JPH05333600A - 静電潜像顕画用インク粒子 - Google Patents

静電潜像顕画用インク粒子

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JPH05333600A
JPH05333600A JP4141426A JP14142692A JPH05333600A JP H05333600 A JPH05333600 A JP H05333600A JP 4141426 A JP4141426 A JP 4141426A JP 14142692 A JP14142692 A JP 14142692A JP H05333600 A JPH05333600 A JP H05333600A
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JP
Japan
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latent image
color
electrostatic latent
developing
ink particles
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Hitoshi Ota
等 太田
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Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 少なくともジアゾニウム塩と金属塩から成る
複塩、発色性カプラー、塩基発生剤、中性もしくはカチ
オン性の界面活性剤及び疎水性結着樹脂で、あるいは少
なくともジアゾスルホネート、発色性カプラー、塩基発
生剤、中性もしくはカチオン性の界面活性剤及び疎水性
結着樹脂で構成されている静電潜像顕画用インク粒子。 【効果】 本発明の構成を持つ静電潜像顕画用インク粒
子は、各成分がインク粒子内に均一に分散・混合されて
いるため、露光によりカラー潜像を形成して加熱するこ
とにより鮮明なカラー画像を提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカラー画像を形成する方
法、詳しくは電子写真法、イオノグラフィー法等の静電
潜像を利用したカラー画像形成方法に関するものであ
り、実質上1回の現像、転写によってカラー画像を形成
する画像形成方法に用いる静電潜像顕画用インク粒子に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、静電潜像を利用したカラー画像形
成方法は、潜像担持体上に潜像を形成する工程、カラー
トナーで潜像を現像して顕像化する工程、トナーを記録
媒体上あるいは中間転写媒体上に転写する工程を3回あ
るいは4回繰り返して行っていた(以下、多重転写方式
とする)。また、別の方法として特開昭63−1397
34号公報、米国特許4,654,282号等に示され
ているように、潜像形成工程、現像工程を潜像担持体上
で3回あるいは4回繰り返して行っていた(以下、多重
現像方式とする)。前記方法ではいずれも減色混合法に
よってカラー画像を形成しており、そのためマゼンタ
(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、ブラック(B
k)に着色したインク粒子をカラートナーとして使用し
ている。
【0003】しかし、前記多重転写方式では複数回の転
写工程において、また前記多重現像方式では複数回の現
像工程において、カラー画像に乱れが生じ易くなるとい
う問題があった。さらに、前記方式のいずれにおいても
画像形成装置内に多数の現像器を設置する必要があり、
そのために画像形成装置の小型化が阻まれていた。
【0004】以上のような問題を解決して実質的に1回
の現像工程、転写工程でカラー画像を形成する方法が特
開昭63−311364号公報、特開平2−15776
8号公報、米国特許5,045,420号に示されてい
る。また、このような方式に使用されるインク材料が米
国特許4,725,527号に示されている。これらの
方式は、潜像担持体上に静電潜像を形成する工程、露光
される光の波長に応じて異なる色調に発色あるいは消色
するインク粒子により前記静電潜像を現像する工程、潜
像担持体上のインク粒子を選択的に発色あるいは消色さ
せる光によってカラー現像する工程、インク粒子を記録
媒体上に転写する工程から成っている(以下、1回現像
方式とする)。
【0005】前記1回現像方式では、多重転写方式や多
重現像方式に用いられるカラートナーとは異なり、露光
される光の波長に応じて異なる色調に発色あるいは消色
するインク粒子を使用している。また、多重転写方式や
多重現像方式のような複数回の転写あるいは現像工程を
必要としない。そのため、形成されたカラー画像の乱れ
が少なく高品質のカラー画像を得られる、また現像器が
1個で済むため画像形成装置の小型化が容易である等の
長所を有している。
【0006】しかしながら従来の1回現像方式では、潜
像担持体上のインク粒子の発色あるいは消色を露光のみ
で行っている。そのため、インク粒子内の着色成分を変
色させるには比較的大きな露光エネルギーが必要である
ことが、本発明者の知見により得られた。従って大光量
の露光光源が必要となり、露光装置を大型化せざるを得
なくなって、画像形成装置の小型化を実質的に阻んでい
るという問題点があった。また、潜像担持体上のインク
粒子に大きな光エネルギーを露光すると、インク粒子に
吸収されなかった漏れ光が従来公知である潜像担持体の
感光体に照射され、感光体のメモリー効果の発生、光劣
化や光疲労等が生じて、安定的にカラー画像を得ること
が困難になるという問題点があった。
【0007】そこで、本発明者は従来の1回現像方式の
改良として、潜像担持体上に静電潜像を形成する工程、
前記静電潜像をカラー潜像能を有する静電潜像顕画用イ
ンク粒子によって現像することにより予備顕画像を形成
する工程、前記予備顕画像に対してカラー潜像を形成す
る工程、前記カラー潜像を所望の色調に発色させる工程
を有するカラー画像形成方法を特願平4−2312号公
報に提案した。
【0008】この方法に用いられる静電潜像顕画用イン
ク粒子は、露光によりカラー潜像を形成し、カラー潜像
を形成したインク粒子のみがカラー現像工程によって所
望の色調に発色あるいは消色するという性質を持ってい
る。このような性質を持つインク粒子を用いると、発色
あるいは消色反応に関わるエネルギーを露光エネルギー
とカラー現像工程の2つに分けることができ、そのため
露光エネルギーを相対的に減らすことができる。この結
果、露光装置の小型化が可能となる。また、露光光量が
少なくなるので、感光体のメモリー効果や光劣化・光疲
労等が防止でき、安定的にカラー画像を得ることができ
る。
【0009】また、特開昭56−33990号公報、特
公昭54−1453号公報、特開昭57−151395
号公報、特開昭57−151396号公報、米国特許
3,309,200号等には、ジアゾニウム塩と金属塩
から成る複塩もしくはジアゾスルホネート、発色性カプ
ラー、塩基発生剤を主成分とした感光性シートを用い、
露光及び加熱により画像形成する方法が提案されてい
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の方
法では、ジアゾニウム塩と金属塩から成る複塩もしくは
ジアゾスルホネート、発色性カプラー、塩基発生剤等の
疎水性結着樹脂中への分散性が低く、3〜40μmの粒
径の静電潜像顕画用インク粒子中にこれらの材料を均一
に分散・混合することが困難であるという問題を有して
いた。
【0011】本発明は従来方法の問題点を解決するもの
であり、前記各材料が疎水性結着樹脂中に均一に分散・
混合して、かつ露光によりカラー潜像を形成して加熱す
ることによりカラー発色することができる静電潜像顕画
用インク粒子を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明による静電潜像顕
画用インク粒子は、少なくともジアゾニウム塩と金属塩
から成る複塩、発色性カプラー、塩基発生剤、界面活性
剤及び疎水性結着樹脂を含み、前記界面活性剤が中性も
しくはカチオン性であることを特徴とする。
【0013】また、本発明による静電潜像顕画用インク
粒子は、少なくともジアゾスルホネート、発色性カプラ
ー、塩基発生剤、界面活性剤及び疎水性結着樹脂を含
み、前記界面活性剤が中性もしくはカチオン性であるこ
とを特徴とする。
【0014】さらに、前記疎水性結着樹脂が、加熱もし
くは加圧により可塑性を示す樹脂であることを特徴とす
る。
【0015】さらに、前記疎水性結着樹脂が、溶剤に溶
解もしくは膨潤する樹脂であることを特徴とする。
【0016】
【作用】本発明による静電潜像顕画用インク粒子は、少
なくともジアゾニウム塩と金属塩から成る複塩もしくは
ジアゾスルホネート、発色性カプラー、塩基発生剤、中
性もしくはカチオン性の界面活性剤、及び加熱もしくは
加圧により可塑性を示す疎水性結着樹脂を含んでいる。
【0017】界面活性剤は、その分子内にジアゾニウム
塩と金属塩から成る複塩もしくはジアゾスルホネート、
発色性カプラー、塩基発生剤に対して親和性を示す部分
と、疎水性結着樹脂に対して親和性を示す部分とを合わ
せ持っている。前記各成分に界面活性剤を添加すると、
まず前記各成分表面に界面活性剤が吸着し、その結果各
成分が疎水性結着樹脂に対して親和性を持つようになっ
て均一に分散・混合できるようになる。ここで界面活性
剤として、中性もしくはカチオン性を示すものを用いる
ことにより、発色反応時に必要なアルカリ雰囲気を妨害
することなく、各成分を結着樹脂中に均一に分散・混合
させることができる。
【0018】ジアゾニウム塩と金属塩から成る複塩は、
露光により分解して発色性カプラーとの結合性を失うと
いう性質を持っている。露光した後引き続いて加熱もし
くは加圧すると、加熱もしくは加圧により可塑性を示す
疎水性結着樹脂が可塑化して塩基発生剤と混合すること
によりアルカリ雰囲気となり、そのもとで露光されなか
ったジアゾニウム塩と金属塩から成る複塩と発色性カプ
ラーとがカップリング反応して、色素を形成し発色す
る。この発色反応は露光されなかった部分のみ進行し、
露光された部分では進行しない。
【0019】また、ジアゾスルホネートは、露光もしく
は加熱により異性化・活性化して発色性カプラーとの結
合性を持つという性質を持っている。露光した後引き続
いて加圧もしくはジアゾスルホネートが異性化・活性化
する温度以下で加熱すると、加熱もしくは加圧により可
塑性を示す疎水性結着樹脂が可塑化して塩基発生剤と混
合することによりアルカリ雰囲気となり、そのもとで露
光されて異性化・活性化されたジアゾスルホネートと発
色性カプラーとがカップリング反応して、色素を形成し
発色する。この発色反応は露光された部分のみ進行し、
露光されなかった部分では進行しない。
【0020】以下に実施例により本発明を詳細に説明す
る。
【0021】
【実施例】本発明による静電潜像顕画用インク粒子は、
少なくともジアゾニウム塩と金属塩から成る複塩もしく
はジアゾスルホネート、発色性カプラー、塩基発生剤、
中性もしくはカチオン性の界面活性剤、及び加熱もしく
は加圧により可塑性を示す疎水性結着樹脂から成ってい
る、粒径3〜40μmの微粉体である。
【0022】ここで述べているジアゾニウム塩と金属塩
から成る複塩は、未露光かつアルカリ雰囲気では発色性
カプラーとカップリング反応を生じて、色素を形成・発
色する。反対に露光するとジアゾニウム塩が分解して、
発色性カプラーとのカップリング反応ができず発色しな
い。この露光によるジアゾニウム塩の分解の有無がカラ
ー潜像形成工程に当たる。ジアゾニウム塩と金属塩から
成る複塩としては、p−N,N−ジメチルアミノジアゾ
ニウム塩化物/塩化亜鉛複塩、4−(4’−メトキシベ
ンゾイルアミノ)−2,5−ジエトキシベンゼンジアゾ
ニウム塩化物/塩化亜鉛複塩、4−モルホリノ−2,5
−ジブトキシベンゼンジアゾニウム塩化物/塩化亜鉛複
塩、p−N−エチル−N−β−ヒドロキシルエチルアミ
ノベンゼンジアゾニウム塩化物/塩化亜鉛複塩、4−モ
ルホリノベンゼンジアゾニウムホウフツ塩、p−N,N
−ジエチルアミノベンゼンジアゾニウム塩化物/塩化亜
鉛複塩等がある。
【0023】ジアゾスルホネートは、露光によりトラン
ス型からシス型に異性化し、アルカリ雰囲気で発色性カ
プラーと反応して発色する。反対に未露光では、安定な
トランス型のままであり、発色性カプラーと反応せず発
色しない。この露光による異性化の有無がカラー潜像形
成工程に当たる。ジアゾスルホネートは、前記ジアゾニ
ウム塩に亜硫酸ナトリウムを作用させることにより得ら
れる。
【0024】ジアゾニウム塩と金属塩から成る複塩、ジ
アゾスルホネートは、分子内に水酸基、アミノ基、メチ
ルアミノ基、ジメチルアミノ基、フェニルアミノ基、カ
ルボキシ基、スルホン酸基などの置換基を導入すること
により、また分子内共役系長を変化させることにより、
感光波長域を任意に変更することができる。
【0025】発色性カプラーは、アシルアセチルアミド
系、ピラゾラン系、インダゾロン系、フェノール系、ナ
フトール系、ヒドロキシナフタアミド系等が用いられ
る。
【0026】塩基発生剤は、ジアゾニウム塩と金属塩か
ら成る複塩もしくはシス型ジアゾスルホネートと発色性
カプラーとのカップリング反応を促進させるものであ
り、メチルアミン塩、ジメチルアミン塩、エチルアミン
塩、トリエチレンジアミン塩、テトラペンチルアンモニ
ウム塩等の有機アンモニウム塩類、尿素、チオ尿素及び
これらの誘導体、アンモニウムフタレート、グアニジ
ン、グアニジンフタレート、トリクロル酢酸とピペリジ
ン、グアニジン、トリエチレンジアミン等から成る化合
物、アミンとシュウ酸から成る塩等が用いられる。
【0027】疎水性結着樹脂は、例えば塩化ビニル樹
脂、塩化ビニリデン樹脂等のハロゲン化ビニル樹脂類、
ポリ酢酸ビニル、ホルマール化ポリビニルアルコール、
ポリビニルブチラール等の酢酸ビニル誘導体、ポリアク
リル酸メチル、ポリメタクリル酸メチル、ポリアクリロ
ニトリル等のアクリレート及びメタクリレート系誘導
体、ポリスチレン、ポリクロロメチルスチレン、ポリジ
ビニルベンゼン等のスチレン誘導体、ポリビニルピロリ
ドン等の窒素含有ビニル誘導体樹脂、ポリビニルエーテ
ル類、ポリビニルケトン類等の付加重合系重合体、及び
これらの2種類以上の共重合体や混合体を用いることが
できる。
【0028】界面活性剤は、疎水性結着樹脂中にジアゾ
ニウム塩と金属塩から成る複塩もしくはジアゾスルホネ
ート、発色性カプラー、塩基発生剤を均一に分散・混合
させるために添加され、中性もしくはカチオン性を示す
ものが用いられる。詳しくは、ポリオキシエチレンアル
キレート類、ポリオキシエチレンアルキルアミン類、ソ
ルビタンエステル類、イミダゾリンアルキレート類、イ
ミダゾリンアルキレート類等が用いられる。
【0029】本発明の静電潜像顕画用インク粒子は、ジ
アゾニウム塩と金属塩から成る複塩もしくはジアゾスル
ホネート、塩基発生剤及び界面活性剤以外に、静電潜像
を利用したカラー画像形成方法用トナーに用いられてい
る荷電制御剤、流動制御剤、離型剤等を添加して用いる
ことができる。
【0030】荷電制御剤は、静電潜像顕画用インク粒子
の帯電性を制御して、静電潜像への静電潜像顕画用イン
ク粒子の現像を安定的に行うために添加される。荷電制
御剤としては、有機金属錯塩類、アルキルアンモニウム
塩類等の有機塩類、高分子カルボン酸類等が使用できる
が、静電潜像顕画用インク粒子の表面にあって機能する
ため、感光性ジアゾ化合物の感光性を損なわないように
透明性の高いものから選択される。
【0031】流動制御剤は、静電潜像顕画用インク粒子
の流動性を制御、向上するために添加される。流動制御
剤としては、酸化チタン、シリカ等の酸化物、窒化物、
硫化物、ポリフルオロビニリデン等のフッ素樹脂類の微
粉末を使用することができる。
【0032】離型剤は、加熱定着時のヒートローラーへ
のインク粒子のオフセットを防止するために用いられ
る。離型剤として、ポリエチレンワックス、ポリプロピ
レンワックス等の合成炭化水素系ワックスを使用するこ
とができる。
【0033】本発明のインク粒子は、静電潜像を利用し
た画像形成用トナーの製造方法を用いて製造することが
できる。製造方法としては、混練粉砕法等の乾式製造
法、あるいは重合法、マイクロカプセル法等の湿式製造
法を使用することができる。
【0034】乾式製造法としては、前記静電潜像顕画用
インク粒子の材料を加熱溶融して混練し、混練物を熱溶
融スプレードライで微粉化、あるいはジェットミル等で
微粉砕する方法を挙げることができる。湿式製造法とし
ては、前記静電潜像顕画用インク粒子の材料を樹脂が溶
解する溶剤に分散・混合し、スプレードライ等の乾燥法
により溶剤を除去して粉体化する方法が挙げられる。こ
れらの方法により、本発明の静電潜像顕画用インク粒子
を製造することができる。
【0035】本発明を以下に示す実施例によりさらに詳
細に説明する。以下に示す実施例中の数字は特に断りの
ない限り重量部を示す。
【0036】(実施例1) ジアゾニウム塩と金属塩から成る複塩 p−N,N−ジエチルアミノベンゼンジアゾニウム塩化
物/塩化亜鉛複塩・・・・3.0g 発色性カプラー 2,6−ジブロモ−1,5−ジヒドロキシナフタレン・
・・・2.0g 塩基発生剤 尿素・・・・0.5g 界面活性剤 ソルビタンステアレート・・・・5.0g 疎水性結着樹脂 ポリアクリル酸メチル・・・・30.0g ポリアクリル酸メチルとソルビタンステアレートをトル
エン300gに溶解し、樹脂溶液を調製した。ここへ、
p−N,N−ジエチルアミノベンゼンジアゾニウム塩化
物/塩化亜鉛複塩と尿素を加え、さらに2,6−ジブロ
モ−1,5−ジヒドロキシナフタレンを加えて攪拌して
溶解・分散させ、分散液を調製した。そして分散液をス
プレードライ法により乾燥・微粉化して、粒径7〜15
μmの静電潜像顕画用インク粒子を作製した。得られた
インク粒子を電子顕微鏡により断面観察したところ、各
成分が直径0.1〜0.4μmの大きさで均一に分散し
ていることを確認した。
【0037】本実施例で得られた静電潜像顕画用インク
粒子を「インク粒子1」とする。なお、以上述べた操作
は全て700nm以下の波長光をカットした中で行っ
た。
【0038】以上の方法で作成したインク粒子1を、O
PC感光体ドラムの周りに、感光体を帯電させるコロナ
チャージャー、感光体上に静電的に潜像を形成させる液
晶シャッターより成る画像露光器、感光体上に形成され
た静電潜像をインク粒子で顕像化する現像器、感光体上
のインク粒子に400、500、600nmの3種類の
波長光を別々に照射できるLEDより成る画像露光器、
感光体上に形成されたインク粒子像を紙等の記録媒体に
転写するコロナチャージャー、感光体上の残存インク粒
子を除去するクリーナー、感光体の静電気を除去する除
電器を備え、別に記録媒体上のインク粒子を130〜1
80℃に加熱・加圧して、発色させるのと同時に記録媒
体上に接着・固着させる熱ローラー定着器を備えた画像
形成装置に搭載して、以下のようにして画像形成を行っ
た。
【0039】まず、OPC感光体上にインク粒子1を一
層〜二層に現像してインク粒子像を形成した。このイン
ク粒子像に対し、LEDを用いて450nmの光を0.
5秒間露光した。引き続き感光体上のインク粒子を普通
紙に転写し、150℃に加熱した熱ローラー定着器で3
秒間加熱・加圧し、普通紙に接着させた。すると、光学
濃度1.3の鮮明なイエロー色を示す画像を形成するこ
とができた。さらに記録媒体としてOHP用シートを用
いて同様なテストを行ったところ、透明性のよい鮮明な
イエロー色画像が形成された。このようにして得られた
カラー画像を、光学顕微鏡を用いて400倍に拡大して
観察したところ、露光部分では発色していない部分が認
められず、また未露光部分では発色している部分が認め
られなかった。
【0040】(比較例1)実施例1と同様の材料と方法
を用いて、静電潜像顕画用インク粒子を作成した。ただ
し、界面活性剤であるソルビタンオレエートを添加しな
かった他は実施例1と同様の分量にした。このようにし
て得られたインク粒子を電子顕微鏡により断面観察した
ところ、ジアゾニウム塩と金属塩から成る複塩、発色性
カプラー、塩基発生剤の各成分のうちの全てあるいは一
部分を含んでいないインク粒子が存在していることを確
認した。
【0041】このインク粒子を実施例1で用いた画像形
成装置に搭載して、実施例1と同様に画像形成を行った
ところ、光学濃度0.7の不鮮明なイエロー色の画像が
得られた。このようにして得られたカラー画像を光学顕
微鏡にて400倍に拡大して観察したところ、露光部分
において発色していない部分があることを確認した。 (実施例2) ジアゾスルホネート p−N−エチル−N−β−ヒドロキシルエチルアミノベ
ンゼンジアゾスルホネート・・・・4.5g 発色用カプラー 2,3−ジヒドロキシナフタレン−6−スルホン酸ナト
リウム・・・・3.0g 塩基発生剤 ヨウ化テトラブチルアンモニウム・・・・0.5g 界面活性剤 ポリオキシエチレンラウリルアミン・・・・4.5g 疎水性結着樹脂 ポリスチレン・・・・20.0g ポリメタクリル酸ブチル・・・・30.0g 上記組成物を用いて、実施例1と同様な方法で粒径9〜
14μmの静電潜像顕画用インク粒子を作成した。なお
溶剤としては、メチルエチルケトン100gとキシレン
150gを混合したものを用いた。得られたインク粒子
を電子顕微鏡により断面観察したところ、各成分が直径
0.2〜0.6μmの大きさで均一に分散していること
を確認した。本実施例で得られた静電潜像顕画用インク
粒子を「インク粒子2」とする。なお、以上述べた操作
は全て700nm以下の波長光をカットした中で行っ
た。
【0042】以上の方法で作製したインク粒子2を、実
施例1で用いた装置に搭載して、記録媒体として普通紙
を用いて画像形成を行ったところ、光学濃度1.4の鮮
明なシアン色を示す画像を形成することができた。さら
に記録媒体としてOHP用シートを用いて同様なテスト
を行ったところ、透明性のよい鮮明なシアン色画像が形
成された。このようにして得られたカラー画像を、光学
顕微鏡を用いて400倍に拡大して観察したところ、露
光部分では発色していない部分が認められず、また未露
光部分では発色している部分が認められなかった。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、少
なくともジアゾニウム塩と金属塩から成る複塩、発色性
カプラー、塩基発生剤、中性もしくはカチオン性の界面
活性剤及び疎水性結着樹脂で、あるいは少なくともジア
ゾスルホネート、発色性カプラー、塩基発生剤、中性も
しくはカチオン性の界面活性剤及び疎水性結着樹脂で静
電潜像顕画用インク粒子を構成することにより、各成分
がインク粒子内に均一に分散・混合されているため、露
光によりカラー潜像を形成して加熱することにより鮮明
なカラー画像を提供することができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】潜像担持体上に静電潜像を形成する工程、
    前記静電潜像をカラー潜像能を有する静電潜像顕画用イ
    ンク粒子によって現像することにより予備顕画像を形成
    する工程、前記予備顕画像に対してカラー潜像を形成す
    る工程、前記カラー潜像を所望の色調に発色させる工程
    を有するカラー画像形成方法に用いる静電潜像顕画用イ
    ンク粒子において、少なくともジアゾニウム塩と金属塩
    から成る複塩、発色性カプラー、塩基発生剤、界面活性
    剤及び疎水性結着樹脂を含み、前記界面活性剤が中性も
    しくはカチオン性であることを特徴とする静電潜像顕画
    用インク粒子。
  2. 【請求項2】潜像担持体上に静電潜像を形成する工程、
    前記静電潜像をカラー潜像能を有する静電潜像顕画用イ
    ンク粒子によって現像することにより予備顕画像を形成
    する工程、前記予備顕画像に対してカラー潜像を形成す
    る工程、前記カラー潜像を所望の色調に発色させる工程
    を有するカラー画像形成方法に用いる静電潜像顕画用イ
    ンク粒子において、少なくともジアゾスルホネート、発
    色性カプラー、塩基発生剤、界面活性剤及び疎水性結着
    樹脂を含み、前記界面活性剤が中性もしくはカチオン性
    であることを特徴とする静電潜像顕画用インク粒子。
  3. 【請求項3】前記疎水性結着樹脂が、加熱もしくは加圧
    により可塑性を示す樹脂であることを特徴とする請求項
    1及び2記載の静電潜像顕画用インク粒子。
  4. 【請求項4】前記疎水性結着樹脂が、溶剤に溶解もしく
    は膨潤する樹脂であることを特徴とする請求項1及び2
    記載の静電潜像顕画用インク粒子。
JP4141426A 1992-06-02 1992-06-02 静電潜像顕画用インク粒子 Pending JPH05333600A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2021150203A1 (en) * 2020-01-20 2021-07-29 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Liquid electrostatic inks and methods of printing

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