JPH05326466A - ドライエッチング方法 - Google Patents

ドライエッチング方法

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JPH05326466A
JPH05326466A JP4207578A JP20757892A JPH05326466A JP H05326466 A JPH05326466 A JP H05326466A JP 4207578 A JP4207578 A JP 4207578A JP 20757892 A JP20757892 A JP 20757892A JP H05326466 A JPH05326466 A JP H05326466A
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JP
Japan
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gas
etching
light
reaction
reaction chamber
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JP4207578A
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Osamu Kitamura
修 北村
Takashi Goto
隆 後藤
Shingo Terakado
伸悟 寺門
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、気相中の活性種により等方的に反
応が進行するSi基板のエッチングにおいて、光の非照
射領域ではエッチング反応を抑制し、光照射領域では促
進し、選択比の向上をサブミクロン以下の超微細レベル
の加工において図ろうというものである。 【構成】 反応の励起源として真空紫外線ないし軟X線
領域の波長の光(8)を用いるSi基板(3)の光照射
領域の選択的なドライエッチング方法であって、プラズ
マ発生源(6)を経由し、プラズマ化して反応室(1)
に導入されるフッ素系ガスを含むガス及びプラズマ発生
源(6)を第1のガスと同時に経由せずに反応室(1)
に導入される酸素を含むガスを用いること、サブミクロ
ン以下の超微細パターンのマスク(9)を用いることを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ドライエッチング方法
に関し特にシリコン(Si)を利用した半導体装置の製
造に有用である。
【0002】
【従来の技術】半導体素子の製造技術の一つであるエッ
チング技術は、現在、プラズマを利用した反応性イオン
エッチング(RIE)が基本技術となっている。しかし
ながら、高集積化に伴うデバイスの微小化によって動作
マージンが少なくなり、RIEプロセスがデバイスに与
える損傷が問題となりつつある。エッチングのダメージ
を少なくするには、イオンのエネルギーを低くする必要
性があるが、異方性が低下するため、微細なパターン形
成が難しくなる(例えば、Semicon NEWS 1988年 1
0月号 P.31参照)。
【0003】このため、荷電粒子を用いない光励起によ
る光化学反応プロセスが注目されている(例えば、表面
科学 第5巻 第4号 P.435(1984)参照)。
すなわち、光化学反応プロセスにおいては、反応ガス分
子を光エネルギーによって活性種に変え、この活性種が
基板と反応して反応生成物となり、基板表面から解離す
ることによりエッチングが行われる。加速されたイオン
を用いないため、このような光化学反応を利用したエッ
チングによれば、エッチングの際の基板の損傷を最小限
に抑えることができる。
【0004】光エネルギーによって活性種となった反応
ガスは、基板に到達し、そのままエッチング反応を起こ
す場合(気相反応)と、表面に到達した後、活性種また
は基板が光エネルギーによって励起されることで初めて
エッチング反応を起こす場合(表面反応)がある。エッ
チング形状から比較すると、気相反応の場合は等方的と
なり、アンダーカットを生じ、光非照射領域(光が照射
されていない領域)の反応も進む。一方、表面反応の場
合はエッチングは光照射方向に沿って、光照射領域での
み進み、アンダーカットのないエッチングが実現でき
る。
【0005】さらに表面反応でエッチングが進む場合
は、密着タイプのマスク(レジスト等)を用いずに、レ
ジストレスの直接パターンニングが行える。しかしなが
ら、活性種存在下に置かれた非接触マスクは、活性種に
より腐食されてしまうという問題がある。
【0006】また、Si基板のエッチングにおいては、
気相中に存在する活性種(フッ素ラジカル(F*)等)
により等方的にエッチング反応が進行し、光の照射され
ていない領域(光非照射領域)においてもエッチングが
進行してしまう。そのため、光照射領域選択エッチング
において、選択比が低下するという問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、気相中に存
在する活性種(F*等)により等方的にエッチング反応
が進行するSi基板のエッチングにおいて、光非照射領
域におけるエッチング反応を抑制し、光照射領域選択エ
ッチングにおける照射領域対非照射領域の選択比の向上
を図ろうというものである。
【0008】さらに、本発明は、超微細パターンを有す
る非接触タイプの光透過型マスクを用いた超微細加工を
行おうとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のドライエッチン
グ方法は、シリコン基板の光照射領域の選択的ドライエ
ッチングにおいて、反応の励起源として真空紫外線ない
し軟X線領域の波長の光を使用し、反応室に導入される
第1のガスとしてフッ素系ガスを含むガスを用い、第2
のガスとして酸素を含むガスを用い、第1のガスはプラ
ズマ発生源を経由し、プラズマ化して反応室に導入され
ること、第2のガスはプラズマ発生源を第1のガスと同
時に経由せずに反応室に導入されること、を特徴とす
る。
【0010】また、本発明において、上記光は、上記シ
リコン基板から微小間隔離れて配置したサブミクロン以
下の開口部を有する非密着型マスクを介して、該シリコ
ン基板の所望の領域に照射されることを特徴とする。
【0011】さらに、上記非密着型マスクの表面は、耐
腐食性材料かつ光吸収体からなる保護膜に被われている
ことを特徴とする。
【0012】
【作用】酸素を含む第2のガスは、フッ素系ガスを反応
性の高い活性状態(ラジカル状態)にするためのプラズ
マ発生源を通らないため、酸素がフッ素系ガスの活性化
促進に費やされることなく反応室に導入される。
【0013】この第2のガス中の酸素は、反応室におい
てシリコン基板表面に酸化膜を形成する。この酸化膜は
フッ素系ガスによるエッチング耐性がシリコン基板より
高いため、光照射領域以外のエッチング反応を抑制す
る。
【0014】また、耐腐食性材料かつ光吸収体からなる
保護膜でマスク表面全体を被うことで、活性種によるマ
スクの腐食を防ぎ、また、マスクの開口部内側の側壁に
も光を吸収する保護膜が膜が形成するため、結果的に保
護膜のない場合に比べより微細なパターンを有するマス
クを得ることができる。
【0015】
【実施例】図1に本発明の一実施例の装置を示す。反応
室(1)内は当初、排気口(2)を通じて排気され、1
-7〜10-8Torrに保たれる。エッチングを行わんとす
るSi基板(3)は載置台(4)に載置固定される。
【0016】第1のガス(フッ素系ガスを含むガス)は
第1導入管(5)より反応室に導入される。この時、第
1のガスは第1導入管(5)の途中に設けられたマイク
ロ波(2.45GHz)によるガスプラズマ製造部
(6)を通過する。ここで第1のガスはマイクロ波によ
り活性化され、反応性の高いラジカル状態(F*を含む
高反応ガス(エッチング種))に変換されて反応室
(1)に導入される。
【0017】本実施例では、第2のガス(酸素を含むガ
ス)は、第1導入管(5)と別に設けられた第2導入管
(7)より、反応室(1)に導入される。この時、本実
施例では、第2のガスはガスプラズマ製造部(6)を通
過しないため、ラジカル状態に変換されずに反応室
(1)に導入される。
【0018】また、本実施例では、第2導入管(7)よ
り反応室(1)へ導入された第2のガスが、第1導入管
(5)を逆流し、ガスプラズマ製造部(6)へ到達し、
第1のガスの活性化促進に費やされることを防ぐため
に、第2導入管(7)は第1導入管(5)と離れた位置
に保たれるように配管してある。
【0019】励起光(8)の光エネルギーは、反応ガス
とSi基板(3)とのエッチング反応を促進するために
用いられ、本実施例では、真空紫外線から軟X線領域の
波長の光を使用した。励起光(8)はSi基板(3)と
ギャップGの間隔をおいて設置されたマスク(9)を通
り、Si基板(3)の表面直上より照射される。
【0020】ガスプラズマ製造部(6)は、それ自体周
知のものであり、本実施例では、エビック(株)製のエ
ベンソン型キャビティー、品番No214Lのものが使用
され、また、その電源部として、エビック(株)製の品
番MR−301のものが用いられた。
【0021】本実施例では、 基板:n型Si基板((100),比抵抗ρ=22〜2
8Ω・cm) 反応ガス(反応室に導入された第1のガス及び第2のガ
ス): 第1のガス:SF6及びAr 第2のガス:O2 ガスプラズマ製造部のマイクロ波出力:15W 励起光:波長 約1.6〜100nmの連続光 さらに、[実施例1]〜[実施例5]及び[参考例1]
〜[参考例3]については、以下に示すマスク及びギャ
ップGの条件下で行った。
【0022】マスク:ステンレス製ステンシル(ライン
幅約50μm、スペース幅約100μm) ギャップG:0.3mm 以上の条件下で反応ガス圧を変化させて行った。
【0023】以下に種々の反応ガス圧下でドライエッチ
ングを行った結果を示す。
【0024】[実施例1] 反応ガス圧(反応室内の基板近傍の圧力): SF6圧 ・・・・ 40mTorr O2圧 ・・・・・・・・ 2mTorr Ar圧 ・・・ 498mTorr 励起光の照射量:38000mA・min(120mi
n) 以上の条件でのエッチング結果は次の通りである。
【0025】
【表1】 [実施例2] 反応ガス圧(反応室内の基板近傍の圧力): SF6圧 ・・・・ 40mTorr O2圧 ・・・・・・・・ 5mTorr Ar圧 ・・・ 495mTorr 励起光の照射量:38000mA・min(136mi
n) 以上の条件でのエッチング結果は次の通りである。
【0026】
【表2】 [実施例3] 反応ガス圧(反応室内の基板近傍の圧力): SF6圧 ・・・・ 40mTorr O2圧 ・・・・・・ 10mTorr Ar圧 ・・・ 490mTorr 励起光照射量:38000mA・min(126mi
n) 以上の条件でのエッチング結果は次の通りである。
【0027】
【表3】 [実施例4] 反応ガス圧(反応室内の基板近傍の圧力): SF6圧 ・・・・ 40mTorr O2圧 ・・・・・・ 50mTorr Ar圧 ・・・ 450mTorr 励起光照射量:38000mA・min(114mi
n) 以上の条件でのエッチング結果は次の通りである。
【0028】
【表4】 [実施例5] 反応ガス圧(反応室内の基板近傍の圧力): SF6圧 ・・・・ 40mTorr O2圧 ・・・・ 100mTorr Ar圧 ・・・ 400mTorr 励起光照射量:38000mA・min(143mi
n) 以上の条件でのエッチング結果は次の通りである。
【0029】
【表5】 [参考例1] 反応ガス圧(反応室内の基板近傍の圧力): SF6圧 ・・・・ 40mTorr O2圧 ・・・・・・・・ 0mTorr Ar圧 ・・・ 500mTorr 励起光照射量:38000mA・min(143mi
n) 以上の条件でのエッチング結果は次の通りである。
【0030】
【表6】 [参考例2] 反応ガス圧(反応室内の基板近傍の圧力): SF6圧 ・・・・ 40mTorr O2圧 ・・・・・・ 10mTorr Ar圧 ・・・・490mTorr 励起光照射量:38000mA・min(113mi
n) ただし、O2ガスは、第2導入管を用いずに、第1のガ
ス(フッ素系ガスを含むガス)とともにプラズマ発生源
(6)を通過させて第1導入管(5)により反応室
(1)へ導入した。
【0031】以上の条件でのエッチング結果は次の通り
である。
【0032】
【表7】 [参考例3] 反応ガス圧(反応室内の基板近傍の圧力): SF6圧 ・・・・ 40mTorr O2圧 ・・・・・・ 50mTorr Ar圧 ・・・・450mTorr 励起光照射量:38000mA・min(121mi
n) ただし、O2ガスは、第2導入管を用いずに、第1のガ
ス(フッ素系ガスを含むガス)とともにプラズマ発生源
(6)を通過させて第1導入管(5)により反応室
(1)へ導入した。
【0033】以上の条件でのエッチング結果は次の通り
である。
【0034】
【表8】 [実施例1]〜[実施例5]及び[参考例1]につい
て、非照射領域のエッチング速度(エッチレート;ER
N)と選択比(照射領域のエッチレート(ERI)/ER
N)のO2分圧依存性を図2に示した。O2分圧の増加に
伴いERNが減少し、選択比は増加していることがわか
る。
【0035】O2分圧が0%の時、ERNとERIはそれ
ぞれ、3.7nm/minと4.6nm/min/300
mAであり、O2分圧が19%の時はそれぞれ、0.15
nm/minと2.3nm/min/300mAとな
り、ERNが約1/25に減少したのに対して、ERI
1/2に留まっていることがわかる。本実施例の条件下
では、O2分圧が約20%で最も選択比が向上する。
【0036】[参考例2]は、O2を第1ガスとともに
プラズマ発生源(6)を通過させ、第1導入管(5)に
より反応室(1)へ導入した場合のエッチング結果を示
す。
【0037】この場合、ほとんどのO2はフッ素系ガス
の活性化促進に寄与し、Si基板(3)表面に酸化膜を
形成するのに十分なO2を反応室(1)に供給すること
ができない。また、O2が第1ガスとともにプラズマ発
生源(6)を通過し、フッ素系ガスの活性化を促進させ
るため、この場合、反応室には過剰の反応ガス(F*
が送り込まれることになる。そのため、[参考例2]、
[参考例3]にしめす如く、エッチング速度は本発明実
施例の場合に比べ、非常に速くなり、エッチング深さも
桁違いに大きくなると考えられる。
【0038】また、反応室(1)には、過剰のF*で満
たされているため、このF*による非照射領域のエッチ
ング反応も進行し、その結果、非照射領域のエッチング
速度(ERN)と照射領域のエッチング速度(ERI)と
の相対的な差が小さくなり、選択比(ERI/ERN)は
低下する。
【0039】本実施例では、O2ガスはフッ素系ガスの
活性化促進に費やされることなく反応室(1)に導入さ
れるため、O2ガスは、Si基板(3)の表面に酸化膜
を形成し、F*により気相中で等方的にエッチングが進
行するSi基板(3)のエッチング耐性を高めることが
できる。その結果、励起光の非照射領域のエッチングが
効果的に抑制され、選択比が1.2から15へ1桁向上
する。
【0040】尚、本実施例では、酸素を含む第2のガス
はプラズマ発生源を通過せずに反応室(1)へ導入され
たが、少なくともこの第2のガスの一部が第1のガスの
活性化促進に費やされないよう、フッ素系ガスを含む第
1のガスが活性化されるのと同時にプラズマ発生源
(6)を通過せずに反応室(1)に導入されればよく、
第2のガスは第1のガスと独立に活性化させて反応室
(1)に導入されてもよい。
【0041】[実施例6]本実施例におけるエッチング
は、以下に説明する工程により作製した開口寸法0.4
μm程度の非接触タイプの透過型マスクを用いて行っ
た。この時のマスクと基板のギャップGは約5μmであ
る。図3は、本実施例のマスクの製造法を示す工程別断
面図である。
【0042】第1の工程(図3(a))では、厚さ0.
5〜0.6μmの支持膜10(窒化ホウ素;BN)を表
裏両面に形成したSi基板3の両面にレジスト11(O
FPR−800:東京応化)を形成し、裏面のレジスト
を所望のサイズに露光及び現像処理を施し、開口部Wを
形成する。支持膜10は、保護膜形成に用いられる。支
持膜10としては、本実施例で用いたBNの他に、Si
C、SiCNなど後工程のエッチバック工程において用
いるKOH水溶液に腐食されない材料が用いられる。
【0043】第2の工程(図3(b))では、開口部W
の領域で露出している支持膜を、クロム(Cr)のエッ
チャント(硝酸第二アンモニウムセリウムと過塩素酸の
水溶液)により除去する。
【0044】第3の工程のバックエッチ工程(図3
(c))では、マスク全体を95±5℃のKOH(20
wt%)溶液に浸透し、Si基板3のエッチングを行う。
この時BN10はエッチングされずに残り、保護膜形成
のための支持膜となる。
【0045】第4の工程のパターン描画工程(図3
(d))では、集束イオンビ−ム装置(FIB)(Au
+:100kV,〜160pA,注入量≒1018 io
n/cm2)を用いて、支持膜であるBN10に所望の
マスクパタ−ンを形成する。本実施例において、FIB
で形成された開口部寸法(幅)は0.55μm程度であ
る。
【0046】第5の工程の保護膜形成工程(図3
(e))では、蒸着装置によりマスク全面に厚さ0.1
5μm程度の金(Au)13を蒸着する。なお、Au
は、本発明のドライエッチング方法において腐食されな
い耐腐食性材料である。また、Au以外にも、Pt、A
l、Cu、Cr、SUSなどのフッ素系ガスで腐食され
ない材料を用いてもよい。
【0047】以上の工程で作製したマスクの開口部の電
子顕微鏡写真を図4に示す。開口部寸法は0.4μm程
度である。耐腐食性材料であるAuをマスク表面に形成
することで、活性種によるマスクの腐食を防ぎ、また、
マスクの開口部内側の側壁にも光を吸収する保護膜が膜
が形成するため、結果的に保護膜のない場合に比べより
微細なパターンが形成していることがわかる。この結果
は、FIBやEB(電子線)描画限界以下のサイズのマ
スクが作製できることを示している。
【0048】このマスクを用いて、以下の条件でエッチ
ングを行った。
【0049】反応ガス圧(反応室内の基板近傍の圧
力): SF6圧 ・・・・ 40mTorr O2圧 ・・・・ 100mTorr Ar圧 ・・・ 400mTorr 励起光照射量:125000mA・min(383mi
n) この条件で行った場合のエッチングパターンの電子顕微
鏡写真を図5に示す。超微細パターンにおいても光非照
射領域の反応が抑制され、マスク開口部寸法通りにエッ
チングできることがわかる。また、この結果は、保護膜
として形成したAuが光吸収体としても機能しているこ
とを示している。
【0050】エッチング後のマスク開口部付近は、耐腐
食性材料のAuを蒸着することで、活性種からマスクが
保護され、図4のエッチング前と遜色がなく、劣化して
いないことが確認された。
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、第2のガス(酸素を含
むガス)が、第1のガスを活性化させるプラズマ発生源
を通らずに、反応室へ導入されるため、第1のガスの活
性化促進に費やされずに反応室に導入され、酸素ガスは
シリコン基板表面に酸化膜を形成し励起光の非照射領域
のエッチング耐性を効果的に高めることができる。その
結果、選択比を向上させることができる。
【0052】また、本発明によれば、耐腐食性材料かつ
光吸収体からなる保護膜でマスク表面全体を被うこと
で、活性種によるマスクの腐食を防ぎ、マスクを繰り返
して使用することができる。
【0053】さらに、本発明によれば、サブミクロン以
下のパターンを有するかつ非接触なマスクを用いるた
め、レジストプロセスを必要としない超微細加工ができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明一実施例を実施するための装置の断面図
である。
【図2】本発明一実施例における非照射領域のエッチン
グ速度と選択比のO2分圧依存性を示す図である。
【図3】本発明一実施例に用いたマスクの製造法を示す
工程別断面図である。
【図4】本発明一実施例におけるマスクのエッチング前
の顕微鏡写真である。
【図5】本発明一実施例におけるエッチングエッチング
パターンを示す結晶組織の顕微鏡写真である。
【符号の説明】
1 反応室 2 排気口 3 Si基板 4 載置台 5 第1導入管 6 ガスプラズマ製造部 7 第2導入管 8 励起光 9 マスク 10 支持膜(BN) 11 レジスト 12 集束イオンビ−ム(FIB) 13 保護膜(Au)
【手続補正書】
【提出日】平成5年5月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明一実施例を実施するための装置の断面図
である。
【図2】本発明一実施例における非照射領域のエッチン
グ速度と選択比のO2分圧依存性を示す図である。
【図3】本発明一実施例に用いたマスクの製造法を示す
工程別断面図である。
【図4】本発明一実施例におけるマスクのエッチング前
を示す結晶構造の顕微鏡写真である。
【図5】本発明一実施例におけるマスクのエッチングパ
ターンを示す結晶構造の顕微鏡写真である。
【符号の説明】 1 反応室 2 排気口 3 Si基板 4 載置台 5 第1導入管 6 ガスプラズマ製造部 7 第2導入管 8 励起光 9 マスク 10 支持膜(BN) 11 レジスト 12 集束イオンビ−ム(FIB) 13 保護膜(Au)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリコン基板のドライエッチングにおける
    反応の励起源としての光と、反応室に導入されるフッ素
    系ガスを含むガス(以下、第1のガスという)及び酸素
    を含むガス(以下、第2のガスという)を用いて、該シ
    リコン基板の該光の照射領域を選択的にエッチングする
    ドライエッチング方法であって、 前記光として真空紫外線ないし軟X線領域の波長の光を
    使用すること、 前記第1のガスは、プラズマ発生源を経由し、プラズマ
    化して前記反応室に導入されること、 前記第2のガスは、前記プラズマ発生源を前記第1のガ
    スと同時に経由せずに前記反応室に導入されること、を
    特徴とするドライエッチング方法。
  2. 【請求項2】上記光は、上記シリコン基板から微小間隔
    離れて配置した非密着型マスクを介して、該シリコン基
    板の所望の領域に照射されることを特徴とする請求項1
    記載のドライエッチング方法。
  3. 【請求項3】上記非密着型マスクの表面は、耐腐食性材
    料かつ光吸収体からなる保護膜に被われていることを特
    徴とする請求項2記載のドライエッチング方法。
JP4207578A 1992-03-19 1992-07-10 ドライエッチング方法 Pending JPH05326466A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007035679A (ja) * 2005-07-22 2007-02-08 Toppan Printing Co Ltd エッチングマスクおよびドライエッチング方法

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JP4654811B2 (ja) * 2005-07-22 2011-03-23 凸版印刷株式会社 エッチングマスクおよびドライエッチング方法

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