JPH053303U - 低ばね定数軌道パツド - Google Patents
低ばね定数軌道パツドInfo
- Publication number
- JPH053303U JPH053303U JP5963491U JP5963491U JPH053303U JP H053303 U JPH053303 U JP H053303U JP 5963491 U JP5963491 U JP 5963491U JP 5963491 U JP5963491 U JP 5963491U JP H053303 U JPH053303 U JP H053303U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- spring constant
- track pad
- pad
- elastic plate
- track
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Abstract
(57)【要約】
【目的】 枕木とレールとの間に介在させる軌道パッド
のばね定数を低くして防振効果を向上させ、レール上を
走行する列車での乗り心地を良くし、かつ軌道パッドの
製造を安価にできるようにした。 【構成】 軌道パッド4を構成する弾性板の全面に多数
の貫通孔6を配列し、ばね定数が15〜50トン/cm
となるように作製した。
のばね定数を低くして防振効果を向上させ、レール上を
走行する列車での乗り心地を良くし、かつ軌道パッドの
製造を安価にできるようにした。 【構成】 軌道パッド4を構成する弾性板の全面に多数
の貫通孔6を配列し、ばね定数が15〜50トン/cm
となるように作製した。
Description
【0001】
本考案は、鉄道レールと枕木との間に介在させる軌道パッドに関し、特に、ば
ね定数を15〜50トン/cmと低く形成したものである。
【0002】
軌道を列車等が走行する場合の騒音防止や、振動が接地面に伝わるのを防止し
たり、列車での乗り心地を良くするために、鉄道レールと枕木との間に弾性板か
らなる軌道パッドを介在させている。この種の軌道パッドには、図5、6に示さ
れるように、直線状の凹溝aが下面及び上面に複数本一定間隔で設けられる。そ
して弾性板の断面形状は凹凸部が連続して繰返される形状になっており、溝aが
形成する凸部の幅は約10mm、凹部幅が約8mm、凹部深さが約3mmに形成
されている。
【0003】
従来の軌道パッドは直線状の凹溝を複数本設けた形状に作製されているが、こ
の種のものはばね定数が約100トン/cmであり、大きなばね定数になってい
る。しかし、最近のように乗り心地をより良くする要望があると、軌道パッドの
低ばね定数化も改良の一方法であり、その場合、軌道パッドのばね定数を現状の
1/5程度に低減する必要がある。そのためには従来タイプの軌道パッドの直線
状の凹溝の幅を大きくすればばね定数を低くできるが、凹溝の幅を大きくすると
負荷がかかった場合、凹部の天井面が支持面に下降して接地してしまい、実用荷
重範囲では低ばね定数にすることはできなかった。
【0004】
また軌道パッドの低ばね定数化を行なうために発泡ウレタン板をレールと枕木
との間に介在させることも行なわれているが、軌道パッドのコストは高く、軌道
敷設に大量に使用される軌道パッドでは費用が大きくなりすぎてしまう。
そこで本考案は、レールと枕木との間に介在させる軌道パッドにおいて、ばね
定数を15〜50トン/cmに低減し、かつ安価な軌道パッドを得ることを目的
とする。
【0005】
本考案は、鉄道レールと枕木との間に防振や乗り心地改善のために介在させる
軌道パッドにおいて、上記目的を達成したものである。すなわち、ゴムや合成樹
脂からなる弾性板の全体に多数の貫通孔を配列し、ばね定数を15〜50トン/
cmに作製した。
また弾性板に設けられる各貫通孔内に絶縁用仕切壁を設ければ、鉄道レールと
枕木との間を絶縁状態にすることができる。
【0006】
上記の低ばね定数軌道パッドによれば弾性板に多数の貫通孔を配列しているの
で、従来例のように接地面から上昇した部分がない。このため弾性板自体の材質
を柔らかくしてばね定数を小さくした場合に、多数の貫通孔を有する弾性板の貫
通孔以外の全面で荷重を受けることになり、低いばね定数の軌道パッドの振動減
衰により望ましい防音、防振効果が得られ、さらに鉄道レール上を走行する列車
での乗り心地を良くすることになる。
また弾性板に設けられている多数の貫通孔は、弾性板の全面に配列されている
ので、各位置でのばね定数に均一性があり、軌道パッドのより望ましい特性を得
ることができる。
【0007】
本考案の実施例を図1〜3により説明する。
鉄道レールを敷設する場合、軌道として使用されるコンクリート面1上または
地面上のバラスト2上に枕木3を適宜間隔で配置し、枕木3上に軌道パッド4を
介してレール5が固定される。軌道パッド4は、列車がレール5上を走行すると
きの振動がコンクリート面1側に伝達されるのを減衰するため、また列車に乗っ
ている人の乗り心地を良くするために設けられ、ゴムや合成樹脂の弾性板で形成
され、ばね定数を低くするため硬度約60度の弾性材を使用した。
【0008】
軌道パッド4を構成する弾性板には、その全面に同じ径の多数の貫通孔6が均
一なピッチで配列され、本実施例では各貫通孔6は互いに縦と横とに隣合う同志
でそれぞれ半ピッチずれた関係に配置され、全体のばね定数が均一化されるよう
になっている。なお、本実施例の軌道パッド4を構成する弾性板の平面は縦、横
が140mm、180mmで、厚さが10mm、貫通孔6の直径は10mmで、
配列ピッチは15mmとした。また貫通孔6の開孔率は約33%になっているが
、その値は25〜45%にするのが全面でのばね定数の均一化を持たせる上で望
ましい。
上記の軌道パッドを製造し、ばね定数を測定したところ、図3に示すような関
係となり、ばね定数は約20トン/cmと低いものになった。なお図5、6に示
す従来タイプの軌道パッドで同様にばね定数を測定したところ、図3に示すよう
にばね定数が大きくなってしまった。
【0009】
上記実施例の軌道パッド4において図4に示すように、各貫通孔6内の深さ方
向の中央部に、弾性板の上下面と平行な仕切壁7を弾性板と同一材料で形成して
もよい。この場合、軌道パッド4の上下面間の絶縁性を得ることができる。また
仕切壁7を設けると製造時にバリが出にくく製造が簡単になる。
さらに上記実施例の軌道パッド4では、貫通孔6の断面が円形であったが、そ
の他の多角形でもよく、また貫通孔6の配列や貫通孔の直径を前記のものに限る
ものではない。
【0010】
本考案の低ばね定数軌道パッドでは、多数の貫通孔を弾性板の全面に配列させ
てあり、軌道パッドは下面に対して上昇している部分はないので、15〜50ト
ン/cmという低いばね定数にすることができ、軌道での振動減衰や、その上を
走行する列車での乗り心地を良いものにすることができる。また貫通孔内に仕切
壁を設けた場合、レールと枕木間の絶縁性を向上させることができ、さらに水や
埃の入り込むのを防止できる。
【図1】本考案の軌道パッドの平面図である。
【図2】本考案の軌道パッドをレールと枕木間に介在さ
せた状態の説明図である。
せた状態の説明図である。
【図3】ばね定数の測定結果を示す特性図である。
【図4】貫通孔内に仕切壁を設けた場合の部分断面図で
ある。
ある。
【図5】従来の軌道パッドの平面図である。
【図6】従来の軌道パッドの側面図である。
3 枕木
4 軌道パッド
5 レール
6 貫通孔
7 仕切壁
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)考案者 半坂 征則
東京都国分寺市光町二丁目8番地38財団法
人鉄道総合技術研究所内
(72)考案者 新井 一雄
埼玉県上尾市菅谷3丁目105番地株式会社
フコク内
(72)考案者 村上 和義
埼玉県上尾市菅谷3丁目105番地株式会社
フコク内
Claims (2)
- 【請求項1】 鉄道レールと枕木との間に防振や乗り心
地改善及び枕木保護のために介在させる軌道パッドであ
って、ゴムや合成樹脂からなる弾性板の全体に多数の貫
通孔を配列し、ばね定数を15〜50トン/cmに作成
したことを特徴とする低ばね定数軌道パッド。 - 【請求項2】 弾性板に設けられる各貫通孔内に、絶縁
用仕切壁が設けてあることを特徴とする請求項1に記載
の低ばね定数軌道パッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991059634U JP2560142Y2 (ja) | 1991-07-03 | 1991-07-03 | 低ばね定数型軌道パッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991059634U JP2560142Y2 (ja) | 1991-07-03 | 1991-07-03 | 低ばね定数型軌道パッド |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH053303U true JPH053303U (ja) | 1993-01-19 |
JP2560142Y2 JP2560142Y2 (ja) | 1998-01-21 |
Family
ID=13118860
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991059634U Expired - Fee Related JP2560142Y2 (ja) | 1991-07-03 | 1991-07-03 | 低ばね定数型軌道パッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2560142Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014084644A (ja) * | 2012-10-24 | 2014-05-12 | Niigata Transys Co Ltd | 軌道のレール取付構造 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS516922A (en) * | 1974-03-19 | 1976-01-20 | Hairu Unto Co Hemitsusheefuaru | Dd penishiraminno seizoho |
JPS5844476A (ja) * | 1981-08-12 | 1983-03-15 | Copyer Co Ltd | 定着装置 |
-
1991
- 1991-07-03 JP JP1991059634U patent/JP2560142Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS516922A (en) * | 1974-03-19 | 1976-01-20 | Hairu Unto Co Hemitsusheefuaru | Dd penishiraminno seizoho |
JPS5844476A (ja) * | 1981-08-12 | 1983-03-15 | Copyer Co Ltd | 定着装置 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014084644A (ja) * | 2012-10-24 | 2014-05-12 | Niigata Transys Co Ltd | 軌道のレール取付構造 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2560142Y2 (ja) | 1998-01-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0169685B1 (en) | Improvements in or relating to rail pads | |
Nelson | Recent developments in ground-borne noise and vibration control | |
US4500037A (en) | Railway road bed | |
US3289941A (en) | Railway track without ballast | |
US4609144A (en) | Railroad tie cover | |
CA1125718A (en) | Track arrangement for a railroad | |
EP0049879B1 (en) | Railway sleeper cover | |
US3581990A (en) | Rail mounting assembly | |
US4449342A (en) | Flooring system | |
US4489884A (en) | Railroad tie cover | |
JPH053303U (ja) | 低ばね定数軌道パツド | |
US2867384A (en) | Method and article of manufacture for supporting rails | |
CN107805977A (zh) | 用于无砟轨道的弹性套靴和弹性垫板组件和无砟轨道 | |
CN213389532U (zh) | 一种铁路垫板 | |
CN207176403U (zh) | 用于无砟轨道的弹性套靴和弹性垫板组件和无砟轨道 | |
US3351283A (en) | Sound-absorbent railway track | |
JPH04502945A (ja) | レールパッド | |
CN210458788U (zh) | 一种轨道固定装置 | |
CN209941410U (zh) | 一种轨道接合处防震加固底板 | |
JP2868142B2 (ja) | 防振軌道 | |
CN217678355U (zh) | 一种用于地铁轨道减震降噪结构 | |
CA1250264A (en) | Rail insulation pads | |
SU836268A1 (ru) | Устройство упругого креплени рельса | |
CN217758123U (zh) | 一种基于多层复合层粘接的高弹性耐磨型橡胶垫板 | |
JP2515834B2 (ja) | 防振レ―ル締結装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |