JPH05331755A - 網状ウェブの製造方法 - Google Patents

網状ウェブの製造方法

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JPH05331755A
JPH05331755A JP13520992A JP13520992A JPH05331755A JP H05331755 A JPH05331755 A JP H05331755A JP 13520992 A JP13520992 A JP 13520992A JP 13520992 A JP13520992 A JP 13520992A JP H05331755 A JPH05331755 A JP H05331755A
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JP
Japan
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films
film
stretched
stretching
rolling
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Pending
Application number
JP13520992A
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English (en)
Inventor
Kintaro Aihara
金太郎 相原
Tadashi Honda
正 本多
Kazuhiko Kurihara
和彦 栗原
Hiroshi Yazawa
宏 矢沢
Riichi Oishi
利一 大石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Polymer Processing Research Institute Ltd
Eneos Corp
Original Assignee
Nippon Petrochemicals Co Ltd
Polymer Processing Research Institute Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 網状ウェブの製造方法に関し、異種の複数の
フィルムを用いたヨコ延伸網状ウェブの多種少量生産を
簡便な方式で製造できる網状ウェブの製造方法を実現す
ることを目的とする。 【構成】 タテ延伸したフィルムをヨコ方向に多数の切
り目を入れヨコに延伸するヨコ延伸網状体の製造方法に
おいて、ヨコ延伸ウェブ用原反が異種の複数のフィルム
からなり、それらを積層して幅方向の収縮を制限した状
態でタテ方向に1.1から3倍延伸し、延伸により異種
フィルムを一体化させるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は網状ウェブの製造方法に
関する。詳しくは、タテ延伸原反が異種の複数のフィル
ムからなり、それらを積層して幅方向の収縮を制限した
状態でタテ方向に延伸して異種フィルムを一体化させた
後、ヨコ方向に多数の切れ目を入れ、ヨコに延伸するヨ
コ延伸網状体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ヨコ方向(ヨコ軸方向)に一軸延伸され
た長尺フィルムは、易カット性を有し、粘着テープ等の
商品に使用されている。またヨコ一軸延伸体を、長さ方
向(タテ軸方向)に一軸延伸されたタテ一軸延伸フィル
ムと貼り合わせることにより、交叉配向性積層体とし
て、あるいは、縦横に強化された包装用資材として使用
されている。
【0003】一方、タテおよびヨコ一軸延伸フィルムを
各々延伸方向に割繊した割繊フィルムも交叉積層するこ
とによって、一種の不織布とも言うべき強化網状体が得
られる。このような網状体は、紙、アルミ箔などと貼り
合わせることによって、他種の包装用資材の強化材とし
て使用され、あるいは、単体としては通気性を有する強
化網状材料として使用されている。
【0004】従来から、上記のようなヨコ一軸延伸体を
得る方法としては、一般的には、原反フィルムの両耳端
部を把持して、その両把持部の間隔を機械的に徐々に拡
大することによって延伸を行うテンター法、あるいは、
特開昭55−65522号公報、特開昭55−1264
27号公報、特開昭55−101424号公報等に記載
されているように一対のプーリー間にフィルムを導入
し、末広がりの延伸軸跡となるように延伸する方法およ
びその装置等が提案されている。
【0005】これらの方法では、ヨコ一軸延伸を行う場
合、僅かな厚みむらによる未延伸部分の発生、あるいは
原反フィルムの僅かな不均一部分等による延伸時の延伸
切れなどの破断が発生し易い。この問題を解決するた
め、特開昭59−227422号公報において、汎用の
適宜の成形法によって得られた熱可塑性樹脂フィルムの
ヨコ一軸延伸を行う際に、予め軽度のタテ方向ロール圧
延処理を施すことによって得られる横一軸延伸体の物性
を何ら損なうことなく、ヨコ延伸性を改善する方法が提
案されている。この方法では、原反フィルムをまず圧延
しておき、その後ヨコスリットしてからヨコ延伸するこ
とにより良好な直交不織布のヨコ延伸網状ウェブが得ら
れる。
【0006】直交不織布のヨコ延伸網状ウェブのベース
ポリマー層以外に接着剤層や有色層を持ち込む方式とし
ては、多層ダイスによる共押出方式や、押出しラミネー
トなどの各種ラミネート方式、あるいは、接着剤や顔料
を溶解や分散させた溶液やエマルジョンとなし、その液
に浸漬したり、その液をスプレーしたりする方式があ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】直交不織布は種々の市
場や用途に用いられるため、多種類の色、種々の接着
剤、機能製品(例えば、水に濡れ易くする、水を吸収す
る、匂いを出す、臭いを消す、錆を止める、害虫を駆除
する)などの多種類の品種が必要である。これらの多品
種少量生産を簡便な方式で製造できる方法が要望されて
いる。しかし、前記の製造方法において、共押出法で
は、色や接着剤の切り替え時に、押出機やダイス内の樹
脂の洗いに多くの時間や樹脂が必要であり、しかも多く
の場合は他の樹脂での洗いは不充分で押出機やダイスの
分掃を行う必要がある。
【0008】また、押出しラミネート方式でも樹脂変え
には同様な問題があり、さらに押出しラミネートではベ
ースフィルムを加熱するので、その後のヨコ延伸性が悪
くなる欠点もある。また、溶液やエマルジョンを使用す
る方式は、液体成分を乾燥などで除去するためコストア
ップとなる。
【0009】本発明は、上記従来の問題点に鑑み、異種
の複数のフィルムを用いたヨコ延伸網状ウェブの多種少
量生産を簡便な方式で製造できる網状ウェブの製造方法
を実現しようとする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の網状ウェブの製
造方法に於いては、タテ延伸したフィルムをヨコ方向に
多数の切り目を入れヨコに延伸するヨコ延伸網状体の製
造方法において、ヨコ延伸ウェブ用の原反が異種の複数
のフィルムからなり、それらを積層して幅方向の収縮を
制限した状態でタテ方向に1.1から3倍延伸し、延伸
により異種フィルムを一体化させることを特徴とする。
【0011】また、それに加えて、上記タテ延伸が圧延
または近接延伸であることを特徴とする。この構成を採
ることにより、異種の複数のフィルムを用いたヨコ延伸
網状ウェブの多種少量生産を簡便な方式で製造できる網
状ウェブの製造方法が得られる。
【0012】
【作用】本発明では、延伸に圧延を用いた場合は圧延ロ
ールで原反の幅方向の収縮を制限し、近接延伸を用いた
場合には延伸用の2個の小径ロールの軸間距離を小さく
することにより原反の幅方向の収縮を制限することがで
き、その状態でタテ方向に延伸することにより異種フィ
ルムを一体化することができる。この一体化したタテ延
伸フィルムより公知の方法でヨコ延伸網状ウェブを製造
することができる。
【0013】
【実施例】図1は本発明の第1の実施例を説明するため
の図であり、圧延による異種フィルムの一体化方式を示
す図である。本実施例は同図に示すように先ずHDPE
またはPPなどのベースポリマーよりなるフィルムa,
a′と、接着性ポリマーフィルムbとcをゴムロール1
と加熱ロール2でニップし、加熱ロール2,3,4で予
熱して圧延ロール5,6へ導く。予熱ロール2,3,4
の温度は、ベースポリマーフィルムa,a′の融点より
低く、さらに接着フィルムb,cの融点より低い必要が
あり、さらにそれらのフィルムの軟化点より低いことが
望ましい。
【0014】圧延ロール6の表面速度は予熱ロール2,
3,4の表面速度より、目的とする圧延倍率だけ速い。
また、圧延ロール5の表面速度は、圧延ロール6と同速
でも良いが数%から数10%遅いことが望ましい場合が
ある。圧延ロール5と6の表面温度は、フィルムa,
a′,b,cの融点より低い温度であり、a,a′の軟
化点より低い温度が望ましいが、b,cの軟化点より高
くても良い。
【0015】圧延ロール5,6のギャップは、フィルム
a,a′b,cの厚みの合計より狭く、押し過ぎて圧延
ロール5,6の加圧点の前でフィルムが余るようでは良
くなく、また、ギャップが大き過ぎて圧延後のフィルム
8の幅がa,a′のフィルム幅より著しく(約10%以
上)狭くなるようでも好ましくない。このように圧延ロ
ール5,6の狭いギャップで急激に1.1〜3倍に圧延
(圧縮され、延伸されること)することにより4枚のフ
ィルムa,a′b,cは一体化されて1層のフィルム8
となる。
【0016】圧延ロール6は、熱処理ロールの役目もな
して圧延後のフィルムの変形歪みを除く。この変形歪み
を除かれたフィルムは加熱ロール6とゴムロール7でニ
ップされて圧延フィルム8となり、次のヨコスリット工
程に導かれる。フィルムb,cの幅はフィルムa,a′
の幅より狭くして、ヨコ延伸のグリップ部や製品の両耳
端部のトリミング部には接着フィルムb,cが無いよう
にすることが望ましい。
【0017】ヨコスリット工程に導かれた圧延フィルム
は、公知の方法でヨコ方向に多数の切り目が入れられ、
さらにヨコ方向に延伸されてヨコ延伸網状体に形成され
る。以上の本実施例によれば、原反の延伸時に圧延ロー
ルで幅方向の収縮を制限しながら異種フィルムを一体化
でき、その作業は従来に比し極めて簡便である。
【0018】図2は本発明の第2の実施例を説明するた
めの図であり、近接延伸により異種フィルムの一体化方
式を示す図である。同図において、ベースフィルムdと
eは例えば3層ダイスより製膜された表面に接着層を持
つベースフィルムで、fは着色フィルムである。これら
の複層フィルムはゴムロール11と加熱ロール12でニ
ップされて加熱ロール12と13で予熱される。予熱ロ
ール12と13および小径ロール14は同一表面速度
で、小径ロール14と15間でタテ方向に1.1〜3倍
に延伸される。
【0019】ロール14と15を小径にすることにより
延伸間距離Lを小さくすることができ、延伸フィルムの
幅収縮を小さくすることが出来る。小径ロール15と加
熱ロール16は同一表面速度で、加熱ロール16で延伸
により生じたフィルムの歪みを熱セットする。その延伸
フィルムはゴムロール17と加熱ロール16でニップさ
れ熱処理されたタテ延伸フィルム18として後工程のヨ
コスリット工程へ導かれる。
【0020】ヨコスリット工程に導かれた圧延フィルム
は、前実施例と同様にヨコ方向に多数の切り目が入れら
れ、さらにヨコ方向に延伸されてヨコ延伸網状体に形成
される。以上の本実施例によれば、原反延伸時に2個の
近接した小径ロールで延伸するため、該ロールにより原
反の幅方向の収縮を制限することができ、同時に異種フ
ィルムを一体化でき、その作業は従来に比し極めて簡便
である。
【0021】図3は本発明の第3の実施例を説明するた
めの図である。本実施例は近接延伸と圧延を一体化させ
た方式(近圧延と略す)の例で、異種フィルムであるベ
ースポリマーフィルムaと着色した接着性ポリマーフィ
ルムbを近圧延で一体化させるものである。同図におい
て、21,24はゴムロール、22,23は加熱ロール
であり、フィルムa,bはゴムロール21と加熱ロール
22でニップし、積層され、該加熱ロール22で予熱さ
れ、加熱ロール23との間に導かれる。
【0022】加熱ロール23の表面速度は、加熱ロール
12より、目的とする延伸倍率だけ速い。また加熱ロー
ル12と13のギャップは、フィルムa,bの厚さの合
計より小さく、この狭いギャップで急激に圧縮されるこ
とにより2枚のフィルムは一体化されて1層のタテ延伸
フィルム25となる。以後の工程は前実施例と同様であ
る。この方式は第1の実施例の圧延と第2の実施例の近
接延伸の中間で、利点としては、圧延のようにギャップ
を厳密にコントロールする必要がなく、広い範囲で運転
できる極端な場合としてギャップがa,bフィルムの厚
さの合計より広くても(この場合は近圧延とは云えない
が)、図2の例として運転できる。
【0023】
【発明の効果】本発明に依れば、直交積層ウェブのヨコ
網状ウェブの製造において、次のような効果を発揮する
ことができる。 接着層の樹脂変えが容易。 種々の色に着色が容易。 多品種少量製品の製造が容易。 工程のロス時間の短縮が可能。 種々の機能を持つ層と複合することができる(接着
層、着色層、匂い成分、錆止め剤、水分吸収剤、害虫防
止剤などの薬剤)。 従来法では製造困難であった内部に着色層入れるこ
とも可能にした。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を説明するための図であ
る。
【図2】本発明の第2の実施例を説明するための図であ
る。
【図3】本発明の第3の実施例を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
a,a′…ベースポリマーフィルム b,b′…接着性ポリマーフィルム d,e…ベースフィルム f…着色フィルム 1,7,11,17,21,24…ゴムロール 2,3,4,12,13,16,22,23…加熱ロー
ル 5,6…圧延ロール 8,18,25…タテ延伸フィルム 14,15…小径ロール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢沢 宏 東京都国立市東2丁目25番地15号 (72)発明者 大石 利一 埼玉県川口市金山町13丁目30番地 コスモ 川口サンスクエア202号

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タテ延伸したフィルムをヨコ方向に多数
    の切り目を入れヨコに延伸するヨコ延伸網状体の製造方
    法において、ヨコ延伸ウェブ用の原反が異種の複数のフ
    ィルムからなり、それらを積層して幅方向の収縮を制限
    した状態でタテ方向に1.1から3倍延伸し、延伸によ
    り異種フィルムを一体化させることを特徴とする網状ウ
    ェブの製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、タテ延伸が圧延であ
    ることを特徴とする網状ウェブの製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1において、タテ延伸が近接延伸
    であることを特徴とする網状ウェブの製造方法。
JP13520992A 1992-05-27 1992-05-27 網状ウェブの製造方法 Pending JPH05331755A (ja)

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JP13520992A JPH05331755A (ja) 1992-05-27 1992-05-27 網状ウェブの製造方法

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