JP3318359B2 - エンジンの吸気制御装置 - Google Patents

エンジンの吸気制御装置

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正博 伊藤
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B31/00Modifying induction systems for imparting a rotation to the charge in the cylinder
    • F02B31/08Modifying induction systems for imparting a rotation to the charge in the cylinder having multiple air inlets
    • F02B31/082Modifying induction systems for imparting a rotation to the charge in the cylinder having multiple air inlets the main passage having a helical shape around the intake valve axis; Engines characterised by provision of driven charging or scavenging pumps
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
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    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、吸気通路面積を吸気制
御弁によって制御するようにしたエンジンの吸気制御装
置に関し、詳細には吸入空気量が少ない状態での燃焼安
定性を向上して特に低中速・低負荷域運転域での燃費率
を向上でき、かつ仕切板の取り付け性を改善してコスト
の上昇を抑制できるようにした構造に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンの燃費の向上を図るには、吸気
量が少ない場合でも流速を高めることにより燃焼室内に
縦渦(タンブル)を発生させ、希薄空燃比での燃焼を安
定化させることが効果的であることが知られている。こ
のようなタンブルを発生できる吸気制御装置として、本
件出願人は、低吸入空気量時に吸気通路の底壁側部分を
絞り込む吸気制御弁を配設するとともに、上記吸気通路
の吸気制御弁下流側部分を天壁側部分と底壁側部分とに
区分けする仕切板を配設してなる吸気制御装置を提案し
た(特願平3−360129号参照) 。この提案装置によれ
ば、吸入空気量が少ない場合でも、吸気流に気筒軸方向
に縦向きに流れる方向性を与えてタンブルを確実に発生
させることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記提案に
係る吸気制御装置では、仕切板を吸気通路内に装着する
構造として、該仕切板の下流側端部に保持リングを一体
形成し、該保持リングをバルブシートで挟持する片持ち
支持する構造を採用している。しかしこのような構造で
は、上記仕切板の長さ寸法の設定如何では、該仕切切板
自体の剛性,及び取付強度が不足する場合がある。また
取付工数が増加するという問題もあり、これらの点での
改善が要請されている。
【0004】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
で、仕切板自体の剛性及び取付強度を向上でき、また取
付工数を削減できるエンジンの吸気制御装置を提供する
ことを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで請求項1の発明
は、1つの燃焼室に開口する複数の吸気弁開口に連通す
る吸気通路の底壁内に、吸入空気を吸気通路の天壁側に
偏らせて流す吸気制御弁を備えたエンジンの吸気制御装
置において、上記吸気通路の上記吸気制御弁より下流側
部分を上記各吸気弁開口に連通する複数の分岐通路に区
分けする隔壁と、上記下流側部分を天壁側部分と底壁側
部分とに区分けする仕切部とをシリンダヘッドに一体形
成し、上記吸気制御弁は、丸棒の一部を上記吸気通路の
底壁内面と連続面をなし得るように切り欠いてなる弁部
を有し、上記吸気通路の底壁にカム軸方向に貫通形成さ
れた弁穴に挿入され、上記弁部が該弁穴内に没入して上
記吸気通路内面と面一となる全開位置と上記弁部が弁穴
から起立して吸気通路を絞り込む全閉位置との間で回動
可能となっていることを特徴とするエンジンの吸気制御
装置である。
【0006】また、請求項2の発明は、吸気制御弁に仕
切板を出没可能に設け、上記吸気制御弁が全閉位置に回
動したとき上記仕切板を突出させて上記吸気通路内を天
壁側部分と底壁側部分とに区分けし、全開位置に回動し
たとき上記仕切板を吸気制御弁内に没入させる出没駆動
手段を設けたことを特徴としている。
【0007】ここで、上記シリンダヘッドに仕切部を一
体形成する方法としては、例えばシリンダヘッドを鋳造
する際に、吸気通路を形成するシェル中子の型割り面に
沿って仕切部に対応する空間(キャビティ)を設け、該
空間内にも注湯することにより一体鋳造する方法が採用
できる。
【0008】
【作用】請求項1の発明に係るエンジンの吸気制御装置
によれば、吸入空気量が少ない時は、吸気制御弁が吸気
通路の底壁側部分を絞り込み、また仕切部が吸気制御弁
より下流側を天壁側部分と底壁側部分に区分けしている
ので、吸入された空気は、通路面積の狭い天壁側部分に
偏って流れるとともに速度が上昇する。これにより気筒
内に流入する吸気流は、気筒軸方向に流れる縦向きの方
向性が与えられ、その結果タンブルが発生して希薄燃焼
が安定して行われる。また、高吸入空気量時には吸気制
御弁の吸気通路形状に沿う形状の弁部が全開位置に回動
し、これにより吸気通路内に吸気制御弁が在留すること
はなく、吸気抵抗の増大を回避できる。
【0009】また、上記仕切部及び隔壁をシリンダヘッ
ドに一体形成したので、上記提案装置の片持支持構造の
場合に比較して仕切部自体の剛性及び配設状態での強度
を大幅に向上できる。特に、仕切部の長さ上の制約がな
くなり、任意の位置に吸気制御弁を配設できる。
【0010】また、上述の別部品である仕切板を後付け
する場合のような手間のかかる作業を不要にできるとと
もに、部品点数を削減でき、それだけ製造コストを低減
できる。
【0011】請求項2の発明では、吸気制御弁に仕切板
を出没自在に設け、吸気制御弁が全閉位置に回動したと
き上記仕切板を突出させるようにしたので、該吸気制御
弁を取付けるだけでよく、この発明の場合も手間のかか
る取付け作業を不要にできる。また、全開位置に回動し
たとき上記仕切板を吸気制御弁内に没入するようにした
ので、仕切板に起因する吸気抵抗の増加の問題を回避で
きる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面について説
明する。図1ないし図3は請求項1の発明の一実施例に
よるエンジンの吸気制御装置を説明するための図であ
る。
【0013】図において、1は水冷式4サイクル4バル
ブエンジンであり、これはクランクケース2上にシリン
ダブロック3,シリンダヘッド4を積層してヘッドボル
トで締結し、該シリンダヘッド4のヘッドカバー側合面
4iにヘッドカバー5を装着した構造のものである。上
記シリンダブロック3に形成されたシリンダボア3a内
にはピストン7が摺動自在に挿入配置されており、該ピ
ストン7はコンロッド8でクランク軸(図示せず)に連
結されている。
【0014】上記シリンダヘッド4のシリンダブロック
側合面4aには燃焼室を構成する燃焼凹部4bが凹設さ
れている。この燃焼凹部4bには吸気弁開口4c,排気
弁開口4dがそれぞれ2つずつ開口している。この各排
気弁開口4dには排気弁10のバルブヘッド10aが、
吸気弁開口4cには吸気弁11のバルブヘッド11aが
それぞれ各開口を開閉可能に配置されている。この排
気,吸気弁10,11のバルブステム10b,11bは
カム軸方向に見て所定の挟み角をなすように気筒軸方向
に斜め上方に延びており、その上端には排気,吸気リフ
タ12,13がそれぞれ装着されている。また該各リフ
タ12,13上には、これを押圧駆動する排気,吸気カ
ム軸14,15が気筒軸と直角方向に向けて、かつ互い
に平行に配置されている。なお、12a,13aは各弁
を閉方向に付勢するバルブスプリング、29は点火プラ
グである。
【0015】上記2つの排気弁開口4dは二股状の排気
通路16でシリンダヘッド4の前壁4f側に導出されて
おり、該排気通路16の壁面開口16aには排気管(図
示せず)が接続されている。また上記各吸気弁開口4c
はそれぞれ吸気通路17によりシリンダヘッド4の後壁
4g側に導出されている。この各吸気通路17は気筒軸
方向に見ると互いに平行になっており、またカム軸方向
に見ると、上記吸気弁開口4cからシリンダ後壁4g側
に円弧状に屈曲した後、略直線状に延びている。そして
この各吸気通路17の各壁面開口17aには共通のキャ
ブジョイント18が接続されており、該ジョイント18
内で1つの通路に合流している。このキャブジョイント
18には1つの気化器19が接続されている。この気化
器19はスロットル操作によって開閉するバタフライ式
スロットルバルブ19aと、エンジンの吸気負圧で自動
的に開閉するピストンバルブ19bとを有する自動可変
ベンチュリ式のものである。
【0016】また上記キャブジョイント18内には、切
換弁26が配設されている。この切換弁26は、該ジョ
イント18をカム軸方向と平行に貫通するように配設さ
れた弁軸26aと、該弁軸26aに固着され上記一方の
吸気通路17を開閉する弁板26bとから構成されてい
る。
【0017】上記各吸気通路17の上流側直線部17b
には、弁穴17cがカム軸方向に貫通形成されている。
この弁穴17cは、その軸線が該吸気通路17の底壁1
7dの表面付近に位置し、吸気通路17内部分は略半円
状に形成されており、隣接する2つの気筒用吸気通路を
連通している。この弁穴17c内には、各吸気通路17
の通路断面積を変化させるための吸気制御弁21が挿入
配置されている。この吸気制御弁21は、丸棒の一部を
吸気通路17の下部内面と連続面をなすよう切り欠くこ
とにより各吸気通路17を開閉する弁部21aを形成し
てなるものであり、上記弁部21aが弁穴17c内に没
入して吸気通路内面と面一となる全開位置(図2参照)
と、上記弁部21aが底壁17d面から略垂直に起立し
て吸気通路17を略1/2に絞り込む全閉位置(図1参
照)との間で回動可能となっている。この場合、上記弁
部21aの外周面が上流側に位置するように回動する。
【0018】上記吸気制御弁21の外端部には制御プー
リ22aが固着されており、この制御プーリ22aは制
御モータに固着された駆動プーリ22bにケーブルで連
結されている。また上記切換弁26の外端部には切換プ
ーリ26cが固着されており、この切換プーリ26cは
切換モータに固着された駆動プーリ26dにケーブルで
連結されている。上記制御モータ,切換モータはECU
23によってその回転が制御される。このECU23
は、スロットル開度センサ24からのスロットルバルブ
19aの開度信号a、及び回転センサ25からのエンジ
ン回転速度信号bが入力され、上記吸気制御弁21を、
低中速・低負荷運転域のように吸入空気量が少ないほど
上記全閉位置側に、高速・高負荷運転域のように吸入空
気量が多いほど上記全開位置側に回動させる制御信号A
を上記制御モータに出力し、また上記切換弁26を吸入
空気量が所定値以下の運転域では閉とし、上記所定値を
越える運転域では開とする制御信号Bを上記切換モータ
に出力する。
【0019】上記各吸気通路17の吸気制御弁21より
下流側には仕切部20及び隔壁がシリンダヘッド4に一
体形成されている。この仕切部20は吸気通路17の略
中心線に沿って延びており、その上流端部20aは、全
閉位置に位置する上記吸気制御弁21の弁部21aの上
端に対向し、これと略連続面をなすようになっている。
またその下流端部20cは吸気弁開口4cの直近上流側
に位置している。これにより上記仕切部20は吸気通路
17を天壁17f側部分Cと底壁17d側部分Dとに区
分けしている。なお20bは吸気弁11のバルブシステ
ム11bとの干渉を回避する逃げ部である。また上記隔
壁は吸気通路17を各吸気弁開口4cに連通する左,右
の分岐通路に画成している。
【0020】そして、上記仕切部20は以下の方法で上
記シリンダヘッド4と一体鋳造されたものである。即
ち、この仕切部20は、上記シリンダヘッド4を鋳造す
る際に、これの吸気通路17を形成するシェル中子の型
割り面を該通路17の中心線に沿わせるとともに、この
型割面間に上記仕切部20に対応するキャビティを形成
し、このキャビティ部分にも注湯することにより形成さ
れたものである。
【0021】次に本実施例の作用効果について説明す
る。低中速・低負荷時のような吸入空気量の少ない運転
領域では、ECU23からの制御信号Aによって制御モ
ータが吸気制御弁21を図1に示す全閉位置に回動さ
せ、またECU23からの制御信号Bによって切換モー
タが切換弁26を図1に示す閉位置に回動させる。する
と切換21の弁部21aが各吸気通路17の底壁17d
側を絞り込み、また切換弁26によって一方の吸気通路
17が全閉となる。これにより吸気は他方の切換弁のな
い吸気通路17側に集中して、しかも該通路17の仕切
部20によって区分けされた天壁側部分Cに偏って流
れ、気筒内に他方側の吸気通路17の吸気弁開口4cの
みから流入する。その結果、吸気量が少ない場合でも流
れに方向性が得られ、気筒軸方向に見ると気筒内面に沿
って横方向に流れ、かつカム軸方向に見ると気筒軸に沿
って縦方向に流れる斜めタンブルが発生する(図1の→
印参照)。
【0022】このように本実施例では、一方の吸気通路
17を閉じることにより吸気を他方の通路17側に集中
して流す切換弁26を設けるとともに、吸気を該通路1
7の天壁17f側に偏らせて流す吸気制御弁21を設
け、さらに吸気通路17を天壁側部分Cと底壁側部分D
とに区分けする仕切部20を設けたので、吸気量が少な
い場合において、吸気を1つの吸気弁開口から気筒内面
に沿い、かつ気筒軸方向に沿う方向に方向性をもって流
すことができ、スワールとタンブルとを合成した斜めタ
ンブルを発生させることができる。その結果、希薄燃焼
を安定させることができ、燃費率を向上できる。
【0023】また本実施例では、上記仕切部20をシリ
ンダヘッド4に一体鋳造したので、別部品の仕切板を取
付ける場合に比較して作業工数,及び部品点数を削減で
き、それだけ製造コストを低減できる。この場合、上記
仕切部20はシェル中子の型割面間にキャビティを形成
するだけでよいので、この点からもコストの上昇を抑制
できる。さらに上記仕切部20を一体形成したので、上
記仕切板を別途取付ける場合の、該仕切板の両端縁と吸
気通路の内面との間に生じる隙間をなくすことができ、
吸気の漏れを防止できる。
【0024】また、本実施例では、上記吸気制御弁21
をバルブヘッド11aから離れた位置に設けたので、該
制御弁21への燃焼熱の影響を抑制できる。この場合、
上記仕切部20の通路内長さを長くすることとなるが、
本実施例では一体鋳造したので長くしたことによる強度
上の問題が生じることはない。別部品の仕切板の場合は
片持ち支持となることから、これが長くなるほど保持強
度及び仕切板自体の剛性が低下するという問題がある
が、本実施例ではこれを解消できる。
【0025】図4ないし図8は、請求項2の発明の一実
施例による吸気制御装置を説明するための図である。図
中、図1及び図2と同一符号は同一又は相当部分を示
す。吸気通路17の吸気弁開口近傍の屈曲部17hに
は、弁穴17cが形成されている。この弁穴17c内に
は各吸気通路17の通路面積を変化させるための弁部3
0aを有する吸気制御弁30が回動自在に挿入配置され
ており、この吸気制御弁30はシリンダヘッド4に挿入
固定された駆動筒32で軸支されている。また、上記吸
気通路17の吸気制御弁30の下流側には仕切部33が
設けられており、該仕切部33はシリンダヘッド4に一
体鋳造されている。
【0026】上記吸気制御弁30にはこれの軸方向に延
びる収納溝30bが形成されている。この収納溝30b
内には帯板状の仕切板31が出没可能に配置されてお
り、付勢ばね34で外方に突出するよう付勢されてい
る。また上記仕切板31の端部にはカム部31aが形成
されており、このカム部31aは上記駆動筒32の軸受
部32aに形成されたカム溝32b内に挿入されてい
る。このカム溝32bは、上記吸気制御弁30が全閉位
置に回動したとき上記収納溝30bと一致して上記仕切
板31の突出を許容し、開側に回動するにつれて上記カ
ム部31aを押圧して仕切板31を没入させるようにな
っている。
【0027】本実施例では、上記吸気制御弁30が全開
位置に回動すると、上記収納溝30bが上記カム溝32
bと一致し、上記仕切板31が付勢ばね34で押し出さ
れ、外方に突出して上記仕切部33と略連続面をなし、
吸気通路17を天壁側部分Cと底壁側部分Dとに区分け
する(図8(b),図4参照)。また吸気制御弁30が全開
位置に回動すると、上記カム部31aがカム溝32bに
よって内方に押し込まれ、これにより仕切板31が上記
収納溝30b内に収納されて弁部30aが吸気通路17
の内面と面一となる(図8(a),図5参照)。
【0028】本実施例によれば、吸気制御弁30に仕切
板31を出没自在に設け、吸気制御弁30の全閉時に上
記仕切板31を突出させて吸気通路17を天壁側Cと底
壁側Dとに区分けしたので、乱流の発生を防止できると
ともにタンブルを確実に発生させることができ、かつ吸
気制御弁30を組付けるだけでよいから、別途仕切板を
取付ける場合の手間を不要にできる。また、上記吸気制
御弁30の全開時には仕切板31を収納溝30bに収納
させたので、仕切板に起因する吸気抵抗の増加を抑制で
きる。
【0029】なお、上記各実施例では、何れかの吸気通
路を開閉する切換弁を設けたが、本発明では必ずしもこ
の切換弁は必要ないものであり、また吸気通路が1つの
エンジンにも勿論適用できる。さらに、上記実施例で
は、自動二輪車用エンジンに適用した場合を例にとって
説明したが、本発明は勿論自動車用エンジンにも適用で
きる。
【0030】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明に係るエン
ジンの吸気制御装置によれば、低吸入空気量時に該吸気
通路の底壁側部分を絞り込む吸気制御弁を設けるととも
に、吸気通路の吸気制御弁下流側部分を天壁側部分と底
壁側部分とに区分けする仕切部を設け、該仕切部をシリ
ンダヘッドに一体形成したので、また請求項2の発明で
は、吸気制御弁に仕切板を出没可能に設け、吸気制御弁
の全閉時に上記仕切板を突出させ、全開時に上記仕切板
を吸気制御弁内に没入させたので、吸入空気量が少ない
場合でも、吸気流に縦向きの方向性を与えることがで
き、その結果タンブルを確実に発生して希薄燃焼を安定
化でき、燃費を改善できる効果がある。また、吸気制御
弁を、丸棒に吸気通路形状に沿う形状の弁部を設けたも
のとしたので、高吸入空気量時の吸気制御弁を設けたこ
とによる吸気抵抗の増大を抑制できる。
【0031】また請求項1の発明によれば、仕切部及び
隔壁をシリンダヘッドに一体形成したので、別部品の仕
切板を取り付ける場合に比べて、仕切板自体の剛性及び
取付強度を向上でき、また部品点数,取付工数を削減で
きる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明に係る第1実施例によるエンジ
ンの吸気制御装置を示す断面側面図である。
【図2】上記第1実施例の吸気制御弁,仕切部の拡大図
である。
【図3】上記第1実施例の吸気通路の仕切部の断面図で
ある。
【図4】請求項2の発明の発明に係る第2実施例による
吸気制御装置を示す断面側面図である。
【図5】上記第2実施例の仕切板の収納状態を示す断面
側面図である。
【図6】上記第2実施例の吸気制御弁を示す斜視図であ
る。
【図7】上記第2実施例の仕切板の出没機構を示す図で
ある。
【図8】上記第2実施例の出没機構を示す断面側面であ
る。
【符号の説明】
1 エンジン 3 シリンダブロック 4 シリンダヘッド 5 ヘッドカバー 17 吸気通路 17d 底壁 17f 天壁 20 仕切部 21,30 吸気制御弁 31 仕切板 C 天壁側部分 D 底壁側部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−61669(JP,A) 実開 昭63−132839(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02B 31/02 F01L 7/02 F02B 31/00 321 F02M 35/10 F02M 35/108

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1つの燃焼室に開口する複数の吸気弁開
    口に連通する吸気通路の底壁内に、吸入空気を吸気通路
    の天壁側に偏らせて流す吸気制御弁を備えたエンジンの
    吸気制御装置において、上記吸気通路の上記吸気制御弁
    より下流側部分を上記各吸気弁開口に連通する複数の分
    岐通路に区分けする隔壁と、上記下流側部分を天壁側部
    分と底壁側部分とに区分けする仕切部をシリンダヘッ
    ドに一体形成し、上記吸気制御弁は、丸棒の一部を上記
    吸気通路の底壁内面と連続面をなし得るように切り欠い
    てなる弁部を有し、上記吸気通路の底壁にカム軸方向に
    貫通形成された弁穴に挿入され、上記弁部が該弁穴内に
    没入して上記吸気通路内面と面一となる全開位置と上記
    弁部が弁穴から起立して吸気通路を絞り込む全閉位置と
    の間で回動可能となっていることを特徴とするエンジン
    の吸気制御装置。
  2. 【請求項2】 吸気通路の底壁内に、低吸入空気量時に
    該吸気通路の底壁側部分を絞り込むことにより吸入空気
    を吸気通路の天壁側に偏らせて流す吸気制御弁を回動可
    能に配設し、該吸気制御弁に仕切板を出没可能に配設
    し、該吸気制御弁が全閉位置に回動したとき上記仕切板
    を突出させて上記吸気通路内を天壁側部分と底壁側部分
    とに区分けし、全開位置に回動したとき上記仕切板を吸
    気制御弁内に没入させる出没駆動手段を設けたことを特
    徴とするエンジンの吸気制御装置。
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