JPH05334384A - 図形入力装置 - Google Patents

図形入力装置

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JPH05334384A
JPH05334384A JP4140248A JP14024892A JPH05334384A JP H05334384 A JPH05334384 A JP H05334384A JP 4140248 A JP4140248 A JP 4140248A JP 14024892 A JP14024892 A JP 14024892A JP H05334384 A JPH05334384 A JP H05334384A
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JP4140248A
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English (en)
Inventor
Tomohide Tanigawa
智秀 谷川
Osamu Hori
修 堀
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、入力された画像データにおける種
々の図形構成要素を迅速かつ的確に指示し、それらの図
形構成要素を高精度かつ効率的に認識し、取得すること
ができる図形入力装置を提供することである。 【構成】 画像データを入力する画像入力部と、指示情
報の入力を行う入力部と、入力された画像データや種々
の情報を表示する表示部と、図形構成要素を抽出する図
形抽出部と、画像データや図形抽出結果を記憶する記憶
部及びこれらを制御する制御部とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、図面中の文字、図形等
の図形構成要素を編集し、入力する図形入力装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近時、紙面に表現された地図や設備図或
いは各種の設計図面等のさまざまな図面を画像データと
して取り込み、これらの図面に含まれる文字、図形等の
種々の情報を認識処理して入力するための図形入力装置
が開発されている。
【0003】ところが、これらの図面中には種々の図形
構成要素が混在しているので、自動的に個々の図形構成
要素に切り出して高精度に画像認識処理するということ
が困難であった。
【0004】そこで、従来は、図形入力装置から何ら処
理を施さずにそのまま入力された元の図面に対する画像
データ(以下「原画像データ」)に対して、画像認識処
理された画像データ(以下「1次画像データ」という)
を比較しながら、1次画像データに対して確認、修正等
の編集作業が行い、所望の文字、図形等の有効な情報を
含んだ画像データ(以下「2次画像データ」という)を
生成していた。
【0005】しかしながら、上記従来の編集作業におい
ては、専ら、図形入力装置のディスプレイ上に原画像デ
ータと1次画像データとを重ねて表示し、目視チェック
等によって行なわれていた。このような編集作業は、操
作者に多大な処理負担を与えると共に、確認ミス等が生
じやすいという難があった。また、修正時においては、
種々の図形構成要素が混在した部分に対して編集作業を
行おうとした場合、編集対象である図形構成要素を的確
に指示することが困難で、また、1つの図形構成要素を
指示するために非常に多くの位置情報を与える必要があ
り、所望の図形構成要素を抽出するために極めて複雑な
作業が必要であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の図形
入力装置においては、1次画像データと原画像データと
を照合して編集入力するには、多大な労力と処理時間を
必要とし、操作者に多くの負担を与えるという問題があ
った。しかも、直線や円、円弧といった種々の図形構成
要素を精度良く的確に指示することが困難であった。
【0007】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たもので、その目的とするところは、画像として入力さ
れた図面中の編集対象とする図形構成要素を迅速に、か
つ、精度良く指示することができ、それら文字や図形等
のパターンを高精度に効率良く認識し入力することので
きる図形入力装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、ディスプレイ
上に表現される画像データを参照しながら所望の図形デ
ータの入力を行う対話型の図形入力装置であり、マウス
等のポインティングデバイスを用いて位置情報を入力す
ると共に、円、円弧、線分、楕円及び矩形等の処理項目
を指定し、これらの情報及び予め記憶されている線素情
報や輪郭線情報等に基づいて図形抽出処理を行ない、そ
の処理結果を出力するものである。
【0009】具体的には、表示手段上に表現される画像
データを参照しながら所望の図形データの入力を行う対
話型の図形入力装置において、前記画像データに対して
所定の画像認識処理を行って線素情報を抽出し、該線素
情報を記憶する線素情報記憶手段と、前記画像データに
おける位置情報を入力可能な位置情報入力手段と、前記
位置情報入力手段によって取得した少なくとも一の位置
情報に基づいて前記線素情報記憶手段から所望の線素情
報を順次抽出する線素情報抽出手段と、前記線素情報抽
出手段によって順次抽出される線素から該線素情報の組
合わせを決定する線素構成手段と、この線素構成手段に
よって得られた線素の組合わせに基づいて所定の図形を
生成する図形生成手段と、前記線素構成手段によって構
成された線素の組合わせと前記図形生成手段によって生
成された所定の図形とを比較し、得られた比較結果が所
定値の場合は前記線素の組合わせを図形構成情報として
出力する比較手段とからなる図形抽出手段を有するよう
にする。
【0010】
【作用】本発明によれば、このように構成された本発明
の図形入力装置によれば図面から抽出したい図形構成要
素の近傍を少なくとも1点指定するだけで、精度の良い
所望の図形構成要素を得ることができるため、操作者の
手を煩わせることなく効率的に精度良く図形の入力を行
なうことができる。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例に係
る図形入力装置について説明する。
【0012】図1は、本発明に係る図形入力装置の構成
を示す図である。入力部1は、マウス等のポインティン
グデバイスからなり、図形入力装置の運用に関する各種
の指示情報及び表示部3上に表示される画像データ上の
位置情報等を入力する。例えば、各種の指示情報は、図
2に示すように、表示部3上に表示される処理項目メニ
ュー21の処理項目を選択的に指示することによって入
力する。この処理項目メニュー21は、例えば、「直線
抽出」、「円抽出」、「円弧抽出」、「楕円抽出」、
「矩形抽出」等の処理項目が設定されている。なお、入
力部1は、マウスに限ったものではなく、例えば電子ペ
ンやキーボード等を用いても良い。画像入力部2は、文
字や図形等が表された図面を、例えば、光学的に走査
し、図形入力装置において情報処理可能な画像データと
して取り込まれ、この画像データは記憶部5に記憶され
る。そして、この画像入力部2で取り込まれた原画像デ
ータは、前処理部(図示せず)において、細線化情報、
輪郭線情報及びこれらの情報に基づいて線分近似した情
報(以下「線素情報」という)の抽出等の必要な画像認
識処理を行なう。なお、画像入力部2は、予め画像デー
タが記録された電子式情報記録媒体から画像データを読
み出すことによって図形入力装置に入力するものであっ
ても構わない。表示部3は、入力部1から入力された指
示情報及び画像入力部2で取り込まれた画像データその
他各種情報を操作者に提示するCRTディスプレイ等か
らなっている。図形抽出部4は、入力部1から入力され
た位置情報及び選択された処理項目情報に基づいて、後
に述べる所定の処理を行ない所望の図形データを抽出す
るためのものである。記憶部5は、画像入力部2から入
力された画像データや、図形抽出部4により抽出した処
理結果等を記憶する。これら動作は、制御部6によって
制御される。
【0013】以上のように構成された図形入力装置は、
文字、図形等が表現された図面を画像入力部2から原画
像データとして取り込み、予め前処理部(図示せず)に
おいて線素情報の抽出等の必要な画像認識処理を行って
1次画像データを生成し、この線素情報を含む1次画像
データを記憶部5に記憶すると共に、適宜表示部3に表
示される。そして、表示部3による各種の情報提示と操
作者による入力部1からの入力とによって、対話的に図
形抽出処理を行っていく。
【0014】図3は、本発明に係る図形入力装置の基本
的な処理の流れを示す図である。この図形入力装置は、
まず、操作者の操作により、入力部1から表示部3上に
表示された画像データに対する位置情報が入力された
後、前述した処理項目メニュー21から処理項目を選択
的に指示することによって処理項目情報が入力される。
次に、この位置情報及び処理項目情報に基づいて、図形
抽出部4が図形抽出処理を行ない、抽出された図形デー
タを出力する。なお、本実施例においては、入力部1か
ら位置情報を入力した後に、図形抽出処理を選択してい
るが、図形抽出処理を選択後、位置情報を入力するよう
にしても構わない。
【0015】次に、本発明に係る図形入力装置の図形抽
出部4について説明する。図形抽出部4は、入力部1に
よって入力された位置情報及び選択された処理項目情報
に基づいて、予め前処理され記憶部5の線素情報記憶領
域に記憶されている線素情報について所定の図形抽出処
理を行なう。すなわち、表示部3上に表示された画像デ
ータにおける抽出したい図形の近傍の1点を入力部1に
より指定し、位置情報d1 を取得する。この得られた位
置情報d1 は、図4に示すように、図形抽出部4の線素
情報抽出部41に入力される。線素情報抽出部41は、
記憶部5の線素情報記憶領域に記憶されている線素情報
を検索し、探索開始線素を抽出する。この線素情報抽出
部41は、さらに、この抽出された探索開始線素に基づ
いて所望の線素を順次探索する。探索、抽出された線素
群d2 は、順次、線素構成部42に出力され、線素構成
部42において線素の組合わせが決定される。線素構成
部42は、決定した線素の組合わせd3 を図形生成部4
3及び比較部44に出力する。図形生成部43は、入力
された線素の組合わせd3 について、入力部1からの処
理情報d4 に基づいて仮定図形データd5 を算出する。
この図形データは、図形生成部43の内部データとして
扱われ、比較部44に出力される。比較部44は、線素
の組合わせd3 と仮定図形データd5 との比較を行い、
誤差値が閾値以下であれば仮定図形データd5 が所望の
図形データであるとして表示部3及び記憶部5に出力す
る。
【0016】なお、抽出された結果に基づいて表示部3
上に描画し、図形抽出結果を確認することも可能であ
る。このとき、抽出された結果が所望のものでない場合
には、入力部1からの入力により取り消す旨の指示を与
えるようにしても良い。
【0017】図5は、線素情報抽出部41における線素
情報の抽出処理の流れを示す図である。線素情報抽出部
41は、入力部1より位置情報が入力され、この位置情
報に基づいて探索開始線素を抽出する。具体的には、図
6(a)に示すように、入力部1によって指示された指
示点Pに最も近い線素を抽出し、探索開始線素として登
録する。次に、抽出された探索開始線素に対する点列、
例えば、線素に対する端点又は中点等を算出し、図形構
成点列として登録する。次探索線素の抽出は、図7
(a)に示すように、分岐点がない場合は探索済みのフ
ラグが付けられている探索済み線素の方向には探索を行
わず、現在の着目線素に連続している探索済みでない線
素を次探索線素として登録する。また、図7(b)のよ
うに分岐が複数ある場合は、着目線素に接続する探索可
能な線素のすべてを次探索線素候補として登録する。さ
らに、図7(c)に示すように、線素が途中で切れてい
る場合は、現在の着目線素の端点から抽出領域D内の線
素を抽出し、それらが複数ある場合は、それらすべてを
次探索線素候補として登録し、探索された線素には探索
済みのフラグを付け、同じ線素を重複して探索しないよ
うにする。
【0018】なお、他の方法で探索開始の線素を決定し
ても構わない。例えば、図6(b)に示すように、指示
点Pに基づいて抽出領域Dを決定し、この抽出領域D内
に存在する複数の線素を抽出し、探索開始線素として登
録するようにしても良い。
【0019】図8は、探索可能な候補が複数ある場合の
探索方向の優先順位を決定する一例である。探索方向A
の方向に探索しているとする。現在までの点列で構成さ
れた仮定図形データ81に基づいて、探索可能な方向に
おいて、最も仮定図形データが存在するであると思われ
る方向を次の探索方向とする。方向の決定においては、
現在までに登録されている線素の組合せで構成される図
形と、探索可能な次探索線素82aを現在までの線素に
加えたもので構成される仮定図形データ83a及び次探
索線素82bを現在までの線素に加えたもので構成され
る仮定図形データ83bとを比較して誤差量の小さいも
のから探索する。また、現在までの線素の組合せで構成
された仮定図形データと次探索線素との誤差量の小さい
ものから探索することもでき、さらには、これらの誤差
量を併用するようにしても良い。このように探索方向に
優先順位をつけることによって、効率的な探索が可能と
なる。次に、探索の打ち切りについて説明する。
【0020】図9(a)は、次の探索可能な方向が1つ
だけの場合である。現在の着目線素91までの線素群に
基づいて構成された仮定図形データ92と次探索線素9
3までの線素群に基づいて構成された仮定図形データ9
4とを比較し、誤差量E1 が所定の閾値以下で、誤差量
E2 が所定の閾値以上の場合には、その方向への探索を
打ち切る。これによって、不必要な探索をすることな
く、効率的な探索が可能となる。また、構成された仮定
図形データが原画像データから逸脱している部分95が
ある場合には、仮定図形データを構成する線素の組合せ
が好ましくないと考えられ、これによって探索の打ち切
りを行なうことも可能である。この仮定図形データが1
次画像データからはみ出しているか否かの判断は、図形
入力部2により取り込まれ前処理されて得られた輪郭線
素情報(図示せず)を用いることによって行うことがで
きる。
【0021】図9(b)は、探索可能な方向が複数の場
合である。分岐点までの線素の組み合せに各々の分岐の
方向の線素を登録して仮定図形データを生成し、その仮
定図形データと線素との誤差量が所定の閾値以上の線素
の組合わせの方向への探索を打ち切る。これによって、
分岐による組み合せの数の爆発を防ぐことができ、効率
の良い探索が可能となる。具体的には、着目線素91に
次探索線素93a、次探索線素93bを登録し、それぞ
れ次探索線素93aまでの仮定図形データ94a、次探
索線素93bまでの仮定図形データ94bを生成し、こ
の仮定図形データ94a,94bと線素の組合わせとの
誤差量Eを算出する。この誤差量Eが閾値THより大き
い場合(E>TH)は、その方向への探索を打ち切るよ
うにする。また、仮定図形データ94a,94bが原画
像データ96からはみ出している場合には、その分岐の
方向には抽出したい図形が存在しないと考えられるの
で、その方向への探索を打ち切る。
【0022】図10は、図形抽出処理の流れを示す図で
ある。入力部1より位置情報及び図形処理項目情報が入
力される。次に、入力された位置情報に基づいて少なく
とも1つの線素を検索し、検索された線素を探索の開始
点として別の線素を順次探索し、図形候補データを抽出
する。そして、得られた図形候補データについて図形処
理項目情報によって選択された図形データであるかの評
価を行い、最も評価の高いものを少なくとも1つ決定
し、抽出結果を出力する。また、選択された図形処理に
よって図形候補データが1つもない場合には、操作者に
候補の図形候補データがないことを表示部3を介して、
通知する。
【0023】図11は、円抽出の探索処理を説明するた
めの図である。探索開始点抽出111では、入力座標点
の最も近傍の線素を検索し、この線素上の点列から探索
を開始する。円構成要素点列登録112では、線素が検
索されたとすると、その線素上の点列を少なくとも1点
又は数点を取り出して円構成要素を成す点列として登録
する。次に、円データ算出113で仮定円の図形データ
を算出し、円評価114で円と見なせるかどうかを評価
する。そして、順次、線素を次探索点抽出115で探索
し、探索開始線素にまで戻ってきたら探索を終了し、円
候補データとして、例えば、円の中心座標及び半径等の
必要なベクトルデータを登録する。登録した点列、仮定
した円と円構成要素とした点列との誤差E0 を算出し、
その値が閾値THと比較した場合に、E0 <THのとき
にのみ円候補として登録しても良い。誤差E0 の算出
は、例えば、円候補点列として登録された点の中で仮定
円の円周から最も遠いものの距離を仮定円の半径で正規
化したものであっても良いし、すべての点列の誤差の2
乗和等を用いても良い。なお、これらの評価値に限った
ことではなく、円候補点列又は、図形を構成する線素に
対する点と仮定円との誤差が算出できれば良い。出力1
16では、探索可能な線素がなくなった時に探索を打ち
切り、円候補として登録されているものの中から円構成
点列とそれら点列に基づいた仮定円との誤差量の小さい
ものを出力しても良いし、その誤差量が所定の閾値以下
のものを複数個出力することも可能である。
【0024】図12は、円抽出の一例を示す図である。
指示点Pに最も近い線素の直線近似データを探索開始線
素121とし、その両端を調べて分岐点の少ない方に探
索を開始する。分岐の少ない方に探索を開始することに
よって探索の分岐の組合せを減少させることができる。
分岐の個数が同じ場合にはどちらか一方、例えば時計回
りに探索を開始する。分岐点121まで来たらそれぞれ
の分岐線素を評価し、例えば、分岐線素123aは、端
点なので探索から除外することができる。分岐線素12
3b,123cが探索可能な線素と判断され、それぞれ
の方向に探索を継続する。分岐線素123bの方向に
は、円候補124bが抽出され、分岐線素123cの方
向には円候補123cが抽出される。出力する円を1つ
に限定した時は、円候補124b及び円候補124cに
対する誤差量Eb 及びEC を算出し、Eb <Ec より円
候補124bの方が円の可能性が高い図形と判断し、最
も円として可能性の高い図形を出力することも可能であ
る。図13は、円弧抽出の探索処理を説明するための図
である。
【0025】探索開始点抽出131では、指示された入
力情報に基づいて探索開始線素を決定する。円弧構成要
素点列登録132では、得られた探索開始線素から探索
を開始し、線素上の点を円弧構成要素の点列として登録
する。円弧データ算出133では、次の線素を探索する
前に登録された点列から円弧を仮定し、例えば円弧の中
心座標、半径、始終点の角度又は始終点の座標等必要な
ベクトルデータを算出する。円弧評価134では、前述
の円抽出の一例で示したような誤差評価を用いて、円弧
候補としての評価を行ない、円弧候補を登録する。この
ような評価を用いることによって、仮定円弧との誤差が
大きい点列の組の場合は、その組から探索可能な線素が
あったとしても、その線素を円弧候補として追加しても
円弧を構成する可能性は低いので、探索を打ち切ること
が可能になる。さらに、探索可能な次の線素からの点列
を追加して円弧を仮定したものが、点列を追加する前に
仮定した円弧と大きくかけ離れていた場合には追加した
点列は円弧構成要素ではないとしてそれ以上の探索を打
ち切ることが可能となる。次探索点抽出135では、順
次探索可能線素を探索し次の探索方向を決定する。出力
136では、探索可能な線素がなくなった時に探索を打
ち切り、円弧候補として登録されているものの中からも
っとも円弧構成点列とそれら点列から仮定された円との
誤差の一番少ないものを出力しても良いし、その誤差が
ある閾値以下のものを複数個出力することも可能であ
る。
【0026】図14は、円弧抽出の一例を示す図であ
る。入力部1により指示された指示点Pに最も近い線素
を探索開始線素141としてその線素上の点列を登録
し、分岐点の少ない方向に探索を開始する。分岐の少な
い方向に探索を開始することによって探索の分岐の組合
せを減少させることができる。分岐点の数が同じ場合に
はどちらか一方向に探索を開始する。分岐点142まで
の円弧データと分岐線素143aとの誤差量Ea は大き
いので、この方向の探索は打ち切る。分岐線素143b
の方向は、誤差量Eb が小さいので探索を継続する。分
岐線素143bでは、これ以上の探索可能な線素がない
ので探索開始線素141まで戻って逆方向に探索を継続
する。探索線素を加えていくごとに円弧を評価し、探索
を続ける。線素143cを加えたときの円弧は原画像デ
ータから逸脱していることから、線素143cは、円弧
成分ではないと判断することが可能であり、探索終了線
素144までで円弧が構成されることになる。また、円
弧と構成要素の線素との誤差量等から判断することも可
能である。このようにして途中に分岐がある場合でも分
岐点で分割されることなく1つの円弧として抽出するこ
とができる。
【0027】なお、円弧抽出を用いて円を抽出すること
もできる。すなわち、円弧の中心角度が360度である
場合や始終点が一致する場合は円とみなすこともでき、
また、それぞれに抽出された円弧について、それが1つ
の円を構成するかどうかを判断し、1つの円と見なせる
場合にはそれらを円としてマージするようにしても良
い。また、指示点を1点ではなくて複数点、例えば円弧
の始点と終点の近傍を指示することによって円や円弧を
複数に分割された図形データとして抽出するようにして
も良い。図15は、楕円抽出の探索処理を説明するため
の図である。
【0028】探索開始点抽出151は、入力部1によっ
て得られた位置座標から探索を開始する線素を決定す
る。楕円構成要素点列登録152では、入力された座標
データ近傍の線素から探索を開始し、線素上の少なくと
も一点又は数点を楕円構成要素の点列として登録する。
楕円データ算出153で次の線素を探索する前に登録さ
れた点列から楕円を仮定し、例えば楕円の中心座標、長
軸、短軸の長さ、長軸の傾き角度等のベクトルデータを
算出する。楕円評価154では、前述の円抽出の一例で
示したような誤差の評価を用いて楕円候補としての評価
を行ない楕円候補を登録する。このような評価を用いる
ことによって仮定した楕円との誤差が大きい点列の組の
場合、その組から探索可能な線素があったとしても、そ
の線素を楕円候補として追加しても楕円を構成する可能
性は低いので探索を打ち切ることが可能になる。順次、
次探索点抽出154で、探索可能な線素を探索し、探索
を開始した線素に戻ってきたら探索を終了する。探索可
能な線素がなくなったときに探索を打ち切り、出力15
5では、楕円候補として登録されているものの中から楕
円構成点列とそれら点列から仮定された円との誤差の一
番少ないものを出力しても良いし、その誤差がある閾値
以下のものを複数出力することも可能である。
【0029】図16は、楕円抽出の一例を示す図であ
る。指示点Pに最も近い線素の直線近似データを探索開
始線素161として、分岐点の少ない方に探索を開始す
る。分岐数の少ない方に探索を開始することによって探
索の分岐の組合せを減少させることができる。分岐点の
数が同じ場合にはどちらかの一方に探索を開始する。探
索可能な線素を順次加えながら評価し楕円を抽出する。
分岐点162では、線素163aは、現在までの楕円と
の誤差量Eが大きいので楕円構成要素の線素ではないと
判断し、線素163bの方向に探索を継続する。線素1
64では、探索開始線素に戻ってくるのでここで探索が
終了し、楕円が抽出される。図17は、矩形抽出の探索
処理を説明するための図である。
【0030】探索開始点抽出171は、入力部1によっ
て得られた位置座標から探索を開始する線素を決定す
る。矩形構成要素点列登録172では、線素上の少なく
とも一点又は数点を矩形構成要素の点列として登録す
る。矩形データ算出173で登録された点列から矩形を
仮定し、登録された点列によって矩形を構成し矩形候補
として、例えば矩形の角点の座標等必要なベクトルデー
タを算出する。矩形評価174で、誤差の評価を用いて
矩形候補としての評価を行ない矩形候補を登録する。こ
のような評価を採用することによって仮定した矩形との
誤差が大きい点列の組の場合、その組から探索可能な線
素があったとしてもその線素を矩形候補として追加して
も矩形を構成する可能性は低いので探索を打ち切ること
が可能になる。次探索点抽出175で、順次、線素を探
索し、探索を開始した線素に戻ってきたら探索を終了す
る。出力176では、探索可能な線素がなくなった時に
探索を打ち切り、矩形候補として登録されているものの
中から、矩形構成点列とそれら点列から、仮定された矩
形との誤差の一番少ないものを出力しても良いし、その
誤差がある閾値以下のものを複数出力することも可能で
ある。
【0031】図18は、矩形抽出の一例を示す図であ
る。指示点Pに最も近い線素の直線近似データを探索開
始線素181とし分岐点の少ない方にまず探索を開始す
る。分岐数の少ない方に探索を開始することによって探
索する分岐の組合せを減少させることができる。分岐点
の数が同じ場合にはどちらかの方向に探索をまず開始す
る。この矩形抽出においては、直線の可能性の強い方向
に探索を継続し、分岐点182では、分岐方向の角度を
算出し、直角に近い方向及び直線性の方向に探索を行
う。直角に近い方向に探索したときは、その屈折方向を
方向フラグ等を用いて右回りか左回りかを保持してお
く。これによって、次に屈折する方向が反対の場合に
は、その屈折方向については矩形ではないので探索を打
ち切ることができる。このように探索を続け、探索開始
点に戻ってきた時に探索が終了し、矩形が出力される。
【0032】なお、以上の実施例においては、探索開始
線素から探索を打ち切るまで一方向に次探索線素の探索
を行ったが、これに限ることはなく、例えば、図19に
示すように、指示点Pに基づいて抽出された探索開始線
素191から逐次両側に探索するようにしても良い。す
なわち、探索開始線素191の抽出後、次探索線素19
2,193,…というように逐次探索する。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、表示部上の画像データ
における抽出したい図形の近傍の少なくとも1点を指示
することにより所望の図形抽出が迅速に精度良く行われ
るので、操作者の編集作業に対する負担を軽減すること
ができると共に、効率良く図形の入力をすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る図形入力装置の構成を示す図。
【図2】 処理項目メニューの一例を示す図。
【図3】 図形入力装置の基本的な処理の流れを示す
図。
【図4】図形抽出部の構成を示す図。
【図5】線素情報抽出部における線素情報の抽出処理の
流れを示す図。
【図6】 探索開始線素の抽出を説明するための図。
【図7】 次探索線素の抽出を説明するための図。
【図8】 次探索線素の探索方向が複数の場合の線素の
探索を説明するための図。
【図9】 次探索線素の探索方向が1つの場合の線素の
探索を説明するための図。
【図10】 図形抽出処理の流れを示す図。
【図11】 円抽出の探索処理を説明するための図。
【図12】 円抽出の一例を示す図。
【図13】 円弧抽出の探索処理を説明するための図。
【図14】 円弧抽出の一例を示す図。
【図15】 楕円抽出の探索処理を説明するための図。
【図16】 楕円抽出の一例を示す図。
【図17】 矩形抽出の探索処理を説明するための図。
【図18】 矩形抽出の一例を示す図。
【図19】 次探索線素の抽出を説明するための図。
【符号の説明】
1 入力部 2 図形入力部 3 表示部 4 図形抽出部 41 線素抽出部 42 線素構成部 43 図形生成部 44 比較部 5 記憶部 6 制御部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示手段上に表現される画像データを参
    照しながら所望の図形データの入力を行う対話型の図形
    入力装置において、 前記画像データに対して所定の画像認識処理を行って線
    素情報を抽出し、該線素情報を記憶する線素情報記憶手
    段と、 前記画像データにおける位置情報を入力可能な位置情報
    入力手段と、 前記位置情報入力手段によって取得した少なくとも一の
    位置情報に基づいて前記線素情報記憶手段から所望の線
    素情報を順次抽出する線素情報抽出手段と、 前記線素情報抽出手段によって順次抽出される線素から
    該線素情報の組合わせを決定する線素構成手段と、 この線素構成手段によって得られた線素の組合わせに基
    づいて所定の図形を生成する図形生成手段と、 前記線素構成手段によって構成された線素の組合わせと
    前記図形生成手段によって生成された所定の図形とを比
    較し、得られた比較結果が所定値の場合は前記線素の組
    合わせを図形構成情報として出力する比較手段とからな
    る図形抽出手段を有することを特徴とする図形入力装
    置。
  2. 【請求項2】 前記図形抽出手段は、予め決定された所
    定の図形抽出処理群から選択される図形抽出処理に従っ
    て図形抽出処理を行うことを特徴とする請求項1記載の
    図形入力装置。
JP4140248A 1992-06-01 1992-06-01 図形入力装置 Pending JPH05334384A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09102034A (ja) * 1995-04-19 1997-04-15 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 道路ネットワーク情報の自動生成方法及びその装置
KR19980042731A (ko) * 1997-11-25 1998-08-17 이데이노부유끼 정보 입력 방법 및 장치

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