JPH05333911A - レーザ溶接加工方法 - Google Patents

レーザ溶接加工方法

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JPH05333911A
JPH05333911A JP4136395A JP13639592A JPH05333911A JP H05333911 A JPH05333911 A JP H05333911A JP 4136395 A JP4136395 A JP 4136395A JP 13639592 A JP13639592 A JP 13639592A JP H05333911 A JPH05333911 A JP H05333911A
Authority
JP
Japan
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welding
points
work
data
master data
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP4136395A
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English (en)
Inventor
Hisashi Miwa
寿 三輪
Ryuichiro Takada
龍一郎 高田
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Sanyo Machine Works Ltd
Original Assignee
Sanyo Machine Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ワークのセッティングズレに起因する溶接品
質のバラツキを、サイクルタイムの増大をも考慮しつつ
比較的簡易な手段で防止する。 【構成】 センサ5cによって検出した座標データに基
づき、点P1と点P2とを含む直線S1を求めるととも
に、これら2点のXY座標値(X1、Y1)(X2、Y
2)に対応したマスタデータL0の2点P10およびP
20を含む直線S0を求める。そして、直線S1とS0
の離間距離Z0と傾きのずれ角θを演算し、この演算値
に基づいてマスタデータL0の全Z座標値を補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザ光を用いて溶接
加工を行なうための方法に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザ溶接は自動化が容易であり、溶接
時のひずみ、熱影響が少なく、しかも高融点・耐熱合金
等の溶接が容易であることなどから、自動車産業をはじ
め各種産業において広く利用されている。
【0003】レーザ溶接は、レーザ光の示す強い指向性
によって得られる高いエネルギー密度を利用して溶接加
工を行なうものであるが、一般に、レーザ源からのレー
ザビームを光学系を用いて集束させ、ワークの溶接部位
上にレーザビームのスポットを形成するようにしてい
る。レーザ光のパワー密度はこのスポットの径によって
変わり、スポット径が最小となる位置(焦点位置)で最
大となり、スポット径が大きくなるにつれて低下する。
また、レーザ溶接においては、焦点位置を溶接材料のど
この位置に設定(焦点はずし距離)するかにより溶接深
さが異なる。レーザ溶接においては、この焦点はずし距
離が重要なパラメータの一つであり、これの設定如何に
よって溶接の品質に大きな違いが生じる。また、溶接加
工時には、これを一定に維持する必要がある。
【0004】ところで、レーザ溶接は従来より全自動で
行なわれることが多く、その場合、集束ミラーおよびト
ーチを含むヘッド部を2次元あるいは3次元ロボット等
で自動制御するのが一般的である。例えば、マスタワー
クの表面に予め溶接線をマーキングしておき、これをロ
ボットに1点ずつティーチングし、ティーチングにより
得られたマスタデータに従ってヘッド部を溶接線に沿っ
て一定の離間距離を維持させながら送り移動し、トーチ
の先端からレーザビームを射出して溶接加工を行なうと
いった方法がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】焦点はずし距離を最適
値に設定したとしても、これが変動してしまうと、溶接
点におけるレーザビームのパワー密度が変動し、溶接の
品質にムラが生じる。焦点はずし距離は、レーザ光の種
類および光学系が同一であれば、光学系の集束ミラーと
ワークの溶接点との離間距離によって決まる。したがっ
て、ヘッド部側をいかに精度よく位置決めしたとして
も、ワーク側の位置決めが不十分であると、離間距離の
変動によって焦点はずし距離が変動してしまうことにな
る。この意味で、マスタデータはあくまでもマスタワー
クに関するものに過ぎないと言える。つまり、ロボット
がマスタデータに従って忠実にヘッド部を送り制御した
としても、加工すべきワークにセッティングのズレがあ
ると、離間距離の変動によって溶接の品質にバラツキが
生じるということである。上述した従来の方法は、この
ような問題点を考慮していない。
【0006】そこで、本発明の目的は、ワークのセッテ
ィングズレに起因する溶接品質のバラツキを、サイクル
タイムの増大をも考慮しつつ比較的簡易な手段で防止す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明では、ワークのセ
ッティングが完了した段階で、ワークの溶接部位上の少
なくとも2点のXYZ座標値を実測し、この実測値を基
に上記2点を含む直線を求めると共に、上記2点のXY
座標値に対応したマスタデータの2点を含む直線を求
め、両直線の、上記実測した2点を含むZ軸平面内にお
ける離間距離および傾きのズレからワークのセッティン
グによるズレを演算し、この演算値を基にマスタデータ
の全Z座標値を補正して得られた補正データに従って溶
接加工を行なうようにした。
【0008】
【作用】本発明は、ワークのセッティングが完了した段
階で、ワークの溶接部位上の少なくとも2点の位置を実
測し、この実測値を基に、加工すべきワークのセッティ
ングによるズレを演算し、この演算値を基にしてマスタ
データを補正するものである。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に従って説明す
る。
【0010】まず、図1および図2を参照しながら、本
実施例に係わる溶接加工方法を実施するための装置につ
いて概説する。このレーザ溶接加工装置は、レーザ源と
なるCO2レーザ発振器1、一対のガイドレール3上を
X軸方向にスライド駆動されるテーブル2、テーブル2
上に装着され、テーブル2に対してY軸およびZ軸方向
にスライド駆動されるヘッド部5、レーザ発振器1で発
生させたレーザビームBをヘッド部5に導き入れる一連
の通路管7を主要な要素として構成される。尚、図1に
おけるCは、テーブル2およびヘッド部5の位置決め制
御等を行なう制御器である。
【0011】通路管7内には複数の反射ミラー7aが配
置され、レーザ発振器1から射出されたレーザビームB
は反射ミラー7aによって複数段階に反射されたのち、
ヘッド部5内に配置された集束ミラー(図示省略)によ
って集束される。そして、トーチ5aの先端からワーク
Wの溶接部位に向けて照射される。
【0012】図2に示すように、ヘッド部5の側部には
ロータリアクチュエータ5bが装着され、ロータリアク
チュエータ5bのロッドに位置検出用のセンサ5cが連
結されている。本実施例では、センサ5cとして接触式
のものを用いている。勿論、非接触式のものでもかまわ
ない。センサ5cは、常時は、垂直上方へ向いている
が、位置検出時に、ロータリアクチュエータ5bの作動
により、180度揺動して垂直下方へ向く。この時、セ
ンサ5cの先端はトーチ5aの先端よりも下方に位置す
る。
【0013】以上が、このレーザ溶接加工装置の概略で
あるが、次に、この装置を用いた溶接加工方法について
説明する。まず、加工すべきワークWについての溶接条
件を設定する。溶接条件は、レーザビームのパワー、焦
点はずし距離、照射角度・時間など溶接加工に必要なす
べての情報を含み、これらの情報はマスタデータとして
制御器Cに記憶される。このうち、レーザビームの焦点
はずし距離に関するデータは、ヘッド部5のXYZ座標
データに関連づけられる。尚、ヘッド部5の座標データ
は、前述したようなダイレクトティーチングによる他、
ワークの設計、セッティングのデータから算出したデー
タを入力する等、種々の慣用の手段によって記憶させる
ことができる。
【0014】加工すべきワークWが所定位置に位置決め
供給されると、図3に示すように、ワークWの溶接線L
1上の任意の1点(点P1とする。)について位置検出
が行なわれる。ヘッド部5は、溶接線L1の垂直上方位
置までXY軸方向に位置決め送りされ、センサ5cが下
方に向けて揺動したのち、センサ5cの先端が点P1に
接触する位置まで下降する。センサ5cが接触した点P
1の座標データ(X1、Y1、Z1)は制御器Cにて読
み込まれる。P1の位置検出が終わるとヘッド5は一旦
上昇する。そして、同様の態様で、溶接線L1上の任意
の他の1点(点P2とする。)について位置検出が行な
われる。センサ5cが接触した点P2の座標データ(X
2、Y2、Z2)も制御器Cにて読み込まれる。このよ
うにして、溶接線L1上の任意の2点P1およびP2の
位置検出が完了すると、センサ5cは上方に向けて揺動
し、ヘッド部5は溶接開始点P0の垂直上方位置まで位
置決め送りされる。ヘッド部5は、制御器Cから加工開
始指令を受けるまでその位置で待機する。
【0015】図4に示すように、制御器Cはセンサ5c
により実測した座標データに基づき、点P1と点P2と
を含む直線S1を求めるとともに、これら2点のXY座
標値(X1、Y1)(X2、Y2)に対応したマスタデ
ータL0の2点P10およびP20を含む直線S0を求
める。そして、同図に示すZ軸平面内における、直線S
1とS0の離間距離Z0と傾きのずれ角θを演算する。
離間距離Z0とずれ角θがわかれば、直線S1、S0の
Z座標値のズレが、すべてのXY座標値についてわか
る。この演算値に基づいてマスタデータL0の全Z座標
値を補正するのである。例えば、実測されていない溶接
線L1上の点P3(X3、Y3、Z3){X1<X3<
X2、Y1<Y3<Y2とする}のZ座標値Z3は、
(X3、Y3)における直線S1とS0のZ座標値のズ
レ分を、(X3、Y3)におけるマスタデータL0のZ
座標値にプラスしたものとして求める。このようにする
ことにより、ワークWのセッティングによるズレを補正
することができる。制御器Cは、この補正したデータに
従ってヘッド部5を送り制御し、加工開始点P0から溶
接線L1に沿って溶接加工を行なわせる。したがって、
トーチ5aから溶接線L1上に照射されるレーザビーム
Bの焦点はずし距離はどのワークWに対してもほぼ同一
となる。そのため、溶接の品質のバラツキが極めて少な
くなる。
【0016】ここで、重要なことは、この実施例に係わ
る方法が、レーザ溶接加工という用途上の特質に着目
し、制御系の複雑化、サイクルタイムの増大化を極力押
さえるようにしていることである。具体的に言うと、精
密機械加工の分野などにおいては、ワークの加工部位全
体の位置検出を事前にあるいはリアルタイムで行ない、
これに基づいてマスタデータを補正して加工を行なうと
いった方法は一般的に行なわれているところである。と
ころが、レーザ溶接加工においては、溶接中にスパッタ
が生じ、プラズマの発生により溶接部位の近傍が高温に
なるため、リアルタイムでの位置検出が困難なばかりか
(測定治具を溶接箇所に接触させることができないた
め)、従来の制御方法をそのまま適用すると、サイクル
タイムの増大、制御系の複雑化などによって加工コスト
を不必要に上昇させてしまう懸念がある。本実施例で
は、ワークのセッティングが完了した段階で、ワークの
溶接線上の少なくとも2点についてのみ位置検出を行な
い、この実測データに基づいてマスタデータを補正する
ことにより、このような懸念を解消せしめている。尚、
「少なくとも2点」であるから、2点以上測定するよう
にしても良い。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、ワークのセッティング
が完了した段階で、ワークの溶接部位上の少なくとも2
点のXYZ座標値を実測し、この実測値を基にワークの
セッティングによるズレを補正するようにしたので、比
較的簡易な手段でワークの溶接品質を向上させることが
できる。しかも、サイクルタイムの増大を最小限に押さ
えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる溶接加工方法を実施するための
装置を示す平面図である。
【図2】図1におけるヘッド部の周辺を示す側面図であ
る。
【図3】溶接線上における2点の位置検出方法を説明す
る図である。
【図4】ワークのセッティングによるズレを演算する方
法を説明する図である。
【符号の説明】
5 ヘッド部 5a トーチ 5c 位置検出用センサ P1 溶接線上の任意の点 P2 溶接線上の任意の点 P10 マスタデータの点 P20 マスタデータの点 S1 直線 SO 直線 Z0 離間距離 θ ずれ角

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の溶接条件をデータ化したマスタデ
    ータに基づき、集束ミラーおよびトーチを含むヘッド部
    をワークの溶接部位に沿って送り制御しながら、ワーク
    の溶接部位にレーザビームを照射して溶接加工を行なう
    方法において、ワークのセッティングが完了した段階
    で、ワークの溶接部位上の少なくとも2点のXYZ座標
    値を実測し、この実測値を基に上記2点を含む直線を求
    めると共に、上記2点のXY座標値に対応したマスタデ
    ータの2点を含む直線を求め、両直線の、上記実測した
    2点を含むZ軸平面内における離間距離および傾きのズ
    レからワークのセッティングによるズレを演算し、この
    演算値を基にマスタデータの全Z座標値を補正して得ら
    れた補正データに従って溶接加工を行なうようにしたこ
    とを特徴とするレーザ溶接加工方法。
JP4136395A 1992-05-28 1992-05-28 レーザ溶接加工方法 Withdrawn JPH05333911A (ja)

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Legal Events

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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19990803