JPH05330891A - スラグを原料とする焼成品の製造方法 - Google Patents

スラグを原料とする焼成品の製造方法

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JPH05330891A
JPH05330891A JP4139518A JP13951892A JPH05330891A JP H05330891 A JPH05330891 A JP H05330891A JP 4139518 A JP4139518 A JP 4139518A JP 13951892 A JP13951892 A JP 13951892A JP H05330891 A JPH05330891 A JP H05330891A
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JP
Japan
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slag
waste
raw material
obtd
ceramic raw
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Pending
Application number
JP4139518A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadao Fujimoto
忠生 藤本
Seiichi Abe
清一 阿部
Setsuichi Kasai
節一 笠井
Kazuchika Ogawa
計爾 小川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MARUMI TORYO
MARUMI TORYO KK
MINO SHIGEN KAIHATSU KK
Kubota Corp
Original Assignee
MARUMI TORYO
MARUMI TORYO KK
MINO SHIGEN KAIHATSU KK
Kubota Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 廃棄物1を溶融処理したスラグ6を適当な粒
径の微粒子状に粉砕し、粉砕スラグ9と窯業原料成分調
整材12を水11とともに混合混練して適当な粘度の粘
土状材13を形成し、この粘度状材13を製品形状に成
型して乾燥固化させた後に、800℃〜1100℃で焼
成して焼成品15を得る。 【効果】 粉砕スラグ9に窯業原料を組み合わせること
により、種々の窯業製品を製造することができる。ま
た、粉砕スラグ9を900℃程度の低い温度で再加熱し
て徐冷することにより、従来の陶器では存在しないゲー
レナイト結晶が生成し、強度の大きな焼成品を製造する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、都市ごみ、下水汚泥、
産業廃棄物等の廃棄物を溶融処理したスラグを原料とす
る焼成品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、都市ごみ、下水汚泥、産業廃棄物
等の廃棄物は一般に焼却処理、埋立処理等が行われてい
るが、近年の都市ごみや産業廃棄物の増加に対処すると
が困難であるために、減容化のために溶融処理してスラ
グ化し、最終処分場において埋立処分している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、埋立地処分は
山林の伐採による森林資源の減少や、海浜の減少による
漁場の減少を伴うために、環境保全の点で埋立地の用地
を確保することが困難となっている。また、埋立地にお
いては浸出水中に有害物質が溶出し、二次公害を引き起
こす危険があるので、最終処分場には水処理施設等の付
帯設備を設けねばならず、埋立地の確保に多額の費用を
要する問題があった。
【0004】本発明は上記課題を解決するもので、廃棄
物を窯業の原料として資源化することができるスラグを
原料とする焼成品の製造方法を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに本発明は、廃棄物の溶融処理によって得られる冷却
固化したスラグを適当な粒径の微粒子状に粉砕し、この
粉砕スラグと窯業原料としての窯業原料成分調整材を水
とともに混合混練して適当な粘度の粘土状材を形成し、
この粘度状材を製品形状に成型して乾燥固化させた後
に、800℃〜1100℃で焼成する構成としたもので
ある。
【0006】
【作用】上記した構成において、スラグの成分は都市ご
みの性状によって異なるが、概ね一定の範囲内にあり、
Al2O3,SiO2,CaO,K2O,Na2O,MgO 等の窯業原料に適する成
分を含み、釉薬に似ているので、スラグを微粒子状に粉
砕した粉砕スラグは従来の窯業原料と同様な利用が可能
である。このため、粉砕スラグに従来の窯業原料を組み
合わせ、その混合比率を調整して窯業原料としての成分
調整を行い成形性を整えることにより、種々の窯業製品
を製造することができる。
【0007】また、スラグは一旦溶融して冷却固化した
ものであるのでガラス化しており、900℃程度の低い
温度で再加熱して徐冷することにより、従来の陶器では
存在しないゲーレナイト結晶が生成し、強度の大きな焼
成品ができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1において、廃棄物1としては都市ごみの焼
却灰を用いており、スラグ成分調整用廃棄物2として下
水汚泥や産業廃棄物のガラス、陶磁器、コンクリート等
の粉砕物や産業廃棄物のキューポラダスト等を用いると
ともに、スラグ成分調整材3として種々の薬剤を用いて
いる。また、スラグ成分調整材3は廃棄物1自身から抽
出することも可能である。かつ、下水汚泥や産業廃棄物
等を主なる廃棄物1とし、都市ごみ焼却灰をスラグ成分
調整用廃棄物2とすることも可能である。
【0009】そして、溶融工程4において、廃棄物1を
溶融炉に投入するとともに、必要に応じて適当量のスラ
グ成分調整用廃棄物2やスラグ成分調整材3を溶融炉に
投入し、溶融処理して溶融炉から滴下する溶融スラグ5
を冷却固化してスラグ6を得る。このスラグ6を粉砕工
程7において2000μm以下の微粒子状に粉砕し、乾
燥工程8を経て粉砕スラグ9を得る。尚、粉砕スラグ9
は目的により2000μm〜100μm、2000μm
〜50μm、100μm〜50μm、50μm以下など
に分級して使用する。
【0010】さらに、混合混練工程10において粉砕ス
ラグ9と水11および適当量の窯業原料成分調整材12
とを混合し、混練機等で成型用材としての粘土状体13
を得る。前述の窯業原料成分調整材12は色および成型
性を考慮して添加するもので窯業原料としての粘土、ベ
ントナイト、セメント、水ガラス、セリサイト陶石、ナ
トリウムベンナイト、炭化珪素、モランダム、珪石等が
ある。
【0011】そして、粘土状体13をプレス成型等によ
り製品形状に成型し、乾燥後に焼成工程14で800℃
〜1100℃の焼成温度で焼成して焼成品15を得る。
尚、焼成品15の出来具合に応じて窯業原料成分調整材
12の混合比率を変更し、あるいは溶融処理前の廃棄物
1とスラグ成分調整用廃棄物2およびスラグ成分調整材
3の混合比率を変更する。
【0012】以下、上記した構成における作用を説明す
る。スラグ6の成分は廃棄物1である都市ごみの性状に
よって異なるが、概ね一定の範囲内にあり、表1に示す
ように、Al2O3,SiO2,CaO,K2O,Na2O,MgO 等の窯業原料に
適する成分を含み、釉薬に似ているので、スラグを微粒
子状に粉砕した粉砕スラグは従来の窯業原料と同様な利
用が可能である。
【0013】
【表1】
【0014】このため、粉砕スラグ9を従来の窯業原料
である窯業原料成分調整材12と混合することにより、
成形性と色調を整えて種々の窯業製品を製造することが
できる。尚、目的とする焼成品15の色彩、生地の粗
さ、強度、吸水率、収縮率等の出来具合を考慮して窯業
原料成分調整材12の混合比率を変更することはもちろ
んであるが、溶融処理前の廃棄物1とスラグ成分調整用
廃棄物2およびスラグ成分調整材3の混合比率を変更
し、焼成品15の出来具合を調整することも可能であ
る。
【0015】また、粉砕スラグ9は一旦溶融して冷却固
化したものであるのでガラス化しており、900℃の低
い再加熱して徐冷することにより、従来の陶器では存在
しないゲーレナイト結晶が生成し、強度の大きな焼成品
15ができる。また、焼成品15には珪灰石、灰長石、
輝石等が含まれている。尚、焼成温度が800℃以下で
はゲーレナイトが生成せず、1100%以上では焼成品
15として好ましくない種々の結晶が生成する。
【0016】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、粉砕
スラグに窯業原料を組み合わせることにより、種々の窯
業製品を製造することができる。また、粉砕スラグを9
00℃程度の低い温度で再加熱して徐冷することによ
り、従来の陶器では存在しないゲーレナイト結晶が生成
し、強度の大きな焼成品を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す焼成品の製造工程図で
ある。
【符号の説明】
1 廃棄物 2 スラグ成分調整用廃棄物 3 スラグ成分調整材 4 溶融工程 7 粉砕工程 9 粉砕スラグ 10 混合混練工程 12 窯業原料成分調整材 14 焼成工程 15 焼成品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 阿部 清一 大阪府大阪市浪速区敷津東1丁目2番47号 株式会社クボタ内 (72)発明者 笠井 節一 岐阜県多治見市小田町3丁目36番地 (72)発明者 小川 計爾 岐阜県土岐市鶴里町柿野505番地の1 丸 美陶料株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 廃棄物の溶融処理によって得られる冷却
    固化したスラグを適当な粒径の微粒子状に粉砕し、この
    粉砕スラグと窯業原料としての窯業原料成分調整材を水
    とともに混合混練して適当な粘度の粘土状材を形成し、
    この粘度状材を製品形状に成型して乾燥固化させた後
    に、800℃〜1100℃で焼成することを特徴とする
    スラグを原料とする焼成品の製造方法。
JP4139518A 1992-06-01 1992-06-01 スラグを原料とする焼成品の製造方法 Pending JPH05330891A (ja)

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JPH05330891A true JPH05330891A (ja) 1993-12-14

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017511789A (ja) * 2014-03-04 2017-04-27 北京科技大学 輝石セラミックスおよびその製造方法
CN115625187A (zh) * 2022-12-20 2023-01-20 生态环境部华南环境科学研究所(生态环境部生态环境应急研究所) 一种利用铝灰渣生产精炼剂的生产装置及其方法

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