JPH0532703A - 低分子量ヘパリン誘導体の製造法 - Google Patents

低分子量ヘパリン誘導体の製造法

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JPH0532703A
JPH0532703A JP3210096A JP21009691A JPH0532703A JP H0532703 A JPH0532703 A JP H0532703A JP 3210096 A JP3210096 A JP 3210096A JP 21009691 A JP21009691 A JP 21009691A JP H0532703 A JPH0532703 A JP H0532703A
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heparin
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low
lmw
molecule
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JP3210096A
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English (en)
Inventor
Kinzo Nagasawa
金蔵 長澤
Hideki Uchiyama
英樹 内山
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Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来法によって得られる低分子量ヘパリンに
比べて、抗血栓性がより向上した低分子量ヘパリン誘導
体の製造法を提供する。 【構成】 ヘパリンと芳香異項環塩基との塩を固相また
は化学的に安定な加熱媒体に分散させて加熱し、ヘパリ
ン分子内のアミノ基に結合している硫酸基を分子内の特
定の水酸基に転移させ、次いで、硫酸基が離脱したアミ
ノ基を再硫酸化したのち、低分子化処理または低分子部
分を分画する低分子量ヘパリン誘導体の製造法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な低分子量ヘパリ
ン誘導体の製造方法に関する。さらに詳しくは、天然ヘ
パリンを分画または低分子化処理することにより得られ
る低分子量ヘパリンに比べて、抗血栓剤としての生物学
的活性及び薬動力学的性状に優れた新規な低分子量ヘパ
リン誘導体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ヘパリンは血液凝固阻止作用を有し、血
液凝固系に異常のある疾患の治療や、人工透析、人工心
肺などを用いた体外循環血液の凝固性を低下させるため
臨床上広く用いられ、さらには、生体内に導入される医
療器具に抗血栓性を付与するためにも用いられる。
【0003】ヘパリン系抗血栓剤に関する従来の知識、
技術1976年,Anderssonら(L.-O. Andersson et a
l. Thromb. Res., 9(1976)575),およびHookら、Lamら
はそれぞれ独立して、天然へパリンの30−50%の分
子種のみがアンチトロンビンIII(ATIII)と結合し得
るが、残余の分子種は結合しないことを発見した。その
後、ATIII高親和性ヘパリン分子には必ずATIII結合
性オリゴ糖鎖が存在すること、この結合性オリゴ糖自身
は高い抗Xa因子活性を有するが抗トロンビン活性を有
しないこと、さらに抗トロンビン活性発現のためには結
合性オリゴ糖を含む18−20種(分子量5000-6000)
以上の糖鎖を必要とすることが判明した(E.Holmer et
al.,Haemostasis,16(Suppl.2)(1986)1)。
【0004】一般に、ヘパリンの抗血栓作用は血液凝固
遅延活性(APTT)あるいは抗トロンビン活性の促進
によるとされている。一方でこれらの活性は、ヘパリン
の臨床使用に際しての副作用である出血性の危険度を示
すパラメーターでもある。ヘパリンが併せ持つ抗血栓性
と出血性とのバランスを改善するための努力が長年にわ
たって続けられた。その結果、ヘパリンの抗血栓作用は
APTT(あるいは抗トロンビン活性)よりも抗Xa因
子活性に依存するとの見解のもとに、いわゆる低分子量
ヘパリン(抗Xa因子活性を保持するが、APTT効果
はゼロか極めて低い)が抗血栓剤開発の主たる対象とな
ったのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ヘパリン系抗血栓剤の開発において、本発明が解決しよ
うとする課題 前述のヘパリン系抗血栓剤として期待された低分子量ヘ
パリンは、in vivo およびボランティアによる臨床試験
の結果では、その有効性と安全性は必ずしも天然ヘパリ
ンに比べて優れているとは言い難いとの批判が近年多く
なってきた。すなわち、低分子量ヘパリンに一般に認め
られる好ましい臨床使用上の利点や薬動力学的性状は評
価できるが、前述の抗血栓性に関するテーゼ(高い抗X
a因子活性と低い抗トロンビン活性)自体が現在では見
直されつつある。すなわち、Thomasらはヘパリン製剤が
最大の抗血栓活性を発揮するためには、抗Xa因子活性
と抗トロンビン活性の両者が共に必要であると述べてい
る(Thomas, D.P.,et al.Ann.NY Acad.Sci.(1989)556,
313-321)。また、S.Coccheriは、「低分子量ヘパリン
に関する総説」(S.Coccheri,Haemostasis, (1990) 20
(Suppl.1), 74-80)のなかで、(抗Xa因子/抗トロン
ビン)の高い活性比率は必ずしも強力な抗血栓効果の指
標とはならないと述べている。先に本発明者らはアンチ
トロンビンIIIに対して親和性の強い新規ヘパリン誘導
体(STヘパリン)を開発した(H.Uchiyama and K.Nag
asawa, J.Biol. Chem.(1991)266,6756-6760)。STヘ
パリンを低分子化し、あるいは低分子量ヘパリンをST
化することにより低分子量STヘパリンが得られるはず
である。在来の低分子量ヘパリンの抗血栓性について批
判が多い折から、本発明者は、新規抗血栓剤としての低
分子量STヘパリンの開発を思い立ったのである。
【0006】本発明の目的は、従来法によって得られる
低分子量ヘパリンに比べて、より向上した抗血栓性が期
待される新規低分子量ヘパリン誘導体の製造法を提供す
ることにある。
【0007】上記目的を達成するものは、ヘパリンと芳
香異項環塩基との塩を固相または化学的に安定な加熱媒
体に分散させて加熱し、ヘパリン分子内のアミノ基に結
合している硫酸基を分子内の特定の水酸基に転移させ、
次いで、硫酸基が離脱したアミノ基を再硫酸化したの
ち、低分子化処理または低分子部分を分画することによ
る低分子量ヘパリン誘導体の製造法である(第1の製造
法)。
【0008】また、上記目的を達成するものは、ヘパリ
ンを低分子化処理または低分子部分を分画することによ
り、低分子量ヘパリンを得て、該低分子量ヘパリンと芳
香異項環塩基との塩を形成させて、該低分子量ヘパリン
と芳香異項環塩基との塩を固相または化学的に安定な加
熱媒体に分散させて加熱し、ヘパリン分子内のアミノ基
に結合している硫酸基を分子内の特定の水酸基に転移さ
せ、次いで、硫酸基が離脱したアミノ基を再硫酸化する
ことによる低分子量ヘパリン誘導体の製造法である(第
2の製造法)。
【0009】本発明の低分子量ヘパリン誘導体の製造法
について実施例を用いて説明する。本発明の低分子量ヘ
パリン誘導体の第1の製造法は、ヘパリンと芳香異項環
塩基との塩を固相または化学的に安定な加熱媒体に分散
させて加熱し、ヘパリン分子内のアミノ基に結合してい
る硫酸基を分子内の特定の水酸基に転移させ、次いで、
硫酸基が離脱したアミノ基を再硫酸化したのち、低分子
化処理または低分子部分を分画するものである。
【0010】本発明の低分子量ヘパリン誘導体の製造法
において使用される原料ヘパリンとしては、ウシ、ブ
タ、クジラ由来等いずれのものを用いてもよい。ヘパリ
ン塩を形成する芳香異項環塩基としては、ピリジンおよ
びそのメチル置換体(ピコリン、ルチジン、コリジ
ン)、キノリン、イソキノリン等が挙げられる。ヘパリ
ンと芳香異項環塩基との塩は常法に従って得られる。例
えば、市販のヘパリン・ナトリウム塩またはカルシウム
塩等を、ピリジニウム型陽イオン交換樹脂等で処理する
ことにより容易にヘパリン・ピリジニウム塩を得ること
ができるが、この方法に限定されるものではない。
【0011】得られたヘパリンと芳香異項環塩基との塩
は、固相加熱または化学的に安定な加熱媒体に分散させ
て加熱することにより、分子内N→O硫酸基転移反応が
起こる。つまり、ヘパリン分子中のアミノ基に結合して
いた硫酸基が離脱し、分子内の特定の水酸基に転移す
る。この分子内N→O硫酸基転移反応に使用する化学的
に安定な加熱媒体としては、例えば、流動パラフィン、
デカリン、シリコンオイルなどがある。加熱温度として
は50〜120℃が、加熱時間としては0.5〜10時
間が好適である。かくして得られた転移生成物をN−再
硫酸化する。N−再硫酸化は、例えば[A.G.Lloyd,et a
l.(1971),Biochem.Pharmacol.,20,637■648]記載の方
法(前出)に従って実施される。すなわち、転移生成物
をアルカリ性水溶液(pH9〜10)として(CH33
N・SO3を加え、55℃で24時間程度反応させること
により、選択的にアミノ基の硫酸化が進行する。反応終
了後、所望の生成物は常法に従って反応混合物中から採
取される。N−再硫酸化後、反応溶液のpHを9〜9.
5に調整して透析を行い、透析内液を凍結乾燥すること
によって、ヘパリン誘導体(STヘパリン,注1)が得
られる。 注1) N→O硫酸基転移、N−再硫酸化により得られ
たヘパリン誘導体(sulfate-transferred,N-resulfated
heparin)を“STヘパリン”と呼ぶ。
【0012】かくして得られたヘパリン誘導体のアンチ
トロンビンIIIに対する親和性は、アンチトロンビンIII
を固定化したセファロースを用いるアフィニティ・クロ
マトグラフィーにより判定される。このSTヘパリンを
低分子化するためには、以下の2つの方法がある。 (1):STヘパリンを公知の低分子化方法(例えば亜
硝酸の如き化学薬品、あるいは、フラボバクテリウム
ヘパリナムまたはその変異株から得られる酵素ヘパリナ
ーゼの作用)により、所望の分子量範囲にまでSTヘパ
リンを低分子化し、本発明の低分子量ヘパリン誘導体
(LMW STヘパリン,注2)を得る方法である。 注2)低分子量ヘパリン誘導体(low molecular weight
ST heparin)を“LMW STヘパリン”と呼ぶ。 (2):STヘパリンを公知の分画法(ゲル濾過または
エタノール沈殿法、または濾過膜法など)により分画し
て、所望のSTヘパリン低分子量画分を得る方法であ
る。これらの方法を選択使用して、目的とする低分子量
ヘパリン誘導体(LMWSTヘパリン)を得る。
【0013】次に、本発明の低分子量ヘパリン誘導体の
第2の製造法について説明する。この発明の低分子量ヘ
パリン誘導体の製造方法は、ヘパリンを低分子化処理ま
たは低分子部分を分画することにより、低分子量ヘパリ
ンを得て、ついで低分子量ヘパリンと芳香異項環塩基と
の塩を形成させて、該低分子量ヘパリンと芳香異項環塩
基との塩を固相または化学的に安定な加熱媒体に分散さ
せて加熱し、ヘパリン分子内のアミノ基に結合している
硫酸基を分子内の特定の水酸基に転移させ、次いで、硫
酸基が離脱したアミノ基を再硫酸化するものである。
【0014】本発明の低分子量ヘパリン誘導体の製造法
において使用される原料ヘパリンとしては、ウシ、ブ
タ、クジラ由来等いずれのものを用いてもよい。原料ヘ
パリンから低分子量ヘパリンを得るためには二つの方法
が用いられる。即ち、 (1):公知の低分子化方法(例えば亜硝酸の如き化学薬
品、あるいは、フラボバクテリウム ヘパリナムまたは
その変異株から得られる酵素ヘパリナーゼの作用によ
り、所望の分子量範囲にまで原料ヘパリンを低分子化す
る方法である。 (2):原料ヘパリンを公知の分画法(ゲル濾過またはエ
タノール沈殿法、または濾過膜法など)により分画し
て、所望のヘパリン低分子量画分を得る方法である。こ
れらの方法を選択使用して、低分子量ヘパリン(LMW
ヘパリン)を得る。
【0015】次に、このようにして得た低分子量ヘパリ
ンの芳香異項環塩基との塩を調製する。低分子量ヘパリ
ン塩を形成する芳香異項環塩基としては、ピリジンおよ
びそのメチル置換体(ピコリン、ルチジン、コリジ
ン)、キノリン、イソキノリン等が挙げられる。低分子
量ヘパリンと芳香異項環塩基との塩は常法に従って得ら
れる。例えば、上記の低分子量ヘパリン・ナトリウム塩
またはカルシウム塩を、ピリジニウム型陽イオン交換樹
脂等で処理することにより容易に低分子量ヘパリン・ピ
リジニウム塩を得ることができるが、この方法に限定さ
れるものではない。
【0016】得られた低分子量ヘパリンと芳香異項環塩
基との塩は、固相加熱または化学的に安定な加熱媒体に
分散させて加熱することにより、ヘパリン分子内のアミ
ノ基に結合していた硫酸基を分子内の特定の水酸基に転
移させる。この分子内N→O硫酸基転移反応に使用する
化学的に安定な加熱媒体とは、例えば、流動パラフィ
ン、デカリン、シリコンオイルなどがある。加熱温度と
しては、50〜120℃が、加熱時間としては0.5〜
10時間が好適である。かくして得られた転移生成物の
N−再硫酸化を常法に従って実施する(前出)。N−硫
酸化終了後、透析、凍結乾燥を経て所望のLMW ST
ヘパリンが得られる。上記のように第1または第2のい
ずれかの製造方法により、目的とする低分子量ヘパリン
誘導体(LMW STヘパリン)が得られる。
【0017】
【実施例】次に、実施例および試験例を示して本発明を
さらに具体的に説明する。 ヘパリン・ピリジニウム塩の調製 市販のブタヘパリン・ナトリウム塩(例えばVGFコー
ポレーション製)315mg(164 USP uni
ts/mg)をピリジニウム型陽イオン交換樹脂(Do
wex 50W:ダウケミカル社製)にて処理し、得ら
れたヘパリン・ピリジニウム塩水溶液を凍結乾燥して白
色粉末状のピリジニウム塩305mgを得た。
【0018】 ヘパリン・ピリジニウム塩の分析 で得られたヘパリン・ピリジニウム塩の総硫酸含量
(Total S)(単位2糖当たりmol)を、比濁
法[Dodgson,K.S.&Price,R.G(1962) Biochem.J.,84,106
■110]により測定したところ、2.25molであっ
た。また、G1CNS(注3),G1CN6S(注4)お
よびIdoA 2S(注5)のそれぞれのS含量(単位
2糖当たり mol)を、NMR法で測定したところ、
0.830,0.771,0.656 molであった。
なお、NMR法による測定は、G1CNSに関しては[C
asu,B.,et al.(1983)Arzneim.-Forsch.,33,135■14
2]、G1CN・6Sに関しては[Gatti,G.,et al.(197
9) Macromolecules, 12,1001■1107]、IdoA 2S
に関しては[Ayotte,L.&Perlin,A.S.(1986) Carbohydr.
Res.,145,267■277]記載の原理により行われた。 注3:G1CNS:N−スルフォ−D−グルコサミン残
基; 注4:G1CN6S:6−0−硫酸化N−スルフォおよ
びN−アセチル−D−グルコサミン残基。 注5:IdoA 2S,2−O−硫酸化L−イズロン酸
残基。
【0019】ヘパリン・ピリジニウム塩の分子内N→
O硫酸基転移およびN−再硫酸化 にて得られたヘパリン・ピリジニウム塩305mgを
ガラス製容器に入れ、五酸化リン(脱水剤)存在下に容
器内を真空とし、水分を完全に除去した後、固相加熱
(90℃、90分)した。反応容器を室温まで冷却した
後、内容物を冷水(20ml)に溶解し、Lloydら
の方法(前出)に従ってN−再硫酸化を行った。すなわ
ち、この水溶液に炭酸ナトリウム(0.85g)を加え
てアルカリ性としたのち、(CH33N・SO3(1.1
g)を3回(反応開始時およびその後、5時間毎)に分
けて添加し、その間pH9、液温55℃に保ち、合計2
4時間反応させた。得られた反応溶液を水酸化ナトリウ
ム溶液でpH9に調整したのち透析した。透析内液をろ
過し凍結乾燥してN−再硫酸化転移生成物(STヘパリ
ン)285mgを得た。
【0020】 N−再硫酸化転移生成物の分析 にて得られた転移生成物中の総硫酸含量(Total
S) (単位2糖当たりmol)を測定したところ、
2.54molであった。GlCNS,GlCN6Sおよ
びIdoA 2Sの含量(単位2糖当たりmol)を、
NMR法で測定したところ、それぞれ0.834,0.7
80および0.659molであり、Total S
(2.54mol)とこれら各残基の合計値(2.273
mol)との差、0.267molに相当する GlS
6S,IdoA 2S以外のO−硫酸構造の存在が示唆
された(注6)。 注6:GlCN6S,IdoA 2S以外のO−硫酸構造
は、3−O−硫酸化GlSNS・6Sおよび3−O−硫酸
化IdoA 2Sであり、ヘパリンの分子内N→O硫酸
基転移によりこれらの残基がほぼ等モル量(0.133
モル)生成したことが本発明者らにより明らかにされ
た。
【0021】(実施例1)この実施例は平均分子量約6
000のLMW STヘパリンを製造するために、Pe
rlinらが報告した亜硝酸によるヘパリンの低分子化
の反応条件(注7)を、本発明者らが改良し、STヘパ
リンに適用したものである。本実施例の出発物質とし
て、前記のにて得たSTヘパリン・ナトリウム塩[平
均分子量14300;硫酸含量、2.54モル ヘパリン
2糖モル;3−0−硫酸化度(注8)、0.267モル
ヘパリン2糖モル;抗凝血活性、178 USPuni
t/mg;APTT値、137 USPunit/m
g;抗Xa因子活性、282 USPunit/mg]
を用いた。
【0022】上記のSTヘパリン・ナトリウム塩500
mgを水10mlに溶解し、これに亜硝酸ナトリウム2
50mgを加え、氷冷する。この溶液に0.5N HC
lを加えてpH3.5とし、撹拌しながら40分間、
4.5℃に保つ。反応後0.1N NaOHを加えて中
和し、2倍容量のエタノールを加えて生成物を沈殿させ
る。沈殿を遠心分離し、エタノール・水(2:1)、エ
タノールで順次洗浄し、遠心分離後、乾燥して、LMW
STヘパリン350−400mgを得る。このLMW
STヘパリンの性状は、平均分子量が約6000、抗凝
血活性は、表1に示した平均分子量6000のLMW
STヘパリンの数値とほぼ一致する活性を示した。
【0023】(実施例2)この実施例は平均分子量約6
000のLMW STヘパリンを製造するために、公知
のヘパリン分解酵素ヘパリナーゼによるヘパリンの低分
子化の反応条件(注9)を、本発明者らが、本発明の目
的に沿うよう改良し、STヘパリンに適用したものであ
る。STヘパリン・ナトリウム塩として、実施例1と同
じもの500mgを水10mlに溶解し、これに酵素ヘ
パリナーゼ(注10)0.1unitおよび20mM酢
酸ナトリウム・2mM酢酸カルシウム緩衝液(pH7)
10mlを加え、37℃で3時間反応させる。反応後溶
液を1分間煮沸し、冷却した後遠心分離(3000rp
m,5分間)する。上清液を分取し、2倍容量のエタノ
ールを加えて生成物を沈殿させる。沈殿を遠心分離し、
エタノール・水(2:1)、ついでエタノールで順次洗
浄し、遠心分離後、乾燥して製品340−380mgを
得た。このLMW STヘパリンの性状は、平均分子量
が約6000、抗凝血活性は、表1に示した平均分子量
6000のLMW STヘパリンの数値よりも全般にや
や高めの活性を示した。
【0024】(実施例3)この実施例はヘパリンを亜硝
酸処理して調製したLMWヘパリン(平均分子量約60
00)、またはLMWヘパリンをNaBH4などで糖鎖
末端残基を還元処理して得られる還元型LMWヘパリン
に、本発明者が発明したSTヘパリンの製造技術を適用
してLMW STヘパリンを製造するものである。 (i)LMWヘパリンの調製:原料ヘパリン・ナトリウ
ム塩(平均分子量14000;硫酸含量、2.25モル
ヘパリン2糖モル;抗凝血活性、168 USPuni
t/mg)500mgについて、実施例1と同様に亜硝
酸による低分子化処理を行う。ただし、反応時間を20
分間とする。反応液を、0.1N NaOHで中和し(p
H7)、NaBH4 120mgを加えて90分間、20
℃に保つ。反応液にHClを加えてpH2とし、ついで
0.5N NaOHで中和したのち、2倍容量のエタノー
ルを加えて生成物を沈殿させる。沈殿を遠心分離し、エ
タノール・水(2:1)、ついでエタノールで順次洗浄
し、遠心分離後、乾燥して還元型LMWヘパリン・ナト
リウム塩(注11)350−400mgを得た。この還
元型LMWヘパリン・ナトリウム塩の性状は、平均分子
量が約6000、抗凝血活性は、表2に示した平均分子
量6000のLMWヘパリンの数値とほぼ一致する活性
を示した。
【0025】(ii)LMW STヘパリンの調製: (i)で得られた還元型LMWヘパリン・ナトリウム塩
(平均分子量6000)に、本発明者が発明したSTヘ
パリンの製造技術を適用してLMW STヘパリンを製
造する。還元型LMWヘパリン・ナトリウム塩を芳香族
異項環塩基例えばピリジニウム塩に変換する。十分に乾
燥したLMWヘパリン・ピリジニウム塩500mgを真
空容器内で90℃で90分間、均一に固相加熱する。こ
の処理によりLMWヘパリンにN→O硫酸基転移が起こ
る。得られた生成物を水に溶解し、Na2CO3溶液を加
えてpH9としたのち、トリメチルアミン・スルホトリ
オキシド(CH33N・SO3 1.8gを3回に分けて添
加し、55℃で20時間反応することにより、N−再硫
酸化する。反応液に2倍容量のエタノールを加えて生成
物を沈殿させる。沈殿を遠心分離し、エタノール・水
(2:1)、ついでエタノールで順次洗浄し、遠心分離
後、乾燥して、LMW STヘパリン320−350m
gを得た。得られたLMW STヘパリンの性状は、平
均分子量が6000、表1に示した平均分子量6000
のLMW STヘパリンの活性と同じレベルの活性を示
した。
【0026】(実施例4)この実施例はヘパリンを酵素
ヘパリナーゼで部分的に糖鎖切断してLMWヘパリン
(平均分子量約6000)を得、ついで、本発明者が発
明したSTヘパリンの製造技術を適用してLMW ST
ヘパリンを製造したものである。 (i)LMWヘパリンの調製:原料ヘパリン・ナトリウ
ム塩[実施例3にて用いたものと同じ]500mgにつ
いて、実施例2のヘパリナーゼによるSTヘパリンの低
分子化反応を適用する。ただし、反応時間を1時間とす
る。酵素消化したのちエタノール沈殿法により低分子生
成物を回収し、エタノール・水(2:1)、エタノール
で順次洗浄、乾燥したのち、平均分子量約6000のL
MWヘパリン・ナトリウム塩350−400mgを得
た。
【0027】(ii)LMW STヘパリンの調製: (i)で得られたLMWヘパリン・ナトリウム塩(ヘパ
リナーゼ分解)に、本発明者が発明したSTヘパリンの
製造技術を適用してLMW STヘパリンを製造する。
上記のLMWヘパリン・ナトリウム塩を芳香族異項環塩
基であるキノリニウム塩に変換したのち、具体的には、
実施例3(ii)と同様の反応条件、処理法を適用するこ
とにより、LMW STヘパリン(平均分子量約600
0)が収率65−75%で得られた。得られたLMW
STヘパリンは、表1に示した平均分子量6000のL
MW STヘパリンの数値よりやや高めの活性を示し
た。
【0028】(実施例5)実施例1のLMW STヘパ
リン・ナトリウム塩250mgを0.2M NH4HCO3
10mlに溶解し、0.2M NH4HCO3で平衡化し
たSephadexG−75ゲル(注12)のカラム
(4.5×200cm)上端に重層する。次いで、0.2
M NH4HCO3溶液をカラムに流下する(流速400
ml/h)。カラム流出液の一部についてウロン酸含量
を測定し、図1に示す溶出曲線(実線)を得た。点線
は、実施例1の出発物質であるSTヘパリンの溶出曲線
である。図1に示すように分子量マーカー(注13)の
溶出位置を基準に溶出曲線下の面積を分画する。各分画
はそれぞれ分離され、減圧下に濃縮するかまたは適当な
孔径をもつ濾過膜上にて濃縮される。各濃縮液は、Do
wex 50W(Na+)陽イオン交換体などのカラムを
用いてナトリウム塩に変換したのち濾過し、凍結乾燥す
る。
【0029】本実施例のゲル濾過法で分画した各LMW
STヘパリンの分子量分布範囲は狭く、表1に示すよ
うに抗凝血活性値は相互に明確に相違した。表1は、4
画分について、抗Xa因子活性、APTT、およびそれ
らの活性比を測定した結果である。この実施例の場合、
LMW STヘパリン・サンプルとして分画した平均分
子量12000、9300、6000、および4300
の各画分の収率は平均約15%であり、合計約60%が
LMW STヘパリンとして回収された。また、分画の
対象としなかった高分子画分(>12000)および低
分子画分(<4300)も透析法やゲル濾過脱塩法を適
用することにより回収される。表2は、実施例3(i)
にて得られたLMWヘパリンを、実施例5と同様にゲル
濾過法(Sephadox G−75ゲル 0.2M
NH4HCO3)で分画し、得られたLMWヘパリンの4
画分について活性を測定した結果である。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】注7:文献;A.S.Perlin et al.,Can.J.Ch
en.,50(1972)2437-2441. 注8:STヘパリンのGlSNS.6S残基とIdoA
2S残基に関する Degree of 3-0-sulfation(3−0−
硫酸化度、mol/molヘパリン2糖)である。文
献:H.Uchiyama and K.Nagasawa,J..Biol.Chem.,266(19
91)6756-6760. 注9:文献;R.J.Linhardt et al.,App.Biochem.Biotec
hnol.,12(1986)135.その他、多数の報告あり。R.S.Lang
er,et al.,U.S.Pat.No.4,396,762(1983)。 注10:市販品、例えば生化学工業株式会社(東京)、
およびSigma,ChemicalCo.(St.Louis)のヘパリナーゼ
(EC4・2・2・7)。
【0033】注11:亜硝酸分解法で調製したLMWヘ
パリンは糖鎖還元端に反応性アルデヒド基を有する分子
種を多く含む。還元型LMWヘパリンはこの部位をより
安定なカルビノール基に還元したものである。亜硝酸に
よる低分子化後、還元処理を行わないLMWヘパリンに
STヘパリンの製造技術を適用した場合、製品は若干の
着色を伴うが、反応性アルデヒド基を保有するLMW
STヘパリン分子種を含む製品が得られる。 注12:Sephadex ケ゛ル(Pharmacia Fine Chemicals,Upps
ala,Sweden)以外にBio-Gel P30(Bio-Rad Laboratorie
s,Richmond)および Ultrogel AcA44 agarose-acrylam
ide(LKB-Produkter AB,Bromma)など市販の分子篩用ゲ
ルを適宜用いることができる。 注13:それぞれの平均分子量をもったコンドロイチン
硫酸標準品である。文献:H.Uchiyama and K.Nagasawa,
Carbohydr.Res.,140(1985)239-249.
【0034】
【発明の効果】本発明の低分子量ヘパリン誘導体(LM
W STヘパリン)の製造法は、ヘパリンと芳香異項環
塩基との塩を固相または化学的に安定な加熱媒体に分散
させて加熱し、ヘパリン分子内のアミノ基に結合してい
る硫酸基を分子内の特定の水酸基に転移させ、次いで、
硫酸基が離脱したアミノ基を再硫酸化したのち、低分子
化処理または低分子部分を分画するものであり、抗凝血
性、抗血栓性などに優れた低分子量ヘパリン誘導体を確
実かつ容易に製造することができる。
【0035】また、本発明のLMW STヘパリンの製
造法は、ヘパリンを低分子化処理または低分子部分を分
画することにより、低分子量ヘパリンを得て、該低分子
量ヘパリンと芳香異項環塩基との塩を形成させて、該低
分子量ヘパリンと芳香異項環塩基との塩を固相または化
学的に安定な加熱媒体に分散させて加熱し、ヘパリン分
子内のアミノ基に結合している硫酸基を分子内の特定の
水酸基に転移させ、次いで、硫酸基が離脱したアミノ基
を再硫酸化するものであり、抗凝血性、抗血栓性などに
優れた低分子量ヘパリン誘導体を確実かつ容易に製造す
ることができる。
【0036】そして、本発明の方法によって製造される
LMW STヘパリンの物性および抗凝血活性などの生
物学的、薬動力学的性状を、在来の技術知識により天然
ヘパリンから製造された低分子量ヘパリン(LMWヘパ
リン)のそれらと比較すると、表1、2に示すごとく両
者の抗Xa活性値およびAPTTはいずれの平均分子量
レベルにおいてもLMW STヘパリンのほうが、LM
Wヘパリンより高く、その差は著しい。LMW STヘ
パリンが抗凝血、抗血栓剤として期待される点は、低分
子量でありながら極めて高い抗Xa因子活性と、APT
T活性を保持している点にある。
【0037】一般に、LMWヘパリンは通常用いられる
天然ヘパリンに比較して、幾多の臨床上の利点、例え
ば、抗トロンビン作用の向上、天然ヘパリン投与に伴う
副作用(出血)の抑制、皮下注射時の薬物吸収性の向
上、投与量に依存して増大する循環系からの薬物(ヘパ
リン)消失の抑制による血中濃度の維持向上、血小板お
よび脂質分解に対する好ましくない作用の抑制などの効
果を有することが知られている。これらの臨床効果の向
上が主としてヘパリンの低分子量化によることは疑いな
い。しかし、低分子量化により、ヘパリンの生物活性の
力価が大幅に低下する事も免れないことは表1、2に示
されるとおりである。然るに、本発明により製造される
LMW STヘパリンの生物活性力価は、いずれの分子
量レベルにおいてもLMWヘパリンのそれに比べて明ら
かに高く、したがって、より好ましい臨床効果(血中濃
度維持の向上、投与量の減少、出血傾向の抑制、抗血栓
形成能の向上など)を期待することができる。
【0038】さらに、本発明により得られるLMW S
Tヘパリンは、生体の内外に導入される医療器材に抗血
栓性を付与するための、抗血栓性物質としても有用であ
ろう。特に、亜硝酸分解で低分子化したLMW STヘ
パリンは、その糖鎖還元末端部に反応性に富むアルデヒ
ド基を有する分子種を多く含むため、医療器材表層にL
MW STヘパリンを固定する反応行程において極めて
有利である。この場合、低分子量で(従って重量当たり
モル比は大)、なおかつ高い生物活性を保持するLMW
STヘパリンはさらに有利であろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の低分子量ヘパリン誘導体の製
造法の実施例によって得られたLMW STヘパリン
(実線)および本発明の低分子量ヘパリン誘導体の製造
法の実施例に使用した出発物質であるSTヘパリン(点
線)のSephadexG−75ゲル・カラムによる溶
出曲線である。Voはvoid volumeを、それ
ぞれの矢印は標準コンドロイチン硫酸(分子量1200
0−4300)の溶出位置を示す。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘパリンと芳香異項環塩基との塩を固相
    または化学的に安定な加熱媒体に分散させて加熱し、ヘ
    パリン分子内のアミノ基に結合している硫酸基を分子内
    の特定の水酸基に転移させ、次いで、硫酸基が離脱した
    アミノ基を再硫酸化したのち、低分子化処理または低分
    子部分を分画することを特徴とする低分子量ヘパリン誘
    導体の製造法。
  2. 【請求項2】 ヘパリンを低分子化処理または低分子部
    分を分画することにより、低分子量ヘパリンを得て、該
    低分子量ヘパリンと芳香異項環塩基との塩を形成させ
    て、該低分子量ヘパリンと芳香異項環塩基との塩を固相
    または化学的に安定な加熱媒体に分散させて加熱し、ヘ
    パリン分子内のアミノ基に結合している硫酸基を分子内
    の特定の水酸基に転移させ、次いで、硫酸基が離脱した
    アミノ基を再硫酸化することを特徴とする低分子量ヘパ
    リン誘導体の製造法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5682141A (en) * 1995-06-05 1997-10-28 Morimoto; Shigeo Underground object indicating device
JP2015500388A (ja) * 2011-12-19 2015-01-05 ディラホア アクチエボラゲット 二糖繰り返し単位を含んでいる非抗凝固グリコサミノグリカンおよびそれらの医療用途
JP2015500387A (ja) * 2011-12-19 2015-01-05 ディラフォレッテ アクチエボラゲット 低抗凝固剤ヘパリン

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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