JPH05326310A - 電気機器コイルの巻線方法 - Google Patents
電気機器コイルの巻線方法Info
- Publication number
- JPH05326310A JPH05326310A JP4128642A JP12864292A JPH05326310A JP H05326310 A JPH05326310 A JP H05326310A JP 4128642 A JP4128642 A JP 4128642A JP 12864292 A JP12864292 A JP 12864292A JP H05326310 A JPH05326310 A JP H05326310A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coil
- winding
- enamel wire
- speed
- electric device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Coil Winding Methods And Apparatuses (AREA)
- Manufacture Of Motors, Generators (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】コイル性能の向上と作業効率、経済性の大幅向
上を可能とする。 【構成】電気機器コイルをエナメル線1で巻線する電気
機器コイルの巻線方法において、エナメル線1の引出し
速度が定速度もしくは定速度に近づくようにコイル巻回
転速度を自動調整するようにしたことを特徴とする。 【効果】エナメル線の引出し張力が安定化するようにな
る。
上を可能とする。 【構成】電気機器コイルをエナメル線1で巻線する電気
機器コイルの巻線方法において、エナメル線1の引出し
速度が定速度もしくは定速度に近づくようにコイル巻回
転速度を自動調整するようにしたことを特徴とする。 【効果】エナメル線の引出し張力が安定化するようにな
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気機器コイルの巻線
方法に関するものである。
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のエナメル線のコイル巻方法は、コ
イル自体が一定速度で固定位置回転するものである。
イル自体が一定速度で固定位置回転するものである。
【0003】そのためコイル形状が円形の場合、コイル
外周各点の周速度が一定となり、エナメル線の引出し速
度も一定となる。エナメル線の引出し速度が一定となれ
ば、エナメル線の引出し張力も安定化し、適正引出し張
力を付加設定できる。
外周各点の周速度が一定となり、エナメル線の引出し速
度も一定となる。エナメル線の引出し速度が一定となれ
ば、エナメル線の引出し張力も安定化し、適正引出し張
力を付加設定できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、コイル形状が
円形でない場合、コイルが1回転する内にコイル外周各
点の周速度の差により、エナメル線の引出し速度が変化
するため、エナメル線の引出し張力が変動し、引出量と
コイル回転角度との関係が示されている図4のように、
エナメル線の引出量が一定でなく、変化する。
円形でない場合、コイルが1回転する内にコイル外周各
点の周速度の差により、エナメル線の引出し速度が変化
するため、エナメル線の引出し張力が変動し、引出量と
コイル回転角度との関係が示されている図4のように、
エナメル線の引出量が一定でなく、変化する。
【0005】このエナメル線の引出し張力の変動は、コ
イル巻されるエナメル線に局部的な過剰ストレスを与
え、エナメル線の絶縁特性の低下を招き、コイル寿命を
短命化させることになる。
イル巻されるエナメル線に局部的な過剰ストレスを与
え、エナメル線の絶縁特性の低下を招き、コイル寿命を
短命化させることになる。
【0006】このエナメル線の引出し張力の変動を軽減
するため、エナメル線の引出し部にテンショナー等を設
けているコイル巻機もあるが、引出し張力が変動した後
に張力の調整を行うことになるため、張力の変動を防止
するには不完全である。
するため、エナメル線の引出し部にテンショナー等を設
けているコイル巻機もあるが、引出し張力が変動した後
に張力の調整を行うことになるため、張力の変動を防止
するには不完全である。
【0007】すなわちコイル形状が円形以外の場合、引
出し張力が変化するので、エナメル線に局部的な過剰ス
トレスが加わり、伸びによるエナメル線導体の径の減
少、絶縁皮膜厚の減少、絶縁皮膜内の過剰ストレスの残
留等により、コイルの導体抵抗の上昇、電気絶縁性能の
低下等により、コイル歩留まりの悪化やコイル短寿命の
問題が生じるのである。
出し張力が変化するので、エナメル線に局部的な過剰ス
トレスが加わり、伸びによるエナメル線導体の径の減
少、絶縁皮膜厚の減少、絶縁皮膜内の過剰ストレスの残
留等により、コイルの導体抵抗の上昇、電気絶縁性能の
低下等により、コイル歩留まりの悪化やコイル短寿命の
問題が生じるのである。
【0008】これらの問題を防止するため、エナメル線
の絶縁皮膜厚の増加や絶縁皮膜種類のグレードアップ、
コイル巻速度の低下等を実施する場合もあるが、経済
性、作業効率等を損なうことになる。
の絶縁皮膜厚の増加や絶縁皮膜種類のグレードアップ、
コイル巻速度の低下等を実施する場合もあるが、経済
性、作業効率等を損なうことになる。
【0009】本発明は以上の点に鑑みなされたものであ
り、コイル性能の向上と作業効率、経済性の大幅向上を
可能とした電気機器コイルの巻線方法を提供することを
目的とするものである。
り、コイル性能の向上と作業効率、経済性の大幅向上を
可能とした電気機器コイルの巻線方法を提供することを
目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的は、エナメル線
の引出し速度が定速度もしくは定速度に近づくようにコ
イル巻回転速度を自動調整することにより、達成され
る。
の引出し速度が定速度もしくは定速度に近づくようにコ
イル巻回転速度を自動調整することにより、達成され
る。
【0011】
【作用】上記手段を設けたので、エナメル線の引出し張
力が安定化するようになる。
力が安定化するようになる。
【0012】
【実施例】次に本発明を実施例により具体的に説明す
る。
る。
【0013】〔実施例1〕図1から図3には本発明の一
実施例が示されている。本実施例ではエナメル線1の引
出し速度が定速度もしくは定速度に近づくようにコイル
巻回転速度を自動調整した。このようにすることによ
り、エナメル線1の引出し張力が安定化するようになっ
て、コイル性能の向上と作業効率、経済性の大幅向上を
可能とした電気機器コイルの巻線方法を得ることができ
る。
実施例が示されている。本実施例ではエナメル線1の引
出し速度が定速度もしくは定速度に近づくようにコイル
巻回転速度を自動調整した。このようにすることによ
り、エナメル線1の引出し張力が安定化するようになっ
て、コイル性能の向上と作業効率、経済性の大幅向上を
可能とした電気機器コイルの巻線方法を得ることができ
る。
【0014】すなわちコイル2は回転中心3を軸に固定
位置回転し、エナメル線1はガイド4を通りコイル巻さ
れる(図1参照)。この場合、コイル2の回転による単
位時間当たりの引出し量を一定化するため、コイル回転
速度とコイル回転角度との関係が示されている図2のよ
うに、コイル回転速度をステッピングモータで高速制御
した。このようにすることにより、エナメル線の引出し
張力とコイル巻転角度との関係が示されている図3のよ
うに、エナメル線の引出し張力を安定化することができ
た。
位置回転し、エナメル線1はガイド4を通りコイル巻さ
れる(図1参照)。この場合、コイル2の回転による単
位時間当たりの引出し量を一定化するため、コイル回転
速度とコイル回転角度との関係が示されている図2のよ
うに、コイル回転速度をステッピングモータで高速制御
した。このようにすることにより、エナメル線の引出し
張力とコイル巻転角度との関係が示されている図3のよ
うに、エナメル線の引出し張力を安定化することができ
た。
【0015】このように本実施例によれば、コイル巻時
のエナメル線の単位時間当たりの引出し量を一定化する
ことにより、エナメル線の線伸び等の繰返し過剰ストレ
スが防止でき、コイル性能の向上及び安定化により、コ
イルの長寿命化、コイル巻作業の高速化、エナメル線絶
縁の薄膜化、エナメル線の絶縁材質の変更等が可能とな
り、経済性にメリットがでる。
のエナメル線の単位時間当たりの引出し量を一定化する
ことにより、エナメル線の線伸び等の繰返し過剰ストレ
スが防止でき、コイル性能の向上及び安定化により、コ
イルの長寿命化、コイル巻作業の高速化、エナメル線絶
縁の薄膜化、エナメル線の絶縁材質の変更等が可能とな
り、経済性にメリットがでる。
【0016】なお、コイル形状によってはコイル回転中
心を偏心させ、エナメル線の単位時間当たりの引出し量
を一定化することもできる。
心を偏心させ、エナメル線の単位時間当たりの引出し量
を一定化することもできる。
【0017】また、コイル巻部自体に移動駆動系を設
け、エナメル線の引出し量の一定化を図ることも可能で
あり、効果がある。
け、エナメル線の引出し量の一定化を図ることも可能で
あり、効果がある。
【0018】
【発明の効果】上述のように本発明は、エナメル線の引
出し速度が定速度もしくは定速度に近づくようにコイル
巻回転速度を自動調整したので、エナメル線の引出し張
力が安定化するようになって、コイル性能の向上と作業
効率、経済性の大幅向上を可能とした電気機器コイルの
巻線方法を得ることができる。
出し速度が定速度もしくは定速度に近づくようにコイル
巻回転速度を自動調整したので、エナメル線の引出し張
力が安定化するようになって、コイル性能の向上と作業
効率、経済性の大幅向上を可能とした電気機器コイルの
巻線方法を得ることができる。
【図1】本発明の電気機器コイルの巻線方法による一実
施例を示すもので(a)はコイル形状を示す平面図、
(b)はコイル巻を示す説明図である。
施例を示すもので(a)はコイル形状を示す平面図、
(b)はコイル巻を示す説明図である。
【図2】同じく一実施例によるコイル回転速度とコイル
回転角度との関係を示す特性図である。
回転角度との関係を示す特性図である。
【図3】同じく一実施例によるエナメル線の引出し張力
とコイル巻転角度との関係を示す特性図である。
とコイル巻転角度との関係を示す特性図である。
【図4】従来の電気機器コイルの巻線方法による引出し
量とコイル回転角度との関係を示す特性図である。
量とコイル回転角度との関係を示す特性図である。
1 エナメル線 3 回転中心
Claims (3)
- 【請求項1】電気機器コイルをエナメル線で巻線する電
気機器コイルの巻線方法において、前記エナメル線の引
出し速度が定速度もしくは定速度に近づくようにコイル
巻回転速度を自動調整するようにしたことを特徴とする
電気機器コイルの巻線方法。 - 【請求項2】電気機器コイルをエナメル線で巻線する電
気機器コイルの巻線方法において、前記エナメル線の引
出し速度が定速度もしくは定速度に近づくようにコイル
巻部を自動移動するようにしたことを特徴とする電気機
器コイルの巻線方法。 - 【請求項3】電気機器コイルをエナメル線で巻線する電
気機器コイルの巻線方法において、前記エナメル線の引
出し速度が定速度もしくは定速度に近づくようにコイル
巻回転速度の自動調整とコイル巻部の自動移動とを組合
せるようにしたことを特徴とする電気機器コイルの巻線
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4128642A JPH05326310A (ja) | 1992-05-21 | 1992-05-21 | 電気機器コイルの巻線方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4128642A JPH05326310A (ja) | 1992-05-21 | 1992-05-21 | 電気機器コイルの巻線方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05326310A true JPH05326310A (ja) | 1993-12-10 |
Family
ID=14989873
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4128642A Pending JPH05326310A (ja) | 1992-05-21 | 1992-05-21 | 電気機器コイルの巻線方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05326310A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016062922A (ja) * | 2014-09-12 | 2016-04-25 | 株式会社東芝 | 巻き線装置、巻き線方法 |
-
1992
- 1992-05-21 JP JP4128642A patent/JPH05326310A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016062922A (ja) * | 2014-09-12 | 2016-04-25 | 株式会社東芝 | 巻き線装置、巻き線方法 |
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