JP2006292210A - 換気装置 - Google Patents

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JP2006292210A
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Harumoto Ito
温元 伊藤
Yuji Sugata
裕治 菅田
Koichi Araki
孝一 荒木
Ryuichi Nakamura
隆一 中村
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Abstract

【課題】供給空気量が均一で、ダクトの曲がり極力抑制した換気装置を提供する。
【解決手段】ケース本体上部21に平面半円形状の空気取入口22を設け、この空気取入口22をカバーする平面半円形状のチャンバー23を設ける。チャンバー23の側面に複数の給気口24を放射状に設ける。空気取入口22の半円の中心軸22aとチャンバー23の半円の中心軸は一致する。また複数の給気口24の中心軸24aが半円の中心軸22aと直交するように複数の給気口24を設けた。
【選択図】図2

Description

本発明は、排熱回収用の熱交換素子が搭載され、複数の部屋の換気を可能にするとともに、各部屋に給気される供給空気の風量配分を均一化できるとともに、施工性の向上をはかる換気装置に関する。
従来、この種の換気装置は、たとえば特許文献1に示すようなものが知られている。
特許文献1で紹介されているものを図5と図6を用いて説明する。図5(a)は換気装置の平面図、図5(b)はその断面側面図である。図6は換気装置を家屋に取り付けた平面図である。図5(a)において、換気装置100は、本体ケース101に機能部を格納され、外部に外気取り入れダクト1を接続するための通風口102と、屋内の空気を排出するための排気ダクト2を接続するための通風口103と複数の部屋に給気を行うための給気ダクト3を接続するための複数の給気口104を備えている。図5(b)において、換気装置100は天井4の上部に取り付けられ、天井4にはルーバ5が取り付けられている。
本体ケース101は仕切板105で2分され上部空間が排気、下部空間が給気に用いられる。本体ケース101の下部には排気空気取入口106が設けられ、この上部に熱交換素子107を備えている。モータ108は排気ファン109と給気ファン110とを装着して仕切板105に取り付けられている。
以上の構成でモータ108が駆動されると、屋内の空気はブロック矢で示す方向に移動する。すなわち、排気空気取入口106→熱交換素子107→排気ファン109→通風口103→排気ダクト2を通過して屋外に排出される。
同時に屋外の空気は外気取り入れダクト1から通風口102を経て、線矢で示すように給気ファン110→熱交換素子107→複数の給気口104→給気ダクト3を経て、図6に示す各部屋の吹出口6により各部屋に給気される。
各部屋の給気はドアのギャラリや隙間から排出され、前述の換気装置100の排気空気取入口106から屋外に排出される。
特開2002−243238号公報
このような従来の換気装置はつぎのような課題がある。
熱交換素子107を通過した給気空気の給気路と複数の給気口104が同方向であるため、給気路に近い位置に存在する給気口104とそこから離れた位置にある給気口104が存在することになり、給気口104の空気量は、給気路に近いものの方が遠いものよりも多くなる傾向があり、図5(b)の実線の矢示aで示すように上部の給気口104に斜めに流れるので下部の給気口104に比べてダクトに供給する空気量が少なくなる。また、図5(a)の点線の矢示aで示すように両端の給気口104に供給される空気量も中央の給気口104に供給される空気量より少ない。
本発明はこのように供給空気量の不均一を是正した換気装置を提供することを第1の目的としている。
また、図6の設置例で示すように、洋室へのダクト配管3は、給気口104からすぐに急激な曲がり3aが発生し、この曲がりによる圧力損失のため、洋室への給気量が低下する。
本発明はこのようにダクトの曲がりを極力抑制した換気装置を提供することを第2の目的としている。
さらに、この種の装置はダクト施工図に基づいて、予め制作した複数のダクトを現場に搬入し、施工図に従って接続作業を行うことが一般的である。
しかしながら、現場においては、建築物の梁の位置や換気装置の取り付け位置などが、設計とは多少の違いがあることが少なからずあり、このため、障害物を避けるためダクトの引き回しが長くなったり、ダクトをつぶしたり、急激な曲げなどの施工が行われ、このためにダクトでの圧損が増大し、各部屋の給気量に大きなばらつきが発生することが指摘されていた。
本発明はこのような現場におけるダクトの施工性を向上することができる換気装置を提供することを第3の目的としている。
本発明の換気装置は上記第1の目的を達成するために、換気装置の本体ケース上部にチャンバーを設け、このチャンバーに複数の給気口を設けたものである。
この手段により供給空気量の不均一を是正できる換気装置が得られる。
また、本発明の換気装置は上記第2の目的を達成するために、チャンバーは平面半円形状に形成され、複数の給気口は、前記チャンバーの側面に放射状に設けたものである。
これにより、ダクトの曲がりを極力抑制できる換気装置が得られる。
また、本発明の換気装置は上記第3の目的を達成するために、チャンバーは平面円形状に形成され、複数の給気口は、前記チャンバーの側面に放射状に設けたものである。
これにより、現場におけるダクトの施工性を向上できる換気装置が得られる。
本発明によれば複数の給気口の供給空気量を均一にできるという効果のある換気装置を提供できる。
また、ダクト施工時にダクトの急激な曲がりを極力抑制できる換気装置を提供できる。
さらに、現場におけるダクトの施工性を向上できる換気装置を提供できる。
本発明の請求項1記載の発明は、排気ファンの駆動により、本体ケースの下部から屋内の空気を熱交換素子を介して取り入れ、屋外に排出すると同時に、給気ファンの駆動により、外気を取り入れ、熱交換素子で熱交換された外気を本体ケースに設けた複数の給気口に取り付けたダクト配管で複数の部屋に給気する構造の換気装置であって、本体ケースの上部に熱交換機で熱交換された外気を取り入れる給気取入口と給気取入口をカバーするチャンバーを設け、チャンバーの外周に複数の給気口がその中心軸から水平方向に設けたものであり、複数の給気口への風量配分を均一化できるという作用を有する。
本発明の請求項2記載の発明は、請求項1に記載の発明において、給気取入口とチャンバーは、平面方形状に形成され、複数の給気口は、それぞれの中心軸を平行にしてかつ、前記給気取入口の長径辺に垂直に設けたものである。
本発明の請求項3記載の発明は、請求項1に記載の発明において、給気取入口とチャンバーは、その中心軸を同一とする平面半円形状に形成され、複数の給気口は、それぞれの中心軸を前記の半円の中心軸を起点とする放射状にして設けたものであり、給気口に接続するダクトの急激な曲がりを抑えることができ、ダクトによる圧損を軽減できるという作用を有する。
本発明の請求項4記載の発明は、請求項1に記載の発明において、給気取入口とチャンバーは、その中心軸を同一とする平面円形状に形成され、複数の給気口は、それぞれの中心軸を前記の円の中心軸を起点とする放射状にして設けたものであり、ダクト施工の自由度を拡大し、給気口に接続するダクトの曲がりを抑制し、あるいはダクト長を短くでき、ダクトによる圧損を軽減することができる。さらに、換気装置の設置場所の自由度が向上する。
本発明の請求項5記載の発明は、請求項2乃至4に記載の発明において、チャンバー内部に、チャンバー下部の給気取入口より圧送された外気の流れを直角に偏向し、かつ給気口への空気量を均等化する整流板を設けたものであり、チャンバー内の圧損を低減するとともに複数の給気口への風量配分を均一化できるという作用を有する。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1(a)は本発明の実施の形態1の換気装置の平面図、図1(b)はその断面側面図である。
図1(a)、図1(b)おいて、1桁と3桁で示す符号の部位の名称と作用は、従来例の図5(a)、図5(b)で説明したものと同じなので説明を省略する。
換気装置10は、本体ケース11の上部で熱交換素子115の略上部の位置に方形状の給気取入口12を有する。この給気取入口12をカバーする形で方形状のチャンバー13が本体ケース11に取り付けられ、このチャンバー13の側面に複数の給気口14を設けている。チャンバー13の内部には下方からの空気流を直角に偏向する断面円弧状の整流板15が設けられている。なお、給気口14の中心軸(通風軸)は給気取入口12の長径辺12aとは直交する形で、長径辺12aの長さは複数の給気口14を跨ぐ長さ(幅)になっている。
上記構成において、熱交換素子115から圧送された空気は線矢(→)で示すように給気取入口12からチャンバー13内に流入し、その向きが整流板15により偏向され複数の給気口14から排気ダクト3に供給される。
このように、幅広い給気取入口12から複数の給気口14まで直線状に給気空気が圧送されさるため、給気ダクト3がない状態においては、あるいは、各ダクトの圧損が等しい状態においては、給気空気の圧送にアンバランスを生じることを防止し、各給気口14から等圧にてバランスよく給気空気を供給することができ、各給気口14の空気量は均一化される。
(実施の形態2)
図2(a)は本発明の実施の形態2の換気装置の平面図、図2(b)はその断面側面図、図3(a)は換気装置20を家屋に設置した平面図である。
この実施の形態では、実施の形態1で説明した熱交換素子115以降の空気流に関わる部分のみが図1の構成とは異なるので、異なる部分のみを符号で記載し、他の部分の符号とその説明も省略する。
換気装置20は、本体ケース21の上部で熱交換素子115の略上部の位置に半円形状の給気取入口22を有する。
この給気取入口22をカバーする形で平面半円形状のチャンバー23が本体ケース21に取り付けられ、このチャンバー23の側面に複数の給気口24を設けている。
半円形状の給気取入口22の半円の中心軸22aは、平面半円形状のチャンバー23の半円の中心軸と一致している。
チャンバー23の内部には下方からの空気流を直角に偏向する逆円錐状の整流板25が設けられている。
なお、複数の給気口24のそれぞれの中心軸(通風軸)24aは給気取入口22の半円の中心軸22aと直交する。
逆に言えば、給気取入口22の半円の中心軸22aを基点として、複数の給気口24はその中心軸(通風軸)24aが放射状になるよう配置されている。
上記構成において、熱交換素子115から圧送された空気は線矢(→)で示すように給気取入口22からチャンバー23内に流入し、その向きが整流板25により偏向され複数の給気口24から排気ダクト3(図示せず)に供給される。
このように、給気取入口22から等距離にある複数の給気口24に給気されるため、チャンバー内での圧損が均等化され、給気ダクト3がない状態においては、あるいは、各ダクトの圧損が等しい状態においては、各ダクトへ供給される空気量は均一化される。
また、図3(a)の取り付け状態で示すように、図6で説明した洋室のダクト配管の曲がりが改善され、直線のダクト配管が実施でき、給気の効率が向上する。
(実施の形態3)
図4(a)は本発明の実施の形態3の換気装置の平面図、図4(b)はその断面側面図、図3(b)は換気装置30を家屋に設置した平面図である。
この実施の形態では、実施の形態2で説明したのと同様の理由で、図1の構成と異なる部分のみを符号で記載し、他の部分の符号とその説明も省略する。
換気装置30は、本体ケース31の上部で熱交換素子115の略上部の位置に円形状の給気取入口32を有する。
この給気取入口32をカバーする形で平面円形状のチャンバー33が本体ケース31に取り付けられ、このチャンバー33の側面に複数の給気口34を設けている。
円形状の給気取入口32の円の中心軸32aは、平面円形状のチャンバー33の円の中心軸と一致している。
チャンバー33の内部には下方からの空気流を直角に偏向する逆円錐状の整流板35が設けられている。
なお、複数の給気口34のそれぞれの中心軸(通風軸)34aは給気取入口32の円の中心軸32aと直交する。
逆に言えば、給気取入口32の円の中心軸32aを基点として、複数の給気口34はその中心軸(通風軸)34aが放射状になるよう配置されている。
上記構成において、熱交換素子115から圧送された空気は線矢(→)で示すように給気取り入れ口32からチャンバー33内に流入し、その向きが整流板35により偏向され複数の給気口34から排気ダクト3(図示せず)に供給される。
このように、給気取入口32から等距離にある複数の給気口34に給気されるため、チャンバー内での圧損が均等化され、給気ダクト3がない状態においては、あるいは、各ダクトの圧損が等しい状態においては、各ダクトへ供給される空気量は均一化される。
また、図3(b)の取り付け状態で示すように、ダクト3は直線的に設置できるのでダクト3の圧損が低減する。またダクト工事も容易にできる。
また、障害物があった場合でも、適当な給気口にダクトを繋ぎ替えて対応できる。
また、換気装置30は家屋のほぼ中央に設置できるため、各部屋へのダクト長が短くなり、かつダクト長のばらつきが小さくなり、給気の効率が向上するばかりでなく、各部屋の供給風量が均一化できる。
本発明の換気装置は、各部屋に均一な空気量を供給できるので、同時給気・排気型の換気装置だけでなく、給気のみを行う換気装置にも適用できる。
(a)本発明の実施の形態1の換気装置の平面図(b)同断面側面図 (a)本発明の実施の形態2の換気装置の平面図(b)同断面側面図 (a)本発明の実施の形態2の換気装置を家屋に設置した平面図(b)本発明の実施の形態3の換気装置を家屋に設置した平面図 (a)本発明の実施の形態3の換気装置の平面図(b)同断面側面図 (a)従来の換気装置の平面図(b)従来の換気装置の断面側面図 従来の換気装置を家屋に設置した平面図
符号の説明
10 換気装置
11 本体ケース
12 給気取入口
12a 長径辺
13 チャンバー
14 給気口
15 整流板
20 換気装置
21 本体ケース
22 給気取入口
22a 空気取入口の半円の中心軸
23 チャンバー
24 給気口
24a 給気口の中心軸
25 整流板
30 換気装置
31 本体ケース
32 給気取入口
32a 空気取入口の半円の中心軸
33 チャンバー
34 給気口
34a 給気口の中心軸
35 整流板

Claims (5)

  1. 排気ファンの駆動により、本体ケースの下部から屋内の空気を熱交換素子を介して取り入れ、屋外に排出すると同時に、給気ファンの駆動により、外気を取り入れ、前記熱交換素子で熱交換された前記外気を本体ケースに設けた複数の給気口に取り付けたダクト配管で複数の部屋に給気する構造の換気装置であって、前記本体ケースの上部に前記熱交換機で熱交換された外気を取り入れる給気取入口と前記給気取入口をカバーするチャンバーを設け、前記チャンバーの外周に前記複数の給気口がその中心軸が水平方向で設けられた換気装置。
  2. 給気取入口とチャンバーは、平面方形状に形成され、複数の給気口は、それぞれの中心軸を平行にしてかつ、前記給気取入口の長径辺に垂直に設けられた請求項1の換気装置。
  3. 給気取入口とチャンバーは、その中心軸を同一とする平面半円形状に形成され、複数の給気口は、それぞれの中心軸を前記の半円の中心軸を起点とする放射状にして設けた請求項1の換気装置。
  4. 給気取入口とチャンバーは、その中心軸を同一とする平面円形状に形成され、複数の給気口は、それぞれの中心軸を前記の円の中心軸を起点とする放射状にして設けた請求項1の換気装置。
  5. チャンバー内部にチャンバー下部の給気取入口より圧送された外気の流れを直角に偏向し、かつ給気口への空気量を均等化する整流板を設けた請求項2及至4のいずれかに記載の換気装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100870924B1 (ko) 2007-07-13 2008-11-28 (주)무한 환기시스템용 분배장치
CN111023551A (zh) * 2019-11-23 2020-04-17 苏州奥和通风系统有限公司 一种无风感冷热辐射温度调节装置及室内调温系统

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