the deformation

Abstract

(57)【要約】 【目的】 硬貨表面の模様を光を使用して簡易に判別
し、硬貨の識別精度を向上させた硬貨識別装置を提供す
る。 【構成】 硬貨の表面に向けて光を照射する発光部11
を設ける。発光部11から照射され、硬貨により反射さ
れた光を受光する受光部12を設ける。主制御部17は
受光部12からの電気信号の変化に基づいてタイマーカ
ウンタ18により電気信号の値が予め定められた範囲に
在る時間としての特性時間を積算する。主制御部17は
特性時間に基づいて硬貨の真偽を判別する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、硬貨に光を照射してそ
の反射光から硬貨の真偽・正贋を判別する硬貨識別装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より自動販売機や両替機においては
偽貨の投入による商品の販売や正貨の払出しを防止する
ために、硬貨の転動する硬貨通路に例えば特開昭62−
164190号公報(G07D5/08)に示されるよ
うな硬貨識別装置を設けている。即ち、当該公報に示さ
れる構成は硬貨通路に交流磁界を形成し、硬貨の通過に
よる交流磁界の変化を、予め測定した正貨の場合と比較
して投入硬貨の真偽・正贋を判別するものである。係る
硬貨識別装置によれば、投入硬貨の材質や、直径及び板
厚からなる寸法を識別することが可能となるものであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年で
は正貨と材質及び寸法が同一或いは酷似した偽貨も使用
されるようになって来ており、従来の如き材質及び寸法
のみの検査では真偽判断が困難となり、更なる識別精度
の向上が望まれていた。ところで、例えば実開平3−4
4770号公報(G07D5/10)では、硬貨の周面
に光を照射し、その反射光を検査することによって硬貨
周囲に刻まれたギザを判別する硬貨識別装置も考えられ
ている。
【0004】そこで本発明はこれら従来の技術を踏ま
え、硬貨表面の模様を光を使用して簡易に判別すること
により、硬貨の識別精度を向上させることができる硬貨
識別装置を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、請求項1の発明の
硬貨識別装置は、識別すべき硬貨が転動する硬貨通路に
設けられ、硬貨の表面に向けて光を照射する発光手段
と、この発光手段から照射され、硬貨により反射された
光を受光して電気信号に変換する受光手段と、時限手段
と、受光手段からの電気信号の変化に基づいて時限手段
により、電気信号の値が予め定められた範囲に在る時間
としての特性時間を積算する制御手段とを具備してお
り、この制御手段は前記特性時間に基づいて硬貨の真偽
を判別することを特徴とする。
【0006】請求項2の発明の硬貨識別装置は上記にお
いて、制御手段は受光手段からの電気信号の変化に基づ
いて時限手段により、硬貨の存在を検出している時間と
しての検出時間を積算し、この検出時間と前記特性時間
とに基づいて硬貨の真偽を判別することを特徴とする。
また、請求項3の発明の硬貨識別装置は、識別すべき硬
貨が転動する硬貨通路に設けられ、硬貨の表面に向けて
光を照射する発光手段と、この発光手段から照射され、
硬貨により反射された光を受光して電気信号に変換する
受光手段と、時限手段と、受光手段からの電気信号の変
化に基づいてこの電気信号の変化の極限値を検出すると
共に、時限手段により前記極限値から次の極限値に至る
時間としての変化時間を積算する制御手段とを具備して
おり、この制御手段は前記極限値と変化時間とに基づい
て硬貨の真偽を判別することを特徴とする。
【0007】
【作用】発光手段から硬貨通路を転動する硬貨の表面に
照射された光は、硬貨の表面の模様に基づく凹凸によっ
て乱反射する。即ち、受光手段に受け止められる反射光
量は硬貨表面が平面の場合は多く、凹凸の存在によって
減少することになり、受光手段からの電気信号が予め定
められた範囲に在る特性時間は硬貨表面の模様に基づい
て変化することになる。請求項1の発明の硬貨識別装置
の制御手段は、前記特性時間を予め測定した正貨の値と
比較することによって真偽を判別し、一定の許容範囲を
もって一致すると見なされる場合には正貨とする。
【0008】また、硬貨の存在を検出している時間は硬
貨の直径によって変化する。即ち、硬貨の直径が大きい
程検出時間は長くなる。請求項2の発明の硬貨識別装置
の制御手段は、この検出時間と前記特性時間とを予め測
定した正貨の値と比較することによって真偽を判別し、
一定の許容範囲をもって一致すると見なされる場合には
正貨とする。
【0009】更に、前述の如く受光手段のからの電気信
号は硬貨表面の模様に基づいて変化するものであるか
ら、正貨の場合の電気信号の変化は一定のパターンを示
す。このパターンは変化の極限値及び極限値から極限値
に至る変化時間から得られる、極小値、極大値の数や変
化の傾きによって特徴付けられ、更にこれらの特徴は硬
貨表面の汚れや劣化による受光量の変化に影響され難い
利点がある。請求項3の発明の硬貨識別装置の制御手段
は、投入硬貨から得られた前記極限値と変化時間から得
られる電気信号の変化の特徴と、正貨の場合の特徴とを
比較することによって真偽を判別し、一定の許容範囲を
もって一致すると見なされる場合には正貨であるものと
する。
【0010】
【実施例】次に、図面に基づいて本発明の実施例を詳述
する。図1は本発明の硬貨識別装置1の電気回路のブロ
ック図、図2は例えば自動販売機に本発明の硬貨識別装
置1を設置した場合の自動販売機の硬貨通路2部分の拡
大縦断面図を示す。先ず、図2において、硬貨通路2は
上端に投入口3を具備し、その下方に所定角度で降下す
る硬貨転動部4が形成されている。この硬貨転動部4の
下方には受入れ通路5と返却通路6とが分岐形成され、
前記受入れ通路5の入口部分に対応して受入れゲート7
が設けられている。硬貨転動部4には従来同様の磁気セ
ンサー8及び9が設けられ、これら磁気センサー8、9
によって投入された硬貨10の寸法や材質が検査され
る。
【0011】前記硬貨転動部4の磁気センサー8、9間
には発光手段としての発光部11と、受光手段を構成す
る受光部12が設置されている。この発光部11及び受
光部12はそれぞれ図3に示す如く、投入口3から投入
されて硬貨転動部4を略一定の速度で転動する硬貨10
の一面に対して光を照射し、その反射光を受けるもので
あり、50円硬貨の孔を検知することができるように硬
貨転動部4の底面から8mm〜10mm程の位置におい
て底面と垂直な面に取り付けられている。
【0012】前記発光部11は発光ダイオードによって
構成され、図1に示す如く発光部11の発光量を制御す
る発光制御部13の出力に接続されている。この発光制
御部13によって発光部11の汚れ等による発光量の変
動を補正することができる。受光部12はフォトトラン
ジスタによって構成され、電源VCCと接地間に接続さ
れた抵抗14とコンデンサ15との直列回路の、前記コ
ンデンサ15に並列に接続されている。これら受光部1
2、抵抗14及びコンデンサ15によって受光手段は構
成される。前記受光部12は受光量の増大に伴ってその
導電性が向上するものであり、従って前記コンデンサ1
5の端子電圧(以下、出力電圧vと称する。)は受光部
12に受け止められる光量が増大すると低下し、少なく
なると増大する。これによって受光部12が受けた光の
量は電気信号に変換されることになる。
【0013】前記コンデンサ15の出力電圧vは検出回
路部16に入力され、ここでA/D変換されて汎用マイ
クロコンピュータから成る制御手段としての主制御部1
7に入力される。この主制御部17には、時限手段とし
てのタイマーカウンタ18と、正貨の表面及び裏面に関
する後述する検出時間及び特性時間のデータが金種別に
格納された記憶装置19が接続されており、更に、主制
御部17において成された判定結果としての金種出力信
号を出力するインターフェース部20が接続されてい
る。
【0014】以上の構成で図4、図5及び図6を参照し
ながら硬貨識別装置1の動作を説明する。図4は硬貨1
0の通過に伴うコンデンサ15の出力電圧vの変化を示
し、図5及び図6は主制御部17のプログラムを示すフ
ローチャートである。先ず、硬貨10が投入されていな
い待機状態において、主制御部17はそのときの出力電
圧vより略電源VCCに等しい待機電圧V1を検出して
それを記憶装置19内に構成したメモリM1に格納す
る。硬貨10が通過すれば光が反射されるため出力電圧
vは少なくともこの待機電圧V1よりも低下する。従っ
て、出力電圧vが待機電圧V1よりも低下したことによ
り硬貨10の存在を検出しても良いが、ノイズによる誤
動作を防止するために、主制御部17は待機電圧V1に
基づきこの待機電圧V1よりも減算した検出電圧V2を
設定する。ここで、出力電圧vは温度の影響を受け、温
度が高いと受光部12に電流が流れ易くなって低下す
る。そのため、主制御部17は前記検出電圧V2の決定
に当たり、図示しない温度センサーに基づき、この温度
による影響を勘案して前記減算量を補正し、検出電圧V
2を決定して記憶装置19内に構成したメモリM2に格
納する。また、主制御部17は検出電圧V2よりも十分
低い範囲に、後に詳述する如く硬貨10の特性を検出す
るための上限電圧V3と、それより低い下限電圧V4を
設定してそれを記憶装置19に保持する。
【0015】このようにして主制御部17は初期設定を
した後、図5及び図6の処理に移行する。ここで、硬貨
通路2の投入口3より硬貨10が投入されると、硬貨1
0は硬貨転動部4を転動して落下し、発光部11から照
射されている光を横切るため、発光部11から照射され
た光は通過する硬貨10の一面に当たって反射し、受光
部12に受光されてコンデンサ15の出力電圧vは図4
の如き変化を示す。即ち、硬貨10が発光部11まで到
達していない状態では出力電圧vは待機電圧V1であ
り、硬貨10が発光部11に到達してその先端が光に当
たり始めると、最初硬貨10のエッジ部分にて良好に光
は反射されるために出力電圧vは大きく降下する。その
後、硬貨10の一面の模様による凹凸の状況によって光
は乱反射され、出力電圧vは図4のような変化をしなが
ら、やがて硬貨10の後端のエッジ部分にて大きく降下
した後、硬貨10の通過によって上昇する変化を示す。
【0016】主制御部17は出力電圧vを入力し、図5
のステップS1にて出力電圧vが検出電圧V2より低下
したか否か常時監視している。そして前述の如く硬貨1
0が投入されて発光部11に至り、受光部12に反射光
が受光され、出力電圧vが降下して検出電圧V2を下回
ると、主制御部17はステップS1からステップS2に
進んでタイマーカウンタ18の機能としての第1のカウ
ンタの積算を開始する。次に、ステップS3にて出力電
圧vが検出電圧V2よりも高くなったか否か判断し、現
在は降下している最中であるから図6のステップS7に
て出力電圧vが上限電圧V3よりも低くなったか否か判
断し、低くなっていなければ図5のステップS3に戻
る。
【0017】出力電圧vが上限電圧V3よりも降下する
と、主制御部17はステップS7からステップS8に進
んでタイマーカウンタ18の機能としての第2のカウン
タの積算を開始する。次に、ステップS9で出力電圧v
が下限電圧V4より低くなったか否か判断し、低くなっ
ていなければステップS17に進んで上限電圧V3より
高くなったか否か判断し、高くなっていなければステッ
プS9に戻りこれを繰り返す。そして、ステップS9で
下限電圧V4より下回り、或いはステップS17で上限
電圧V3より高くなるとステップS10、若しくはステ
ップS18でタイマーカウンタ18の第2のカウンタを
停止し、ステップS11、或いはステップS19でこの
ときの時間t1を特性時間T2として記憶装置19のメ
モリM4に格納する。そして、ステップS19からはス
テップS3に戻り、ステップS11からはステップS1
2に進んで出力電圧vが下限電圧V4より高くなったか
否か判断する。
【0018】出力電圧vが下限電圧V4より一旦降下し
てから再び上昇し、下限電圧V4よりも高くなると、主
制御部17はステップS12からステップS13に進ん
でタイマーカウンタ18の機能としての第2のカウンタ
の積算を再び開始する。次に、ステップS14で出力電
圧vが上限電圧V3より高くなったか否か判断し、高く
なっていなければステップS20に進んで下限電圧V4
より低くなったか否か判断し、低くなっていなければス
テップS14に戻りこれを繰り返す。そして、ステップ
S14で上限電圧V3より上回り、或いはステップS2
0で下限電圧V4より低くなるとステップS15、或い
はステップS21でタイマーカウンタ18の第2のカウ
ンタを停止し、ステップS16、或いはステップS22
でこのときの時間t2を記憶装置19のメモリM4に格
納されている特性時間T2に加算して格納する。そし
て、ステップS16からはステップS3に戻り、ステッ
プS22からはステップS12に戻る。
【0019】このような処理によって主制御部17は図
4の如く出力電圧vが上限電圧V3と下限電圧V4間に
在る時間t1〜t9を記憶装置19のメモリM4に加算
し、合計の特性時間T2を積算する。そして硬貨10の
通過に伴い出力電圧vが上昇して検出電圧V2より上回
るとステップS3からステップS4に進んでタイマーカ
ウンタ18の第1のカウンタを停止し、そのときの時間
を検出時間T1として記憶装置19のメモリM3に格納
する。
【0020】次に、主制御部17はステップS6にて上
記の処理により積算した検出時間T1と特性時間T2に
より、通過した硬貨10の真偽を判定する。その際、主
制御部17は記憶装置19内に予め格納された前述の正
貨の場合の検出時間及び特性時間と、メモリM3及びM
4に格納した投入硬貨10の検出時間T1及び特性時間
T2を比較する。ここで、検出時間T1は硬貨10の寸
法によって金種毎に定まり、特性時間T2は硬貨10の
表或いは裏面の模様によって金種毎に一定の値を示す。
主制御部17は前述の比較処理によって両者が一定の範
囲内で一致していれば当該一致した金種の正貨と判断
し、インターフェース部20より金種出力信号を出力す
る。また、一致しなければ不一致の旨の金種出力信号を
出力し、受入れゲート7の図示しない駆動制御装置は、
この金種出力信号と前記磁気センサー8、9による判定
結果を踏まえ、いずれも正貨と判定されていれば受入れ
ゲート7を開いて投入硬貨10を受入れ通路5に受け入
れる。いずれかが偽貨と判定している場合には受入れゲ
ート7は開放せず、硬貨10は返却通路6へと導かれる
ことになる。
【0021】このように、図1の硬貨識別装置1によれ
ば投入された硬貨10の寸法及び模様によって硬貨の真
偽を判別することができるので、磁気センサー8、9に
よっては判別し難い重量や材質が正貨と同一の偽貨に対
して有効に働き、硬貨識別精度を著しく向上させること
ができる。特に、硬貨10の模様を厳密に照合するもの
ではなく、反射する光の量から簡易に判断することがで
きるので、主制御部17における処理も複雑とならず、
ソフト上の負担も軽くなる。尚、上記実施例では検出時
間T1と特性時間T2の双方を比較して真偽判定を行っ
たが、それに限らず、他の磁気センサー8、9によって
硬貨10の寸法が判定できる場合には、特性時間T2に
よる模様の判定のみであっても有効である。
【0022】次に、図7を用いてもう一つの硬貨識別装
置1の発明について説明する。回路接続は図1と同一で
あり、その他の構成は図2及び図3と同一であるので説
明を省略し、以後この発明の硬貨識別装置1の主制御部
17の動作につき説明する。硬貨10が投入されていな
い状態では主制御部17は発光制御部13によって予め
設定したタイミングで発光部11を発光させている。こ
のときの出力電圧vは前述同様略電源VCCに等しい待
機電圧V1となっている。また、主制御部17はこのV
1よりも低いしきい値電圧V5を設定している。硬貨通
路2の投入口3より硬貨10が投入され、当該硬貨10
が硬貨転動部4を転動して落下し、発光部11から照射
される光を横切ると、発光部11から照射された光は通
過する硬貨10の一面に当たって反射し、受光部12に
受光されるので、コンデンサ15の出力電圧vは前述同
様図7の如き変化を示す。即ち、硬貨10が発光部11
まで到達していない状態では出力電圧vは待機電圧V1
であり、硬貨10が発光部11に到達してその先端が光
に当たり始めると、最初硬貨10のエッジ部分にて良好
に光は反射されるために出力電圧vは大きく降下する。
この降下によって出力電圧vが前記しきい値電圧V5よ
り一定時間t10以上低くなると、主制御部17は硬貨
10の存在を認識し、発光制御部13によって発光部1
1を連続発光させる。
【0023】その後、硬貨10の一面の模様による凹凸
の状況によって光は乱反射され、出力電圧vは図7のよ
うな変化をしながら、やがて硬貨10の後端のエッジ部
分にて大きく降下した後、硬貨10の通過によって再び
待機電圧V1まで上昇する変化を示す。主制御部17は
その間、出力電圧vを所定のサンプリングタイミングに
て常時入力しており、最初の出力電圧vの下降変化の極
限値、即ち極小値22Aを検出するまで出力電圧vを記
憶装置19の特定の領域に記憶し続け、当該領域が満了
した場合は古いデータから順次廃棄して行く。そして、
出力電圧vの変化が上昇変化に転じ、ノイズの影響を排
除するための一定の変化量V6を越えた場合、主制御部
17は上昇変化に転じた直前に記憶装置19に記憶させ
た出力電圧vを極小値22Aとして有効とし、記憶装置
19の照合用領域に格納する。また、主制御部17は極
小値22Aを確定すると、タイマーカウンタ18により
積算を開始する。
【0024】次に、主制御部17は出力電圧vのその後
の上昇変化の極限値、即ち極大値23Aを検出するまで
出力電圧vを記憶装置19の特定の領域に記憶し続け、
当該領域が満了した場合は古いデータから順次廃棄して
行く。そして、出力電圧vの変化が下降変化に転じ、ノ
イズによる影響を排除するための一定の変化量V6を越
えた場合、主制御部17は下降変化に転じた直前に記憶
装置19に記憶させた出力電圧vを極大値23Aとして
有効とし、記憶装置19の照合用領域に格納する。ま
た、主制御部17は極大値23Aを確定すると、タイマ
ーカウンタ18の前記積算を停止し、このときの積算
値、即ち、極小値22Aから極大値23Aに至るまでの
変化時間を記憶装置19の照合用領域に格納する。
【0025】同様に主制御部17は以後も極小値22C
〜22F、及び極大値23C〜23Fを検出し、それら
の値と共に極小値から極大値、或いは極大値から極小値
に至る変化時間を記憶装置19の照合用領域に格納す
る。図7の最後の下降変化による極小値は、そのときの
変化量V7が前記変化量V6を越えていないためにノイ
ズとして無視される。やがて、硬貨10が通過して出力
電圧vが一定時間t11以上待機電圧V1となったら、
主制御部17は硬貨10が通過してしまったものと判断
し、再び発光制御部13によって発光部11を特定のタ
イミングで発光させる動作に移行し、その後硬貨10の
真偽判定に移る。
【0026】ここで、出力電圧vは硬貨10の模様に基
づいて変化するものであるから、正貨の場合の出力電圧
vの変化は一定のパターンを示す。このパターンは前述
の極小値や極大値、及び変化時間から得られる極限値の
数や、出力電圧vの変化の傾きによって特徴付けられ、
正貨の表及び裏面に関する出力電圧vの変化のパターン
はその極限値及び変化時間のデータとして金種別に予め
記憶装置19に保持されている。そして、主制御部17
は前記真偽判定の際、記憶装置19内に予め保持された
前述の正貨の場合の極限値及び変化時間に関すデータ
と、記憶装置19の照合用領域に格納した投入硬貨10
の極限値及び変化時間に関するデータとを比較する。そ
して、両者が一定の範囲内で一致していれば当該一致し
た金種の正貨と判断し、インターフェース部20より金
種出力信号を出力する。また、一致しなければ不一致の
旨の金種出力信号を出力し、受入れゲート7の図示しな
い駆動制御装置は、この金種出力信号と前記磁気センサ
ー8、9による判定結果を踏まえ、いずれも正貨と判定
していれば受入れゲート7を開いて投入硬貨10を受入
れ通路5に受け入れる。いずれかが偽貨と判定している
場合には受入れゲート7は開放せず、硬貨10は返却通
路6へと導かれる。
【0027】以上のように、この場合の硬貨識別装置1
によっても投入された硬貨10の模様によって硬貨の真
偽を判別することができるので、磁気センサー8、9に
よっては判別し難い重量や材質が正貨と同一の偽貨に対
して有効に働き、硬貨の識別精度を著しく向上させるこ
とができる。また、同様に硬貨10の模様を厳密に照合
するものではなく、光の反射の変化の特徴から簡易に判
断することができるので、主制御部17における処理も
複雑とならず、ソフト上の負担も軽くなる。
【0028】特に、この場合の硬貨識別装置1は硬貨1
0表面に当たった光の反射の変化の特徴から判断するも
のであるから、出力電圧vの全体的な増減に影響されな
い。従って、硬貨10表面の汚れや劣化による受光量の
変化に影響され難い利点がある。尚、実施例では硬貨1
0の一面に光を照射したが、それに限らず表裏両面に照
射して、両面の模様から判断しても良い。それによって
更に硬貨の識別精度を向上させることができる。
【0029】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、硬貨表面の模
様によってその真偽を判別することができるので、磁気
的には判別し難い重量や材質が正貨と同一、若しくは酷
似した偽貨を有効に識別し、硬貨の識別精度を著しく向
上させることができる。特に、硬貨の模様を厳密に照合
するものではなく、反射した光の量から簡易に判断する
ので、制御手段における処理の負担も軽くなる効果があ
る。
【0030】請求項2の発明によれば、上記に加え硬貨
の寸法をも判別することができるので、硬貨の寸法に関
する他の識別手段を持たない場合に有効に働き、硬貨の
識別精度を更に向上させることができる。また、請求項
3の発明によっても同様に硬貨表面の模様によってその
真偽を判別することができるので、重量や材質が正貨と
同一、若しくは酷似した偽貨に対して有効に働き、硬貨
の識別精度を著しく向上させることができる。特に、硬
貨表面に当たった光の反射の変化の特徴から判断するも
のであるから、硬貨表面の汚れや劣化による受光量の変
化に影響され難い利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の硬貨識別装置の電気回路のブロック図
である。
【図2】自動販売機の硬貨通路部分の拡大縦断面図であ
る。
【図3】硬貨と発光部及び受光部の位置関係を示す図で
ある。
【図4】硬貨の通過に伴うコンデンサの出力電圧の変化
を示す図である。
【図5】主制御部のプログラムを示すフローチャートで
ある。
【図6】主制御部のプログラムを示すフローチャートで
ある。
【図7】もう一つの発明の硬貨識別装置の動作を説明す
るためのコンデンサの出力電圧の変化を示す図である。
【符号の説明】
1 硬貨識別装置 2 硬貨通路 11 発光部 12 受光部 17 主制御部 18 タイマーカウンタ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 識別すべき硬貨が転動する硬貨通路に設
    けられ、前記硬貨の表面に向けて光を照射する発光手段
    と、該発光手段から照射され、前記硬貨により反射され
    た光を受光して電気信号に変換する受光手段と、時限手
    段と、前記受光手段からの電気信号の変化に基づいて前
    記時限手段により、前記電気信号の値が予め定められた
    範囲に在る時間としての特性時間を積算する制御手段と
    を具備して成り、該制御手段は前記検出時間と特性時間
    とに基づいて前記硬貨を判別することを特徴とする硬貨
    識別装置。
  2. 【請求項2】 制御手段は受光手段からの電気信号の変
    化に基づいて時限手段により、硬貨の存在を検出してい
    る時間としての検出時間を積算し、該検出時間と特性時
    間とに基づいて前記硬貨を判別することを特徴とする請
    求項1の硬貨識別装置。
  3. 【請求項3】 識別すべき硬貨が転動する硬貨通路に設
    けられ、前記硬貨の表面に向けて光を照射する発光手段
    と、該発光手段から照射され、前記硬貨により反射され
    た光を受光して電気信号に変換する受光手段と、時限手
    段と、前記受光手段からの電気信号の変化に基づいて該
    電気信号の変化の極限値を検出すると共に、前記時限手
    段により前記極限値から次の極限値に至る時間としての
    変化時間を積算する制御手段とを具備して成り、該制御
    手段は前記極限値と変化時間とに基づいて前記硬貨を判
    別することを特徴とする硬貨識別装置。
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