JPH05332349A - 内燃機関のコンロッド - Google Patents
内燃機関のコンロッドInfo
- Publication number
- JPH05332349A JPH05332349A JP14418992A JP14418992A JPH05332349A JP H05332349 A JPH05332349 A JP H05332349A JP 14418992 A JP14418992 A JP 14418992A JP 14418992 A JP14418992 A JP 14418992A JP H05332349 A JPH05332349 A JP H05332349A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- groove
- bearing
- linear groove
- connecting rod
- pin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01M—LUBRICATING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; LUBRICATING INTERNAL COMBUSTION ENGINES; CRANKCASE VENTILATING
- F01M1/00—Pressure lubrication
- F01M1/08—Lubricating systems characterised by the provision therein of lubricant jetting means
- F01M2001/086—Lubricating systems characterised by the provision therein of lubricant jetting means for lubricating gudgeon pins
Landscapes
- Sliding-Contact Bearings (AREA)
- Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)
- Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 コンロッド小端部の軸受けの潤滑性を向上す
る。 【構成】 コンロッド小端部１ｂのピン軸受け８の内周
面上に下側半円周にわたって円周溝１１を形成する。ま
た、ピン軸受け８の内周面上にピン軸受け８の幅の全長
にわたって延びる線状溝１２を形成する。線状溝１２の
長手方向に垂直なＶ字状断面の断面積は、ピン軸受け８
の幅方向中央から両端に向かうに従って減少する。
る。 【構成】 コンロッド小端部１ｂのピン軸受け８の内周
面上に下側半円周にわたって円周溝１１を形成する。ま
た、ピン軸受け８の内周面上にピン軸受け８の幅の全長
にわたって延びる線状溝１２を形成する。線状溝１２の
長手方向に垂直なＶ字状断面の断面積は、ピン軸受け８
の幅方向中央から両端に向かうに従って減少する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は内燃機関のコンロッドに
関する。
関する。
【０００２】
【従来の技術】コンロッド小端部の軸受け内周面上に、
この軸受けの幅中央部に円周方向に延びる円周溝を形成
すると共に、軸受けの幅の全長にわたって延びる線状溝
を形成したコンロッドが公知である（実開昭５７−６９
９０８号公報参照）。
この軸受けの幅中央部に円周方向に延びる円周溝を形成
すると共に、軸受けの幅の全長にわたって延びる線状溝
を形成したコンロッドが公知である（実開昭５７−６９
９０８号公報参照）。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところがこのコンロッ
ドにおいて、線状溝の長手方向に垂直な断面の断面積が
線状溝の長手方向にわたって一定である場合には、線状
溝の両端からオイルが容易に流出し、線状溝のオイルの
保持性が十分でなく、コンロッド小端部の軸受けの潤滑
性を十分に向上できないという問題がある。
ドにおいて、線状溝の長手方向に垂直な断面の断面積が
線状溝の長手方向にわたって一定である場合には、線状
溝の両端からオイルが容易に流出し、線状溝のオイルの
保持性が十分でなく、コンロッド小端部の軸受けの潤滑
性を十分に向上できないという問題がある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め本発明によれば、コンロッド小端部の軸受け内周面上
に軸受けの幅の全長にわたって延びる溝を形成し、この
溝の両端における溝の長手方向に垂直な断面の断面積を
溝の長手方向中央における溝の長手方向に垂直な断面の
断面積より小さくしている。
め本発明によれば、コンロッド小端部の軸受け内周面上
に軸受けの幅の全長にわたって延びる溝を形成し、この
溝の両端における溝の長手方向に垂直な断面の断面積を
溝の長手方向中央における溝の長手方向に垂直な断面の
断面積より小さくしている。
【０００５】
【作用】コンロッド小端部の軸受けの幅の全長にわたっ
て延びる溝の両端におけるこの溝の長手方向に垂直な断
面の断面積をこの溝の長手方向中央におけるこの溝の長
手方向に垂直な断面の断面積より小さくしている。従っ
て、溝内のオイルがこの溝の両端から流出することを抑
制することができ、溝のオイルの保持性が向上する。
て延びる溝の両端におけるこの溝の長手方向に垂直な断
面の断面積をこの溝の長手方向中央におけるこの溝の長
手方向に垂直な断面の断面積より小さくしている。従っ
て、溝内のオイルがこの溝の両端から流出することを抑
制することができ、溝のオイルの保持性が向上する。
【０００６】
【実施例】図１には２サイクル内燃機関用のコンロッド
の縦断面図を示す。図１を参照すると、コンロッド１の
大端部１ａのクランク軸受け２にはクランクシャフトの
ピンジャーナル３が回転自在に支承されている。ピンジ
ャーナル３には、その中心軸線方向に軸方向オイル孔
４、および直径方向にピンジャーナル３を貫通して軸方
向オイル孔４に連通された径方向オイル孔５とが形成さ
れる。クランク軸受け２のメタル６内周面の、径方向オ
イル孔５の開口５ａに対応する位置にオイル溝７が形成
されている。オイル溝７が形成される範囲は、ピンジャ
ーナル３が図中右方向に回転するとすると、メタル６の
下半分と、上側メタルの左側約８０度の範囲である。す
なわち、オイル溝７は比較的力のかからない範囲に形成
される。
の縦断面図を示す。図１を参照すると、コンロッド１の
大端部１ａのクランク軸受け２にはクランクシャフトの
ピンジャーナル３が回転自在に支承されている。ピンジ
ャーナル３には、その中心軸線方向に軸方向オイル孔
４、および直径方向にピンジャーナル３を貫通して軸方
向オイル孔４に連通された径方向オイル孔５とが形成さ
れる。クランク軸受け２のメタル６内周面の、径方向オ
イル孔５の開口５ａに対応する位置にオイル溝７が形成
されている。オイル溝７が形成される範囲は、ピンジャ
ーナル３が図中右方向に回転するとすると、メタル６の
下半分と、上側メタルの左側約８０度の範囲である。す
なわち、オイル溝７は比較的力のかからない範囲に形成
される。
【０００７】コンロッド１の小端部１ｂのピン軸受け８
にはピストンピン９が回転自在に支承されている。２サ
イクル内燃機関では、ピン軸受け８には常に下向きの荷
重が作用するために、ピン軸受け８のメタル１０内周面
の下側半分にだけ、円周溝１１およびＶ字状断面の線状
溝１２が形成されている。円周溝１１は、メタル１０内
周面の下側半円周にわたって延びている。円周溝１１の
中央部最下端は連絡通路１３を介してオイル孔７左方上
部に連通されている。このため、連絡通路１３は、クラ
ンク軸受け２の中心とピン軸受け８の中心とを結ぶ中心
線Ａに対して左斜め下方に向かって延びる。
にはピストンピン９が回転自在に支承されている。２サ
イクル内燃機関では、ピン軸受け８には常に下向きの荷
重が作用するために、ピン軸受け８のメタル１０内周面
の下側半分にだけ、円周溝１１およびＶ字状断面の線状
溝１２が形成されている。円周溝１１は、メタル１０内
周面の下側半円周にわたって延びている。円周溝１１の
中央部最下端は連絡通路１３を介してオイル孔７左方上
部に連通されている。このため、連絡通路１３は、クラ
ンク軸受け２の中心とピン軸受け８の中心とを結ぶ中心
線Ａに対して左斜め下方に向かって延びる。
【０００８】図２には図１のII−II線に沿ってみた断面
図を示す。図２を参照すると、ピン軸受け８の内径は、
その幅方向中央部では、上方半径がｒ1 で、下方半径も
ｒ1であり等しく、従って、断面は円形である。上方半
径はピン軸受け８の幅方向に変化せずｒ1 で一定であ
る。一方、下方半径は、ピン軸受け８の幅方向中央部か
ら両端に向かうに従って大きくなる。従って、ピストン
ピン９の両端に荷重がかかってピストンピン９が上方に
凸状に変形しても、ピン軸受け８の両端部で油膜圧が局
部的に高くなることを防止することができる。
図を示す。図２を参照すると、ピン軸受け８の内径は、
その幅方向中央部では、上方半径がｒ1 で、下方半径も
ｒ1であり等しく、従って、断面は円形である。上方半
径はピン軸受け８の幅方向に変化せずｒ1 で一定であ
る。一方、下方半径は、ピン軸受け８の幅方向中央部か
ら両端に向かうに従って大きくなる。従って、ピストン
ピン９の両端に荷重がかかってピストンピン９が上方に
凸状に変形しても、ピン軸受け８の両端部で油膜圧が局
部的に高くなることを防止することができる。
【０００９】図３には、ピン軸受け８の内周面を図１に
おいて上方から見た場合の展開図を示す。図３を参照す
ると、線状溝１２はピン軸受け８の幅方向に延びてお
り、ピストンピン９の中心軸線Ｂ方向に対して傾斜して
いる。図４には図３のIV−IV線に沿ってみた断面図を示
す。図４を参照すると、線状溝１２の底は一定高さであ
るが、前述のようにピン軸受け８内周面はピン軸受け８
の幅方向の両端に向かうに従って径が大きいために、線
状溝１２の深さはＤ1からＤ2 に浅くなる。また、同様
の理由によって、図３に示されるように線状溝１２の幅
は中央から両端に向かうに従って、Ｗ1 からＷ2 に狭く
なる。すなわち、線状溝１２の長手方向に垂直なＶ字状
断面の断面積は、ピン軸受け８の幅方向中央から両端に
向かうにつれて減少する。このため、線状溝１２内のオ
イルがこの線状溝１２の両端から流出することを抑制す
ることができ、従って線状溝１２のオイルの保持性が向
上する。この結果、ピストンピン９下面とピン軸受け８
との間の潤滑を向上することができる。
おいて上方から見た場合の展開図を示す。図３を参照す
ると、線状溝１２はピン軸受け８の幅方向に延びてお
り、ピストンピン９の中心軸線Ｂ方向に対して傾斜して
いる。図４には図３のIV−IV線に沿ってみた断面図を示
す。図４を参照すると、線状溝１２の底は一定高さであ
るが、前述のようにピン軸受け８内周面はピン軸受け８
の幅方向の両端に向かうに従って径が大きいために、線
状溝１２の深さはＤ1からＤ2 に浅くなる。また、同様
の理由によって、図３に示されるように線状溝１２の幅
は中央から両端に向かうに従って、Ｗ1 からＷ2 に狭く
なる。すなわち、線状溝１２の長手方向に垂直なＶ字状
断面の断面積は、ピン軸受け８の幅方向中央から両端に
向かうにつれて減少する。このため、線状溝１２内のオ
イルがこの線状溝１２の両端から流出することを抑制す
ることができ、従って線状溝１２のオイルの保持性が向
上する。この結果、ピストンピン９下面とピン軸受け８
との間の潤滑を向上することができる。
【００１０】再び図１を参照すると、線状溝１２は中心
線Ａに対して対称に形成されている。中心線Ａに近い一
対の線状溝１２は、コンロッド１の揺動角φ1 等しい位
置に形成されている。線状溝１２はこれら一対だけ形成
してもよいが、これらよりφ 2 だけ外側にさらに一対の
線状溝１２を形成してもよい。この場合、φ2 ＞φ1で
ある。なお、線状溝１２の深さは、円周溝１１の深さに
対して十分に浅い。
線Ａに対して対称に形成されている。中心線Ａに近い一
対の線状溝１２は、コンロッド１の揺動角φ1 等しい位
置に形成されている。線状溝１２はこれら一対だけ形成
してもよいが、これらよりφ 2 だけ外側にさらに一対の
線状溝１２を形成してもよい。この場合、φ2 ＞φ1で
ある。なお、線状溝１２の深さは、円周溝１１の深さに
対して十分に浅い。
【００１１】なお、本発明は、２サイクル内燃機関用の
コンロッドだけに限定されず、他の種類の内燃機関用コ
ンロッドにも適用することができる。
コンロッドだけに限定されず、他の種類の内燃機関用コ
ンロッドにも適用することができる。
【００１２】
【発明の効果】溝のオイルの保持性が向上するために、
コンロッド小端部の軸受けの潤滑性を向上することがで
きる。
コンロッド小端部の軸受けの潤滑性を向上することがで
きる。
【図１】２サイクル内燃機関用コンロッドの縦断面図で
ある。
ある。
【図２】図１のII−II線に沿ってみた断面図である。
【図３】ピン軸受けの内周面を図１において上方からみ
た場合の展開図である。
た場合の展開図である。
【図４】図３のIV−IV線に沿ってみた断面図である。
１…コンロッド １ｂ…小端部 ８…ピン軸受け １２…線状溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飯塚 彰宏 愛知県名古屋市千種区春里町２丁目48番地 (72)発明者 岡戸 篤 愛知県名古屋市熱田区横田１丁目１の43
Claims (1)
- 【請求項１】 コンロッド小端部の軸受け内周面上に前
記軸受けの幅の全長にわたって延びる溝を形成し、該溝
の両端における該溝の長手方向に垂直な断面の断面積を
該溝の長手方向中央における該溝の長手方向に垂直な断
面の断面積より小さくした内燃機関のコンロッド。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14418992A JPH05332349A (ja) | 1992-06-04 | 1992-06-04 | 内燃機関のコンロッド |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14418992A JPH05332349A (ja) | 1992-06-04 | 1992-06-04 | 内燃機関のコンロッド |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05332349A true JPH05332349A (ja) | 1993-12-14 |
Family
ID=15356278
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14418992A Pending JPH05332349A (ja) | 1992-06-04 | 1992-06-04 | 内燃機関のコンロッド |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05332349A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010139000A (ja) * | 2008-12-11 | 2010-06-24 | Toyota Motor Corp | 滑り軸受 |
| CN107690541A (zh) * | 2015-06-05 | 2018-02-13 | 阿凯提兹动力公司 | 最小化从二冲程循环发动机的摇摆轴颈轴承的油泄漏 |
-
1992
- 1992-06-04 JP JP14418992A patent/JPH05332349A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010139000A (ja) * | 2008-12-11 | 2010-06-24 | Toyota Motor Corp | 滑り軸受 |
| CN107690541A (zh) * | 2015-06-05 | 2018-02-13 | 阿凯提兹动力公司 | 最小化从二冲程循环发动机的摇摆轴颈轴承的油泄漏 |
| CN107690541B (zh) * | 2015-06-05 | 2019-12-24 | 阿凯提兹动力公司 | 最小化从二冲程循环发动机的摇摆轴颈轴承的油泄漏 |
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