JPH05331650A - シリカ系被膜のパターン加工方法 - Google Patents
シリカ系被膜のパターン加工方法Info
- Publication number
- JPH05331650A JPH05331650A JP13932292A JP13932292A JPH05331650A JP H05331650 A JPH05331650 A JP H05331650A JP 13932292 A JP13932292 A JP 13932292A JP 13932292 A JP13932292 A JP 13932292A JP H05331650 A JPH05331650 A JP H05331650A
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- JP
- Japan
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- silica
- based coating
- silica film
- film
- resist
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【構成】本発明はシロキサン樹脂溶液を被処理面に塗
布、加熱キュアして得たシリカ系被膜上にレジストパタ
ーンを形成する前処理として、シリカ系被膜にアルカリ
処理を施すことを特徴とするシリカ系被膜のパターン加
工方法に関するものである。 【効果】本発明のシリカ系被膜のパターン加工方法によ
ると、シリカ系被膜のパターン加工において、レジスト
パターンを形成する際のレジスト残膜やシリカ系被膜を
エッチングする際のエッチング残渣の発生を抑制するこ
とができる。
布、加熱キュアして得たシリカ系被膜上にレジストパタ
ーンを形成する前処理として、シリカ系被膜にアルカリ
処理を施すことを特徴とするシリカ系被膜のパターン加
工方法に関するものである。 【効果】本発明のシリカ系被膜のパターン加工方法によ
ると、シリカ系被膜のパターン加工において、レジスト
パターンを形成する際のレジスト残膜やシリカ系被膜を
エッチングする際のエッチング残渣の発生を抑制するこ
とができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シリカ系被膜のパター
ン加工方法に関するものであり、さらに詳しくはレジス
ト現像時の現像残膜、およびシリカ系被膜エッチング時
のエッチング残渣の発生を抑制する方法に関するもので
ある。
ン加工方法に関するものであり、さらに詳しくはレジス
ト現像時の現像残膜、およびシリカ系被膜エッチング時
のエッチング残渣の発生を抑制する方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】一般に、二酸化ケイ素などから成るシリ
カ系被膜は、熱酸化法、CVD法、SOG法(Spin On
Glass 法)などの方法で作製される。中でも、SOG法
は、比較的低温処理で作製可能で、かつ、平坦化が可能
であるという特長を有するため、広く応用され、現在、
半導体素子の不純物の拡散防止膜、層間絶縁膜、凹凸の
平坦化膜などの目的に使用されている(「ULSIプロ
セス技術実務便覧」(サイエンスフォーラム社、津屋英
樹著、P202))。
カ系被膜は、熱酸化法、CVD法、SOG法(Spin On
Glass 法)などの方法で作製される。中でも、SOG法
は、比較的低温処理で作製可能で、かつ、平坦化が可能
であるという特長を有するため、広く応用され、現在、
半導体素子の不純物の拡散防止膜、層間絶縁膜、凹凸の
平坦化膜などの目的に使用されている(「ULSIプロ
セス技術実務便覧」(サイエンスフォーラム社、津屋英
樹著、P202))。
【0003】SOG法によるシリカ系被膜をパターン加
工する方法としては、該被膜上にポジ型あるいはネガ型
レジストによるレジストパターンを形成した後、O2 、
もしくはCF4 、もしくはそれらの混合ガス等を用いた
乾式エッチング、あるいは、バッファードフッ酸エッチ
ング液などを用いた湿式エッチングを行う方法が一般的
である(前記「ULSIプロセス技術実務便覧」,「エ
レクトロニクスの精密微細加工」(総合電子出版、楢岡
清威著、P77),「超LSIプロセスデータハンドブ
ック」(サイエンスフォーラム社、赤坂洋一著、P18
1))。
工する方法としては、該被膜上にポジ型あるいはネガ型
レジストによるレジストパターンを形成した後、O2 、
もしくはCF4 、もしくはそれらの混合ガス等を用いた
乾式エッチング、あるいは、バッファードフッ酸エッチ
ング液などを用いた湿式エッチングを行う方法が一般的
である(前記「ULSIプロセス技術実務便覧」,「エ
レクトロニクスの精密微細加工」(総合電子出版、楢岡
清威著、P77),「超LSIプロセスデータハンドブ
ック」(サイエンスフォーラム社、赤坂洋一著、P18
1))。
【0004】そして、従来、このレジストパターン形成
工程の前処理としては、通常、レジストとシリカ系被膜
の接着性を向上させるためにHMDS(ヘキサメチルジ
シロキサン)処理が行われていた。しかし、HMDS処
理を施した被膜上にレジストパターンを形成して、パタ
ーン加工を行うと、しばしば、レジスト現像残渣やシリ
カ系被膜のエッチング残渣が発生するという問題があっ
た。本発明者等が残渣発生原因について、詳細な検討を
行ったところ、これらの現像残渣、エッチング残渣はシ
リカ系被膜とレジストとがその界面で反応し、その2層
間に現像液に不溶な反応層が形成されているためである
ことがわかった。
工程の前処理としては、通常、レジストとシリカ系被膜
の接着性を向上させるためにHMDS(ヘキサメチルジ
シロキサン)処理が行われていた。しかし、HMDS処
理を施した被膜上にレジストパターンを形成して、パタ
ーン加工を行うと、しばしば、レジスト現像残渣やシリ
カ系被膜のエッチング残渣が発生するという問題があっ
た。本発明者等が残渣発生原因について、詳細な検討を
行ったところ、これらの現像残渣、エッチング残渣はシ
リカ系被膜とレジストとがその界面で反応し、その2層
間に現像液に不溶な反応層が形成されているためである
ことがわかった。
【0005】すなわち、SOG法によるシリカ系被膜
は、アルコキシシランを加水分解・縮合することによっ
て得られるシロキサン樹脂溶液を被処理面に塗布後、加
熱処理することによって得られる。この加熱処理によ
り、アルコキシシランの加水分解・縮合反応が進行し、
最終的には二酸化ケイ素となる。しかし、SOG法で作
製されたシリカ系被膜は、熱酸化法やCVD法で作製さ
れたものに比べると、部分的に、水酸基やアルコキシ基
などの反応基が残りやすい欠点がある。このため、シリ
カ系被膜上にレジストを塗布した場合、これら反応基が
レジストのポリマー成分あるいは感光成分などと反応
し、現像液に不溶な層が生成し、現像残渣、あるいは、
エッチング残渣が発生する。
は、アルコキシシランを加水分解・縮合することによっ
て得られるシロキサン樹脂溶液を被処理面に塗布後、加
熱処理することによって得られる。この加熱処理によ
り、アルコキシシランの加水分解・縮合反応が進行し、
最終的には二酸化ケイ素となる。しかし、SOG法で作
製されたシリカ系被膜は、熱酸化法やCVD法で作製さ
れたものに比べると、部分的に、水酸基やアルコキシ基
などの反応基が残りやすい欠点がある。このため、シリ
カ系被膜上にレジストを塗布した場合、これら反応基が
レジストのポリマー成分あるいは感光成分などと反応
し、現像液に不溶な層が生成し、現像残渣、あるいは、
エッチング残渣が発生する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、シリカ系被膜のパターン加工を、レジスト現像残渣
やシリカ系被膜のエッチング残渣の発生なく、良好に行
う方法を提供するものである。
は、シリカ系被膜のパターン加工を、レジスト現像残渣
やシリカ系被膜のエッチング残渣の発生なく、良好に行
う方法を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる本発明の目的は、
次の(A)〜(E)の工程を含むことを特徴とするシリ
カ系被膜のパターン加工方法により達成される。
次の(A)〜(E)の工程を含むことを特徴とするシリ
カ系被膜のパターン加工方法により達成される。
【0008】(A)シロキサン樹脂溶液を被処理面に塗
布した後、加熱処理をして、シリカ系被膜を形成する工
程。
布した後、加熱処理をして、シリカ系被膜を形成する工
程。
【0009】(B)該シリカ系被膜にアルカリ処理を施
す工程。
す工程。
【0010】(C)該シリカ系被膜上にレジストパター
ンを形成する工程。
ンを形成する工程。
【0011】(D)該シリカ系被膜をエッチングする工
程。
程。
【0012】(E)該シリカ系被膜からレジストパター
ンを除去する工程。
ンを除去する工程。
【0013】すなわち、本発明者らが、残渣発生を抑制
する方法について研究を重ねた結果、シリカ系被膜上に
レジストパターンを形成する前に、シリカ系被膜にアル
カリ処理を施すことによって、水酸基、アルコキシ基な
どの反応残基をシロキサンとし、レジスト反応層の生成
を抑制することができることを見出だした。特に、下地
シリカ系被膜の加水分解・縮合反応の反応率が低い場
合、すなわち、シロキサン樹脂溶液の樹脂中にフェニル
基が含まれている場合やレジストパターン形成前に行わ
れるシロキサン樹脂溶液塗布膜の加熱処理温度が350
℃以下の場合にアルカリ処理は有効であることを見出だ
した。
する方法について研究を重ねた結果、シリカ系被膜上に
レジストパターンを形成する前に、シリカ系被膜にアル
カリ処理を施すことによって、水酸基、アルコキシ基な
どの反応残基をシロキサンとし、レジスト反応層の生成
を抑制することができることを見出だした。特に、下地
シリカ系被膜の加水分解・縮合反応の反応率が低い場
合、すなわち、シロキサン樹脂溶液の樹脂中にフェニル
基が含まれている場合やレジストパターン形成前に行わ
れるシロキサン樹脂溶液塗布膜の加熱処理温度が350
℃以下の場合にアルカリ処理は有効であることを見出だ
した。
【0014】以下、本発明の工程を順に説明する。
【0015】本発明において使用されるシロキサン樹脂
溶液は、公知のアルコキシシランに水を加え、必要であ
れば溶媒、および触媒存在下で、加水分解・縮合するこ
とによって得られるものである。具体例としては、東京
応化工業製“OCD”シリーズ、日立化成工業製“HS
G”シリーズがある。
溶液は、公知のアルコキシシランに水を加え、必要であ
れば溶媒、および触媒存在下で、加水分解・縮合するこ
とによって得られるものである。具体例としては、東京
応化工業製“OCD”シリーズ、日立化成工業製“HS
G”シリーズがある。
【0016】このシロキサン樹脂溶液をスピンナー、デ
ィッピングなどの公知の方法によって被処理面に塗布
後、乾燥およびキュアなどの加熱処理をすることによ
り、シリカ系被膜が形成される。被処理面としては、シ
リコンウェハ、ガリウムヒ素ウェハ、ガラスセラミック
ス等の基板、あるいは、それらの基板上に形成された酸
化ケイ素、窒化ケイ素、酸化窒化ケイ素等の無機膜、ポ
リイミド等の有機膜、Al、Au、Cu、Ni、W等の
金属膜、および、それらの組み合わせ等が挙げられる。
乾燥およびキュアの温度は、溶媒等によって異なるが、
通常は乾燥温度は50〜230℃、キュアの温度として
は250〜500℃が選ばれる。しかし、これに限定さ
れるものではない。特に、乾燥およびキュアの温度が5
0〜350℃の範囲の場合には、後述のアルカリ処理の
効果が大きい。
ィッピングなどの公知の方法によって被処理面に塗布
後、乾燥およびキュアなどの加熱処理をすることによ
り、シリカ系被膜が形成される。被処理面としては、シ
リコンウェハ、ガリウムヒ素ウェハ、ガラスセラミック
ス等の基板、あるいは、それらの基板上に形成された酸
化ケイ素、窒化ケイ素、酸化窒化ケイ素等の無機膜、ポ
リイミド等の有機膜、Al、Au、Cu、Ni、W等の
金属膜、および、それらの組み合わせ等が挙げられる。
乾燥およびキュアの温度は、溶媒等によって異なるが、
通常は乾燥温度は50〜230℃、キュアの温度として
は250〜500℃が選ばれる。しかし、これに限定さ
れるものではない。特に、乾燥およびキュアの温度が5
0〜350℃の範囲の場合には、後述のアルカリ処理の
効果が大きい。
【0017】次に、必要に応じて、シリカ系被膜とレジ
ストとの密着性を向上させるためにヘキサメチルジシロ
キサン(HMDS)処理を行うことができる。HMDS
処理の方法は、HMDSガス中への暴露という形で行う
のが一般的である。
ストとの密着性を向上させるためにヘキサメチルジシロ
キサン(HMDS)処理を行うことができる。HMDS
処理の方法は、HMDSガス中への暴露という形で行う
のが一般的である。
【0018】そして、次に、シリカ系被膜にアルカリ処
理を施す。このアルカリ処理は、いかなる方法によって
も良いが、具体的には、アルカリ性水溶液への浸漬、あ
るいはアルカリ性気体への暴露がある。好ましくは、ア
ルカリ性水溶液への浸漬であり、具体的なアルカリとし
ては、特に限定されるわけではないが、テトラメチルア
ンモニウムハイドロオキサイド、アンモニア、モノエタ
ノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールア
ミン、ジメチルアミン、メチルアミン、水酸化カリウ
ム、水酸化ナトリウムなどがあり、これらを水に溶解さ
せることによって、アルカリ性水溶液を得ることができ
る。これらのアルカリのうち、安全性、作業性等の観点
から、テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド、
アンモニア、ジメチルアミン等を好ましく使用すること
ができる。さらに好ましくは、テトラメチルアンモニウ
ムハイドロオキサイドであり、具体例としては、東京応
化工業製“NMD−3”(テトラメチルアンモニウムハ
イドロオキサイドの2.38%水溶液)等があげられ
る。また、アルカリ性の強さについては、本発明の場
合,pH10以下の弱アルカリ性の水溶液で十分であ
る。pH10をこえる強アルカリ性である場合、長く浸
漬しすぎると、下地の基板との結合手を切断するため、
弱アルカリ性の場合より、浸漬時間を短くする必要があ
る。すなわち、弱アルカリ性の場合、浸漬時間は1〜7
分が適当であり、より好ましくは2〜5分である。強ア
ルカリ性の場合はそれより短くする必要がある。浸漬の
後、水洗し、窒素を吹きつけ、ホットプレート上で乾燥
する。乾燥温度としては100〜120℃が好ましい。
理を施す。このアルカリ処理は、いかなる方法によって
も良いが、具体的には、アルカリ性水溶液への浸漬、あ
るいはアルカリ性気体への暴露がある。好ましくは、ア
ルカリ性水溶液への浸漬であり、具体的なアルカリとし
ては、特に限定されるわけではないが、テトラメチルア
ンモニウムハイドロオキサイド、アンモニア、モノエタ
ノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールア
ミン、ジメチルアミン、メチルアミン、水酸化カリウ
ム、水酸化ナトリウムなどがあり、これらを水に溶解さ
せることによって、アルカリ性水溶液を得ることができ
る。これらのアルカリのうち、安全性、作業性等の観点
から、テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド、
アンモニア、ジメチルアミン等を好ましく使用すること
ができる。さらに好ましくは、テトラメチルアンモニウ
ムハイドロオキサイドであり、具体例としては、東京応
化工業製“NMD−3”(テトラメチルアンモニウムハ
イドロオキサイドの2.38%水溶液)等があげられ
る。また、アルカリ性の強さについては、本発明の場
合,pH10以下の弱アルカリ性の水溶液で十分であ
る。pH10をこえる強アルカリ性である場合、長く浸
漬しすぎると、下地の基板との結合手を切断するため、
弱アルカリ性の場合より、浸漬時間を短くする必要があ
る。すなわち、弱アルカリ性の場合、浸漬時間は1〜7
分が適当であり、より好ましくは2〜5分である。強ア
ルカリ性の場合はそれより短くする必要がある。浸漬の
後、水洗し、窒素を吹きつけ、ホットプレート上で乾燥
する。乾燥温度としては100〜120℃が好ましい。
【0019】次に、公知の方法によって、アルカリ処理
を施したシリカ系被膜上にレジストパターンを形成す
る。用いられるレジストは、ネガ型、ポジ型のいずれで
もよく、具体的には、東京応化工業製ポジ型フォトレジ
スト“OFPR−800”、“TSMR−8900”、
東京応化工業製ネガ型フォトレジスト“OMR−85”
等がある。
を施したシリカ系被膜上にレジストパターンを形成す
る。用いられるレジストは、ネガ型、ポジ型のいずれで
もよく、具体的には、東京応化工業製ポジ型フォトレジ
スト“OFPR−800”、“TSMR−8900”、
東京応化工業製ネガ型フォトレジスト“OMR−85”
等がある。
【0020】“OFPR−800”を例にパターン形成
方法を概説する。まず、シリカ系被膜上にレジストを
0.5〜3μm程度の必要膜厚になるようにスピンナー
塗布し、100〜120℃のホットプレート上で1〜2
分間乾燥する。その後、キヤノン(株)製露光機PLA
−501Fなどの露光機を用い、マスクを通して、5〜
20mW/cm2 (405nm)を選択的に露光する。
その後、東京応化工業製フォトレジスト用現像液“NM
D−3”に30秒〜2分間浸漬して現像し、水洗した
後、100〜120℃のホットプレート上で1〜2分間
乾燥することにより、レジストパターンが形成される。
方法を概説する。まず、シリカ系被膜上にレジストを
0.5〜3μm程度の必要膜厚になるようにスピンナー
塗布し、100〜120℃のホットプレート上で1〜2
分間乾燥する。その後、キヤノン(株)製露光機PLA
−501Fなどの露光機を用い、マスクを通して、5〜
20mW/cm2 (405nm)を選択的に露光する。
その後、東京応化工業製フォトレジスト用現像液“NM
D−3”に30秒〜2分間浸漬して現像し、水洗した
後、100〜120℃のホットプレート上で1〜2分間
乾燥することにより、レジストパターンが形成される。
【0021】このようにしてレジストパターンを形成し
た後、公知の方法によって、シリカ系被膜をエッチング
する。エッチング方法としては、乾式法と湿式法があ
る。乾式法としては酸素、SF6 、CF4 、ヘリウム、
アルゴンなどの単独または混合ガス中でのプラズマエッ
チングが使用される。湿式エッチング法において用いら
れるエッチング液としては、一般には、フッ酸とフッ化
アンモニウムの混合水溶液が好ましく用いられ、具体例
としては、橋本化成製のバッファードフッ酸“5:1B
HF”、“63BHF”、“1400BHF”などが挙
げられる。これらのエッチング液に必要時間、浸漬する
ことにより、レジストパターンに従ったパターン状にシ
リカ系被膜がエッチングされる。
た後、公知の方法によって、シリカ系被膜をエッチング
する。エッチング方法としては、乾式法と湿式法があ
る。乾式法としては酸素、SF6 、CF4 、ヘリウム、
アルゴンなどの単独または混合ガス中でのプラズマエッ
チングが使用される。湿式エッチング法において用いら
れるエッチング液としては、一般には、フッ酸とフッ化
アンモニウムの混合水溶液が好ましく用いられ、具体例
としては、橋本化成製のバッファードフッ酸“5:1B
HF”、“63BHF”、“1400BHF”などが挙
げられる。これらのエッチング液に必要時間、浸漬する
ことにより、レジストパターンに従ったパターン状にシ
リカ系被膜がエッチングされる。
【0022】次に、レジストパターンを剥離、除去す
る。剥離方法は、酸素プラズマへの暴露でも良いし、東
京応化工業製“OMR−502”などの公知のレジスト
剥離剤を用いた薬品処理によっても良い。
る。剥離方法は、酸素プラズマへの暴露でも良いし、東
京応化工業製“OMR−502”などの公知のレジスト
剥離剤を用いた薬品処理によっても良い。
【0023】上述の処理を施すことによって、パターン
ニングされたシリカ系被膜を得ることができるが、必要
に応じて、得られたシリカ系被膜をさらに加熱処理する
ことも可能である。加熱処理温度は、250〜500℃
の範囲で選択できる。
ニングされたシリカ系被膜を得ることができるが、必要
に応じて、得られたシリカ系被膜をさらに加熱処理する
ことも可能である。加熱処理温度は、250〜500℃
の範囲で選択できる。
【0024】以上、SOG法により作製したシリカ系被
膜のパターン加工方法について説明したが、本発明はS
OG膜に限るものではなく、熱酸化法、CVD法などに
よるシリカ系被膜でもその作製条件によって同様な問題
が生じる場合に有効な手段である。
膜のパターン加工方法について説明したが、本発明はS
OG膜に限るものではなく、熱酸化法、CVD法などに
よるシリカ系被膜でもその作製条件によって同様な問題
が生じる場合に有効な手段である。
【0025】
【実施例】次に、実施例により本発明をさらに詳細に説
明する。
明する。
【0026】実施例1 エチレングリコールモノブチルエーテル50g、水60
g、酢酸3gを混合し、これに、メチルトリイソプロポ
キシシラン220g(1.0mol)を混合したものを
攪拌しながら加えた。得られた溶液をシリコンウェハ上
にスピンナーで、1.0μm厚に塗布し、80℃のホッ
トプレート上で10分間乾燥し、続いて、窒素雰囲気の
300℃のオーブン中で30分間キュアした。この膜を
“NMD−3”(東京応化工業製)(テトラメチルアン
モニウムハイドロオキサイドの2.38%水溶液)に3
分間浸漬し、水洗、乾燥した。次にこの膜上に、東京応
化工業製ポジ型フォトレジスト“OFPR−800”を
1.5μm厚にスピンナー塗布し、110℃のホットプ
レート上で90秒乾燥した。その後、キャノン(株)製
露光機PLA−501Fを用い、マスクを通して、1
1.0mW/cm2 (405nm)を選択的に露光し
た。その後、東京応化工業製フォトレジスト用現像液
“NMD−3”に約1分間浸漬して現像し、水洗した
後、110℃のホットプレート上で90秒乾燥すること
により、レジストパターンが形成された。これをバッフ
ァードフッ酸“1400BHF”(橋本化成製)に5分
浸漬してエッチングを行った。次いで、東京応化工業製
のレジスト剥離剤“OMR−502”を用いて、フォト
レジストを除去すると、パターンニングされたシリカ系
被膜が得られた。
g、酢酸3gを混合し、これに、メチルトリイソプロポ
キシシラン220g(1.0mol)を混合したものを
攪拌しながら加えた。得られた溶液をシリコンウェハ上
にスピンナーで、1.0μm厚に塗布し、80℃のホッ
トプレート上で10分間乾燥し、続いて、窒素雰囲気の
300℃のオーブン中で30分間キュアした。この膜を
“NMD−3”(東京応化工業製)(テトラメチルアン
モニウムハイドロオキサイドの2.38%水溶液)に3
分間浸漬し、水洗、乾燥した。次にこの膜上に、東京応
化工業製ポジ型フォトレジスト“OFPR−800”を
1.5μm厚にスピンナー塗布し、110℃のホットプ
レート上で90秒乾燥した。その後、キャノン(株)製
露光機PLA−501Fを用い、マスクを通して、1
1.0mW/cm2 (405nm)を選択的に露光し
た。その後、東京応化工業製フォトレジスト用現像液
“NMD−3”に約1分間浸漬して現像し、水洗した
後、110℃のホットプレート上で90秒乾燥すること
により、レジストパターンが形成された。これをバッフ
ァードフッ酸“1400BHF”(橋本化成製)に5分
浸漬してエッチングを行った。次いで、東京応化工業製
のレジスト剥離剤“OMR−502”を用いて、フォト
レジストを除去すると、パターンニングされたシリカ系
被膜が得られた。
【0027】顕微鏡を用いて100倍に拡大して観察し
た結果、レジストパターン形成時のレジスト残膜やエッ
チング残渣は見られなかった。
た結果、レジストパターン形成時のレジスト残膜やエッ
チング残渣は見られなかった。
【0028】比較例1 実施例1と同じシロキサン樹脂溶液を、同条件で塗布、
乾燥、キュアしたのち、アルカリ処理を行わずに引き続
いて、この膜上に、実施例1と同様の方法で、1.5μ
m厚にフォトレジストをパターン形成し、これをバッフ
ァードフッ酸“1400BHF”(橋本化成製)に5分
浸漬して、エッチングを行った。顕微鏡で100倍に拡
大して観察したところ、エッチング残渣が見られた。
乾燥、キュアしたのち、アルカリ処理を行わずに引き続
いて、この膜上に、実施例1と同様の方法で、1.5μ
m厚にフォトレジストをパターン形成し、これをバッフ
ァードフッ酸“1400BHF”(橋本化成製)に5分
浸漬して、エッチングを行った。顕微鏡で100倍に拡
大して観察したところ、エッチング残渣が見られた。
【0029】実施例2 テトラヒドロフラン50g、ジメチルアセトアミド10
0g、水100g、ナフィオン5gを混合し、これに、
ジメチルジエトキシシラン74g(0.5mol)、メ
チルトリプロポキシシラン440g(2.0mol)、
ジフェニルジエトキシシラン27g(0.1mol)、
フェニルトリプロポキシシラン113g(0.4mo
l)を混合したものを攪拌しながら加えた。得られた溶
液をシリコンウェハ上にスピンナーで、0.8μm厚に
塗布し、120℃のホットプレート上で10分間乾燥
し、窒素雰囲気の450℃のオーブン中で2時間キュア
した。この膜を28%アンモニア水に3分間浸漬し、水
洗、乾燥した。次にこの膜上に、実施例1と同様の方法
で1.0μm厚にポジ型フォトレジストを実施例1と同
様の方法でパターン形成し、これをバッファードフッ酸
“63BHF”(橋本化成製)に3分浸漬してエッチン
グを行った。次いで、実施例1と同様の方法でフォトレ
ジストを除去すると、パターンニングされたシリカ系被
膜が得られた。
0g、水100g、ナフィオン5gを混合し、これに、
ジメチルジエトキシシラン74g(0.5mol)、メ
チルトリプロポキシシラン440g(2.0mol)、
ジフェニルジエトキシシラン27g(0.1mol)、
フェニルトリプロポキシシラン113g(0.4mo
l)を混合したものを攪拌しながら加えた。得られた溶
液をシリコンウェハ上にスピンナーで、0.8μm厚に
塗布し、120℃のホットプレート上で10分間乾燥
し、窒素雰囲気の450℃のオーブン中で2時間キュア
した。この膜を28%アンモニア水に3分間浸漬し、水
洗、乾燥した。次にこの膜上に、実施例1と同様の方法
で1.0μm厚にポジ型フォトレジストを実施例1と同
様の方法でパターン形成し、これをバッファードフッ酸
“63BHF”(橋本化成製)に3分浸漬してエッチン
グを行った。次いで、実施例1と同様の方法でフォトレ
ジストを除去すると、パターンニングされたシリカ系被
膜が得られた。
【0030】顕微鏡で100倍に拡大して観察した結
果、レジストパターン形成時のレジスト残膜やエッチン
グ残渣は見られなかった。
果、レジストパターン形成時のレジスト残膜やエッチン
グ残渣は見られなかった。
【0031】比較例2 実施例2と同じシロキサン樹脂溶液を、同条件で塗布、
乾燥、キュアしたのち、アルカリ処理を行わずに引き続
いて、この膜上に、実施例1と同様の方法で1.0μm
厚にポジ型フォトレジストをパターン形成した。顕微鏡
で100倍に拡大して観察したところ、レジスト残渣が
見られた。
乾燥、キュアしたのち、アルカリ処理を行わずに引き続
いて、この膜上に、実施例1と同様の方法で1.0μm
厚にポジ型フォトレジストをパターン形成した。顕微鏡
で100倍に拡大して観察したところ、レジスト残渣が
見られた。
【0032】実施例3 N−メチル−2−ピロリドン10g、水15g、リン酸
1gを混合し、これに、メチルトリエトキシシラン36
g(0.20mol)、メチルトリス(2−メトキシエ
トキシ)シラン7g(0.03mol)、フェニルトリ
ス(2−メトキシエトキシ)シラン17g(0.05m
ol)を混合したものを攪拌しながら加えた。得られた
溶液をシリコンウェハ上にスピンナーで、2.0μm厚
に塗布し、200℃のホットプレート上で10分間乾燥
し、窒素雰囲気の300℃のオーブン中で30分間キュ
アした。この膜をジメチルアミン40%水溶液に1分間
浸漬した後、水洗、乾燥した。この膜上に、実施例1と
同様の方法で、1.6μm厚にポジ型フォトレジストを
パターン形成し、これを橋本化成製バッファードフッ酸
“5:1BHF”(橋本化成製)に15分浸漬してエッ
チングを行った。次いで、実施例1と同様の方法でフォ
トレジストを除去すると、パターンニングされたシリカ
系被膜が得られた。
1gを混合し、これに、メチルトリエトキシシラン36
g(0.20mol)、メチルトリス(2−メトキシエ
トキシ)シラン7g(0.03mol)、フェニルトリ
ス(2−メトキシエトキシ)シラン17g(0.05m
ol)を混合したものを攪拌しながら加えた。得られた
溶液をシリコンウェハ上にスピンナーで、2.0μm厚
に塗布し、200℃のホットプレート上で10分間乾燥
し、窒素雰囲気の300℃のオーブン中で30分間キュ
アした。この膜をジメチルアミン40%水溶液に1分間
浸漬した後、水洗、乾燥した。この膜上に、実施例1と
同様の方法で、1.6μm厚にポジ型フォトレジストを
パターン形成し、これを橋本化成製バッファードフッ酸
“5:1BHF”(橋本化成製)に15分浸漬してエッ
チングを行った。次いで、実施例1と同様の方法でフォ
トレジストを除去すると、パターンニングされたシリカ
系被膜が得られた。
【0033】顕微鏡で100倍に拡大して観察した結
果、レジストパターン形成時のレジスト残膜やエッチン
グ残渣は見られなかった。
果、レジストパターン形成時のレジスト残膜やエッチン
グ残渣は見られなかった。
【0034】
【発明の効果】本発明のシリカ系被膜のパターン加工方
法によると、レジストパターンを形成する際のレジスト
残膜やシリカ系被膜をエッチングする際のエッチング残
渣の発生を抑制することができる。
法によると、レジストパターンを形成する際のレジスト
残膜やシリカ系被膜をエッチングする際のエッチング残
渣の発生を抑制することができる。
Claims (3)
- 【請求項1】次の(A)〜(E)の工程を含むことを特
徴とするシリカ系被膜のパターン加工方法。 (A)シロキサン樹脂溶液を被処理面に塗布した後、加
熱処理して、シリカ系被膜を形成する工程。 (B)該シリカ系被膜にアルカリ処理を施す工程。 (C)該シリカ系被膜上にレジストパターンを形成する
工程。 (D)該シリカ系被膜をエッチングする工程。 (E)該シリカ系被膜からレジストパターンを除去する
工程。 - 【請求項2】請求項1におけるシロキサン樹脂がフェニ
ル基を含有していることを特徴とするシリカ系被膜のパ
ターン加工方法。 - 【請求項3】請求項1における加熱処理温度が350℃
以下であることを特徴とするシリカ系被膜のパターン加
工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13932292A JPH05331650A (ja) | 1992-05-29 | 1992-05-29 | シリカ系被膜のパターン加工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13932292A JPH05331650A (ja) | 1992-05-29 | 1992-05-29 | シリカ系被膜のパターン加工方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05331650A true JPH05331650A (ja) | 1993-12-14 |
Family
ID=15242614
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13932292A Pending JPH05331650A (ja) | 1992-05-29 | 1992-05-29 | シリカ系被膜のパターン加工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05331650A (ja) |
-
1992
- 1992-05-29 JP JP13932292A patent/JPH05331650A/ja active Pending
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