JPH0532594A - エチレンアミンの製造法 - Google Patents
エチレンアミンの製造法Info
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- JPH0532594A JPH0532594A JP3213096A JP21309691A JPH0532594A JP H0532594 A JPH0532594 A JP H0532594A JP 3213096 A JP3213096 A JP 3213096A JP 21309691 A JP21309691 A JP 21309691A JP H0532594 A JPH0532594 A JP H0532594A
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- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Landscapes
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】従来知られているNi系触媒よりも活性,選択
性が大幅に向上した高性能触媒を使用した環状体及び水
酸基含有アミンの副生が抑制されたエチレンアミンの製
造法を提供する。 【構成】水素存在下、アンモニア及び/又はエチレンア
ミンをエタノ−ルアミンと反応させ、原料のアンモニア
及び/又はエチレンアミンよりエチレン鎖の数が増加し
たエチレンアミンを製造する方法において、Ni−M−
Pd元素(Mは希土類元素から選ばれる少なくとも1種
である)からなる触媒を使用することにより環状体及び
水酸基含有アミンの副生を抑制することができる。
性が大幅に向上した高性能触媒を使用した環状体及び水
酸基含有アミンの副生が抑制されたエチレンアミンの製
造法を提供する。 【構成】水素存在下、アンモニア及び/又はエチレンア
ミンをエタノ−ルアミンと反応させ、原料のアンモニア
及び/又はエチレンアミンよりエチレン鎖の数が増加し
たエチレンアミンを製造する方法において、Ni−M−
Pd元素(Mは希土類元素から選ばれる少なくとも1種
である)からなる触媒を使用することにより環状体及び
水酸基含有アミンの副生を抑制することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エチレンアミンの製造
法、特にNi−M−Pd元素(Mは希土類元素から選ば
れる少なくとも1種である)からなる触媒を使用するこ
とを特徴とするエチレンアミンの製造法に関する。
法、特にNi−M−Pd元素(Mは希土類元素から選ば
れる少なくとも1種である)からなる触媒を使用するこ
とを特徴とするエチレンアミンの製造法に関する。
【0002】エチレンアミンは農薬,キレート剤,エポ
キシ硬化剤,湿潤紙力増強剤,潤滑油添加剤等に使用さ
れる有用な脂肪族アミン化合物である。
キシ硬化剤,湿潤紙力増強剤,潤滑油添加剤等に使用さ
れる有用な脂肪族アミン化合物である。
【0003】
【従来の技術】エチレンアミンを製造する従来法とし
て、二塩化エチレンを原料とし、これにアンモニアを反
応させる方法がある。この方法は広く実施されており、
環状体の少ない工業的に有用な品質のエチレンアミンが
製造できるが、副生物として多量の食塩が生じ、この分
離及び処理に費用がかかると言う欠点を有する。副生成
物のない製造法として、モノエタノ−ルアミンを原料と
し、水素存在下、アンモニアと反応させる方法が広く実
施されている。この方法は、触媒を使用する事が特徴で
あり、各種の触媒が提案されている。
て、二塩化エチレンを原料とし、これにアンモニアを反
応させる方法がある。この方法は広く実施されており、
環状体の少ない工業的に有用な品質のエチレンアミンが
製造できるが、副生物として多量の食塩が生じ、この分
離及び処理に費用がかかると言う欠点を有する。副生成
物のない製造法として、モノエタノ−ルアミンを原料と
し、水素存在下、アンモニアと反応させる方法が広く実
施されている。この方法は、触媒を使用する事が特徴で
あり、各種の触媒が提案されている。
【0004】従来知られている触媒を列挙すると、Ni
+Cu+Cr(米国特許3151115号),Ni+F
e(米国特許3766184号),Ni+Cu(特開昭
54−88892号公報),Ni+Co+Cu(米国特
許4014933号),Ni+Re(特開昭56−10
8534号公報)等である。これらの触媒はいずれもN
iを含有しており、触媒の性能を改善するために、第
二,第三成分を添加している。しかし、これらの触媒で
は、ピペラジン等の環状体及び水酸基を含有したアミン
が多く生成するため、選択性の点で十分ではなく、また
活性に関しても工業的に満足できる水準にあるとは言え
ない。
+Cu+Cr(米国特許3151115号),Ni+F
e(米国特許3766184号),Ni+Cu(特開昭
54−88892号公報),Ni+Co+Cu(米国特
許4014933号),Ni+Re(特開昭56−10
8534号公報)等である。これらの触媒はいずれもN
iを含有しており、触媒の性能を改善するために、第
二,第三成分を添加している。しかし、これらの触媒で
は、ピペラジン等の環状体及び水酸基を含有したアミン
が多く生成するため、選択性の点で十分ではなく、また
活性に関しても工業的に満足できる水準にあるとは言え
ない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】副生成物のないモノエ
タノールアミンを原料とするエチレンアミンの製造法に
おいて、上記のように、触媒に関しては、多くの触媒が
開示されているが、これらの触媒は活性が低く、また環
状体及び水酸基含有アミンが多く副生するため、工業的
に満足できる触媒とは言えない。
タノールアミンを原料とするエチレンアミンの製造法に
おいて、上記のように、触媒に関しては、多くの触媒が
開示されているが、これらの触媒は活性が低く、また環
状体及び水酸基含有アミンが多く副生するため、工業的
に満足できる触媒とは言えない。
【0006】従って、従来知られているNi系触媒より
も活性,選択性が大幅に向上した高性能触媒を使用した
エチレンアミンの製造法が望まれている。
も活性,選択性が大幅に向上した高性能触媒を使用した
エチレンアミンの製造法が望まれている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、この様な
現状に鑑み、エチレンアミンの製造法について、鋭意検
討した結果、ニッケルに希土類元素から選ばれた少なく
とも1種を添加しさらにパラジウムを添加する事によ
り、ニッケルに希土類元素から選ばれた少なくとも1種
を添加した系にパラジウムを添加しなかった場合及びN
i−Pdよりも触媒が極めて高い活性及び選択性を示す
という新規な事実を見出し、本発明を完成するに至っ
た。
現状に鑑み、エチレンアミンの製造法について、鋭意検
討した結果、ニッケルに希土類元素から選ばれた少なく
とも1種を添加しさらにパラジウムを添加する事によ
り、ニッケルに希土類元素から選ばれた少なくとも1種
を添加した系にパラジウムを添加しなかった場合及びN
i−Pdよりも触媒が極めて高い活性及び選択性を示す
という新規な事実を見出し、本発明を完成するに至っ
た。
【0008】すなわち本発明は、水素存在下、アンモニ
ア及び/又はエチレンアミンをエタノ−ルアミンと反応
させ、原料のアンモニア及び/又はエチレンアミンより
エチレン鎖の数が増加したエチレンアミンを製造する方
法において、Ni−M−Pd元素(Mは希土類元素から
選ばれる少なくとも1種である)からなる触媒を使用す
ることを特徴とするエチレンアミンの製造法である。
ア及び/又はエチレンアミンをエタノ−ルアミンと反応
させ、原料のアンモニア及び/又はエチレンアミンより
エチレン鎖の数が増加したエチレンアミンを製造する方
法において、Ni−M−Pd元素(Mは希土類元素から
選ばれる少なくとも1種である)からなる触媒を使用す
ることを特徴とするエチレンアミンの製造法である。
【0009】以下に、本発明を詳しく説明する。
【0010】本発明の方法において使用される触媒は、
Ni−M−Pd元素(Mは希土類元素から選ばれる少な
くとも1種である;以下、Mと略称する)からなる。本
発明の方法においては、Niとはニッケル元素を含む化
合物及び単体を意味し、Mとはスカンジウム,イットリ
ウム,ランタン,セリウム,プラセオジム,ネオジム,
サマリウム,ユ−ロピウム,ガドリニウム,テルビウ
ム,ジスプロシウム,ホルミウム,エルビウム,ツリウ
ム,イッテルビウム,ルテチウム元素を含む化合物及び
単体を意味する。またPdとはパラジウム元素を含む化
合物及び単体を意味する。Ni,M及びPdは種々の状
態をとり得る。
Ni−M−Pd元素(Mは希土類元素から選ばれる少な
くとも1種である;以下、Mと略称する)からなる。本
発明の方法においては、Niとはニッケル元素を含む化
合物及び単体を意味し、Mとはスカンジウム,イットリ
ウム,ランタン,セリウム,プラセオジム,ネオジム,
サマリウム,ユ−ロピウム,ガドリニウム,テルビウ
ム,ジスプロシウム,ホルミウム,エルビウム,ツリウ
ム,イッテルビウム,ルテチウム元素を含む化合物及び
単体を意味する。またPdとはパラジウム元素を含む化
合物及び単体を意味する。Ni,M及びPdは種々の状
態をとり得る。
【0011】例えばNiに関しては金属ニッケル、ニッ
ケル酸化物,ニッケル水酸化物,ニッケル塩、ニッケル
アルコキシド、ニッケル錯体などがあるが、反応条件に
安定なニッケル金属,ニッケル酸化物が好ましい。
ケル酸化物,ニッケル水酸化物,ニッケル塩、ニッケル
アルコキシド、ニッケル錯体などがあるが、反応条件に
安定なニッケル金属,ニッケル酸化物が好ましい。
【0012】Mに関しては、金属,酸化物,水酸化物,
塩,アルコキシド,錯体などがある。例えば、スカンジ
ウム酸化物,イットリウム金属,イットリウム酸化物,
イットリウム水酸化物,イットリウム塩,ランタン金
属,ランタン酸化物,セリウム金属,セリウム酸化物,
セリウム塩,プラセオジム酸化物,プラセオジム塩,ネ
オジム酸化物,サマリウム酸化物,ユ−ロピウム酸化
物,ユ−ロピウム塩,ガドリニウム酸化物,テルビウム
金属,テルビウム酸化物,ジスプロシウム酸化物,ホル
ミウム金属,ホルミウム酸化物,エルビウム金属,エル
ビウム酸化物,ツリウム酸化物,イッテルビウム金属,
イッテルビウム酸化物,イツテルビウム塩,ルテチウム
金属,ルテチウム酸化物などがあるが、反応条件に安定
な金属,酸化物が好ましい。
塩,アルコキシド,錯体などがある。例えば、スカンジ
ウム酸化物,イットリウム金属,イットリウム酸化物,
イットリウム水酸化物,イットリウム塩,ランタン金
属,ランタン酸化物,セリウム金属,セリウム酸化物,
セリウム塩,プラセオジム酸化物,プラセオジム塩,ネ
オジム酸化物,サマリウム酸化物,ユ−ロピウム酸化
物,ユ−ロピウム塩,ガドリニウム酸化物,テルビウム
金属,テルビウム酸化物,ジスプロシウム酸化物,ホル
ミウム金属,ホルミウム酸化物,エルビウム金属,エル
ビウム酸化物,ツリウム酸化物,イッテルビウム金属,
イッテルビウム酸化物,イツテルビウム塩,ルテチウム
金属,ルテチウム酸化物などがあるが、反応条件に安定
な金属,酸化物が好ましい。
【0013】パラジウムに関しては、金属パラジウム,
パラジウム酸化物,パラジウム水酸化物,パラジウム塩
などがあるが、反応条件に安定な金属パラジウム,パラ
ジウム酸化物が好ましい。
パラジウム酸化物,パラジウム水酸化物,パラジウム塩
などがあるが、反応条件に安定な金属パラジウム,パラ
ジウム酸化物が好ましい。
【0014】本発明の方法においては、Ni−M−Pd
元素からなる触媒の活性を向上させるため、通常、担体
に担持して使用されるが、担体に担持しなくても一向に
差し支えない。担体に担持する場合、担体としては、シ
リカ,アルミナ,チタニア,ジルコニア,マグネシア,
カルシア,トリア,酸化ニオブ,酸化亜鉛などの金属酸
化物、シリカ−カルシア,シリカ−マグネシア,シリカ
−アルミナ,ゼオライト,軽石,ケイソウ土,酸性白土
等の複合酸化物、炭化ケイ素,多孔質ガラスあるいは活
性炭などが使用できる。担体によっては、Ni,M及び
Pdと相互作用を有することがあり、相互作用の強いも
のはNi,M及びPdと担体の間に化学結合が生じ、活
性,選択性,耐熱性,触媒寿命が変化するものがある。
担体にNi- M- Pd元素を担持する場合には、Ni,
M及びPdを同時に担持しても、別々に担持しても良
い。担持方法については特に限定されないが、あえて例
示すると、 1)一般に含浸法と呼ばれている方法であり、Ni,M
及びPdの溶液を担体に含浸させる方法、 2)一般に共沈法と呼ばれている方法であり、Ni,M
及びPdの溶液と、担体成分を溶解した溶液を混合し、
これに、沈殿剤を加えて分解する方法、 3)一般に沈着法と呼ばれている方法であり、Ni,M
及びPdの溶液に担体を浸漬した後、撹拌しながら沈殿
剤を加え、担体上にNi,M及びPdの沈殿を作る方
法、 4)一般に混練法と呼ばれている方法であり、Ni,M
及びPdの溶液に沈殿剤を加え沈殿を作った後、これに
担体の粉末,ヒドロゲル,ヒドロゾルを加えて混練する
方法 などがあるが、その他の方法で調製しても一向に差し支
えない。
元素からなる触媒の活性を向上させるため、通常、担体
に担持して使用されるが、担体に担持しなくても一向に
差し支えない。担体に担持する場合、担体としては、シ
リカ,アルミナ,チタニア,ジルコニア,マグネシア,
カルシア,トリア,酸化ニオブ,酸化亜鉛などの金属酸
化物、シリカ−カルシア,シリカ−マグネシア,シリカ
−アルミナ,ゼオライト,軽石,ケイソウ土,酸性白土
等の複合酸化物、炭化ケイ素,多孔質ガラスあるいは活
性炭などが使用できる。担体によっては、Ni,M及び
Pdと相互作用を有することがあり、相互作用の強いも
のはNi,M及びPdと担体の間に化学結合が生じ、活
性,選択性,耐熱性,触媒寿命が変化するものがある。
担体にNi- M- Pd元素を担持する場合には、Ni,
M及びPdを同時に担持しても、別々に担持しても良
い。担持方法については特に限定されないが、あえて例
示すると、 1)一般に含浸法と呼ばれている方法であり、Ni,M
及びPdの溶液を担体に含浸させる方法、 2)一般に共沈法と呼ばれている方法であり、Ni,M
及びPdの溶液と、担体成分を溶解した溶液を混合し、
これに、沈殿剤を加えて分解する方法、 3)一般に沈着法と呼ばれている方法であり、Ni,M
及びPdの溶液に担体を浸漬した後、撹拌しながら沈殿
剤を加え、担体上にNi,M及びPdの沈殿を作る方
法、 4)一般に混練法と呼ばれている方法であり、Ni,M
及びPdの溶液に沈殿剤を加え沈殿を作った後、これに
担体の粉末,ヒドロゲル,ヒドロゾルを加えて混練する
方法 などがあるが、その他の方法で調製しても一向に差し支
えない。
【0015】Ni,M及びPdの溶液はNi,M及びP
dの可溶性の塩又は錯体を溶媒に溶解して調製する。例
えば、Niの可溶性の塩は又は錯体として硝酸ニッケ
ル,硫酸ニッケル,塩化ニッケル,臭化ニッケル,ヨウ
化ニツケル,酢酸ニッケル,ギ酸ニッケル,シュウ酸ニ
ッケル,ニッケルアルコキシド,ニッケルアセチルアセ
トナ−ト,ニッケルカルボニル等が使用できる。
dの可溶性の塩又は錯体を溶媒に溶解して調製する。例
えば、Niの可溶性の塩は又は錯体として硝酸ニッケ
ル,硫酸ニッケル,塩化ニッケル,臭化ニッケル,ヨウ
化ニツケル,酢酸ニッケル,ギ酸ニッケル,シュウ酸ニ
ッケル,ニッケルアルコキシド,ニッケルアセチルアセ
トナ−ト,ニッケルカルボニル等が使用できる。
【0016】M元素の可溶性の塩としては、酢酸スカン
ジウム,硝酸スカンジウム,塩化スカンジウム,硝酸イ
ットリウム,硫酸イットリウム,塩化イットリウム,ふ
っ化イットリウム,よう化イットリウム,イットリウム
アルコキシド,硝酸ランタン,塩化ランタン,硝酸セリ
ウム,硫酸セリウム,硝酸プラセオジム,硫酸プラセオ
ジム,酢酸ネオジム,塩化ネオジム,硝酸ネオジム,硝
酸サマリウム,硫酸サマリウム,塩化サマリウム,ふっ
化サマリウム,サマリウムアルコキシド,蓚酸ユ−ロピ
ウム,塩化ユ−ロピウム,酢酸ガドリニウム,塩化ガド
リニウム,硝酸ガドリニウム,塩化テルビウム,酢酸テ
ルビウム,硝酸テルビウム,酢酸ジスプロシウム,塩化
ジスプロシウム,硝酸ジスプロシウム,硫酸ジスプロシ
ウム,酢酸ホルミウム,硝酸ホルミウム,塩化エルビウ
ム,酢酸エルビウム,硝酸エルビウム,蓚酸エルビウ
ム,酢酸ツリウム,硝酸ツリウム,硝酸イッテルビウ
ム,硫酸イッテルビウム,塩化イッテルビウム,よう化
イッテルビウム,イッテルビウムアルコキシド,硝酸ル
テチウム,酢酸ルテチウム,塩化ルテチウム,硫酸ルテ
チウム等が使用できる。またPdの可溶性の塩又は錯体
としては、塩化パラジウム,硝酸パラジウム,硫酸パラ
ジウム,酢酸パラジウム等が使用できる。
ジウム,硝酸スカンジウム,塩化スカンジウム,硝酸イ
ットリウム,硫酸イットリウム,塩化イットリウム,ふ
っ化イットリウム,よう化イットリウム,イットリウム
アルコキシド,硝酸ランタン,塩化ランタン,硝酸セリ
ウム,硫酸セリウム,硝酸プラセオジム,硫酸プラセオ
ジム,酢酸ネオジム,塩化ネオジム,硝酸ネオジム,硝
酸サマリウム,硫酸サマリウム,塩化サマリウム,ふっ
化サマリウム,サマリウムアルコキシド,蓚酸ユ−ロピ
ウム,塩化ユ−ロピウム,酢酸ガドリニウム,塩化ガド
リニウム,硝酸ガドリニウム,塩化テルビウム,酢酸テ
ルビウム,硝酸テルビウム,酢酸ジスプロシウム,塩化
ジスプロシウム,硝酸ジスプロシウム,硫酸ジスプロシ
ウム,酢酸ホルミウム,硝酸ホルミウム,塩化エルビウ
ム,酢酸エルビウム,硝酸エルビウム,蓚酸エルビウ
ム,酢酸ツリウム,硝酸ツリウム,硝酸イッテルビウ
ム,硫酸イッテルビウム,塩化イッテルビウム,よう化
イッテルビウム,イッテルビウムアルコキシド,硝酸ル
テチウム,酢酸ルテチウム,塩化ルテチウム,硫酸ルテ
チウム等が使用できる。またPdの可溶性の塩又は錯体
としては、塩化パラジウム,硝酸パラジウム,硫酸パラ
ジウム,酢酸パラジウム等が使用できる。
【0017】本発明の方法において、Ni,M及びPd
は担体に担持した後、加水分解及び/又は焼成により酸
化物とすることができ、還元により金属とすることがで
きる。焼成及び還元の条件については、Ni,M及びP
dの種類,担体の種類及び担持方法などによって大幅に
変化するため限定することは困難であるが、あえて活性
アルミナ担体を使用した場合について例示すると、焼成
温度に関しては、Ni,M及びPdの原料として硝酸塩
を使用するときは、200℃以上700℃以下が好まし
い。200℃未満の温度では、Ni,M及びPdの硝酸
塩の分解速度が遅く、700℃を越える温度で焼成する
と、Ni,M及びPdの凝集が起こり、活性が低くなる
し、Niがニッケルアルミネ−トとなるため、還元性が
低下する。焼成の雰囲気ガスとしては、空気,窒素など
が使用できる。また、水素ガスで還元する場合の還元温
度に関しては、300℃以上650℃以下が好ましい。
300℃未満の温度ではNiの還元速度が遅くなり、6
50℃を越える温度では、Ni,M及びPdの凝集が起
こるため、触媒の活性が低下する。ただし、活性アルミ
ナよりも、Ni,M及びPdとの相互作用の弱いシリ
カ,α−アルミナ,ケイソウ土,ガラス等の担体を使用
する場合には、200℃以下の温度でも十分金属ニッケ
ルに還元される場合がある。
は担体に担持した後、加水分解及び/又は焼成により酸
化物とすることができ、還元により金属とすることがで
きる。焼成及び還元の条件については、Ni,M及びP
dの種類,担体の種類及び担持方法などによって大幅に
変化するため限定することは困難であるが、あえて活性
アルミナ担体を使用した場合について例示すると、焼成
温度に関しては、Ni,M及びPdの原料として硝酸塩
を使用するときは、200℃以上700℃以下が好まし
い。200℃未満の温度では、Ni,M及びPdの硝酸
塩の分解速度が遅く、700℃を越える温度で焼成する
と、Ni,M及びPdの凝集が起こり、活性が低くなる
し、Niがニッケルアルミネ−トとなるため、還元性が
低下する。焼成の雰囲気ガスとしては、空気,窒素など
が使用できる。また、水素ガスで還元する場合の還元温
度に関しては、300℃以上650℃以下が好ましい。
300℃未満の温度ではNiの還元速度が遅くなり、6
50℃を越える温度では、Ni,M及びPdの凝集が起
こるため、触媒の活性が低下する。ただし、活性アルミ
ナよりも、Ni,M及びPdとの相互作用の弱いシリ
カ,α−アルミナ,ケイソウ土,ガラス等の担体を使用
する場合には、200℃以下の温度でも十分金属ニッケ
ルに還元される場合がある。
【0018】本発明の方法においてNiに添加するM元
素は一種で用いてもよく、2元素,3元素以上による色
々な組合せで用いても一向に差し支えない。Niに対す
るMの添加量は原子比でNi/Mが0.5以上100以
下が好ましく、1以上80以下がさらに好ましい。尚、
M元素を複数で用いる場合はM元素の総量が上記の範囲
内であれば良い。Ni/Mが0.5未満あるいは100
を越えると触媒の活性及び選択性は低下する。またNi
に対するPdの比率は原子比でNi/Pdが1以上10
0以下が好ましく、2以上80以下がさらに好ましい。
Ni/Pdが1未満あるいは100を越えると触媒の活
性及び選択性が低下する。
素は一種で用いてもよく、2元素,3元素以上による色
々な組合せで用いても一向に差し支えない。Niに対す
るMの添加量は原子比でNi/Mが0.5以上100以
下が好ましく、1以上80以下がさらに好ましい。尚、
M元素を複数で用いる場合はM元素の総量が上記の範囲
内であれば良い。Ni/Mが0.5未満あるいは100
を越えると触媒の活性及び選択性は低下する。またNi
に対するPdの比率は原子比でNi/Pdが1以上10
0以下が好ましく、2以上80以下がさらに好ましい。
Ni/Pdが1未満あるいは100を越えると触媒の活
性及び選択性が低下する。
【0019】本発明の方法において使用される触媒は粉
末状で使用しても良く、顆粒状,球状,円柱状,円筒
状,ペレット状又は不定形に成型して使用しても良い。
触媒の成型は、成型した担体にNi,M及びPdを担持
する方法,粉末状のNi,M及びPdもしくは粉末状の
担体にNi,M及びPdを担持し、打錠成型,押出し成
型,噴霧乾燥,転動造粒など種々の方法で実施すること
ができる。懸濁床の場合は、粉末状あるいは顆粒状に成
型した触媒を使用でき、固定床の場合は、ペレット状,
タブレット状、球状,顆粒状などに成型した触媒が使用
できる。触媒を成型する際に、アルミナゾル,シリカゾ
ル,チタニアゾル,酸性白土,粘土などのバインダ−を
加えても良い。
末状で使用しても良く、顆粒状,球状,円柱状,円筒
状,ペレット状又は不定形に成型して使用しても良い。
触媒の成型は、成型した担体にNi,M及びPdを担持
する方法,粉末状のNi,M及びPdもしくは粉末状の
担体にNi,M及びPdを担持し、打錠成型,押出し成
型,噴霧乾燥,転動造粒など種々の方法で実施すること
ができる。懸濁床の場合は、粉末状あるいは顆粒状に成
型した触媒を使用でき、固定床の場合は、ペレット状,
タブレット状、球状,顆粒状などに成型した触媒が使用
できる。触媒を成型する際に、アルミナゾル,シリカゾ
ル,チタニアゾル,酸性白土,粘土などのバインダ−を
加えても良い。
【0020】本発明の方法における触媒の使用量は、反
応を工業的に有意な速度で進行させるのに必要な量であ
ればよい。反応形式が懸濁床か固定床かによって、使用
する量は変動するため限定することは困難であるが、懸
濁床の場合、原料の総重量に対して、0.1重量%以上
20重量%以下の触媒が通常使用される。0.1重量%
未満の場合は、十分な反応速度が得られず、20重量%
を超えると触媒を増やした効果は小さい。
応を工業的に有意な速度で進行させるのに必要な量であ
ればよい。反応形式が懸濁床か固定床かによって、使用
する量は変動するため限定することは困難であるが、懸
濁床の場合、原料の総重量に対して、0.1重量%以上
20重量%以下の触媒が通常使用される。0.1重量%
未満の場合は、十分な反応速度が得られず、20重量%
を超えると触媒を増やした効果は小さい。
【0021】本発明の方法において使用される原料は、
エタノールアミン、アンモニア及び/又はエチレンアミ
ンである。
エタノールアミン、アンモニア及び/又はエチレンアミ
ンである。
【0022】本発明の方法において、エタノ−ルアミン
とは、エチレン鎖を有し、分子中に水酸基及びアミノ基
を有する化合物を言い、モノエタノ−ルアミン,ジエタ
ノ−ルアミン,トリエタノ−ルアミン,N−(2−アミ
ノエチル)エタノ−ルアミン,N−(2−ヒドロキシエ
チル)ピペラジンなどが例示される。またエチレンアミ
ンとは、エチレン鎖の両端にアミノ基を有する化合物を
言い、エチレンジアミン,ジエチレントリアミン,トリ
エチレンテトラミン,テトラエチレンペンタミン,ペン
タエチレンヘキサミン,ピペラジン,N−(2−アミノ
エチル)ピペラジン,トリエチレンジアミンなどが例示
される。アンモニアは、水を含まない状態で使用して
も、アンモニア水の状態で使用しても良い。
とは、エチレン鎖を有し、分子中に水酸基及びアミノ基
を有する化合物を言い、モノエタノ−ルアミン,ジエタ
ノ−ルアミン,トリエタノ−ルアミン,N−(2−アミ
ノエチル)エタノ−ルアミン,N−(2−ヒドロキシエ
チル)ピペラジンなどが例示される。またエチレンアミ
ンとは、エチレン鎖の両端にアミノ基を有する化合物を
言い、エチレンジアミン,ジエチレントリアミン,トリ
エチレンテトラミン,テトラエチレンペンタミン,ペン
タエチレンヘキサミン,ピペラジン,N−(2−アミノ
エチル)ピペラジン,トリエチレンジアミンなどが例示
される。アンモニアは、水を含まない状態で使用して
も、アンモニア水の状態で使用しても良い。
【0023】本発明の方法において使用される原料の組
合せは、(1)アンモニア及びエタノ−ルアミン、
(2)エチレンアミン及びエタノ−ルアミン、(3)ア
ンモニア,エチレンアミン及びエタノ−ルアミンであ
る。
合せは、(1)アンモニア及びエタノ−ルアミン、
(2)エチレンアミン及びエタノ−ルアミン、(3)ア
ンモニア,エチレンアミン及びエタノ−ルアミンであ
る。
【0024】本発明の方法における反応は、逐次反応で
あり、生成したアミン類がさらに原料となり反応する。
エタノ−ルアミンとしてモノエタノ−ルアミン,エチレ
ンアミンとして最も低級なエチレンジアミンを原料とし
て使用した場合は、(1)の原料の組合せでは、エチレ
ンジアミンが生成するが、生成したエチレンジアミンが
さらに反応して、ジエチレントリアミン,トリエチレン
テトラミン,ピペラジン,N−(2−アミノエチル)ピ
ペラジンも生成する。(2)の原料を用いた場合では、
ジエチレントリアミン,トリエチレンテトラミン,テト
ラエチレンペンタミン,ピペラジン,N−(2−アミノ
エチル)ピペラジンが生成し、(3)の原料を用いた場
合では、エチレンジアミン,ジエチレントリアミン,ト
リエチレンテトラミン,ピペラジン,N−(2−アミノ
エチル)ピペラジンが生成する。すなわち原料のアンモ
ニア,エチレンアミンよりエチレン鎖の数の増加したエ
チレンアミンが生成する。また、エチレン鎖の数が増加
したエタノ−ルアミン類も副生するが、これらも逐次反
応であるため、消費される。
あり、生成したアミン類がさらに原料となり反応する。
エタノ−ルアミンとしてモノエタノ−ルアミン,エチレ
ンアミンとして最も低級なエチレンジアミンを原料とし
て使用した場合は、(1)の原料の組合せでは、エチレ
ンジアミンが生成するが、生成したエチレンジアミンが
さらに反応して、ジエチレントリアミン,トリエチレン
テトラミン,ピペラジン,N−(2−アミノエチル)ピ
ペラジンも生成する。(2)の原料を用いた場合では、
ジエチレントリアミン,トリエチレンテトラミン,テト
ラエチレンペンタミン,ピペラジン,N−(2−アミノ
エチル)ピペラジンが生成し、(3)の原料を用いた場
合では、エチレンジアミン,ジエチレントリアミン,ト
リエチレンテトラミン,ピペラジン,N−(2−アミノ
エチル)ピペラジンが生成する。すなわち原料のアンモ
ニア,エチレンアミンよりエチレン鎖の数の増加したエ
チレンアミンが生成する。また、エチレン鎖の数が増加
したエタノ−ルアミン類も副生するが、これらも逐次反
応であるため、消費される。
【0025】本発明の方法において使用される原料の比
は、モル比で、エチレンアミン/エタノールアミンは
0.1以上20以下が好ましく、0.5以上10以下が
さらに好ましい。アンモニア/エタノ−ルアミン比は1
以上50以下が好ましく、5以上30以下がさらに好ま
しい。エタノ−ルアミンがアンモニア及びエチレンアミ
ンに比べ少なすぎると、反応圧力が高くなりすぎるため
実用的ではなく、エタノ−ルアミンがアンモニア及びエ
チレンアミンに比べ多すぎると、工業的に好ましくない
ピペラジン等の環状アミン及びエチレンアミン以外のエ
タノ−ルアミン類の副生が多くなる。
は、モル比で、エチレンアミン/エタノールアミンは
0.1以上20以下が好ましく、0.5以上10以下が
さらに好ましい。アンモニア/エタノ−ルアミン比は1
以上50以下が好ましく、5以上30以下がさらに好ま
しい。エタノ−ルアミンがアンモニア及びエチレンアミ
ンに比べ少なすぎると、反応圧力が高くなりすぎるため
実用的ではなく、エタノ−ルアミンがアンモニア及びエ
チレンアミンに比べ多すぎると、工業的に好ましくない
ピペラジン等の環状アミン及びエチレンアミン以外のエ
タノ−ルアミン類の副生が多くなる。
【0026】本発明の方法においては、反応は水素の存
在下に行われるが、水素の供給量はモル比で、水素/エ
タノールアミン比が0.01以上5以下が好ましく、
0.02以上4以下がさらに好ましい。この比が上記範
囲よりも小さい場合あるいは大きい場合は反応速度が低
下する。
在下に行われるが、水素の供給量はモル比で、水素/エ
タノールアミン比が0.01以上5以下が好ましく、
0.02以上4以下がさらに好ましい。この比が上記範
囲よりも小さい場合あるいは大きい場合は反応速度が低
下する。
【0027】本発明の方法においては、反応は通常11
0℃以上290℃以下、好ましくは、140℃以上26
0℃以下の温度で実施される。110℃未満の温度で
は、反応速度が著しく低く、290℃を越えると圧力が
高くなると共に、アミンの分解が生じるため実用的では
ない。
0℃以上290℃以下、好ましくは、140℃以上26
0℃以下の温度で実施される。110℃未満の温度で
は、反応速度が著しく低く、290℃を越えると圧力が
高くなると共に、アミンの分解が生じるため実用的では
ない。
【0028】本発明の方法においては、反応は液相で実
施しても気相で実施しても良いが、高品質のエチレンア
ミンを製造するには液相で反応した方が良い。
施しても気相で実施しても良いが、高品質のエチレンア
ミンを製造するには液相で反応した方が良い。
【0029】本発明の方法においては、圧力は、原料,
反応温度などによって大きく変動するため限定すること
は困難であるが、エタノ−ルアミン及びエチレンアミン
を液相で維持できる圧力であれば良い。
反応温度などによって大きく変動するため限定すること
は困難であるが、エタノ−ルアミン及びエチレンアミン
を液相で維持できる圧力であれば良い。
【0030】本発明の方法においては、溶媒を使用する
こともできる。溶媒としては、エチレンアミン及びアン
モニアを溶解できるものが良く、水,ジオキサン,ジエ
チレングリコ−ルジメチルエ−テル,トリエチレングリ
コ−ルジメチルエ−テル等が例示できるが、その他の溶
媒を使用しても一向に差し支えない。
こともできる。溶媒としては、エチレンアミン及びアン
モニアを溶解できるものが良く、水,ジオキサン,ジエ
チレングリコ−ルジメチルエ−テル,トリエチレングリ
コ−ルジメチルエ−テル等が例示できるが、その他の溶
媒を使用しても一向に差し支えない。
【0031】本発明の方法においては、反応方法に特に
制限はない。懸濁床による回分,半回分,連続反応、あ
るいは固定床,流動床,移動床による連続反応のいずれ
を実施しても一向に差支えない。
制限はない。懸濁床による回分,半回分,連続反応、あ
るいは固定床,流動床,移動床による連続反応のいずれ
を実施しても一向に差支えない。
【0032】本発明の方法においては、通常、反応液は
触媒と分離した後、未反応の原料を蒸留によって分離、
回収する。また生成したエチレンアミンも蒸留によって
各成分に分離される。蒸留はバッチ式で実施しても連続
式で実施しても一向に差支えない。
触媒と分離した後、未反応の原料を蒸留によって分離、
回収する。また生成したエチレンアミンも蒸留によって
各成分に分離される。蒸留はバッチ式で実施しても連続
式で実施しても一向に差支えない。
【0033】本発明の方法においては、原料及び生成し
たエチレンアミンは必要に応じて再び反応帯域に循環す
ることができる。生成したエチレンアミンを反応帯域に
循環する事により、エチレンアミンの生成物組成を変化
させることが可能である。
たエチレンアミンは必要に応じて再び反応帯域に循環す
ることができる。生成したエチレンアミンを反応帯域に
循環する事により、エチレンアミンの生成物組成を変化
させることが可能である。
【0034】
【発明の効果】本発明は、エタノ−ルアミンからエチレ
ンアミンを製造する方法において、高活性かつ高選択性
のNi−M−Pd元素(Mは希土類元素から選ばれる少
なくとも1種である)からなる触媒を使用する方法を提
供するものであり、工業的に極めて有用である。
ンアミンを製造する方法において、高活性かつ高選択性
のNi−M−Pd元素(Mは希土類元素から選ばれる少
なくとも1種である)からなる触媒を使用する方法を提
供するものであり、工業的に極めて有用である。
【0035】
【実施例】以下、本発明を具体的に実施例にて説明する
が、本発明はこれらの実施例にのみ特に限定されるもの
ではない。
が、本発明はこれらの実施例にのみ特に限定されるもの
ではない。
【0036】表現を簡略化のためエチレンアミン及びエ
タノ−ルアミンは以下のよう記号で略記する。
タノ−ルアミンは以下のよう記号で略記する。
【0037】EDA ;エチレンジアミン DETA ;ジエチレントリアミン TETA ;トリエチレンテトラミン TEPA ;テトラエチレンペンタミン PIP ;ピペラジン AEP ;N−(2−アミノエチル)ピペラジン MEA ;モノエタノールアミン AEEA ;N−(2−アミノエチル)エタノールアミ
ン また、以下の実施例中で示す選択率は次式で表される。
ン また、以下の実施例中で示す選択率は次式で表される。
【0038】 実施例 1 4.96gの硝酸ニッケル(II)・六水和物と0.4
3gの硝酸イットリウム(III)・六水和物と0.2
2gの硝酸パラジウム(III)を 2.5gの水に溶
解し、これに7.6gの活性アルミナ成型体(球状,住
友化学(株)製)を1時間浸漬した。これを湯浴上の蒸
発皿で蒸発乾固後、120℃で一晩乾燥した。次に20
0ml/minの乾燥空気流通下、400℃で1時間焼
成した。焼成後、4.96gの硝酸ニッケル(II)・
六水和物と0.43gの硝酸イットリウム(III)・
六水和物と0.22gの硝酸パラジウム(III)を
2.5gの水に溶解した液に再び浸漬した。これを湯浴
上の蒸発皿で蒸発乾固した後120℃で一晩乾燥した。
次に200ml/minの乾燥空気流通下、400℃で
1時間焼成した。焼成後、30ml/minの水素及び
30ml/minの窒素ガスの流通下、500℃で2時
間還元した。焼成、還元の際は、昇温速度は10℃/m
inとした。得られた触媒を触媒Aとする。この触媒N
i担持量は20wt%であり、Ni/Yの原子比は1
5.2、Ni/Pdの原子比は17.9であった。触媒
のX線回折を測定した結果,ニッケルの回折ピークのみ
が確認され、Scherrerの式からニッケルの結晶
子径を求めると、9.9nmであった。
3gの硝酸イットリウム(III)・六水和物と0.2
2gの硝酸パラジウム(III)を 2.5gの水に溶
解し、これに7.6gの活性アルミナ成型体(球状,住
友化学(株)製)を1時間浸漬した。これを湯浴上の蒸
発皿で蒸発乾固後、120℃で一晩乾燥した。次に20
0ml/minの乾燥空気流通下、400℃で1時間焼
成した。焼成後、4.96gの硝酸ニッケル(II)・
六水和物と0.43gの硝酸イットリウム(III)・
六水和物と0.22gの硝酸パラジウム(III)を
2.5gの水に溶解した液に再び浸漬した。これを湯浴
上の蒸発皿で蒸発乾固した後120℃で一晩乾燥した。
次に200ml/minの乾燥空気流通下、400℃で
1時間焼成した。焼成後、30ml/minの水素及び
30ml/minの窒素ガスの流通下、500℃で2時
間還元した。焼成、還元の際は、昇温速度は10℃/m
inとした。得られた触媒を触媒Aとする。この触媒N
i担持量は20wt%であり、Ni/Yの原子比は1
5.2、Ni/Pdの原子比は17.9であった。触媒
のX線回折を測定した結果,ニッケルの回折ピークのみ
が確認され、Scherrerの式からニッケルの結晶
子径を求めると、9.9nmであった。
【0039】200mlの電磁撹拌式ステンレス製オー
トクレーブに30gのMEA及び3gの触媒Aを入れ、
水素置換した後、54gのアンモニアを添加し、室温下
で水素分圧が20kg/cm2になるように、水素を導
入した。その後、撹拌回転数を500rpmにして20
0℃に昇温し、3時間この温度に維持した。反応終了
後、反応液をガスクロマトグラフィにより分析した。そ
の結果、MEA転化率が62.3%であり、選択率に関
しては、EDAが54.2%,PIPが11.9%,D
ETAが12.9%,AEEAが8.7%,AEPが
1.4%,TETAが2.3%,TEPAが0.8%で
あった。なおPIPに代表される環状体及びAEEAに
代表される水酸基含有アミンの様な好ましくない生成物
に対するEDAの様な好ましい生成物の比率を示すED
A/(PIP+AEEA)の値は2.63であった。
トクレーブに30gのMEA及び3gの触媒Aを入れ、
水素置換した後、54gのアンモニアを添加し、室温下
で水素分圧が20kg/cm2になるように、水素を導
入した。その後、撹拌回転数を500rpmにして20
0℃に昇温し、3時間この温度に維持した。反応終了
後、反応液をガスクロマトグラフィにより分析した。そ
の結果、MEA転化率が62.3%であり、選択率に関
しては、EDAが54.2%,PIPが11.9%,D
ETAが12.9%,AEEAが8.7%,AEPが
1.4%,TETAが2.3%,TEPAが0.8%で
あった。なおPIPに代表される環状体及びAEEAに
代表される水酸基含有アミンの様な好ましくない生成物
に対するEDAの様な好ましい生成物の比率を示すED
A/(PIP+AEEA)の値は2.63であった。
【0040】比較例 1 硝酸パラジウム(III)を用いない以外は、触媒Aと
同じ方法で比較触媒Aを調製した。
同じ方法で比較触媒Aを調製した。
【0041】調製法を具体的に記す。4.96gの硝酸
ニッケル(II)・六水和物と0.43gの硝酸イット
リウム(III)・六水和物を2.5gの水に溶解し、
これに7.8gの活性アルミナ成型体(球状,住友化学
(株)製)を1時間浸漬した。次に湯浴上の蒸発皿で蒸
発乾固した後120℃で一晩乾燥した。乾燥後、200
ml/minの乾燥空気流通下、400℃で1時間焼成
した。焼成後、4.96gの硝酸ニッケル(II)・六
水和物と0.43gの硝酸イットリウム(III)・六
水和物を2.5gの水に溶解した液に再び浸漬した。こ
れを湯浴上の蒸発皿で蒸発乾固した後120℃で一晩乾
燥した。次に200ml/minの乾燥空気流通下、4
00℃で1時間焼成した。焼成後、30ml/minの
水素及び30ml/minの窒素ガスの流通下、500
℃で2時間還元した。焼成、還元の際は、昇温速度は1
0℃/minとした。得られた触媒を比較触媒Aとす
る。この比較触媒AのNi担持量は20wt%であり、
Ni/Yの原子比は15.2であった。触媒のX線回折
を測定した結果,ニッケルの回折ピークのみが確認さ
れ、Scherrerの式からニッケルの結晶子径を求
めると、9.2nmであった。
ニッケル(II)・六水和物と0.43gの硝酸イット
リウム(III)・六水和物を2.5gの水に溶解し、
これに7.8gの活性アルミナ成型体(球状,住友化学
(株)製)を1時間浸漬した。次に湯浴上の蒸発皿で蒸
発乾固した後120℃で一晩乾燥した。乾燥後、200
ml/minの乾燥空気流通下、400℃で1時間焼成
した。焼成後、4.96gの硝酸ニッケル(II)・六
水和物と0.43gの硝酸イットリウム(III)・六
水和物を2.5gの水に溶解した液に再び浸漬した。こ
れを湯浴上の蒸発皿で蒸発乾固した後120℃で一晩乾
燥した。次に200ml/minの乾燥空気流通下、4
00℃で1時間焼成した。焼成後、30ml/minの
水素及び30ml/minの窒素ガスの流通下、500
℃で2時間還元した。焼成、還元の際は、昇温速度は1
0℃/minとした。得られた触媒を比較触媒Aとす
る。この比較触媒AのNi担持量は20wt%であり、
Ni/Yの原子比は15.2であった。触媒のX線回折
を測定した結果,ニッケルの回折ピークのみが確認さ
れ、Scherrerの式からニッケルの結晶子径を求
めると、9.2nmであった。
【0042】触媒Aの代りに比較触媒Aを使用した他は
実施例1と全く同じ方法で反応を行った。その結果、M
EA転化率が55.9%であり、選択率に関しては、E
DAが54.0%,PIPが11.4%,DETAが1
3.1%,AEEAが10.3%,AEPが1.0%,
TETAが1.7%,TEPAが0.9%であった。な
おEDA/(PIP+AEEA)の値は2.50であっ
た。
実施例1と全く同じ方法で反応を行った。その結果、M
EA転化率が55.9%であり、選択率に関しては、E
DAが54.0%,PIPが11.4%,DETAが1
3.1%,AEEAが10.3%,AEPが1.0%,
TETAが1.7%,TEPAが0.9%であった。な
おEDA/(PIP+AEEA)の値は2.50であっ
た。
【0043】比較例 2 硝酸イットリウム(III)・六水和物の代りに0.2
2gの硝酸パラジウム(III)を用いた以外は、比較
触媒Aと同じ方法で比較触媒Bを調製した。この比較触
媒BのNi担持量は20wt%であり、Ni/Pdの原
子比は17.9であった。触媒のX線回折を測定した結
果,ニッケルの回折ピークのみが確認され、Scher
rerの式からニッケルの結晶子径を求めると、9.4
nmであった。
2gの硝酸パラジウム(III)を用いた以外は、比較
触媒Aと同じ方法で比較触媒Bを調製した。この比較触
媒BのNi担持量は20wt%であり、Ni/Pdの原
子比は17.9であった。触媒のX線回折を測定した結
果,ニッケルの回折ピークのみが確認され、Scher
rerの式からニッケルの結晶子径を求めると、9.4
nmであった。
【0044】触媒Aの代りに比較触媒Bを使用した他は
実施例1と同じ方法で反応を行った。その結果、MEA
転化率が45.6%であり、選択率に関しては、EDA
が55.3%,PIPが6.1%,DETAが8.8
%,AEEAが16.0%,AEPが0.8%,TET
Aが1.6%,TEPAが0.8%であった。なおED
A/(PIP+AEEA)の値は2.50であった。
実施例1と同じ方法で反応を行った。その結果、MEA
転化率が45.6%であり、選択率に関しては、EDA
が55.3%,PIPが6.1%,DETAが8.8
%,AEEAが16.0%,AEPが0.8%,TET
Aが1.6%,TEPAが0.8%であった。なおED
A/(PIP+AEEA)の値は2.50であった。
【0045】比較例 3 硝酸イットリウム(III)・六水和物の代りに0.1
2gの硝酸イッテルビウム(III)・四水和物と担体
7.9gを用いた以外は、比較触媒Aと同じ方法で比較
触媒Cを調製した。この比較触媒CのNi担持量は20
wt%であり、Ni/Ybの原子比は58.8であっ
た。触媒のX線回折を測定した結果,ニッケルの回折ピ
ークのみが確認され、Scherrerの式からニッケ
ルの結晶子径を求めると、9.7nmであった。
2gの硝酸イッテルビウム(III)・四水和物と担体
7.9gを用いた以外は、比較触媒Aと同じ方法で比較
触媒Cを調製した。この比較触媒CのNi担持量は20
wt%であり、Ni/Ybの原子比は58.8であっ
た。触媒のX線回折を測定した結果,ニッケルの回折ピ
ークのみが確認され、Scherrerの式からニッケ
ルの結晶子径を求めると、9.7nmであった。
【0046】触媒Aの代りに比較触媒Cを使用した他は
実施例1と全く同じ方法で反応を行った。その結果、M
EA転化率が51.0%であり、選択率に関しては、E
DAが54.9%,PIPが8.2%,DETAが1
2.3%,AEEAが14.4%,AEPが0.7%,
TETAが1.5%,TEPAが0.3%であった。な
おEDA/(PIP+AEEA)の値は2.43であっ
た。
実施例1と全く同じ方法で反応を行った。その結果、M
EA転化率が51.0%であり、選択率に関しては、E
DAが54.9%,PIPが8.2%,DETAが1
2.3%,AEEAが14.4%,AEPが0.7%,
TETAが1.5%,TEPAが0.3%であった。な
おEDA/(PIP+AEEA)の値は2.43であっ
た。
【0047】実施例 2 0.22gの硝酸イットリウム(III)・六水和物と
担体7.7gを用いた以外は、触媒Aと同じ方法で触媒
を調製した。得られた触媒を触媒Bとする。この触媒B
のNi担持量は20wt%であり、Ni/Yの原子比は
30.3、Ni/Pdの原子比は17.9であった。触
媒のX線回折を測定した結果,ニッケルの回折ピークの
みが確認され、Scherrerの式からニッケルの結
晶子径を求めると、9.2nmであった。
担体7.7gを用いた以外は、触媒Aと同じ方法で触媒
を調製した。得られた触媒を触媒Bとする。この触媒B
のNi担持量は20wt%であり、Ni/Yの原子比は
30.3、Ni/Pdの原子比は17.9であった。触
媒のX線回折を測定した結果,ニッケルの回折ピークの
みが確認され、Scherrerの式からニッケルの結
晶子径を求めると、9.2nmであった。
【0048】触媒Aの代りに触媒Bを使用した他は実施
例1と全く同じ方法で反応を行った。その結果、MEA
転化率が61.1%であり、選択率に関しては、EDA
が53.8%,PIPが12.0%,DETAが13.
0%,AEEAが9.2%,AEPが0.9%,TET
Aが1.8%,TEPAが0.8%であった。なおED
A/(PIP+AEEA)の値は2.54であった。
例1と全く同じ方法で反応を行った。その結果、MEA
転化率が61.1%であり、選択率に関しては、EDA
が53.8%,PIPが12.0%,DETAが13.
0%,AEEAが9.2%,AEPが0.9%,TET
Aが1.8%,TEPAが0.8%であった。なおED
A/(PIP+AEEA)の値は2.54であった。
【0049】実施例 3 200mlの電磁撹拌式ステンレス製オートクレーブに
30gのMEA及び3gの触媒Aを入れ、水素置換した
後、54gのアンモニアを添加し、室温下で水素分圧が
20kg/cm2になるように、水素を導入した。その
後、撹拌回転数を500rpmにして180℃に昇温
し、6時間この温度に維持した。反応終了後、反応液を
ガスクロマトグラフイ−により分析した。その結果、M
EA転化率が34.7%であり、選択率に関しては、E
DAが62.8%,PIPが5.6%,DETAが1
3.9%,AEEAが9.9%,TETAが0.9%で
あった。なおEDA/(PIP+AEEA)の値は4.
05であった。
30gのMEA及び3gの触媒Aを入れ、水素置換した
後、54gのアンモニアを添加し、室温下で水素分圧が
20kg/cm2になるように、水素を導入した。その
後、撹拌回転数を500rpmにして180℃に昇温
し、6時間この温度に維持した。反応終了後、反応液を
ガスクロマトグラフイ−により分析した。その結果、M
EA転化率が34.7%であり、選択率に関しては、E
DAが62.8%,PIPが5.6%,DETAが1
3.9%,AEEAが9.9%,TETAが0.9%で
あった。なおEDA/(PIP+AEEA)の値は4.
05であった。
【0050】実施例 4 4.96gの硝酸ニッケル(II)・六水和物と0.2
2gの硝酸イットリウム(III)・六水和物と0.1
4gの硝酸ガドリニウム(III) 六水和物と0.32
gの硝酸パラジウム(II)を2.5gの水に溶解し、
これに7.5gの活性アルミナ成型体(球状,住友化学
(株)製)を1時間浸漬した。次に湯浴上の蒸発皿で蒸
発乾固した後120℃で一晩乾燥した。乾燥後、200
ml/minの乾燥空気流通下、400℃で1時間焼成
した。焼成後、4.96gの硝酸ニッケル(II)・六
水和物と0.22gの硝酸イットリウム(III)・六
水和物と0.14gの硝酸ガドリニウム(III)六水
和物と0.32gの硝酸パラジウム(III)を2.5
gの水に溶解した液に再び浸漬した。次に、実施例1と
同様に乾固,乾燥,焼成,還元処理して触媒Cを調製し
た。この触媒CのNi担持量は20wt%であり、Ni
/(Y+Gd)の原子比は19.4、Ni/Pdの原子
比は12.1であった。触媒のX線回折を測定した結
果,ニッケルの回折ピークのみが確認され、Scher
rerの式からニッケルの結晶子径を求めると、8.9
nmであった。
2gの硝酸イットリウム(III)・六水和物と0.1
4gの硝酸ガドリニウム(III) 六水和物と0.32
gの硝酸パラジウム(II)を2.5gの水に溶解し、
これに7.5gの活性アルミナ成型体(球状,住友化学
(株)製)を1時間浸漬した。次に湯浴上の蒸発皿で蒸
発乾固した後120℃で一晩乾燥した。乾燥後、200
ml/minの乾燥空気流通下、400℃で1時間焼成
した。焼成後、4.96gの硝酸ニッケル(II)・六
水和物と0.22gの硝酸イットリウム(III)・六
水和物と0.14gの硝酸ガドリニウム(III)六水
和物と0.32gの硝酸パラジウム(III)を2.5
gの水に溶解した液に再び浸漬した。次に、実施例1と
同様に乾固,乾燥,焼成,還元処理して触媒Cを調製し
た。この触媒CのNi担持量は20wt%であり、Ni
/(Y+Gd)の原子比は19.4、Ni/Pdの原子
比は12.1であった。触媒のX線回折を測定した結
果,ニッケルの回折ピークのみが確認され、Scher
rerの式からニッケルの結晶子径を求めると、8.9
nmであった。
【0051】触媒Aの代りに触媒Cを使用した他は実施
例1と同じ方法で反応を行った。その結果、MEA転化
率が63.4%であり、選択率に関しては、EDAが5
5.3%,PIPが10.8%,DETAが13.1
%,AEEAが10.4%,AEPが1.3%,TET
Aが1.9%,TEPAが1.0%であった。なおED
A/(PIP+AEEA)の値は2.61であった。
例1と同じ方法で反応を行った。その結果、MEA転化
率が63.4%であり、選択率に関しては、EDAが5
5.3%,PIPが10.8%,DETAが13.1
%,AEEAが10.4%,AEPが1.3%,TET
Aが1.9%,TEPAが1.0%であった。なおED
A/(PIP+AEEA)の値は2.61であった。
【0052】実施例 5 4.96gの硝酸ニッケル(II)・六水和物と0.1
1gの硝酸イットリウム(III)・六水和物と0.1
2gの硝酸イッテルビウム(III)・四水和物と0.
067gの硝酸ジスプロシウム(III)六水和物と
0.11gの硝酸パラジウム(II)を2.5gの水に
溶解し、これに7.7gの活性アルミナ成型体(球状,
住友化学(株)製)を1時間浸漬した。次に湯浴上の蒸
発皿で蒸発乾固した後120℃で一晩乾燥した。乾燥
後、200ml/minの乾燥空気流通下、400℃で
1時間焼成した。焼成後、4.96gの硝酸ニッケル
(II)・六水和物と0.11gの硝酸イットリウム
(III)・六水和物と0.12gの硝酸イッテルビウ
ム(III)・四水和物と0.067gの硝酸ジスプロ
シウム(III)六水和物と0.11gの硝酸パラジウ
ム(II)を2.5gの水に溶解した液に再び浸漬し
た。次に、実施例1と同様に乾固,乾燥,焼成,還元処
理して触媒Dを調製した。この触媒DのNi担持量は2
0wt%であり、Ni/(Y+Yb+Dy)の原子比は
23.5、Ni/Pdの原子比は36.2であった。触
媒のX線回折を測定した結果,ニッケルの回折ピークの
みが確認され、Scherrerの式からニッケルの結
晶子径を求めると、9.1nmであった。
1gの硝酸イットリウム(III)・六水和物と0.1
2gの硝酸イッテルビウム(III)・四水和物と0.
067gの硝酸ジスプロシウム(III)六水和物と
0.11gの硝酸パラジウム(II)を2.5gの水に
溶解し、これに7.7gの活性アルミナ成型体(球状,
住友化学(株)製)を1時間浸漬した。次に湯浴上の蒸
発皿で蒸発乾固した後120℃で一晩乾燥した。乾燥
後、200ml/minの乾燥空気流通下、400℃で
1時間焼成した。焼成後、4.96gの硝酸ニッケル
(II)・六水和物と0.11gの硝酸イットリウム
(III)・六水和物と0.12gの硝酸イッテルビウ
ム(III)・四水和物と0.067gの硝酸ジスプロ
シウム(III)六水和物と0.11gの硝酸パラジウ
ム(II)を2.5gの水に溶解した液に再び浸漬し
た。次に、実施例1と同様に乾固,乾燥,焼成,還元処
理して触媒Dを調製した。この触媒DのNi担持量は2
0wt%であり、Ni/(Y+Yb+Dy)の原子比は
23.5、Ni/Pdの原子比は36.2であった。触
媒のX線回折を測定した結果,ニッケルの回折ピークの
みが確認され、Scherrerの式からニッケルの結
晶子径を求めると、9.1nmであった。
【0053】触媒Aの代りに触媒Dを使用した他は実施
例1と全く同じ方法で反応を行った。その結果、MEA
転化率が64.7%であり、選択率に関しては、EDA
が54.9%,PIPが13.8%,DETAが12.
3%,AEEAが7.3%,AEPが1.6%,TET
Aが1.8%,TEPAが1.1%であった。なおED
A/(PIP+AEEA)の値は2.60であった。
例1と全く同じ方法で反応を行った。その結果、MEA
転化率が64.7%であり、選択率に関しては、EDA
が54.9%,PIPが13.8%,DETAが12.
3%,AEEAが7.3%,AEPが1.6%,TET
Aが1.8%,TEPAが1.1%であった。なおED
A/(PIP+AEEA)の値は2.60であった。
【0054】実施例 6〜20 硝酸イットリウム(III)・六水和物の代りに表1に
示すM元素及び担体を用いた以外は、触媒Aと同様な方
法でNi担持量が20wt%の触媒を調製した。
示すM元素及び担体を用いた以外は、触媒Aと同様な方
法でNi担持量が20wt%の触媒を調製した。
【0055】触媒Aの代りに表1に示す触媒を使用した
他は実施例1と同じ方法で反応を行った。その反応結果
と触媒のNiに対するM元素の原子比を表2に示す。
他は実施例1と同じ方法で反応を行った。その反応結果
と触媒のNiに対するM元素の原子比を表2に示す。
【0056】
【表1】
【0057】
【表2】 実施例 21 200mlの電磁撹拌式ステンレス製オートクレーブに
60gのEDA,30gのMEA及び1gの触媒Aを入
れ、水素置換した後、室温下で水素分圧が20kg/c
m2になるように、水素を導入した。その後、撹拌回転
数を500rpmにして200℃に昇温し、3時間この
温度に維持した。反応終了後、反応液をガスクロマトグ
ラフイ−により分析した。その結果、MEA転化率が2
5.9%であり、原料及び生成水を除いた生成物の組成
は、PIPが19.1wt%%,DETAが62.0w
t%,AEEAが7.6wt%,AEPが3.1wt
%,TETAが7.8wt%であった。
60gのEDA,30gのMEA及び1gの触媒Aを入
れ、水素置換した後、室温下で水素分圧が20kg/c
m2になるように、水素を導入した。その後、撹拌回転
数を500rpmにして200℃に昇温し、3時間この
温度に維持した。反応終了後、反応液をガスクロマトグ
ラフイ−により分析した。その結果、MEA転化率が2
5.9%であり、原料及び生成水を除いた生成物の組成
は、PIPが19.1wt%%,DETAが62.0w
t%,AEEAが7.6wt%,AEPが3.1wt
%,TETAが7.8wt%であった。
【0058】実施例 22 42.5gの硫酸ニッケル(II)・六水和物及び1.
40gの硝酸イッテルビウム(III)・四水和物を2
00gの水に溶解させ、6gのケイソウ土(Johns
−Manville社製)を加えて撹拌しながら70℃
に保った。これに40gのソ−ダ灰を150gの水に加
熱溶解した溶液を30分かけて滴下し、1時間熟成し
た。熟成後、室温まで冷却し、沈殿をろ過、水洗した。
2.42gの硝酸パラジウム(II)を30gの水に溶
解させた溶液にこの沈殿を加えて均一スラリ−にした。
次に湯浴上で蒸発乾固した後120℃で一晩乾燥した。
乾燥後、200ml/minの乾燥空気流通下、400
℃で1時間焼成した。次に、90ml/minの水素及
び90ml/minの窒素ガスの流通下、400℃で2
時間還元した。焼成、還元の際は、昇温速度は10℃/
minとした。得られた触媒を触媒Tとする。この触媒
TのNi担持量は55.3wt%であり、Ni/Ybの
原子比は50.2、Ni/Pdの原子比は15.4であ
った。触媒のX線回折を測定した結果,ニッケルの回折
ピークのみが確認され、Scherrerの式からニッ
ケルの結晶子径を求めると、7.0nmであった。
40gの硝酸イッテルビウム(III)・四水和物を2
00gの水に溶解させ、6gのケイソウ土(Johns
−Manville社製)を加えて撹拌しながら70℃
に保った。これに40gのソ−ダ灰を150gの水に加
熱溶解した溶液を30分かけて滴下し、1時間熟成し
た。熟成後、室温まで冷却し、沈殿をろ過、水洗した。
2.42gの硝酸パラジウム(II)を30gの水に溶
解させた溶液にこの沈殿を加えて均一スラリ−にした。
次に湯浴上で蒸発乾固した後120℃で一晩乾燥した。
乾燥後、200ml/minの乾燥空気流通下、400
℃で1時間焼成した。次に、90ml/minの水素及
び90ml/minの窒素ガスの流通下、400℃で2
時間還元した。焼成、還元の際は、昇温速度は10℃/
minとした。得られた触媒を触媒Tとする。この触媒
TのNi担持量は55.3wt%であり、Ni/Ybの
原子比は50.2、Ni/Pdの原子比は15.4であ
った。触媒のX線回折を測定した結果,ニッケルの回折
ピークのみが確認され、Scherrerの式からニッ
ケルの結晶子径を求めると、7.0nmであった。
【0059】200mlの電磁撹拌式ステンレス製オー
トクレーブに30gのMEA及び0.7gの触媒Tを入
れ、水素置換した後、54gのアンモニアを添加し、室
温下で水素分圧が20kg/cm2になるように、水素
を導入した。その後、撹拌回転数を1000rpmにし
て200℃に昇温し、3時間この温度に維持した。反応
終了後、反応液をガスクロマトグラフィにより分析し
た。その結果、MEA転化率が42.8%であり、選択
率に関しては、EDAが64.0%,PIPが6.7
%,DETAが9.8%,AEEAが9.0%,AEP
が0.3%,TETAが1.3%であった。なおEDA
/(PIP+AEEA)の値は4.08であった。
トクレーブに30gのMEA及び0.7gの触媒Tを入
れ、水素置換した後、54gのアンモニアを添加し、室
温下で水素分圧が20kg/cm2になるように、水素
を導入した。その後、撹拌回転数を1000rpmにし
て200℃に昇温し、3時間この温度に維持した。反応
終了後、反応液をガスクロマトグラフィにより分析し
た。その結果、MEA転化率が42.8%であり、選択
率に関しては、EDAが64.0%,PIPが6.7
%,DETAが9.8%,AEEAが9.0%,AEP
が0.3%,TETAが1.3%であった。なおEDA
/(PIP+AEEA)の値は4.08であった。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】水素存在下、アンモニア及び/又はエチレ
ンアミンをエタノ−ルアミンと反応させ、原料のアンモ
ニア及び/又はエチレンアミンよりエチレン鎖の数が増
加したエチレンアミンを製造する方法において、Ni−
M−Pd元素(Mは希土類元素から選ばれる少なくとも
1種である)からなる触媒を使用することを特徴とする
エチレンアミンの製造法。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3213096A JP3066429B2 (ja) | 1991-07-31 | 1991-07-31 | エチレンアミンの製造法 |
US07/921,204 US5321160A (en) | 1991-07-31 | 1992-07-29 | Process for producing an ethylenamine |
CA002075025A CA2075025A1 (en) | 1991-07-31 | 1992-07-30 | Process for producing an ethylenamine |
DE69217291T DE69217291T2 (de) | 1991-07-31 | 1992-07-31 | Verfahren und Katalysator zur Herstellung von einem Ethylenamin |
EP92113104A EP0526851B1 (en) | 1991-07-31 | 1992-07-31 | Process and catalyst for producing an ethylenamine |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3213096A JP3066429B2 (ja) | 1991-07-31 | 1991-07-31 | エチレンアミンの製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0532594A true JPH0532594A (ja) | 1993-02-09 |
JP3066429B2 JP3066429B2 (ja) | 2000-07-17 |
Family
ID=16633501
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3213096A Expired - Fee Related JP3066429B2 (ja) | 1991-07-31 | 1991-07-31 | エチレンアミンの製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3066429B2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
BRPI0914009A2 (pt) * | 2008-10-06 | 2015-07-28 | Union Carbide Chem Plastic | Método para reparar uma triamina cíclica |
-
1991
- 1991-07-31 JP JP3213096A patent/JP3066429B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3066429B2 (ja) | 2000-07-17 |
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