JPH0533200Y2 - - Google Patents

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JPH0533200Y2
JPH0533200Y2 JP1986132904U JP13290486U JPH0533200Y2 JP H0533200 Y2 JPH0533200 Y2 JP H0533200Y2 JP 1986132904 U JP1986132904 U JP 1986132904U JP 13290486 U JP13290486 U JP 13290486U JP H0533200 Y2 JPH0533200 Y2 JP H0533200Y2
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slider
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、収容体に収容された走行玩具が、
自らの力でその収容体を二つに割つて、その中か
ら床面上に着地し、走行するようにしたゼンマイ
駆動玩具に関する。
[従来技術とのの欠点] 収容体の中のゼンマイを駆動源とする走行玩具
を収容し、そのゼンマイの出力により自ら収容体
を割つて出た後、走行するようにした従来のゼン
マイ駆動玩具は、収容体を割る時の動作速度と、
走行する時の動作速度が同じであるため、収容体
が割られる状況をゆつくり見て楽しむことができ
ず、従つて、走行玩具が自らの力で割つて出る感
じがなく、趣向に今一つ物足りないものがあつ
た。
[この考案の目的] この考案は、上記の点に鑑み、走行玩具を分割
可能な収容体に収容し、その収容体の外部から走
行玩具のゼンマイを巻上げたのち手を収容体から
離すと、一定時間経過後に収容体が分割離間し
て、その中から走行玩具が床面上に着地し、収容
体から手を離したときからそれまで低速で回転し
ていた車輪が高速で回転し出して、高速で走行す
るようにしたゼンマイ駆動玩具を提供することを
目的とする。
[目的達成手段] 上記の目的を達成するため、この考案に係るゼ
ンマイ駆動玩具は、 (イ) 収容体と、走行玩具とからなり、 (ロ) 前記収容体は、対向して開口する収容凹部を
有する二つのカツプ状の分割体からなり、 一方の分割体は、底部外側面において回転自
在に備えられたゼンマイ巻き上げ片と、一端が
前記ゼンマイ巻き上げ片に固着され、前記分割
体の底部を貫通して前記収納凹部の開口面方向
に突出され、先端部に係止部を備えた回転軸
と、その回転軸上に収納凹部の底部至近におい
て固着された歯車と、前記分割体の底部内側面
に前記歯車から隔てて、かつ、その歯車に対向
して突設された円弧状のガイドとを有し、 他方の分割体は、前記収納凹部の底部から開
口面方向に突出し、先端部に係止部を備えた突
起を有し、 前記分割体のいずれか一方の収納凹部内側に
後記変速レバーを押下するための押下片が設け
てあり、 (ハ) 前記走行玩具は、シヤシーと、このシヤシー
の上面に前後方向に摺動自在に保持されたスラ
イダと、このスライダの上側から前記シヤシー
に固着されるボデイとを有し、 前記シヤシーには、前輪と、後輪と、ゼンマ
イ駆動ユニツトと、前記シヤシーの前後方向の
ほぼ中央において両端部の開口を左右方向に向
けて取付けられた連結筒とを有し、その連結筒
内には弾性部材が備えてあり、 前記ゼンマイ駆動ユニツトは、ゼンマイと前
記後輪の車軸との間に出力速度が異なる二つの
噛合系統を有する歯車列を有し、前記ボデイの
後方に延出された変速レバーの操作により噛合
系統を選択しうるものであつて、前記変速レバ
ーを高速側に付勢する付勢部材を有し、前記ゼ
ンマイの巻上げ軸の一端は前記ボデイの側面ま
で突出されて、その端部に歯車が固着され、か
つ、前記巻上げ軸の他端にはカムが設けられて
おり、前記歯車は前記分割体のガイドに嵌合さ
れて前記分割体のの歯車と噛合可能なものであ
り、 前記スライダは、左右両側面に円弧状をな
し、かつ、その円弧の中心に向かつて内側に傾
斜するテーパ面を有する連係片と、前記カムの
回転領域に向かつて傾斜突出する被動作片とを
有し、前記連係片が前記連結筒の一部を覆い、
かつ、前記被動作片が前記カムに接近する方向
に付勢部材より付勢してあり、 前記ボデイには、左右両側面に前記連結筒の
開口を外部に臨ませる孔が設けてあり、 (ニ) 前記走行玩具は、前記収容体の両分割体の収
容凹部に収容することができ、両分割体の収容
凹部に収容したときは、前記変速レバーが前記
変速レバー押圧片により低速側に押圧され、前
記一方の分割体の回転軸は前記ボデイの前記ゼ
ンイ巻上げ用歯車が設けてある側の側面の孔か
ら前記連結筒の一端部内に前記弾性部材を押圧
するまで挿入でき、前記他方の分割体の回転軸
は前記ボデイの反対側面の孔から前記連結筒の
他端部内に前記弾性部材を押圧するまで挿入で
きることを特徴としている。
[実施例] 次に、この考案の一実施例を図面に基いて説明
する。
この考案に係るゼンマイ駆動玩具は、収容体A
と、走行玩具Bとからなる。
収容体Aは、任意の外観形状を有するものとす
ることができるが、図示の実施例では、タイヤの
形状を有するので、以下、タイヤという。
また、走行玩具を以下、自動車という。
[タイヤの構成] タイヤAは側面円形をなし、有底円筒を軸方向
中央において軸線に直角に二分割して成形したよ
うな、左右二つの分割タイヤA1,A2からなり、
分割タイヤA1,A2はいずれも環状周壁261,2
2と側壁271,272を有して収納凹部281
282を備えていて、後述されるようにこれに自
動車Bを収容したときに、一定の状態において第
2図及び第3図のような完全形態を保つことがで
きる。
環状周壁261,262の端縁、すなわち収納凹
部281,282の開口端縁は鋸歯状に形成され、
かつ、一方が段付き鋸歯状に形成されていること
により、二つの分割タイヤA1,A2はその開口端
縁を突合せ、その段部において重ね合せて噛合す
ることができ、噛合状態においてタイヤの完全形
態が呈される、鋸歯状端縁の突合せ面の隙間が、
タイヤの外周にタイヤ溝のような外観を与える。
各分割タイヤA1,A2の周壁の中間に、同様のタ
イヤ溝のようなジグザグ溝を形成してもよい。
一方の分割タイヤA1の側壁271は中央におい
て外側に開口する円形の凹部29を有し、その凹
部内に−又は十字形のゼンマイ巻上げ片30が納
められ、側壁271の中心において貫通した回転
軸31の一端が巻上げ片29にその中央において
固着されている。回転軸31は収納凹部281
内側に突出され、側壁271の内側面至近におけ
る部分に歯車32が固着されている。歯車32よ
りも回転軸31の内側端側には外周に円弧状の切
欠部33cを有する皿状のカバー部33aとその
カバー部から直径外方向に延出する固着部33b
を一体に有する軸受33が回転軸31をカバー部
33aの中心に設けた孔に遊挿した後、固着部3
3bに貫通したねじを側壁271にねじ込むこと
により固定されている。こうして、巻上げ片30
は歯車32を側壁271と軸受33の間に挟み込
んだ状態で軸受した回転軸31に固着されている
ので、堅固に取付けられ、指先で安定して回転さ
せることができる。
また、回転軸31の内側端付近に環状凹溝から
なる係止部34が設けられている。係止部は回転
軸31の先端に径大部を形成し、その径大部の歯
車32側端面で構成してもよい。
分割タイヤA1の側壁271の内側面には、前記
軸受33の切欠部33cの円弧部分と共通の円上
に円弧状に突出するガイド35が形成され、ま
た、このガイド35に関して互いに反対側の周壁
261の付近に、分割タイヤの収納凹部の開口面
付近まで延びるストツパ36,37が設けられて
いる。このストツパは後述のように、タイヤ内に
収納された自動車がゼンマイ駆動部の出力により
タイヤ内で回転されることを阻止するためのもの
である。
さらに、分割タイヤA1の周壁261の外側面に
は、タイヤに収納された自動車の底面に対向する
部分において円周方向に隔てた二本の転動防止部
材38,39が突設されている。この転動防止部
材は周壁261の開口端縁から開口方向に延出さ
れて、タイヤを床面上に置いたときに安定性が得
られる。延出させることにより、一方の分割タイ
ヤA1にのみ設け、他方の分割タイヤA2への突設
を省いているが、各分割タイヤの周壁261,2
2にそれぞれ転動防止部材を設けて、開口端縁
から延出させないようにしてもよく、このように
した場合は、延出部分に誤つて過大な外力が加わ
つて折られ、又は剥離されることを防ぐことがで
きる。
他方の分割タイヤA2は側壁272の内側面中心
において突出する突起40を有し、その突起の先
端付近に、係止部34と同様の係止部41が形成
されている。
[自動車の構成] 自動車Bは、概括的には第13図に示すよう
に、シヤシー42と、このシヤシーに前後方向に
摺動自在に保持されるスライダ43と、このスラ
イダの上側からシヤシーに固着されるボデイ44
とを有する。
シヤシー42には、前輪45と、上記車輪8に
相当する後輪46を連結したゼンマイ駆動部Dと
が従来同様に取付けられているほか、前後方向ほ
ぼ中央に軸線を左右方向に向けた連結筒47と、
前記スライダ43を摺動自在に保持する部材4
8,49が取付けられている。前記シヤシー42
の上面に取付けられたゼンマイ駆動部Dは、第7
図に示すように、ケース1を有し、そのケースの
前部において貫通して軸受された軸2には、ケー
ス内において外端がケースに固定されたゼンマイ
3の内端と、大小二つの歯車4,5が固着され、
小歯車5にはケースに軸受された第1中間歯車6
が噛み合わされ、第1中間歯車には第2中間歯車
7が噛み合わせてある。
また、第2中間歯車7には後輪8の車軸9に固
着した小歯車10が噛み合われている。第2中間
歯車7の上側に、大小二つの歯車11a,11b
を一つの軸に固着してなる第1遊び歯車11が、
ケースに設けてある斜孔12に昇降自在に備えら
れ、車軸9の上方に、第1遊び歯車11が下降し
たときにその大歯車11aと噛み合う小歯車13
を有する減速軸14がケース1に回転自在に取付
けてある。
また、第1遊び歯車11の降下位置のときは、
その小歯車11bは第1中間歯車6に噛み合う。
軸2の大歯車4側にも軸2よりもやや高い位置に
おいてケース1に設けられた斜孔に軸を昇降自在
に挿通した第2遊び歯車15が設けられ、第2遊
び歯車が斜孔の下位に存するときはその小歯車1
5aは軸2の大歯車4と、大歯車15bは第2中
間歯車7と同軸上に固着された小歯車7aとそれ
ぞれ噛み合い、斜孔の上位に存するときは大歯車
15bと小歯車52aが離れる。そして、第1,
第2両遊び歯車はゼンマイに入力するときの第2
中間歯車7及び軸2の大歯車4により、それぞれ
斜孔の上位に移動される。
また、減速軸14にはもう一つの歯車16が固
着され、この歯車にケースに揺動自在に取付けた
脱進歯17が噛み合され、減速軸14に第1遊び
歯車6を介して所定方向の回転力が加わると、脱
進歯17が揺動して歯車16の歯を1個ずつ送る
ため、減速軸の回転速度が低下される。すなわ
ち、減速軸14と歯車16と脱進歯17とで減速
手段が構成されている。
さらに、ゼンマイ駆動部のケース1の後部に
は、ボデイの背面に設けた縦長孔18から後方に
手で操作できる程度に突出させた変速レバー19
が水平軸回りに回転自在に取付けられている。変
速レバー19は前端部の断面円弧状の連結部20
の上部左右両側に、ほぼフ字状に前方に延びる動
作片21を一体に有し、連結部の下部に設けた軸
22をケースに回転自在に軸受させて取付けてあ
る。
そして、変速レバー19を下動させたときは、
第10図イに示すように、動作片21の先端が第
1遊び歯車11の軸を斜孔12の上位に移動さ
せ、かつ、ケースに突設した補強ストツパ23,
24により停止される。また、変速レバーを上動
させたときは、第10図ロに示すように、第1遊
び歯車11が自重により斜孔12の下位に移動す
る。
また、第10図に示すように、シヤシーと変速
レバー19との間にバネ26を張設して変速レバ
ーを常に高速側に付勢し、自動車を収容体に収容
している間のみ、変速レバー19がその収容体の
内側面に設けた係止部材によりバネ25に抗して
低速側に保持され、従つて、収容体が分割離間す
るまでの間に車輪が高速回転してゼンマイ駆動部
のゼンマイに蓄積されたエネルギーが早期に放出
してしまうことが防止され、分割離間した収容体
から脱出すると同時に変速レバーが自動的に高速
側に復帰して、床面に着地したのちに充分な残存
エネルギーにより高速走行するようにすることが
できる。
上記の構成により、上記ゼンマイ駆動部を有す
る自動車をプルバツクするときは、変速レバー1
9の位置いかんに関係なく、車輪8の逆回転によ
り車軸9、歯車10,7,6,5及び軸2を介し
てゼンマイ3が巻上げられてエネルギーが蓄積さ
れる。
そして、自動車から手を離すと、ゼンマイから
回転エネルギーが放出されるが、第10図ロに示
すように、変速レバー19が上位に保持されてい
る場合は、第1遊び歯車11が斜孔12の下位に
存して第1中間歯車6と減速軸14の歯車13に
噛み合つているため、減速軸14に回転力が加わ
る。減速軸は減速手段14,16,17により減
速されるため、以後、第2中間歯車7、歯車10
及び車軸9を介して車輪8に加わる回転速度が抑
制され、自動車は低速で走行する。
しかし、変速レバー19が第10図イに示すよ
うに、下位に保持されている場合は、第1遊び歯
車11が斜孔12の上位に存して第1中間歯車6
及び減速軸の歯車13から離間しているため、ゼ
ンマイ3から放出する回転エネルギーは減速手段
による抑制を受けずにストレートに、歯車4,1
5a,15b,7a,7,10及び車軸9を経由
して車輪8に加えられる。従つて、車輪は高速回
転するので、自動車は高速で走行する。
上述のように、自動車を収容体に収容するとき
に、変速レバー19が収容体の一部により上位に
移動され、収容体から脱出されたときに変速レバ
ーが下位に復帰するように付勢した場合は、自動
車が収容体に収容されている間は車輪が低速で回
転し、収容体から脱出すると同時に車輪が高速で
回転する。ゼンマイ駆動部Dは従来品同様のゼン
マイとこれに対して入力、出力をする歯車列を有
し、上記軸2に相当する入力軸50はゼンマイ駆
動部のケースから左右両外側に突出され、一方側
端にシヤシー42の幅方向端縁より外側において
歯車51が、また、他方側端にシヤシー42の幅
方向端縁より内側において円板52がそれぞれ固
着され、円板52にはカム53が固着されてい
る。円板52はカムの取付けを容易かつ強固にす
る。円板52を用いずに、カムのみを入力軸50
に直接固着してもよい。
連結筒47は自動車の左右両側方向に開口し、
内側に外方向に弾発するコイルばねなどの弾発体
54が備えてあり、取付け部材55によりシヤシ
ー42に固定されている。
スライダ43を摺動自在に保持する部材は、シ
ヤシー前部中央において上方に突設された頭付き
ねじ48と、ゼンマイ駆動部の左右両側において
シヤシー上面に固着された倒立L字形のガイド4
9とで構成されている。しかし、ねじ48に代え
て、ガイド49と同様のものをシヤシー前部両側
に備えてもよい。
ボデイ44はスライダ43を取付けた後、シヤ
シー42に取付けられるが、ボデイの左右両側部
に連結筒47の開口に合致する孔56、57と、
歯車51側の入力軸50を挿通する孔又は切欠5
8が設けてある。
スライダ43は第14,15図に示すように、
シヤシー42に固着されたゼンマイ駆動部のケー
スの前部と連結筒47の上側を覆つて延在する上
面部59と、上面部の前端からL形に適宜下げら
れ前方に延出し、中央に上方及び前方に開口する
切欠溝60aを有する被案内部60と、上面部5
9の後部の左右両側より垂下し、下端部に外向き
屈曲片61aを有する被案内部61と、上面部5
9の中間部の左右両側にボデイ44をシヤシー4
2に取付けた状態においてボデイの左右両側の内
側面至近で下方に突出するように設けられた連係
片62,63とを有する。
このようなスライダ44は前部被案内部60の
切欠溝60aに前部保持部材であるねじ48を摺
動自在に嵌合して、ねじ頭で抜けないように保持
し、また、後部被案内部61の屈曲片61aを後
部保持部材であるガイド49に摺動自在に連係さ
せることにより、自動車の前後方向に摺動自在に
保持されており、また、スライダの前部一側に突
設された突起64とシヤシー42の前部上面に突
設された突起65との間にコイルばね66を張設
することによりスライダは常時前方向に付勢さ
れ、溝60aの後端部がねじ48に当ることによ
り、定位に停止されている。
連係片62,63は少なくとも前部が円弧状に
湾曲され、その湾曲部は外側面に円弧中心に向か
つて内側に傾斜するテーパ面62a,63aを有
する。そして、スライダ43がばね66による付
勢によつて定位に存するときは、各係止片62,
63は湾曲部がボデイ44の左右各側の孔56,
57及び連結筒47の左右各側の開口の後部を遮
閉している(第1,12,14〜17図参照)。
スライダ43はまたカム53側の側面後部に、
前方向に下り傾斜するテーパ面67aを備えてほ
ぼ三角形状に前記カム53の回転面に向つて突出
する被動作片67を有する。そして、入力軸50
がゼンマイ駆動部Dのエネルギー出力により巻上
げ時と逆方向に、すなわち、第17,18図にお
いて反時計方向に回転されると、一緒に回転する
カム53が被動作片67のテーパ面67aを押す
ため、そのテーパ面とカムの摺接によりスライダ
43が後方(第17,18図では左方向)に摺動
され、従つて、連係片62,63が連結筒47の
開口から離間し、これを開放する。
[作用] 続いて、上記構成を有するタイヤAと自動車B
を用いて、この変形玩具を遊ぶときの作用を説明
する。
一方の分割タイヤA1、すなわち、巻上げ片3
0とストツパ36,37を備えている分割タイヤ
の収納凹部281内に、自動車Bを所定の向きを
もつて、すなわち歯車51を備えた側面を収納凹
部281に向けて、ストツパ36,37をそれぞ
れボデイのボンネツトとリヤウインドの上側に位
置させ、かつ、回転軸31の先端をボデイの孔5
6に合致させながら歯車51をガイド35の内側
に嵌合して自動車を収納凹部281の側壁に押し
付ける。これにより、ガイド35に案内された歯
車51の一部が軸受33の切欠部33cにおいて
分割タイヤの歯車32と噛み合い、また、回転軸
31の先端がボデイの孔56の内側においてスラ
イダ43の一方の連係片62のテーパ面62aに
突当るため、スライダはばね66の付勢に打勝つ
て後方に移動され、従つて、その間に回転軸31
の先端が連結筒47の開口内に挿入され、ばね6
6により復帰したスライダの連係片62は回転軸
31の係止部34と連係するため、回転軸31の
先端が連結筒47内の弾発体54により弾発力を
受けても、自動車Bは左右いずれか半分が分割タ
イヤA1に収納され、連結された状態が保たれる。
次に、先の分割タイヤA1を自動車側に押した
ままで、もう一つの分割タイヤA2を、その収納
凹部282を自動車側に向けるとともに、周壁2
2の開口端縁を先の分割タイヤA1の開口端縁に
合致させてこれに嵌合すべく、分割タイヤA2
分割タイヤA1側に押すと、突起40が自動車B
の他の側面の孔57に押入されるため、突起40
の先端がスライダ43のもう一つの連係片63の
テーパ面63aを押し、従つて、スライダが後方
に移動されるので、突起40の先端は連結筒47
の他の開口に挿入される。これと同時にスライダ
43は復帰し、連係片63が突起40の係止部4
1に連係する。従つて、分割タイヤA2も自動車
Bに連結保持される。また、二つの分割タイヤ
A1,A2の周壁261,262の開口端縁が嵌合し
て外見上一体に連続する周壁のように見える。
こうして、分割タイヤA1,A2が自動車Bを収
納隠蔽するとともに、一つのタイヤの外観を呈し
て、自動車によつて保持される。そして、タイヤ
は周壁外側面に転動防止部材38,39を有する
ので、一定の位置に起立状態で静置することがで
きる。
また、一方の手でタイヤの外側面を押え、他方
の手でタイヤの巻上げ片30を所定方向に回す
と、分割タイヤA1の回転軸31と歯車32及び
自動車Bの歯車51及び入力軸50を介して、自
動車のゼンマイ駆動部の入力軸50が回転され
て、ゼンマイが巻上げられ、エネルギーが蓄積さ
れる。充分に巻上げた後、タイヤAから両手を離
すと、ゼンマイのエネルギー放出によりゼンマイ
駆動部の出力歯車列が回転され、入力軸50も逆
回転される。従つて、入力軸50に固着されたカ
ム53が所定方向(第17,18図において反時
計方向)に回転されるため、第18図に示すよう
にスライダ43の被動作片67のテーパ面67a
を介して、スライダ42をばね66に抗して後方
に摺動させる。そのため、スライダの連係片6
2,63がそれぞれ分割タイヤA1の回転軸31
の係止部34及び分割タイヤA2の突起40の係
止部41から離脱して係止を解く。従つて、連結
筒47内の弾発体54による弾発力を受けている
回転軸31と突起40の係止が解除されるため、
回転軸及び突起が連結筒47及びボデイの孔5
6,57から離脱し、第10図に示すように各分
割タイヤA1,A2が勢い良く左右に分割離間され、
タイヤに収納されていた自動車Bが分割タイヤの
間に放置され、床面に落下する。
自動車の車輪(後輪)46はタイヤから手を離
した時点からゼンマイ駆動部により回転されてい
る。従つて、第10図に示すように、タイヤの分
割離間により床面に落下すると同時に、自動車は
床面を走り出す。つまり、この変形玩具では、タ
イヤであつたものが、巻上げ片の操作後、手を離
すと、カムが所定位置まで回転する数秒程度の経
過後にタイヤが突然に二つに割れ、その中から自
動車が出現していきなり走行するから、変形過程
の面白さ、意外性、瞬敏性が楽しめる。
ゼンマイ駆動部Dの出力歯車列に上記減速手段
11,13,14,16,17及び変速レバー1
9を設け、その変速レバーを自動車の後尾より後
方に突出するとともに、シヤシー41の後部にそ
の変速レバーを常時高速側に付勢するバネ25を
備え、また、分割タイヤA1の収納凹部281の内
側に、この収納凹部に自動車を収納する際に前記
変速レバー19をバネ25に抗して低速側に移動
した状態に保持するストツパ68を突設してい
る。
上記構成により、上述のように巻上げ片30、
歯車51及び入力軸50を介して巻上げられたゼ
ンマイ72から出力するときは、出力歯車列であ
る大歯車74、第2遊び歯車15、第2中間歯車
7、第1遊び歯車11の順序で駆動力が伝達され
る。そして、自動車Bがまだタイヤ内に収納され
ている間は、変速レバー19が下位にあつて、第
1遊び歯車11が減速軸14の歯車13と噛み合
つている。従つて、脱進歯17により回転速度が
減速されるから、第2中間歯車7に噛み合つてい
る歯車10を有する車軸9も同じく減速されるた
め、タイヤ内での車輪45は低速で回転して、ゼ
ンマイのエネルギーの瞬時減速が防止される。
これに対して、タイヤが分割して、自動車が出
ると同時に、変速レバー19がバネ25により下
動されて、動作片21により第1遊び歯車11が
斜孔12の上位に移動され、第2中間歯車7及び
減速軸14のいずれからも離間される。従つて、
ゼンマイの駆動力は出力歯車列の大歯車4、第2
遊び歯車15、第2中間歯車7、車軸の歯車10
の順序に伝達され、減速軸14には伝達されない
ため、車軸9すなわち後輪45は高速回転する。
すなわち、自動車は床面等に着地すると、高速で
走行する。
[この考案の効果] 上述のように、この考案によれば、ゼンマイ駆動
部を有する走行玩具を収容体に収容して、外部か
らゼンマイの巻上げをすることができ、巻上げ
後、手を離すと、ゼンマイの低速出力によりゆつ
くり収容体が二分割され、中から走行玩具が着地
すると同時にゼンマイの高速出力により走行する
ことを見て楽しむことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は収容体が割れて、中から自動車が出て
走行する状態を示す斜視図、第2図は展開前の収
容体の斜視図、第3図は同じく収容体の反対側よ
り見た斜視図、第4図は分割された一方側の内部
を示す斜視図、第5図は収容体の縦断面図、第6
図は自動車の分解斜視図、第7図はゼンマイ駆動
部のケース上面部を取り除いて示す平面図、第8
図は同じく分解斜視図、第9図は変速レバーの斜
視図、第10図は変速レバーと遊び歯車の伝動位
置及び非伝動位置との関係を示す概念図である。
第11図は自動車の側面図、第12図は反対側の
側面図、第13図はボデイを取り除いた自動車の
斜視図、第14図は同じく反対側より見た斜視
図、第15図は収容体を保持し、解放する手段の
一側面を示す斜視図、第16図及び第17図は同
じく解放手段の動作を示す要部の正面図である。 D……ゼンマイ駆動部、3……ゼンマイ、4,
5,6,7,10,11,13,15,16……
歯車、4,6,7,10,15……出力歯車列、
11,12,14,17……減速手段、11……
遊び歯車、12……斜孔、14……減速軸、17
……脱進歯、18……縦長孔、19……変速レバ
ー。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (イ) 収容体と、走行玩具とからなり、 (ロ) 前記収容体は、対向して開口する収容凹部を
    有する二つのカツプ状の分割体からなり、 一方の分割体は、底部外側面において回転自
    在に備えられたゼンマイ巻き上げ片と、一端が
    前記ゼンマイ巻き上げ片に固着され、前記分割
    体の底部を貫通して前記収納凹部の開口面方向
    に突出され、先端部に係止部を備えた回転軸
    と、その回転軸上に収納凹部の底部至近におい
    て固着された歯車と、前記分割体の底部内側面
    に前記歯車から隔てて、かつ、その歯車に対向
    して突設された円弧状のガイドとを有し、 他方の分割体は、前記収納凹部の底部から開
    口面方向に突出し、先端部に係止部を備えた突
    起を有し、 前記分割体のいずれか一方の収納凹部内側に
    後記変速レバーを押下するための押下片が設け
    てあり、 (ハ) 前記走行玩具は、シヤシーと、このシヤシー
    の上面に前後方向に摺動自在に保持されたスラ
    イダと、このスライダの上側から前記シヤシー
    に固着されるボデイとを有し、 前記シヤシーには、前輪と、後輪と、ゼンマ
    イ駆動ユニツトと、前記シヤシーの前後方向の
    ほぼ中央において両端部の開口を左右方向に向
    けて取付けられた連結筒とを有し、その連結筒
    内には弾性部材が備えてあり、 前記ゼンマイ駆動ユニツトは、ゼンマイと前
    記後輪の車軸との間に出力速度が異なる二つの
    噛合系統を有する歯車列を有し、前記ボデイの
    後方に延出された変速レバーの操作により噛合
    系統を選択しうるものであつて、前記変速レバ
    ーを高速側に付勢する付勢部材を有し、前記ゼ
    ンマイの巻上げ軸の一端は前記ボデイの側面ま
    で突出されて、その端部に歯車が固着され、か
    つ、前記巻上げ軸の他端にはカムが設けられて
    おり、前記歯車は前記分割体のガイドに嵌合さ
    れて前記分割体のの歯車と噛合可能なものであ
    り、 前記スライダは、左右両側面に円弧状をな
    し、かつ、その円弧の中心に向かつて内側に傾
    斜するテーパ面を有する連係片と、前記カムの
    回転領域に向かつて傾斜突出する被動作片とを
    有し、前記連係片が前記連結筒の一部を覆い、
    かつ、前記被動作片が前記カムに接近する方向
    に付勢部材より付勢してあり、 前記ボデイには、左右両側面に前記連結筒の
    開口を外部に臨ませる孔が設けてあり、 (ニ) 前記走行玩具は、前記収容体の両分割体の収
    容凹部に収容することができ、両分割体の収容
    凹部に収容したときは、前記変速レバーが前記
    変速レバー押圧片により低速側に押圧され、前
    記一方の分割体の回転軸は前記ボデイの前記ゼ
    ンイ巻上げ用歯車が設けてある側の側面の孔か
    ら前記連結筒の一端部内に前記弾性部材を押圧
    するまで挿入でき、前記他方の分割体の回転軸
    は前記ボデイの反対側面の孔から前記連結筒の
    他端部内に前記弾性部材を押圧するまで挿入で
    きること、 を特徴とするゼンマイ駆動玩具。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59111777A (ja) * 1982-12-15 1984-06-28 株式会社バンダイ 走行玩具の駆動機構
JPS60261486A (ja) * 1984-06-09 1985-12-24 株式会社 マルサン 走行玩具の駆動装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59111777A (ja) * 1982-12-15 1984-06-28 株式会社バンダイ 走行玩具の駆動機構
JPS60261486A (ja) * 1984-06-09 1985-12-24 株式会社 マルサン 走行玩具の駆動装置

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