JPH05332250A - 圧縮機 - Google Patents

圧縮機

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JPH05332250A
JPH05332250A JP4162267A JP16226792A JPH05332250A JP H05332250 A JPH05332250 A JP H05332250A JP 4162267 A JP4162267 A JP 4162267A JP 16226792 A JP16226792 A JP 16226792A JP H05332250 A JPH05332250 A JP H05332250A
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compressor
high pressure
pressure
valve
passage
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Toshio Ichikawa
寿夫 市河
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 圧縮機内部に異常高圧が発生するのを防止
し、圧縮機構成部品の破損防止及び圧縮機消費動力の低
減を図った圧縮機の提供。 【構成】 冷楳ガスが吸入される吸入口11に連通し、
低圧の冷楳ガスが流れる前側及び後側低圧通路2c及び
2dと、圧縮された高圧の冷楳ガスが吐出されて流れる
高圧通路2eとが隔壁20により仕切られている構造を
有する圧縮機。隔壁20に、高圧通路2e内の圧力が所
定の高圧以上になったときに開いて低圧通路2c及び2
dと高圧通路2eとの間を連通させる開閉弁30が設け
られている。開閉弁30が開くと、高圧通路2e内の高
圧の冷楳ガスの一部が低圧通路に戻されるバイパス運転
が行なわれ、この運転により高圧通路内の圧力が低下す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷楳ガスが吸入される
吸入口に連通し、低圧の冷楳ガスが流れる低圧側空間
と、圧縮された高圧の冷楳ガスが吐出されて流れる高圧
側空間とが隔壁により仕切られている構造を有する圧縮
機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、このような圧縮機としては、例え
ば、特公昭49ー46323号公報に開示された斜板式
圧縮機がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に、上記従来技術
のような斜板式圧縮機あるいは他の形式の圧縮機(例え
ば揺動板式圧縮機)では、例えば、圧縮機内部に冷楳液
が溜まった状態で圧縮機を起動させた場合に、液圧縮が
起こり、この液圧縮により圧縮機内部に異常高圧が発生
してしまったり、あるいは、圧縮機が異常な高回転で駆
動された場合に、冷凍回路中に凝縮器の能力を越えた量
の冷楳が流れてしまい、これによって圧縮機内部に異常
高圧が発生してしまうことがある。
【0004】このような異常高圧が圧縮機内部に発生す
ると、圧縮機内部に過大な力が作用し、吸入弁、吐出弁
等の圧縮機構成部品が破損してしまったり、圧縮機の消
費動力が過大になってしまう等の問題が生じる。
【0005】本発明は、このような従来の問題点に着目
して為されたもので、圧縮機内部に異常高圧が発生する
のを防止し、圧縮機構成部品の破損防止及び圧縮機の消
費動力の低減を図った圧縮機を提供することを目的とし
ている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、冷楳ガスが吸入される吸入口に連通し、
低圧の冷楳ガスが流れる低圧側空間と、圧縮された高圧
の冷楳ガスが吐出されて流れる高圧側空間とが隔壁によ
り仕切られている構造を有する圧縮機において、前記隔
壁に、前記高圧側空間内の圧力が所定の高圧以上になっ
たときに開いて前記両空間を連通させる開閉弁が設けら
れているものである。
【0007】
【作用】上記圧縮機では、高圧側空間内の圧力が所定の
高圧より低いときには、開閉弁は閉じたままであり、高
圧側空間内の高圧の冷楳ガスが全て吐出口から圧縮機外
部に吐出される通常運転が行なわれ、高圧側空間内の圧
力が所定の高圧以上になったときには、開閉弁が開くの
で、高圧側空間内の高圧の冷楳ガスの一部が低圧側空間
内に戻されるバイパス運転が行なわれ、このバイパス運
転により、圧縮機内部の冷楳液が圧縮機内部の熱でガス
化して冷楳ガスになっていき、これによって液圧縮が少
なくなって高圧側空間内の圧力が低下すると共に、吐出
口から吐出される冷楳ガス量が減少し、これによっても
高圧側空間内の圧力が低下する。
【0008】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の各実施例を説
明する。なお、各実施例の説明において同様の部位には
同一の符号を付して重複した説明を省略する。
【0009】図1は本発明の第1実施例に係る斜板式圧
縮機を示している。
【0010】図1に示す圧縮機1は、シリンダブロック
2と、このシリンダブロック2の一側開口端に弁板3を
介して固定されたフロントヘッド4と、シリンダブロッ
ク2の他側開口端に弁板5を介して固定されたリヤヘッ
ド6と、このリヤヘッド6の端面にOリング01を介し
て固定された端板7とから構成されている。
【0011】図1に示すように、前記シリンダブロック
2は、その中央部でOリングO2によりシールされて接
合されている。このシリンダブロック2の中心軸部に
は、回転軸8が軸受9、9により回転自在に支持されて
いる。シリンダブロック2の中央部には、回転軸8と一
体に回転する斜板10が配置されている。また、シリン
ダブロック2には、複数(例えば5個)のシリンダ(図
示省略)が周方向に略等間隔で形成されている。各シリ
ンダ内には、前側ピストン部(弁板3側のピストン部)
と後側ピストン部(弁板5側ピストン部)とを有する両
頭のピストン(図示省略)が摺動自在に設けられてい
る。これらの各ピストンは、前記各シリンダ内で斜板1
0の回転に連動して往復運動し、これによって各シリン
ダ内の前側圧縮室(シリンダ、弁板3及び前側ピストン
部で画成される空間)及び後側圧縮室(シリンダ、弁板
5及び後側ピストン部で画成される空間)内で冷楳ガス
の吸入及び圧縮が順に行なわれるようになっている。
【0012】図7に示すように、前記端板7には、冷楳
ガスが吸入される吸入口11と冷楳ガスが吐出される吐
出口14とが形成されている。前記弁板5とリヤヘッド
6との間には、吸入口11に連通した吸入室12と、前
記各シリンダの後側圧縮室に対応して弁板5に穿設され
た不図示の各吸入ポート及び各吸入ポートを開閉する各
吸入弁を介して各シリンダの後側圧縮室に連通した後部
吸入空間13と、吐出口14に連通した吐出通路15
と、各シリンダの後側圧縮室に対応して弁板5に穿設さ
れた不図示の各吐出ポート及び各吐出ポートを開閉する
各吐出弁を介して各シリンダの後側圧縮室に連通した後
部吐出空間16とが画成されている。前記吸入室12と
後部吸入空間13とは隔壁6aにより、後部吸入空間1
3と前記吐出通路15とは隔壁6bによりそれぞれ仕切
られている。
【0013】前記弁板3とフロントヘッド4との間に
は、前記各シリンダの前側圧縮室に対応して弁板3に穿
設された不図示の各吸入ポート及び各吸入ポートを開閉
する各吸入弁を介して各シリンダの前側圧縮室に連通し
た前部吸入空間17と、各シリンダの前側圧縮室に対応
して弁板3に穿設された不図示の各吐出ポート及び各吐
出ポートを開閉する各吐出弁を介して各シリンダの前側
圧縮室に連通した前部吐出空間18とが画成されてい
る。この前部吐出空間18は、前部吸入空間17の周囲
に、この吸入空間17とは隔壁4aにより仕切られて環
状に形成されている。
【0014】そして、前記吸入口11から吸入室12に
吸入される冷楳ガスは、弁板5の連通口5a及びシリン
ダブロック2の低圧通路2aを介して斜板室2b内に流
入し、この斜板室2bから、前側低圧通路2c及び弁板
3の連通口3bを介して前部吸入空間17に流入すると
共に、後側低圧通路2d及び弁板5の連通口5bを介し
て後部吸入空間13に流入し、さらに、前部吸入空間1
7及び後部吸入空間13から前記各シリンダの前側圧縮
室及び後側圧縮室にそれぞれ吸入されるようになってい
る。
【0015】また、前記各シリンダの前側圧縮室内で圧
縮された高圧の冷楳ガスは前部吐出空間18に、各シリ
ンダの後側圧縮室内で圧縮された高圧の冷楳ガスは後部
吐出空間16にそれぞれ吐出され、各吐出空間18、1
6内に吐出された高圧の冷楳ガスは、弁板3、5の連通
口3c、5cをそれぞれ介してシリンダブロック2内の
高圧通路2e内に流入して合流し、さらに、弁板5の連
通口5d、前記吐出通路15及び吐出口14を介して吐
出されるようになっている。
【0016】前記前側低圧通路2c及び後側低圧通路2
dと高圧通路2eとは、シリンダブロック2内の隔壁2
0により仕切られている。
【0017】前記隔壁20には、前記高圧通路(高圧側
空間)2e内の圧力が所定の高圧以上になったときに開
いて前記両低圧通路(低圧側空間)2c、2dと高圧通
路2eとの間を連通させる開閉弁30が設けられてい
る。
【0018】前記開閉弁30は、図2に示すように、前
記隔壁20に穿設された弁取付孔20aに圧入された環
状の弁本体31と、弁体32と、止め環33と、流路形
成部材34と、ばね35とから成る。
【0019】前記弁取付孔20aは、加工しやすいよう
に、前記隔壁20に斜めに穿設されている。この弁取付
孔20aの途中には、段部20bが形成されている。
【0020】前記弁本体31の一端側には、弁体32の
頭部32aが着座するシート面31aを形成するための
環状の傾斜部31bと、前記頭部32aにより開閉され
る開口部31cとが形成されている。弁本体31の他端
側内周面には、前記止め環33が螺合するめねじ31d
が形成されている。この弁本体31は、前記取付孔20
aに圧入された状態でその他端が弁取付孔20aの段部
20bに当接しており、これによって弁本体31が前記
後側低圧通路2d側に抜けないようになっている。ま
た、この弁本体31の一部は、隔壁20に熔接により固
定されている。
【0021】図2及び図3に示すように、前記弁体32
の中空軸部32bは、流路形成部材34の中央孔34a
に摺動自在に嵌合している。
【0022】前記流路形成部材34は、前記弁本体31
の内周に摺動自在に嵌合し、且つ前記止め環33により
抜け止めされている。この流路形成部材34には、その
周方向の4箇所に流路34bが形成されている(図4を
参照)。
【0023】そして、前記弁体32の頭部32aと流路
形成部材34との間には、この弁体32を図2に示す閉
弁位置側に付勢するばね35が設けられている。
【0024】次に、上記構成を有する第1実施例の作動
を説明する。
【0025】圧縮機1の起動時あるいは運転中におい
て、高圧通路(高圧側空間)2e内の圧力が所定の高圧
より低い正常な高圧であるときには、開閉弁30の弁体
32は図2に示す閉弁位置にあって開閉弁30は閉じた
ままであり、高圧通路2e内に上述のように流入する高
圧の冷楳ガスが全て吐出口14から圧縮機外部に吐出さ
れる通常運転が行なわれる。
【0026】高圧通路2e内の圧力が所定の高圧以上の
異常高圧になったときには、開閉弁30の弁体32が図
3に示す開弁位置に変位して開閉弁30が開くので、高
圧通路2e内に流入する高圧の冷楳ガスの一部が後側低
圧通路2d及び前側低圧通路2c内に戻されるバイパス
運転が行なわれる。このバイパス運転により、圧縮機1
内部の冷楳液が圧縮機内部の熱で気化して冷楳ガスにな
っていき、これによって液圧縮が少なくなって高圧通路
2e内の圧力が低下すると共に、吐出口14から吐出さ
れる冷楳ガス量が減少し、これによっても高圧通路2e
内の圧力が低下する。
【0027】このようなバイパス運転により高圧通路2
e内の圧力が所定の高圧より低い正常な高圧に戻ると、
前記開閉弁30が再び閉じるので、上記バイパス運転が
終了して上記通常運転に戻る。
【0028】このように、上記第1実施例によれば、高
圧通路2e内の圧力が所定の高圧以上になると、高圧通
路2e内の圧力が所定の高圧より低くなるまで開閉弁3
0が開状態に維持されて上記バイパス運転が行なわれる
ことにより、高圧通路2e内の圧力が低下するので、液
圧縮により圧縮機内部に異常高圧が発生したり、あるい
は、圧縮機が異常な高回転で駆動されて冷凍回路中に凝
縮器の能力を越えた量の冷楳が流れることにより圧縮機
内部に異常高圧が発生したりするのが防止される。その
結果、圧縮機内部に過大な力が作用したりせず、吸入
弁、吐出弁等の圧縮機構成部品が破損してしまったり、
圧縮機の消費動力が過大になるのが防止される。
【0029】さらに、上記第1実施例によれば、高圧通
路2e内の圧力が所定の高圧以上になったときに上記バ
イパス運転が行なわれることにより、冷楳ガスに含まれ
るオイルも冷楳ガスと一緒に圧縮機内部を循環するの
で、圧縮機内部が高圧になったときにオイルが圧縮機外
部に吐出される量が少なくなり、圧縮機内部の潤滑が十
分に確保される。
【0030】また、上記第1実施例によれば、低圧通路
2c、2dと高圧通路2eとを仕切る隔壁20に開閉弁
30を設けただけの簡単な構成により上記異常高圧の発
生を防止できるので、圧縮機1の外形を大きくしたり、
あるいはその内部構造を大きく変更したりする必要がな
く、従って製造コストが安く、実用上極めて優れてい
る。
【0031】図5は本発明の第2実施例に係る斜板式圧
縮機の要部を示している。
【0032】この第2実施例に係る斜板式圧縮機は、上
記第1実施例では開閉弁30を低圧通路2c、2dと高
圧通路2eとを仕切る隔壁20に設けたのに対し、前記
前部吸入空間(低圧側空間)17と前部吐出空間(高圧
側空間)18とを仕切る隔壁4aに前記開閉弁30を設
けたものである。その他の構成は、上記第1実施例と同
じである。
【0033】なお、上記第1実施例では、前記開閉弁3
0を後側低圧通路2dと高圧通路2eとの間の隔壁20
に設けているが、この開閉弁30を、前側低圧通路2c
と高圧通路2eとの間の隔壁20に、あるいは前記後部
吐出空間13と吐出通路15とを仕切る前記隔壁6bに
設けてもよい。
【0034】図6は本発明の第3実施例に係る揺動板式
圧縮機の要部を示している。
【0035】図6に示す揺動板式圧縮機1´では、冷楳
ガスが吸入される不図示の吸入口に連通し、低圧の冷楳
ガスが流れる吸入室(低圧側空間)60と、シリンダ6
1内で圧縮された高圧の冷楳ガスが吐出されて流れる吐
出空間(高圧側空間)62とが隔壁63により仕切られ
ている。
【0036】この隔壁63に、上記第1実施例と同じ前
記開閉弁30が設けられている。
【0037】次に、図7乃至図9に基づいて本発明の第
4実施例を説明する。
【0038】この第4実施例は、吐出口から吐出される
高圧の冷楳ガスの脈動を低減するために、脈動低減用の
絞り部を吐出口直前の吐出通路(吐出室)内に配置した
圧縮機に関する。
【0039】従来、このような圧縮機としては、例え
ば、図10に示すような斜板式圧縮機100が知られて
いる。すなわち、この斜板式圧縮機では、脈動低減用の
絞り部110aを有する絞り部材110が吐出口100
a直前の吐出通路100b内に配置されている。
【0040】このような従来の斜板式圧縮機では、例え
ば、圧縮機内部に冷楳液が溜まった状態で圧縮機を起動
させて液圧縮が起こった場合、前記絞り通路110aの
抵抗による圧力損失が大きいために、絞り部材110の
前後において非常に大きな圧力差が生じてしまい、これ
によって圧縮機の消費動力が急激に増加してしまうとい
う問題点があった。
【0041】このような問題点を解決するために、図7
に示す第4実施例に係る圧縮機が提案されている。
【0042】図7に示す斜板式圧縮機1は、前記開閉弁
30が設けられていない点、及び吐出口14の直前の吐
出通路15内に絞り通路300Aを有する開閉弁300
が設けられている点を除く構成は上記第1実施例と同じ
である。
【0043】すなわち、図7及び図8に示すように、前
記吐出口14直前の吐出通路15内には、この吐出通路
15内の圧力が所定の高圧以上になったときに開いて通
路面積を拡大する開閉弁300が設けられている。
【0044】前記開閉弁300は、図8に示すように、
前記吐出室15内に圧入された環状の弁本体310と、
弁体320と、止め環330と、流路形成部材340
と、ばね350とから成る。
【0045】前記弁本体310の一端側には、弁体32
0の頭部320aが着座するシート面310aを形成す
るための環状の傾斜部310bと、前記頭部320aに
より開閉される開口部310cとが形成されている。弁
本体31の他端側内周面には、前記止め環330が螺合
するめねじ310dが形成されている。この弁本体31
0の傾斜部310bの外面は前記吐出通路15の段部1
5aに当接し、且つ弁本体310の他端面は前記端板7
の端面に当接しており、これによって弁本体310が吐
出通路15内に固定保持されている。
【0046】前記弁体320の中空軸部320bは、流
路形成部材340の中央孔340aに摺動自在に嵌合し
ている。この中空軸部320b内の通路が絞り通路30
0Aとなっている。
【0047】前記流路形成部材340は、前記弁本体3
10の内周に摺動自在に嵌合し、且つ前記止め環330
により抜け止めされている。また、流路形成部材340
は、図2及び図4に示す上記第1実施例の流路形成部材
34と同じ構造を有している。すなわち、この流路形成
部材340には、その周方向の4箇所に流路340bが
形成されている。
【0048】そして、前記弁体320の頭部320aと
流路形成部材340との間には、この弁体320を図8
に示す閉弁位置側に付勢するばね350が設けられてい
る。
【0049】次に、上記構成を有する第4実施例の作動
を説明する。
【0050】圧縮機1の起動時あるいは運転中におい
て、吐出通路15内の圧力が所定の高圧より低い正常な
高圧であるときには、開閉弁300の弁体320は図8
に示す閉弁位置にあって開閉弁300は閉じたままであ
り、前記高圧通路2eから吐出通路15内に流入した高
圧の冷楳ガスは全て絞り通路300Aを通って吐出口1
4から圧縮機外部に吐出される。
【0051】上記液圧縮が起こって吐出通路15内の圧
力が所定の高圧以上の異常高圧になったときには、開閉
弁300の弁体320が図9に示す開弁位置に変位して
開閉弁300が開くので、高圧通路2eから吐出通路1
5内に流入する高圧の冷楳ガスは、絞り通路300Aを
通ると共に弁体320の周囲空間から流路形成部材34
0の各流路340bを通って吐出口14から圧縮機外部
に吐出される。このように、開閉弁300が開くことに
より高圧の冷楳ガスが通過する流路面積が拡大されるの
で、絞り通路300Aでの圧力損失が低減され、これに
よって吐出通路15内の圧力が低下する。
【0052】前記開閉弁300が開いた状態で運転が継
続されることにより、吐出通路15内の圧力が所定の高
圧より低い正常な高圧に戻ると、開閉弁300の弁体3
20が再び図8に示す閉弁位置に戻る。
【0053】このように、上記第1実施例によれば、液
圧縮が起こって吐出通路15内の圧力が所定の高圧以上
の異常高圧になると、開閉弁300が開いて高圧の冷楳
ガスが通過する流路面積が拡大されるので、絞り通路3
00Aでの圧力損失が低減され、これによって吐出通路
15内の圧力が低下する。従って、圧縮機の消費動力を
減少させることができ、圧縮機内部に異常高圧が発生し
たりするのを防止できる。その結果、圧縮機内部に過大
な力が作用したりせず、吸入弁、吐出弁等の圧縮機構成
部品が破損するのが防止される。
【0054】また、上記第4実施例によれば、吐出通路
15内に開閉弁300を設けただけの簡単な構成により
圧縮機の消費動力を減少させることができるので、圧縮
機1の外形を大きくしたり、あるいはその内部構造を大
きく変更したりする必要がなく、従って製造コストが安
く、実用上極めて優れている。
【0055】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
冷楳ガスが吸入される吸入口に連通し、低圧の冷楳ガス
が流れる低圧側空間と、圧縮された高圧の冷楳ガスが吐
出されて流れる高圧側空間とが隔壁により仕切られてい
る構造を有する圧縮機において、前記隔壁に、前記高圧
側空間内の圧力が所定の高圧以上になったときに開いて
前記両空間を連通させる開閉弁が設けられている構成に
より、高圧側空間内の圧力が所定の高圧以上になったと
きに開閉弁が開くので、高圧側空間内の高圧の冷楳ガス
の一部が低圧側空間内に戻されるバイパス運転が行なわ
れ、このバイパス運転により、圧縮機内部の冷楳液が圧
縮機内部の熱でガス化して冷楳ガスになっていき、これ
によって液圧縮が少なくなって高圧側空間内の圧力が低
下すると共に、吐出口から吐出される冷楳ガス量が減少
し、これによっても高圧側空間内の圧力が低下する。従
って、圧縮機内部に異常高圧が発生するのを防止でき、
圧縮機構成部品の破損を防止でき、且つ圧縮機消費動力
を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る斜板式圧縮機を示す
縦断面図である。
【図2】図1の一部を拡大して示した断面図で、開閉弁
が閉じた状態を示す図である。
【図3】図2と同様の断面図で、開閉弁が開いた状態を
示す図である。
【図4】図2のIVーIV線に沿う断面図である。
【図5】本発明の第2実施例に係る斜板式圧縮機の主要
部を示す縦断面図である。
【図6】本発明の第3実施例に係る揺動板式圧縮機の主
要部を示す縦断面図である。
【図7】本発明の第4実施例に係る斜板式圧縮機を示す
縦断面図である。
【図8】図7の一部を拡大して示した断面図で、開閉弁
が閉じた状態を示す図である。
【図9】図8と同様の断面図で、開閉弁が開いた状態を
示す図である。
【図10】従来の斜板式圧縮機を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 圧縮機 11 吸入口 30 開閉弁 2c 前側低圧通路(低圧側空間) 2d 後側低圧通路(低圧側空間) 13 後部吸入空間(低圧側空間) 17 前部吸入空間(低圧側空間) 60 吸入室(低圧側空間) 2e 高圧通路(高圧側空間) 15 吸入通路(高圧側空間) 18 前部吐出空間(高圧側空間) 62 吐出空間(高圧側空間) 4a、6b、20、63 隔壁

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷楳ガスが吸入される吸入口に連通し、
    低圧の冷楳ガスが流れる低圧側空間と、圧縮された高圧
    の冷楳ガスが吐出されて流れる高圧側空間とが隔壁によ
    り仕切られている構造を有する圧縮機において、前記隔
    壁に、前記高圧側空間内の圧力が所定の高圧以上になっ
    たときに開いて前記両空間を連通させる開閉弁が設けら
    れていることを特徴とする圧縮機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100480093B1 (ko) * 1998-12-11 2005-06-08 엘지전자 주식회사 리니어 압축기의 과열 방지구조

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