JPH05323438A - カメラ用交換レンズ及びアダプタ及び防振カメラ - Google Patents

カメラ用交換レンズ及びアダプタ及び防振カメラ

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JPH05323438A
JPH05323438A JP15416792A JP15416792A JPH05323438A JP H05323438 A JPH05323438 A JP H05323438A JP 15416792 A JP15416792 A JP 15416792A JP 15416792 A JP15416792 A JP 15416792A JP H05323438 A JPH05323438 A JP H05323438A
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shake
image
camera
interchangeable lens
vibration
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JP15416792A
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Masao Shikami
政雄 鹿海
Shinji Imada
今田  信司
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Canon Inc
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Canon Inc
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  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ファインダを覗いている状態で使用者に防振
装置の動作状態を認識させる。 【構成】 装着される交換レンズ8の伝達手段13,2
1c〜21eより送られてくる防振装置14の動作に関
する情報を受信する受信手段21c〜21e,27と、
該受信手段にて受信された防振装置の動作に関する情報
をファインダ内に表示する表示手段32とを備え、ファ
インダ内に防振装置の動作に関する情報を表示するよう
にしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、振れの状態を検出する
振れ検出手段、該振れ検出手段の出力に基づいて前記振
れに起因する像振れを補正する像振れ補正手段を有する
防振装置を内蔵した、或は装着される防振カメラや、該
カメラに装着される交換レンズ、及びアダプタの改良に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、カメラやビデオのための像振
れ防止、つまり手振れなどによる振動を抑制して、像安
定を行うための制御装置が提案されている。これは一般
に、振動を検知するセンサ部とそのセンサ部からの信号
に応じて画像の振れが生じないよう補正を加える補正部
から構成される。
【0003】この種の制御装置は、カメラの振れ振動
(通常、撮影光軸に垂直な2軸回りの傾斜振動)をセン
サによって加速度信号、または速度信号、または変位信
号として検出し、この信号を信号処理系により、必要な
場合は積分を行って変位信号あるいは速度信号に変換
し、この変換後の信号に依存して、光学系を振動抑圧方
向に駆動させたり、またビデオの場合では電気的処理に
よって振動を抑圧するものとして構成される。
【0004】銀塩カメラの場合は、電気的処理だけによ
って振動を補正するのは困難であるが、光学的に補正を
行う場合、補正部は光学系を径方向に揺動(シフト)、
または撮影光軸に垂直な2軸回りに回動(チルト)させ
るよう構成され、これにより結像される像の振動を抑圧
するフィードバック系制御機構が構成される。
【0005】図12はこのような防振装置の制御装置の
一例を示したものである。
【0006】図12において、1は角加速度計であり、
手振れなどによる結像光学系4の撮影光軸に直交する軸
回りの角加速度を角加速度信号aとして検出して出力す
る。この角加速度信号aは第1の積分器2で速度信号v
に積分され、更に次段の第2の積分器3で変位信号dに
変換される。5はアクチュエータであり、防振のために
径方向の移動が可能に設けられている結像光学系4を前
記変位信号dにしたがってその径方向に移動させるよう
に動作する。
【0007】6は前記結像光学系4の実際の変位を検出
する可変抵抗器より成る位置検知手段であり、この位置
検知手段からの信号をアクチュエータ5の入力系にフィ
ードバックさせて、結像光学系4の駆動量を振動変位に
対応させる局部的フィードバックループを構成させてい
る。7は前記第2の積分器3とアクチュエータ5の間に
設けられたオペアンプである。
【0008】このような防振装置を一眼レフカメラに適
用する場合、該防振装置は、交換レンズ側に内蔵される
か、カメラ本体と交換レンズとの間に入るエクステンダ
・アダプタ、または交換レンズの前面に取り付けられる
タイプのアダプタの形態を取る。
【0009】一眼レフカメラでは、フィルム面上に撮影
される像とファインダで観察される像は、同一の撮影レ
ンズを通して得られる。そのため、撮影レンズに防振装
置を組み込めば、露光期間中だけでなく、撮影者がファ
インダを覗いて構図を決定しようとしている間も防振効
果を得ることができる。例えば、300mm以上の焦点
距離を持つ望遠レンズを使用する場合、手持ち状態でフ
ァインダ像を安定させることは非常に困難であるが、こ
の防振装置を使えばファインダ像を容易に安定させるこ
とができ、撮影時の構図決定が便利になる。また、三脚
使用時のように機動性が損なわれることもない。
【0010】しかし、このようにしてファインダ像観察
時にも防振効果を得ようとすると、露光中のみ防振装置
を働かすことに比べると、当然のことながら電力消費量
は増大する。つまり、ファインダ像観察中は、常に防振
装置のアクチュエータを作動させ続ける必要があるため
である。このため、防振装置に対してカメラ本体側から
給電を行うと、カメラ本体内の電源がすぐに消耗してし
まうというような事態が起こりうる。したがって、カメ
ラ本体側から例えば交換レンズ内の防振装置に対して給
電を行うと、防振装置による電力消費によって、撮影を
行いたいときにカメラ本体内の電源が消耗してしまって
いる為に撮影がまったく行えなくなってしまうなどの問
題点が生じてしまう。
【0011】これを回避するためには、カメラ本体側に
多くの電池を搭載し、電源容量を大きくするという方法
もあるが、市場に出回っている一般的交換レンズでは防
振装置は内蔵されておらず、また、カメラ本体側の電源
容量アップは、多くの交換レンズに対してオーバースペ
ックとなり、更にはカメラ本体側の重量増加を招くこと
になる。
【0012】このような問題を解決することのできる防
振装置を本願出願人は特願平3ー89125号により提
案している。
【0013】この提案は、防振装置を含む交換レンズ側
に、防振装置に対してのみ給電を行う電源を(カメラ本
体内の電源とは別に)設けたものである。
【0014】この提案の防振装置においては、撮影時の
交換レンズ側におけるズーミング,フォーカシング,絞
り駆動に必要な電源はカメラ本体側から供給され、交換
レンズ内に新たに設けた電源は防振装置の動作にのみ使
用される構成となっている。このため、電力消費の大き
い防振装置のために交換レンズ内の電源が消費されてし
まった場合でも、撮影動作に影響をもたらすズーミン
グ,フォーカシング,絞り駆動はカメラ本体側の電源に
よって動作するので、撮影が不可能になるということが
ない。また、防振装置を使用しない場合に、交換レンズ
内の電源をOFF状態にしておいたり、交換レンズから
電源を取り外しておいたりした場合でも、同様にズーミ
ング,フォーカシング,絞り駆動はカメラ本体側の電源
によって行われるので、撮影に支障をきたすことがな
い。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】前記の様な電源構成に
した場合、レンズ内電源(すなわち防振用の電源)の電
源容量のチェックは、交換レンズ側に設けられた電源チ
ェック用のスイッチの投入によって行われたり、また
は、交換レンズ側に設けられた防振装置のメインスイッ
チがONになった直後に行われる。また、防振アクチュ
エータの起動時に自動的に電源チェックが行われるよう
に構成されたり、防振装置側で一定時間間隔で定期的に
チェックを行ったりすることもある。そして、電源チェ
ックの結果は、交換レンズ側に取り付けられたLEDな
どの光源、液晶ディスプレイによって、光、文字、絵な
どによって表示される。
【0016】しかしながら、使用者側が意志をもって電
源チェックを行う場合であれば、表示が交換レンズ側で
行われていても、その表示を見ながら電源チェックを起
動すればいいので問題はないが、撮影中に自動的に電源
チェックが行われ、その結果電源容量の低下が発生した
ときは、使用者は通常、ファインダを観察していること
が多いので、交換レンズ側に表示される表示に気付かな
い可能性が高く、電源電圧の低下によって防振能力が低
下したり、誤動作が起こったりすることにより、初めて
電源消耗状態を認識することができ、電源チェック結果
の表示が有効に機能しないといった問題点があった。
【0017】一方、電源チェックの結果をブザーなどの
発音体を用いて音によって表示すれば、ファインダを覗
いている状態でも認識できるが、屋外、特に町中など外
部の騒音が多いところでは表示音が聞こえないため、有
効に機能しない。騒音下でも認識できるように警告音の
音量を大きくすると、今度は静かな場所で他人に迷惑を
かけるという問題が生じる。
【0018】また、防振装置が作動しているか否かの表
示についても、防振装置を備えた交換レンズとカメラ本
体とは取り外し可能な構成になっているため、通常は、
防振動作の作動状態についてファインダ内に表示を出す
ことはできなかった。このため、実際の撮影時にファイ
ンダを覗いていても、防振装置が作動しているか否かを
確認することができないといった不都合があった。
【0019】次に、別の問題について述べる。
【0020】最近のほとんどの一眼レフカメラには、バ
ルブ(長時間露出)撮影モードが備えられている。この
バルブ撮影モードは、レリーズスイッチを押している間
はシャッタが開いたままになるので、夜景や天体写真の
撮影に良く使用される。
【0021】しかしながら、前記の様な防振装置を使用
してこのバルブ撮影モードで撮影を行った場合、以下の
ような問題点を有していた。
【0022】第1は、防振動作が不定の為、防振動作中
に防振装置の電源が無くなる可能性がある。
【0023】第2は、一般にバブル撮影モードによる撮
影時には、カメラは三脚などにより固定されており、カ
メラ振れを生じることは殆ど無く、防振を行う必要がな
い場合が多い。
【0024】本発明の第1の目的は、ファインダを覗い
ている状態で使用者に防振装置の動作状態を認識させる
ことのできるカメラ用交換レンズ及びアダプタ及びカメ
ラを提供することである。
【0025】本発明の第2の目的は、ファインダを覗い
ている状態で防振装置の電源状態を認識させることので
きる防振カメラを提供することである。
【0026】本発明の第3の目的は、無駄に電源を消耗
して、防振機能を発揮した撮影を行えなくなってしまう
といったことを防止することのできる防振カメラを提供
することである。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明は、装着される交
換レンズ、或はアダプタの伝達手段より送られてくる防
振装置の動作に関する情報を受信する受信手段と、該受
信手段にて受信された防振装置の動作に関する情報をフ
ァインダ内に表示する表示手段とを備え、ファインダ内
に防振装置の動作に関する情報を表示するようにしてい
る。
【0028】また、防振装置専用の電源の状態を判別
(カメラ内にて、或は防振装置側に具備された電源チェ
ック手段からの情報により)する電源状態判別手段と、
該電源状態判別手段にて判別された電源状態をファイン
ダ内に表示する表示手段とを設け、ファインダ内に判別
された電源状態を表示するようにしている。
【0029】また、露出モードとしてバルブ撮影モード
が選択されている場合には、防振装置の作動が選択され
ていたとしても、該防振装置の作動を禁止する禁止手段
を設け、防振動作を必要としない露出モード時には、防
振装置の作動が選択されていたとしてもその作動を禁止
するようにしている。
【0030】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例に基づいて詳細
に説明する。
【0031】図1は本発明の第1の実施例に係る一眼レ
フカメラ構成を示すブロック図である。
【0032】図1において、8は交換レンズであり、2
2はカメラ本体である。
【0033】交換レンズ8内には防振装置14が内蔵さ
れている。この防振装置14は、従来技術の項において
説明した防振動作を行う振れ防止制御部12と、該振れ
防止制御部12の動作開始、停止等を管理する振れ防止
CPU13から成る。
【0034】上記振れ防止制御部12は、振れを検知す
る振れ検知センサ9、該振れ検知センサ9からの信号に
基づいてフィードバック制御を行う信号処理系10、該
信号処理系10からの制御信号によって実際の振れ補正
動作を行う振れ防止駆動系12から成り、これらをそれ
ぞれ図12において説明した防振装置に対応させると、
振れ検知センサ9は角加速度計1に相当し、信号処理系
10は積分器2,3、位置検知手段6、及びオペアンプ
7に相当する。また、振れ防止駆動系11は結像光学系
4及びアクチュエータ5に相当する。
【0035】また、交換レンズ8内には、前記防振装置
14のみの電源として作用するレンズ内電源15が内蔵
される。このレンズ内電源15としては、例えばカメラ
用リチウム電池やアルカリマンガン乾電池、NiーCd
乾電池などが使用される。
【0036】防振装置14内に配置される電源チェック
回路30は、振れ防止CPU13からの指令によってレ
ンズ内電源15の消耗度のチェックを行うものであり、
図2に該回路30の回路構成の一例を示している。
【0037】この電源チェック回路30における電源の
消耗度のチェックは、負荷を与えたときの電源電圧を測
定することによって行われる。
【0038】負荷抵抗として、図2では抵抗R301と
R302を用いている。どちらも数Ω程度の低抵抗値を
もつ抵抗を使用する。ここでは、R301=R302=
4.9Ωとする。負荷抵抗に電流を流し、抵抗R301と
R302の接続点Aの電圧をA/D変換器40によって
測定することにより、電源の消耗度を確認できる。な
お、接続点A点において測定された電圧Vaは、実際の
電源電圧をVDDとすると Va=VDD×R301/(R301+R302) で表され、この実施例のように抵抗R301とR302
の抵抗値が等しい場合、電圧Vaは電源電圧VDDのおよ
そ「1/2」となる。
【0039】振れ防止CPU13は、以下のようにして
電源のチェックを行う。
【0040】振れ防止CPU13は電源チェック用信号
BCLを制御することによって負荷抵抗R301、R3
02に負荷をかけることができる。電源チェック用信号
BCLが“L”のとき、負荷抵抗R301,R302に
は電流は流れない。振れ防止CPU13が電源チェック
用信号BCLを“H”にすると、スイッチングトランジ
スタ41,42の働きにより、抵抗R301とR302
に電流が流れるようになる。振れ防止CPU13は、こ
れにより抵抗R301とR302の接続点Aに発生する
電位をA/D変換器40で8ビットのディジタル情報に
変換して読み取る。そして、読み取った電圧値より、負
荷をかけたときのレンズ内電源15の現在の電源電圧、
即ち電源の消耗度を判別する。
【0041】再び図1に戻って、レンズCPU16はカ
メラ本体22側から通信用の接点21c,21dを通じ
て通信を受け、その指令値によってフォーカス駆動系1
7、ズーム駆動系18、絞り駆動系19の各動作を制御
するものであり、また、該レンズCPU16は、交換レ
ンズ8内の状態(ズーム位置、フォーカス位置、絞り値
の状態など)や、該交換レンズ8に関する情報(開放絞
り値、焦点距離、測距演算に必要なデータなど)を同じ
く通信用の接点21eよりカメラ本体22側に伝達する
ことも行う。
【0042】カメラ本体22と交換レンズ8間の通信
は、以下のようにして行われる。
【0043】通信には、カメラ本体22から交換レンズ
8に対して送られるシリアルクロック信号ラインLCL
K、カメラ本体22から交換レンズ8に送信されるデー
タ信号ラインDCL、及び、交換レンズ8からカメラ本
体22に送信されるデータ信号ラインDLCの3本の信
号線が使用され、クロック同期式のシリアル通信によっ
て行われる。
【0044】図3はカメラ本体22と交換レンズ8間の
通信のタイミングチャートを示すものである。
【0045】カメラ本体22又は交換レンズ8から送信
されるデータ信号(信号ラインDCLおよびDLCを介
する)は、シリアルクロック信号の立下りのタイミング
で切り換わり、受信側ではシリアル・クロックの立上り
エッジによってラッチされる。1回の通信単位は8bi
t(ビット)データで、MSB先頭で送信される。デー
タラインが“H”のときデータは「1」,“L”のとき
「0」である。受信部と送信部は独立しており、1回の
通信で、カメラ本体22から交換レンズ8へのデータ送
信と交換レンズ8からカメラ本体22へのデータ送信が
同時に行われる。
【0046】通信は交換レンズ8に対するコマンドとい
う形で行われる。例えば、「絞りを絞れ」、または「開
放状態にしろ」、「フォーカス駆動系を指定パルス数動
かせ」、「測距演算に必要な情報をカメラ本体22に送
信せよ」、というようなコマンドが用意されている。
【0047】実際の通信の例を図3に基づいて説明す
る。
【0048】図3では、まずカメラ本体22から交換レ
ンズ8に対して“60h”というコマンドが送られてい
る。通信のシステム上、このとき同時に交換レンズ8側
からもデータが送られてしまうが、このコマンド“60
h”が送られてきたときには交換レンズ8からカメラ本
体22に対しては“00h”(何もしない、意味を持た
ない)が送られてくる。
【0049】ここで、“60h”は交換レンズ8に対し
て情報(例えば焦点距離,絞り値など)を返すよう要求
するコマンドである。この命令を出された後、交換レン
ズ8は必要な情報を用意しておき、カメラ本体22から
次に8発のクロックが送信されてくるとそれに同期し
て、用意した情報をカメラ本体22側に送信する。カメ
ラ本体22側はこのとき、交換レンズ8側から情報を得
ることが目的なので、カメラ本体22から交換レンズ8
にはデータとして“00h”が送信される。図3の例で
は、“60h”に対する返事として、交換レンズ8側か
ら“21h”が送信されている。
【0050】通信は以上のようにして、カメラ本体22
側で測距や測光のための演算にデータが必要になった場
合、また、フォーカシング動作、絞り動作など必要とな
る毎に行われる。
【0051】また、この実施例においては、交換レンズ
8が、カメラ本体22に対して電源状態を伝達する役割
も持つが、これもこの通信によって行われる。
【0052】図4はこの実施例における通信の内容を表
す図である。
【0053】この実施例では、カメラ本体22から“9
0h”というコマンドが送信されると、交換レンズ8側
から自身の電源状態を表す1バイト長のステータスを返
すように構成されている。図4はこのステータス・バイ
トのビット構成を示している。ステータスのビット7
は、該実施例で説明されるように、交換レンズ8側が自
身で電源を有しているかどうかの判別に使用されるビッ
トである。このビットが「1」のとき、交換レンズ8は
自身で電源を有することを示し、このビットが「0」の
とき、電源を有していないことを表す。なお、この実施
例では交換レンズ8側に電源があっても、この電源は防
振装置14用に使用され、絞り,フォーカス,ズームの
ための電源はカメラ本体22側から供給される。また、
ビット6は交換レンズ8側が防振可能かどうかのスペッ
クを表すビットで、「1」の場合、この交換レンズ8が
防振可能であることを示し、「0」の場合、この交換レ
ンズ8は防振できないことを表す。
【0054】上記のビット7,6は交換レンズ固有の情
報であって、現在、交換レンズ8側の電源が充分か消耗
状態にあるか、防振が動作可能か不可能かには依存せ
ず、交換レンズ8の使用状況によって動的に変化しない
固定情報である。
【0055】ビット5,4は交換レンズ8側の電源レベ
ルを表すビットで、交換レンズ8側の電源状態によって
動的に変化する。電源が充分で防振装置の動作に全く支
障が無い場合は、両ビットとも「1」になる(BCレベ
ル3)。正常な動作はするが、新品の電池を用意した方
が良い程度に電源が低下しているときはビット5,4が
それぞれ「1」,「0」になる(BCレベル2)。ま
た、電池交換が必要な程度に低下した場合、ビット5,
4はそれぞれ「0」,「1」になる(BCレベル1)。
BCレベル1よりも電源状態が悪化し、ただちに電池交
換が必要な場合は、両ビットとも「0」になる(BCレ
ベル0)。本実施例では、BCレベル0の時には満足で
きるレベルの防振動作は望めないため、防振動作は行わ
ないよう構成されている。
【0056】ビット3〜0は、未定義のビットで意味を
持たない。
【0057】再び、図1に示す構成要素について説明を
続ける。
【0058】前述したフォーカス駆動系17は、レンズ
CPU16からの指令値によって、焦点調節用のレンズ
を駆動してフォーカシングを行う。ズーム駆動系18
は、レンズCPU16からの指令値によって、または図
示されていないスイッチが撮影者によって押されると、
レンズの焦点距離を変更するようレンズ鏡筒を駆動す
る。絞り駆動系19は、レンズCPU16からの指令値
によって、絞りを設定された位置まで絞る、または開放
状態に復帰させるという動作を行う。
【0059】上記のレンズCPU16,フォーカス駆動
系17,ズーム駆動系18、及び、絞り駆動系19によ
ってレンズ電気系20が構成される。このレンズ電気系
20に対しては、マウント部のVDD接点21a,GND
接点21bを通じてカメラ内電源29から給電が行われ
る。
【0060】カメラ本体22内には、カメラ内電気系2
8として、測光部23,測距部24,シャッタ25,給
送チャージ系26,電源チェック回路31,ファインダ
表示部32、及び、これらの動作開始、停止などの管
理,露出演算,測距演算などを行うカメラCPU27が
内蔵されている。これらカメラ内電気系28に対して
も、その電源はカメラ内電源29より供給される。
【0061】前記電源チェック回路31は、カメラCP
U27からの指令によってカメラ内電源29の消耗度を
チェックするための手段であり、回路的には図2で説明
したレンズ内電源15用の電源チェック回路30と同様
の構成を取る。
【0062】次に、第1の実施例でのファインダ表示部
32における表示内容について、図5を用いて説明す
る。
【0063】図5において、50はファインダ視野を表
しており、該視野50内には部分測光範囲を表す部分測
光マーク56,AF測距範囲を表すAF測距マーク57
が表示されている。また、51は防振装置14側の電源
状態を表示するための防振装置電源状態表示マーク、5
2は防振装置14の動作状態を表す防振装置動作状態表
示マーク、53はシャッタ速度または他の情報を表示す
るための7セグメント4桁のディジタル表示部、54は
絞り値を表示するための7セグメント2桁のディジタル
表示部、55はAFの合焦状態を表すAF合焦表示部で
あり、これらは図示の通り、ファインダ視野50外の枠
上に表示される。
【0064】次に、動作について説明する。
【0065】先ず、交換レンズ8内の振れ防止CPU1
3における動作について、図6のフローチャートを用い
て説明する。
【0066】振れ防止CPU13は起動されると、ステ
ップ100において、内部変数や周辺回路の初期化を行
う。次にステップ101に進み、カメラ本体22からの
通信があるまでウェイト状態に入る。通信を受けると次
のステップ102に進む。
【0067】この実施例では、防振装置14の起動、停
止は振れ防止CPU13によって行われる。振れ防止C
PU13は、前述のカメラ本体22と交換レンズ8間の
通信によって、カメラ本体22側から防振装置14の起
動または停止の指令を受けとると、該防振装置14の起
動、停止を行う。
【0068】このステップ2において、前記ステップ1
01における通信が防振装置14の起動であると判別し
た場合は、レンズ内電源15の電源チェック(BC)が
必要とみなし、ステップ105に進む。また、表示のた
めだけにカメラ本体22側から防振動作を伴わない防振
装置14の電源チェック要求が出されたときなども、同
様にステップ105へ進む。
【0069】ステップ105からステップ109まで
は、交換レンズ8内の電源チェックの動作である。
【0070】つまり、電源チェック動作に入ると、まず
振れ防止CPU13は、ステップ105において電源チ
ェック用信号BCLを“H”にする。すると、図2に示
したスイッチングトランジスタ41,42の働きによっ
て負荷抵抗R301,R302に電流が流れる。負荷抵
抗R301,R302の抵抗値は低いのでレンズ内電源
15には負荷がかかった状態となる。この状態でステッ
プ106に進み、ここでA/D変換器40をスタートさ
せる。次に、ステップ107において、A/D変換終了
かどうかをチェックし、終了していなければステップ1
07を繰り返し、終了していればステップ108に進
む。そして、ここで先の電源チェック用信号BCLを
“L”に戻し、レンズ内電源15に対して負荷をかける
ことを停止する。次のステップ109では、前記A/D
変換されたディジタル信号から負荷抵抗R301とR3
02の接続点Aの電位を測定する。なお、前述した様に
この実施例においては負荷抵抗R301とR302の抵
抗値は等しく、ここで測定された電圧値はレンズ内電源
15の電圧値VDDに対して約「1/2」の値となって表
われる。そしてこの測定結果と内部に持っているBCレ
ベルのスレッショルドとを比較し、現在どのBCレベル
にあるかを記憶する。BCレベルは前述の様に「0,
1,2,3」の4段階に分かれている(図4参照)。
【0071】次に、ステップ110において、上記ステ
ップ105以降に分岐する原因となった通信内容が、防
振動作の動作要求であると判別した場合にはステップ1
11へ進み、動作要求で無かった場合には再び通信待ち
のステップ101に復帰する。
【0072】ステップ111では、上記ステップ109
において記憶されたBCレベルをチェックし、BCレベ
ルが「0」のときには、電源容量が減少したため正常な
防振動作が期待できないものとして防振動作は行わずに
通信待ちのステップ101に復帰する。また、BCレベ
ルが「1」、「2」、又は「3」のときには、防振動作
は可能なものとして次のステップ112へ進み、ここで
防振動作を開始させる。そして通信待ちのステップ10
1に復帰する。
【0073】上記のステップ102において、防振動作
の起動以外の通信であった場合にはステップ103に進
む。
【0074】ステップ103においては、通信がカメラ
本体22からレンズ内電源15の電源状態データの送信
要求であるかどうかをチェックし、電源状態データ送信
要求であった場合にはステップ113へ進み、ここで電
源状態データをカメラ本体22に対して送出する。一
方、その他の通信内容であった場合にはステップ104
へ進み、その通信内容に合わせた処理(絞り動作,ズー
ミング動作,フォーカシング動作,必要な情報のカメラ
本体22側への送信など)を行い、再びステップ101
に復帰し、通信受付けの状態に入る。
【0075】次に、この時のカメラ本体22側の動作に
ついて図7を用いて説明する。
【0076】なお、この図7は、カメラ本体22内のカ
メラCPU27の、交換レンズ8に対する防振動作要求
に関する部分のフローチャートである。また、図示され
てはいないが、交換レンズ8の装着時やカメラ本体22
側の電源がON状態になったときなどに、あらかじめ図
4において説明した通信によって交換レンズ8側の電源
の有無、防振可能かどうかの固有情報については、該カ
メラ本体22側は既に知っているものとする。
【0077】この実施例では、カメラ本体22側の不図
示のスイッチSW1が押されると、図示されていないA
F動作,AE動作などがスタートし、同時に交換レンズ
8側に対して防振動作要求を行う図7のサブルーチンも
スタートする。
【0078】カメラ内CPU27は不図示のスイッチS
W1が押されたことを検知すると、ステップ201にお
いて、交換レンズ8側が電源を持っているかどうかを調
べる。具体的には図4で説明した通信内容のうち、交換
レンズ8側が送り返すデータのビット7を見て、電源を
有している交換レンズかどうかをチェックする。交換レ
ンズが固有の電源を持たない場合は、交換レンズ側の電
源状態を表示することはできないので、以下のステップ
はスキップされて防振動作要求のサブルーチンは終了す
る。
【0079】次に、ステップ202においては、同様に
図4で説明した通信内容のうち、交換レンズ8側が送り
返すデータのビット6を見て、防振可能な交換レンズか
どうかをチェックする。交換レンズが防振可能な交換レ
ンズでないときには、以下のステップはスキップされて
防振動作要求のサブルーチンは終了する。
【0080】交換レンズ8側に電源を有していて、かつ
防振可能な交換レンズの場合には次のステップ203に
進み、ここで防振動作要求を通信によって交換レンズ8
に送信する。この動作要求によって、前記の様に交換レ
ンズ8側では電源状態のチェックが行われ、電源状態
(BCレベル)が「0」でなければ防振動作が開始され
る。
【0081】次のステップ204においては、電源状態
データの送信要求を交換レンズ8側に送出する。交換レ
ンズ8側はこのデータ送信要求によって、ステップ20
3での動作要求が出されたときに行った電源状態のチェ
ック結果をセットしてカメラ本体22側に返信する。そ
してステップ205においてこの電源状態データを受信
し、ステップ206へ進む。
【0082】ステップ206においては、この受信デー
タが図4で説明した通信内容のうち、BCレベルが
「3」であるか否かを判別し、そうであれば(ビット5
〜4を見て)ステップ207に進み、ここでBCレベル
が「3」であることをファインダ表示部32内に表示す
る。BCレベルが「3」という事は電源容量が充分であ
る状態なので、その表示内容としては、例えば、防振装
置電源状態表示マーク51を図8(a)のように電源容
量が充分な状態であることを示すような点灯状態とす
る。
【0083】また、ステップ206においてBCレベル
が「3」でないと判別した場合にはステップ208へ進
み、今度はBCレベルが「2」であるか否かを判別し、
そうであればステップ209に進み、ここでBCレベル
が「2」であることをファインダ表示部32内に表示す
る。BCレベルが「2」であるということは新品電池を
用意した方が良い程度に電源容量が低下していることを
示すので、その表示内容としては、例えば、防振装置電
源状態表示マーク51を図8(b)の様に電源が半減状
態になったような点灯状態とする。
【0084】また、ステップ208においてBCレベル
が「2」でないと判別した場合にはステップ210へ進
み、今度はBCレベルが「1」であるか否かを判別し、
そうであればステップ211に進み、ここでBCレベル
が「1」であることをファインダ表示部32内に表示す
る。BCレベルが「1」であるということは直ちに電源
交換が必要な状態であるので、その表示内容としては、
例えば、防振装置電源状態表示マーク51を図8(c)
の様に電源が無くなった状態であることを示す点灯状態
とする。
【0085】そして、上記の様にBCレベルが「1〜
3」の状態時においては防振動作は行われるので、それ
ぞれステップ214に進み、防振装置動作状態表示マー
ク52を点灯させる。
【0086】また、ステップ210においてBCレベル
が「1」でないと判別した場合にはステップ212へ進
み、ここではBCレベルが「0」であることをファイン
ダ表示部32内に表示する。BCレベルが「0」である
ということは新品電池に交換が必要で、かつ防振動作も
保証されないため、防振動作も行われない。そこで、表
示内容としては、例えば、防振装置電源状態表示マーク
51を図8(d)に示すように電池の容量が無くなり、
交換が必要であることを示す点滅表示とする。。そし
て、防振動作状態表示マーク52は、防振動作が行われ
ないために点灯させない。
【0087】以上で防振動作要求のサブルーチンが終了
となる。
【0088】(第2の実施例)上記の第1の実施例にお
いては、防振装置を一眼レフカメラの交換レンズ8に備
えた例を示しているが、本発明はこれに限るものではな
く、例えばカメラ本体22と交換レンズ8との間に装着
可能な、防振装置14を備えたアダプタ構成としても良
い。そこで、この第2の実施例では、防振装置14を備
えたエクステンダタイプのアダプタを例にしている。
【0089】図9は本発明の第2の実施例に係る構成の
概要を示すブロック図であり、図1と同じ部分は同一符
号を付してある。
【0090】この実施例においては、第1の実施例の構
成要素のうち、防振装置14とこれ専用の電源であるレ
ンズ内電源15に相当するエクステンダ内電源15’
は、エクステンダ34内に格納される。
【0091】交換レンズ8内のレンズCPU16,フォ
ーカス駆動系17,ズーム駆動系18,絞り駆動系19
から成るレンズ電気系20に対しては、カメラ本体22
側のカメラ内電源29より、カメラ本体22とエクステ
ンダ34のマウント接点21a,21b、交換レンズ8
とエクステンダ34のマウント接点35a,35bを通
して給電される。
【0092】また、カメラ本体22と交換レンズ8間の
通信も、カメラ本体22とエクステンダ34のマウント
接点21C,21d,21c、交換レンズ8とエクステ
ンダ34のマウント接点35c,35d,35eを通し
て行われる。
【0093】この実施例の動作については、第1の実施
例と何等変わるところがない為、その説明は省略する。
【0094】なお、上記の第1及び第2の実施例におい
ては、交換レンズ8とカメラ本体22間においての通信
手段、通信方法については、上記の実施例において説明
したものに限るものでない。例えば、通信はパラレル通
信によるものでも構わないし、データのビット数、割り
当てられたコマンドの意味などこれに限るものではな
い。また、これらの実施例では、スイッチSW1が押さ
れたことと、交換レンズ8側から通信によって伝達され
る電源状態の情報から、防振装置14が正常動作を行っ
ているかどうかを判断して、ファインダ内に防振装置動
作状態を表示する例を示したが、直接、交換レンズ8側
から防振装置14の動作、非動作を通信によって伝達し
ても良いことは言うまでもない。
【0095】また、ファインダ内の表示の形式について
も図5に示したものに限定されるものではないし、ファ
ンダ内に表示される場所,LED,LCDなど表示の方
式,表示内容などこれに限定されるものではない。更
に、交換レンズ8側、またはカメラ本体22側に発音体
による警告と併用することなども可能である。さらに、
電源チェック回路30の構成はこれに限るものではな
い。また、防振装置14の起動時に電源チェックを行う
例を示したが、電源チェックは防振装置14側で一定時
間間隔で定期的に行うよう構成しても良い。
【0096】また、これらの実施例では、ズームの駆動
も電気的に行うように構成された交換レンズ8の例示し
ているが、これに限るわけではなく、単焦点レンズに応
用しても良いのは言うまでもなく、また、ズームレンズ
の場合でも、ズーム動作は手動で行うような交換レンズ
に本発明を適用して、絞りとフォーカス駆動に対しての
み上記のようにして構成して良いのは言うまでもない。
【0097】また、防振装置14専用の電源の状態を表
示する方式の場合、上記の各実施例のように交換レンズ
装着式のカメラに限るものでなく、撮影レンズがカメラ
本体と一体になったタイプの防振装置内蔵カメラに対し
ても、防振装置用の電源をカメラの各種動作を行う回路
群用の電源と別に有しているものであれば、同様に適用
することが可能である。
【0098】また、これらの実施例では、防振装置が作
動可能な場合にはファインダ内に防振装置動作状態表示
マーク52を点灯させ、非作動時には消灯させるように
しているが、この他、防振装置14の電源がかなり低く
なった場合には、適正な防振効果を得られないことがあ
る(例えば、振れが大きいような場合)旨の表示(例え
ば防振装置動作状態表示マーク52を点滅させる等によ
り)を行うようにしても良い。
【0099】また、第2の実施例では、交換レンズ8と
カメラ本体22の間に、防振装置14を備えたエクステ
ンダ34を装着する構成の場合を示したが、これを交換
レンズ8の前面取付タイプのアダプタとしても良いこと
は言うまでもない。
【0100】以上の第1及び第2の実施例によれば、防
振装置14を内蔵した交換レンズ8、またはアダプタ
(エクステンダ34)と、カメラ本体22側とが着脱可
能なように構成されているにも関わらず、防振装置14
側の動作状況をカメラ本体22側のファインダ内に表示
(防振装置動作状態表示マーク52により)することが
可能な構成にしているため、撮影のための構図決定に専
念しながら、防振装置14の動作状態(該装置14が作
動しているか否かといった事や、防振動作が時として誤
動作を起こす危険性がある等)を容易に知ることが可能
となる。このことにより、防振装置14が作動していな
いことに気ずかず、又は、撮影中に電源残容量の低下し
たことにより、防振機能を充分に発揮できなくなって、
適正な撮影を行えないといった事態を避けることが可能
となる。
【0101】また、防振装置14の専用の電源(レンズ
内電源15,エクステンダ内電源15’)の残容量をフ
ァインダ内に表示(防振装置電源状態表示マーク51に
より)することが可能な構成にしているため、一々ファ
インダから目を離して該電源の状態を確認する必要がな
いため、撮影に専念することが可能となる。また、これ
により、上記の防振装置動作状態表示マーク52の表示
と同様、撮影中に電源残容量の低下したことにより、防
振機能を充分に発揮できなくなって、適正な撮影を行え
ないといった事態も避けることが可能となる。
【0102】(第3の実施例)図10は本発明の第3の
実施例におけるカメラの概略構成を示すブロック図であ
り、図1と同じ部分は同一符号を付してある。なお、こ
の実施例におけるカメラはバルブ撮影モードを選択する
ことが可能な構成となっているものとする。
【0103】図10において、36は絞り値,シャッタ
スピード,選択されているモード(例えばバルブ撮影モ
ード)などの情報を表示する表示部である。また、SW
1はは測光測距を行うスイッチ、SW2はレリーズスイ
ッチであり、一般的にこれらスイッチSW1,SW2は
2段ストロークスイッチであって、レリーズボタンの第
1ストロークでスイッチSW1がON、第2ストローク
でレリーズスイッチSW2がONになるように構成され
ている。SWMはバルブ撮影モード等の露出モードを選
択する露出モード選択スイッチであり、モード変更の操
作は、該スイッチSWMのON,OFFで行ったり、該
スイッチSWMと他の操作部材との同時操作により行う
方法等がある。SWISは防振動作選択スイッチであ
り、防振動作を選択する場合はこのスイッチSW防振を
ONにする。但し、この実施例ではカメラ本体22側に
この防振動作選択スイッチSW防振を設けたが、交換レ
ンズ8側に設けてもよい。
【0104】次に、図11のフローチャートを用いてこ
の第3の実施例における動作について説明する。
【0105】まず、ステップ302において、シャッタ
ボタンの第1ストロークの操作、つまりスイッチSW1
がONとなっているか否かの判別を行う。この結果、ス
イッチSW1がOFFの時はステップ302へ進み、こ
こで防振禁止信号を出力して防振動作を禁止する(図1
1においては、IS禁止と記す)。この防振禁止信号
は、カメラCPU27から交換レンズ8の振れ防止CP
Uに通信によって伝えられ、これにより防振動作が禁止
される。以後、スイッチSW1がONされるまでこのシ
ーケンスを繰り返す。
【0106】また、前記ステップ1においてスイッチS
W1がONであることを検知するとステップ303へ進
み、ここで防振動作選択スイッチSWISがON、つま
り防振モードが選択されていて、防振動作可能状態か否
かの判別を行う。この結果、該スイッチSW防振がON
の時はステップ305へ進み、該スイッチSWISがO
FFの場合はステップ304へ進んで防振動作を禁止
し、ステップ305へ進む。
【0107】ステップ305においては、バルブ撮影モ
ードであるか否かの判別を行い、バルブ撮影モードの時
はステップ306へ進んで防振動作を禁止し、ステップ
308へ進む。また、バルブ撮影モードでない場合はス
テップ307へ進んでの測光動作を行い、ステップ30
8へ進む。
【0108】ステップ308においては、防振動作が禁
止であるか否かの判別を行い、防振動作が禁止されてい
ればステップ310へ進み、防振動作が禁止されていな
ければステップ309へ進んで防振装置14の作動を開
始し、ステップ310へ進む。
【0109】ステップ310においては測距動作を行
い、次のステップ311においては合焦の判定を行う。
そして、合焦されていなければステップ301へ戻り、
合焦されていればステップ312へ進む。
【0110】ステップ312においては、レリーズスイ
ッチSW2がONされているか否かの判別を行い、OF
Fであればステップ301へ戻るが、ONされていれば
ステップ313へ進み、公知のミラーアップ及び絞り込
み動作を行い、次のステップ314において露光を開始
する。
【0111】次のステップ315においては、バルブ撮
影モードが選択されているか否かの判別を行い、バルブ
撮影モードが選択されていればステップ316において
レリーズスイッチSW2がOFFになるまで露光動作を
実行し、レリーズスイッチSW2がOFFすることによ
りステップ318へ進んで露光動作を終了する。一方、
ステップ315においてバルブ撮影モードが選択されて
いないと判別した場合にはステップ317へ進み、設定
されたシャッタ速度の時間だけ露光動作を実行し、ステ
ップ318において露光動作を終了する。
【0112】ステップ19においては、先のミラーをダ
ウンさせると共に、絞り開放を行い、ステップ301へ
戻る。
【0113】以上により、一連の撮影動作が終了する。
【0114】この第3の実施例においても、防振装置1
4は交換レンズ8に組み込んだ例を示したが、交換レン
ズ8内になく、第2の実施例の様に、カメラ本体22と
交換レンズ8間に入るアダプタや、交換レンズ8の前方
に取り付くコンバージョン・レンズなどの中に入る付属
品としての形態をとっても良い。また、交換レンズ8と
カメラ本体22が一体となったレンズ一体型カメラに適
用してもよい。
【0115】また、この実施例では、ズームの駆動も電
気的に行うように構成された交換レンズの例を示した
が、これに限るわけではなく、単焦点レンズに応用して
良いのは言うまでもなく、また、ズームレンズの場合で
も、ズーム動作は手動で行うような交換レンズに本発明
を適用して、絞りとフォーカス駆動に対してのみ上記の
ように構成して良いのは言うまでもない。
【0116】また、この実施例においては、防振装置1
4専用の電源を備えているが、カメラ本体22内の電源
にて防振装置を作動させる電源構成であっても、以下に
述べる効果を得ることができる。
【0117】以上の第3の実施例によれば、バルブ撮影
モードが選択されている場合には、防振装置14の動作
を禁止するようにしているため、実際に防振機能を必要
とする撮影中に該防振装置14の電源が消耗しているた
めに撮影失敗をしてしまうといったことを防ぐことがで
きる。
【0118】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
装着される交換レンズ、或はアダプタの伝達手段より送
られてくる防振装置の動作に関する情報を受信する受信
手段と、該受信手段にて受信された防振装置の動作に関
する情報をファインダ内に表示する表示手段とを備え、
ファインダ内に防振装置の動作に関する情報を表示する
ようにしている。
【0119】よって、ファインダを覗いている状態で使
用者に防振装置の動作状態を認識させることが可能とな
る。
【0120】また、防振装置専用の電源の状態を判別す
る電源状態判別手段と、該電源状態判別手段にて判別さ
れた電源状態をファインダ内に表示する表示手段とを設
け、ファインダ内に判別された電源状態を表示するよう
にしている。
【0121】よって、ファインダを覗いている状態で防
振装置の電源状態を認識させることが可能となる。
【0122】また、露出モードとしてバルブ撮影モード
が選択されている場合には、防振装置の作動が選択され
ていたとしても、該防振装置の作動を禁止する禁止手段
を設け、防振動作を必要としない露出モード時には、防
振装置の作動が選択されていたとしてもその作動を禁止
するようにしている。
【0123】よって、無駄に電源を消耗して、防振機能
を発揮した撮影を行えなくなってしまうといったことを
防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】図1の電源チェック回路の具体的な構成例を示
す回路図である。
【図3】本発明の実施例における動作説明を助けるため
のタイミングチャートである。
【図4】本発明の第1及び第2実施例におけるデータの
一例を示す図である。
【図5】本発明の第1及び第2実施例におけるカメラの
ファインダ内表示について示す図である。
【図6】本発明の第1及び第2の実施例における交換レ
ンズ側での動作を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第1及び第2の実施例におけるカメラ
本体側での動作を示すフローチャートである。
【図8】図5におけるファインダ表示部における防振装
置電源状態の表示例を示す図である。
【図9】本発明の第2の実施例に係る構成を示すブロッ
ク図である。
【図10】本発明の第3の実施例に係る構成を示すブロ
ック図である。
【図11】本発明の第3の実施例におけるカメラの動作
を示すフローチャートである。
【図12】一般的な防振装置の制御系を示す図である。
【符号の説明】
8 交換レンズ 13 振れ防止CPU 14 振振装置 15 レンズ内電源 15’ エクステンダ内電源 21a〜21e 接点 22 カメラ本体 27 カメラCPU 29 カメラ内電源 32 ファインダ表示部 51 防振装置電源状態表示マーク 52 防振装置動作状態表示マーク SWM 露出モード選択スイッチ SWIS 防振動作選択スイッチ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振れの状態を検出する振れ検出手段、該
    振れ検出手段の出力に基づいて前記振れに起因する像振
    れを補正する像振れ補正手段を有する防振装置を備えた
    カメラ用交換レンズにおいて、前記防振装置の動作に関
    する情報をカメラ側に伝達する伝達手段を設けたことを
    特徴とするカメラ用交換レンズ。
  2. 【請求項2】 振れの状態を検出する振れ検出手段、該
    振れ検出手段の出力に基づいて前記振れに起因する像振
    れを補正する像振れ補正手段を有する防振装置を備え
    た、交換レンズ或はカメラ本体と交換レンズの間に装着
    されるアダプタにおいて、前記防振装置の動作に関する
    情報をカメラ側に伝達する伝達手段を設けたことを特徴
    とするアダプタ。
  3. 【請求項3】 防振装置を具備した交換レンズ、或はア
    ダプタの伝達手段より送られてくる防振装置の動作に関
    する情報を受信する受信手段と、該受信手段にて受信さ
    れた防振装置の動作に関する情報をファインダ内に表示
    する表示手段とを備えた防振カメラ。
  4. 【請求項4】 振れの状態を検出する振れ検出手段、該
    振れ検出手段の出力に基づいて前記振れに起因する像振
    れを補正する像振れ補正手段を有する防振装置を内蔵し
    た、或は装着される防振カメラであって、前記防振装置
    専用の電源の状態を判別する電源状態判別手段と、該電
    源状態判別手段にて判別された電源状態をファインダ内
    に表示する表示手段とを設けたことを特徴とする防振カ
    メラ。
  5. 【請求項5】 振れの状態を検出する振れ検出手段、該
    振れ検出手段の出力に基づいて前記振れに起因する像振
    れを補正する像振れ補正手段を有する防振装置を内蔵し
    た、或は装着される防振カメラであって、露出モ−ドと
    してバルブ撮影モ−ドが選択されている場合には、前記
    防振装置の作動が選択されていたとしても、該防振装置
    の作動を禁止する禁止手段を設けたことを特徴とする防
    振カメラ。
  6. 【請求項6】 防振装置専用の電源を具備したことを特
    徴とする請求項5記載の防振カメラ。
JP15416792A 1992-05-22 1992-05-22 カメラ用交換レンズ及びアダプタ及び防振カメラ Pending JPH05323438A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001215544A (ja) * 2000-02-02 2001-08-10 Nikon Corp ブレ補正装置、カメラボディ及び交換レンズ
JP2013047770A (ja) * 2011-07-25 2013-03-07 Nikon Corp カメラボディ、カメラシステム、および、プログラム

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