JPH0532890B2 - - Google Patents

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JPH0532890B2
JPH0532890B2 JP7640090A JP7640090A JPH0532890B2 JP H0532890 B2 JPH0532890 B2 JP H0532890B2 JP 7640090 A JP7640090 A JP 7640090A JP 7640090 A JP7640090 A JP 7640090A JP H0532890 B2 JPH0532890 B2 JP H0532890B2
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JP
Japan
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carbon powder
layer
semiconductor
carbon
porcelain
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JP7640090A
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JPH03276611A (ja
Inventor
Koichiro Tsujiku
Naoto Narita
Yasushi Inoe
Yoichi Mizuno
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Taiyo Yuden Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Yuden Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、半導体層と表面酸化層(誘電体層)
とを有する表面再酸化型半導体磁器コンデンサの
製造方法に関する。
[従来の技術] 表面再酸化型半導体磁器コンデンサを製造する
際に、表面再酸化層(誘電体層)は半導体層の全
表面に形成される。従つて、表面再酸化層をこの
ままにして貴金属(非還元性材料)からなる一対
のコンデンサ電極を設けると、一方のコンデンサ
電極と他方のコンデンサ電極との間に一方の表面
再酸化層(誘電体層)と半導体層(導電寄与層)
と他方の表面再酸化層(誘電体層)とが介在す
る。この結果、実効誘電体層の厚みが2つの表面
再酸化層の和になり、静電容量の低下が生じる。
この種の欠点を解決するための方法として、表
面再酸化層の一部を物理的に研摩することによつ
て半導体層を露出させ、ここに一方の電極を接続
する方法、及び卑金属(還元性金属)ペーストを
表面再酸化層の一部に塗布し、これを焼付けるこ
とによつて表面再酸化層を還元して導体化し、半
導体層に対する電気的接続を形成する方法が知ら
れている。これ等の方法によれば、一対の電極間
に1つの表面再酸化層(誘電体層)のみが介在す
ることになるので、実効誘電体厚みが1/2になり、
静電容量が約2倍になる。
[発明が解決しようとする課題] ところで、これ等の方法で表面再酸化型半導体
磁器コンデンサを量産すると、次のような問題が
生じる。
(1) 前者の物理的研摩で再酸化層を除去する方法
の場合には、磁器素体に機械的力が加わるため
にマイクロラツクが発生し、コンデンサの特性
及び信頼性の低下が生じる。なお、マイクロク
ラツクを防ぐために研摩時の機械的力を抑える
ことは可能であるが、生産効率が大幅に低下す
る。
(2) 後者の卑金属ペーストを使用する方法では、
卑金属ペーストが他の磁器素体に接触すると、
その部分が還元されて絶縁性が大幅に低下する
ので、磁器素体相互の接触を防ぐことが必要に
なり、卑金属ペーストの焼付の効率が悪くな
る。また、焼付炉内に卑金属粉末が漂つて磁器
素体の不要領域に付着し、絶縁劣化が生じる。
そこで、本発明の目的は、量産性を向上させる
ことができると共に特性劣化を少なくすることが
できる表面再酸化型半導体磁器コンデンサの製造
方法を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するための本発明は、半導体磁
器材料の円筒形の成形体を得る工程と、前記成形
体を焼結し且つ半導体化することによつて円筒形
半導体磁器を得る工程と、前記円筒形半導体磁器
の中空部の壁面の少なくとも一部に接触するよう
に炭素粉末又は炭素粉末含有物を配置する工程
と、前記炭素粉末又は炭素粉末含有物を伴なつた
前記半導体磁器を酸化性雰囲気で熱処理すること
によつて前記半導体磁器の前記炭素粉末又は炭素
粉末含有物が接触していない表面に酸化層を形成
する工程と、前記酸化層の少なくも一部上に非還
元性材料から成る第1の電極層を形成し、前記炭
素粉末又は炭素粉末含有物のために酸化が阻止又
は抑制された領域の少なくとも一部を含むように
非還元性材料から成る第2の電極を形成する工程
とを備えた表面酸化型半導体磁器コンデンサの製
造方法に係わるものである。
[作用] 本発明においては、円筒状磁器素体の中空部は
炭素粉末又はこの含有物(例えばペースト)をこ
こにとじ込める作用を有する。従つて、量産時に
複数の磁器素体の外周面同志が接触しても酸化層
の還元による絶縁低下が生じない。また、卑金属
を還元物質として使用した場合に、卑金属が炉内
を漂つて酸化層に付着することに基づいて生じる
特性劣化に比べ、炭素を還元物質として使用した
場合における上述のような特性劣化は少ない。
[第1の実施例] 次に、第1図A〜Dを参照して本発明の第1の
実施例に係わる表面再酸化型磁器コンデンサの製
造方法を説明する。
まず、高純度(99.5%以上)のチタン酸バリウ
ム(BaTiO3)を94.5モル%と酸化ネオジム
(Nd2O3)5モル%と、鉱化材として酸化マンガ
ン(MnO)を0.5モル%秤量し、アルミナボール
の入つた樹脂ポツトを用いて湿式混合した。次
に、この混合物を脱水及び乾燥した後に、これに
セルロース系バインダを8重量%と、グリセリン
を10重量%と、水を加え、十分に混練し、円筒状
に押し出し成形した。
次に、この成形体を大気(酸化性)雰囲気中、
1300℃、2時間焼成することによつて焼結体を
得、これを一度室温まで冷却した後にN290%+
H210%の還元性雰囲気中で1000℃、2時間熱処
理して第1図Aに示す円筒形半導体磁器1を得
た。
次に、第1図Bに示すように、半導体磁器1の
中空部2の壁面に接触するように炭素粉末と有機
バインダとから成る炭素を10%含有したペースト
層3を塗布法で形成した。
次に、炭素ペースト層3を有する半導体磁器1
の多数を外周面が互いに接触するように炉の中に
同時に入れ、大気(酸化性雰囲気)中で900℃、
2時間熱処理(再酸化処理)することによつて第
1図Cに示すように半導体磁器1の表面上に表面
再酸化層(誘電体層)4を生成させた。半導体磁
器1の中空部2の表面は炭素粉末が雰囲気中の酸
化を奪う作用(還元作用)のために酸化されな
い。なお、再酸化処理時にペーストの有機バイン
ダは焼失するので、炭素粉末の半導体磁器1の表
面に対する付着力は極めて弱く、これを容易に除
去することができる。
次に、貴金属(非還元性)電極材料である銀
(Ag)ペーストを塗布して800℃、15分間焼付け
ることによつて、第1図Dに示す第1及び第2の
電極層5,6を形成した。この銀ペーストの焼付
処理は表面再酸化層4が互いに接触するように多
数の磁器素体を炉に同時に入れた状態で行つた。
第1の電極5は外周面の表面再酸化層4の上に形
成され、第2の電極6は、中空部の半導体層1に
接触するように形成されていると共に端面を通つ
て外周面の一部に延在するように形成されてい
る。
得られた試料(コンデンサ)200個の電気的特
性を測定し、その平均値を求めたところ、 容量は670nF/cm2、 tanδは2.8%、 絶縁抵抗は1010Ω以上、 直流破壊電圧は1.0kVであつた。
比較のために、炭素含有ペースト層3を設けな
い他は、本実施例と同一の方法で磁器コンデンサ
を形成し、同一の方法で電気的特性を測定したと
ころ、 容量は350nF/cm2、 tanδは2.1%、 絶縁抵抗は1010Ω以上、 直流破壊電圧は1.2kVであつた。
この比較例と本実施例の容量の対比から明らか
なように、本実施例において炭素による還元作用
が生じていることは明らかである。
比較のために、第1図Bの炭素含有ペースト層
3の設けないで半導体磁器1の全表面に表面再酸
化層を形成し、その後中空部2にZnのペースト
層を設けて表面再酸化層を還元して一方の電極と
し、外周面にAgペースト層を設けて焼付けるこ
とによつて他方の電極とした磁器コンデンサを作
り、電気的特性を測定したところ、 容量は680nF/cm2、 tanδは3.5%、 絶縁抵抗は107Ω、 直流破壊電圧は0.13kVであつた。
この比較例と本実施例との絶縁抵抗及び破壊電
圧の対比から明らかなように、炭素を使用するこ
とによる絶縁抵抗及び破壊電圧の低下は極めて小
さい。
炭素含有ペーストの炭素の含有量の変化による
特性変化を調べるために、炭素含有ペーストの炭
素の含有率を50%とし、その他は上述の実施例と
同一にして磁器コンデンサを作り、特性を調べた
ところ、 容量は674nF/cm2、 tanδは2.3%、 絶縁抵抗は1010Ω以上、 直流破壊電圧は0.9kVであつた。
[第2の実施例] 第1の実施例と同一方法で第2図に示す円筒形
の半導体磁器1を作り、この中空部2に炭素粉末
3aを充填し、これを大気中で800℃、2時間熱
処理し、しかる後、第1の実施例と同様に表面再
酸化層及びAg焼付電極から成る第1及び第2の
電極を形成し、その電気的特性を測定したとこ
ろ、 容量は679nF/cm2、 tanδは2.1%、 絶縁抵抗は1010Ω以上、 直流破壊電圧は0.9kVであつた。
[変形例] 本発明は上述の実施例に限定されるものでな
く、例えば次の変形が可能なものである。
(1) 炭素含有ペースト層3は中空部2の全壁面に
設けずに、一部のみに設けてもよい。
(2) 第2の電極層6を中空部2の全領域に設けて
もよい。また、第2の電極層6を外周面に導出
しない構成にすることもできる。また、第1の
電極層5を磁器素体の端面上に延在させること
ができる。
(3) 銀以外の貴金属(非還元性金属)で電極を形
成することができる。
[発明の効果] 上述から明らかなように、本発明は次の効果を
有する。
(イ) 半導体磁器に中空部を設け、この中空部に炭
素又はこれを含有する物を接触させることによ
つて、再酸化処理と同時に非酸化領域を得るこ
とができるので、量産性が向上する。
(ロ) 中空部に炭素又は炭素含有物を入れるので、
多数の半導体磁器が互いに接するように炉内に
配置されても、表面再酸化層の形成と炭素が妨
害しない。
(ハ) 還元物質が卑金属ではなくて炭素であるの
で、所望領域以外に還元物質が付着することに
よる絶縁低下が少ない。
【図面の簡単な説明】
第1図A,B,C,Dは本発明の第1の実施例
の表面再酸化型磁器コンデンサを工程順に示す断
面図、第2図は本発明の第2の実施例の表面再酸
化型磁器コンデンサの1つの工程を示す断面図で
ある。 1…半導体磁器、2…中空部、3…炭素含有ペ
ースト層、4…表面再酸化層、5…第1の電極
層、6…第2の電極層。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 半導体磁器材料の円筒形の成形体を得る工程
    と、 前記成形体を焼結し且つ半導体化することによ
    つて円筒形半導体磁器を得る工程と、 前記円筒形半導体磁器の中空部の壁面の少なく
    とも一部に接触するように炭素粉末又は炭素粉末
    含有物を配置する工程と、 前記炭素粉末又は炭素粉末含有物を伴なつた前
    記半導体磁器を酸化性雰囲気で熱処理することに
    よつて前記半導体磁器の前記炭素粉末又は炭素粉
    末含有物が接触していない表面に酸化層を形成す
    る工程と、 前記酸化層の少なくとも一部上に非還元性材料
    から成る第1の電極層を形成し、炭素粉末又は炭
    素粉末含有物のために酸化が阻止又は抑制された
    領域の少なくとも一部を含むように非還元性材料
    から成る第2の電極を形成する工程と を備えた表面再酸化型半導体磁器コンデンサの製
    造方法。
JP7640090A 1990-03-26 1990-03-26 表面再酸化型半導体磁器コンデンサの製造方法 Granted JPH03276611A (ja)

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