JPH0533267U - 名刺読取装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 名刺の厚さが変化した場合にも画像のピント
がずれない名刺読取装置を提供することにある。 【構成】 透明板１８に沿って移動している名刺４に前
記透明板１８を介して光を照射する光源２４と、前記名
刺４からの画像光を反射するミラー２５と、このミラー
２５で反射された画像光を結像するレンズ２６と、この
レンズ２６により結像された画像光を受けて電気信号に
変換する受光素子アレイ２７とを有する名刺読取装置に
おいて、前記透明板１８に名刺４を弾性的に押圧する名
刺圧接手段を具備する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、名刺の文字を読み取って記憶するための名刺読取装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、名刺読取装置として、透明板に沿って移動している名刺に前記透明 板を介して光を照射する光源と、前記名刺からの画像光を反射するミラーと、こ のミラーで反射された画像光を結像するレンズと、このレンズにより結像された 画像光を受けて電気信号に変換する受光素子アレイとを有する名刺読取装置が知 られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、従来の名刺読取装置においては、名刺の厚さが変化した場合画像のピ ントがずれてしまういう問題がある。 本考案の課題は、名刺の厚さが変化した場合にも画像のピントがずれない名刺 読取装置を提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案によれば、透明板に沿って移動している名刺に前記透明板を介して光を 照射する光源と、前記名刺からの画像光を反射するミラーと、このミラーで反射 された画像光を結像するレンズと、このレンズにより結像された画像光を受けて 電気信号に変換する受光素子アレイとを有する名刺読取装置において、前記透明 板に名刺を弾性的に押圧する名刺圧接手段を具備することを特徴とする名刺読取 装置が得られる。 また、本考案によれば、前記名刺読取装置において、前記名刺圧接手段は、前 記透明板に対し所定間隔だけ接離可能に配置されたローラと、このローラを前記 透明板の方向へ付勢する弾性部材とからなることを特徴とする名刺読取装置が得 られる。

【０００５】

【実施例】

次に本考案の実施例を図面に基いて詳細に説明する。 図１のおいて符号１は外装箱を示している。この外装箱１の一側面板には、名 刺挿入口２が形成されている。外装箱１の一側面板と対向する側面板には、名刺 排出口３が形成されている。前記名刺挿入口２の近くには、名刺４を載置するた めの載置台５が昇降可能に配置されている。この名刺載置台５は、スプリング６ により上へ付勢されている。 前記名刺載置台５の前部の上方には、分離送給ローラ７が配置されている。こ の分離給送ローラ７は、断面が６角形以上の多角柱体で構成されている。分離給 送ローラ７は、ゴムまたは合成樹脂で形成されている。分離給送ローラ７は、名 刺４の分離給送時に駆動装置８により矢印方向へ回転される。前記名刺載置台５ と分離給送ローラ７との間に１または複数の名刺４が重ねて挿入されて名刺載置 台５の上に配置された場合に、スプリング６の弾性力により最上位の名刺４は分 離給送ローラ７に圧接される。分離給送ローラ７は、回転力および摩擦力により 最上位の名刺４を他の名刺４から分離して給送し、または、名刺載置台５の上の １枚の名刺４を給送する。

【０００６】 前記名刺載置台５の名刺給送側には、傾斜ガイド部材９が配置されている。こ の傾斜ガイド部材９は、名刺載置台５側の傾斜角度が大きい大傾斜部９ａと、名 刺給送方向側の傾斜角度が小さい小傾斜部９ｂとからなる。分離給送ローラ７に より給送される最上位の名刺４とともにこれ以外の名刺４も摩擦力により傾斜ガ イド部材９の上へ給送されるが、大傾斜部９ａの傾斜角度が大きいから名刺４の 給送を止める摩擦力が大きいので、最上位の名刺４とこれ以下の名刺４とが確実 に分離される。 前記傾斜ガイド部材９と名刺排出口３との間には、水平状の名刺下ガイド部材 １０が配置されており、かつ、傾斜ガイド部材９および名刺下ガイド部材１０の 上には名刺上ガイド部材１１が配置されている。 前記名刺下ガイド部材１０と名刺上ガイド部材１１の間でそれぞれ接触するよ うに１対の搬送ローラ１２および１対の排出ローラ１３が所定位置に配置されて いる。前記下側の搬送ローラ１２および排出ローラ１３は、駆動装置１４により それぞれ矢印方向へ回転される。１対の搬送ローラ１２および１対の排出ローラ １３は弾性部材１５，１６により圧接されている。前記分離給送ローラ１２と排 出ローラ１３との間に位置する名刺下ガイド部材１０には、名刺読取窓１７が形 成されている。この名刺読取窓１７には、透明板１８が配置されている。前記分 離給送ローラ７と透明板１８の間に位置する名刺下ガイド部材１０と名刺上ガイ ド部材１１の間には、名刺４の両側部を案内する１対の第１の名刺サイドガイド 部材１９が配置されている。前記透明板１８と名刺排出口３との間に位置する名 刺下ガイド部材１０と名刺上ガイド部材１１との間には、名刺４の両側部を案内 する１対の第２の名刺サイドガイド部材２０が配置されている。前記第２の名刺 サイドガイド部材２０の幅ｌ₂ は、前記第１の名刺サイドガイド部材１９の幅ｌ ₁ より大きく設定されている。

【０００７】 前記透明板１８の上方には、名刺圧接ユニット２１が配置されている。この名 刺圧接ユニット２１は、名刺４を透明板１８に弾性的に圧接させるものである。 名刺圧接ユニット２１は、透明板１８の上方に所定間隔だけ昇降可能に配置され たローラ２１ａと、このローラ２１ａを透明板１８の方向へ付勢する弾性部材２ １ｂとからなる。なお、名刺圧接ユニット２１は、湾曲状の弾性板で構成しても よい。 前記名刺載置台５に載置された名刺４は、分離給送ローラ７により給送され、 かつ、傾斜ガイド部材９、名刺下ガイド部材１０、名刺上ガイド部材１１および 第１の名刺サイドガイド部材１９に案内されて１対の搬送ローラ１２の間に挿入 される。次に名刺４は搬送ローラ１２により送られてローラ２１ａと透明板１８ との間を経て１対の排出ローラ１３の間に挿入される。次に名刺４は、排出ロー ラ１３により送られ、かつ、名刺下ガイド部材１０と名刺上ガイド部材１１およ び第２の名刺サイドガイド部材２０により案内されて、名刺排出口３から排出さ れる。

【０００８】 前記名刺下ガイド部材１０の下部には、保持板２２が固定部材２３により固定 されている。前記透明板１８の下には、透明板１８に沿って移動している名刺４ に透明板１８を介して光を照射する光源２４が配置されている。前記名刺４の画 像光を透明板１８を介して受けるようにミラー２５が配置されている。このミラ ー２５で反射された画像光を受けて結像するようにレンズ２６が配置されている 。このレンズ２６により結像された画像光を受けるように受光素子アレイ２７が 配置されている。この受光素子アレイ２７は、画像光を電気信号に変換して記憶 装置２８に送る。 前記光源２４とミラー２５は、保持板２２にボルトとナットなどの固定具によ り直接に固定されている。前記保持板２２には、保持枠２９が固定されている。 この保持枠２９には、受光素子アレイ２７が固定具により固定されている。前記 保持板２２および保持枠２９は、温度の変化に対して変形しにくい部材で形成さ れている。前記保持枠２９には、図３および図４に示すようにレンズ保持輪３０ が固定されている。このレンズ保持輪３０には、相対向する側壁にそれぞれ弾性 を有する保持突片３０ａが内部へ突出するように形成されている。前記レンズ２ ６の外装体は、レンズ保持輪３０に挿入され、かつ、前記２つの保持突片３０ａ に弾性的に圧接されて保持される。すなわち、前記レンズ２６は、レンズ保持輪 ３０に手指などにより位置の調整ができるように保持されている。

【０００９】 前記記憶装置は２８は、必要な時にホストコンピュータ（図示せず）に接続さ れて、その情報がホストコンピュータの記憶装置に記憶され、かつ、ホストコン ピュータの表示装置に表示することができるように構成されている。なお、この 名刺読取装置に、これと一体にマイクロコンピュータ、これの操作装置および表 示装置（図示せず）を取り付けても良い。

【００１０】

【考案の効果】

本考案の名刺読取装置は、名刺の厚さが変化した場合にも画像のピントがずれ ない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の１実施例を示す断面図である。

【図２】図１の実施例おける名刺を案内する手段の一部
を示す平面図である。

【図３】図１の実施例における光学系を示す平面図であ
る。

【図４】図１の実施例における光学系の一部を示す断面
図である。

【符号の説明】

２ 名刺挿入口 ３ 名刺排出口 ４ 名刺 ５ 名刺載置台 １８ 透明板 ２１ 名刺圧接ユニット ２１ａ ローラ ２１ｂ 弾性部材 ２２ 保持板 ２４ 光源 ２５ ミラー ２６ レンズ ２７ 受光素子アレイ

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 透明板に沿って移動している名刺に前記
   透明板を介して光を照射する光源と、前記名刺からの画
   像光を反射するミラーと、このミラーで反射された画像
   光を結像するレンズと、このレンズにより結像された画
   像光を受けて電気信号に変換する受光素子アレイとを有
   する名刺読取装置において、前記透明板に名刺を弾性的
   に押圧する名刺圧接手段を具備することを特徴とする名
   刺読取装置。
2. 【請求項２】 請求項１に記載の名刺読取装置におい
   て、前記名刺圧接手段は、前記透明板に対し所定間隔だ
   け接離可能に配置されたローラと、このローラを前記透
   明板の方向へ付勢する弾性部材とからなることを特徴と
   する名刺読取装置。