JPH05326851A - 半導体集積回路装置 - Google Patents

半導体集積回路装置

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JPH05326851A
JPH05326851A JP12622392A JP12622392A JPH05326851A JP H05326851 A JPH05326851 A JP H05326851A JP 12622392 A JP12622392 A JP 12622392A JP 12622392 A JP12622392 A JP 12622392A JP H05326851 A JPH05326851 A JP H05326851A
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JP
Japan
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resistance element
protective resistance
electrostatic breakdown
end side
circuit
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP12622392A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuto Mitsui
一人 三井
Hideaki Nakamura
英明 中村
Shigeru Honjo
繁 本城
Kazuo Yoshizaki
和夫 吉崎
Yasushi Yamazaki
康司 山▲崎▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi ULSI Engineering Corp
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi ULSI Engineering Corp
Hitachi Ltd
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Publication date
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  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 静電気破壊防止回路を有する半導体集積回路
装置において、静電気破壊防止回路の静電気破壊耐圧を
向上し、静電気破壊防止回路の占有面積を縮小する。 【構成】 静電気破壊防止回路Cpを備えた半導体集積
回路装置において、前記静電気破壊防止回路Cpの保護
抵抗素子Rが、第1保護抵抗素子R1及び第1保護抵抗
素子Rに比べて、溶融点が高く、電流密度が小さく、し
かも比抵抗値が小さい材料で形成された第2保護抵抗素
子R2で構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体集積回路装置に
関し、特に、静電気破壊防止回路を有する半導体集積回
路装置に適用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】先に出願された特願平2−30451号
乃至特願平2−30454号の夫々に記載されるSRA
M(tatic andom ccess emory)は 4〔Mbit〕
の大容量を備える。このSRAMの 1〔bit〕の情報を
記憶するメモリセルは、相補型データ線とワード線との
交差部毎に配置され、フリップフロップ回路及び2個の
転送用MOSFETで構成される。フリップフロップ回
路は、情報蓄積部として構成され、2個の駆動用MOS
FET及び2個の負荷素子で構成される。転送用MOS
FET、駆動用MOSFETのいずれもnチャネル導電
型で構成され、負荷素子は低消費電力化を主目的として
pチャネルMOSFETで構成される。つまり、メモリ
セルは完全CMOS(フルCMOS)で構成される。
【0003】この種のSRAMは、人為的取り扱いや組
立プロセス中に人体、パッケージ、若しくはデバイスに
帯電された過大な静電気が外部端子(ボンディングパッ
ド)を通して入力初段回路にサージ電流として流れ込む
所謂静電気破壊を防止する目的で静電気破壊防止回路が
配置される。静電気破壊は、外部端子に入力初段回路の
MOSFETのゲート電極が電気的に接続される場合、
このMOSFETのゲート絶縁膜が破壊される現象であ
る。
【0004】前記静電気破壊防止回路は外部端子と入力
初段回路との間の結線経路に挿入される。この静電気破
壊防止回路は一般的にはサージ電流をなまらせる保護抵
抗素子及びサージ電流をクランプするクランプ用MOS
FETを主体に構成される。保護抵抗素子の一端側は外
部端子に電気的に接続され、他端側は入力初段回路例え
ばMOSFETのゲート電極に電気的に接続される。ク
ランプ用MOSFETはドレイン領域が前記結線経路に
電気的に接続され、ゲート電極、ソース領域の夫々が固
定電位(接地電位)に電気的に接続される。本発明者が
開発中のSRAMは保護抵抗素子が多結晶珪素膜で形成
される所謂ポリシリコン抵抗で構成される。
【0005】この種の静電気破壊防止回路はSRAMの
内部回路を形成する製造プロセスを利用し形成できる特
徴がある。具体的には、静電気破壊防止回路のクランプ
用MOSFETは例えばメモリセルの転送用MOSFE
T又は駆動用MOSFETの製造プロセスと同一製造工
程で形成される。保護抵抗素子は例えばメモリセルの転
送用MOSFET又は駆動用MOSFETの製造プロセ
スのうちゲート電極を形成する一部の製造工程で形成さ
れる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、前述の大
容量を備えたSRAMの開発に先き立ち、静電気破壊試
験を行った結果、以下の問題点を見出した。
【0007】(1)本発明者が開発中のSRAMにおい
て、静電気破壊防止回路の保護抵抗素子は約40〜60
〔Ω〕の抵抗値に設定される。ところが、静電気破壊が
生じるサージ電流がこの保護抵抗素子に流れた場合(保
護抵抗素子に高電圧が印加された場合)、サージ電流に
基づき熱が発生し、約1400〔℃〕の高い融点をもち
ながら、多結晶珪素膜で形成された保護抵抗素子が溶断
される現象が発生した。このため、保護抵抗素子つまり
静電気破壊防止回路自体が破壊されるので、SRAMの
静電気破壊耐圧が劣化する。
【0008】(2)前記問題点(1)を解決するため
に、前記静電気破壊防止回路の保護抵抗素子の抵抗幅を
広げ、サージ電流の集中を低減し、保護抵抗素子の溶断
を防止することが考えられる。しかしながら、保護抵抗
素子の抵抗幅の増加は、保護抵抗素子の占有面積つまり
静電気破壊防止回路の占有面積を増大するので、SRA
Mの集積度が低下する。
【0009】(3)また、最近の静電気破壊試験(所謂
ミル規格に基づく静電気破壊試験)は、デバイスを帯電
し、このデバイスの帯電した電位を接地電位に放出した
際の破壊モードを検出する試験方法が採用されている。
この静電気破壊試験によれば、静電気破壊の防止は、保
護抵抗素子の抵抗値を高く設定する必要がなく、保護抵
抗素子の抵抗値を約10〜20〔Ω〕に設定すれば充分
な効果が得られることが解明されている。
【0010】本発明の目的は、下記のとおりである。
【0011】(1)静電気破壊防止回路を有する半導体
集積回路装置において、前記静電気破壊防止回路の静電
気破壊耐圧を向上する。
【0012】(2)静電気破壊防止回路を有する半導体
集積回路装置において、前記静電気破壊防止回路の静電
気破壊耐圧を向上するとともに、静電気破壊防止回路の
占有面積を縮小し、半導体集積回路装置の集積度を向上
する。
【0013】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らか
になるであろう。
【0014】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば下
記のとおりである。
【0015】(1)外部端子と入力初段回路又は出力最
終段回路との間の結線経路に保護抵抗素子を有する静電
気破壊防止回路を備えた半導体集積回路装置において、
前記静電気破壊防止回路の保護抵抗素子が、一端側が外
部端子に電気的に接続されるとともに他端側が入力初段
回路又は出力最終段回路に電気的に接続される高融点金
属膜で構成される。
【0016】(2)外部端子と入力初段回路又は出力最
終段回路との間の結線経路に保護抵抗素子を有する静電
気破壊防止回路を備えた半導体集積回路装置において、
前記静電気破壊防止回路の保護抵抗素子が、第1保護抵
抗素子、及びこの第1保護抵抗素子の一端側、他端側の
夫々に一端側、他端側の夫々が電気的に接続されるとと
もに、前記第1保護抵抗素子に比べて、溶融点が高く、
電流密度が小さく、しかも比抵抗値が小さい材料で形成
された第2保護抵抗素子を有し、前記保護抵抗素子の第
1保護抵抗素子の一端側が第2保護抵抗素子の一端側を
介在して外部端子に電気的に接続されるとともに、前記
保護抵抗素子の第1保護抵抗素子の他端側、第2保護抵
抗素子の他端側の夫々が入力初段回路又は出力最終段回
路に電気的に接続される。
【0017】
【作用】上述した手段(1)によれば、以下の作用効果
が得られる。 (1)前記静電気破壊防止回路の保護抵抗素子は珪素に
比べて電流密度が小さい材料で形成され、この保護抵抗
素子を流れるサージ電流に基づく熱の発生を低減できる
ので、この保護抵抗素子のサージ電流に基づく熱破壊を
防止し、静電気破壊防止回路の静電気破壊を防止でき
る。 (2)また、前記静電気破壊防止回路の保護抵抗素子は
珪素に比べて溶融点が高い材料で形成され、この保護抵
抗素子を流れるサージ電流に基づく熱の耐熱性を向上で
きるので、この保護抵抗素子のサージ電流に基づく熱破
壊を防止し、静電気破壊防止回路の静電気破壊を防止で
きる。 (3)また、前記静電気破壊防止回路の保護抵抗素子
は、比抵抗値が小さく抵抗長を短縮でき、しかも電流密
度が小さく抵抗幅を縮小できるので、保護抵抗素子の占
有面積つまり静電気破壊防止回路の占有面積を縮小で
き、半導体集積回路装置の集積度を向上できる。
【0018】上述した手段(2)によれば、以下の作用
効果が得られる。 (1)前記静電気破壊防止回路の保護抵抗素子は、前記
第1保護抵抗素子に比べて比抵抗値が小さい第2保護抵
抗素子が第1保護抵抗素子に電気的に並列接続で挿入さ
れ、前記外部端子にサージ電流が入力された場合、この
サージ電流が第2保護抵抗素子を迂回経路として流れる
ので、第1保護抵抗素子のサージ電流に基づく熱破壊
(主に、溶断)を防止し、静電気破壊防止回路の静電気
破壊を防止できる。 (2)また、前記静電気破壊防止回路の保護抵抗素子の
第2保護抵抗素子は電流密度が小さい材料で形成され、
この第2保護抵抗素子を流れるサージ電流に基づく熱の
発生を低減できるので、この第2保護抵抗素子のサージ
電流に基づく熱破壊を防止し、静電気破壊防止回路の静
電気破壊を防止できる。 (3)また、前記静電気破壊防止回路の保護抵抗素子の
第2保護抵抗素子は溶融点が高い材料で形成され、この
第2保護抵抗素子を流れるサージ電流に基づく熱の耐熱
性を向上できるので、この第2保護抵抗素子のサージ電
流に基づく熱破壊を防止し、静電気破壊防止回路の静電
気破壊を防止できる。 (4)また、前記静電気破壊防止回路の保護抵抗素子の
第2保護抵抗素子は、比抵抗値が小さく抵抗長を短縮で
き、しかも電流密度が小さく抵抗幅を縮小できるので、
保護抵抗素子の占有面積つまり静電気破壊防止回路の占
有面積を縮小でき、半導体集積回路装置の集積度を向上
できる。
【0019】以下、本発明の構成について、メモリセル
の情報蓄積部としてのフリップフロップ回路を完全CM
OSで構成するSRAMの静電気破壊防止回路に本発明
を適用した、一実施例とともに説明する。
【0020】なお、実施例を説明するための全図におい
て、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り
返しの説明は省略する。
【0021】
【実施例】 (実 施 例 1)本発明の実施例1であるSRAMのメ
モリセルの構成を図5(等価回路図)で示す。
【0022】図5に示すように、SRAMのメモリセル
は第1ワード線WL1及び第2ワード線WL2と第1デ
ータ線DL1及び第2データ線DL2との交差部に配置
される。メモリセルはフリップフロップ回路と2個の転
送用MISFET(etalnsulator emiconductor
ield ffect ransistor)Qt1及びQt2とで構
成される。フリップフロップ回路は情報蓄積部として構
成され、このメモリセルは 1〔bit〕の情報を記憶す
る。2個の転送用MISFEETQt1、Qt2の夫々
はnチャネル導電型で構成される。
【0023】前記フリップフロップ回路は2個の駆動用
MISFETQd1及びQd2と2個の負荷用MISF
ETQp1及びQp2とで構成される。駆動用MISF
ETQd1、Qd2の夫々はnチャネル導電型で構成さ
れる。負荷用MISFETQp1、Qp2の夫々はpチ
ャネル導電型で構成される。つまり、本実施例のSRA
Mのメモリセルは完全CMOS(フルCMOS)構造で
構成される。
【0024】前記メモリセルの駆動用MISFETQd
1、Qd2の夫々のソース領域は基準電圧Vss(例えば
0〔V〕)が供給される。この方式に限定されないが、
本実施例のSRAMは降圧電源回路を内蔵し、周辺回路
の一部(例えば入出力回路)に高い電源電圧Vccを供給
し、メモリセルアレイを主体に降圧された低い電源電圧
Vccを供給する。負荷用MISFETQp1、Qp2の
夫々のソース領域はこの降圧された低い電源電圧Vcc
(例えば3〜4〔V〕)が供給される。
【0025】本実施例のSRAMはデバイデッドワード
ライン方式が採用される。デバイデッドワードライン方
式は、Xデコーダ回路でメインワード線(MWL)を介
してメモリブロック毎に配置された複数個のうちの1つ
のワードドライバ回路を選択し、この選択されたワード
ドライバ回路でメモリブロックに配置された複数個のう
ちの所定数のメモリセルアレイに延在する第1ワード線
WL1及び第2ワード線WL2を選択する。また、前記
ワードドライバ回路とメモリセルアレイに延在する第1
ワード線WL1、第2ワード線WL2の夫々はサブワー
ド線(SWL)を介在して接続される。
【0026】このSRAMの周辺の入力領域は、図4
(等価回路図)に示すように、外部端子(ボンディング
パッド)BPと入力初段回路Cinとの間の結線経路に
静電気破壊防止回路Cpが構成される。
【0027】入力初段回路Cinは、この構造に限定は
されないが、nチャネルMISFETQn及びpチャネ
ルMISFETQpで構成されるCMOSインバータ回
路で構成される。nチャネルMISFETQnのソース
領域は基準電圧Vssに接続され、pチャネルMISFE
TQpのソース領域は高い電源電圧Vccに接続される。
nチャネルMISFETQn、pチャネルMISFET
Qpの夫々のゲート電極は外部端子BPに接続される。
【0028】静電気破壊防止回路Cpは保護抵抗素子R
及びクランプ用MISFETQkを主体に構成される。
【0029】前記保護抵抗素子Rは、一端側が外部端子
BPに接続され、他端側が入力初段回路Cinに接続さ
れる(前記結線経路に直列に接続される)。保護抵抗素
子Rは外部端子BPに入力されるサージ電流をなまらせ
る作用がある。
【0030】前記クランプ用MISFETQkは、前記
保護抵抗素子Rと入力初段回路Cinとの間に配置さ
れ、前記結線経路にドレイン領域が接続され、ゲート電
極及びソース領域が基準電圧Vssに接続される。クラン
プ用MISFETQkはサージ電流をクランプする作用
がある。
【0031】次に、前記SRAMのメモリセルの具体的
な構造について、図3(要部断面図)を使用し、簡単に説
明する。なお、このSRAMのメモリセルの構造及び製
造プロセスの詳細については、特願平2−30451号
乃至特願平2−30454号において記載されている。
【0032】図3に示すように、SRAMは単結晶珪素
からなるp- 型半導体基板1を主体に構成される。この
p- 型半導体基板1の一部の領域の主面部にはp型ウエ
ル領域2が構成される。p- 型半導体基板1の他の領域
の主面部にはn型ウエル領域(図示しない)が構成され
る。p型ウエル領域2はnチャネルMISFETQnの
形成領域つまりメモリセルアレイの形成領域及び周辺回
路の一部の領域において構成される。n型ウエル領域は
pチャネルMISFETQpの形成領域つまり周辺回路
の他の領域において構成される。
【0033】前記SRAMのメモリセルはp型ウエル領
域2の活性領域の主面に構成される。メモリセルのう
ち、2個の駆動用MISFETQd1、Qd2の夫々
は、素子分離絶縁膜4及びp型チャネルストッパ領域5
で周囲を規定された領域内において、p型ウエル領域2
の主面に構成される。駆動用MISFETQd1、Qd
2の夫々はp型ウエル領域2、ゲート絶縁膜6、ゲート
電極7、ソース領域及びドレイン領域を主体に構成され
る。
【0034】ゲート電極7は、第1層目のゲート材形成
工程で形成され、例えばCVD法で堆積した単層構造の
多結晶珪素膜で形成される。この多結晶珪素膜には抵抗
値を低減するn型不純物例えばP(又はAs)が導入さ
れる。多結晶珪素膜は、その膜厚を薄膜化し、上層の導
電層の下地となる層間絶縁膜の表面の平担化を主目的と
して、例えば80〜120〔nm〕程度の膜厚で形成さ
れる。
【0035】ソース領域、ドレイン領域の夫々は低い不
純物濃度のn型半導体領域10及びその主面部に設けら
れた高い不純物濃度のn+ 型半導体領域11で構成され
る。この不純物濃度が異なる2種類のn型半導体領域1
0、n+ 型半導体領域11の夫々は、前記ゲート電極7
及びその側壁に形成されたサイドウォールスペーサ9に
対して自己整合で形成される。つまり、駆動用MISF
ETQd1、Qd2の夫々のソース領域及びドレイン領
域は所謂2重ドレイン(DDD:ouble iffused
rain)構造で構成される。前記ゲート電極7のゲート長
方向の側壁にはサイドウォールスペーサ9が構成され、
ゲート電極7の上部には絶縁膜8が構成される。
【0036】メモリセルのうち、2個の転送用MISF
ETQt1、Qt2の夫々は、素子分離絶縁膜4及びp
型チャネルストッパ領域5で周囲を規定された領域内に
おいて、p型ウエル領域2の主面に構成される。転送用
MISFETQt1、Qt2の夫々はp型ウエル領域
2、ゲート絶縁膜12、ゲート電極13、ソース領域及
びドレイン領域を主体に構成される。
【0037】ゲート電極13は、第2層目のゲート材形
成工程で形成され、例えば多結晶珪素膜13A、13B
及び高融点金属珪化膜13Cの夫々を順次積層した積層
構造(ポリサイド構造)で構成される。多結晶珪素膜1
3A、13Bの夫々は、CVD法で堆積され、抵抗値を
低減するn型不純物例えばP(又はAs)が導入され
る。下層の多結晶珪素膜13Aは、ゲート絶縁膜12へ
のP漏れを抑え、ゲート絶縁膜12の絶縁耐圧の劣化の
防止を目的として、低い不純物濃度に設定される。これ
に対して、上層の多結晶珪素膜13Bは、n+ 型半導体
領域11への接続の際の抵抗値を低減する目的で、高い
不純物濃度に設定される。いずれの多結晶珪素膜13
A、13Bの夫々も、上層の層間絶縁膜の表面の平担化
を主目的として、薄い膜厚例えば30〜50〔nm〕程
度の膜厚で形成される。高融点金属珪化膜13Cは、例
えばスパッタ法若しくはCVD法で堆積したWSi2膜で
形成される。上層の高融点金属珪化膜13Cは、下層の
多結晶珪素膜13A、13Bの夫々に比べて比抵抗値が
小さいので、信号伝達速度の高速化を図れ、例えば70
〜90〔nm〕程度の膜厚で形成される。なお、ゲート
電極13の高融点金属珪化膜13CとしてはMoSi
2膜、TiSi2膜、TaSi2膜のいずれに変えてもよい。
【0038】ソース領域、ドレイン領域の夫々は高い不
純物濃度のn+ 型半導体領域18及びそれとチャネル形
成領域との間に設けられた低い不純物濃度のn型半導体
領域17で構成される。つまり、転送用MISFETQ
t1、Qt2の夫々はLDD(ightly oped rai
n)構造で構成される。n型半導体領域17はゲート電
極13に対して自己整合で形成され、n+ 型半導体領域
18はサイドウォールスペーサ16に対して自己整合で
形成される。
【0039】前記転送用MISFETQt1、Qt2の
夫々のゲート電極13は、そのゲート幅方向において、
ワード線(WL)13に接続される。ワード線13は、
ゲート電極13と一体に構成され、同一導電層で構成さ
れる。また、駆動用MISFETQd1、Qd2の夫々
のソース領域(n+ 型半導体領域11)には基準電圧線
(Vss)13が接続される。この基準電圧線13は、多
結晶珪素膜13Aに形成された接続孔14及びゲート絶
縁膜12と同一層の絶縁膜12に形成された接続孔14
の夫々を通し、かつ多結晶珪素膜13Bを介在し、高融
点金属珪化膜13Cがソース領域に接続される。
【0040】前記メモリセルの2個の負荷用MISFE
TQp1、Qp2の夫々のうち、負荷用MISFETQ
p1は駆動用MISFETQd2の領域上に構成され、
負荷用MISFETQp2は駆動用MISFETQd1
上に構成される。この負荷用MISFETQp1、Qp
2の夫々は、n型チャネル形成領域26N、ゲート絶縁
膜24、ゲート電極23、ソース領域26P及びドレイ
ン領域26Pを主体に構成される。
【0041】前記ゲート電極23は、第3層目のゲート
材形成工程で形成され、例えばCVD法で堆積された多
結晶珪素膜で形成される。この多結晶珪素膜は、抵抗値
を低減するn型不純物例えばP(又はAs)が導入さ
れ、上層の層間絶縁膜の表面の平担化を主目的として、
例えば60〜80〔nm〕程度の薄い膜厚で形成され
る。ゲート電極23の一部は中間導電層23として構成
され、この中間導電層23は、その下層の絶縁膜21に
形成された接続孔22を通して、転送用MISFETQ
tの一方のn+ 型半導体領域18、駆動用MISFET
Qdのドレイン領域に相当するn+ 型半導体領域11及
びゲート電極7に接続される。
【0042】n型チャネル形成領域26Nは、第4層目
のゲート材形成工程で形成され、例えばCVD法で堆積
された多結晶珪素膜で構成される。この多結晶珪素膜に
は負荷用MISFETQpのしきい値電圧をエンハンス
メント型に設定するn型不純物(例えばP)が導入され
る。ソース領域26P、ドレイン領域26Pの夫々は前
記n型チャネル形成領域26Nの一端側、他端側の夫々
に一体に構成されかつ同一導電層で構成される。つま
り、ソース領域26P、ドレイン領域26Pの夫々は第
4層目のゲート材形成工程で形成された多結晶珪素膜で
形成され、この多結晶珪素膜にはp型不純物(例えばB
2 )が導入される。ソース領域26Pは電源電圧線
(Vcc)26Pに一体に接続されかつ同一導電層で構成
される。電源電圧線26Pは第4層目のゲート材形成工
程で形成された多結晶珪素膜で形成され、この多結晶珪
素膜にはソース領域26P、ドレイン領域26Pの夫々
と同様にp型不純物が導入される。この負荷用MISF
ETQpのn型チャネル形成領域26N、ソース領域2
6P及びドレイン領域26Pを構成する多結晶珪素膜
は、リーク電流量の低減を主目的として、薄い膜厚具体
的には30〜50〔nm〕程度の膜厚で形成される。
【0043】メモリセルの転送用MISFETQtの一
方のn+ 型半導体領域18は、中間導電層23、29の
夫々を順次介在し、データ線(DL)33に接続され
る。
【0044】前記中間導電層29は層間絶縁膜27上に
構成され、中間導電層29の一端側は層間絶縁膜27に
形成された接続孔28を通して前記中間導電層23に接
続される。この中間導電層23は転送用MISFETQ
tのn+ 型半導体領域18に直接々続される。中間導電
層29の他端側は、ワード線13の延在方向に引き出さ
れ、層間絶縁膜30に形成された接続孔31を通してデ
ータ線33に接続される。
【0045】前記中間導電層29は、製造プロセスにお
ける第1層目の金属配線材形成工程で形成され、例えば
高融点金属膜で形成される。この高融点金属膜は、例え
ばスパッタ法若しくはCVD法で堆積したW膜で形成さ
れ、250〜350〔nm〕程度の膜厚で形成される。
【0046】この中間導電層29の下地となる層間絶縁
膜27は例えば酸化珪素膜27A、BPSG膜27Bの
夫々を順次積層した複合膜で構成される。下層の酸化珪
素膜27Aは上層のBPSG膜27Bに添加されたP若
しくはBの漏れの防止を主目的として形成される。上層
のBPSG膜27Bは、リフローが施され、表面の平担
化を主目的として形成される。
【0047】層間絶縁膜30は、図1に示すように、堆
積型の酸化珪素膜30A、塗布型の酸化珪素膜30B、
堆積型の酸化珪素膜30Cの夫々を順次積層した3層の
積層構造で構成される。下層の酸化珪素膜30A、上層
の酸化珪素膜30Cの夫々は、例えば、テトラエソキシ
シラン(TEOS:etra thoxy ilane)ガスをソー
スガスとするプラズマCVD法で堆積される。中間層の
酸化珪素膜30Bは、スピンオングラス(pin n
lass)法で塗布され、ベーク処理が施された後、全面エ
ッチング(エッチバック)される。
【0048】前記データ線(DL)33は層間絶縁膜30
上に構成される。データ線33は、第2層目の金属配線
材形成工程で形成され、例えばバリア性金属膜33A、
アルミニウム合金膜33B、反射防止膜33Cの夫々を
順次積層した3層の積層構造で構成される。前記バリア
性金属膜33AはSi、Alの夫々の相互拡散の防止を
主目的として形成される。バリア性金属膜33Aは、例
えばスパッタ法で堆積したTiW膜で形成され、30〜
50〔nm〕程度の膜厚で形成される。アルミニウム合
金膜33Bは、例えばCu、Siの少なくともいずれか
が添加されたアルミニウムで形成され、700〜900
〔nm〕程度の膜厚で形成される。なお、データ線33
は単層のアルミニウム合金膜若しくはアルミニウム膜で
構成してもよい。反射防止膜33Cは、データ線33の
パターンニングの際にアルミニウム合金膜33Bの表面
の反射率を低下し、回析現象を防止する目的で構成され
る。反射防止膜33Cは、例えばスパッタ法で堆積した
TiW膜で形成され、150〜250〔nm〕程度の膜
厚で形成される。
【0049】前記メモリセル上にはメインワード線(M
WL)29及びサブワード線(SWL1)29が配置さ
れる。メインワード線29、サブワード線29の夫々
は、同一導電層で構成され、前述の中間導電層29と同
一導電層で構成される(第1層目の金属配線材形成工程
で形成される)。
【0050】前記メモリセルのデータ線33上を含む基
板全面(外部端子の領域は除く)には最終保護膜34が
構成される。この最終保護膜34は、その構造を詳細に
示していないが、堆積型酸化珪素膜、塗布型酸化珪素
膜、堆積型酸化珪素膜、窒化珪素膜、樹脂膜の夫々を順
次積層した5層の積層構造で構成される。
【0051】次に、静電気破壊防止回路Cpの構成につ
いて、図1(要部平面図)及び図2(要部断面図)を使
用し、簡単に説明する。
【0052】図1及び図2に示すように、静電気破壊防
止回路Cpの保護抵抗素子Rは第1保護抵抗素子R1及
び第2保護抵抗素子R2で構成される。
【0053】前記第1保護抵抗素子R1は、素子分離絶
縁膜4の上部において配置され、平面形状が長方形状で
構成される。この第1保護抵抗素子R1は、前述のメモ
リセルの転送用MISFETQdのゲート電極13と同
一導電層つまり第2層目のゲート材形成工程で形成され
る導電層13で形成される。第1保護抵抗素子R1は、
例えば、抵抗幅が30〔μm〕、抵抗長(一端側の接続
孔22及び28の領域から他端側の接続孔22及び28
までの間の実効的な抵抗長)が160〜200〔μm〕
の夫々で構成される。このサイズに設定される第1保護
抵抗素子R1は約100〔Ω〕の抵抗値が得られる。第
1保護抵抗素子R1は静電気破壊防止回路Cpの保護抵
抗素子Rの抵抗値を確保することを主体として構成され
る。
【0054】なお、本発明は、第1保護抵抗素子R1と
して第2層目のゲート材形成工程で形成される導電層1
3が使用されるが、同等の材料(膜厚、添加される不純
物種若しくは不純物濃度が異なるが)である第1層目、
第3層目、第4層目のいずれかのゲート材形成工程で形
成される導電層7、23又は26で形成してもよい。
【0055】前記第2保護抵抗素子R2は、前記第1保
護抵抗素子R2の上部に(その占有面積内において)層
間絶縁膜27等を介在して配置され、平面形状が接続領
域を除き細長い長方形状を蛇行させた形状で構成され
る。この第2保護抵抗素子R2は、前述のメモリセルの
上部を延在するメインワード線(MWL)29、サブワ
ード線(SWL)29の夫々と同一導電層つまり第1層
目の金属配線形成工程で形成される導電層29で形成さ
れる。この第2保護抵抗素子R2は導電層29つまり本
実施例ではW膜である高融点金属膜で形成され、このW
膜は多結晶珪素膜に比べて溶融点(約3387〔℃〕)
が高く、電流密度が小さくかつ比抵抗値が少なくとも1
桁若しくはそれ以上に小さい。
【0056】第2保護抵抗素子R2は、例えば、抵抗幅
が5〜7〔μm〕、抵抗長(一端側の接続孔31の領域
から他端側の接続孔31までの間の実効的な抵抗長)が
250〜350〔μm〕の夫々で構成される。このサイ
ズに設定される第1保護抵抗素子R1は約20〔Ω〕の
抵抗値が得られる。第2保護抵抗素子R2は、静電気破
壊を生じるサージ電流の通過経路を主目的として構成さ
れ、第1保護抵抗素子R1にサージ電流が直接流れるこ
とを防止する。第2保護抵抗素子R2は、前述のように
電流密度が小さい性質を有するので、サージ電流が流れ
た場合でも熱の発生が小さく、しかも溶融点が高い性質
を有するので、サージ電流が流れ熱が発生した場合でも
溶断することがない。この結果、第2保護抵抗素子R2
は、図1に示すように細長い形状に設定し、狭い範囲特
に第1保護抵抗素子R1の占有面積内においての引き回
しが行え、この第2保護抵抗素子R2の占有面積を極力
減少できる。
【0057】この第1保護抵抗素子R1及び第2保護抵
抗素子R2で構成される保護抵抗素子Rは合成抵抗値と
して約16〜18〔Ω〕に設定される。保護抵抗素子R
のうち、上層の第2保護抵抗素子R2の一端側は層間絶
縁膜30に形成された接続孔31を通して外部端子(B
P)33に直接々続され、他端側は同様に接続孔31を
通して配線(静電気破壊防止回路Cpのクランプ用MI
SFETQk、入力初段回路Cinの夫々に接続される
配線)33に接続される。下層の第1保護抵抗素子R1
の一端側は、層間絶縁膜27等に形成された接続孔28
を通し、中間導電層23を介在し、第2保護抵抗素子R
2の一端側に接続される。第1保護抵抗素子の他端側は
同様に第2保護抵抗素子R2の他端側に接続される。つ
まり、保護抵抗素子R1の一端側は、直接的に外部端子
33に接続されずに、第2保護抵抗素子R2の一端側を
介在して間接的に外部端子33に接続される。
【0058】また、第1保護抵抗素子R1の一端側、他
端側の夫々と第2保護抵抗素子R2の一端側、他端側の
夫々との接続領域(接続孔22及び28の領域)は、第
2保護抵抗素子R2の一端側、他端側の夫々と外部端子
33、配線33の夫々との接続領域(接続孔31の領
域)に対して実効的に抵抗素子として作用する内側から
見て外側に配置される。この接続領域の配置は第1保護
抵抗素子R1の実効的な抵抗長を稼ぐ目的で行われる。
【0059】さらに、保護抵抗素子Rの一端側の上部に
は放熱体33Sが配置される。この放熱体33Sは、外
部端子33が第2保護抵抗素子R2の一端側との接続領
域からそのまま引き伸ばされ(同一導電層で形成され)
構成される。この放熱体33Sは、保護抵抗素子Rにサ
ージ電流が流れた際に発生する熱を外部に放出すること
を主目的として構成される。
【0060】なお、本発明は、前述の保護抵抗素子Rの
第2保護抵抗素子R2として、他の高融点金属膜例えば
特に溶融点が高いMo(2180〔℃〕)膜で構成して
もよい。
【0061】前記静電気破壊防止回路Cpのクランプ用
MISFETQkは前述のメモリセルの転送用MISF
ETQt、駆動用MISFETQdのいずれかと同一又
は類似の構造で構成される。また、入力初段回路Cin
についても同様である。
【0062】このように、本実施例のSRAMによれ
ば、以下の作用効果が得られる。
【0063】(1)外部端子(BP)33と入力初段回
路Cinとの間の結線経路に保護抵抗素子Rを有する静
電気破壊防止回路Cpを備えたSRAMにおいて、前記
静電気破壊防止回路Cpの保護抵抗素子Rが一端側が外
部端子33に電気的に接続されるとともに他端側が入力
初段回路Cinに電気的に接続される高融点金属膜で構
成される(第2保護抵抗素子R2がW膜で構成され
る)。
【0064】この構成により、以下の作用効果が得られ
る。前記静電気破壊防止回路Cpの保護抵抗素子R(R
2)は多結晶珪素に比べて電流密度が小さい材料で形成
され、この保護抵抗素子Rを流れるサージ電流に基づく
熱の発生を低減できるので、この保護抵抗素子Rのサー
ジ電流に基づく熱破壊を防止し、静電気破壊防止回路C
pの静電気破壊を防止できる。また、前記静電気破壊防
止回路Cpの保護抵抗素子R(R2)は多結晶珪素に比
べて溶融点が高い材料で形成され、この保護抵抗素子R
を流れるサージ電流に基づく熱の耐熱性を向上できるの
で、この保護抵抗素子Rのサージ電流に基づく熱破壊を
防止し、静電気破壊防止回路Cpの静電気破壊を防止で
きる。また、前記静電気破壊防止回路Cpの保護抵抗素
子R(R2)は、比抵抗値が小さく抵抗長を短縮でき、
しかも電流密度が小さく抵抗幅を縮小できるので、保護
抵抗素子Rの占有面積つまり静電気破壊防止回路Cpの
占有面積を縮小でき、SRAMの集積度を向上できる。
【0065】(2)外部端子(BP)33と入力初段回
路Cinとの間の結線経路に保護抵抗素子Rを有する静
電気破壊防止回路Cpを備えたSRAMにおいて、前記
静電気破壊防止回路Cpの保護抵抗素子Rが、第1保護
抵抗素子R1、及びこの第1保護抵抗素子R1の一端
側、他端側の夫々に一端側、他端側の夫々が電気的に接
続されるとともに、前記第1保護抵抗素子Rに比べて、
溶融点が高く、電流密度が小さく、しかも比抵抗値が小
さい材料で形成された第2保護抵抗素子R2を有し、前
記保護抵抗素子Rの第1保護抵抗素子R1の一端側が第
2保護抵抗素子R2の一端側を介在して外部端子33に
電気的に接続されるとともに、前記保護抵抗素子Rの第
1保護抵抗素子R1の他端側、第2保護抵抗素子R2の
他端側の夫々が入力初段回路Cinに電気的に接続され
る。
【0066】この構成により、以下の作用効果が得られ
る。前記静電気破壊防止回路Cpの保護抵抗素子Rは、
前記第1保護抵抗素子R1に比べて比抵抗値が小さい第
2保護抵抗素子R2が第1保護抵抗素子R1に電気的に
並列接続で挿入され、前記外部端子33にサージ電流が
入力された場合、このサージ電流が第2保護抵抗素子R
2を迂回経路として流れるので、第1保護抵抗素子R1
のサージ電流に基づく熱破壊を防止し、静電気破壊防止
回路Cpの静電気破壊を防止できる。また、前記静電気
破壊防止回路Cpの保護抵抗素子Rの第2保護抵抗素子
R2は電流密度が小さい材料で形成され、この第2保護
抵抗素子R2を流れるサージ電流に基づく熱の発生を低
減できるので、この第2保護抵抗素子R2のサージ電流
に基づく熱破壊を防止し、静電気破壊防止回路Cpの静
電気破壊を防止できる。また、前記静電気破壊防止回路
Cpの保護抵抗素子Rの第2保護抵抗素子R2は溶融点
が高い材料で形成され、この第2保護抵抗素子R2を流
れるサージ電流に基づく熱の耐熱性を向上できるので、
この第2保護抵抗素子R2のサージ電流に基づく熱破壊
を防止し、静電気破壊防止回路Cpの静電気破壊を防止
できる。また、前記静電気破壊防止回路Cpの保護抵抗
素子Rの第2保護抵抗素子R2は、比抵抗値が小さく抵
抗長を短縮でき、しかも電流密度が小さく抵抗幅を縮小
できるので、保護抵抗素子Rの占有面積つまり静電気破
壊防止回路Cpの占有面積を縮小でき、SRAMの集積
度を向上できる。
【0067】(実 施 例 2)本実施例2は、前記SR
AMの静電気破壊防止回路の保護抵抗素子の他の構成に
ついて説明する、本発明の第2実施例である。
【0068】本発明の実施例2であるSRAMの静電気
破壊防止回路の保護抵抗素子の構成について、図6及び
図7(概略平面図)、図8及び図9(概略断面図)の夫
々で示す。
【0069】図6に示す静電気破壊防止回路Cpの保護
抵抗素子Rは導電層29つまりW膜のみ(前述の実施例
1において、第2保護抵抗素子R2に相当する)で構成
される。
【0070】図7に示す静電気破壊防止回路Cpの保護
抵抗素子Rは、導電層29つまり各々W膜で形成される
2本の保護抵抗素子R1、R2の夫々が電気的に並列接
続をなして構成される。この保護抵抗素子Rはサージ電
流を2本の保護抵抗素子R1、R2の夫々に分散でき
る。
【0071】図8に示す静電気破壊防止回路Cpの保護
抵抗素子Rは、下層に導電層29つまりW膜で形成した
第1保護抵抗素子R2を配置し、上層に導電層33つま
りアルミニウム合金膜を主体に形成した第2保護抵抗素
子R3を配置し、これらが電気的に並列接続をなして構
成される。
【0072】図9に示す静電気破壊防止回路Cpの保護
抵抗素子Rは、下層に導電層13つまり多結晶珪素膜を
主体に形成した第1保護抵抗素子R1を配置し、中層に
導電層29つまりW膜で形成した第2保護抵抗素子R2
を配置し、上層に導電層33つまりアルミニウム合金膜
を主体に形成した第3保護抵抗素子R3を配置し、これ
らが電気的に並列接続をなして構成される。
【0073】このように構成される静電気破壊防止回路
Cpを有するSRAMは前述の実施例1と同様の作用効
果が得られる。
【0074】以上、本発明者によってなされた発明を、
前記実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は、前
記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲において種々変更可能であることは勿論であ
る。
【0075】例えば、本発明は、SRAMの出力最終段
回路例えばCMOSインバータ回路(MISFETのド
レイン領域)と外部端子との結線経路に保護抵抗素子を
挿入する静電気破壊防止回路に適用できる。
【0076】また、本発明は、SRAMに限らず、記憶
回路若しくは論理回路を備えた半導体集積回路装置に搭
載された静電気破壊防止回路に広く適用できる。
【0077】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。
【0078】(1)静電気破壊防止回路を有する半導体
集積回路装置において、前記静電気破壊防止回路の静電
気破壊耐圧を向上できる。
【0079】(2)静電気破壊防止回路を有する半導体
集積回路装置において、前記静電気破壊防止回路の静電
気破壊耐圧を向上できるとともに、静電気破壊防止回路
の占有面積を縮小し、半導体集積回路装置の集積度を向
上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1であるSRAMの静電気破
壊防止回路の平面図。
【図2】 前記静電気破壊防止回路の断面図。
【図3】 前記SRAMのメモリセルの断面図。
【図4】 前記メモリセルの等価回路図。
【図5】 前記静電気破壊防止回路の等価回路図。
【図6】 本発明の実施例2である静電気破壊防止回路
の概略平面図。
【図7】 他の実施例の静電気破壊防止回路の概略平面
図。
【図8】 他の実施例の静電気破壊防止回路の概略断面
図。
【図9】 他の実施例の静電気破壊防止回路の概略断面
図。
【符号の説明】
13,13A,13B,13C,29,33,33A,
33B,33C…導電層、22,28,31…接続孔、
R1,R2,R3…保護抵抗素子、Q…MISFET、
Cp…静電気破壊防止回路、Cin…入力段回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 英明 東京都小平市上水本町5丁目20番1号 日 立超エル・エス・アイ・エンジニアリング 株式会社内 (72)発明者 本城 繁 東京都小平市上水本町5丁目20番1号 株 式会社日立製作所武蔵工場内 (72)発明者 吉崎 和夫 東京都小平市上水本町5丁目20番1号 株 式会社日立製作所武蔵工場内 (72)発明者 山▲崎▼ 康司 東京都小平市上水本町5丁目20番1号 日 立超エル・エス・アイ・エンジニアリング 株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部端子と入力初段回路又は出力最終段
    回路との間の結線経路に保護抵抗素子を有する静電気破
    壊防止回路を備えた半導体集積回路装置において、前記
    静電気破壊防止回路の保護抵抗素子が、一端側が外部端
    子に電気的に接続されるとともに他端側が入力初段回路
    又は出力最終段回路に電気的に接続される高融点金属膜
    で構成されることを特徴とする半導体集積回路装置。
  2. 【請求項2】 外部端子と入力初段回路又は出力最終段
    回路との間の結線経路に保護抵抗素子を有する静電気破
    壊防止回路を備えた半導体集積回路装置において、前記
    静電気破壊防止回路の保護抵抗素子が、第1保護抵抗素
    子、及びこの第1保護抵抗素子の一端側、他端側の夫々
    に一端側、他端側の夫々が電気的に接続されるととも
    に、前記第1保護抵抗素子に比べて、溶融点が高く、電
    流密度が小さく、しかも比抵抗値が小さい材料で形成さ
    れた第2保護抵抗素子を有し、前記保護抵抗素子の第1
    保護抵抗素子の一端側が第2保護抵抗素子の一端側を介
    在して外部端子に電気的に接続されるとともに、前記保
    護抵抗素子の第1保護抵抗素子の他端側、第2保護抵抗
    素子の他端側の夫々が入力初段回路又は出力最終段回路
    に電気的に接続されることを特徴とする半導体集積回路
    装置。
  3. 【請求項3】 前記請求項1に記載される静電気破壊防
    止回路の保護抵抗素子の第1保護抵抗素子は珪素膜、こ
    の珪素膜上に高融点金属珪化膜を積層した積層膜のいず
    れかで構成され、前記第2保護素子は高融点金属膜で構
    成される。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7495288B2 (en) 2003-06-23 2009-02-24 Kabushiki Kaisha Toshiba Semiconductor apparatus including a radiator for diffusing the heat generated therein
WO2016170913A1 (ja) * 2015-04-23 2016-10-27 日立オートモティブシステムズ株式会社 オンチップノイズ保護回路を有する半導体チップ

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