JPH053310Y2 - - Google Patents

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JPH053310Y2
JPH053310Y2 JP6724787U JP6724787U JPH053310Y2 JP H053310 Y2 JPH053310 Y2 JP H053310Y2 JP 6724787 U JP6724787 U JP 6724787U JP 6724787 U JP6724787 U JP 6724787U JP H053310 Y2 JPH053310 Y2 JP H053310Y2
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foam
panel
thermal expansion
ceramic plate
ceramic plates
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、無機発泡体を中間層としてその表
裏両側に化粧板としての大形陶磁器板を固着一体
化して成るサンドイツチ構造の大形発泡パネルに
関する。
(従来技術及び考案が解決しようとする問題点) 近年、大形の陶磁器板(例えば大きさが600×
1800mm程度)が開発されており、而してその用途
としてかかる陶磁器板を化粧板として無機発泡体
の表面に固着して壁用或いは床用の建材とした
り、表裏両面にかかる陶磁器板を固着して間仕切
用、パーテーシヨン用、ドア用の建材として用い
ることが考えられている。
後者のサイドイツチ構造の大形発泡パネルの製
造方法として普通に考えられるのは、無機発泡体
の表面と裏面とに大形陶磁器板を接着剤にて固着
して一体化する方法である。しかしながらこの場
合には発泡材料の発泡により発泡体を製造する工
程と、これに大形陶磁器板を固着する工程の2工
程が必要であつて面倒である。
これに対し、発泡材料の表裏両側に大形陶磁器
板を重ねて発泡材料を発泡させ、同時に発泡材料
中のバインダ成分によつてそれら大形陶磁器板を
発泡体に固着一体化するようにすれば工程が1工
程ですむし、サンドイツチ構造パネルの反りを防
止できて有利である。本法の場合、加熱・冷却時
における膨張或いは収縮が三層同時に起こり、而
して中間層としての発泡体と化粧板としての大形
陶磁器板との熱膨張量、収縮量の差が表側と裏側
とで互いに打ち消されてパネル全体の反りが生じ
ないようになるのである。この他、発泡時に表裏
両面の陶磁器板に圧力を均一にかけておけば発泡
材の充填量のバラツキ或いは発泡度合のバラツキ
に基づくパネル厚さの不均一化を防げる利点も生
ずる。
しかしながら一方で発泡体と表裏両面の大形陶
磁器板との熱膨張或いは収縮の差に基づく歪がそ
れらの固着界面に残留し、これが大形陶磁器板と
発泡体との固着剥離を生ずる原因となる不具合も
生ずる。
(問題点を解決するための手段) 本考案の大形発泡パネルはこのような問題点を
解決するために案出されたものであり、その要旨
は、発泡成分とバインダ成分とを含む無機発泡材
料層の中間に補強用の鉄筋を配するとともにその
表裏両側に化粧板としての大形陶磁器板を重ねた
状態において、該発泡材料を発泡させると同時に
前記バインダ成分にてそれら大形陶磁器板を発泡
体層に固着一体化して成るサンドイツチ構造のパ
ネルにして、 それら陶磁器板と中間層たる発泡体の熱膨張率
の関係が、前者から後者を引いた値が−3.0×
10-6〜5.0×10-6となるようにされたことにある。
(作用) もともと中間層の無機発泡体と化粧板としての
大形陶磁器板とは材質的に異なるものであるか
ら、両者の間に熱膨張量或いは収縮量の差が生じ
るのは避けられないことである。しかも本考案の
対象とするのは大形のパネルであることから、こ
のような熱膨張量、収縮量の差が増幅されて陶磁
器板と発泡体との層界面に集中する恐れがある。
しかしながら本考案者はこれら陶磁器板と発泡
体との熱膨張率の差を特定の範囲、即ち上記の範
囲内に抑えるならば層界面における剥離を生ぜし
めないことを各種実験により確認し、本考案を完
成した。
而してかかる本考案の完成により、上述したパ
ネル成形手段、即ち発泡材料を発泡させるのと同
時に大形陶磁器板を発泡体層に固着一体化する方
法が現実的なものとなり、以て同成形手段の持つ
上記利点を十分に享受できることとなつたのであ
る。
(実施例) 次に本考案の実施例を図面に基づいて詳しく説
明する。
第1図は本考案に従つて構成されたサンドイツ
チ構造の大形発泡パネルの一例を一部切り欠いて
示したものである。図に示すようにこのパネル1
0は所定厚さの無機発泡体12を中間層としてそ
の真中に鉄筋14を埋め込み、そしてその表裏両
側に化粧板としての大形陶磁器板16を重ねて固
着一体化したものであつて、全体の大きさが600
mm(幅)×1800mm(長さ)×47mm(厚み)とされて
いる。尚、厚さ47mmのうち40mmが発泡体12の厚
みであり、表裏両側の陶磁器板16の厚みは夫々
3.5mmである。
発泡体12は、硬質パーライトを骨材としてこ
れに粘結材としてのPVA(ポリビニルアルコー
ル)と水とを加えて練り、更にこれに珪酸質土、
ソーダ灰、硝酸ソーダ、ドロマイトから成る焼結
剤を混合して骨材の表面をこれら焼結剤にてコー
テイングしたものを加熱発泡させたものであり、
その焼結剤中に含まれるガラス質成分のバインダ
作用によつて大形陶磁器板16を固着している。
このサイドイツチパネル10において、陶磁器
板16と発泡体12との熱膨張率は、それぞれ陶
磁器板16が8.5×10-6、発泡体12が9.5×10-6
とされている。即ちそれら陶磁器板16及び発泡
体12の熱膨張率の関係は、前者から後者を引い
た値が−1.0×10-6とされている。
このパネル10は次のようにして製造できる。
第2図及び第3図に基づいてその具体的な手順を
説明する。先ず第2図に示すように離型剤19の
塗布されたベルトコンベア18上に陶磁器板16
を載せて移動させ(工程)、同時にホツパ20
から発泡材料21(第4図参照)を落下させて陶
磁器板16の上に発泡材料21を一定厚さで載せ
る(工程)。この時圧延ローラ22にて発泡材
料21の表面を押圧することにより、その厚みを
均一にでき且つ表面を滑らかにすることができ
る。次に工程()として示すように発泡材料2
1の上に鉄筋14を載せ、これを第二のホツパ2
4の下を通過させて鉄筋14の上に再び発泡材料
21を載せる(工程)。尚、鉄筋14の上側と
下側との発泡材料21の厚みは同等とする。
鉄筋14の上に発泡材料21を載せたら次にそ
の上に大形陶磁器板16を載せ(工程)、更に
その上側に石綿を敷いてその上に錘としての鉄板
26を載せる(工程)。そしてそのまま焼成炉
28の中に入れて中間の発泡材料21を高温(例
えば820℃)で発泡させる(工程)。この時発泡
材料21中のバインダ成分が上下の陶磁器板16
に融着して中間の発泡体12層と陶磁器板16と
を固着一体化する。
ところでこのような方法でサンドイツチ構造パ
ネル10を製造した場合、外面層としての陶磁器
板16と中間層としての発泡体12層とは加熱焼
成及びその後の冷却過程で膨張と収縮とを起す。
その時これら陶磁器板16と発泡体12層とは熱
膨張量、収縮量に差があるために層界面に歪が生
じる。而して本例の如く寸法の大きな大形パネル
においては熱膨張量、収縮量の差が層界面に増幅
されて集中し易いために界面で剥離を起す怒れが
あり、このために上記製造方法を無条件で採用す
ることが出来なかつたのであるが、本例のパネル
10にあつては陶磁器板16と発泡体12との熱
膨張率の差が上記のように−1.0×10-6とされて
いることからこのような剥離を全く生ぜしめな
い。このことは実験により確認されている。逆に
言えば陶磁器板16と発泡体12との熱膨張率を
このように選択することにより、上記製造手段の
採用が可能となるのであり、これにより大形サン
ドイツチ構造パネル10を少ない工数で効率的に
製造でき、またその際パネル10に反りを生ぜし
めずにしかも均一な厚みで成形できる。
以上本考案の実施例を詳述したが、本考案はそ
の他の形態で構成することも可能である。
例えば本考案の上例のような大形のパネルに適
用して特に効果が大きいが、これよりもつと小さ
いパネルに適用することも勿論可能である。但し
本考案の効果を生ぜしめるためには少なくとも
300×300mm以上のパネルである必要があり、特に
その効果が十分に発揮されるのは600×600mm以上
の場合である。
上例では陶磁器板と発泡体との熱膨張率の差が
−1.0×10-6とされているが、その他その値が−
3.0×10-6〜5.0×10-6の範囲内であれば熱膨張量
の差に基づく界面剥離を生ぜしめないことが実験
により確認されている。但し望ましい範囲は−
1.0×10-6〜2.0×10-6である。
また発泡体12における上例の組成例はあくま
で一つの態様にすぎず、本考案はこの他組成の発
泡体を用いたパネルに対して適用することも可能
である。例えば抗火石、ガラスカレツト、炭化珪
素、PVAから成る組成の発泡体を用いてサンド
イツチ構造パネルを構成した場合にも、かかる発
泡体と陶磁器板との熱膨張率の差を上記範囲に選
定することにより界面剥離を防止できることが確
認されている。
その他、熱膨張率が同等であれば表裏の陶磁器
板として異なつたものを用いることも可能である
など、本考案はその主旨を逸脱しない範囲におい
て様々な変形を加えた形態で構成することが可能
である。
(考案の効果) このように、本考案は大形のサンドイツチ構造
パネルにおいて、陶磁器板と発泡体との熱膨張率
を特定範囲内に抑えるようにしたものである。
これにより陶磁器板と発泡体との層界面におけ
る剥離の問題が解消され、これに基づき発泡体の
発泡と化粧板としての陶磁器板との固着を同時的
に成すことに何等問題がなくなつて、かかるサン
ドイツチパネルを少ない工数で簡単に製造でき、
且つパネルの反りの問題も解消できるなど優れた
効果が生ずる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例であるサンドイツチ
構造の大形発泡パネルの一部切欠斜視図であり、
第2図及び第3図は第1図のパネルの製造手順を
説明するための説明図である。第4図は第2図の
工程を拡大して示す説明図である。 10……サンドイツチ構造大形発泡パネル、1
2……無機発泡体、14……鉄筋、16……大形
陶磁器板、21……発泡材料。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 発泡成分とバインダ成分とを含む無機発泡材料
    層の中間に補強用の鉄筋を配するとともにその表
    裏両側に化粧板としての大形陶磁器板を重ねた状
    態において、該発泡材料を発泡させると同時に前
    記バインダ成分にてそれら大形陶磁器板を発泡体
    層に固着一体化して成るサンドイツチ構造のパネ
    ルにして、 それら陶磁器板と中間層たる発泡体の熱膨張率
    の関係を、前者から後者を引いた値が−3.0×
    10-6〜5.0×10-6となるようにしたことを特徴と
    するサンドイツチ構造大形発泡パネル。
JP6724787U 1987-05-01 1987-05-01 Expired - Lifetime JPH053310Y2 (ja)

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JP6724787U JPH053310Y2 (ja) 1987-05-01 1987-05-01

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JP6724787U JPH053310Y2 (ja) 1987-05-01 1987-05-01

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JPS63176622U JPS63176622U (ja) 1988-11-16
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