JPH05332600A - ダクト構造 - Google Patents

ダクト構造

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Publication number
JPH05332600A
JPH05332600A JP16694692A JP16694692A JPH05332600A JP H05332600 A JPH05332600 A JP H05332600A JP 16694692 A JP16694692 A JP 16694692A JP 16694692 A JP16694692 A JP 16694692A JP H05332600 A JPH05332600 A JP H05332600A
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JP
Japan
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air
duct
chamber
branch
air supply
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Application number
JP16694692A
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English (en)
Inventor
Katsue Nishino
克衛 西野
Kosuke Tsukamoto
幸助 塚本
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Mitsui Construction Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Construction Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】施工が容易で、複数個の空気調整器に各々等量
の空気を供給し得るダクト構造を提供する。 【構成】複数の部屋の天井に設けられた8個の空気調整
器7を有し、該天井の天井裏40に、管状のメインダク
ト1を空気を取り入れ得る主空気供給路21を形成する
形で設け、天井裏の天井40aに、チャンバー空間23
を有するチャンバー5を二個、互いに近く位置している
空気調整器7の四個ずつのグループの上に一個ずつ垂設
し、メインダクトと各々のチャンバー間に、各々第一分
岐ダクト3を、該ダクトにより主空気供給路とチャンバ
ー空間を接続する第一分岐空気供給路22を形成する形
で接続し、各々のチャンバーと各空気調整器のグループ
の個々の空気調整器間に、蛇腹管状に形成され、曲折自
在な第二分岐ダクト6を、該ダクトによりチャンバー空
間と各空気調整器を接続する第二分岐空気供給路24を
形成する形で各々接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、屋内に設置された、複
数個の空気調整器に空気を送入するために設置されるダ
クトの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、空気をメインダクトから複数個の
空気調整器に送入する際には、メインダクトから個々の
空気調整器に向けて、直接、一本ずつ分岐ダクトを付設
していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、隣接した部屋
に設置された個々の空気調整器等のように、近くに設置
された個々の空気調整器に対しても、施工現場におい
て、一々、メインダクトから一本ずつの分岐ダクトを付
設形成することは、煩雑な施工作業を必要とする。ま
た、一本のメインダクトに直接複数個の分岐ダクトを付
設し、個々の空気調整器に分岐ダクトを一本ずつ接続し
ているため、メインダクトの空気取入口側に付設された
分岐ダクトに空気の風量が偏り、メインダクトの末端側
に付設された分岐ダクトには十分な風量が供給されない
という問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記事情に鑑
み、施工が容易で、且つ、複数個の空気調整器に各々等
量の空気を供給し得るダクト構造を提供することを目的
としている。本発明は、複数個の空気調整器(7)を有
し、メインダクト(1)を主空気供給路(21)を形成
する形で設け、チャンバー空間(23)を有するチャン
バー(5、15)を設け、前記メインダクト(1)と前
記チャンバー(5、15)の間に、接続ダクト(3)
を、該接続ダクト(3)により前記主空気供給路(2
1)と前記チャンバー空間(23)を接続する第一分岐
空気供給路(22)を形成する形で接続し、前記チャン
バー(5、15)と前記複数個の空気調整器(7)の間
に、曲折自在なフレキシブルダクト(6)を、該フレキ
シブルダクト(6)により前記チャンバー空間(23)
と前記各空気調整器(7)を接続する第二分岐空気供給
路(24)を形成する形で接続して構成される。また、
前記第一分岐空気供給路(22)に、風量を調節し得る
風量調節手段(3a)を設けて構成される。また、前記
第二分岐空気供給路(24)に、風量を調節し得る風量
調節手段(9)を設けて構成される。また、前記チャン
バー(5、15)に、該チャンバー空間(23)の空気
の圧力を均質にし得る空気調整手段(15e、15f、
15g、15h)を設けて構成される。なお、( )内
の番号等は、図面における対応する要素を示す、便宜的
なものであり、従って、本記述は図面上の記載に限定拘
束されるものではない。以下の「作用」の欄についても
同様である。
【0005】
【作用】上記した構成により、本発明は、チャンバー
(5)に複数個のフレキシブルダクト(6)を接続した
形で施工現場に持ち込むことが出来るように、また、風
量調節手段(3a)により、第一分岐空気供給路(2
2)に流入する空気の風量を均等化出来、風量調節手段
(9)により、第二分岐空気供給路(24)に流入する
空気の風量を均等化出来るように作用する。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図1は、天井裏に設置された本発明のダクト構造を
示す図である。図2は、図1のダクト構造のチャンバー
付近の拡大図であり、図2(a)は、その平面図、図2
(b)は、その側面図である。図3は、図2のチャンバ
ーとは異なる形式のチャンバーを示す図であり、図3
(a)は、その平面図、図2(b)は、その側面図であ
る。図4は、図1の一個のチャンバーに接続された四本
の第二分岐ダクトの長さが各々異なっている場合を示す
図である。本発明のダクト構造4は、図1に示すよう
に、空気が流入し、流通し得る主空気供給路21を形成
する管状のメインダクト1を有しており、メインダクト
1の末端及び中間部の側壁には、各々、管状の第一分岐
ダクト3が、主空気供給路21を流通する空気を流入
し、流通し得る第一分岐空気供給路22を形成する形で
接続している。各々の第一分岐ダクト3の末端には、図
2(a)に示すように、第一分岐空気供給路22の通気
量を調節し得る弁3a1を有する管状の風量調整ダンパ
ー3aが、第一分岐ダクト3に連通し、第一分岐空気供
給路22の端部を形成する形で接続しており、風量調整
ダンパー3aには、第一分岐空気供給路22の末端を形
成する筒状の空気取入口5aを介して、円柱を形作り、
内部に図1中斜線で示す円柱形のチャンバー空間23を
有するチャンバー5が、風量調整ダンパー3aと連通
し、第一分岐空気供給路22とチャンバー空間23を接
続する形で接続している。また、筒状の空気取入口5a
は、チャンバー5の外周面に、該外周の接線方向に向け
て突出形成されており、空気取入口5aの内周面には、
グラスウール5a1の内貼りが施されている。チャンバ
ー5の内壁には、空気取入口5a同様、グラスウール5
bの内貼りが施されており、チャンバー5内部の上面5
cには、空気の流れによりチャンバー5、風量調整ダン
パーユニット3a、第一分岐ダクト3等に発生する騒音
を、図1に示す、チャンバー5付近に設置したセンサー
マイク10aにより検知して、検知された騒音の音圧等
の情報を基にして前記騒音と同音圧で逆位相の音を演算
検出し、その前記騒音と同音圧で逆位相の音を、図2
(b)に示すスピーカー10bから発して、騒音を消し
得るアクティブ・ノイズ・コントロール装置10等の消
音装置のスピーカー10bが、図2(b)に示すように
取付けられている。チャンバー5の上板5dの外面の中
心部には、図2(b)に示すように、側面形状がコの字
形の支持棒取付金具5eが、その開口部を下方に向ける
形で付設されており、該取付金具5eの上板5e1の中
心には、上板5e1に垂直に孔5e2が穿設されてい
る。孔5e2には、天井裏40の天井に垂設された支持
棒5fの、雄ねじが螺刻された下端部5f1が挿入され
ており、下端部5f1の先端には、孔5e2より直径の
大なるナット5f2が、支持棒取付金具5eを介して、
支持棒5fによりチャンバー5を釣支する形で螺合して
いる。支持棒5fの上端部5f3には雄ねじが螺刻形成
されると共に接着剤が塗布されており、支持棒5fは、
該上端部5f3を天井裏40の天井40aに穿設形成さ
れた穴40a1に螺着すると共に前記接着剤で接着する
形で天井40aから垂設されている。また、チャンバー
5の外周面には、同一水平面内に、四個の、空気取入口
5aより直径の小さな筒状の捌け口5gが、各々、チャ
ンバー空間23に第一分岐空気供給路22から流入した
空気を、流入し、流通し得る第二分岐空気供給路24の
末端を形成する形で、渦巻状に、即ち、空気取入口5a
と同様に、チャンバー5の外周の接線方向に向けて突出
形成されており、捌け口5gの内周面にはグラスウール
5a1の内貼りが施されている。各々の捌け口5gの端
部には、蛇腹管状に形成され、曲折自在な第二分岐ダク
ト6が、捌け口5gを介して、チャンバー5と連通し、
第二分岐空気供給路24を形成する形で接続しており、
各々の第二分岐ダクト6の端部には、図1に示すよう
に、空気調整器7の空気取入口7aが、第二分岐ダクト
6と連通し、第二分岐空気供給路24の末端を空気調節
器7に接続し、空気調整器7に空気を供給し得る形で接
続している。
【0007】ダクト構造2は、以上のような構成を有す
るので、図1に示すように、天井裏40に、ダクト構造
2を施工する際には、まず、天井裏40の所定の位置に
一個ずつ、合計八個の空気調整機7を取り付け、メイン
ダクト1を、八個の空気調整器7が設置された天井の天
井裏40の所定の位置に、空気を取り入れ得るように設
置する。次に、メインダクト1の末端と中間部の側壁
に、各々、第一分岐ダクト3を、各々近く設置された空
気調整器7の四個ずつのグループに向けて設置する。そ
こで、風量調整ダンパー3a、チャンバー5、四本の第
二分岐ダクト6で構成される分岐ダクトユニット2を、
二組、天井裏40に運び込む。この際、分岐ダクトユニ
ット2は、暗いまたは狭い等の理由で作業環境の悪い、
天井裏40に持ち込む前に、一組ずつ、工場等で予め組
み立てられている。即ち、チャンバー5の空気取入口5
aには既に風量調整ダンパー3aが接続され、チャンバ
ー5の四個の捌け口5gには各々第二分岐ダクト6が接
続され、一個の分岐ダクトユニット2を形成している。
これにより、作業環境の悪い天井裏40等の施工現場で
の作業量を低減し、作業効率を高めることが出来る。ま
た、狭い天井裏40に分岐ダクトユニット2を持ち運ぶ
際には、該ユニット2の四本の第二分岐ダクト6が、そ
の長さ故、該ユニット2の持ち運びを困難にするかに思
われるが、該ユニット2の第二分岐ダクト6は曲折自在
に形成されているので、該ユニット2は容易に持ち運ぶ
ことが出来る。さて、二組の分岐ダクトユニット2を天
井裏40に持ち運び終えたなら、まず、図1に示すよう
に、各々の分岐ダクトユニット2の風量調整ダンパー3
aの端部を、各々の第一分岐ダクト6の末端に連通する
形で接続する。次に、図2(b)に示すように、ユニッ
ト2のチャンバー5を天井裏40の所定の位置に固定す
るために天井裏40の天井40aに垂設する。即ち、ま
ず、天井裏40の天井40aの所定の位置に図示しない
ドリル等の穿孔工具により穴40a1を空け、該穴40
a1に、支持棒5fを、上端部5f3に形成された雄ね
じに接着剤を塗布して、螺合する。すると、チャンバー
5は、支持棒5fの下端部5f1に、チャンバー5の上
板5dに設けられた取付金具5の孔5e2を嵌め、支持
棒5fの下端部5f1の先端に孔5e2より大きなナッ
ト5f2を螺着するだけで、天井裏40の天井40aに
容易に垂設することが出来る。次に、チャンバー5に接
続している四本の第二分岐ダクト6を、個々の空気調整
器7に接続する。この際、各々の第二分岐ダクト6は、
図1に示すように、蛇腹管状に形成されているので曲折
自在であるため、所定の位置に設置された空気調整器7
が、チャンバー5の捌け口5gの向いた方向に位置して
いなくても、また捌け口5gと空気調整器7間に梁や柱
等の障害物が存在していても、第二分岐ダクト6を曲折
させることにより、第二分岐ダクト6の先端を空気調整
器7の空気取付口7aまで容易に導き、接続することが
出来る。よって、メインダクト1に接続された第一分岐
ダクト6に、第一分岐ダクト6から複数個の空気調整器
7に空気を送入し得る複数個の第二分岐ダクト6を有す
る分岐ダクトユニット2を設けたダクト構造4は、メイ
ンダクト1に直接接続するダクト、即ち第一分岐ダクト
3の本数を少なくしても、チャンバー5等を介して第一
分岐ダクト3から複数本分岐した第二分岐ダクト6によ
り、多くの空気調整器7に対して空気を送入し得るの
で、メインダクト1に直接接続する第一分岐ダクト3の
施工本数を少なくすることが出来、また、その第一分岐
ダクト3に、作業環境の悪い天井裏40等の施工現場以
外の場所で予め組上がっている分岐ダクトユニット2を
接続し、該ユニット2の複数本の第二分岐ダクト6を、
個々の空気調整器6に接続するだけで、施工が完了する
ので、従来のようにメインダクト1に、空気調整器7の
個数分の分岐ダクトを天井裏40等の作業環境の悪い施
工現場において施工し個々の空気調整器7に接続するよ
り遥かに簡便に、メインダクト1と複数個の空気調整器
7間を連絡し、空気を送入し得るダクト構造4を形成す
ることが出来る。
【0008】また、上記のように施工されたダクト構造
2において、メインダクト1に送入された空気は、メイ
ンダクト1に接続された複数個の第一分岐ダクト3に送
入され、各々の第一分岐ダクト3に送入された空気は、
第一分岐ダクト3の末端に接続した風量調整ダンパー3
aに送入される。風量調整ダンパー3aは、メインダク
ト1の空気取入口側に接続された第一分岐ダクト3に空
気の風量が偏り、メインダクト1の末端側に接続された
第一分岐ダクト3に十分な風量が供給されないというよ
うな空気の風量の偏りが起こらないように、各々、第一
分岐ダクト3に送入する空気の風量を調節する。よっ
て、風量調整ダンパー3aに空気取入口5aを介して接
続している各々のチャンバー5に、各々均等な風量の空
気を送入することが出来る。また、この際、空気取入口
5aが円筒形のチャンバー5の外周面に該外周の接線方
向に向けてチャンバー5から突出形成されているため、
空気は空気取入口5aからチャンバー5内部へ、チャン
バー5の内周面を該内周面に沿って周回するように送入
される。これにより、空気がチャンバー5の内壁の特定
の箇所に吹きつけられることのないようにしている。ま
た、チャンバー5に送入された空気は、チャンバー5の
外周面に突出形成された四個の捌け口5gから、該捌け
口5gに各々接続している第二分岐ダクト6に送入され
る。この際、四個の捌け口5gは、チャンバー5の外周
面に、該外周の接線方向の、前記空気取入口5aと同じ
周回方向に向けて突出形成されており、この捌け口5g
の、チャンバー5の内周面における向きは、チャンバー
5の内周面を周回する空気の周回方向とは反対向きであ
るため、空気は、特定の捌け口5gに吹き付けられる等
の動的な圧力により、特定の捌け口5gから偏った風量
を噴出することはなく、空気の、チャンバー5内で均質
な静的圧力により、各々の捌け口5gから各々の第二分
岐ダクト6に噴出される。よって、第二分岐ダクト6に
噴出される空気の風量は、常時安定した状態で、各々の
分岐ダクト6に均等に保たれる。よって、ダクト構造4
は、複数個の空気調整器7に常時安定した状態で等量の
空気を供給することが出来る。ところで、図4に示すよ
うに、四本の第二分岐ダクト6の長さは通常異なるもの
であり、従って、空気が第二分岐ダクト6を通過して、
第二分岐ダクト6の端部に接続された空気調整器7に到
る過程で、該ダクト6の内壁との摩擦等により損失する
流速も該ダクト6の長さによりことなる。即ち、該ダク
ト6の長さに比例して空気の流速の損失は大になる。従
って、長さの短い第二分岐ダクト6に接続された空気調
整器7に比べて、長さの長い第二分岐ダクト6に接続さ
れた空気調整器7には、十分な空気が送入されないとい
うことになる。そこで、各々の、捌け口5gと第二分岐
ダクト6の間に、風量調整ダンパー3a同様の風量調整
ダンパー9を設け、各々の、捌け口5gと第二分岐ダク
ト6の間に設けられた風量調整ダンパー9の、弁9aの
開口率を、各々の風量調整ダンパー9に接続した各々の
第二分岐ダクト6に、等量の空気が噴出されるように調
節する。これにより、四個の第二分岐ダクト6の末端に
空気取入口7aを介して接続している四個の空気調整器
7には、各々、均等な風量の空気が供給される。よっ
て、ダクト構造4は、複数個の空気調整器7に常時安定
した状態で等量の空気を供給することが出来る。
【0009】また、チャンバー5の内壁、空気取入口5
aの内周面、捌け口5gの内周面には、グラスウール5
b、5a1、5g1の内貼りが施されており、該内貼り
により、空気の流入、流出に伴いチャンバー5に生じる
騒音を小さくしている。また、該内貼りにより、チャン
バー5内部を保温し、結露を防止することが出来る。ま
た、チャンバー5の内部に設けられたスピーカー10b
は、チャンバー5、及びチャンバー5周辺の騒音と同音
圧で逆位相の音波を発し、該騒音を消音する。よって、
ダクト構造4において、最も多数のダクトが集中してい
る故に、騒音の主因になる可能性の大なる、チャンバー
5周辺の騒音を極度に小さくすることが出来る。
【0010】尚、上記実施例のダクト構造4において、
チャンバー5のみを、図3(b)に示すチャンバー15
に交換することにより、チャンバー15から四個の第二
分岐ダクト6を介して個々の空気調整器7に送入される
空気を、一層安定した状態で各々等量供給することが出
来る。即ち、チャンバー15は、一方の開口面を閉じら
れた円筒形を形作り、該内部にチャンバー空間23の上
半部23aを有する円筒部15aを有しており、円筒部
15aの外周面には、筒状の空気取入口15bが、円筒
部15a内部に連通する形で、外周面に垂直な方向に突
出形成されている。円筒部15aの開口面付近の内周面
には、先細の管状に形成され、その先細の出口15e2
が正しく円形に形成されたオリフィス15eが該中心線
を円筒部15aの中心線CLと一致させ、オリフィス1
5eの入口15e1より内径の小さな出口15e2を円
筒部15aの開口面から突出させる形で、入口15e1
の外周面により嵌着しており、円筒部15aのもう一方
の開口面を密閉している天板15a1の中心、即ち中心
線CL上には、孔15a2が中心線CL方向に穿設形成
されている。孔15a2には、上端部に孔15a2より
大きなナット15f1が螺着した回転軸15fが、孔1
5a2に挿入され、ナット15f1により天板15a1
の上面に係止され、円筒部15aの中心線CL回りに回
転自在に枢支されており、回転軸15は、オリフィス1
5eの中心を通り、該出口15e2から突出している。
回転軸15のオリフィス15eの出口15e2から突出
した部分には、風車15gが、風車15gの中心に該風
車15gの回転面に垂直な方向に穿設形成されている軸
孔15g1を回転軸15gに嵌着する形、即ち回転軸1
5方向に回転面を向ける形で固設されており、また、回
転軸15には、円筒状の羽根車15hが、該中心線を回
転軸15に一致させ、風車15gの周囲を覆う形で設け
られている。即ち、回転軸15には、オリフィス15e
の出口15e2と風車15gの間に、羽根車15hの、
回転軸15と同心状に設けられた円環形の上リング15
h1が、上リング15h1の内周面に回転軸15に向け
て複数本形成された接続棒を介して固設されており、回
転軸15の、風車15gを挟んで上リング15h1に対
向する位置には、上リング15h1と同形の、下リング
15h2が、上リング15h1同様に、下リング15h
2の内周面に回転軸15に向けて複数本形成された接続
棒を介して固設されている。上リング15h1と下リン
グ15h2には、長方形の板状の攪拌羽根15h3が、
その長手方向を回転軸15に平行な方向に向け、該方向
の両端を上リング15h1と下リング15h2に接続す
る形で、且つ回転軸15を中心として放射状に、等間隔
のピッチで、複数枚、設けられており、また、円筒部1
5aには、円筒部15aより直径の大なる円柱形を形作
り、チャンバー空間23の下半部23bを有する円柱部
15cが、該中心線を円筒部15aの中心線CLに一致
させ、円筒部15aのチャンバー空間23の上半部23
aとチャンバー空間23の下半部23bとを連通する形
で、且つ羽根車15hの周囲を覆う形で形成されてい
る。円柱部15cの底板15c1の中心、即ち中心線C
L上には、該中心線CL方向に孔15c2が穿設形成さ
れており、孔15c2には、回転軸15fの下端部が挿
入され、中心線CL回りに回転自在に枢支されている。
また、円柱部15cの外周面には、四個の筒状の捌け口
15dが、円柱部15cの内部に連通する形で、円柱部
15cの中心線、即ち中心線CLに対して垂直且つ放射
状に突出形成されている。チャンバー15は、以上のよ
うな構成を有するので、図3に示すように、空気取入口
15bより空気が送入されると、空気は円筒部15a内
に入り、円筒部15aから、円筒部15aに連通してい
るオリフィス15eに送入される。すると、空気は、オ
リフィス15eの内壁の形状に沿ってオリフィス15e
内を通過する過程で中心線CL方向に整流され、オリフ
ィス15eの、正しく円形に形成された出口15eから
中心線CL方向、即ち風車15gの回転面に向けて、且
つ中心線CLを中心として放射状に拡がる形で、円柱部
15c内に噴出する。すると、空気を受けた風車15g
が中心線CL回りに回転し、風車15gが回転すると、
風車15gが嵌着している回転軸15fも中心線CL回
りに回転するので、回転軸15fに固着している羽根車
15hが、中心線CL回りに回転する。よって、空気
は、その流速を、羽根車15hの回転エネルギーに変換
されることにより、なだらかに減衰され、また、羽根車
15hの攪拌羽根15h3の回転により、攪拌されるの
で、円柱部15c内部に、均質な静圧域を形成する形で
瞬時貯溜される。これにより、空気は、ほとんど動的な
圧力に依らず、円柱部15c内で均質な静的圧力により
四個の捌け口15dから噴出するので、捌け口15dか
らは、常時安定した風量の空気が供給され、捌け口15
dに接続した風量調整ダンパー9が、該風量調整ダンパ
ー9に接続した第二分岐ダクト6の長さに合わせて、弁
9aの開口率を調整しておれば、各々の第二分岐ダクト
6に接続した空気調整器7は、常時、均等で安定した風
量の空気を得ることが出来る。
【0011】また、上記実施例中の第二分岐ダクト6
は、曲折自在であれば、必ずしも蛇腹管状である必要は
無いことは勿論である。また、上記実施例中の風量調整
ダンパー3aは、第一分岐空気供給路22上のいずれの
位置に設けても、上記実施例中と同様の効果を発揮し、
同様に、風量調整ダンパー9は、第二分岐空気供給路2
4上のいずれの位置に設けても上記実施例中と同様の効
果を発揮することは勿論である。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数個の空気調整器7を有し、メインダクト1を主空気
供給路21を形成する形で設け、チャンバー空間23を
有するチャンバー5、15を設け、前記メインダクト1
と前記チャンバー5、15の間に、第一分岐ダクト3等
の接続ダクトを、該接続ダクトにより前記主空気供給路
21と前記チャンバー空間23を接続する第一分岐空気
供給路22を形成する形で接続し、前記チャンバーと前
記複数個の空気調整器7の間に、曲折自在な第二分岐ダ
クト6等のフレキシブルダクトを、該フレキシブルダク
トにより前記チャンバー空間23と前記各空気調整器7
を接続する第二分岐空気供給路24を形成する形で接続
して構成したので、メインダクト1に直接接続されるダ
クト、即ち第一分岐ダクト3等の接続ダクトの本数を少
なくしても、接続ダクトが接続したチャンバー5、15
から分岐した複数本の第二分岐ダクト6等のフレキシブ
ルダクトにより、多くの空気調整器7に対して空気を送
入し得るので、メインダクト1に直接接続される接続ダ
クトの施工本数を少なくすることが出来、また、作業環
境の悪い施工現場以外の場所でチャンバー5、15にフ
レキシブルダクトを接続しても、フレキシブルダクトは
曲折自在なので、施工現場に容易に持ち運ぶことが出来
る。よって、施工現場においては、メインダクト1と少
数本の接続ダクト及び空気調整器7が所定の位置に施工
されたなら、後は、チャンバー5、15を接続ダクトに
接続し、フレキシブルダクトを個々の空気調整器7に接
続するだけで施工が完了するので、従来のようにメイン
ダクト1に、空気調整器7の個数分の接続ダクトを作業
環境の悪い施工現場において施工し個々の空気調整器7
に接続するより遥かに簡便に、メインダクト1と複数個
の空気調整器7間を連絡し、空気を送入することが出来
る。尚、フレキシブルダクトを個々の空気調整器7に接
続する際には、フレキシブルダクトが曲折自在に形成さ
れているので、チャンバー5、15と空気調整器7の間
に、梁や柱等の障害物が存在していても、フレキシブル
ダクトを曲折させることにより、フレキシブルダクトの
先端を空気調整器7に容易に導き、接続することが出来
る。また、前記第一分岐空気供給路22に、風量を調節
し得る風量調整ダンパー3a等の風量調節手段を設ける
と、前記効果に加えて、主空気供給路21から第一分岐
空気供給路22に流入する空気の風量を調節することが
出来るので、第一分岐空気供給路22を主空気供給路2
1に複数本接続した場合において、各々の第一分岐空気
供給路22に主空気供給路21から流入する空気の風量
を等しくすることが出来る。更に、第一分岐空気供給路
22が接続しているチャンバー空間23から複数本、分
岐している第二分岐空気供給路24全てが、各々、同一
条件のもとで第二分岐空気供給路24の両端に同じ圧力
差を与えたときに同じ風量を供給する形状に揃えられて
いる場合には、各々の第二分岐空気供給路24に接続し
ている空気調整器7に、各々等しい風量の空気を供給す
ることが出来る。また、前記第二分岐空気供給路に、風
量を調節し得る風量調整ダンパー9等の風量調節手段を
設けると、前記効果に加えて、チャンバー空間23に接
続している複数本の第二分岐空気供給路24に流入する
空気の風量を等しくすることが出来るので、チャンバー
空間23から複数本、分岐している第二分岐空気供給路
24の形状が、各々、任意の形状に形成されていても、
各々の第二分岐空気供給路24に接続している空気調整
器7に、各々等しい風量の空気を供給することが出来
る。また、前記チャンバーに、該チャンバー空間の空気
の圧力を均質にし得るオリフィス15e、回転軸15
f、風車15g、羽根車15h等の空気調整手段を設け
ると、前記効果に加えて、前記チャンバー空間の空気の
圧力を均質にし得るので、前記チャンバー空間に接続し
ている複数本の第二分岐空気供給路24に、常時、安定
した風量の空気を供給することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、天井裏に設置された本発明のダクト構
造を示す図である。
【図2】図2は、図1のダクト構造のチャンバー付近の
拡大図であり、図2(a)は、その平面図、図2(b)
は、その側面図である。
【図3】図3は、図2のチャンバーとは異なる形式のチ
ャンバーを示す図であり、図3(a)は、その平面図、
図2(b)は、その側面図である。
【図4】図4は、図1の一個のチャンバーに接続された
四本の第二分岐ダクトの長さが各々異なっている場合を
示す図である。
【符号の説明】
1……メインダクト 3……接続ダクト(第一分岐ダクト) 3a……風量調節手段(風量調整ダンパー) 4……ダクト構造 5……チャンバー 6……フレキシブルダクト(第二分岐ダクト) 7……空気調整器 9……風量調節手段(風量調整ダンパー) 15……チャンバー 15e……空気調整手段(オリフィス) 15f……空気調整手段(回転軸) 15g……空気調整手段(風車) 15h……空気調整手段(羽根車) 21……主空気供給路 22……第一分岐空気供給路 23……チャンバー空間 24……第二分岐空気供給路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数個の空気調整器を有し、 メインダクトを主空気供給路を形成する形で設け、 チャンバー空間を有するチャンバーを設け、 前記メインダクトと前記チャンバーの間に、接続ダクト
    を、該接続ダクトにより前記主空気供給路と前記チャン
    バー空間を接続する第一分岐空気供給路を形成する形で
    接続し、 前記チャンバーと前記複数個の空気調整器の間に、曲折
    自在なフレキシブルダクトを、該フレキシブルダクトに
    より前記チャンバー空間と前記各空気調整器を接続する
    第二分岐空気供給路を形成する形で接続して構成したダ
    クト構造。
  2. 【請求項2】請求項1記載のダクト構造において、第一
    分岐空気供給路に、風量を調節し得る風量調節手段を設
    けて構成したダクト構造。
  3. 【請求項3】請求項1記載のダクト構造において、第二
    分岐空気供給路に、風量を調節し得る風量調節手段を設
    けて構成したダクト構造。
  4. 【請求項4】請求項1記載のダクト構造において、チャ
    ンバーに、該チャンバー空間の空気の圧力を均質にし得
    る空気調整手段を設けて構成したダクト構造。
JP16694692A 1992-06-02 1992-06-02 ダクト構造 Pending JPH05332600A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016102629A (ja) * 2014-11-28 2016-06-02 協立エアテック株式会社 空調システム及び空調システム構築方法
JP2019158164A (ja) * 2018-03-07 2019-09-19 トヨタ車体株式会社 渦輪空調装置

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