JPH05329656A - プラズマ加工装置 - Google Patents

プラズマ加工装置

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Publication number
JPH05329656A
JPH05329656A JP4180260A JP18026092A JPH05329656A JP H05329656 A JPH05329656 A JP H05329656A JP 4180260 A JP4180260 A JP 4180260A JP 18026092 A JP18026092 A JP 18026092A JP H05329656 A JPH05329656 A JP H05329656A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plasma
pipe electrode
shape
processing
gas
Prior art date
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Pending
Application number
JP4180260A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyoshi Inoue
潔 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
INR Kenkyusho KK
Original Assignee
INR Kenkyusho KK
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Filing date
Publication date
Application filed by INR Kenkyusho KK filed Critical INR Kenkyusho KK
Priority to JP4180260A priority Critical patent/JPH05329656A/ja
Publication of JPH05329656A publication Critical patent/JPH05329656A/ja
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  • Plasma Technology (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 線もしくは面状にプラズマを噴射することに
よって、常に安定なプラズマを所望の加工形状に噴射さ
せて、任意の形状加工、切断加工、蒸着加工等ができる
ようにする。 【構成】 直線もしくは曲線の任意の形状に形成すると
共に側面に穴1aもしくはスリットを形成したパイプ電
極1を上下の支持ヘッド2に固定支持し、ヘッドの供給
口2aにプラズマガスをバルブ3により流量制御して供
給する。パイプ電極1と対向する破加工体4との間にパ
ワー電源7より高周波を印加してアーク放電によりプラ
ズマを発生せしめ、前記パイプ電極1の側面の多数の穴
1aよりプラズマを噴射して被加工体4の加工を行なう
ことを特徴とする。又、加工中、被加工体4を固定する
テーブル5をNC制御装置6によって加工送りすること
により所要の形状カットを行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプラズマ加工装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のプラズマ加工は、プラズマガスの
放電によって発生させたプラズマを筒状プラズマトーチ
のノズルからプラズマジェットとして噴射させ、このジ
ェット流によって被加工体の切断、穴明け、溶接、溶解
等を行なうものである。このプラズマ加工による切断、
穴明け等の加工精度、加工速度を高めるためには、小口
径ノズルより集束した高密度のプラズマを引き出す必要
があるが、この小口径ノズルを用いた場合に、長時間に
亘って安定出力を得ることがむずかしく、発振が不安定
になったり、温度変化によって不安定になったりする欠
点があった。又、プラズマトーチのノズルからの噴射ビ
ームによる加工であるから、厚い板材の切断とか異形状
の明断、底付加工等は不可能であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従米のプラ
ズマトーチノズルからプラズマビームを噴射して加工す
るものとは構造が全く異なり、線或は面状にプラズマを
噴射させることにより、常に安定なプラズマを所望する
加工形状に噴射させて任意の形状加工、切断加工、さら
に蒸着加工等ができるようにすることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】直線もしくは曲線の任意
の形状に形成すると共に側面に穴もしくはスリットを形
成したパイプ電極と、該パイプ電極にプラズマガスを噴
流するガス供給装置と、前記パイプ電極にプラズマ放電
を行なう放電電源とを設けて成り、前記パイプ電極の側
面よりプラズマを噴射して対向する被加工体に加工を行
なうようにしたことを特徴とする。
【0005】
【作用】本発明は前記のように、直線もしくは曲線の任
意形状に形成すると共に側面に穴もしくはスリットを形
成したパイプ電極にプラズマガスを噴流すると共にプラ
ズマ放電を行ない、プラズマをパイプ電極の側面からパ
イプ形状に沿って噴出させるようにしたから、パイプ電
極によって任意の形状にプラズマを噴射でき、したがっ
て希望する任意の加工形状の切断、異形状加工、蒸着加
工等が容易にできる効果がある。
【0006】
【実施例】以下、図面の一実施例により本発明を説明す
る。図1は本発明を実施する加工装置の全体構成図で、
1がW,Mo等の耐熱材のパイプで、これは図2に拡大
して示すように側面に長さ方向に沿って形成した多数の
穴1aが設けられ、ここからプラズマを噴射させて加工
を行なう。パイプ電極1は上下の支持ヘッド2,2に絶
縁して固定支持され、所要の張力をもって直線状に支持
され、ヘッドの供給口2a,2aに供給されるアルゴン
等のプラズマガスがパイプ1の両端部より噴流される。
3はプラズマガスの供給路に挿入された流量制御バル
ブ、4はプラズマ加工される被加工体て、X−Y移動テ
ーブル5に取付固定され、NC制御装置6によって所定
加工形状の相対移動送りが与えられる。7は高周波パワ
ー電源で、高周波トランス8を介して電極1と被加工体
4間に接続する。9はトランス8の電源によって作動
し、PWM制御信号をバルブ3に加えて制御するPWM
制御回路、10は放電電流及び放電電圧から検出される
放電電力を信号として前記制御回路9を制御する回路て
ある。11はプラズマ加工を行なう処理容器で、真空ポ
ンプ12により室内の気圧制御が行なわれる。
【0007】以上において、パイプ電極1には通常0.
1〜0.5mmφの耐熱材チューブを用い、側面に0.
05〜0.2mmφ程度の穿孔をして用いる。勿論、穴
はチューブの一側面又は全面に形成することができ、或
はスリット状に形成することができる。このパイプ1に
対して、支持ヘッドの供給口2aから供給するプラズマ
ガスはガス圧Pをパッシェンの法則にV=f(P・d)
によって制御するが、一般的には0.1〜10kg/c
m程度の圧力で供給する。このプラズマガスが流れるパ
イプ電極1にパワー電源から1.5MHzから10KH
z程度の高周波を供給してアーク放電を行なうと、供給
ガスの励起によってプラズマが発生する。発生プラズマ
は図2に示すように、パイプ1の側面に沿って明けた多
数穴1aから噴射するので、パイプ電極1全体がその形
状、即ち上下の支持ヘッド2に張架された直線形状にプ
ラズマ柱を形成するようになり、これにより図3に加工
状態を示すように、被加工体4が所要の切断溝4aをも
って切断加工される。加工は、被加工体4側を固定する
加工テーブル5のNC制御装直6による所要の形状加工
送り制御によって形状カットが行なわれる。パイプ電極
1と被加工体4の対向間隙は通常α=0.5mm以下に
制御し、電位傾度の増大をはかり安定な放電により加工
精度を高める。
【0008】尚、パイプ電極1から噴出するプラズマの
ハワー密度を高め、且つ安定に維持するためにパイプ電
極1に供給される放電電力が制御回路10によって検出
され、検出信号は基準値と比較するなどの処理をし、そ
の比較信号をPWM制御回路9に加えてバルブ3の制御
をする。これにより、パイプ電極1へのプラズマガスの
供給量の制御を行ない、供給電力と供給ガスとが一定の
割合になるよう制御され、安定したアーク放電により安
定したプラズマを発生することができる。この電力Wと
ガス流量l/mmの関係は、W/l/mm=20程度に
制御する。このようにして、高パワー密度の且つパワー
の一定した安定プラズマをパイプ電極1から発生して被
加工体4の切断加工をすることによって一定した切断溝
幅4aで高精度に形状カットをすることができる。加工
中の雰囲気圧は一般に0.01〜1atm程度のプラズ
マを発生するようにし、熱変化層が形成されないように
する。又、放電印加電圧は.0.01atmで2.5K
V,1atmで20KV程度の電圧とする。
【0009】プラズマガスとしては反応ガスを供給する
ことができ、例えば、Si材被加工体を加工するとき、
SFガスを用いることにより反応してSiFとなっ
て除去加工量を高め、加工速度を向上することができ
る。例えば、0.2mmφの長さ150mmのパイプ電
極にSFを1.2l/mmで流し、15kvで0.0
03Aの高周波(電力約20W)でSi材の加工をした
とき、約0.3mm/mmのエロージョンを起こした。
【0010】尚、 反応ガスとしては、SF以外に、
CF,Cl等を用いSiF,Sil等の反によ
り加工を進行させることができる。
【0011】又、プラズマを発生する放電用電源として
は、被加工体を陽極とするパルス電源とか、13.65
〜2650MHzの高周波、DC+HF重量電源等を利
用することができる。パルス電源を用いるときは、パル
スON時間とパルスOFF時間の制御によってエネルギ
ー制御、冷却効果等を達成するのに有利である。
【0012】パイプ電極としては、支持ヘッド間に直線
に設ける以外に、弯曲させたり折曲げた異形状に形成す
ることができ、ガイドによって任意形状に支持すること
ができる。又、上下支持ヘッドによって揺動制御するこ
ともできる。
【0013】又、パイプ電極は1本に限らす多数本を並
列して、又は任意形状に組合せて設けることができる。
【0014】尚、排気ガスの処理は水沈させて無害にす
るか、循環させて再利用することにより公害の防止をす
る。又、SiF蒸気は吸着、溶解除去する。以上はエ
ッチング除去加工について説明したが、PVD,CVD
にも利用できる。即ち、前記反応物のSiFの蒸発ガ
ス体をプラズマ中を通過させることによって励起し、イ
オン化してバイアス電圧を印加した基板に対して蒸着さ
せることができる。この場合の基板への蒸着膜の形成
は、パイプ電極を張設した形状の蒸着ができ、パイプ電
極の形状に 対応した所望形状の蒸着膜形成が容易にで
きる。前記SiFをプラズマ中を通過させたイオンを
−400Vのバイアスを印加したステンレス基板に10
−2Torr減圧中で蒸着させたとき、シリコンアモル
ファスの蒸着膜が形成できた。
【0015】尚、このPVD,CVD加工するときは、
加工部分を真空ポンプ12により、容器内11を反応ガ
スの供給時に、10−2〜10Torr程度の減圧雰
囲気に制御して加工する。
【0016】反応ガスにCHを用いて基材にダイヤモ
ンドを合成しり、表面硬化にTiN,TiC膜の折出を
行なうことができる。
【0017】例えば、H:CH:Arを1:1:1
の混合ガスを噴出するとき、太さか0.5mmφのパイ
プに0.2mm径の穴を10個形成して噴出したとき約
40.63Wの放電が行なわれた。これを太さ0.6m
mφのノズルから噴出したとき放電エネルギーは18.
7Wであった。このようにパイプに形成した多数の穴か
ら反応ガスを噴出することによって広く分散させること
ができ、放電エネルギーが増加し、安定した反応蒸着を
することができる。
【0018】
【発明の効果】以上のように本発明は、直線もしくは曲
線の任意形状に形成すると共に側面に穴もしくはスリッ
トを形成したパイプ電極にプラズマガスを噴流すると共
にプラズマ放電を行ない、プラズマをパイプ電極の側面
からパイプ電極形状に沿って噴出させるようにしたか
ら、パイプ電極によって任意の形状にプラズマを噴射で
き、これにより任意の加工形状の切断、異形状加工、蒸
着加工等が容易にできる。又、前記パイプ電極と対向す
る被加工体間にNC制御の相対加工送りを与えるように
したから、プログラムによって任意形状の切断カットが
出来る等の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例構成図。
【図2】図1のパイプ電極の拡大図。
【図3】図1における加工状態説明図。
【符号の説明】
1 パイプ電極 1a 穴 2 支持ヘッド 2a 供給口 3 バルブ 4 被加工体 5 テーブル 6 NC制御装置 7 高周波電源 8 トランス 9 PWM制御回路 10 電力検出制御回路 11 処理容器 12 真空ポンプ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直線もしくは曲線の任意の形状に形成す
    ると共に側面に穴もしくはスリットを形成したパイプ電
    極と、該パイプ電極にプラズマガスを噴流するガス供給
    装置と、前記パイプ電極にプラズマ放電を行なう放電電
    源とを設けて成り、前記パイプ電極の側面よりプラズマ
    を噴射して対向する被加工体に加工を行なうようにした
    ことを特徴とするプラズマ加工の装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に於て、パイプ電極と被加工体
    との間に加工形状の相対移動送りを与えるNC制御装置
    を設けたことを特徴とするプラズマ加工装置。
JP4180260A 1992-05-28 1992-05-28 プラズマ加工装置 Pending JPH05329656A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4180260A JPH05329656A (ja) 1992-05-28 1992-05-28 プラズマ加工装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4180260A JPH05329656A (ja) 1992-05-28 1992-05-28 プラズマ加工装置

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Publication Number Publication Date
JPH05329656A true JPH05329656A (ja) 1993-12-14

Family

ID=16080148

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4180260A Pending JPH05329656A (ja) 1992-05-28 1992-05-28 プラズマ加工装置

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JP (1) JPH05329656A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10326696A (ja) * 1997-05-14 1998-12-08 Aerospat Soc Natl Ind プラズマトーチ調整制御システム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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