JPH053232B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH053232B2
JPH053232B2 JP59073367A JP7336784A JPH053232B2 JP H053232 B2 JPH053232 B2 JP H053232B2 JP 59073367 A JP59073367 A JP 59073367A JP 7336784 A JP7336784 A JP 7336784A JP H053232 B2 JPH053232 B2 JP H053232B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
output
time
signal
value
counter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP59073367A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS60216777A (ja
Inventor
Hiroshi Mizuguchi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP59073367A priority Critical patent/JPS60216777A/ja
Publication of JPS60216777A publication Critical patent/JPS60216777A/ja
Publication of JPH053232B2 publication Critical patent/JPH053232B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P23/00Arrangements or methods for the control of AC motors characterised by a control method other than vector control
    • H02P23/16Controlling the angular speed of one shaft

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Control Of Electric Motors In General (AREA)
  • Control Of Linear Motors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は回転体の回転速度あるいは直線移動体
の移動速度が所望値になるように制御するサーボ
装置に関する。
従来例の構成とその問題点 従来よりモータ、リニアモータなどの回転体も
しくは直線移動体の移動速度(回転体の場合には
回転速度が移動速度となる。)を所望の値に制御
する方法として、回転体あるいは直線移動体に連
結されてその移動速度に応じた周波数や電圧を有
する出力信号を発生する速度発電機を利用するも
のが主流を占めてきた。
いわゆるタコジエネレータ・サーボと呼ばれる
ものがこれに該当し、出力信号の利用形態の観点
から大別すると、電圧検出方式と、周波数もしく
は周期検出方式の2通りに分けることができる。
電圧検出方式には、多くの速度発電機、例えば
発電コイルを有する速度発電機の出力交流信号の
振幅が移動速度に応じて変化するのを利用して、
この出力交流信号があらかじめ定められた電圧に
達したときにスイツチングトランジスタを動作さ
せてコンデンサの充電電荷を放電させ、一方、前
記スイツチングトランジスタがオフ状態にあると
きには定抵抗によつて前記コンデンサに充電を行
なうように構成することによつて移動速度に依存
した誤差電圧を得る方法(例えば、特公昭58−
6392号公報に示されている方法が該当する。)や、
速度発電機の出力交流信号を整流して誤差電圧円
得る方法、速度発電機の発電電圧をそのまま用い
る方法(例えば、米国特許第2905876号明細書に
示されている方法が該当し、この例ではチヨツパ
を用いて制御される直流モータの非通電期間に、
前記直流モータが速度発電機として利用されてい
る。)がある。
しかしながら、いずれの場合も速度発電機の発
電電圧を速度情報として用いるため、周囲温度の
変化や経時変化、経年変化に対しての安定性が低
く、簡易的なサーボ装置にしか用いることができ
なかつた。
これに対して周波数あるいは周期検出方式は速
度発電機の出力信号の周波数もしくは繰り返し周
期のみを速度情報として用いるため、特に一連の
処理がデイジタル化されたサーボ装置(例えば、
特公昭53−19745号公報、あるいは米国特許第
3836756号明細書に示されている。)ではきわめて
高い安定性が得られるという利点があつた。
ところで、この周波数あるいは周期検出方式は
矩形波信号になるまでに十分増幅された速度発電
機の出力信号の所定のエツジが速度情報を有して
いるものとみなして誤差出力信号を発生する。
例えば代表的な周期検出方式においては、増幅
後の速度発電機の出力信号のリーデイングエツジ
(前縁)から次のリーデイングエツジまでの期間
にクロツクパルスを計数することによつて、移動
体の移動速度に依存した計数値を得て、この計数
値をもとにパルス幅変調信号(チヨツパ型の駆動
法を採る場合に使用される。)を作り出したり、
あるいは前記計数値をアナログ電圧に変換したり
して誤差出力を得ている。
したがつて、より分解能の高い制御を実現しよ
うとすると、エツジの数を増加させてやる必要が
ある。
例えば、モータの1回転に1サイクルの交流信
号を発生する速度発電機の出力信号をもとに、こ
のモータの速度制御を行なう場合、従来から用い
られてきた方法ではモータの1回転の間に数回以
上の速度情報を得て、それによつて制御を行なう
のは不可能であり、速度発電機の出力信号を増幅
して得られる矩形波信号のリーデイングエツジと
トレイリングエツジ(後縁)の両方を利用するこ
とによつて、かろうじて速度情報の得られる間隔
が2分の1になるにすぎなかつた。
また、PLL(フエイズ・ロツクド・ループ)を
用いて速度発電機の出力信号の周波数を逓倍する
方法(米国特許第4114075号明細書に示されてい
る。)や、速度発電機にπ/2だけ位相の異なる
2種類の交流信号を発生させて実質的に4倍の周
波数を有する速度検出信号を得る方法(例えば特
公昭58−6165号公報に示されている。)が試みら
れてきたが、前者の方法で得られた逓倍信号が有
する速度情報は原信号が有している速度情報のみ
に依存するため、制御の分解能を高めるという目
的に対しては何の効果もなく、後者の方法では速
度発電機の構造が複雑になるにもかかわらず、先
に説明した速度発電機の出力信号のリーデイング
エツジとトレイリングエツジの両方を用いる方法
に比べて、分解能がわずか2倍にしか向上せず、
あまり合理的ではなかつた。
このため、従来は速度発電機の出力周波数その
ものを高くする努力が払われてきた。
しかしながら、速度発電機の出力周波数を高く
するにしても、2倍、4倍、……の割合で高くし
なければ大きな効果は望めず、その結果、速度発
電機の構造が複雑になつたり(例えばフオトマス
クエツチングにより形成された速度検出用トラツ
クにレーザビームを照射して、その反射光を検出
するような構成を採ることによつて、速度発電機
の周波数は飛躍的に高くなる反面、その構造はき
わめて複雑なものとなつてしまう。)、速度発電機
の構成部品を高い精度で加工する必要が生じ、多
くの問題があつた。
発明の目的 本発明は速度発電機の出力周波数を高くするこ
となしに、より分解能の高い制御を行なうことの
できるサーボ装置を実現せんとするものである。
発明の構成 移動体の速度情報を有する交流信号の半周期の
間に少なくとも2通りの出力電圧V1,V2を発
生する電圧源と、前記電圧源の出力と前記交流信
号の電位を比較して出力信号を発生する比較器
と、前記比較器の出力によつて前記電圧源に出力
電圧の切換信号を供給するセレクタと、基準クロ
ツク信号を計数するカウンタと、前記比較器の出
力信号が発生した時点の前記カウンタの計数値を
格納するメモリ手段と、前記計数値から誤差出力
を算出する演算器と、前記誤差出力に基づいて前
記移動体に駆動電力を供給する駆動手段を具備し
たことを特徴とするもので、特に速度情報あるい
は位置情報の検出の分解能を高めるために、前記
交流信号の周期の計測点間に2回以上の照合点を
設定したうえで、各照合点において誤差出力を前
記駆動手段に供給するように構成した点に新規性
を有する。
実施例の説明 以下、本発明の実施例について図面を参照しな
がら説明する。
第1図は本発明の一実施例を示したブロツクダ
イアグラムであり、モータ1に連結された速度発
電機2(一般に周波数発電機と呼ばれる。以下、
FGと略称する)の出力は電圧制御増幅器3(以
下、VCAと略称する)によつて一定振幅になる
まで増幅された後に波形整形器4(以下、WSと
略称する)によつて矩形波になるまで増幅され、
前記WSの出力は3ビツトのチヤンネルセレクタ
5にリセツト信号として供給されている。
前記チヤンネルセレクタ5はプログラマブル電
圧源6のチヤンネル選択信号と、ランダムアクセ
スメモリ7(以下、RAMと略称する)のアドレ
ス選択信号を発生し、これらの選択信号はコント
ロールバス8を介して前記プログラマブル電圧源
6とRAM7に供給される。
また、前記VCA3の出力は振幅コントローラ
9に供給され、その振幅が一定になるように前記
振幅コントローラ9によつて前記VCA3の利得
が調節されるとともに、前記WS4の出力はオフ
セツトコントローラ10に供給されて、その矩形
波出力信号のデユーテイが50−50になるよう
に前記VCA3の入力段のオフセツトが調節され
る。
このようにして振幅ならびにオフセツトが調節
された前記VCA3の出力信号は第1の比較器1
1(図中においてはCMP1になる略記号で示さ
れている。)の非反転入力端子11aと、第2の
比較器12(図中においてはCMP2なる略記号
で示されている。)の反転入力端子12bに供給
されている。
さらに、前記比較器11の反転入力端子11b
には前記プログラマブル電圧源6の上側出力端子
6aからの出力信号が供給されるとともに、前記
比較器12の非反転入力端子12aには前記プロ
グラマブル電圧源6の下側出力端子6bからの出
力信号が供給され、それぞれの比較器において前
記VCA3の出力信号との電圧比較が行なわれ、
比較出力信号は前記チヤンネルセレクタ5にチヤ
ンネル更新信号として供給されている。
一方、水晶発振子13を有する発振器14の出
力はクロツク信号としてカウンタ15に供給さ
れ、前記カウンタ15の最上位ビツト(以下、
MSBと略称する)から最下位ビツト(以下、
LSBと略称する)までの出力がデータバス16
を介してテンポラリレジスタ17に供給され、前
記テンポラリレジスタ17の出力はデータバス1
8を介して加算器19と前記RAM7を結ぶ双方
向のデータバス20に供給され、前記加算器19
の出力はデータバス21に介してラツチ22に供
給されている。
前記ラツチ22の出力はデータバス23を介し
てデイジタル−アナログ変換器(以下、D−A変
換器と略称する)24に供給され、前記D−A変
換器24の出力は電力増幅器(以下、PAと略称
する)25によつて増幅されて、前記モータ1に
駆動電力として供給されている。
さらに、前記チヤンネルセレクタ5からは前記
コントロールバス8を介してタイミングコントロ
ーラ26にトリガ信号が供給されている。
なお、前記タイミングコントローラ26は、ト
リガ信号が入力されたときに前記カウンタ15の
カウント値を前記テンポラリレジスタ17に転送
させるとともに、前記RAM7に格納されている
前回のカウント値と、同じく前記RAM7に格納
されている速度制御のための所望値との演算を前
記加算器19に行なわせしめ、演算結果を前記ラ
ツチ22に転送させた後に前記テンポラリレジス
タ17に格納されているカウント値を前記RAM
7に転送させるシーケンサとして動作し、各シー
ケンス信号が前記タイミングコントローラ26か
ら前記テンポラリレジスタ17、前記加算器1
9、前記RAM7に供給されている。
第1図の装置において、振幅コントローラ9は
後で説明するようなデイジタル的な手法でも実現
できるが、簡単にアナログ的な手法で実現するに
はVCA3の出力信号のピーク値をピークデテク
タやコンデンサとダイオードによる通常の検波回
路によつて検出し、比較器によつて基準電圧と比
較したうえで前記比較器の比較出力電圧を前記
VCA3に負帰還するように構成すれば良いし、
オフセツトコントローラ10についても、デイジ
タル的な手法で実現するには、WS4の出力矩形
波信号の高電位期間と低電位期間の差をカウンタ
によつて計測したうえで計測値をアナログ変換し
て前記VCA3に負帰還するように構成すれば良
いので、ここでは、これらのブロツクの具体例に
ついての説明は省略する。
さて、第2図はVCA3の具体的な構成例を示
した回路結線図で、入力端子3a,3bはそれぞ
れ第1図のFG2の出力信号とオフセツトコント
ローラ10の出力信号が供給される入力端子であ
り、入力端子3dは第1図の振幅コントローラ9
の出力信号が供給される入力端子であり、端子
Vccはプラス側給電端子である。
第2図に示されたVCA3では第1の差動増幅
器301、第2の差動増幅器302、第3の差動
増幅器303がその中心をなし、第4の差動増幅
器304は前記入力端子3dに供給されるオフセ
ツトコントローラからの誤差電圧に依存したバイ
アス電流を前記差動増幅器301〜303に供給
するために設けられている。
また、VCA3の出力部305はエミツタフオ
ロワ形式のバツフア増幅器によつて構成されてい
る。
つぎに、第3図は第1図のチヤンネルセレクタ
5の具体的な構成例を示した回路結線図であり、
入力端子5a,5bはそれぞれ第1図の比較器1
1,12の出力信号が供給される入力端子であ
り、入力端子5cはシステムクロツク信号(第1
図には示されていないが、例えばカウンタ15の
適当なビツトの出力信号を流用することができ
る。)が供給される入力端子であり、入力端子5
dは第1図のWS4の出力信号が供給される入力
端子である。
第3図に示したチヤンネルセレクタは3ビツト
のアツプダウンカウンタ501と、リセツト信号
発生回路502と、その他のカウント指令信号発
生回路の部分からなり、前記アツプダウンカウン
タ501のLSB、2ビツト目、MSBの出力はそ
れぞれ出力端子5f,5g,5hに供給されてい
る。
また、前記アツプダウンカウンタ501に供給
されるクロツク信号は出力端子5iを介して第1
図のタイミングコントローラ26に供給されるよ
うに構成され、出力端子5eは前記入力端子5d
に直接に接続されている。
なお、前記出力端子5e〜5hに現われる出力
信号(出力データ)は第1図のコントロールバス
8を介してプログラマブル電圧源6に供給されて
11チヤンネルの選択信号が生成されるが、これと
は別に出力端子5jが設けられ、前記出力端子5
e〜5hおよび5jに現われる出力信号は前記コ
ントロールバス8を介してRAM7に供給されて
20アドレス分の選択信号が生成される。
さて、第4図は第5図に示されたチヤンネルセ
レクタ5の動作を説明するための信号波形図であ
り、第4図aは第1図のVCA3の出力信号波形
を示したもので、中間の電位は電源電圧の2分の
1になつている。
第4図bは第1図のWS4の出力信号波形、す
なわち第3図の入力端子5dに供給される信号波
形であり、第4図cは入力端子5cに供給される
クロツク信号の信号波形である。
第4図d,eはそれぞれ第3図のDフリツプフ
ロツプ503,504の出力レベルの変化を示し
たもので、第3図のEX−OR(排他的論理和)ゲ
ート505の出力端子には第4図fに示す信号波
形が現われる。
なお、以後の論理回路の動作説明においてはす
べて正論理を用い、各出力端子あるいは各信号線
路が高電位にあるときに活性状態にあるものとす
る。
また、高電位の状態を“1”で表現し、低電位
の状態を“0”で表現する。
さて、第4図gは第3図の入力端子5aに供給
される信号波形を示したものであるが、時刻t1
おいて前記入力端子5aのレベルが“1”に移行
すると、AND−OR(ANDは論理積、ORは論理
和)ゲート506の出力レベルも“1”に移行す
るので、NAND(否定論理積)ゲート507と
NANDゲート508のそれぞれの入出力端子が
互いにクロスカツプリング接続されて構成された
フリツプフロツプ509がNANDゲート510
によつてセツトされ、Dフリツプフロツプ511
のD端子のレベルは第4図hに示すように“1”
に移行する。
前記Dフリツプフロツプ511のD端子のレベ
ルが“1”に移行したのちにクロツク信号のリー
デイングエツジが到来すると、前記Dフリツプフ
ロツプ511の出力レベルは第4図iに示すよう
に“1”に移行し、その結果、前記フリツプフロ
ツプ509は再びリセツトされる。
したがつてクロツク信号の次のリーデイングエ
ツジが到来したときには前記Dフリツプフロツプ
511の出力レベルも“0”に戻り、ANDゲー
ト512の出力端子には第4図jに示すような信
号波形が現われる。
前記ANDゲート512の出力信号はアツプダ
ウンカウンタ501のクロツク信号となり、前記
Dフリツプフロツプ511の出力レベルが“1”
にあるときには前記アツプダウンカウンタ501
はアツプカウント動作の待機状態にあるので、前
記ANDゲート512の出力レベルが“1”に移
行した直後に前記アツプダウンカウンタ501の
カウント値は〔000〕からカウントアツプして
〔001〕となる。
なお、第4図k,l,mはそれぞれ前記アツプ
ダウンカウンタ501のLSB、2ビツト目、
MSBの出力レベルを示したものである。
ところで、第4図gに示した信号波形図では、
前記アツプダウンカウンタ501のカウント値が
〔001〕となつた直後に、そのレベルが“0”に移
行しているが、これは後述するように出力端子5
e〜5hのデータが変化することによつて第1図
のプログラマブル電圧源6の出力電圧が上昇して
比較器11の出力レベルが“0”に戻るためであ
る。
このようにして時刻t1において前記入力端子5
aのレベルが“1”に移行すると、前記アツプダ
ウンカウンタ501はカウントアツプするが、時
刻t2において入力端子5dのレベルが“0”に移
行した直後に前記EX−ORゲート505がリセ
ツト信号を発生するので、前記アツプダウンカウ
ンタ501は〔000〕にリセツトされる。
なお、以上の説明では入力端子5aのレベルが
変化したものと仮定したが、入力端子5bのレベ
ルが変化したときにも同じことがいえる。
ただし、NOR(否定論理和)ゲート513と
NORゲート514によつて構成されたフリツプ
フロツプ515によつてアツプカウント側の入力
受け付けのためのNANDゲート510と、ダウ
ンカウント側の入力受け付けのためのNANDゲ
ート516のイネイブル信号を供給しているの
で、EX−ORゲート505がリセツト信号を発
生してからアツプダウンカウンタ501のカウン
ト値が〔101〕になるまではアツプカウント入力
しか受け付けず、前記アツプダウンカウンタ50
1のカウント値が〔101〕になるとANDゲート5
17の出力が“1”に移行して前記フリツプフロ
ツプ515の出力状態が反転し、それ以後はダウ
ンカウント入力のみを受け付けるようになる。
また、第3図の回路ではAND−ORゲート50
6とAND−ORゲート518によつて入力端子5
dのレベルが“1”にあるときには入力端子5a
に供給される信号によつてアツプカウント動作が
行なわれ、入力端子5bに供給される信号によつ
てダウンカウント動作が行なわれ、反対に前記入
力端子5dのレベルが“0”にあるときには前記
入力端子5aに供給される信号によつてダウンカ
ウント動作が行なわれ、前記入力端子5bに供給
される信号によつてアツプカウント動作が行なわ
れるように構成されている。
つぎに第5図は第1図のプログラマブル電圧源
6の具体例を示した回路結線図であつて、出力端
子6a,6bはそれぞれ第1図の比較器11,1
2に出力信号を供給するための出力端子であり、
端子Vccはプラス側の給電端子である。
また、入力端子6e,6f.6g,6hはそれぞ
れ第3図のチヤンネルセレクタの出力端子5e,
5f,5g,5hからチヤンネル選択信号が供給
される入力端子である。
さて、第5図において4個のインバータと16個
のANDゲートはすべてチヤンネルデコーダとし
て用いられており、例えば、入力端子6f,6
g,6hのレベルがすべて“0”のときには入力
端子6eのレベルに関わりなく、トランジスタ6
01とトランジスタ602がオン状態となる。
このとき、出力端子6aの電位は中間電位より
も少し上昇し、出力端子6bの電位は中間電位よ
りも少し下降した値となる。
また、前記入力端子6e,6fのレベルがいず
れも“1”で、前記入力端子6g,6hのレベル
がいずれも“0”のときにはトランジスタ603
とトランジスタ604がオン状態となつて前記出
力端子6aの電位はさらに上昇し、前記出力端子
6bの電位は中間電位よりも少し上昇した値とな
る。
第5図の回路において、各スイツチングトラン
ジスタのオン抵抗が十分に小さいものとして考え
ると、抵抗605,606,607,608,6
09,610,611の抵抗値によつて出力端子
6aに現われるステツプ電位が決定され、抵抗6
12,613,614,615,616,61
7,618の抵抗値によつて出力端子6bに現わ
れるステツプ電位が決定される。
また、第5図に示したように抵抗回路網を構成
する各辺の抵抗値を出力端子6a側と出力端子6
b側とでは同じになるように設定しておくことに
よつて、例えば前記出力端子6aの出力電位が
次々とステツプアツプしていつたときに、前記出
力端子6bの出力はその後を追うように変化す
る。
つぎに第6図は第1図に示されるRAM7のメ
モリセルの配置例を示したメモリマツプであり、
チヤンネルセレクタ5から出力される5ビツト分
のアドレス選択信号j,e,h,g,f(それぞ
れ第3図の出力端子5j,5e,5h,5g,5
fに現われる信号に対応している。)の状態に応
じてDエリアの701番地から720番地まで
と、Eエリアの721番地から740番地がアク
セスされる。
なお、Dエリア、Eエリアの選択は後述するよ
うにタイミングコントローラ26によつて行なわ
れ、モータ1の速度制御のための所望値(基準値
ともいう)を格納しておくBエリアの741番地
と、累積誤差が格納されるCエリアの742番地
は前記タイミングコントローラ26によつて直接
アクセスされる。
さて、前記タイミングコントローラ26は前述
したように単なるシーケンサであるからDフリツ
プフロツプを多段接続することによつてハード的
に簡単に実現することもできるし、マイクロコン
ピユータのプログラムのようなソフトウエアによ
つても容易に処理することができるので、その具
体的な構成例の説明は省略し、前記タイミングコ
ントローラ26の動作フローを示した第7図のフ
ローチヤートと、第1図のシステムの主要部の信
号波形を示した第8図の信号波形と、第6図のメ
モリマツプをもとにしてシステムの動作の概要を
説明する。
まず、第8図aは第1図のVCA3の出力信号
波形図であり、第8図bはWS4の出力信号波形
図であり、第3図に示されたチヤンネルセレクタ
5の入力端子5dに供給される信号波形でもあ
る。
第8図c,d,e,fはそれぞれ第3図のチヤ
ンネルセレクタ5の出力端子5j,5f,5g,
5hに現われる信号波形であり、第8図g,iは
それぞれ第1図のプログラマブル電圧源6の出力
端子6a,6bに現われる信号波形であり、第8
図h,jはそれぞれ比較器11,12の出力信号
波形であり、第8図kは第3図のチヤンネルセレ
クタ5の出力端子5iに現われる信号波形であ
る。
なお、第8図a,g,iの信号波形の中間電位
は電源電圧の2分の1の電位になつており、さら
に第8図gにおいて破線で示した下側包絡線と、
第8図iにおいて破線で示した上側包絡線はいず
れも第8図aに示した信号波形を表わしている。
さて、第8図a〜kに示した信号波形の個々の
ブロツクでの生成過程についてはすでに説明した
が、ここでもう一度、全体のシステムとしての動
作の概要を説明する。
第8図の時刻t1において、チヤンネルセレクタ
5を構成するアツプダウンカウンタ501とフリ
ツプフロツプ515にはリセツト信号が供給され
るので、この時点での前記アツプダウンカウンタ
501のカウント値は〔000〕となり、出力端子
5jのレベルは“1”となる。
また、このとき第1図のプログラマブル電圧源
6の出力端子6aの電位は中間電位よりも少し高
く、出力端子6bの電位は中間電位よりも少し低
くなつているが、時刻t2においてVCA3の出力
信号の電位が前記出力端子6aの電位よりも高く
なると比較器11の出力レベル“1”に移行し、
前記アツプダウンカウンタ501はカウントアツ
プして、そのカウント値が〔001〕になるが、そ
の結果、前記出力端子6a,6bの電位がステツ
プ的に上昇するので、前記比較器11の出力レベ
ルは“0”に戻る。
時刻t3において前記VCA3の出力信号の電位
が再び前記出力端子6aの電位よりも高くなる
と、前記比較器11の出力レベルは再度“1”に
移行して、その結果、前記アツプダウンカウンタ
501のカウント値は〔010〕となり、前記出力
端子6a,6bの電位も上昇する。
以後、同様にして前記VCA3の出力信号の電
位が前記出力端子6aの電位よりも高くなるごと
に前記比較器11が出力信号を発生し、前記アツ
プダウンカウンタ501はカウントアツプし、そ
れによつて前記出力端子6a,6bの電位も上昇
していくが、時刻t6において前記アツプダウンカ
ウンタ501のカウント値が〔101〕になると、
すでに説明したように、以後は第3図のフリツプ
フロツプ515によつてアツプカウント側の入力
の受け付けが禁止され、今度はダウンカウント側
の入力の待機状態となる。
この状態で前記VCA3の出力信号のピーク点
が過ぎて、時刻t7において、その電位が前記出力
端子6bの電位よりも低くなると、今度は比較器
12の出力レベルが“1”に移行し、前記アツプ
ダウンカウンタ501はカウントダウンして、そ
のカウント値は〔100〕となり、その結果、前記
出力端子6a,6bの電位はステツプ的に下降す
る。
以後、同様にして前記VCA3の出力信号の電
位が前記出力端子6bの電位よりも低くなるごと
に前記比較器12が出力信号を発生し、前記アツ
プダウンカウンタ501はカウントダウンし、そ
れによつて前記出力端子6a,6bの電位も下降
していくが、時刻t8において前記チヤンネルセレ
クタ5の入力端子5dのレベルが“0”に移行す
ると、それまで前記アツプダウンカウンタ501
のダウンカウント入力となつていた前記比較器1
2の出力信号がアツプカウント入力に変更され、
時刻t9までは前記VCA3の出力信号の電位が前
記出力端子6bの電位よりも低くなるごとに前記
アツプダウンカウンタ501がカウントアツプし
て前記出力端子6a,6bの電位はさらにステツ
プ的に下降していく。
時刻t10において前記VCA3の出力信号の電位
が前記出力端子6aの電位よりも高くなると今度
は前記アツプダウンカウンタ501はカウントダ
ウンするので前記出力端子6a,6bの電位はス
テツプ的に上昇する。
このようにして前記比較器11および12が
次々と出力信号を発生するので、前記チヤンネル
セレクタ5の出力端子5iには第8図kに示すよ
うなパルス列が現われる。
ところで、第8図kのパルス列のパルス間隔は
第5図に示したプログラマブル電圧源の出力電圧
を決定する抵抗605〜618の抵抗値を最適な
値に選定しておくことによつて一定に保つことが
できる。例えば、第1図のFG2の出力信号が正
弦波であると仮定すると、実施例においては前記
出力信号の1サイクルを20等分するような構成に
なつているので、前記プログラマブル電圧源6は
5通りの正確な出力電圧を発生すれば良く、それ
らの電圧をV1,V2,V3,V4,V5とすると、相互
の関係は次式によつて与えられる。
Vo=Vp・Sin(n/10・π−θ)+Vc/2…(1) (ただし、n=1,2,3,4,5) 上記(1)式において、Vcは電源電圧で、Vpは振
幅コントローラ9によつてコントロールされる振
幅の2分の1の電圧であり、θの値は実施例にお
いてはπ/20に設定されている。
したがつて、システム規模を考えたときに、前
記プログラマブル電圧源6の出力電圧のステツプ
精度を12ビツトのD−A変換器なみに高くするこ
とに支障がなければ、第8図kに示されるパルス
列の間隔を基準値と比較して、そのまま誤差出力
を得れば本発明の目的は達成される。したがつ
て、そのような単純な方法も本発明の主旨を逸脱
するものではない。
ちなみに、前記プログラマブル電圧源6の出力
電圧の相対誤差が14ビツトのD−A変換器の2分
の1LSBに相当する0.003パーセント以内であると
すると、第8図kの信号波形の正規化パルス間隔
の誤差(変動)は最悪ケースでも0.06パーセント
程度であるので、通常の用途に対しては十分な検
出精度を確保することができる。
しかしながら、第1図に示した本発明の実施例
では、プログラマブル電圧源6の出力電圧の相対
誤差がもつと大きくても(例えば1パーセント
位)十分な検出精度が確保でき、なおかつ刻々と
変化する情報を速やかに出力に反映させるように
構成されており、以下にそのもようを説明する。
第8図kに示したチヤンネルセレクタ5の出力
信号はトリガ信号としてタイミングコントローラ
26に供給されるが、前記タイミングコントロー
ラ26はトリガ信号が活性状態になつたときには
第7図に示すような動作を行なう。
すなわち、第8図の時刻t2において、トリガ信
号のレベルが“1”に移行しているが、このとき
第7図のブランチ701における判別結果は是と
なり、処理ブロツク202においてカウンタ15
のその時点のカウント値をテンポラリレジスタ1
7に転送させ、続いて処理ブロツク203におい
てRAMのDエリアに格納された値から前記テン
ポラリレジスタ17に格納された値の減算を行な
い、結果を加算器19に付属しているアキユムレ
ータ(以下、ACCと略称する)に入れる。
なお、このとき、前記RAMのアドレス選択は
チヤンネルセレクタ5によつて行なわれ、Dエリ
アとしては第6図の701番地が選択される。
つぎに、処理ブロツク204においてACCの
値から前記RAMのBエリアの基準値を減算し、
さらにその結果から処理ブロツク205において
前記RAMのCエリアの値を減算し、結果をACC
に残している。
続いて処理ブロツク206においてACCに残
された値をラツチ22(第7図のフローチヤート
においてはOLで示されている。)に転送し、さら
に処理ブロツク207において同じ値を前記
RAMのEエリアの721番地に転送している。
つぎに、処理ブロツク208において前記
RAMのCエリアの値と前記RAMのEエリアの
721番地の値(ACCに残されている値)を加
算し、処理ブロツク209において処理ブロツク
208における加算結果から前記RAMのEエリ
アの721番地の次の番地の722番地の値(第
7図のフローチヤートでは〔E〕upと示されて
いる。)を減算し、さらに処理ブロツク210に
おいて減算結果を前記RAMのCエリアに格納し
ている。
さらにまた、処理ブロツク211において、前
記テンポラリレジスタ17に格納されている値を
前記RAMのDエリアの701番地に転送して一
連の処理を終了している。
第8図の時刻t3においてタイミングコントロー
ラ26に供給されるトリガ信号のレベルが“1”
に移行したときにも前記RAMのアドレスがイン
クリメントされたうえで全く同じ処理が行なわ
れ、以後、前記トリガ信号のレベルが“1”に移
行するごとに第7図に示した処理が繰り返され
る。
さて、第7図の処理ブロツク211においては
その時点のカウンタ15のカウント値をRAMの
Dエリアに格納しているので、処理ブロツク20
2と処理ブロツク203における処理は前回のカ
ウント値から現在のカウント値を差し引いて時間
差データを求めていることになる。
例えば、第8図の時刻t12を現在時刻として考
えると、前記RAMのDエリアの702番地には
時刻t3における前記カウンタ15のカウント値が
格納されており、この値をD3とし、時刻t12にお
けるカウント値をD12とすると、処理ブロツク2
03における演算には〔D3−D12〕を実行してい
ることになる。(ただし、前記カウンタ15はダ
ウンカウンタであるものとする。また、D12>D3
であれば、処理ブロツク203における演算は
〔D3−D12〕となる。) さらに処理ブロツク204において前記RAM
のBエリアに格納されている基準値(速度制御の
ための所望値であり、第1図には示されていない
が、別の読み出し専用メモリなどに幾種類かのデ
ータが準備されていて適宜RAMに転送される。)
を差し引くことによつて時刻t3から時刻t12までの
平均誤差データを得ている。
一方、前記RAMのCエリアには時刻t3から時
刻t11までの速度誤差検出値の累積値が格納され
ており(モータ1の起動時などのようにきわめて
大きな速度誤差が検出されたときには累積値とし
て零が格納されるものとする。)、処理ブロツク2
05において時刻t3から時刻t12までの平均誤差デ
ータから前記RAMのCエリアに格納されている
累積値の減算を実行することにより、時刻t11
ら時刻t12までの区間に生じた速度変動に基づく
誤差データE12を得ている。
この誤差データE12は処理ブロツク206にお
いてラツチ22に転送され、D−A変換器24に
おいてアナログ電圧または電流に変換されたうえ
で電力増幅器25に供給される。
これによつて前記電力増幅器25は次の照合点
(いまの例では時刻t13における処理時点)まで前
記D−A変換器24の出力に依存した駆動電力を
モータ1に供給する。
一方、処理ブロツク207において前記誤差デ
ータE12が前記RAMのEエリアの722番地に
格納されたうえで、処理ブロツク208において
前記RAMのCエリアに格納されている累積値に
前記誤差データE12が加算される。
さらに処理ブロツク209において処理ブロツ
ク208における加算結果から前記RAMのEエ
リアの723番地に格納されている誤差データ
(時刻t3から時刻t4までの区間の誤差データが格
納されている。)を差し引いたうえで、処理ブロ
ツク210において演算結果を前記RAMのCエ
リアに格納している。
したがつて、この時点で前記RAMのCエリア
には時刻t4から時刻t12までの区間の誤差データの
累積値が格納されたことになり、時刻t13の次の
照合点における時刻t12から時刻t13までの区間の
速度誤差の検出に備えている。
また、処理ブロツク211においてテンポラリ
レジスタ17に格納されているカウント値D12
前記RAMのDエリアの702番地に転送してい
るが、これは時刻t32の照合点における処理に備
えたものである。
このようにして第8図の時刻t11から時刻t12
間に何らかの速度変動が生じたとすると、その結
果は時刻t12におけるラツチ22への誤差出力に
反映されるだけでなく、RAMのCエリアに履歴
として残り、時刻t31までのすべての照合点にお
ける誤差出力に反映される。
例えば、モータ1の規定回転速度におけるFG
の出力周波数が24Hzであると仮定し、カウンタ1
5のクロツク周波数が1MHzであるとすると、
RAMのBエリアに格納される所望値B0は41667
(106/24≒41667)となるが、仮に時刻t11までは
第7図の処理ブロツク204における演算結果が
殆んど変動なく推移してきて、時刻t11と時刻t12
の間で初めて10パーセントの回転速度の低下があ
つたものとする。
この結果はただちに時刻t12の照合点において
誤差検出データとして現われ、その値E12は次の
ようになる。
E12=41667(19/20+1.1/20)−41667≒208 …(2) 前記誤差データE12に基づいてモータ1は加速
されるが、その結果、時刻t12と時刻t13の間に前
記モータ1の回転速度が規定値に戻つたものとす
る(実際には前記モータ1の回転子の機械的時定
数が大きいので、回転速度が瞬時に元に戻ること
はあり得ないが、説明をわかり易くするためにそ
のような仮定する。)と、時刻t13の照合点におけ
る第7図の処理ブロツク204での演算結果は依
然として208となる。
しかしながら、RAMのCエリアは時刻t4から
時刻t12までの速度誤差の累積値として時刻t11
ら時刻t12における誤差データの履歴が残されて
いるので、第7図の処理ブロツク205での演算
を実行することによつて(演算結果は零とな
る。)、時刻t12から時刻t13までの区間の前記モー
タ1の回転速度の変化を正しく反映した誤差デー
タを得ることができる。
時刻t12以後の照合においても、処理ブロツク
204での演算結果には時刻t11から時刻t12の区
間での前記モータ1の回転速度の低下の影響が現
われるが、処理ブロツク205での演算を実行す
ることによつて、それらはすべて相殺される。
以上の説明では、あらかじめ前記モータ1の回
転速度が規定値にあり、特定の区間においてのみ
速度変化が生じた場合について説明したが、
RAMのCエリアには各区間での誤差データの累
積値が格納されているので、各区間において次々
と速度変化が生じた場合でも遅滞なく正しい誤差
出力を得ることができる。
すなわち、任意の時刻toにおける時刻to-1から
の誤差検出値Eoは次のようになる。
Eo=Do−20−Do−B0o-1k=n-19 Ek …(3) 第1図ならびに第6図に示した本発明の実施例
では(3)式のDo−20がRAMのDエリアに格納され
ており、Doはテンポラリレジスタ17に格納さ
れ、B0は前記RAMのBエリアに格納され、(3)式
の最終項は前記RAMのCエリアに累積値として
格納されている。
なお、第8図において時刻t11以前はその時刻
順序が不規則になつているので、(3)式が適用でき
るのは時刻t30以降である。
さて、第1図に示した実施例においては、あた
かもFGの出力信号の繰り返し周期が第8図kに
示すように原信号の20分の1に短かくなつたのと
同等の誤差検出が可能となるが、プログラマブル
電圧源6の出力電圧の精度が少し低かつたとして
も大きな不都合は生じない。
例えば第8図の時刻t14から時刻t15にかけての
前記プログラマブル電圧源6の上側出力端子6a
の電圧が(1)式で与えられる理想値よりも中間電位
を基準にして0.8パーセントだけ低かつたとする
と、時刻t14から時刻t15の間隔が約14パーセント
短かくなる。
しかしながら、時刻t6と時刻t15の間隔はいずれ
も同じ電位の点をサンプリングしているので第7
図の時刻t14から時刻t15の区間においてモータ1
の速度変化がなければ第7図の処理ブロツク20
2〜205において得られる誤差検出値も零とな
り、何ら問題はない。
ただ、時刻t14から時刻t15の区間で一様に前記
モータ1の回転速度が10パーセント低下したとす
ると、処理ブロツク206における演算によつて
得られる誤差データE15は次のようになる。
ただし、実際には後述するように第8図aの信
号波形のスロープが各時刻によつて変化するので
それに伴なう補正を行なわなければ次式に示す結
果が得られないが、説明の順序が逆になつて難解
になるので、ここでは各時刻間において同じだけ
の回転速度の変化があつた場合には、同じ誤差デ
ータが得られるものとして説明を行なう。
E15=41667(18/20+1.14/20+0.86/20×1.1) −41667≒179 …(4) この値は(2)式で求めた値に比べて14パーセント
小さくなつており、時刻t14から時刻t15の区間の
みに着目すると誤差検出ゲインが14パーセント低
くなつたことになる。
しかし、時刻t11から時刻t31までの1サイクル
の区間について考えると、特定の区間の間隔が狭
くなつたとすれば、他の区間の間隔は必らず広が
るので、前記プログラマブル電圧源6の出力電圧
が理想値からずれていたとしても、FGの出力信
号の1サイクルの間で誤差検出ゲインが増減する
だけで、平均ゲインは変わらない。
また、通常のサーボ系においてはこの程度の誤
差検出ゲインの変動は問題にはならず、むしろ、
第8図に示した信号波形図でいうならば、VCA
3の出力信号の各サンプリング時刻におけるスロ
ープの違いに起因する誤差検出ゲインの変化の方
がはるかに大きい。
すなわち、第8図aの信号波形が正弦波である
ものと仮定して時刻t11〜t15の各サンプリング点
において一時的にモータ1の回転速度がKパーセ
ントだけ上昇したものとすると、第8図のt11
らt15の各サンプリング時刻は早まり、第8図の
左側に移動するが、前記モータ1の回転速度が一
時的に変化すると前記正弦波の角周波数だけでな
く、各点における電位も変化する(FGが電磁誘
導を利用したものである場合に該当する。)もの
とし、(1)式を考慮して時刻t11〜t15の各サンプリ
ング点の移動量X1〜X5(ラジアン)を求めると次
のようになる。
Xo=100/100+Ksin-1〔100/100+K・sin{π/20(
2n−1)}〕…(5) (ただし、n=1,2,3,4,5) (5)式をもとにして例えばK=2のときの移動量
X1〜X5を求め、X1の値を基準にしたX1〜X5の比
率M1〜M5を整数値で求めると、 M1=1 M2=2 M3=6 M4=9 M5=20 となり、このM1〜M5が各点における速度誤差の
検出ゲイン比率となる。
なお、Kの値が変化するとそれに伴なつてM2
〜M5の値も若干変化するが、試算によるとKの
値が0.1から5.0の範囲で変化してもM2〜M5の値
は前記した値に対して±20パーセント以内となつ
ている。
各サンプリング点におけるこのような検出ゲイ
ンの変化は第7図に示した速度誤差の検出ルーチ
ンの過程で補正することができる。
すなわち、第7図の処理ブロツク205での演
算を実行して得られた結果に対して、各サンプリ
ング時刻に応じて(チヤンネルセレクタ5の出力
状態から判別できる。)前記したM1〜M5の値で
の除算を実行すれば良く、具体的には第7図の処
理フローの処理ブロツク205と処理ブロツク2
06の間に加算器19を用いた除算ルーチンを組
み入れたり、あるいはハードウエア的にシステム
に乗算器(除算器)や補正テーブルを追加するこ
とによつて対処できる。
なお、これまでの説明では第1図のFG2の出
力信号が正弦波であるものと仮定して各サンプリ
ング点における速度誤差の検出ゲインの変動につ
いて説明したきたが、前記FG2の出力信号が三
角波であつて、その振幅がモータ1の回転速度に
よつて変化しない場合(具体的には回転位置に応
じて徐々に光透過率が変化する光シヤツター板と
受光素子によつてFGを構成した場合などが該当
する)には各サンプリング点における速度誤差の
検出ゲインが変化することはないし、振幅コント
ローラ9も不要となる。
また、第1図の実施例ではカウンタ15の16ビ
ツト長のカウント値がそのまま加算器19に転送
され、前記加算器19の演算結果がデータバス2
1を介してラツチ22に転送されるように構成さ
れているが、この場合、16ビツト長の演算結果を
そのまま前記ラツチ22に転送してしまうと、誤
差検出ゲイン(弁別ゲイン)はきわめて小さなも
のとなつてしまう。
例えば、(1)式の例ではモータ1の回転速度が10
パーセント変化したときに誤差検出値が208に
なることを算出したが、全体のビツト長が16ビツ
トであれば、この値はわずか0.3パーセントにし
かならず、その結果として第1図の電力増幅器2
5にきわめて高い分解能とゲインが要求される。
したがつて、実際には前記加算器19とRAM
7の間でのデータのやりとりや演算過程において
実質的に誤差検出ゲインを高めるビツト圧縮操作
が行なわれる。
なお、その具体的な方法についての説明は本発
明とは直接の関係はなく、また、本願と同一出願
人による特許出願昭和58年第183760号明細書にお
いて詳述されているので、ここでは省略する。
また、前記明細書においては第1図の加算器1
9やタイミングコントローラ26、RAM7の具
体的な構成や第1図には示されていない読み出し
専用メモリ(ROM)とのデータのやりとりにつ
いても詳述されている。
ところで、第1図の実施例ではオフセツトコン
トローラ10はWS4の出力信号の高電位区間と
低電位区間が等しくなるように動作するが、これ
までの説明からも明らかなように、例えば第8図
の時刻t11,t21,t31におけるカウンタ15のカウ
ント値D11,D21,D31はいずれもいつたんRAM
7に格納されるので、これらのデータをもとにオ
フセツト調節することもできる。
すなわち、〔D11−D21〕が〔D21−D31〕に等し
くなるようにVCA3の入力オフセツト値をコン
トロールすることによつて、実質的に前記WSの
デユーテイを50−50にしたのと同じことにな
り、また、プログラマブル電圧源6の上側出力と
下側出力のアンバランスまでをも補正することが
できる。
さらに、〔D11−D21〕と〔D21−D31〕の差が正
確に零になるならば、第6図に示したRAMのア
ドレス数を2分の1にすることもできる。
すなわち、実施例では第8図の時刻t11から時
31までの1サイクルの区間を基準に考えて、例
えば時刻t31においては時刻t11のときのカウンタ
15のカウント値から時刻t31のときのカウント
値を減算するようにしているが、時刻t11から時
刻t21までの半サイクルの区間を基準に考えて、
時刻t21においては時刻t11のときのカウント値か
ら時刻t21のときのカウント値を減算するように
変更すれば、第6図のRAMエリアのうち711
番地から720番地までと、731番地から74
0番地までは不要となる。
また、あらかじめ定められた周波数のもとでは
第8図の時刻t6と時刻t7の間の期間や時刻t9と時
刻t10の間の期間が一定となるようにコントロー
ルすれば、第8図aの信号波形の振幅が一定にな
ることを利用することによりデイジタル的に振幅
をコントロールすることができる。
例えば、第1図の振幅コントローラ9をアツプ
ダウンカウンタ(RAMの追加エリアの中に構成
されたソフト的なカウンタであつても良い。)と
D−A変換器によつて構成し、時刻t6と時刻t7
間の期間や、時刻t9と時刻t10の間の期間が上限値
を越えたときに前記アツプダウンカウンタをカウ
ントダウンさせ、下限値を越えたときにカウント
アツプさせるようにすれば、ステツプ・バイ・ス
テツプで振幅をコントロールすることができる。
(時刻t6,t7,t9,t10におけるカウンタ15のカウ
ント値はいつたんRAM7に取り込まれるので、
加算器19のみによつて一連の操作が行なえる。) なお、この場合には前記振幅コントローラ9に
よつてVCA3の増幅ゲインの設定が行なわれる
のは、第8図の時刻t7,t10,t16,……の各点で
あり、前記VCA3の出力信号のピーク点を過ぎ
たスロープ部分においては増幅ゲインが一定に保
たれたままであるので、先に説明したようにモー
タ1の回転速度が一時的に変化すると、前記出力
信号の電位は変化する。
つぎに、第1図の装置においてモータ1の回転
速度が零から徐々に上昇していく場合、すなわち
前記モータ1の起動時の動作について説明する。
まず、前記モータ1の回転子が停止している
か、あるいは非常に遅い回転速度で回転している
状態は例えば第8図lの信号の繰り返し周期を監
視していることによつて判別ができ(具体的な方
法については前述の特許出願昭和58年第183760号
明細書に示されているので、ここでは説明を省略
する。)、あらかじめ定められた限界値以下の回転
速度であれば判別フラグをセツトしておくととも
に、第6図のRAMのEエリアの721番地から
740番地までとCエリアの742番地に零を格
納しておき、ラツチ22にはプラス方向の最大誤
差データを送出する。
これによつて前記モータ1はフル加速されるの
でその回転速度は次第に上昇して行き、前記限界
値を越えるが、その時点で前記判別フラグをリセ
ツトして以後はタイミングコントローラ26と加
算器19およびRAM7に第7図に示したような
動作を行なわせしめる。
その結果、前記判別フラグがリセツトされた直
後の照合点においては(3)式の最終項の値が零にな
つているので、誤差検出値EoはFG2の出力信号
の1サイクルの区間の平均誤差となるが、この時
点からさらに1サイクルの期間が経過したときに
は前記RAM7のCエリアには高分解能の制御の
ために必要な過去の履歴(例えばこのときの時刻
が第8図の時刻t12であつたと仮定すれば、時刻t3
から時刻t11までの各照合区間における速度誤差
の累積値が過去の履歴となる。)が蓄積されるの
で、以後はすでに説明したような高分解能の制御
に移行することができる。
なお、前記モータ1が起動した直後にFG2の
出力信号の振幅が微少であつて、振幅コントロー
ラ9の動作範囲を逸脱していたとすると、第8図
の時刻t2や時刻t3における比較器11の出力信号
が発生したとしても、VCA3の出力信号の電位
が第8図aに示すような段階までは上昇せずに、
時刻t5や時刻t6においては前記比較器11が出力
信号を発生しない状態も生じ得る。
しかしながら第1図に示した実施例においては
前記比較器11とは別に第2の比較器12を用意
して、常に前記VCA3の出力信号の電位の上昇
と下降を監視するように構成されているととも
に、時刻t1,t8……においてはチヤンネルセレク
タ5のアツプダウンカウンタをリセツトするよう
に構成されているので、例えば第8図o,pの信
号が発生しなくとも、第8図l,mの信号は得ら
れ、起動時における分解能の低い制御に対しては
何ら問題はない。
また、第1の比較器11と第2の比較器12の
両方を用意しておくことによつて、FG2の出力
信号にサージ性のパルスが混入してもシステムが
誤動作しないという効果も得られる。
例えば、第8図の時刻t5から時刻t6の間にプロ
グラマブル電圧源6の出力電圧のステツプ値より
も大きいサージパルスがVCA3の出力信号に重
畳されていたとすると、若干の時間差はあるが前
記比較器11と前記比較器12の両方が出力を発
生するので(なぜならば、多くのサージ性のノイ
ズはリンギング状になつて原信号に重畳して波形
図の上下方向に現われる。)、チヤンネルセレクタ
5における入力信号の受付条件を適当に設定して
やることによつて(例えば、クロツク信号の1周
期以内に両方の比較器の出力信号が到来したとき
には受け付けを禁止するように設定する。)、シス
テムの耐ノイズ性を大幅に改善することができ
る。
なお、このようなノイズの心配が皆無であれば
プログラマブル電圧源6の出力端子6b、前記比
較器12を削除し、唯一の出力端子6aと唯一の
比較器11を時分割で利用することによつて第1
図の装置、具体的には第8図g,h,i,jに示
されるような動作機能を実現することもできる。
さて、このように本発明のサーボ装置ではモー
タやリニアモータなどの速度情報を有する交流信
号の1サイクルもしくは半サイクルの区間に複数
の照合点を設けることによつて、実質的により高
い周波数を有する速度検出信号を得たのと同じ効
果を発揮させるものであるが、本発明の実施形態
は必らずしも第1図の装置に限定されるものでは
なく、また、実施例において示したモータの回転
速度の制御のみならず、リニアモータなどにおい
ては例えば第8図kの出力信号をカウントするこ
とによつて移動距離を高い精度で知ることもでき
る。
第9図は本発明の別の実施例を示したブロツク
ダイアグラムであり、第1図と同じ部分について
は同一の符号で示されている。
第9図ではFG2の出力信号は増幅器27に供
給され、前記増幅器27の出力信号はWS4に供
給されるとともにアナログ−デイジタル変換器2
8(以下、D−A変換器と略称する)および比較
器29の反転入力端子29bに供給されている。
前記比較器29の出力信号は第1図に示したタ
イミングコントローラ26よりもやや規模の大き
なタイミングコントローラ30に供給され、WS
4の出力信号もまた前記タイミングコントローラ
30の別の入力端子に供給されるとともにカウン
タ31にも供給されている。
また、前記カウンタ31の出力はラツチ32に
供給され、前記ラツチ32の出力はデータバス3
3を介してカウンタ34とデータバス20に供給
されている。
さらに、前記カウンタ34のキヤリー出力信号
は前記タイミングコントローラ30の第3の入力
端子に供給され、前記タイミングコントローラ3
0からの指令信号は前記A−D変換器28と前記
比較器29、さらにはD−A変換器35、第3の
カウンタ36、加算器19に供給されている。
また、前記A−D変換器28の出力はデータバ
ス37を介して前記データバス20に供給され、
前記加算器19の出力は前記データバス20を介
してRAM7に供給されるとともにデータバス2
1を介してラツチ22と前記D−A変換器35に
供給され、前記D−A変換器35の出力信号は前
記比較器29の非反転入力端子29aに供給さ
れ、前記カウンタ36の出力も前記データバス2
0に供給されている。
なお、前記カウンタ34には発振器14の出力
信号がそのままクロツク信号として供給され、図
示されてはいないが、前記カウンタ36にも前記
発振器14の出力信号がクロツク信号として供給
されているが、前記カウンタ31には3分の1の
分周器38を経た後の信号がクロツク信号として
供給されている。
さて、第10図は第9図の装置の主要部の信号
波形図であり、以下、第9図ならびに第10図を
参照しながら動作の概要を説明する。
第10図a,bはそれぞれ増幅器27、WS4
の出力信号を示したものであり、第10図cはカ
ウンタ34のキヤリー出力信号を示したものであ
り、第10図dの実線部分はD−A変換器35の
出力信号を示したものであり、破線部分は第10
図aの信号波形と同じものを前記D−A変換器3
5の出力信号波形に重ねて示したものであり、第
10図eはカウンタ36のカウント期間を示した
信号波形である。
まず、時刻t1においてWS4の出力信号のレベ
ルが“1”に移行すると、カウンタ31でのそれ
までのカウント値がラツチ32に転送され、その
後にリセツトされて再びアツプカウントを開始す
る。
前記カウンタ31のカウント値の前記ラツチ3
2への転送と、リセツトならびにアツプカウント
の再開は前記WS4の出力信号のリーデイングエ
ツジならびにトレイリングエツジが到来するごと
に行なわれ、第10図の時刻t1,t4,t7,t10にお
いて前記ラツチ32の出力データが更新され、さ
らに前記カウンタ34もこの時点で強制的にプリ
セツトされる。
前記ラツチ32の出力データは加算器32に取
り込まれてRAM7に格納されている所望値との
演算が行なわれ、誤差検出データがラツチ22に
転送される。
一方、カウンタ34は前記ラツチ32の出力デ
ータを開始値としてダウンカウントを行ない、キ
ヤリーが発生するごとに自己プリセツトを行ない
ながらダウンカウントを続行する。
前記カウンタ34のクロツク信号は前記カウン
タ31のクロツク信号の3倍の周波数を有してい
るので、時刻t1から時刻t4までの前記カウンタ3
1の1カウント周期の間に前記カウンタ34は3
回のキヤリー出力を発生することになる。
第10図の時刻t1から時刻t10の間の各時刻にお
いて発生する前記カウンタ34のキヤリー出力の
うち、時刻t1,t4,t7,t10での出力はFG2の出力
信号の周波数が変化することによつて発生したり
発生しなかつたりするが、いずれにしてもこれら
の時刻におけるキヤリー出力はタイミングコント
ローラ30によつて無視される。
時刻t2において前記カウンタ34がキヤリー出
力を発生すると、A−D変換器28によつて前記
WS4の出力信号の電位がデイジタル値に変換さ
れたうえで加算器19に取り込まれ、RAM7に
あらかじめ格納されているステツプ値が加算され
て前記加算器19からD−A変換器35に転送さ
れる。
したがつて前記D−A変換器35の出力信号は
第10図dに示すように時刻t2においてステツプ
的に変化し、その時点では比較器29の反転入力
端子29b側の電位の方が低いので前記比較器2
9の出力レベルは“1”となつているが、第10
図d,eに示すようにΔt2時間だけ経過した後に
前記比較器29の出力レベルは“0”となる。
モータ1の回転速度が上昇するとΔt2の期間が
短かくなることは第1図の実施例においても説明
したが、第9図の実施例においては、このΔt2
期間にカウンタ36がカウント動作を行ない、時
刻t2からΔt2の時間が経過した後に前記カウンタ
36のカウント値が加算器19に取り込まれて誤
差検出データに変換されたうえでラツチ22に転
送される。
このような操作は時刻t3,t5,t6,t8,t9におい
ても同様に行なわれ、先に説明したように時刻
t1,t4,t7,t10においてはラツチ32の出力デー
タをもとにして誤差検出データの算出および前記
ラツチ22への転送が行なわれるので、結局、時
刻t1から時刻t10までの各時刻において次々とモー
タ1の回転速度の検出が行なわれることになる。
ところで、第9図に示した実施例においては第
1図の振幅コントローラ9やオフセツトコントロ
ーラ10が省略されているが、すでに説明したよ
うに必要に応じて付加すれば良いことはいうまで
もない。
さて、第1図に示した実施例では速度情報を有
する交流信号のサンプリング電位点をプログラマ
ブル電圧源6においてあらかじめ設定しておき、
各サンプリング点における時間情報をもとに誤差
検出データを得ていたが、第9図に示した実施例
においては、カウンタ31とカウンタ34によつ
て前記交流信号の半サイクルの期間を等分割し、
各分割点における前記交流信号の電位に依存した
データ(具体的にはA−D変換器28の出力デー
タが該当する。)をもとにして速度誤差の検出を
行なつている。
このように、速度情報を有する交流信号の任意
の点をサンプリングするために、電位情報と時間
情報のいずれを用いたとしても本発明の主旨を逸
脱するものではなく、具体的な装置の構成要素が
異なるだけで、いずれの場合においても本発明の
目的を達成することができる。
なお、第9図に示した実施例において、比較器
29とD−A変換器35、カウンタ36を取り除
き、A−D変換器28の出力データをあらかじめ
準備された幾通りかの基準値との演算を加算器1
9によつて行ない、その結果をそのままラツチ2
2に転送するように構成することもできる。
発明の効果 本発明のサーボ装置は以上の説明からも明らか
なように、移動体の速度情報を有する交流信号の
半周期の間に少なくとも2通りの出力電圧V1,
V2を発生する電圧源(実施例においてはプログ
ラマブル電圧源6が該当する)と、前記電圧源の
出力と前記交流信号の電位を比較して出力信号を
発生する比較器(実施例おいては比較器11,1
2が該当する)と、前記比較器の出力によつて前
記電圧源に出力電圧の切換信号を供給するセレク
タ(実施例においてはチヤンネルセレクタ5が該
当する)と、基準クロツク信号を計数するカウン
タ(実施例においてはカウンタ15が該当する)
と、前記比較器の出力信号が発生した時点の前記
カウンタの計数値を格納するメモリ手段(実施例
においてはRAM7が該当する)と、前記計数値
から誤差出力を算出する演算器(実施例において
は加算器19が該当する)と、前記誤差出力に基
づいて前記移動体に駆動電力を供給する駆動手段
(実施例においては電力増幅器25が該当する)
を具備したことを特徴とするもので、速度発電機
の出力周波数を高くすることなしに、より分解能
の高い制御、すなわち、実質的に速度発電機の出
力周波数を高くしたのと同等の制御を行なうこと
ができるという、きわめて大なる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係るサーボ装置の
ブロツクダイアグラム、第2図は電圧制御増幅器
の具体例を示す回路結線図、第3図はチヤンネル
セレクタの具体例を示す回路結線図、第4図は第
3図の回路動作を説明するための信号波形図、第
5図はプログラマブル電圧源の具体例を示す回路
結線図、第6図はRAMの構成例を示すメモリマ
ツプ、第7図はタイミングコントローラの動作を
説明するためのフローチヤート、第8図は第1図
の装置の動作を説明するための信号波形図、第9
図は本発明の別の実施例に係るサーボ装置のブロ
ツクダイアグラム、第10図は第9図の装置の動
作を説明するための信号波形図である。 1…モータ、2…速度発電機、5…チヤンネル
セレクタ、6…プログラマブル電圧源、7…
RAM、11…比較器、12…比較器、15…カ
ウンタ、19…加算器、25…電力増幅器、26
…タイミングコントローラ、28…A−D変換
器、30…タイミングコントローラ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 移動体の速度情報を有する交流信号の半周期
    の間に少なくとも2通りの出力電圧V1,V2を
    発生する電圧源と、前記電圧源の出力と前記交流
    信号の電位を比較して出力信号を発生する比較器
    と、前記比較器の出力によつて前記電圧源に出力
    電圧の切換信号を供給するセレクタと、基準クロ
    ツク信号を計数するカウンタと、前記比較器の出
    力信号が発生した時点の前記カウンタの計数値を
    格納するメモリ手段と、前記計数値から誤差出力
    を算出する演算器と、前記誤差出力に基づいて前
    記移動体に駆動電力を供給する駆動手段を具備し
    てなるサーボ装置。
JP59073367A 1984-04-12 1984-04-12 サ−ボ装置 Granted JPS60216777A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59073367A JPS60216777A (ja) 1984-04-12 1984-04-12 サ−ボ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59073367A JPS60216777A (ja) 1984-04-12 1984-04-12 サ−ボ装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3107215A Division JPH0814770B2 (ja) 1991-05-13 1991-05-13 サーボ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60216777A JPS60216777A (ja) 1985-10-30
JPH053232B2 true JPH053232B2 (ja) 1993-01-14

Family

ID=13516134

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP59073367A Granted JPS60216777A (ja) 1984-04-12 1984-04-12 サ−ボ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS60216777A (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62178183A (ja) * 1986-01-29 1987-08-05 Matsushita Electric Ind Co Ltd サ−ボ装置
JPS6460282A (en) * 1987-08-28 1989-03-07 Canon Kk Method of driving linear motor

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5733360A (en) * 1980-08-05 1982-02-23 Oki Electric Ind Co Ltd Detection of moving speed by pulse train
JPS5759171A (en) * 1980-09-27 1982-04-09 Toyota Motor Corp Detection of rotating speed of rotating member in vehicle
JPS586165A (ja) * 1981-07-03 1983-01-13 Fuji Photo Film Co Ltd 固体撮像装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5733360A (en) * 1980-08-05 1982-02-23 Oki Electric Ind Co Ltd Detection of moving speed by pulse train
JPS5759171A (en) * 1980-09-27 1982-04-09 Toyota Motor Corp Detection of rotating speed of rotating member in vehicle
JPS586165A (ja) * 1981-07-03 1983-01-13 Fuji Photo Film Co Ltd 固体撮像装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPS60216777A (ja) 1985-10-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6389373B1 (en) Resolver signal processing system
JPH05259907A (ja) A/d変換回路
KR860001999B1 (ko) 디지탈 이동 검출 장치
US4972186A (en) Resolver excitation circuit
JPH05955B2 (ja)
JP2003185472A (ja) アブソリュートエンコーダおよびその絶対値信号生成処理方法
JPH053232B2 (ja)
EP0572161B1 (en) AGC with non-linear gain for PLL circuits
US4792754A (en) Device for production of a tachometry signal of infinite resolution and without ripple from an inductive position sensor
JPH04227511A (ja) サーボ装置
JP5565807B2 (ja) フェルミチョッパー回転制御装置
RU2258297C2 (ru) Электропривод постоянного тока
JP3345559B2 (ja) 高分割エンコーダ装置
JPS6226517A (ja) サ−ボ装置
JPH0466288B2 (ja)
JPS6028785A (ja) 電動機の速度制御装置
JPH10281809A (ja) 位置検出装置とモータ制御装置
JP3314793B2 (ja) 位置決め制御装置
JPH07284300A (ja) 可変速駆動装置
JPH0384463A (ja) 速度検出回路
JPS6232809B2 (ja)
JPH07112152B2 (ja) 信号パタ−ン発生装置
SU1580556A1 (ru) Преобразователь угла поворота вала в код
SU1661926A1 (ru) Моментный вентильный электродвигатель с устройством дл его настройки
JPS6225303A (ja) サ−ボ装置