JPH05325779A - 閃光放電管の製造方法 - Google Patents

閃光放電管の製造方法

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Publication number
JPH05325779A
JPH05325779A JP4129101A JP12910192A JPH05325779A JP H05325779 A JPH05325779 A JP H05325779A JP 4129101 A JP4129101 A JP 4129101A JP 12910192 A JP12910192 A JP 12910192A JP H05325779 A JPH05325779 A JP H05325779A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
discharge tube
cathode material
flash discharge
caulking
cathode
Prior art date
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Pending
Application number
JP4129101A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuya Isomura
竜矢 磯村
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 閃光放電管の品質安定化を図る。 【構成】 陽極14及び陰極15は、タングステン棒1
7を一端面から突出させるようにビードガラス18で保
持させ、タングステン棒17と接触するようにビードガ
ラス18の他端面にニッケル棒19が溶着されている。
陰極14のタングステン棒17には陰極材22が挿通さ
れ、カシメにより固着される。このときのカシメ力は、
閃光放電管10の連続発光回数や最低発光電圧等の品質
を安定させるため、60〜100kgfで行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、閃光放電管の製造方法
に関し、詳しくは、陰極材を電極棒に固着する方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、カメラ等のストロボ装置には、コ
ンデンサに再充電されることにより繰り返し発光する閃
光放電管が用いられている。この閃光放電管は、コンデ
ンサに充電した高圧の電荷をカメラのシャッタに同期し
て陽、及び陰極間に加えることにより、放電管内のクセ
ノン(Xe)ガスの一部がイオン化されて管内の内部抵
抗を下げるため、放電管が放電発光するようになってい
る。
【0003】閃光放電管の陰極は、放電管の中に電子流
を放出させる目的をもった電極であり、従来、電極棒に
陰極材をカシメにより固着する方法によって形成されて
いる(特開昭62−154449号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電極棒
と陰極材とのカシメ力によって閃光放電管の連続発光回
数や最低発光電圧等の値にバラツキがあることがわかっ
た。
【0005】本発明は、電極棒と陰極材とのカシメ力を
規定して連続発光回数や最低発光電圧等の品質の安定化
を図った閃光放電管の製造方法を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明は、ビッカース硬さが65〜85Hvの陰極材を
60〜100kgfのカシメ力で陰極材にかしめたものである。
【0007】
【実施例】図1にに示すように、閃光放電管10は、ガ
ラス管12、陽極14、及び陰極15とから構成されて
いる。陽極14は、タングステン棒17を一端面から突
出させるようにビードガラス18で保持させ、タングス
テン棒17と接触するようにビードガラス18の他端面
にニッケル棒19が溶着されている。また、陰極15
は、陰極材22がカシメによって固着されたタングステ
ン棒17を一端面から突出させるようにビードガラス1
8で保持させ、タングステン棒17と接触するようにビ
ードガラス18の他端面にニッケル棒19が溶着されて
いる。これらのビードガラス18は、陽、及び陰極1
4,15それぞれのタングステン棒17をガラス管12
で密封する際の受けとなり、このとき、管内にクセノン
ガスが封入される。
【0008】陰極材22はビッカース硬さ数にて65〜85
Hvのものが用いられ、外径が1.5 〜1.66mm、内径が0.82
mmとなったドーナッツ形状となっている。陰極材22と
しては、ニッケル(Ni)とタンタル(Ta)との粉末
を70:30 〜90:10 の割合で混合したものを、7.0 〜8.0
のかさ比重( 重さ/ 体積) となるように成型した後、90
0 °C 〜1000°C の真空中で30分焼結を行ったものであ
る。タングステン棒17には0.785 〜0.8mm の外形に陰
極材22が挿通され、カシメにより固着される。カシメ
時に用いられるカシメ装置は、図2に示す当て盤30と
押し盤31とによってカシメられる。当て盤30及び押
し盤31とのカシメ面は同じ形状となっており、その寸
法は同図に示すとおりである。
【0009】次に、タングステン棒17と陰極材22と
のカシメ力を変えて閃光光源の品質検査を行った結果を
表1に示す。
【0010】
【表1】 なお、最低発光電圧は、最大値から最小値を引いた値で
ある。
【0011】カシメ力が40kgf では、連続発光回数が10
0 回で陰極材22の表面が溶け、ガラス管12の内部表面に
付着した。これは、カシメ力が弱いため陰極材22とタ
ングステン棒17との間に隙間が生じ、放電発光の際に
発生した熱が充分に放熱されず、陰極材22の温度が著
しく上昇しその表面が溶解したと考察する。また、カシ
メ力が120kgfでは、100 V 以上 のバラツキが発生し
た。これは、カシメ力が強いため陰極材22に大きな歪
みが生じたためと考察する。
【0012】したがって、表1に示すようにカシメ力と
しては、80kgf が最も良好と判断されるが、80kgf にカ
シメ力を規定するには、精度の高いカシメ装置が必要と
なるため、ローコスト化を図り、且つ連続発光回数や最
低発光電圧等の品質を維持するためのカシメ力として、
60〜100kgfの範囲としても問題がないと推測される。
【0013】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、ビッカース硬さが65〜85Hvの陰極材を60〜100kgf
のカシメ力で陰極材にかしめたので、連続発光回数や最
低発光電圧等の品質安定化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の閃光放電管を示す断面図である。
【図2】タングステン棒と陰極材とをかしめる装置を示
した説明図である。
【符号の説明】
10 閃光放電管 12 ガラス管 14 陽極 15 陰極 17 タングステン棒 18 ビードガラス 22 陰極材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビッカース硬さが65〜85Hvの陰極材を、
    60〜100kgfのカシメ力で電極棒にかしめたことを特徴と
    する閃光放電管の製造方法。
JP4129101A 1992-05-21 1992-05-21 閃光放電管の製造方法 Pending JPH05325779A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1988001765A1 (en) * 1986-08-29 1988-03-10 Fanuc Ltd Method of preparing nc pert program for laser machining
WO1988005566A1 (en) * 1987-01-24 1988-07-28 Fanuc Ltd Speed controller in a servo system
WO2017187858A1 (ja) * 2016-04-27 2017-11-02 パナソニックIpマネジメント株式会社 閃光放電管用電極とそれを用いた閃光放電管およびそれらの製造方法

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WO1988005566A1 (en) * 1987-01-24 1988-07-28 Fanuc Ltd Speed controller in a servo system
WO2017187858A1 (ja) * 2016-04-27 2017-11-02 パナソニックIpマネジメント株式会社 閃光放電管用電極とそれを用いた閃光放電管およびそれらの製造方法

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