JPH05332146A - エンジンの吸気制御装置 - Google Patents

エンジンの吸気制御装置

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JPH05332146A
JPH05332146A JP4162301A JP16230192A JPH05332146A JP H05332146 A JPH05332146 A JP H05332146A JP 4162301 A JP4162301 A JP 4162301A JP 16230192 A JP16230192 A JP 16230192A JP H05332146 A JPH05332146 A JP H05332146A
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intake passage
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 吸気流の乱れを防止して縦スワールを確実に
発生させることができ、あるいは仕切板の装着が容易確
実なエンジンの吸気制御装置を提供することを目的とし
ている。 【構成】 低吸入空気量時に吸気通路17の底壁17d
側部分を絞り込むことにより吸入空気を吸気通路17の
天壁17b側に偏らせて流す吸気制御弁21を吸気通路
17の底壁17dに、吸気通路17内に突出する全閉位
置と上記底壁17d内に没入する全開位置との間で回動
可能に配設する。そして上記吸気通路17の上記吸気制
御弁21より下流側部分を天壁側通路Aと底壁側通路B
とに区分けする仕切板20を配設する。また上記仕切板
20の下流端20fをバルブシート22aの燃焼室側縁
部まで延長する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、吸気通路面積を吸気制
御弁によって制御するようにした吸気制御装置に関し、
詳細には吸気通路の吸気制御弁下流側部分を天壁側通路
と底壁側通路とに区分けする仕切板の形状,取付構造の
改善に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンの燃費の向上を図るには、吸気
量が少ない場合でも流速を高めることにより燃焼室内に
縦スワールを発生させ、希薄空燃比での燃焼を安定化さ
せることが効果的であることが知られている。このよう
な縦スワールを発生できる吸気制御装置として、従来、
例えば特公昭59-5767 号公報に記載されているように、
吸気通路の吸気弁開口近傍に制御板を起伏可能に配置
し、低速回転又は低負荷運転時には上記制御板を起立さ
せて吸気通路面積を絞り込むようにしたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記従来の吸
気制御装置では、低速回転時等に制御板の下流側に空間
が生じ、ここに吸気流が巻き込まれて乱れが生じるの
で、期待通りの縦スワールが得難いという問題がある。
また全開時においても制御板が吸気通路内に残留してい
ることからこれが高速回転時等に吸気抵抗となる問題も
ある。
【0004】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたもので、吸気流の乱れを防止して縦スワールを確実
に発生させることができ、かつ高速回転時等における吸
気抵抗の増大の問題も回避できるエンジンの吸気制御装
置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、低吸
入空気量時に吸気通路の底壁側部分を絞り込むことによ
り吸入空気を吸気通路の天壁側に偏らせて流す吸気制御
弁を吸気通路の底壁に、吸気通路内に突出する全閉位置
と上記底壁内に没入する全開位置との間で回動可能に配
設し、上記吸気通路の上記吸気制御弁より下流側部分を
天壁側通路と底壁側通路とに区分けする仕切板を配設
し、該仕切板の下流端部をバルブシートの燃焼室側縁部
まで延長したことを特徴とするエンジンの吸気制御装置
である。
【0006】請求項2の発明は、上記仕切板の固定構造
に係るもので、該仕切板の下流端部をバルブシートによ
りシリンダヘッドに固定したことを特徴としている。
【0007】ここでバルブシートにより固定するとは、
例えばシリンダヘッドのバルブシート装着穴とバルブシ
ートとで仕切板の一部を直接、あるいは他の保持部材を
介して挟み込む方法、及びバルブシートと仕切板とを一
体形成し、あるいは仕切板の下流端部をバルブシートに
溶接等で固定する方法等の各種の態様が採用できる。
【0008】
【作用】本発明に係るエンジンの吸気制御装置によれ
ば、吸入空気量が少ない時は、吸気制御弁が吸気通路の
底壁側部分を絞り込み、さらに仕切板が吸気制御弁より
下流側を天壁側通路と底壁側通路に区分けしているの
で、吸入された空気は、天壁側に偏って高い流速で流れ
る。これにより気筒内に流入する吸気流は、気筒軸方向
に流れる縦向きの方向性が与えられ、その結果縦スワー
ルが発生して希薄燃焼が安定して行われる。
【0009】ここで、本発明者等の実験によって、吸気
弁の開き始め直後,及び閉じ終了直前のような吸気弁開
口の開面積が小さい時点では、逆向きの流れが生じ、そ
のため吸気流の上記縦方向の方向性に乱れが生じ易いこ
とが判明した。そしてこの乱れは上記仕切板の下流端の
位置により抑制できることも判った。本発明では上記仕
切板の下流端部をバルブシートの燃焼室側縁部まで、つ
まり吸気弁との干渉を回避可能の範囲で最大限まで延長
したので、吸気流の燃焼室内に流入する際の乱れを抑制
できる。
【0010】また高吸入空気量時には吸気制御弁は全開
位置に回動し、これにより吸気通路内に吸気制御弁が残
留することはなく、吸気抵抗の増大を回避できる。
【0011】また請求項2の発明によれば、仕切板の下
流端部をバルブシートによりシリンダヘッドに固定した
ので、仕切板を簡単な構造で吸気通路内の所定位置に配
置固定できる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。図1ないし図4は請求項1,2の発明に係る
第1実施例によるエンジンの吸気制御装置を説明するた
めの図であり、図1は該実施例装置を備えたエンジンの
断面側面図、図2は吸気制御弁回りの要部断面側面図、
図3は図2のIII-III 線断面図、図4は仕切板,吸気制
御弁の斜視図である。
【0013】図において、1は水冷式4サイクル4バル
ブエンジンであり、これはクランクケース2上にシリン
ダブロック3,シリンダヘッド4を積層してヘッドボル
トで締結し、該シリンダヘッド4のヘッドカバー側合面
4iにヘッドカバー5を装着した構造のものである。上
記シリンダブロック3に形成されたシリンダボア3a内
にはピストン7が摺動自在に挿入配置されており、該ピ
ストン7はコンロッド8でクランク軸(図示せず)に連
結されている。
【0014】上記シリンダヘッド4のシリンダブロック
側合面4aには燃焼室を構成する燃焼凹部4bが凹設さ
れている。この燃焼凹部4bには、バルブシート取付穴
4c,4dが形成されており、それぞれ吸気バルブシー
ト22a,排気バルブシート22bが装着されている。
この排気バルブシート22bには排気弁10のバルブヘ
ッド10aが、吸気バルブシート22aには吸気弁11
のバルブヘッド11aがそれぞれ開閉可能に配置されて
いる。この排気,吸気弁10,11のバルブステム10
b,11bはカム軸方向に見て所定の挟み角をなすよう
に気筒軸方向に斜め上方に延びており、その上端には排
気,吸気リフタ12,13がそれぞれ装着されている。
また該各リフタ12,13上には、これを押圧駆動する
排気,吸気カム軸14,15が気筒軸と直角方向に向け
て、かつ互いに平行に配設されている。なお、9は点火
プラグである。
【0015】上記2つの排気弁用開口は二股状の排気通
路16でシリンダヘッド4の前壁4f側に導出されてお
り、また上記2つの吸気弁用開口は二股状の吸気通路1
7によりシリンダヘッド4の後壁4g側に導出されてい
る。この吸気通路17は、カム軸方向に見ると(図1,
図2参照)、上記吸気弁用開口からシリンダ後壁4g側
に円弧状に屈曲した後、略直線状に延びている。また上
記各吸気通路17が1つに合流した壁面開口17aにキ
ャブジョイント18を介して気化器19が接続されてい
る。この気化器19はスロットル操作によって開閉する
バタフライ式スロットルバルブ19aと、エンジンの吸
気負圧で自動的に開閉するピストンバルブ19bとを有
する自動可変ベンチュリ式のものである。
【0016】上記吸気通路17の吸気弁用開口近傍の屈
曲部には、弁穴17cがカム軸方向に貫通形成されてい
る。この弁穴17cは、その軸線が該吸気通路17の底
壁17dの表面付近に位置し、吸気通路17内部分は略
半円状に形成されており、隣接する2つの気筒用吸気通
路を連通している。この弁穴17c内には、各吸気通路
17の通路断面積を変化させるための吸気制御弁21が
回動自在に挿入配設されている。この吸気制御弁21
は、丸棒の一部を吸気通路17の下部内面と連続面をな
すよう切り欠くことにより各吸気通路17を開閉する弁
部21aを形成してなるものであり、上記弁部21aが
弁穴17c内に没入して吸気通路内面と面一となる全開
位置と、上記弁部21aが底壁17d面から略垂直に起
立して吸気通路17を略1/2に絞り込む全閉位置との
間で回動可能となっている。この場合、上記弁部21a
の外周面が上流側に位置するように回動する。
【0017】上記吸気制御弁21は、図示しない制御モ
ータ,制御装置,各種センサ等によって低中速・低負荷
運転域のように吸入空気量が少ないほど上記全閉位置側
に、高速・高負荷運転域のように吸入空気量が多いほど
上記全開位置側に回動される。
【0018】上記各吸気通路17側の吸気制御弁21よ
り下流側には仕切板20が配設されている。この仕切板
20は略平坦状の上流部20aと、これに続くV字状の
下流部20cと、該下流部20cの下流端に固着された
環状の保持リング20bとで構成されており、該保持リ
ング20bが上記バルブシート取付穴4cの端面と吸気
バルブシート22aとで挟持固定されている。
【0019】上記上流部20aは、その上流端面が全閉
位置の吸気制御弁21の上縁に当接してこれと連続面を
なすようになっている。これにより上記仕切板20は吸
気通路17を天壁側通路Aと底壁側通路Bとに区分けし
ている。
【0020】そして上記下流部20cは、下流側ほど狭
角のV字状に折り曲げ成形されており、そのため上記天
壁側通路Aは下流側ほど通路面積が狭くなっている。ま
た上記下流部20cの下流端20fは上記バルブシート
22の燃焼室側縁部に達しており、該部分には上記吸気
バルブ11のバルブヘッド11a付近との干渉を回避す
るための切欠20fが形成されている。なお、上記下流
部20cのV字形状は吸気バルブ11のバルブステム1
1bとの干渉を避ける逃げ部としても機能しており、ま
た逆に上記バルブステム11bは上記切欠20fを塞ぐ
閉塞部材としても機能している。
【0021】次に本実施例の作用効果について説明す
る。低中速・低負荷時のような吸入空気量の少ない運転
域では、吸気制御弁21は図1,図2に示す全閉位置に
回動する。すると吸気制御弁21の弁部21aが吸気通
路17の底壁17d側を絞り込み、これにより吸気は仕
切板20によって区分けされた天壁側通路Aに偏って、
かつ下流側ほど絞られながら流れ、吸気バルブシート2
2a部分を通って気筒内に流入する。その結果、吸気量
が少ない場合でも充分な流速が得られるとともに流れに
方向性が得られ、気筒軸に沿って縦方向に流れるととも
に、図1,図2の時計回りに回転する縦スワールが発生
する。
【0022】そして上述のように吸気弁11の開口面積
が小さい時点では上記流入空気が燃焼室の周壁側から逆
時計回りに流入し易く、そのため上記流入空気の方向性
に乱れが生じる問題がある。本実施例では、上記仕切板
20の下流端20fをバルブシート22aの燃焼室側縁
部まで延長したので、上記吸気の乱れを抑制できる。な
お、本実施例では上記仕切板20の先端部に切欠20e
を形成しているが、これはバルブステム11bで閉塞さ
れるので、該切欠20eから吸気が燃焼室の周壁側に流
れるのを防止できる。
【0023】このように本実施例では、吸気を該通路1
7の天壁17b側に偏らせて流す吸気制御弁21を設
け、さらに吸気通路17を天壁側通路Aと底壁側通路B
とに区分けするとともに下流側ほど通路面積を絞り込
み、さらにバルブシート22の燃焼室側縁部まで延びる
仕切板20を設けたので、吸気量が少ない場合におい
て、流入する吸気の乱れを防止して吸気を方向性をもっ
て流すことができ、その結果、縦スワールを発生させて
希薄燃焼を安定させることができ、燃費率を改善でき
る。
【0024】また本実施例では、吸気通路17の吸気制
御弁21より下流側部分を仕切板20で区分けし、しか
もこの仕切板20の上流部20aが吸気制御弁21の弁
部21aの円弧状の外周面と略連続面をなすことから、
吸気抵抗の増大を回避でき、また吸気制御弁21の下流
側に渦が発生することはなく、この点からもスワールの
発生をより確実にできる。
【0025】上記吸気制御弁21を全閉位置に回動した
場合、弁部21aの下流側に凹部が生じているが、これ
は仕切板20によって閉塞されているので、この凹部に
燃料が溜まることはない。また、吸気制御弁21は吸気
量によって途中開度に、あるいは全開位置に制御される
が、この場合は、上記仕切板20は整流板の機能を果た
すこととなる。
【0026】さらにまた仕切板20をストッパとして機
能させることにより吸気制御弁21の全開位置を規制す
るようにしたので、吸気制御弁21の全開位置の制御が
簡単である。なお、上記吸気制御弁21の全開位置は必
ずしも仕切板20によって規制しなくてもよく、例えば
制御モータの回転角度によって規制してもよい。このよ
うにした場合は、吸気制御弁21が仕切板に当たって跳
ねかえるという問題の発生を回避できる。
【0027】また本実施例では、仕切板20の保持リン
グ20bをバルブシート取付穴4cと吸気バルブシート
22aとで挟持して固定したので、簡単な構造によって
仕切板20を所定位置に配置固定できる。
【0028】ここで、上述のような吸気流の乱れを防止
するためには、仕切板20と吸気通路17の内周壁との
間に隙間が無いことが望ましい。しかし吸気通路は砂型
を用いて鋳造するのが一般的であることから製品毎に寸
法誤差が生じ易く、上記隙間を無くするのは困難であ
る。
【0029】図5は、上記第1実施例の変形例を示す図
であり、これは仕切板と吸気通路の周壁との隙間を無く
すことにより吸気流の乱れをより抑制できるようにした
例である。この変形例では、吸気通路17部分を鋳造に
より成形する際に、シェル中子の型割面を段違いにして
おくことにより、吸気通路17の天壁側通路Aと底壁側
通路Aとの境界に段差17を形成し、この段差17eに
仕切板20の左右縁部20gを当接させている。
【0030】このような構成を採用することにより、製
品毎に寸法誤差があっても仕切板20と吸気通路17の
内周面との隙間を無くすことができ、上記吸気流の乱れ
抑制に効果がある。なお、上記段差17eの形成に当た
っては、吸気通路17の吸気制御弁21より少し上流側
部分から徐々に形成し、またバルブシート22aの上流
端面部分に向けて徐々に無くすることにより、吸気抵抗
の増大を回避するのが望ましい。
【0031】図6は、請求項2の発明に係る第2実施例
を示す図であり、図中、図1〜図4と同一符号は同一又
は相当部分を示す。本第2実施例では、仕切板20の下
流部20cに一対の係止片20dを一体形成し、該係止
片20dをシリンダヘッドのバルブシート取付穴4cに
続いて形成された位置決溝4k内に挿入し、さらにバル
ブシート取付穴4c内にバルブシート22aを圧入する
ことにより仕切板20を所定位置に配置固定している。
【0032】本第2実施例では、仕切板20の係止片2
0dを位置決溝4k内に挿入するようにしたので、簡単
な構造で仕切板20の位置,角度等の配置精度を向上で
きる。
【0033】図7は、請求項2の発明に係る第3実施例
を示す。本第3実施例は、仕切板20と吸気バルブシー
ト22aと鋳造等によって一体成形した例である。な
お、下流部20cの下流端部をバルブシート22aに溶
接等で固着しても良い。
【0034】本第3実施例では、仕切板をバルブシート
22aに一体形成したので、バルブシート22aの圧入
と同時に仕切板20も所定位置に装着され、組立作業が
容易である。また上記一体成形により仕切板20の剛性
を向上でき、例えば吸気制御弁21のストッパとして機
能させる場合に有利である。
【0035】図8は、請求項2の発明に係る第4実施例
を示す。本第4実施例では、バルブ取付穴4cを従来よ
り深く(長く)形成する。また、仕切板20の係止片2
0dを保持部材としてのインテークリング23の内面に
形成された係止溝23a内に嵌合挿入することにより、
仕切板20をインテークリング23に予めサブ組してお
く。そしてこの組立体を上記バルブ取付穴4cの上流側
(奥側)に圧入により装着し、これの下流側に吸気バル
ブシート22aを圧入装着している。なお、上記仕切板
とインテークリングとは鋳造,あるいは溶接等により一
体形成しても良い。
【0036】この第4実施例では、予めサブ組した組立
体をバルブ取付穴4c内に圧入するようにしたので、仕
切板20の取付精度を向上できる。ちなみに吸気通路1
7の内面に取付溝を形成し、該取付溝に仕切板の係止片
を嵌合挿入する構造の場合、吸気通路が砂型鋳物製であ
ることから寸法精度が低く、結果的に仕切板の取付精度
が低い問題があり、さらに上記取付溝と仕切板との隙間
が通路抵抗となる問題もあるが、本実施例ではこのよう
な問題を解消できる。また本第4実施例ではシリンダヘ
ッドに仕切板取付用溝を加工する必要が無いので、それ
だけ加工工数を削減できる。
【0037】図9は、上記第4実施例の変形例を示す。
この変形例では、バルブ取付穴4cを従来のものより深
く、かつ大径に形成し、これに仕切板20が固着された
インテークリング23を圧入する。そしてインテークリ
ング23のバルブ装着穴23bに吸気バルブシート22
aを圧入する。
【0038】本変形例では、上記第4実施例と同様の効
果が得られ、また仕切板20の取付に当たっては、イン
テークリング23をバルブ取付穴4c内に圧入するとと
もに、該インテークリング23内にバルブシート22a
を圧入することにより、仕切板20をより強固にシリン
ダヘッド4に固定している。
【0039】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明に係るエン
ジンの吸気制御装置によれば、低吸入空気量時に吸気通
路の底壁側部分を絞り込む吸気制御弁を設け、吸気通路
の吸気制御弁下流側部分を天壁側通路と底壁側通路とに
区分けする仕切板を設けるとともに、該仕切板の下流端
をバルブシートの燃焼室側縁部まで延長したので、燃焼
室内に流入する吸気の乱れを抑制でき、吸入空気量が少
ない場合でも、吸気流に縦向の方向性を与えることがで
き、その結果縦スワールを確実に発生して希薄燃焼を安
定化でき、燃費率を改善できる効果がある。また、吸入
空気量が多い運転域では吸気制御弁が吸気通路内に残留
することはなく、吸気抵抗の増大を回避できる。
【0040】また請求項2の発明では、仕切板の下流端
部をバルブシートによりシリンダヘッドに固定するよう
にしたので、簡単な構造で仕切板を吸気通路内の所定位
置に配置できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本請求項1,2の発明に係る第1実施例による
エンジンの吸気制御装置を示す断面側面図である。
【図2】上記第1実施例の吸気制御弁,仕切板部分の要
部断面側面図である。
【図3】図2のIII-III 線断面図である。
【図4】上記第1実施例の仕切板,吸気制御弁回りの斜
視図である。
【図5】上記第1実施例の変形例を示す図であり、図2
のV−V線断面図である。
【図6】請求項2の発明に係る第2実施例による吸気制
御装置の仕切板部分の組立手順を示す図である。
【図7】請求項2の発明に係る第3実施例の仕切板部分
の斜視図である。
【図8】請求項2の発明に係る第4実施例の仕切板部分
の分解図である。
【図9】上記第4実施例の変形例を示す分解図である。
【符号の説明】
1 エンジン 4 シリンダヘッド 17 吸気通路 17b 天壁 17d 底壁 20 仕切板 20f 下流端部 21 吸気制御弁 22a 吸気バルブシート A 天壁側通路 B 底壁側通路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低吸入空気量時に吸気通路の底壁側部分
    を絞り込むことにより吸入空気を吸気通路の天壁側に偏
    らせて流す吸気制御弁を吸気通路の底壁に、吸気通路内
    に突出する全閉位置と上記底壁内に没入する全開位置と
    の間で回動可能に配設し、上記吸気通路の上記吸気制御
    弁より下流側部分を天壁側通路と底壁側通路とに区分け
    する仕切板を配設し、該仕切板の下流端部をバルブシー
    トの燃焼室側縁部まで延長したことを特徴とするエンジ
    ンの吸気制御装置。
  2. 【請求項2】 低吸入空気量時に吸気通路の底壁側部分
    を絞り込むことにより吸入空気を吸気通路の天壁側に偏
    らせて流す吸気制御弁を吸気通路の底壁に、吸気通路内
    に突出する全閉位置と上記底壁内に没入する全開位置と
    の間で回動可能に配設し、上記吸気通路の上記吸気制御
    弁より下流側部分を天壁側通路と底壁側通路とに区分け
    する仕切板を配設し、該仕切板の下流端部をバルブシー
    トによりシリンダヘッドに固定したことを特徴とするエ
    ンジンの吸気制御装置。
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