JPH0533129A - Ti−Wターゲツト材 - Google Patents

Ti−Wターゲツト材

Info

Publication number
JPH0533129A
JPH0533129A JP21287391A JP21287391A JPH0533129A JP H0533129 A JPH0533129 A JP H0533129A JP 21287391 A JP21287391 A JP 21287391A JP 21287391 A JP21287391 A JP 21287391A JP H0533129 A JPH0533129 A JP H0533129A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
target material
target
sputtering
protrusion
particles
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP21287391A
Other languages
English (en)
Inventor
Akitoshi Hiraki
明敏 平木
Kaoru Masuda
薫 増田
Shunichiro Matsumoto
俊一郎 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Proterial Ltd
Original Assignee
Hitachi Metals Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Metals Ltd filed Critical Hitachi Metals Ltd
Priority to JP21287391A priority Critical patent/JPH0533129A/ja
Publication of JPH0533129A publication Critical patent/JPH0533129A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 スパッタリング中にパーティクルの発生が少
ないTi-Wターゲットを提供する。 【構成】 アルゴン圧 5.0×10マイナス3乗torr、直流
電流投入電力 10W/cm2の条件下で、25時間スパッタリン
グしたときに、ターゲット材表面に発生する最大径 50
μm以上の突起のターゲット材の通常表面と突起との境
界での面積の和がターゲット材表面積に対して2%以下で
あることを特徴とするTi−Wターゲット材である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体デバイスに使用さ
れるバリアメタル層の形成等に用いられるTi-Wターゲ
ット材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年のLSIの高集積化に伴い、Al配線と
半導体基板Siのコンタクト部における拡散析出部によ
るコンタクトマイグレーションなどのAl配線のマイグ
レーションが問題となってきた。その対策として近年バ
リアメタル層が検討されてきた。バリアメタル層として
は、Ti-W薄膜(代表的にはTi:10wt%、残部Wの組成を
有する。)が多く使用され、その形成法としてはターゲ
ットをスパッタリングする方法が採用されている。
【0003】この薄膜用Ti-Wターゲット材は、一般に
W粉末とTi粉末とを混合し、ホットプレスすることに
より製造されている。しかしながら、従来のTi-Wター
ゲットの原料となるTi粉末は酸素含有量が高く、酸素
含有量の多いターゲットしか得られていなかった。この
ような酸素含有量の多いターゲットでは、スパッタリン
グ中の酸素の放離により、ターゲットの割れ、生成皮膜
の酸化、皮膜品質のばらつき等が生じ好ましくない。
【0004】最近、このようなTi-Wターゲットの酸素
含有量を減らす方法として、米国特許4,838,935号公報
にTi粉末の少なくとも一部を水素化したTiと置き換え
ること、あるいはバイノーダル(binodal)な粒径分布を
有するW粉末と水素化したTi粉もしくは水素化したTi
粉とTi粉の混合物を用いることにより、高密度低気孔
率にできること、およびカーボンおよび酸素の含有量を
低減できることが開示された。また、同様にTi-Wター
ゲットの酸素含有量を低減する方法として、特開昭63-3
03017号には、W粉末と水素化したTi粉を混合し、脱水
素後あるいは脱水素しながらホットプレスを行なう方法
が開示されている。この水素化したTi粉末の使用は、
それ自体酸化防止に有効であるとともに、Ti粉末に比
べ粉砕性が良好であるため、粉砕時の酸素ピックアップ
量を減ずることができるものである。このようにして、
900ppm以下という低酸素濃度のTi-Wターゲットが得ら
れるようになった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】最近の半導体製品の電
極パターンの高密度・細線化に伴い、前述の低酸素濃度
のTi-Wターゲットを用いてスパッタリングしても、ス
パッタリングにより成膜した薄膜に巨大粒子、いわゆる
パーティクルが付着し、電極配線を断線させるという新
たな問題が生じてきた。このパーティクルの発生はTi-
Wターゲットの酸素含有量を減ずるだけでは解決できな
かった。本発明は、パーティクル発生の極めて少ないT
i-Wターゲット材を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、Ti-Wター
ゲット材とパーティクルの発生原因との関係を詳しく検
討したところ、スパッタリング中にターゲット表面に生
成するほぼ円錐形状の突起がパーティクル発生と関係す
ることを見出し、特定の大きさ以上の突起が発生しにく
いターゲットがスパッタリング中のパーティクルを抑制
する上で特に有効であることを見出した。
【0007】すなわち本発明は、アルゴン圧 5.0×10マ
イナス3乗torr、直流電流投入電力10W/cm2の条件下で25
時間スパッタリングしたときに、ターゲット材表面に発
生する、最大径50μm以上の突起のターゲット材の通常
表面と突起との境界での面積の和が、ターゲット材表面
積に対して2%以下であることを特徴とするTi−Wター
ゲット材である。
【0008】本発明において、スパッタ条件としてアル
ゴン圧、直流での投入電力、スパッタ時間を規定したの
は、本発明のターゲット材を特定するためであって、こ
のような条件にのみ使用するターゲット材という意味で
はない。また、本発明でいう最大径は、ターゲット材の
通常表面と突起との境界の最大の径に対応する。本発明
において最大径50μm以上の突起のターゲット表面に対
する面積占有率の和を2%以下と規定したのは、ターゲッ
ト表面に最大径50μm以上のような突起が存在すると、
スパッタリング期間に、本来成膜される基板に付着すべ
きTi-Wの膜がその突起を包むように付着する。このT
i-Wの膜はスパッタリング期間中に厚くなっていき、あ
る程度厚くなると剥離し、これがパーティクルの発生原
因となるからである。最大径50μm未満の突起は小さい
ために突起にTi−Wの膜が付着しにくいため、パーテ
ィクルの原因になり難く、特に最大径50μm以上の突起
の発生を少なくすることがパーティクル発生を抑制する
ためには有効なのである。
【0009】具体的な本発明の突起の形状は、図1のよ
うになる。図1(a)は突起をターゲット材の上から見
た図であり、図1(b)は突起の断面図である。図1に
示す突起は、ターゲット組織そのものの突起部1と突起
部1に付着した膜2でなっている。本発明でいう突起は
図1のような膜2が存在せず、突起部1のみで構成され
るものもある。したがって、膜が付着している場合は膜
を含み、その最大径は図1(a)の径dで与えられ、膜
が付着していない時は、ターゲット組織そのものの突起
部とターゲット材の通常表面との境界での最大径で与え
られる。膜の有無にかかわらず、パーティクルの原因に
なるのは、ターゲット材の通常表面からの突起部の一部
または全部の剥離によるからである。図1のような突起
はターゲット材の表面に何点か存在するので、突起の面
積占有率を計算するのは、突起の根元部、すなわちター
ゲット材の通常表面と突起との境界面での面積の和を計
算する。
【0010】上述の突起の発生は、例えば原料となるT
iおよびW粉末を微細化したり、Ti粉末とW粉末との混
合を均一にしたり、Ti粉およびW粉を焼結してから熱
処理することにより抑制できるが、突起の発生は焼結時
の温度、圧力にも影響されるため、特に製造条件は規定
しない。
【0011】
【実施例】
(実施例1)高純度W粉末(純度99.999%以上、平均粒径
5μm以下)と水素化した高純度Ti(純度99.99%以上、平
均粒径75μm以下:以下水素化チタンという)とを水素化
チタンが10.36wt%になるように配合し、W内張りのポッ
トとW製ボールを使用した専用ボールミル内に投入した
後、ポット内を真空排気した後、Arガスで置換し非酸化
性雰囲気とし、90分間粉砕しつつ混合した。得られた混
合粉を内径400φのHIP缶内に充填し、5×10マイナス5
乗torrに真空排気しながら、700℃×24時間加熱し、脱
水素処理を行った。脱水素後HIP缶を封止し、1250℃×2
時間、1000atmの条件でHIP処理をおこなった。得られた
焼結材を1400℃×25hの条件で10マイナス5乗torrの雰
囲気下で熱処理を行いターゲット材を得た。このターゲ
ット材をφ300に加工し、ターゲットとした。このター
ゲットを用いてφ6″ウェハーに対して、雰囲気を10マ
イナス6乗torrより減圧してからArを導入し、5.0×10
マイナス3乗torrに調製し、DC投入電力 10.0W/cm2
条件で25時間スパッタリングした。スパッタリング後の
ターゲット材外観を図2に示す。図2の(a)はターゲ
ット材を上から見た図であり、図2の(b)はターゲッ
ト材の断面図である。
【0012】表面に黒く見える班点が突起3である。タ
ーゲット材には、エロージョン部4と非エロージョン部
5が表われれるか、特に非エロージョン部5に多く突起
3が発生している。最大径 50μm以上の巨大な突起物の
発生状況を画像処理により定量的に測定した結果、ター
ゲット材表面積に対する占有率は1.5%であった。この時
のパーティクル発生数を調べたところ、0.5μm以上のパ
ーティクル数が8ヶ/φ6″ウェハーと非常に少ないこと
がわかった。
【0013】(実施例2)実施例1と同様の条件でHI
P処理まで行い、得られた焼結体に対して、熱処理なし
と1400℃で2,5,10,25,50時間、それぞれ10マイナス5乗t
orr雰囲気で熱処理を行い、ターゲット材を作製した。
ターゲット材はφ300に加工され実施例1と同一の条件
でスパッタし、その時の最大径50μm以上の突起物の発
生量と最大径 0.5μm以上のパーティクル発生数の関係
を調べた。その結果を図3に示す。突起物占有率が2%以
下のターゲット材は著しくパーティクル数が少ないこと
がわかる。なお、図3の測定点は右から熱処理なし
(A)、1400℃で2時間の加熱(B)、5時間の加熱
(C)、10時間の加熱(D)、25時間の加熱(E)、50
時間の加熱(F)の順である。
【0014】また、図4に熱処理をしないターゲット材
に発生したターゲット表面の突起3の金属組織写真を示
す。図4に示した突起は図1で示す構成を有している。
また、図4の膜2は剥離部6が確認され、突起部1を被
っていた膜2が飛散し、パーティクルの原因になってい
ることがわかる。また、図5は突起3の断面を示す金属
組織写真であり、突起部1に膜2が付着した状態が確認
できる。なお、図4と図5は同一の突起を示したもので
はない。図4および図5より、ターゲット材のスパッタ
リング期間中に発生する突起を抑制することが、パーテ
ィクルの発生の一因を除くことに有効であることがわか
る。
【0015】
【発明の効果】本発明のターゲット材を用いればパーテ
ィクル発生の極めて少ないスパッタリングが実施できる
ので、半導体デバイスの品質向上に非常に有効なターゲ
ットおよび薄膜を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は突起の不可外観を示す図であり、
(b)は突起の断面を示す図である。
【図2】(a)はスパッタリング後のターゲット外観を
示す図であり、(b)はその断面を示す図である。
【図3】突起占有率とパーティクル数の関係を示す図で
ある。
【図4】突起表面の金属組織写真である。
【図5】突起断面の金属組織写真である。
【符号の説明】
1 突起部 2 膜 3 突起 4 エロージョン部 5 非エロージョン部 6 剥離部

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 アルゴン圧 5.0×10マイナス3乗torr、
    直流電流投入電力 10W/cm2の条件下で25時間スパッタリ
    ングしたときに、ターゲット材表面に発生する、最大径
    50μm以上の突起のターゲット材の通常表面と突起との
    境界での面積の和が、ターゲット材表面積に対して2%以
    下であることを特徴とするTi−Wターゲット材。
JP21287391A 1991-07-30 1991-07-30 Ti−Wターゲツト材 Pending JPH0533129A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21287391A JPH0533129A (ja) 1991-07-30 1991-07-30 Ti−Wターゲツト材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21287391A JPH0533129A (ja) 1991-07-30 1991-07-30 Ti−Wターゲツト材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0533129A true JPH0533129A (ja) 1993-02-09

Family

ID=16629685

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21287391A Pending JPH0533129A (ja) 1991-07-30 1991-07-30 Ti−Wターゲツト材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0533129A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5572411A (en) * 1993-05-07 1996-11-05 Enplas Corporation Surface light source device
US5600455A (en) * 1994-08-31 1997-02-04 Enplas Corporation Prismatic member with coarsened portions or triangular prismatic and semi-circular prismatic members arranged on a flat light emitting surface
US5993020A (en) * 1993-07-23 1999-11-30 Nitto Jushi Kogyo Kabushiki Kaisha Light scattering and guiding light source device and liquid crystal display

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5572411A (en) * 1993-05-07 1996-11-05 Enplas Corporation Surface light source device
US5993020A (en) * 1993-07-23 1999-11-30 Nitto Jushi Kogyo Kabushiki Kaisha Light scattering and guiding light source device and liquid crystal display
US5600455A (en) * 1994-08-31 1997-02-04 Enplas Corporation Prismatic member with coarsened portions or triangular prismatic and semi-circular prismatic members arranged on a flat light emitting surface

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5306569A (en) Titanium-tungsten target material and manufacturing method thereof
US5160534A (en) Titanium-tungsten target material for sputtering and manufacturing method therefor
JP2794382B2 (ja) スパッタリング用シリサイドターゲット及びその製造方法
WO1992018657A1 (en) Method of producing tungsten-titanium sputter targets and targets produced thereby
EP2548993B1 (en) Sputtering target and manufacturing method therefor
US5470527A (en) Ti-W sputtering target and method for manufacturing same
TWI357932B (ja)
JP6479788B2 (ja) スパッタリングターゲット及びその製造方法
US6352628B2 (en) Refractory metal silicide target, method of manufacturing the target, refractory metal silicide thin film, and semiconductor device
JP3792007B2 (ja) スパッタリングターゲットの製造方法
US5298338A (en) Titanium-tungsten target material and manufacturing method thereof
JP4578704B2 (ja) W−Tiターゲット及びその製造方法
JPH0533129A (ja) Ti−Wターゲツト材
JP4634567B2 (ja) タングステンスパッタリングターゲットの製造方法
JPH1150242A (ja) 電極膜形成用Cu系スパッタリングターゲットおよびその製造方法ならびにCu系電極膜
JP3037772B2 (ja) Ti−Wターゲット材およびその製造方法
JP2859466B2 (ja) Ti−Wターゲット材およびその製造方法
JP3073764B2 (ja) Ti―Wターゲット材およびその製造方法
KR960001594B1 (ko) Ti-W 타겟재 및 그 제조방법
JP2012246574A (ja) スパッタリングターゲット及びその製造方法
JPH05156384A (ja) チタン−タングステンターゲット材の製造方法
JPH0770744A (ja) Ti−Wターゲット材およびその製造方法
JPH0610126A (ja) Ti−Wターゲット材およびその製造方法
JP6436006B2 (ja) スパッタリングターゲット及びその製造方法
KR930003516B1 (ko) 스퍼터링용 티탄-텅스텐 타겟 재료 및 이의 제조방법