JPH05325086A - 信号伝送機構 - Google Patents

信号伝送機構

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JPH05325086A
JPH05325086A JP15559792A JP15559792A JPH05325086A JP H05325086 A JPH05325086 A JP H05325086A JP 15559792 A JP15559792 A JP 15559792A JP 15559792 A JP15559792 A JP 15559792A JP H05325086 A JPH05325086 A JP H05325086A
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JP
Japan
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slip ring
characteristic impedance
insulator
annular
thickness
Prior art date
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Application number
JP15559792A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshitaka Okumura
義孝 奥村
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Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スリップリングの特性インピーダンスを小さ
く設定しながらも、スリップリング間の隔壁の機械的強
度を充分保持する 【構成】 スリップリング6,7を環状の電気絶縁体5
の外周面に配し、電気絶縁体5の内周面に接地導体8を
配備する。この線路の特性インピーダンスは電気絶縁体
5の厚みh(スリップリング7と接地導体8との距離)
に依存するから、スリップリング6,7間の距離Dを狭
める必要がなく、厚みhを薄くすることで特性インピー
ダンスを小さくする。電気絶縁体5の機械的強度は厚み
方向に補強部材15を設けることで容易に確保できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、位置固定された装置
と、回転体に支持された装置との間で電気信号の授受を
行う信号伝送機構に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の信号伝送機構はその構造上、2
つの伝送線路を接合したものになる。すなわち、位置固
定の装置に接続される第1の伝送線路と、回転体に支持
された装置に接続される第2の環状の伝送線路とであ
り、これらの伝送線路が接触子を介して接合される。具
体例を図2に示す。この図は、X線照射用のX線管3
と、透過X線を検出するX線検出器20、およびその検出
信号をデジタル信号に変換するデータ収集部21とを対向
した状態で回転体2に取り付け、その回転体2を被検体
(図示せず)の周囲で回転させて断層撮影を行うX線C
T装置の一例を示している。
【0003】この例において、位置固定の装置はデータ
収集部21からのデジタル信号を取り込んで画像再構成処
理を行う画像処理装置14であり、この画像処理装置14に
接続される第1の伝送線路としては同軸ケーブル10が使
用される。回転体2に支持されたデータ収集部21に接続
される第2の環状の伝送線路は、回転体2に一体的に取
り付けられる環状の電気絶縁体23の外周面に配されたス
リップリング24である。符号25は接触子としての給電ブ
ラシ,1は回転体2を支持するベアリング,22は回転体
2を回転駆動する電動モータである。
【0004】なお、X線管3への電力供給は回転体3に
別途取り付けられるスリップリングと給電ブラシ(とも
に図示せず)が用いられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】環状の電気絶縁体23の
外周面に配されたスリップリング24を伝送線路の形態で
分類すると、いわゆる平行2線の線路になる(ただし、
スリップリング24の本数は図2のように2本には限らな
い)。平行2線の特性インピーダンスZ0 は、 Z0 = 277 log10D/r ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(1) で表される。(1)式において、符号Dは2線間の距
離、rは線路半径であり、特性インピーダンスZ0 は主
として2線間の距離Dに依存する。
【0006】したがって、特性インピーダンスZ0 を小
さくするには、2本のスリップリング24間の距離を小さ
く設定しなければならないが、そうすると、スリップリ
ング24を支持している電気絶縁体23の機械的強度が充分
に保てないという不都合がある。2本のスリップリング
24間の隔壁は給電ブラシ25のブレを抑えるガイドの役目
を担っており、また、回転体2が高速で回転駆動される
ことから、その隔壁の厚みを余りに薄くすると破損の可
能性があり、ある程度の機械的強度を有している必要が
ある。言い換えると、その隔壁の機械的強度を保持する
ために、特性インピーダンスZ0 を余り小さな値に設定
できないのである。
【0007】特性インピーダンスZ0 を小さくしたい理
由の1つは、スリップリング24を伝送する信号の減衰を
低くして損失を抑えることと、第1の線路としての同軸
ケーブル10とのインピーダンス整合をとることの2つで
ある。同軸ケーブル10の特性インピーダンスは中心導体
13と外部導体11の直径の比と、それらの間に介在される
絶縁体の誘電率とで決まり、その値は一般に低く、およ
そ数十Ωに設定されることが多い。例えば、これを50Ω
とする。
【0008】インピーダンス整合をとるため、スリップ
リング24の特性インピーダンスZ0も50Ωに設定するこ
とが望まれるが、そうすると、(1)式から、D/r≒
1.52mmとなり、2本のスリップリング24間の距離をかな
り狭める必要があり、上記したような隔壁の機械的強度
が懸念される。2本のスリップリング24間に介在される
電気絶縁体23の比誘電率によってもスリップリング24の
特性インピーダンスZ0 は可変するが、例えば、電気絶
縁体23の誘電率を2.3 に設定したとしてもD/r≒1.88
mmであまり変化はない。
【0009】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたものであって、上記のスリップリング(第2の環状
の伝送線路)の特性インピーダンスを小さく設定しなが
らも、スリップリング間の隔壁の機械的強度を充分保持
することができる信号伝送機構を提供することを目的と
している。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記目的を
達成するために次のような構成をとる。すなわち、この
発明は、位置固定の装置に接続される第1の伝送線路
と、回転体に支持された装置に接続される第2の環状の
伝送線路とを接触子を介して接合してなる信号伝送機構
において、前記第2の環状の伝送線路を環状の電気絶縁
体の外周面に配し、その電気絶縁体の内周面に接地導体
を配したことを特徴とする。
【0011】
【作用】この発明の構成によると、第2の環状の伝送線
路は、それ自体を環状の電気絶縁体の外周面に配し、さ
らにその電気絶縁体の内周面に接地導体を配した、いわ
ゆるマイクロストリップ線路と同等の構造になる(マイ
クロストリップ線路は、平行な2導体間(一方は接地導
体)に電気絶縁体を介在させた線路で、平行な2導体
が、環状の電気絶縁体の外周面と内周面に配された第2
の環状の伝送線路および接地導体に相当する)。
【0012】周知のとおり、マイクロストリップ線路の
特性インピーダンスは、第2の環状の伝送線路(以下、
従来例との対比のためスリップリングに置き換える)の
幅と電気絶縁体の比誘電率に反比例し、電気絶縁体の厚
さに比例する。前述の理由から、特性インピーダンスを
小さくしようとすれば、スリップリングの幅を大きくす
るか、あるいは電気絶縁体の厚さを薄くすることになる
が、スリップリングの幅の大型化にはこれを適用する装
置等の設計上の制約があるため、電気絶縁体の厚さを薄
くする方向で行われる。
【0013】すなわち、従来のように、2本のスリップ
リング間の距離を狭めるのではなく、環状の電気絶縁体
の厚みを薄くして特性インピーダンスを小さくするので
あるから、スリップリングに接触する接触子のガイドの
役目を担う壁部(スリップリングは主に電気絶縁体に形
成された溝内に配される)の機械的強度を損なうことは
ない。
【0014】ただし、環状の電気絶縁体の厚みが薄くな
るので、これ自体の機械的強度は低くなるが、厚み方向
の補強は容易に行え、また、補強により特性インピーダ
ンスに影響を与えることはない(電気絶縁体の内周面に
配される接地導体のさらに内周面に補強部材を配備すれ
ばよく、接地導体とスリップリングとの距離、すなわ
ち、特性インピーダンスを決定する電気絶縁体の厚みに
変化はない)。
【0015】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面に基づいて
説明する。図1は、この発明の要部を示したX線CT装
置の一部断面図である。ベアリング1によって回転自在
に支持されている回転体2にX線曝射用のX線管3が取
り付けられている。図1では省略しているが、このX線
管3と対向する位置において、透過X線を検出するX線
検出器と、そのX線検出器からの検出信号をデジタル信
号に変換するデータ収集部が回転体2に取り付けられて
いる(図2の符号21参照)。符号4は回転体2を回転駆
動する電動モータ(図2の符号22参照)のプーリーに架
け渡されている伝動ベルトである。ここまでの構成は従
来のものと同じである。
【0016】X線管3が支持されている回転体2の反対
側の面に、環状の電気絶縁体5が一体的に取り付けられ
ている。環状の電気絶縁体5の外周面には溝が形成され
(この例では2ヵ所に溝が形成されている)、その溝内
に環状のスリップリング6,7が設けられている。これ
らスリップリング6,7は上述のデータ収集部に接続さ
れる。
【0017】環状の電気絶縁体5の内周面には導体8が
全面に配されており、この導体8とスリップリング6と
が電気的に接続されている。そして、スリップリング6
を給電ブラシ9を介して同軸ケーブル10の外部導体11に
接続し、外部導体11を接地してある。
【0018】一方のスリップリング7は給電ブラシ12を
介して同軸ケーブル10の中心導体13に接続されており、
中心導体13は画像処理装置14へのデータ入力線路となっ
ている。なお、符号15は導体8の内周面に配備された環
状の補強部材である。
【0019】上述したX線CT装置において、位置固定
の装置が画像処理装置14に相当し、これに接続される第
1の伝送線路が同軸ケーブル10に、給電ブラシ9,12が
接触子に、スリップリング6,7が第2の環状の伝送線
路に相当し、スリップリング7に接続されるデータ収集
部(図2の符号21参照)が回転体2に支持された装置に
相当している。また、環状の電気絶縁体5の内周面に配
され、スリップリング6,給電ブラシ9,同軸ケーブル
10の外部導体11を介して接地されている導体8が接地導
体である(以下、導体8を接地導体8に変えて記載す
る)。
【0020】第2の環状の伝送線路であるスリップリン
グ6,7のうち、スリップリング6は接地導体8と同電
位であるので、これを接地導体8の一部分と見なし、ス
リップリング7と接地導体8との構造に着目すれば、こ
れは明らかなように、マイクロストリップ線路を環状に
形成した構造である。
【0021】マイクロストリップ線路の特性インピーダ
ンスは、スリップリング7の幅Wと電気絶縁体5の比誘
電率とに反比例し、電気絶縁体5の厚みhに比例する。
スリップリング7の幅WはX線CT装置のサイズ等によ
って制約を受け、また、電気絶縁体5の比誘電率は材質
によって一意に決まるので、これらの値を一定であると
すれば、特性インピーダンスは電気絶縁体5の厚みhに
依存する。
【0022】電気絶縁体5の厚みhは、すなわち、接地
導体8とスリップリング7との距離であり、したがっ
て、この厚みhに加え、接地導体8と一体化されている
スリップリング6とスリップリング7との距離Dも特性
インピーダンスを決定する因子になる。ただし、接地導
体8,スリップリング6のうち、スリップリング7に近
い方がグランドとしての役目を果たす。
【0023】「発明が解決しようとする課題」に記載し
たように、スリップリング6とスリップリング7との距
離D、つまり両者の隔壁の厚さは、給電ブラシ9のブレ
を抑えるガイドとして機能させるためにもある程度の厚
み(機械的強度)が必要であり、距離Dを余り狭めるこ
とはできない。その場合、接地導体8とスリップリング
7との距離(電気絶縁体5の厚みh)を狭めることによ
って、特性インピーダンスを低く設定する。これが本実
施例の信号伝送機構の特徴であって、スリップリング6
とスリップリング7との間の隔壁の機械的強度を保持し
ながらも特性インピーダンスを小さくできる。
【0024】電気絶縁体5の厚みhを薄く設定すると、
電気絶縁体5自体の機械的強度が低くなるが、それは図
1に示すような補強部材15を接地導体8の内周面に配備
することで解消できる。
【0025】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明の信号伝送機構によれば、回転体に支持された装置に
接続される第2の環状の伝送線路を、環状の電気絶縁体
の外周面に配し、さらにその電気絶縁体の内周面に接地
導体を配した、いわゆるマイクロストリップ線路と同等
の構造にしてあるので、電気絶縁体の厚さを可変するこ
とで第2の伝送線路の特性インピーダンスを任意に設定
できる。したがって、電気絶縁体の厚みを薄くすれば特
性インピーダンスを低く設定することができ、従来のよ
うに、2本のスリップリング(これが第2の伝送線路に
相当する)間の距離を狭めてスリップリングに接触する
接触子のガイドの役目を担う壁部の機械的強度を損なう
ことがない。また、環状の電気絶縁体の厚み方向の補強
は特性インピーダンスに関係なく容易に行え、電気絶縁
体の機械的強度を損なうこともない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る信号伝送機構が適用
されるX線CT装置の一部断面図である。
【図2】従来の信号伝送機構が適用されるX線CT装置
の一部断面図である。
【符号の説明】
2・・・回転体 3・・・X線管 5・・・電気絶縁体 6,7・・・スリップリング(第2の環状の伝送線路) 8・・・接地導体 9,12・・・給電ブラシ(接触子) 10・・・同軸ケーブル(第1の伝送線路) 20・・・X線検出器 21・・・データ収集部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 位置固定の装置に接続される第1の伝送
    線路と、回転体に支持された装置に接続される第2の環
    状の伝送線路とを接触子を介して接合してなる信号伝送
    機構において、 前記第2の環状の伝送線路を環状の電気絶縁体の外周面
    に配し、その電気絶縁体の内周面に接地導体を配したこ
    とを特徴とする信号伝送機構。
JP15559792A 1992-05-22 1992-05-22 信号伝送機構 Pending JPH05325086A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15559792A JPH05325086A (ja) 1992-05-22 1992-05-22 信号伝送機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15559792A JPH05325086A (ja) 1992-05-22 1992-05-22 信号伝送機構

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Publication Number Publication Date
JPH05325086A true JPH05325086A (ja) 1993-12-10

Family

ID=15609509

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15559792A Pending JPH05325086A (ja) 1992-05-22 1992-05-22 信号伝送機構

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JP (1) JPH05325086A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016129758A (ja) * 2016-04-19 2016-07-21 京楽産業.株式会社 遊技機
JP2016167269A (ja) * 2015-03-10 2016-09-15 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ スリップリング組立体の導電性リングを軸方向に離間させるための装置及び方法

Cited By (2)

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