JPH053340A - 半導体集積回路装置 - Google Patents

半導体集積回路装置

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JPH053340A
JPH053340A JP3205278A JP20527891A JPH053340A JP H053340 A JPH053340 A JP H053340A JP 3205278 A JP3205278 A JP 3205278A JP 20527891 A JP20527891 A JP 20527891A JP H053340 A JPH053340 A JP H053340A
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JP
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semiconductor integrated
integrated circuit
semiconductor
substrate
optical
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JP3205278A
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English (en)
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Toshio Sudo
俊夫 須藤
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/10Bump connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/15Structure, shape, material or disposition of the bump connectors after the connecting process
    • H01L2224/16Structure, shape, material or disposition of the bump connectors after the connecting process of an individual bump connector
    • H01L2224/161Disposition
    • H01L2224/16151Disposition the bump connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive
    • H01L2224/16221Disposition the bump connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked
    • H01L2224/16225Disposition the bump connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked the item being non-metallic, e.g. insulating substrate with or without metallisation

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、複数枚の半導体実装基板から構成
される半導体集積回路装置を提供することを目的とす
る。 【構成】 本発明の半導体集積回路装置は、互いに平行
に配置された複数の集積回路基板と、前記複数の各集積
回路基板上に配置された半導体集積回路と、前記複数の
各半導体集積回路を互いに電気的に接続する回路と、前
記複数の各半導体集積回路に電気的に接続され、前記半
導体集積回路から入力された電気信号を光信号に変換し
て、他の前記半導体実装基板に出力する光信号送信回路
と、前記複数の各半導体集積回路に電気的に接続され、
他の前記半導体実装基板から出力された光信号を受信し
て、電気信号に変換して、前記半導体集積回路に出力す
る光信号受信回路と、を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数枚の半導体実装基
板から構成される半導体集積回路装置に関する。
【0002】
【従来の技術】集積回路を用いてより高機能な電子機器
を構成するために、半導体集積回路上に、より多くの半
導体素子を構成することが求められてきた。その結果、
半導体集積回路は著しく進歩し、ますます、高集積化、
高速化が進んでいる。半導体集積回路の進歩に伴い、半
導体集積回路の多ピン化が進み、一つの半導体集積回路
からのI/O端子数は500ピンを越えており、近い将
来には1000ピンにもなると予想されている。
【0003】しかし、上記のような多ピンが進んだ半導
体集積回路を通常のPGA(Pin Grid Array)やQFP(Q
uad Flat Package) に搭載した場合、パッケージの外形
寸法は5センチ角を越える。実際に、前記半導体集積回
路をプリント基板上に実装した場合、実装密度が上がら
ないという問題ばかりか、さらには、高速化した半導体
集積回路の性能を十分に発揮させることできないという
問題がある。
【0004】上記のような問題を解決するために、シリ
コン基板上にポリイミドからなる絶縁層と銅等の導体材
料からなる所定の微細な配線とが順次形成され、前記基
板上に半導体集積回路をTAB(Tape Automated Bondin
g)やフリップチップなどのボンディング方法を用いて高
密度に実装する方法が最近研究開発されている。
【0005】しかし、上述のような実装方法を用いて1
枚の基板上に多くの半導体集積回路を搭載して形成され
た高密度実装半導体集積回路、いわゆる半導体実装基
板、を複数枚電気的に接続して構成された半導体集積回
路装置では、信号の遅延時間が原因して装置の性能を十
分に発揮させることが困難であった。例えば、複数個の
プロセッサで構成される並列演算処理装置の場合は、プ
ロセッサ間の信号配線の数が増大していることから、各
プロセッサ間の信号伝達速度を速めることがシステム全
体の処理性能の向上につながる。一方、前記半導体集積
回路装置はプロセッサ間の接合部分等のようにインピー
ダンスが不整合になり易い箇所があることから、信号配
線経路全般にわたって特性インピーダンスを一定にする
のが困難になる。その結果、信号の反射、信号波形の歪
が生じる。また、信号配線間隔の狭化に伴いクロストー
クが起こり易くなることにより、信号にノイズが重畳す
るという問題があった。その結果、各プロセッサ間の信
号を電気的に高速に伝送するのが困難であった。
【0006】上記のように1枚の基板上に多くの半導体
集積回路を搭載して形成された半導体実装基板を複数枚
電気的に接続して構成された半導体集積回路装置は、半
導体実装基板間の信号伝達が電気伝送路を介して行われ
ることから、コネクタ等による信号波形の劣化やバック
プレーンを経由するための遅延時間の増大を招き、結果
として、装置の機能を十分に発揮できなかった。
【0007】上記より、1枚の基板上にTAB、フリッ
プチップ等のボンディング方法を用いて多数の半導体集
積回路を接続して形成された高密度な半導体実装基板を
複数枚電気的に接続して構成した従来の集積回路装置
は、各半導体実装基板間がコネクタ、バックプレーン等
を介して電気的に接続されていることから、(1)信号
波形に歪みが生じる、(2)信号伝達の遅延時間が増大
する、(3)半導体集積回路装置の能力が上がらない等
の問題を有していた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、各半
導体実装基板間の信号伝送路で生じる信号波形の歪み、
遅延時間等を改善し、高性能の半導体集積回路装置を提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】上記の目
的を達成するために、本発明の第1の局面に従った半導
体集積回路装置は、平行に配置された複数の半導体実装
基板と、前記半導体実装基板に選択的に形成された少な
くとも1つの開口部と、前記各半導体実装基板上の開口
部以外の場所に配置され、所定の処理を行う複数の半導
体集積回路と、前記複数の半導体実装基板間の光信号の
送受信を行うために、前記開口部に配置された複数の光
送受信手段と、
【0010】前記光送受信手段は、前記半導体集積回路
で処理された電気信号を光信号に変換して他の前記半導
体実装基板に出力し、かつ、前記他の半導体実装基板か
ら受信した光信号を電気信号に変換して前記半導体集積
回路に出力する処理を行い、前記各基板内の前記半導体
集積回路と前記光送受信手段とを電気的に接続するため
の配線と、を具備することを特徴とする。本発明の第1
の局面に従った半導体集積回路装置により、半導体実装
基板の種類によらない半導体集積回路装置が得られる。
本発明の第2の局面に従った半導体集積回路装置は、選
択的に配置された開口部を有し、前記開口部の位置が一
致するように2枚重ねて形成された半導体実装基板と、
前記半導体実装基板の上面及び下面の開口部以外の場所
に選択的に配置された複数の半導体集積回路と、前記半
導体実装基板の前記開口部内にそれぞれ配置されたレン
ズと、前記開口部を覆うように、前記半導体実装基板の
上面及び下面にそれぞれ配置された光送受信素子と、前
記半導体集積回路と前記光送受信素子とを電気的に接続
するための配線と、を具備することを特徴とする。
【0011】本発明の第2の局面に従った半導体集積回
路装置により、第1の半導体集積回路装置よりも更に高
密度で半導体集積回路が実装された半導体集積回路装置
が得られる。本発明の第3の局面に従った半導体集積回
路装置は、互いに平行に配置された複数の集積回路基板
と、前記複数の各集積回路基板上に配置され、所定の処
理を行うための半導体集積回路と、前記複数の各半導体
集積回路を互いに電気的に接続する手段と、
【0012】前記複数の各半導体集積回路に電気的に接
続され、前記半導体集積回路から入力された電気信号を
光信号に変換して、他の前記半導体実装基板に出力する
光信号送信手段と、
【0013】前記複数の各半導体集積回路に電気的に接
続され、他の前記半導体実装基板から出力された光信号
を受信して、前記光信号を電気信号に変換して、前記半
導体集積回路に出力する光信号受信手段と、を具備する
ことを特徴とする。
【0014】前記光信号受信手段はフォトダイオードか
らなり、前記光信号送信手段は半導体レーザ或いは発光
ダイオードとからなることが好ましく、かつ、前記光信
号受信手段及び光信号送信手段が光送受信手段として一
体的に形成されることが好ましい。前記光送受信手段は
フォトダイオードと半導体レーザとからなることが好ま
しく、かつ、一体的に形成されることが好ましい。
【0015】本発明の第1から第3の局面に従う半導体
集積回路装置は、半導体集積回路装置を構成する基板
と、半導体集積回路との熱膨張率がほぼ等しいことか
ら、前記基板と前記半導体集積回路との接続に対する信
頼性が高く、かつ、前記基板上への前記半導体集積回路
の実装を高密度に行うことが可能となる。
【0016】光送受信素子は、作動時の熱の発生量が多
いが、発生した熱は、熱伝導性の良好なシリコン基板或
はAlN基板によって放熱することから、使用時におけ
る問題はない。本発明の第3の局面に従う半導体集積回
路装置において、半導体実装基板として透明のAlN基
板を使用した場合は、開口部を設ける必要がなくなる。
更に、本発明の第1から第3の局面に従う半導体集積回
路装置の共通の利点は下記の通りである。1)同一の半
導体実装基板上に搭載された複数の半導体集積回路が互
いに電気的に接合されていることから、高速に信号処理
ができる。2)各半導体実装基板間の信号伝送は光伝送
路を介して行われることから、信号伝送速度が電気伝送
路の信号伝送速度より大幅に速くなる。3)各半導体実
装基板間は直接光で結ばれていることから、インピーダ
ンスの不整合に起因する信号の反射が無くなる。4)信
号間の干渉が少ないことから、クロストークノイズが減
少し、かつ、信号遅延が配線抵抗と容量との時定数に依
存しなくなる。上記の利点により、伝送速度の高速化を
妨げる要因が減り、装置全体の能力が大幅に向上する。
【0017】更に、本発明の半導体集積回路装置によれ
ば、半導体実装基板間の信号伝送が各半導体実装基板に
搭載された光送受信素子を介して光信号で行われること
から、(1)遅延時間が減少でき、(2)コネクタ等で
接続された箇所がなくなり、そして、(3)特性インピ
ーダンスの不整合や隣接配線間の電磁干渉によるノイズ
等の問題を回避できることから、結果として、動作速度
が速く、かつ、信頼性の高い半導体集積回路装置を得る
ことができる。
【0018】
【実施例】以下、図面を参照しながら実施例を説明す
る。図1は本発明の第1の実施例に係る半導体集積回路
装置の一部を取出して示す斜視図、図2は図1の半導体
集積回路装置の2−2断面図を示す。
【0019】図1及び図2に示すように、半導体集積回
路装置は、複数の半導体実装基板10が互いに所定の間
隔をおいて積層された構成をしている。半導体実装基板
10間の間隔は後述するレンズ46A、46Bによって
決まる。半導体実装基板10は、円形状の複数のシリコ
ン基板20と、前記基板上の中央部に搭載された所定数
の半導体集積回路30と、シリコン基板20の両端側に
設けられた開口部50が位置するところに搭載された光
送受信素子40A及び40B(単体、又は、アレイ状で
あり、以下同じ)と、からなる。シリコン基板20、半
導体集積回路30及び光送受信素子40A及び40Bは
それぞれフリップチップ方式で接続されている。
【0020】半導体実装基板10は下記の手順で作製す
る。スピンコートでポリイミド樹脂をシリコン基板20
上に塗布する。ポリイミド樹脂の乾燥後に層間絶縁膜を
シリコン基板20上に形成する。蒸着またはスパッタリ
ングにより前記層間絶縁膜上に銅等の導電性材料を堆積
して金属層を形成する。前記金属層をフォトリソグラフ
ィを用いてパターニングして多層配線60を形成する。
半導体集積回路30と光送受信素子40A及び光送受信
素子40Bとに半田バンプ65を形成して多層配線60
にフェイスダウンで接続する。
【0021】隣接するシリコン基板20間の距離はレン
ズ46A及び46Bの焦点距離に合わせて設定される。
図2中左側の光送受信素子40Aはフォトダイオードチ
ップ42Aを上にし、図2中右側の光送受信素子40B
は光発光素子44Bを上にして、シリコン基板20上に
それぞれ搭載されている。光発光素子44A及び44B
は、GaAs系やInP系等の材料からなり、かつ、レ
ーザの発光面が主平面に直角になるような分布帰還型の
レーザ或いは発光ダイオードが用いられる。フォトダイ
オードチップ42A及び42Bに用いるフォトダイオー
ドは、半導体レーザーの発光スペクトルに近いフォトダ
イオードが用いられる。
【0022】図3に示すように、(100)を主面とす
るシリコン基板20の表面にウェットエッチングを施し
た場合、(111)面が(100)面に対して54.7
4度の角度で現れる。よって、開口部50は、シリコン
基板20の両面にウエットエッチングを施すことにより
形成することができる。
【0023】図4に光送受信素子40の構成例を示す。
光送信を行うための発光ダイオード部72は、GaAs
基板70にPN接合を形成することによって得られる。
光受信を行うためのフォトダイオード部77は、シリコ
ン基板75にPN接合を形成することによって得られ
る。GaAs基板70とシリコン基板75とは接着剤8
0によって互いに積層されている。光送受信素子40の
送信信号は、発光ダイオード部72により図中下方向へ
発生し、光送受信素子40への受信信号は、フォトダイ
オード部77により図中上方向から受信される。送受信
素子40間の電気的接続、及び、光送受信素子40と半
導体実装基板10との電気的接続は、光送受信素子40
のそれぞれの表面に形成された電極85をワイヤボンデ
ィング又はバンプ等により行われる。放射された光信号
を集光させるレンズ(図示しない)は、高分子樹脂やガ
ラス系の材料を用いて、シリコン基板75の上面、或い
は、GaAs基板70の下面に形成することによって得
ることができる。
【0024】図5に、他の光送受信素子40の構成例を
示す。図5は、GaAs等の材料からなる基板70に、
発光ダイオード部72と、フォトダイオード部77が同
一平面上に一体に形成されて電極85が取り出されてい
る場合を示す。ここで、集光させるレンズ(図示しな
い)は、高分子樹脂やガラス系の材料を用いて、発光ダ
イオード部72の表面の一部に形成するか、或いは、発
光ダイオード部72とフォトダイオード部77にまたが
るようにほぼ全面にわたって形成しても良い。
【0025】図2のように構成された半導体集積回路装
置の半導体実装基板10間の信号伝達は光信号によって
行われる。例えば、上方から下方に信号伝送する場合に
は、上方の半導体集積回路30の電気信号が多層配線6
0を介して光送受信素子40Aに導入され、光発光素子
44Aにより電気信号が光信号に変換される。前記光信
号はレンズ46Aを介して下方のフォトダイオードチッ
プ42Aに入射する。そして、フォトダイオードチップ
42Aにより光信号が電気信号に変換され、前記変換さ
れた電気信号が配線60を介して半導体集積回路30に
導入される。逆に、下方から上方に信号伝送する場合に
は、各半導体実装基板10に搭載された光送受信素子4
0Bを介して行われる。すなわち、下方の半導体集積回
路30の出力信号が光発光素子44Bにより電気信号か
ら光信号に変換され、前記変換された光信号がレンズ4
6Bを介して上方のフォトダイオード42Bに入射され
て、前記入射された光信号がフォトダイオード42Bに
より電気信号に変換され、前記電気信号が上方の半導体
集積回路30に導入される。
【0026】光送受信素子40A及び40Bは、図4或
いは図5で示したような同一のものを、基板への電気的
な接続方法(例えば、ワイヤボンディング、バンプ)を
使い分けることによって得られる。最終的に、半導体集
積回路30は、導入された電気信号に従って所定の処理
を行う。図6は本発明の第2の実施例に係る半導体集積
回路装置の概略構成を示す斜視図を示す。
【0027】図6に示されている半導体集積回路装置が
第1の実施例と異なる点は、シリコン基板20の中央部
に光送受信素子40A及び40Bが配置され、かつ、前
記光送受信素子の外側に半導体集積回路30が配置され
た半導体実装基板10で構成されていることである。図
6のような構成でも前記各半導体実装基板10間の信号
伝送は光を用いて行われることから、第1の実施例と同
様の効果を得ることができる。
【0028】上記のように、光信号によって異なる半導
体実装基板間の信号伝送が行われた場合と、従来の電気
伝送路を介して異なる半導体実装基板間の信号伝送が行
われる場合とを比較すると、次のような利点がある。
1)電気伝送のように、信号遅延が配線抵抗と容量の時
定数で決定されず、かつ、信号伝送速度が速い。2)信
号間の干渉が少ないことから、クロストークノイズが減
少し、かつ、電磁波の輻射が少なく、クロストークノイ
ズ等の影響も受け難い。3)インピーダンスの不整合に
よる反射がない。4)アース線が不要である。5)空間
並列性がある。
【0029】上記の各理由により、光伝送技術を用いた
信号伝送の方が電気伝送技術を用いた信号伝送より高速
で高信頼性が高くなることが分かる。特に、光伝送技術
を用いた場合、信号伝送速度が非常に速く、既に、2G
bps (bit per second) から10Gbpsに達する。
従って、各半導体実装基板間の信号伝送速度は大幅に速
くなり、装置全体の能力が向上する。
【0030】半導体回路のクロック周波数は100MH
zに達すると予測され、非常に複雑な信号処理ができる
高速な半導体集積回路を搭載した半導体実装基板が出現
する可能性が考えられる。しかし、非常に高速な半導体
集積回路を搭載した半導体集積回路であっても、光の伝
送速度に較べれば遅いことから、半導体実装基板間に遅
延時間が生じることはない。
【0031】一方、光は信号伝送に関しては優れている
が、光そのものでの複雑な信号を処理する素子の開発に
までは至っていない。従って、光信号伝送は、簡単なス
イッチ機能を持つような回路に適している。以上述べた
ように、光信号伝送を有効に用いることにより、従来よ
り高速の半導体集積装置が得られる。
【0032】図7は、本発明の第3の実施例(図1また
は図2参照)に係る半導体集積回路装置の断面構造を示
す図である。図7において、図1及び図2と同じ部材に
は、同じ番号を付している。
【0033】本実施例において、第1の実施例と異なる
点は、基板として結晶化した透光性AlNを用いている
点である。本実施例では基板が透明であることから、図
2に示すような開口部50は必要がなくなる。
【0034】図7において、透光性を有する結晶化した
AlN基板25上には多層配線層60が形成されてい
る。半導体集積回路30は、バンプ65によりフリップ
チップ方式でAlN基板25上の多層配線層60に電気
的に接続されている。半導体集積回路30はシリコン
(α=3.0×10-6)でできており、AlN基板25
(α=4.5×10-6)と熱膨張率がほぼ等しい。これ
故、フリップチップ方式で使うバンプ65には熱応力が
掛からないため、シリコンからなる半導体集積回路30
とAlN基板25との組み合わせにより信頼性の高い接
続が得られる。多層配線層60は、層間絶縁層にポリイ
ミド等をスピンコートで塗布し、乾燥させて形成され
る。配線導体は、銅やアルミニウム等の金属を基板に蒸
着、或いは、スパッタ法で基板の全面に形成後、フォト
エッチング・プロセスによりパターン化して得ることが
できる。半導体集積回路30間同士の電気信号のやりと
りは、半導体集積回路30をフリップチップ方式で高密
度に実装することにより、実装遅延を極力小さく抑える
ことができる。更に、半導体集積回路30の高密度実装
による負荷容量の低減により、半導体集積回路30間の
消費電力を少なくすることができる。
【0035】AlN基板25間の信号伝送は、光送受信
素子40A、40B(単体或いはアレイ状素子)によっ
て行われる。光送受信素子40A、40Bは、半導体集
積回路30からの電気信号を光に変換したり、逆に、光
から電気信号への変換を行うために大きな熱を発生す
る。光送受信素子40A、40Bは透光性の高い接着剤
でAlN基板25に直接接着され、光送受信素子40
A、40Bから発生した熱は、熱伝導性の良好なAlN
基板25に伝達して放熱される。GaAs等の材料で構
成される光送受信素子40A、40Bは、AlN基板2
5に比べて大きさが小さいため熱膨張率の差は、接着時
に問題とならない。
【0036】光送受信素子40Aから放射された光信号
は、透光性を有する結晶化したAlN基板25を透過し
て、積層された位置関係にある隣合ったAlN基板25
上に配置された光送受信素子40Aで受光する。光送受
信素子40Aの搭載されたAlN基板25の他の面に、
ガラス、或いは、高分子樹脂よりなる半円球状のレンズ
を接着して光を集光させ、隣合ったAlN基板25上に
対向するように配置された光送受信素子40Aで光信号
の送受を行う。
【0037】図8は本発明の第4の実施例に係る半導体
集積回路装置の概略構成を示す。本実施例では、図8に
示すように非透光性のセラミック状AlN基板26に貫
通したスルーホール50を開け、光送受信素子40A、
40Bの搭載された他の面に、ガラス、或いは、高分子
樹脂よりなる半円球状のレンズ46A及び46Bを第3
の実施例と同様に光を集光させ、光信号の送受を行うこ
とができる。図9は本発明の第5の実施例に係る半導体
集積回路装置の断面図を示す。
【0038】図9の半導体集積回路装置は、第1の実施
例で用いたシリコン基板20を2枚重ねて形成されたシ
リコン基板21と、このシリコン基板21の中央部両面
にバンプ65を介して接続された半導体集積回路30
と、シリコン基板21の両端側にレンズが設けられてい
ない光送受信素子40A及び40Bと、シリコン基板2
1の開口部50に設けられたレンズ46とで構成され
る。
【0039】上記のような構成でも第1の実施例と同様
の効果を得ることができる。更に、本実施例は、シリコ
ン基板21の両面に半導体集積回路30を設けたことに
より第1の実施例よりも実装密度が高くなる。
【0040】本発明は上述した実施例に限定されない。
例えば、半導体集積回路の動作速度と光信号伝送速度と
が異なる場合には、図10に示すような回路構成により
前記速度差が解決可能である。図10は下記の信号処理
手順を示している。半導体集積回路の複数の処理信号が
マルチプレクサ(MUX)を介して一個の高速電気信号
に変換される。前記電気信号がレーザードライバに導入
されて半導体レーザーの駆動により高速電気信号が光信
号に変換される。前記光信号が他の半導体実装基板のフ
ォトダイオードに入射されて、前記他の半導体実装基板
内で電気信号に変換される。前記電気信号がデマルチプ
レクサ(DMUX)に導入されて元の複数個の電気信号
に戻される。前記電気信号が半導体集積回路に導入され
て信号処理がなされる。上記の処理において、フォトダ
イオードからの信号レベルが低い場合には、シリコン基
板内に信号増幅器を形成し、基板内に形成された増幅器
で信号レベルを増幅した後に信号をDMUXに導入して
もよい。
【0041】上記の実施例のように、光送受信素子40
は、半導体実装基板10の周辺部、或いは、中心に配置
しても良い。レンズ46は、光送受信素子40の表面に
直接形成するか、半導体実装基板10の光送受信素子4
0の配置された反対側の面上に形成しても良い。上記の
ように、本発明は上記の実施例に限定されず、その他、
本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々変形して実施で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る半導体集積回路装
置の概略構成を示す斜視図。
【図2】図1の半導体集積回路装置の2−2断面図。
【図3】シリコン基板の開口部を形成方法を説明するた
めの断面図。
【図4】光送受信素子の1構成例を示す図。
【図5】光送受信素子の他の構成例を示す図。
【図6】本発明の第2の実施例に係る半導体集積回路装
置の概略構成を示す斜視図。
【図7】本発明の第3の実施例に係る半導体集積回路装
置の断面図。
【図8】本発明の第4の実施例に係る半導体集積回路装
置の概略構成を示す図。
【図9】本発明の第5の実施例に係る半導体集積回路装
置の概略構成を示す図。
【図10】半導体集積回路の動作速度と光信号伝送との
速度とが異なる場合の解決方法を説明するための回路ブ
ロック図。
【符号の説明】
10…半導体実装基板、20…シリコン基板、30…半
導体集積回路、40A、40B…光送受信素子、42
A、42B…光発光素子、44A、44B…半導体レー
ザチップ、46A、46B…レンズ、60…配線、65
…バンプ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに平行に配置された複数の半導体実装
    基板と、前記複数の半導体実装基板の各々の上に配置さ
    れた複数の半導体集積回路と、前記各半導体実装基板上
    の前記複数の半導体集積回路を互いに電気的に接続する
    手段と、前記各半導体実装基板上の前記複数の半導体集
    積回路の各々に電気的に接続され、前記半導体集積回路
    から入力された電気信号を光信号に変換して、前記光信
    号を他の前記半導体実装基板に出力する光信号送信手段
    と、前記各半導体実装基板上の前記複数の半導体集積回
    路の各々に電気的に接続され、他の前記半導体実装基板
    から出力された光信号を受信して、前記光信号を電気信
    号に変換して、前記電気信号を対応する前記半導体集積
    回路に出力する光信号受信手段と、を具備し、前記半導
    体実装基板が、シリコン叉はシリコンに近い熱膨張率を
    有する材料で構成されることを特徴とする半導体集積回
    路装置。
  2. 【請求項2】前記光信号送信手段である発光ダイオード
    叉は半導体レーザ部と、前記光信号受信手段であるフォ
    トダイーオード部と、が一体形成、或は、それぞれが積
    層されて構成され、その上下方向に光信号を送受するこ
    とを可能とした請求項1に記載の半導体集積回路装置。
JP3205278A 1990-08-15 1991-08-15 半導体集積回路装置 Pending JPH053340A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010045410A (ja) * 2009-11-24 2010-02-25 Fujitsu Ltd 光電子集積回路装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010045410A (ja) * 2009-11-24 2010-02-25 Fujitsu Ltd 光電子集積回路装置

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