JPH05328834A - 脱穀装置の選別制御装置 - Google Patents

脱穀装置の選別制御装置

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JPH05328834A
JPH05328834A JP13841692A JP13841692A JPH05328834A JP H05328834 A JPH05328834 A JP H05328834A JP 13841692 A JP13841692 A JP 13841692A JP 13841692 A JP13841692 A JP 13841692A JP H05328834 A JPH05328834 A JP H05328834A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 第1漏下部と第2漏下部とに要求される漏下
能力調節の相違に適切に対応して、揺動選別板の漏下選
別能力を適正状態に維持する。 【構成】 扱室Aへの穀稈供給量を検出する穀稈供給量
検出手段S1が設けられ、選別対象物を移送しながら漏
下選別処理する揺動選別板10には、上方側から供給さ
れる選別対象物を漏下させる第1漏下部19と、第1漏
下部19の下方に位置して、第1漏下部19によって漏
下させられた選別対象物を一番回収部22に向けて漏下
させる第2漏下部20とが設けられ、第1漏下部19及
び第2漏下部20夫々の漏下能力を調節する調節手段Z
が、穀稈供給量検出手段S1の情報に基づいて穀稈供給
量が多いほど第1漏下部19及び第2漏下部20の漏下
能力が大きくするとともに、穀稈供給量の単位量の変化
量に対する第1漏下部19の漏下能力の調節量を第2漏
下部20の漏下能力の調節量よりも大にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、扱室への穀稈供給量を
検出する穀稈供給量検出手段が設けられ、選別対象物を
移送しながら漏下選別処理する揺動選別板には、上方側
から供給される選別対象物を漏下させる第1漏下部と、
その第1漏下部の下方に位置して、前記第1漏下部によ
って漏下させられた選別対象物を一番回収部に向けて漏
下させる第2漏下部とが設けられ、前記第1漏下部及び
前記第2漏下部夫々の漏下能力を調節する調節手段が、
前記穀稈供給量検出手段の情報に基づいて前記穀稈供給
量が多いほど前記第1漏下部及び前記第2漏下部の漏下
能力が大きくなるように調節するように構成された脱穀
装置の選別制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記脱穀装置の選別制御装置では、従
来、同一の圃場条件では車速が早いほど刈取穀稈量が多
くなることから、車速によって扱室への穀稈供給量を検
出し、この検出結果に基づいて、穀稈供給量が多いほ
ど、且つ、穀稈供給量の単位量の変化に対する調節量を
同じにして、第1漏下部としてのチャフシーブや第2漏
下部としてのグレンシーブの各開度(あるいはスライド
シーブ量)を調節して夫々の漏下能力を調節していた。
つまり、車速(穀稈供給量)の増減に対応してチャフシ
ーブ開度を開き側又は閉じ側に調節することによって、
チャフシーブ上の選別対象物の量がチャフシーブの前端
側から後方に向かってなだらかに減少しながら後端側ま
で存在するようにし、チャフシーブの後端側を越えて所
定量の選別対象物が二番物として回収されるようにして
いた。これにより、例えば、チャフシーブ上の選別対象
物がチャフシーブの後端側に達する前に存在しなくなる
場合に生ずる、チャフシーブからの漏下物への藁屑等の
混入増加や、逆に、チャフシーブ上の選別対象物の量が
過大であって二番回収物が必要以上に増え過ぎた場合に
生ずるいわゆる三番ロス(機外への穀粒放出)の増加
や、多量の二番回収物がチャフシーブ上に還元されて再
選別処理されることによる穀粒の損傷等の不具合が発生
しないようにしていた。
【0003】又、車速(穀稈供給量)の増減に対応して
グレンシーブ開度を調節することによって、車速(穀稈
供給量)の増減に対応してチャフシーブからの漏下物が
増減してもグレンシーブ上に常に適正量の選別対象物が
存在するようにしていた。これにより、グレンシーブ上
のチャフシーブからの漏下物が過小状態(あるいは存在
しない状態)になる場合に生ずる、チャフシーブからの
漏下物中の藁屑が一番回収物に混入することを防止して
選別精度を確保するようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来手段
では、チャフシーブ開度に要求される調節条件とグレン
シーブ開度に要求される調節条件とが上記のように相違
するにもかかわらず、両開度の調節を関連づけながら夫
々の要求条件に対して最適になるように制御していなか
った。つまり、チャフシーブ開度の調節においては、チ
ャフシーブ上に適正量の選別対象物を存在させるととも
に二番回収物が必要以上に増加して三番ロスが増加する
ことを極力回避することが要求される(従って、チャフ
シーブ開度は必要以上に閉じ側に調節しない)のに対し
て、グレンシーブ開度の調節においては、一番回収物へ
の藁屑等の混入を絶対に発生させないことが要求される
(従って、グレンシーブ開度は必要以上に開き側に調節
しない)。そのため、例えば、チャフシーブ開度とグレ
ンシーブ開度とを同じ調節条件で開度調節するようにし
た場合には、車速(穀稈供給量)の増加に対応してチャ
フシーブ開度を開いた場合にはグレンシーブ開度は開き
過ぎとなって、チャフシーブを漏下した藁屑がそのまま
グレンシーブをも漏下して一番回収物に混入することに
なる一方、車速(穀稈供給量)の減少に対応してチャフ
シーブ開度を閉じた場合にはグレンシーブ開度は閉じ過
ぎとなって、一番回収物の回収効率が極端に低下すると
いう不具合があった。
【0005】本発明の目的は、上記実情に鑑みてなされ
たものであって、その目的は、第1漏下部の漏下能力
(例えばチャフシーブ開度)の調節と第2漏下部の漏下
能力(例えばグレンシーブ開度の調節)の調節との間に
所定の関係を持たせ、両漏下部の漏下能力を合わせた揺
動選別板の選別能力を適正状態に維持することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による脱穀装置の
選別制御装置の特徴構成は、前記調節手段は、前記穀稈
供給量の単位量の変化量に対する前記第1漏下部の漏下
能力の調節量を前記第2漏下部の漏下能力の調節量より
も大にするように構成されている点にある。
【0007】
【作用】本発明の特徴構成によれば、穀稈供給量の単位
量の変化量に対する第1漏下部の漏下能力の調節量が同
じ変化量に対する第2漏下部の漏下能力の調節量よりも
大にされるので、例えば、穀稈供給量が増加した場合に
おいては、この増加に対応すべく第1漏下部の漏下能力
を大きくしたときに、第2漏下部の漏下能力はそれほど
大きくならず、その結果、増加した穀稈供給量に対する
漏下処理を適切に行いながらも一番回収物への藁屑等の
混入が防止できることになる。一方、穀稈供給量が減少
した場合においては、この減少に対応すべく第1漏下部
の漏下能力を小さくするが、第2漏下部の漏下能力はそ
れほど小さくはならず、その結果、穀稈供給量の減少に
適切に対応しながらも一番回収物の回収量を極端に低下
させることがなくなる。
【0008】
【発明の効果】従って、第1漏下部及び第2漏下部夫々
に要求される漏下能力の調節条件の相違に的確に対応し
て揺動選別板の全体としての選別能力を適正状態に維持
し、もって、選別精度並びに回収効率の確保とを両立さ
せることのできる脱穀装置の選別制御装置を得ることが
できる。
【0009】
【実施例】以下、本発明を全稈投入式のコンバインに適
用した実施例について図面に基づいて説明する。図3に
示すように、コンバインは、左右一対のクローラ走行装
置1、搭乗操縦部2、及び、脱穀装置3を備えた機体V
と、その前部において機体横幅方向に沿う横軸芯周りに
駆動昇降自在に取りつけられた刈取前処理部4とからな
る。
【0010】図5に示すように、エンジンEとクローラ
走行装置1の駆動ケース1Aとが、ベルトテンション式
の主クラッチ1B及び前後進切換を含む走行用の変速装
置1Cを介して連動連結されると共に、エンジンEと脱
穀装置3とが、ベルトテンション式の脱穀クラッチ3A
を介して連動連結されている。又、駆動ケース1Aに伝
動された出力の一部が、ベルトテンション式の刈取クラ
ッチ4Aを介して刈取前処理部4に伝動されている。そ
して、駆動ケース1Aの出力回転数に基づいて車速を検
出する車速センサS1が備えられている。尚、車速が早
いほど刈取穀稈量が多くなることから、前記車速センサ
S1が後述の脱穀装置3の扱室Aへの穀稈供給量を検出
する穀稈供給量検出手段として機能する。
【0011】図3に示すように、刈取前処理部4は、そ
の先端部に設けられた分草具5、植立穀桿を機体Vの後
方側に掻き込むリール6、掻き込まれた穀桿の株元部分
を切断するバリカン型の刈り刃7、刈り取り穀桿を受け
止めて機体Vの後方に送り出すオーガ8、及び、掻き上
げ搬送部9とから構成されている。
【0012】脱穀装置3は、掻き上げ搬送部9によって
搬送される刈り取り穀桿の全部が投入される扱室Aと、
その扱室Aから供給される選別対象物を移送しながら漏
下選別処理する揺動選別板10と選別風を送風する唐箕
11とを有する選別装置B等を備えている。扱室Aに
は、機体Vの前後方向に沿った回転軸芯を有する扱胴1
2が設けられ、その扱胴12の下方に、扱室Aの前後方
向略全長にわたって脱穀処理物漏下用の受け網13が設
けられている。そして、図4に示すように、扱室Aの穀
桿入口側部分の天井カバー14に、扱室A内に穀稈があ
るか否かを検出する接触式の穀桿検出センサS0が装着
されている。尚、前記唐箕11は、詳述はしないが、い
わゆる割りプーリ式の無段変速装置を用いて、その回転
数を可変することにより送風量を変更調節できるように
構成されている。
【0013】上記穀桿検出センサS0は、扱室A内の処
理物に接触作用するように扱胴12の回転軸芯に平行な
軸芯周りに揺動自在に取り付けられた接触片15と、そ
の接触片15を扱胴12に接触する側に付勢するスプリ
ング16と、接触片15が設定値以上揺動するに伴って
ON作動するスイッチ17とを備えている。つまり、扱
室Aに穀稈が供給されると接触片15が扱胴12によっ
て扱処理される処理物に接触して前記スイッチ17がO
N作動し、穀稈の供給が停止されると前記スイッチ17
がOFF作動するようになっている。
【0014】図3及び図6に示すように、前記揺動選別
板10の前方側にグレンパン18が配置され、その後方
に、上方側から供給される選別対象物を漏下させる第1
漏下部としてのチャフシーブ19が配置され、このチャ
フシーブ19の下方に位置して、チャフシーブ19によ
って漏下させられた選別対象物を後述の一番回収部22
に向けて漏下させる第2漏下部としてのグレンシーブ2
0が配置されている。そして、それらが左右一対の側板
21の間に固定されて、全体として板状に形成されてい
る。図中、Xはチャフシーブ19上に存在する選別対象
物の層厚状態を、Yはグレンシーブ20上に存在する選
別対象物の層厚状態を夫々示す。揺動選別板10の下方
には、グレンシーブ20から漏下する穀粒を一番物とし
て回収する一番回収部22と、チャフシーブ19の終端
部やグレンシーブ20の終端部を越えて落下する藁屑等
と穀粒とが混入した処理物(以下の説明において二番物
と略称する)を回収する二番回収部23とが設けられて
いる。尚、詳述はしないが、二番回収部23から回収さ
れる二番物は扱室Aに還元されて再度、扱処理されるこ
とになる。
【0015】図6に示すように、前記チャフシーブ19
及び前記グレンシーブ20の夫々には、処理物移送方向
(図中において左右方向)に並置された複数個の帯板状
部材19a,20aが、その上部側を支点として前記左
右の側板21に対して回動自在に取り付けられ、各帯板
状部材19a,20aの下端部に夫々枢着された各操作
ロッド24,27を前後方向に押し引き操作することに
よって、チャフシーブ19側の各帯板状部材19aの間
隔t1(以下の説明においてチャフシーブ開度と略称す
る場合もある)並びにグレンシーブ20側の各帯板状部
材20aの間隔t2(以下の説明においてグレンシーブ
開度と略称する場合もある)を夫々に変更調節できるよ
うに構成されている。
【0016】そして、前記チャフシーブ19側の操作ロ
ッド24の端部が、中央位置に設けた横軸芯Q周りに回
転する第1アーム29の一端に係止され、その第1アー
ム29の他端が、略中央位置に設けた横軸芯P周りに回
転する板状の第2アーム28の上方側の設けた長孔に係
止されている。一方、前記グレンシーブ20側の操作ロ
ッド27の端部が前記第2アーム28の下方側に設けた
長孔に係止されている。又、上記チャフシーブ開度t1
並びにグレンシーブ開度t2調節用の電動モータM1が
設けられ、その電動モータM1によって駆動される連係
機構25と前記第2アーム28の下端部とがレリーズワ
イヤ26で連動連結されている。尚、図中、30はチャ
フシーブ開度t1並びにグレンシーブ開度t2を閉じ側
に復帰付勢するスプリング、S2は電動モータM1によ
る連係機構25の操作量をチャフシーブ開度t1並びに
グレンシーブ開度t2の情報として検出するポテンショ
メータ式の開度検出センサである。
【0017】以上の構成より、前記電動モータM1を正
逆に回転させると第2アーム28が横軸芯P周りに正逆
方向に回転し、もって、前記両操作ロッド24,27が
同時に押し引き操作されてチャフシーブ開度t1並びに
グレンシーブ開度t2が変更される。因みに、チャフシ
ーブ開度t1あるいはグレンシーブ開度t2が開き側に
操作されるほど、単位時間当たりにチャフシーブ19あ
るいはグレンシーブ20を漏下する選別対象物の量が多
くなる。従って、前記電動モータM1の作動をチャフシ
ーブ開度t1並びにグレンシーブ開度t2の変更操作に
伝達させる伝達機構24〜29が、前記両操作ロッド2
4,27、前記連係機構25、前記レリーズワイヤ2
6、前記第1アーム29及び前記第2アーム28によっ
て構成される。
【0018】図1に示すように、マイクロコンピュータ
利用の制御装置Hが設けられ、その制御装置Hに、前記
穀桿検出センサS0、前記車速センサS1及び前記開度
検出センサS2からの信号が入力されるとともに、前記
制御装置Hからは、前記開度調節用の電動モータM1に
対する駆動信号が出力されている。
【0019】そして、前記制御装置H、前記電動モータ
M1、及び、前記伝達機構24〜29を利用して、前記
車速センサS1の情報に基づいて車速が速い(つまり穀
稈供給量が多い)ほど前記チャフシーブ19及び前記グ
レンシーブ20の開度(つまり漏下能力)が大きくなる
ように調整するように構成された調節手段Zが構成さ
れ、この調節手段Zは、前記車速(つまり穀稈供給量)
の単位量の変化量に対する前記チャフシーブ19のチャ
フシーブ開度t1の調節量を前記グレンシーブ20のグ
レンシーブ開度t2の調節量よりも大にするように構成
されている。
【0020】即ち、図6に示すように、第2アーム28
の横軸芯P位置から第1アーム29の係止箇所までの距
離bが第2アーム28の横軸芯P位置から操作ロッド2
7の係止箇所までの距離aよりも大きく設定されている
ので、電動モータM1の同じ作動量に対して、チャフシ
ーブ19側の操作ロッド24の移動量がグレンシーブ2
0側の操作ロッド27の移動量よりも大きくなり、従っ
て、チャフシーブ開度t1はグレンシーブ開度t2より
も大きく変化することになる。又、チャフシーブ開度t
1の全閉時(開閉操作可動範囲の最閉じ側位置)の開度
t10がグレンシーブ開度t2の同じく全閉時の開度t
20よりも大きく設定されているので、開閉操作の全範
囲においてチャフシーブ開度t1がグレンシーブ開度t
2よりも小さくなることはない(図7参照)。尚、上記
両開度t1,t2の上限側にも夫々限界開度t1g,t
2gが設定されている。
【0021】次に、図2に示すフローチャートを参照し
ながら、制御装置Hの動作を説明する。制御が起動され
ると、先ず穀桿検出センサS0の情報に基づいて扱室A
内に穀稈があるか否かを検出し、穀桿供給状態にある場
合には、前記限界開度t1g(又はt2g)を上限とし
て、検出された車速値に応じたチャフシーブ開度t1
(又はグレンシーブ開度t2)の目標値を算出する(図
7参照)。そして、チャフシーブ開度t1(又はグレン
シーブ開度t2)の目標値が決定した後は、その開度が
前記目標値となるように電動モータM1を駆動する。
【0022】一方、穀桿供給状態でない場合には、穀桿
検出センサS0がONからOFFに変化して設定時間経
過したか否かチェックする。つまり、基本的には刈取作
業中でないときには、扱室Aからの選別対象物が無いた
め、チャフシーブ開度t1及びグレンシーブ開度t2の
目標値は前記全閉時の開度t10,t20になる。但
し、刈取作業が終了した直後には、扱室A内には穀稈が
しばらく残留することから選別装置Bへの選別対象物の
漏下はすぐには停止せず、時間経過に伴って漸次減少す
る状態となる。そこで、刈取作業終了後、設定時間が経
過するまでは段階的にチャフシーブ開度t1及びグレン
シーブ開度t2の目標値を小に変更させるようにしてあ
る。
【0023】〔別実施例〕上記実施例では、車速(つま
り穀稈供給量)の単位量の変化量に対する前記チャフシ
ーブ19の開度の調節量を前記グレンシーブ20の開度
の調節量よりも大にするように調節手段Zを構成するの
に、1個の電動モータM1による同一の作動量を上記チ
ャフシーブ19並びにグレンシーブ20の夫々の開度に
対する異なった調節量となるように伝達する機械的な伝
達機構24〜29で構成したが、この手段に限るもので
はない。図8に、チャフシーブ19の開度の調節と、グ
レンシーブ20の開度の調節とを夫々に別個の電動モー
タM1a,M1bによって各別に行わせるように構成し
た別の調節手段Zの例を示す。つまり、チャフシーブ1
9の開度の調節のために、電動モータM1aによって駆
動される連係機構25aと揺動アーム28aの遊端部と
がレリーズワイヤ26aで連動連結され、その揺動アー
ム28aの遊端部の他の箇所にチャフシーブ19側の操
作ロッド24の端部が係止されている。尚、30aはチ
ャフシーブ開度t1を閉じ側に復帰付勢するスプリン
グ、S2aは連係機構25aの操作量をチャフシーブ開
度t1の情報として検出するポテンショメータ式のチャ
フシーブ開度検出センサである。一方、グレンシーブ2
0の開度の調節のために、上記チャフシーブ19の開度
の調節と全く同様の手段が構成されている。即ち、電動
モータM1bによって駆動される連係機構25bと揺動
アーム28bの遊端部とがレリーズワイヤ26bで連動
連結され、その揺動アーム28bの遊端部の他の箇所に
グレンシーブ20側の操作ロッド27の端部が係止され
ている。尚、30bはグレンシーブ開度t2を閉じ側に
復帰付勢するスプリング、S2bは連係機構25bの操
作量をグレンシーブ開度t2の情報として検出するポテ
ンショメータ式のグレンシーブ開度検出センサである。
そして、上記両電動モータM1a,M1b夫々を前記制
御装置Hによって各別に駆動することになる。
【0024】又、上記実施例では、第1漏下部19及び
第2漏下部20夫々の漏下能力を調節するために、両漏
下部19,20を平行状態で並置された複数個の帯板状
部材19a,20aからなる機構で構成し、それらの間
隔つまり開度を調節するようにしたが、帯板状部材19
a,20aの開度調節ではなく、例えば各漏下部19,
20に対して振動を与えるようにして車速が速い(つま
り穀稈供給量が多い)ほどその振動の強さを強くして漏
下速度を速くし、漏下能力を大きくするように構成した
手段でもよい。又、別の漏下能力調節手段として、単位
面積当たり一定の開口部を備えた網目状のチャフシーブ
あるいはグレンシーブの上部側に出退するスライド式の
遮蔽板を設け、車速が速い(つまり穀稈供給量が多い)
ほど上記遮蔽板を退出させて全体の漏下面積を多くして
漏下能力を大きくするように構成する手段を用いてもよ
い。
【0025】又、上記実施例では、扱室Aへの穀稈供給
量を検出する穀稈供給量検出手段として車速センサS1
を用いたが、これ以外に、例えば、前記穀桿検出センサ
S0の接触片15の揺動角度を検出してその揺動角度の
大きさから穀稈供給量を判断させるようにしてもよい。
【0026】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】制御構成のブロック図
【図2】制御作動のフローチャート
【図3】コンバインの切欠側面図
【図4】扱室の切欠正面図
【図5】伝動系統図
【図6】調節手段の側面図
【図7】調節手段の動作説明図
【図8】別実施例の調節手段の側面図
【符号の説明】
A 扱室 S1 穀稈供給量検出手段 10 揺動選別板 19 第1漏下部 20 第2漏下部 22 一番回収部 Z 調節手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 扱室(A)への穀稈供給量を検出する穀
    稈供給量検出手段(S1)が設けられ、選別対象物を移
    送しながら漏下選別処理する揺動選別板(10)には、
    上方側から供給される選別対象物を漏下させる第1漏下
    部(19)と、その第1漏下部(19)の下方に位置し
    て、前記第1漏下部(19)によって漏下させられた選
    別対象物を一番回収部(22)に向けて漏下させる第2
    漏下部(20)とが設けられ、前記第1漏下部(19)
    及び前記第2漏下部(20)夫々の漏下能力を調節する
    調節手段(Z)が、前記穀稈供給量検出手段(S1)の
    情報に基づいて前記穀稈供給量が多いほど前記第1漏下
    部(19)及び前記第2漏下部(20)の漏下能力が大
    きくなるように調節するように構成された脱穀装置の選
    別制御装置であって、 前記調節手段(Z)は、前記穀稈供給量の単位量の変化
    量に対する前記第1漏下部(19)の漏下能力の調節量
    を前記第2漏下部(20)の漏下能力の調節量よりも大
    にするように構成されている脱穀装置の選別制御装置。
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