JPH05332275A - 密閉型回転圧縮機 - Google Patents

密閉型回転圧縮機

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Publication number
JPH05332275A
JPH05332275A JP16179692A JP16179692A JPH05332275A JP H05332275 A JPH05332275 A JP H05332275A JP 16179692 A JP16179692 A JP 16179692A JP 16179692 A JP16179692 A JP 16179692A JP H05332275 A JPH05332275 A JP H05332275A
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JP
Japan
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crankshaft
rotor
compression
engaged
compression element
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Application number
JP16179692A
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English (en)
Inventor
Hideaki Maeyama
英明 前山
Susumu Kawaguchi
進 川口
Masatoshi Sakai
正敏 酒井
Koichi Sato
幸一 佐藤
Tetsuya Mochizuki
哲哉 望月
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 クランク軸が安定回転する密閉型回転圧縮機
を得る。 【構成】 第1クランク軸(6)と第2クランク軸(7)の両
者の対向端部にピン(132)による結合手段(13)を設け
て、ロータ(4)の偏芯回転を抑制し圧縮要素(5)の動作を
円滑にする。上記両者を弾性体(14)により互いに離れる
方向へ押圧し、回転中においても上記両者を圧縮要素
(5)に対して所定位置に保持し、騒音を防ぐ。 【効果】 圧縮要素の動作信頼度を向上する。また、運
転を静粛化し、構造、製造を簡易化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電動要素の両側にそ
れぞれ圧縮要素が配置された2シリンダ型であって、冷
蔵庫、空気調和機等に使用される密閉型回転圧縮機に関
する。
【0002】
【従来の技術】図11は、例えば実開昭48−1051
05号公報に示された従来の密閉型回転圧縮機を示す断
面図である。図において、(1)は密閉容器、(2)は密閉容
器(1)の中間部に設けられた電動要素で、ステータ(3)、
ロータ(4)が設けられている。(5)は密閉容器(1)に設け
られて電動要素(2)の両側にそれぞれ配置された圧縮要
素、(6)は一側がロータ(4)に固着され、他側が一方の圧
縮要素(5)に係合された第1クランク軸、(7)は一側がロ
ータ(4)に摺動可能に嵌合されて第1クランク軸(6)のロ
ータ(4)固着端部に対向し、他側が他方の圧縮要素(5)に
係合された第2クランク軸、(8)は第1クランク軸(6)及
び第2クランク軸(7)の相互間に形成された空所、(9)は
第2クランク軸(7)のロータ(4)嵌合部に設けられてロー
タ(4)及び第2クランク軸(7)に係合したキーである。
【0003】従来の密閉型回転圧縮機は上記のように構
成され、第1クランク軸(6)はロータ(4)に焼き嵌め等の
手段によって固着されている。そして、電動要素(2)の
動作による回転駆動力が第1クランク軸(6)を介して一
方の圧縮要素(5)に伝達され、また、ロータ(4)からキー
(9)及び第2クランク軸(7)を介して他方の圧縮要素(5)
に伝達される。この回転駆動力によって、圧縮要素(5)
がそれぞれ回転して圧縮動作を行なうようになってい
る。
【0004】図12は、他の従来の密閉型回転圧縮機を
示す断面図である。図において、(1)は密閉容器、(2)は
密閉容器(1)の中間部に設けられた電動要素で、ステー
タ(3)、ロータ(4)が設けられている。(5)は密閉容器(1)
に設けられて電動要素(2)の両側にそれぞれ配置された
圧縮要素で、フレーム(51)、シリンダ(52)、シリンダヘ
ッド(53)、ローリングピストン(54)及びベーン(55)によ
り構成されている。(6)は一側がロータ(4)に固着され、
他側が一方の圧縮要素(5)に係合された第1クランク
軸、(7)は一側がロータ(4)に摺動可能に嵌合されて第1
クランク軸(6)のロータ(4)固着端部に対向し、他側が他
方の圧縮要素(5)に係合された第2クランク軸、(71)は
第1クランク軸(6)及び第2クランク軸(7)の圧縮要素
(5)側にそれぞれ形成されて、ローリングピストン(54)
に嵌合された偏芯部分、(8)は第1クランク軸(6)及び第
2クランク軸(7)の相互間に形成された空所、(9)は第2
クランク軸(7)のロータ(4)嵌合部に設けられて、ロータ
(4)及び第2クランク軸(7)に係合したキー、(10)は圧縮
要素(5)に連通した吸入管、(11)は密閉容器(1)に連通し
た吐出管である。
【0005】従来の密閉型回転圧縮機は上記のように構
成され、第1クランク軸(6)はロータ(4)に焼き嵌め等の
手段によって固着されている。そして、電動要素(2)の
動作による回転駆動力が第1クランク軸(6)を介して一
方の圧縮要素(5)に伝達され、また、ロータ(4)からキー
(9)及び第2クランク軸(7)を介して他方の圧縮要素(5)
に伝達される。この回転駆動力によって、圧縮要素(5)
がそれぞれ回転して次に述べる圧縮動作を行なう。すな
わち、クランク軸(6)(7)が回転すると偏芯部分(71)が偏
芯回転し、これに伴ってローリングピストン(54)が偏芯
回転する。これによって、吸入管(10)から冷媒ガスが吸
入されてフレーム(51)、シリンダ(52)、シリンダヘッド
(53)、ローリングピストン(54)及びベーン(55)により構
成された圧縮室の周知の機能により圧縮される。そし
て、密閉容器(1)内に圧縮された冷媒ガスが吐出されて
吐出管(11)から密閉容器(1)外へ送出されるようになっ
ている。
【0006】図13及び図14も、他の例えば特開昭5
9−21095号公報に示された従来の密閉型回転圧縮
機を示す断面図である。図において、(1)は密閉容器、
(2)は密閉容器(1)の中間部に設けられた電動要素で、ス
テータ(3)、ロータ(4)が設けられている。(5)は密閉容
器(1)に設けられて、電動要素(2)の両側にそれぞれ配置
された圧縮要素で、フレーム(51)、シリンダ(52)、シリ
ンダヘッド(53)、ローリングピストン(54)及びベーン(5
5)により構成されている。(7)は長手中間部がロータ(4)
に固着されて、両端部にそれぞれ圧縮要素(5)のローリ
ングピストン(54)に嵌合された偏芯部分(71)が形成され
たクランク軸、(12)はロータ(4)に設けられクランク軸
(7)の偏芯部分(71)の偏芯個所から円周方向に180°
ずれた位相の位置に配置されたバランスウエイトであ
る。
【0007】従来の密閉型回転圧縮機は上記のように構
成され、クランク軸(7)はロータ(4)に焼き嵌め等の手段
によって固着されている。そして、電動要素(2)の動作
による回転駆動力がロータ(4)からクランク軸(7)を介し
て圧縮要素(5)に伝達される。この回転駆動力によっ
て、圧縮要素(5)がそれぞれ回転して次に述べる圧縮動
作を行なう。すなわち、クランク軸(6)(7)が回転すると
偏芯部分(71)が偏芯回転し、これに伴ってローリングピ
ストン(54)が偏芯回転する。これによって、吸入管から
冷媒ガスが吸入されて、フレーム(51)、シリンダ(52)、
シリンダヘッド(53)、ローリングピストン(54)及びベー
ン(55)により構成された圧縮室の周知の機能により圧縮
される。そして、密閉容器(1)内に吐出されて圧縮され
た冷媒ガスが吐出管から密閉容器(1)外へ送出される。
【0008】そして、クランク軸(7)の回転による偏芯
部分(71)及びローリングピストン(54)の偏芯回転により
生じる図14を示す遠心力(F1)(F2)と、ベーン(55)の往
復動作により生じる図14に示す慣性力(F3)(F4)の作用
により密閉型回転圧縮機の振動が発生する。この偏芯部
分(71)及びローリングピストン(54)の偏芯回転により生
じる遠心力(F1)(F2)と、ベーン(55)の往復動作による慣
性力(F3)(F4)に対して、ロータ(4)に設けられ、第2ク
ランク軸(7)の偏芯部分(71)の偏芯個所から円周方向に
180°位相のずれた位置に配置されたバランスウエイ
ト(12)が設けられて、遠心力(F1)(F2)と、慣性力(F3)(F
4)を打ち消す図14に示す力(F5)(F6)を発生させる。そ
して、力(F5)(F6)により、遠心力(F1)(F2)と、慣性力(F
3)(F4)を相殺するようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のような図11に
示す従来の密閉型回転圧縮機では、第2クランク軸(7)
がロータ(4)にキー(9)を介して連結されている。このた
め、第2クランク軸(7)はロータ(4)内でキー(9)の位置
を中心として偏芯する。したがって、ロータ(4)の回転
中心も、ずれた状態で振れて回転するという問題点があ
った。また、第1クランク軸(6)は焼き嵌めのためにロ
ータ(4)に対する所要の長さが必要である。これに対し
て、第2クランク軸(7)はロータ(4)にキー嵌めされてい
るために、キー(9)に対する所要の長さが必要であり、
第1クランク軸(6)及び第2クランク軸(7)の連結のため
にロータ(4)の長さが必要以上の長くなるという問題点
があった。
【0010】また、上記のような図12に示す従来の密
閉型回転圧縮機では、ロータ(4)にキー(9)を介して連結
された第2クランク軸(7)の長手方向位置は不安定であ
って、偏芯部分(71)の端面がフレーム(51)、又はシリン
ダヘッド(53)に交互にあたって騒音を発生するという問
題点があった。また、第2クランク軸(7)の長手方向位
置が不安定であるため、偏芯部分(71)の両端面がそれぞ
れ軸線方向の荷重を支持する可能性がある。したがっ
て、偏芯部分(71)の両端面ともに、研磨仕上げを要する
ことになり、製造費が嵩むという問題点があった。
【0011】また、上記のような図13及び図14に示
す従来の密閉型回転圧縮機では、フレーム(51)の軸受に
より第2クランク軸(7)の軸荷重の大半を負担する。ま
た、クランク軸(7)が電動要素(2)のロータ(4)を軸支す
るために図14に示すバランスウエイト(12)による遠心
力(F1)(F2)が作用する。したがって、クランク軸(7)の
撓みによりフレーム(51)の軸受内で第2クランク軸(7)
が傾くことになって、フレーム(51)の軸受の許容荷重が
低くなり、密閉型回転圧縮機の高速運転時等にクランク
軸(7)の焼きつきが生じやすくなるという問題点があっ
た。また、ロータ(4)に傾きが生じることにより電動要
素(2)のロータ(4)とステータ(3)との空隙が周方向で不
均一になり、磁束密度の不均一による電磁騒音が発生す
るという問題点があった。
【0012】この発明は、かかる問題点を解消するため
になされたものであり、電動要素のロータに変位可能に
嵌合されたクランク軸の偏芯動作を防ぐ密閉型回転圧縮
機を得ることを目的とする。また、電動要素のロータに
変位可能に嵌合されたクランク軸の軸方向の動きが所定
個所で規制された密閉型回転圧縮機を得ることを目的と
する。また、バランスウエイトにより発生する遠心力に
対して、軸受における支持荷重が少ない密閉型回転圧縮
機を得ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明に係る密閉型回
転圧縮機においては、密閉容器内の中間部に設けられた
ステータ及びロータにより構成される電動要素と、密閉
容器の両端部にそれぞれ設けられた圧縮要素と、一側が
ロータに固着され、他側が一方の圧縮要素に係合された
第1クランク軸と、一側が第1クランク軸のロータ固着
端部に対向し、他側が他方の圧縮要素に係合された第2
クランク軸と、第1クランク軸と第2クランク軸の両者
の対向端部に形成されて上記両者を結合するキー状の結
合手段とが設けられる。
【0014】また、一側がロータに固着され、他側が一
方の圧縮要素に係合された第1クランク軸と、一側が第
1クランク軸のロータ固着端部に対向し、他側が他方の
圧縮要素に係合された第2クランク軸と、第1クランク
軸と第2クランク軸の両者の対向端部に形成されて上記
両者を上記両者の軸線方向へ移動可能に結合するキー状
の結合手段と、上記両者の対向端部に介装されて上記両
者を相対的に離れる方向へ付勢し、その付勢力が上記両
者を介して圧縮要素のシリンダヘッドにより支持される
弾性体とが設けられる。
【0015】また、一側がロータに固着され、他側が一
方の圧縮要素に係合された第1クランク軸と、一側が第
1クランク軸のロータ固着端部に所定間隔を隔てて対向
し、偏芯部分が設けられた他側が他方の圧縮要素に係合
されて、係合された圧縮要素のフレームに上記所定間隔
を隔てて対向して配置された第2クランク軸と、第1ク
ランク軸と第2クランク軸の両者の対向端部に形成され
て上記両者を上記両者の軸線方向へ移動可能に結合する
キー状の結合手段と、上記両者の対向端部に介装されて
上記両者を相対的に離れる方向へ付勢する弾性体とが設
けられる。
【0016】また、ロータに固着され両端部にそれぞれ
圧縮要素のそれぞれに係合されたローリングピストンが
設けられたクランク軸と、このクランク軸の両端にそれ
ぞれ設けられてそれぞれの端部のローリングピストンの
クランク軸軸線に対する偏芯方向と反対方向に突出して
配置されたバランスウエイトとが設けられる。
【0017】
【作用】上記のように構成された密閉型回転圧縮機の第
1クランク軸の端部に対向した第2クランク軸の端部の
相互が、結合手段により直接的に結合される。また、第
1クランク軸と第2クランク軸の両者が弾性体により互
いに離れる方向へ押圧される。また、第2クランク軸の
一側が第1クランク軸のロータ固着端部に所定間隔を隔
てて対向して配置され、偏芯部分が設けられた他側が他
方の圧縮要素に係合されて、係合された圧縮要素のフレ
ームに上記所定間隔を隔てて対向して配置される。そし
て、第1クランク軸及び第2クランク軸の偏芯部分がそ
れぞれ対向した圧縮要素のシリンダヘッドに支持され
る。また、クランク軸端部のローリングピストンのクラ
ンク軸軸線に対する偏芯方向と反対方向に突出してバラ
ンスウエイトを配置したので、回転によりクランク軸に
作用する遠心力が少なくなる。
【0018】
【実施例】
実施例1.図1〜図4は、この発明の一実施例を示す図
である。図において、(1)は密閉容器、(2)は密閉容器
(1)の中間部に設けられた電動要素で、ステータ(3)、ロ
ータ(4)が設けられている。(5)は密閉容器(1)に設けら
れて電動要素(2)の両側にそれぞれ配置された圧縮要
素、(6)は一側がロータ(4)に固着され、他側が一方の圧
縮要素(5)に係合された第1クランク軸、(7)は一側がロ
ータ(4)に回動可能に嵌合されて第1クランク軸(6)のロ
ータ(4)固着端部に対向し、他側が他方の圧縮要素(5)に
係合された第2クランク軸である。また、(13)は第1ク
ランク軸(6)及び第2クランク軸(7)の対向部に設けられ
結合手段で、第1クランク軸(6)及び第2クランク軸(7)
それぞれの対向端部に凹設された溝状凹所(72)と、溝状
凹所(72)の両方に嵌合された結合片(131)により構成さ
れている。
【0019】上記のように構成された密閉型回転圧縮機
において、第1クランク軸(6)はロータ(4)に焼き嵌め等
の手段によって固着されている。そして、電動要素(2)
の動作による回転駆動力が第1クランク軸(6)を介して
一方の圧縮要素(5)に伝達される。また、第1クランク
軸(6)と結合手段(13)を介して直接的に第2クランク軸
(7)が結合され、第2クランク軸(7)を介して回転駆動力
が他方の圧縮要素(5)に伝達される。そして、この回転
駆動力によって、圧縮要素(5)がそれぞれ回転して圧縮
動作を行なう。このため、第2クランク軸(7)のロータ
(4)内の位置はロータ(4)の回転中心に保持される。そし
て、第2クランク軸(7)の回転のための荷重がロータ(4)
に作用することがなく、ロータ(4)の偏芯回転が抑制さ
れて、ロータ(4)の回転中心がずれた状態で振れて回転
するという不具合が解消されて圧縮要素(5)の円滑な圧
縮動作が得られる。また、図11におけるロータ(4)の
第2クランク軸(7)のためのキーが不要になり、ロータ
(4)の長さが短くても第1クランク軸(6)の焼き嵌めのた
めの長さを容易に得ることができる。さらに、第1クラ
ンク軸(6)と第2クランク軸(7)の対向端部の結合形状を
同一にすることができる。このため、密閉型回転圧縮機
を小形化することができ、また、製造費を節減すること
ができる。
【0020】実施例2.図5は、この発明の他の実施例
を示す図である。図において、図1〜図4と同一符号は
相当部分を示し、(6)はロータ(4)の端部が、ロータ(4)
の他側の圧縮要素(5)寄り端面近くに配置された第1ク
ランク軸、(13)は第1クランク軸(6)のロータ(4)側の端
部に設けられた結合手段である。
【0021】この実施例においても、第1クランク軸
(6)と第2クランク軸(7)が結合手段(13)を介して直接的
に結合される。したがって、詳細な説明を省略するが、
この実施例においても図1〜図4の実施例と同様な作用
が得られることは明白である。また、第1クランク軸
(6)はロータ(4)の長さ相当の焼き嵌め長さを得ることが
でき、焼き嵌め強度を容易に向上することができる。
【0022】実施例3.図6〜図8も、この発明の他の
実施例を示す図である。図において、(1)は密閉容器、
(2)は密閉容器(1)の中間部に設けられた電動要素で、ス
テータ(3)、ロータ(4)が設けられている。(5)は密閉容
器(1)に設けられて電動要素(2)の両側にそれぞれ配置さ
れた圧縮要素で、フレーム(51)、シリンダ(52)、シリン
ダヘッド(53)、ローリングピストン(54)及びベーン(55)
により構成されている。(6)は一側がロータ(4)に固着さ
れ、他側が一方の圧縮要素(5)に係合された第1クラン
ク軸、(7)は一側がロータ(4)に回動可能に嵌合されて第
1クランク軸(6)のロータ(4)固着端部に対向し、他側が
他方の圧縮要素(5)に係合された第2クランク軸、(71)
は第1クランク軸(6)及び第2クランク軸(7)の圧縮要素
(5)側にそれぞれ形成されて、ローリングピストン(54)
に嵌合された偏芯部分、(8)は第1クランク軸(6)及び第
2クランク軸(7)の相互間に形成された空所、(10)は圧
縮要素(5)に連通した吸入管、(11)は密閉容器(1)に連通
した吐出管である。
【0023】(13)は第1クランク軸(6)及び第2クラン
ク軸(7)の対向部に設けられた結合手段で、第1クラン
ク軸(6)及び第2クランク軸(7)それぞれの対向端部に凹
設された穴(73)と、穴(73)の両方に嵌合されたピンから
なる結合片(132)により構成されている。(14)は第1ク
ランク軸(6)及び第2クランク軸(7)の対向部の相互間に
設けられた圧縮コイルばねからなる弾性体で、第1クラ
ンク軸(6)及び第2クランク軸(7)それぞれの対向端部に
凹設された凹所(74)の両方に長手端部がそれぞれ嵌合さ
れている。
【0024】上記のように構成された密閉型回転圧縮機
において、第1クランク軸(6)はロータ(4)に焼き嵌め等
の手段によって固着されている。そして、電動要素(2)
の動作による回転駆動力が第1クランク軸(6)を介して
一方の圧縮要素(5)に伝達される。また、第1クランク
軸(6)と結合手段(13)を介して直接的に第2クランク軸
(7)が結合され、第2クランク軸(7)を介して回転駆動力
が他方の圧縮要素(5)に伝達される。そして、この回転
駆動力によって、圧縮要素(5)がそれぞれ回転して圧縮
動作を行なう。また、第1クランク軸(6)と第2クラン
ク軸(7)の両者は弾性体(14)によって、相対的に離れる
方向へ付勢されて、その付勢力はそれぞれの偏芯部分(7
1)を介してクランク軸に対応した圧縮要素(5)のシリン
ダヘッド(53)により支持される。
【0025】この実施例においても、第1クランク軸
(6)と第2クランク軸(7)が結合手段(13)を介して直接的
に結合される。したがって、詳細な説明を省略するがこ
の実施例においても図1〜図4の実施例と同様な作用が
得られることは明白である。なお、第1クランク軸(6)
は、重力によってそれの偏芯部分(71)が対応した圧縮要
素(5)のシリンダヘッド(53)に接している。そして、ロ
ータ(4)のスキュウ及びロータ(4)とステータ(3)のマグ
ネットセンタのオフセットをつけることにより、第1ク
ランク軸(6)は下向きの力で押さえつけられる。また、
弾性体(14)により第1クランク軸(6)と第2クランク軸
(7)の両者は、それぞれ対向したシリンダヘッド(53)へ
弾性体(14)の付勢力によって押圧され、密閉型回転圧縮
機の運転中においても軸方向の位置が所定位置に保持さ
れる。なお、第2クランク軸(7)はロータ(4)の中心に軸
線方向に変化可能に嵌合されている。
【0026】このように、第1クランク軸(6)と第2ク
ランク軸(7)の両者が、それぞれ対向したシリンダヘッ
ド(53)へ弾性体(14)の付勢力によって押圧され、密閉型
回転圧縮機の運転中においても軸方向の位置が所定位置
に保持される。したがって、第1クランク軸(6)と第2
クランク軸(7)の両者の軸方向の位置が、不安定である
ことにより偏芯部分(71)のいずれかの端面がフレーム(5
1)、シリンダヘッド(53)に交互にあたって、密閉型回転
圧縮機の運転中に発生する騒音を防ぐことができ、運転
環境を静粛化することができる。また、第1クランク軸
(6)と第2クランク軸(7)の両者の軸方向の位置が、不安
定であるために、偏芯部分(71)のいずれかの端面がフレ
ーム(51)、シリンダヘッド(53)に交互にあたることがな
い。したがって、偏芯部分(71)のクランク軸(7)先端寄
り端面のみを研磨仕上げすることですみ、製造費を低減
することができる。
【0027】また、第1クランク軸(6)及び第2クラン
ク軸(7)の相互間の形成された空所(8)の間隔幅の差異に
より、弾性体(14)の発生荷重が変化して、第1クランク
軸(6)と第2クランク軸(7)の両者を押しつける荷重に差
異を生じる可能性がある。これに対して、次に述べる手
段により空所(8)を一定にすることができる。すなわ
ち、図7は第2クランク軸(7)側の圧縮要素(5)をロータ
(4)に挿入し、フレーム(51)を密閉容器(1)に固定すると
きの状態を示し、第2クランク軸(7)の偏芯部分(71)を
対応した圧縮要素(5)のフレーム(51)に押しつれた状態
でロータ(4)に挿入する。そして、その圧縮要素(5)のフ
レーム(51)を密閉容器(1)に固定した後、第2クランク
軸(7)の偏芯部分(71)の押圧を解除すると図8に示す状
態となる。すなわち、図7に示すシリンダヘッド(53)と
偏芯部分(71)の隙間t分だけ第2クランク軸(7)はシリ
ンダヘッド(53)方向に押圧されて、第1クランク軸(6)
及び第2クランク軸(7)の相互間に、シリンダヘッド(5
3)と偏芯部分(71)の隙間t相当の隙間tが形成される。
これにより、空所(8)間隔幅が正確になって第1クラン
ク軸(6)と第2クランク軸(7)の両者を押しつける荷重に
差異が発生することを防ぐことができ、密閉型回転圧縮
機の運転信頼性を一層向上することができる。
【0028】実施例4.図9及び図10も、この発明の
他の実施例を示す図である。図において、(1)は密閉容
器、(2)は密閉容器(1)の中間部に設けられた電動要素
で、ステータ(3)、ロータ(4)が設けられている。(5)は
密閉容器(1)に設けられて、電動要素(2)の両側にそれぞ
れ配置された圧縮要素で、フレーム(51)、シリンダ(5
2)、シリンダヘッド(53)、ローリングピストン(54)及び
ベーン(55)により構成されている。(7)は長手中間部が
ロータ(4)に固着されて、両端部にそれぞれ圧縮要素(5)
のローリングピストン(54)に嵌合された偏芯部分(71)が
形成されたクランク軸、(15)はクランク軸(7)の両端の
先端にそれぞれ設けられたバランスウエイトで、クラン
ク軸(7)の偏芯部分(71)の偏芯個所から円周方向に18
0°位相のずれた位置に配置されている。
【0029】上記のように構成された密閉型回転圧縮機
において、クランク軸(7)はロータ(4)に焼き嵌め等の手
段によって固着されている。そして、電動要素(2)の動
作による回転駆動力がロータ(4)からクランク軸(7)を介
して圧縮要素(5)に伝達される。この回転駆動力によっ
て、圧縮要素(5)がそれぞれ回転して次に述べる圧縮動
作を行なう。すなわち、クランク軸(6)(7)が回転すると
偏芯部分(71)が偏芯回転し、これに伴ってローリングピ
ストン(54)が偏芯回転する。これによって、吸入管から
冷媒ガスが吸入されて、フレーム(51)、シリンダ(52)、
シリンダヘッド(53)、ローリングピストン(54)及びベー
ン(55)により構成された圧縮室の周知の機能により圧縮
される。そして、密閉容器(1)内に吐出されて圧縮され
た冷媒ガスが吐出管から密閉容器(1)外へ送出される。
【0030】そして、クランク軸(7)の回転による偏芯
部分(71)及びローリングピストン(54)の偏芯回転により
生じる図14を示す遠心力(F1)(F2)と、ベーン(55)の往
復動作により生じる図10に示す慣性力(F3)(F4)の作用
により密閉型回転圧縮機の振動が発生する。このような
偏芯部分(71)及びローリングピストン(54)の偏芯回転に
より生じる遠心力(F1)(F2)と、ベーン(55)の往復動作に
よる慣性力(F3)(F4)に対して、クランク軸(7)の両端の
先端にそれぞれバランスウエイト(15)が設けられてクラ
ンク軸(7)の偏芯部分(71)の偏芯個所から円周方向に1
80°位相のずれた位置に配置される。このバランスウ
エイト(15)により、遠心力(F1)(F2)と、慣性力(F3)(F4)
を打ち消す図10に示す力(F5)(F6)が発生する。これに
よって、遠心力(F1)(F2)と、慣性力(F3)(F4)を相殺する
が、図10に示す力(F5)(F6)はクランク軸(7)の両端の
先端に作用するので、クランク軸(7)の電動要素(2)寄り
には作用しない。したがって、クランク軸(7)の電動要
素(2)寄りの撓みの発生を減少することができる。
【0031】このため、クランク軸(7)の撓みよりフレ
ーム(51)の軸受内でクランク軸(7)が傾くことになっ
て、フレーム(51)の軸受の許容荷重が低くなり、密閉型
回転圧縮機の高速運転等における密閉容器(1)の焼きつ
きの発生を防ぐことができる。また、ロータ(4)に傾き
が生じることにより電動要素(2)のロータ(4)とステータ
(3)との空隙が周方向で不均一になり、磁束密度の不均
一による電磁騒音の発生を防ぐことができる。さらに、
クランク軸(7)、ロータ(4)の重心位置からのモーメント
力を考慮すると、ロータ(4)にバランスウエイト(15)を
装着した場合よりも、クランク軸(7)の先端に装着した
ときの方がバランスウエイト(15)を小形化することがで
き、密閉型回転圧縮機を軽量化、小形化することがで
き、また、製造費を節減することができる。
【0032】
【発明の効果】この発明は以上説明したように密閉容器
内の中間部に設けられたステータ及びロータにより構成
される電動要素と、密閉容器の両端部にそれぞれ設けら
れた圧縮要素と、一側がロータに固着され、他側が一方
の圧縮要素に係合された第1クランク軸と、一側が第1
クランク軸のロータ固着端部に対向し、他側が他方の上
記圧縮要素に係合された第2クランク軸と、第1クラン
ク軸と第2クランク軸の両者の対向端部に形成されて上
記両者を結合するキー状の結合手段とを備えたものであ
る。
【0033】また、一側がロータに固着され、他側が一
方の圧縮要素に係合された第1クランク軸と、一側が第
1クランク軸のロータ固着端部に対向し、他側が他方の
圧縮要素に係合された第2クランク軸と、第1クランク
軸と第2クランク軸の両者の対向端部に形成されて上記
両者を上記両者の軸線方向へ移動可能に結合するキー状
の結合手段と、上記両者の対向端部に介装されて上記両
者を相対的に離れる方向へ付勢し、その付勢力が上記両
者を介し圧縮要素のシリンダヘッドにより支持される弾
性体とを設けたものである。
【0034】また、一側がロータに固着され、他側が一
方の圧縮要素に係合された第1クランク軸と、一側が第
1クランク軸のロータ固着端部に所定間隔を隔てて対向
し、偏芯部分が設けられた他側が他方の圧縮要素に係合
されて、係合された圧縮要素のフレームに上記所定間隔
を隔てて対向して配置された第2クランク軸と、第1ク
ランク軸と第2クランク軸の両者の対向端部に形成され
て、上記両者を上記両者の軸線方向へ移動可能に結合す
るキー状の結合手段と、上記両者の対向端部に介装され
て上記両者を相対的に離れる方向へ付勢する弾性体とを
設けたものである。
【0035】また、ロータに固着され両端部にそれぞれ
圧縮要素のそれぞれに係合されたローリングピストンが
配置されたクランク軸と、このクランク軸の両端にそれ
ぞれ設けられて、それぞれの端部のローリングピストン
のクランク軸軸線に対する偏芯方向と反体方向に突出し
て配置されたバランスウエイトとを設けたものである。
【0036】これによって、密閉型回転圧縮機の第1ク
ランク軸の端部に対向した第2クランク部の端部の相互
が、結合手段により直接的に結合されて第2クランク部
のロータ内の位置がロータの回転中心に保持される。そ
して、第2クランク部の回転のための荷重がロータに作
用することがなく、ロータの偏芯回転が抑制されて圧縮
要素の円滑の圧縮動作を得る効果がある。また、ロータ
の長さが短くても第1クランク軸の焼き嵌めのための長
さを容易に得ることができ、密閉型回転圧縮機を小形化
することができ、また、製造費を節減する効果がある。
【0037】また、第1クランク軸と第2クランク部の
両者が弾性体により互いに離れる方向へ押圧され、密閉
型回転圧縮機の運転中においても第1クランク軸と第2
クランク部の軸方向の位置が所定位置に保持される。し
たがって、第1クランク軸と第2クランク部の軸方向の
位置が、不安定であることにより密閉型回転圧縮機の運
転中に発生する騒音を防ぐことができ、運転環境を静粛
化する効果がある。
【0038】また、第2クランク部の一側が第1クラン
ク軸のロータ固着端部に所定間隔を隔てて対向して配置
され、偏芯部分が設けられた他側が他方の圧縮要素に係
合されて、係合された圧縮要素のフレームに上記所定間
隔を隔てて対向して配置される。これにより、第1クラ
ンク軸及び第2クランク部がそれぞれ対向したシリンダ
ヘッドに支持される。したがって、第1クランク軸と第
2クランク部の両者を押しつける荷重の差異発生を防ぐ
ことができ、密閉型回転圧縮機の運転信頼性を一層向上
する効果がある。
【0039】また、クランク軸端部のローリングピスト
ンのクランク軸軸線に対する偏芯方向と反対方向に突出
し、クランク軸の先端にバランスウエイトが配置され
る。これにより、回転によってクランク軸の作用する遠
心力はクランク軸の両端の先端に作用し、クランク軸の
電動要素寄りには作用しない。したがって、クランク軸
の電動要素寄りの撓みの発生を減少することができる。
このため、クランク軸の撓みよりフレームの軸受内でク
ランク軸が傾き、フレームの軸受の許容荷重が低くなっ
て、高速回転時等におけるクランク軸の焼きつきの発生
を未然に防ぐ効果があり、また、ロータの傾きが生じる
ことによる磁束密度の不均一によって生じる電磁騒音の
発生を防ぐ効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1を示す断面図。
【図2】図1の第1クランク軸と第2クランク部の対向
部の拡大図。
【図3】図2の平面図。
【図4】図3の第1クランク軸端部の右側面図。
【図5】この発明の実施例2を示す図で、図1相当図。
【図6】この発明の実施例3を示す図で、図1相当図。
【図7】図6の弾性体の装着手段を説明した図6の要部
拡大図。
【図8】図6の弾性体の装着手段を説明した図6の要部
拡大図。
【図9】この発明の実施例4を示す図で、図1相当図。
【図10】図9における密閉型回転圧縮機の回転中にク
ランク軸等に作用する荷重を概念的に示す説明図。
【図11】従来の密閉型回転圧縮機を示す図で、図1相
当図。
【図12】従来の他の密閉型回転圧縮機を示す図で、図
6相当図。
【図13】従来の他の密閉型回転圧縮機を示す図で、図
9相当図。
【図14】図13における密閉型回転圧縮機の回転中に
クランク軸等に作用する荷重を概念的に示す説明図。
【符号の説明】
1 密閉容器 2 電動要素 3 ステータ 4 ロータ 5 圧縮要素 6 第1クランク軸 7 第2クランク部(クランク軸) 13 結合手段 14 弾性体 15 バランスウエイト 51 フレーム 53 シリンダヘッド 54 ローリングピストン 71 偏芯部分
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年5月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項3
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のような図11に
示す従来の密閉型回転圧縮機では、第2クランク軸(7)
がロータ(4)にキー(9)を介して連結されている。このた
め、第2クランク軸(7)はロータ(4)内でキー(9)の位置
を中心として偏芯する。したがって、ロータ(4)の回転
中心も、ずれた状態で振れて回転するという問題点があ
った。また、第1クランク軸(6)は焼き嵌めのためにロ
ータ(4)に対する所要の長さが必要である。これに対し
て、第2クランク軸(7)はロータ(4)にキー嵌めされてい
るために、キー(9)に対する所要の長さが必要であり、
第1クランク軸(6)及び第2クランク軸(7)の連結のため
にロータ(4)の長さが必要以上長くなるという問題点
があった。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】また、一側がロータに固着され、他側が
圧縮要素に係合された第1クランク軸と、一側が第1
クランク軸のロータ固着端部に所定間隔を隔てて対向
し、偏芯部分が設けられた他側が第2圧縮要素に係合さ
れて、係合された第2圧縮要素のフレームに上記所定間
隔を隔てて対向して配置された第2クランク軸と、第1
クランク軸と第2クランク軸の両者の対向端部に形成さ
れて上記両者を上記両者の軸線方向へ移動可能に結合す
るキー状の結合手段と、上記両者の対向端部に介装され
て上記両者を相対的に離れる方向へ付勢し、その付勢力
が上記両者を介し、上記圧縮要素のシリンダヘッドによ
り支持される弾性体とが設けられ、上記所定間隔が上記
第2圧縮要素のシリンダの厚さと上記第2クランク軸の
偏心部の厚さの差に相当する間隔となる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】実施例3.図6〜図8も、この発明の他の
実施例を示す図である。図において、(1)は密閉容器、
(2)は密閉容器(1)の中間部に設けられた電動要素で、ス
テータ(3)、ロータ(4)が設けられている。(5a)(5b)は密
閉容器(1)に設けられて電動要素(2)の両側にそれぞれ配
置された第1、第2圧縮要素で、フレーム(51)、シリン
ダ(52)、シリンダヘッド(53)、ローリングピストン(54)
及びベーン(55)により構成されている。(6)は一側がロ
ータ(4)に固着され、他側が第1圧縮要素(5a)に係合さ
れた第1クランク軸、(7)は一側がロータ(4)に回動可能
に嵌合されて第1クランク軸(6)のロータ(4)固着端部に
対向し、他側が第2圧縮要素(5b)に係合された第2クラ
ンク軸、(71)は第1クランク軸(6)及び第2クランク軸
(7)の圧縮要素(5a)(5b)側にそれぞれ形成されて、ロー
リングピストン(54)に嵌合された偏芯部分、(8)は第1
クランク軸(6)及び第2クランク軸(7)の相互間に形成さ
れた空所、(10)は圧縮要素(5)に連通した吸入管、(11)
は密閉容器(1)に連通した吐出管である。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】上記のように構成された密閉型回転圧縮機
において、第1クランク軸(6)はロータ(4)に焼き嵌め等
の手段によって固着されている。そして、電動要素(2)
の動作による回転駆動力が第1クランク軸(6)を介して
第1圧縮要素(5a)に伝達される。また、第1クランク軸
(6)と結合手段(13)を介して直接的に第2クランク軸(7)
が結合され、第2クランク軸(7)を介して回転駆動力が
第2圧縮要素(5b)に伝達される。そして、この回転駆動
力によって、圧縮要素(5a)(5b)がそれぞれ回転して圧縮
動作を行なう。また、第1クランク軸(6)と第2クラン
ク軸(7)の両者は弾性体(14)によって、相対的に離れる
方向へ付勢されて、その付勢力はそれぞれの偏芯部分(7
1)を介してクランク軸に対応した圧縮要素(5a)(5b)のシ
リンダヘッド(53)により支持される。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】また、第1クランク軸(6)及び第2クラン
ク軸(7)の相互間の形成された空所(8)の間隔幅の差異に
より、弾性体(14)の発生荷重が変化して、第1クランク
軸(6)と第2クランク軸(7)の両者を押しつける荷重に差
異を生じる可能性がある。これに対して、次に述べる手
段により空所(8)を一定にすることができる。すなわ
ち、図7は第2クランク軸(7)側の圧縮要素(5)をロータ
(4)に挿入し、フレーム(51)を密閉容器(1)に固定すると
きの状態を示し、第2クランク軸(7)の偏芯部分(71)を
対応した圧縮要素(5)のフレーム(51)に押しつれた状態
でロータ(4)に挿入する。そして、その圧縮要素(5)のフ
レーム(51)を密閉容器(1)に固定した後、第2クランク
軸(7)の偏芯部分(71)の押圧を解除すると図8に示す状
態となる。すなわち、図7に示すシリンダヘッド(53)と
偏芯部分(71)の厚さの差である隙間t分だけ第2クラン
ク軸(7)はシリンダヘッド(53)方向に押圧されて、第1
クランク軸(6)及び第2クランク軸(7)の相互間に、シリ
ンダヘッド(53)と偏芯部分(71)の隙間t相当の隙間tが
形成される。これにより、空所(8)間隔幅が正確になっ
て第1クランク軸(6)と第2クランク軸(7)の両者を押し
つける荷重に差異が発生することを防ぐことができ、密
閉型回転圧縮機の運転信頼性を一層向上することができ
る。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】また、一側がロータに固着され、他側が一
方の圧縮要素に係合された第1クランク軸と、一側が第
1クランク軸のロータ固着端部に所定間隔を隔てて対向
し、偏芯部分が設けられた他側が他方の圧縮要素に係合
されて、係合された圧縮要素のフレームに上記所定間隔
を隔てて対向して配置された第2クランク軸と、第1ク
ランク軸と第2クランク軸の両者の対向端部に形成され
て、上記両者を上記両者の軸線方向へ移動可能に結合す
るキー状の結合手段と、上記両者の対向端部に介装され
て上記両者を相対的に離れる方向へ付勢し、その付勢力
が上記両者を介し、上記圧縮要素のシリンダヘッドによ
り支持される弾性体とを設けたものであり、上記所定間
隔が上記第2圧縮要素のシリンダの厚さと上記第2クラ
ンク軸の偏心部の厚さの差に相当する間隔となる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】符号の説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【符号の説明】 1 密閉容器 2 電動要素 3 ステータ 4 ロータ 5 圧縮要素5a 第1圧縮要素 5b 第2圧縮要素 6 第1クランク軸 7 第2クランク部(クランク軸) 13 結合手段 14 弾性体 15 バランスウエイト 51 フレーム 53 シリンダヘッド 54 ローリングピストン 71 偏芯部分
【手続補正9】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 幸一 静岡市小鹿三丁目18番1号 三菱電機株式 会社静岡製作所内 (72)発明者 望月 哲哉 静岡市小鹿三丁目18番1号 三菱電機株式 会社静岡製作所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉容器内の中間部に設けられたステー
    タ及びロータにより構成される電動要素と、上記密閉容
    器の両端部にそれぞれ設けられた圧縮要素と、一側が上
    記ロータに固着され、他側が一方の上記圧縮要素に係合
    された第1クランク軸と、一側が上記第1クランク軸の
    上記ロータ固着端部に対向し、他側が他方の上記圧縮要
    素に係合された第2クランク軸と、上記第1クランク軸
    と上記第2クランク軸の両者の対向端部に形成されて上
    記両者を結合するキー状の結合手段とを備えた密閉型回
    転圧縮機。
  2. 【請求項2】 密閉容器内の中間部に設けられたステー
    タ及びロータにより構成される電動要素と、上記密閉容
    器の両端部にそれぞれ設けられた圧縮要素と、一側が上
    記ロータに固着され、他側が一方の上記圧縮要素に係合
    された第1クランク軸と、一側が上記第1クランク軸の
    上記ロータ固着端部に対向し、他側が他方の上記圧縮要
    素に係合された第2クランク軸と、上記第1クランク軸
    と上記第2クランク軸の両者の対向端部に形成されて上
    記両者を上記両者の軸線方向へ移動可能に結合するキー
    状の結合手段と、上記両者の対向端部に介装されて上記
    両者を相対的に離れる方向へ付勢し、その付勢力が上記
    両者を介し上記圧縮要素のシリンダヘッドにより支持さ
    れる弾性体とを備えた密閉型回転圧縮機。
  3. 【請求項3】 密閉容器内の中間部に設けられたステー
    タ及びロータにより構成される電動要素と、上記密閉容
    器の両端部にそれぞれ設けられた圧縮要素と、一側が上
    記ロータに固着され、他側が一方の上記圧縮要素に係合
    された第1クランク軸と、一側が上記第1クランク軸の
    上記ロータ固着端部に所定間隔を隔てて対向し、偏芯部
    分が設けられた他側が他方の上記圧縮要素に係合され
    て、係合された上記圧縮要素のフレームに上記所定間隔
    を隔てて対向して配置された第2クランク軸と、上記第
    1クランク軸と上記第2クランク軸の両者の対向端部に
    形成されて上記両者を上記両者の軸線方向へ移動可能に
    結合するキー状の結合手段と、上記両者の対向端部に介
    装されて上記両者を相対的に離れる方向へ付勢する弾性
    体とを備えた密閉型回転圧縮機。
  4. 【請求項4】 密閉容器内の中間部に設けられたステー
    タ及びロータにより構成される電動要素と、上記密閉容
    器の両端部にそれぞれ設けられた圧縮要素と、上記ロー
    タに固着され両端部にそれぞれ上記圧縮要素のそれぞれ
    に係合されたローリングピストンが配置されたクランク
    軸と、このクランク軸の両端にそれぞれ設けられてそれ
    ぞれの端部の上記ローリングピストンの上記クランク軸
    軸線に対する偏芯方向と反対方向に突出して配置された
    バランスウエイトとを備えた密閉型回転圧縮機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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