JPH05323063A - 保持固定システム - Google Patents

保持固定システム

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JPH05323063A
JPH05323063A JP4132863A JP13286392A JPH05323063A JP H05323063 A JPH05323063 A JP H05323063A JP 4132863 A JP4132863 A JP 4132863A JP 13286392 A JP13286392 A JP 13286392A JP H05323063 A JPH05323063 A JP H05323063A
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JP
Japan
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fixing
holding
unit
sensor
fixing means
Prior art date
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Pending
Application number
JP4132863A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihisa Itabashi
彰久 板橋
Hiroshi Takashima
洋志 高嶋
Hiroyasu Sumita
浩康 住田
Hiroyasu Tsukasaki
浩保 司城
Hiroshi Fukano
博司 深野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH05323063A publication Critical patent/JPH05323063A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明は、装置の駆動部の自動的固定解除,
人的な作業の簡略化や装置設置時の設置時間の短縮,固
定部材等のゴミの低減を計ることを目的とする。 【構成】 この発明は、任意の機能を作動させる作動入
力手段1と、装置内の駆動部を保持する固定手段2とを
有するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機,フアクシミ
リ,プリンタ,OCR等の装置において輸送や移動のた
めに駆動部を固定部材等による固定等の処理を行い、輸
送や移動のために固定され梱包された固定部材等を装置
セッティング時に取り除いて装置を稼動可能にならしめ
る保持固定システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から複写機,フアクシミリ,プリン
タ,OCR等の装置においては、輸送や移動のために各
種の可動部品を固定する固定技術が提案されている。例
えば、スキヤナを固定する固定技術の例をあげると、ス
キヤナのフレームとスキャナキャリッジ(走行体)に丸
穴をあけ、この丸穴に固定ピンが貫通してスキヤナを固
定する固定技術がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記固定技術は、あく
までも装置の設置作業前に各種振動や衝撃によりその装
置本来の持つ性能を発揮できなくなることを防止するた
めのものであり、セールスマンやサービスマンが装置を
設置した後にユーザが装置を移動させる時や、引越の
時、地震が発生した時などに対する配慮は全くされてい
なかった。
【0004】上記固定技術は、すべて装置の固定を目的
とする技術であり、装置を開梱する際には、装置を固定
するための部品をはずさなければならない。また、固定
部品が機械の奥の方にある場合には、装置のカバー等を
除去しなければならず、装置の機構部品を固定するより
も時間がかかったりしていた。通常、装置の開梱作業
は、客先で行う場合が多く、装置セッティングに時間が
かかり、お客に迷惑をかけ、効率的な作業とは言えな
い。
【0005】また、従来の固定技術は、固定部材として
各種の素材を使っており、不要な固定部材が装置の開梱
時に多量のゴミとなって出てくる。
【0006】装置設置後にオフィスのレイアウト変更,
引っ越し,移動等がある場合には、装置の開梱時に取り
外した固定部材の一部を再度組み付けなければ、装置の
移動・輸送時に生じる振動,衝撃により装置の破損を招
く恐れがあり、ユーザまたはサービスマンが必要な固定
部材を常に所持していなければならない。また、この様
な固定はユーザが行うことが不可能であり、ユーザはサ
ービスマンを呼んで装置の固定作業を依頼する事にな
る。
【0007】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たもので、装置の駆動部の固定解除を自動的に行うこと
ができ、人的な作業の簡略化や装置設置時の設置時間の
短縮,固定部材等のゴミの低減を計ることができるばか
りでなく、ユーザ自身での装置移動時の駆動部の固定が
可能でユーザがサービスマン等に依頼する作業の費用お
よび時間を節約でき、装置の固定の自動化により装置の
移動時等における装置の駆動部の精度狂いの発生を防止
することができて作業内容を簡略化できる保持固定シス
テムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、図1に示すように任意の機
能を作動させる作動入力手段1と、装置内の駆動部を保
持する固定手段2とを有するものであり、請求項2記載
の発明は、請求項1記載の保持固定システムにおいて、
前記固定手段が前記作動入力手段からの作動信号に基づ
き動作が制御されるものであり、請求項3記載の発明
は、図2に示すように装置内の駆動部を保持する固定手
段3と、この固定手段3を制御する制御手段4と、装置
に内蔵される各種センサ5からの信号により装置の動作
状態を判別する判別手段6とを有するものであり、請求
項4記載の発明は、請求項3記載の保持固定システムに
おいて、装置の状態を表示或いは音声により出力する出
力手段を有し、装置の通常動作中に前記判別手段により
装置の異常を検出した場合に前記出力手段により警告を
出力して前記固定手段を作動禁止とするものであり、請
求項5記載の発明は、請求項3記載の保持固定システム
において、装置の通常動作時には前記固定手段を作動禁
止として警告を出力するものであり、請求項6記載の発
明は、図3に示すように装置内の駆動部を保持する固定
手段7と、装置に加わった振動や衝撃の量を検知するセ
ンサ8と、このセンサ8からの検知信号に基づいて前記
固定手段7を制御する制御手段9とを有するものであ
り、請求項7記載の発明は、請求項6記載の保持固定シ
ステムにおいて、表示或いは音声により出力する出力手
段を有し、前記固定手段の作動時に装置の動作を禁止し
て前記出力手段で表示或いは音声により警告を行うもの
であり、請求項8記載の発明は、図4に示すように装置
内の駆動部を保持する固定手段10と、主電源の入切を
認識する認識手段11と、この認識手段11の認識結果
により前記固定手段10の制御を行う制御手段12とを
有するものであり、請求項9記載の発明は、図5に示す
ように装置内の駆動部を保持する固定手段13と、装置
の基準に対する傾斜量を検知するセンサ14と、このセ
ンサ14からの検知信号により前記固定手段13を制御
する制御手段15とを有するものであり、請求項10記
載の発明は、請求項9記載の保持固定システムにおい
て、表示或いは音声により出力する出力手段を有し、前
記固定手段の作動時に装置の動作を禁止して前記出力手
段で表示或いは音声により警告を行うものであり、請求
項11記載の発明は、図6に示すように装置内の駆動部
を保持する固定手段16と、この固定手段16を制御す
る制御手段17と、装置に加わった振動や衝撃の量を検
知するセンサ18と、このセンサ18からの検知信号を
モニタして前記振動や衝撃の量に基づいて前記制御手段
17へ信号を出力する振動衝撃信号出力手段19とを有
するものであり、請求項12記載の発明は、図7に示す
ように装置内の駆動部を保持する固定手段20と、この
固定手段20を制御する制御手段21と、装置の基準に
対する傾斜量を検知するセンサ22と、このセンサ22
からの検知信号をモニタして前記傾斜量に基づいて前記
制御手段21へ信号を出力する傾斜信号出力手段23と
を有するものであり、請求項13記載の発明は、図8に
示すように装置内の駆動部を保持する固定手段24と、
この固定手段24を制御しこの固定手段24の作動時に
はこの固定手段24の作動が解除されない限り装置の機
械的初期化を禁止する制御手段25とを有するものであ
り、請求項14記載の発明は、請求項13記載の保持固
定システムにおいて、表示或いは音声により出力する出
力手段を有し、装置の作動状態において前記固定手段の
作動後に所定の時間以上前記出力手段で表示或いは音声
により警告を行うものであり、請求項15記載の発明
は、図9に示すように装置内の駆動部を保持する固定手
段26と、この固定手段26を制御する制御手段27
と、前記固定手段26の状態を判別する判別手段28と
を有するものであり、請求項16記載の発明は、図10
に示すように装置内の駆動部を保持する固定手段29
と、この固定手段29を制御する制御手段30と、前記
固定手段29の状態を検知するセンサ31と、このセン
サ31からの検知信号により装置の状態を判別する判別
手段32とを有するものである。
【0009】
【作用】請求項1記載の発明では、作動入力手段1によ
り任意の機能が作動させられ、装置内の駆動部が固定手
段2により保持される。
【0010】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
保持固定システムにおいて、前記固定手段は作動入力手
段からの作動信号に基づき動作が制御される。
【0011】請求項3記載の発明では、装置内の駆動部
が固定手段3により保持され、この固定手段3が制御手
段4により制御される。判別手段6は装置に内蔵される
各種センサ5からの信号により装置の動作状態を判別す
る。
【0012】請求項4記載の発明では、請求項3記載の
保持固定システムにおいて、装置の状態が出力手段で表
示或いは音声により出力され、装置の通常動作中に前記
判別手段により装置の異常を検出した場合には出力手段
により警告が出力されて固定手段が作動禁止となる。
【0013】請求項5記載の発明では、請求項3記載の
保持固定システムにおいて、装置の通常動作時には固定
手段が作動禁止となって警告が出力される。
【0014】請求項6記載の発明では、装置内の駆動部
が固定手段7により保持され、装置に加わった振動や衝
撃の量がセンサ8により検知される。制御手段9はセン
サ8からの検知信号に基づいて固定手段7を制御する。
【0015】請求項7記載の発明では、請求項6記載の
保持固定システムにおいて、固定手段の作動時に装置の
動作が禁止されて出力手段で表示或いは音声により警告
が行われる。
【0016】請求項8記載の発明では、装置内の駆動部
が固定手段10により保持され、主電源の入切が認識手
段11により認識され、この認識手段11の認識結果に
より制御手段12が固定手段10の制御を行う。
【0017】請求項9記載の発明では、装置内の駆動部
が固定手段13により保持され、装置の基準に対する傾
斜量がセンサ14により検知される。このセンサ14か
らの検知信号により制御手段15が固定手段13を制御
する。
【0018】請求項10記載の発明では、請求項9記載
の保持固定システムにおいて、固定手段の作動時に装置
の動作が禁止されて出力手段で表示或いは音声により警
告が行われる。
【0019】請求項11記載の発明では、装置内の駆動
部が固定手段16により保持され、この固定手段16が
制御手段17により制御される。装置に加わった振動や
衝撃の量がセンサ18で検知され、振動衝撃信号出力手
段19がセンサ18からの検知信号をモニタして前記振
動や衝撃の量に基づいて制御手段17へ信号を出力す
る。
【0020】請求項12記載の発明では、装置内の駆動
部が固定手段20により保持され、この固定手段20が
制御手段21により制御される。装置の基準に対する傾
斜量がセンサ22により検知され、傾斜信号出力手段2
3がセンサ22からの検知信号をモニタして前記傾斜量
に基づいて制御手段21へ信号を出力する。
【0021】請求項13記載の発明では、装置内の駆動
部が固定手段24により保持される。制御手段25は固
定手段24を制御し、固定手段24の作動時には固定手
段24の作動が解除されない限り装置の機械的初期化を
禁止する。
【0022】請求項14記載の発明では、請求項13記
載の保持固定システムにおいて、装置の作動状態におい
て固定手段の作動後に所定の時間以上出力手段で表示或
いは音声により警告が行われる。
【0023】請求項15記載の発明では、装置内の駆動
部が固定手段26により保持され、この固定手段26が
制御手段27により制御される。判別手段28は固定手
段26の状態を判別する。
【0024】請求項16記載の発明では、装置内の駆動
部が固定手段29により保持され、この固定手段29が
制御手段30により制御される。固定手段29の状態が
センサ31により検知され、このセンサ31からの検知
信号により判別手段32が装置の状態を判別する。
【0025】
【実施例】本発明の実施例では、可能な限り装置の開梱
時に排出されるゴミとしての固定部材をへらし、固定部
材は、装置の一部として装置に組み付けられたままに
し、装置の耐用年数経過後の装置回収時に装置本体と同
じく処理、再利用が可能な様な形態にする。また、固定
部材は元々装置本体内にあるものであり、引っ越し,移
動時には、キー操作等で簡単に駆動部を固定できるよう
な構成になっている。よって、ユーザまたはサービスマ
ンが固定部材等を所持することが不要であり、ユーザが
自ら装置の固定を行う事が出来、サービスマンの作業費
等の余分な費用,時間を費やすことがない。
【0026】図11は本発明を適用した画像形成装置の
一例の概略を示す。この画像形成装置はデジタル複写機
の例であり、複写機本体41と,自動原稿送り装置(A
DF)42と,ステープラ付きのソータであるソータス
テープラ43とを有する。複写機本体41には後処理装
置としてソータステープラ43の代りに両面反転ユニッ
トなどを接続することができる。複写機本体41は、ス
キャナ部,書き込み部,感光体部、現像部並びに給紙部
などを備えている。
【0027】複写機本体41のスキャナ部おいては、光
源45及び反射鏡46と第1ミラー47とを装備してい
て原稿走査時にスキャナサーボモータにより駆動されて
一定の速度で移動する第1スキャナと、第2ミラー48
および第3ミラー49を装備していて原稿走査時にスキ
ャナサーボモータにより駆動されて第1スキャナの1/
2の速度で第1スキャナに追従して移動する第2スキャ
ナとを有する。この第1スキャナおよび第2スキャナに
より原稿台50上の図示しない原稿が光学的に走査さ
れ、光源45及び反射鏡46により原稿台50上の原稿
が照明されてその反射光像が第1ミラー47,第2ミラ
ー48,第3ミラー49,色フィルタ51およびレンズ
52を介して一次元固体撮像素子53上に結像されて光
電変換される。
【0028】光源45は蛍光灯やハロゲンランプ等を使
用できるが、波長が安定していて寿命が長いなどの理由
から蛍光灯が使用されている。この実施例では1本の光
源45に反射鏡46が取り付けられているが、2本以上
の光源を使用することもできる。また、一次元固体撮像
素子53が一定周波数のサンプリングクロックにより動
作するので、蛍光灯45はその周波数より高い周波数で
点灯して画像への悪影響がない。一次元固体撮像素子5
3はCCDが用いられ、このCCD53からの画像信号
は図示しないA/D変換器によりA/D変換されて画像
処理部を構成している画像処理基板54へ出力される。
画像処理基板54はA/D変換器からの画像信号に種々
の画像処理(2値化,多値化,階調処理,変倍処理,編
集処理など)を施して光点の集合に対応したデジタル信
号に変換し、書き込み部へ出力する。
【0029】この例では、スキャナ部でカラーの画像信
号を得るために原稿台50上の原稿からCCD53まで
の光路の途中に必要な色の光だけを透過する色フィルタ
51が出し入れ可能に配置されている。この色フィルタ
51は原稿台50上の原稿の走査に合わせて光路に出し
入れされ、これに対応して多重転写,両面複写などの機
能が働いて多種多様なコピーを作成するようになってい
る。また、原稿台50上の原稿からR(レッド),G
(グリーン),(ブルー)の3つの情報を同時に得るた
めにCCD53として3ラインCCD等を用いてカー原
稿の読み取りを行うようにしてもよい。
【0030】また、複写機本体41の書き込み部におい
ては、画像処理基板54からの画像処理後の画像信号が
書き込み部により感光体ドラム55へラスタ走査で光点
の集合の形で書き込まれる。この書き込み部において
は、図12,図13にも示すように半導体レーザ56が
図示しない回路で画像処理基板54からの画像処理後の
画像信号により変調されてこの画像信号に対応した強度
を有するレーザ光を出力し、このレーザ光はコリメート
レンズ57により平行な光束に変えられてアパーチャ部
材58のアパーチャにより一定形状の光束に整形され
る。この整形されたレーザ光は第1シリンダレンズ59
により副走査方向へ圧縮された形でポリゴンミラー60
に入射する。
【0031】ポリゴンミラー60は正確な多角形をして
おり、ポリゴンモータ61により一定の方向へ一定の速
度で回転駆動される。このポリゴンミラー60の回転速
度は感光体ドラム55の回転速度と,この書き込み部の
書き込み密度と,ポリゴンミラー60の面数により決定
される。第1シリンダレンズ59からのレーザ光はポリ
ゴンミラー60により主走査方向へ偏向され、fθレン
ズ63,64、ミラー65、防音ガラス62を介して感
光体ドラム55に入射する。fθレンズ63,64はポ
リゴンミラー60からの角速度一定の走査光を感光体ド
ラム55上を等速で走査するように変換して感光体ドラ
ム55上に最小光点となるように結像し、さらに、ポリ
ゴンミラー60の面倒れ補正も行う。
【0032】また、fθレンズ63,64を通過したレ
ーザ光は画像領域外で同期検知ミラー66により反射さ
れて同期検知入光部(同期検知板)67に導入され、光
ファイバー68により伝搬されて同期検知用センサによ
り検知される。この同期検知用センサからの信号は主走
査方向の頭出しの基準となる同期信号として用いられ、
この同期信号から一定時間後に画像処理基板54からの
画像処理後の画像信号が1ライン分出力されてこの画像
信号により半導体レーザ56が変調される。この動作が
繰り返されて1つの画像が感光体ドラム55に書き込ま
れる。
【0033】感光体ドラム55は周面に感光層が形成さ
れており、この感光層としては半導体レーザ56からの
波長780nmのレーザ光に対して感度がある有機感光
体,α−Si,Se−Teなどがあるが、この例では有
機感光体を使用している。一般に感光体ドラムへレーザ
光により書き込みを行う場合は、感光体ドラム上の画像
部に光を当てるネガ/ポジプロセスと、感光体ドラム上
の地肌部に光を当てるポジ/ポジプロセスとがあり、こ
の例ではネガ/ポジプロセスを採用している。帯電チャ
ージャ69は感光体ドラム55側にグリッドを有するス
コロトロン方式のものであり、感光体ドラム55の表面
を均一に負に帯電する。感光体ドラム55はモータによ
り回転駆動されて帯電チャージャ69により均一に帯電
された後に書き込み部のミラー65からのレーザ光が照
射されて静電潜像が形成される。この場合、感光体ドラ
ム55は例えば、地肌部が−750V〜−800V、画
像部が−500V程度になる。
【0034】主現像器70,副現像器71は−500V
〜−600Vの現像バイアス電圧が現像ローラに印加さ
れ、感光体ドラム55上の静電潜像が主現像器70,副
現像器71のいずれかにより負帯電のトナーで現像され
て顕像となる。主現像器70は黒トナーとキャリアから
なる現像剤を現像ローラにより感光体ドラム55へ供給
し、トナー補給器72から黒トナーが補給される。副現
像器71はカラートナーとキャリアからなる現像剤を現
像ローラにより感光体ドラム55へ供給し、トナー補給
器73からカラートナーが補給される。主現像器70,
副現像器71は感光体ドラム55上の静電潜像を現像す
る現像位置へ選択的に駆動され、通常は現像位置より退
避している。主現像器70,副現像器71の各現像動作
がスキャナ部における色フィルタ51の切り替えによる
原稿の読み取り色情報の選択や転写紙搬送系の多重転
写、両面複写機能と組み合わされて多機能なカラー複
写,カラー編集が実現される。感光体ドラム55上の静
電潜像に対する3色以上の現像を行う場合は感光体ドラ
ム55の周囲に3つ以上の現像器を配置する方式、3つ
以上の現像器を回転させて切り換えて現像位置へ移動さ
せるレボルバー方式などを採用すればよい。
【0035】一方、複数の給紙カセット74,75,7
6はいずれか1つが選択され、操作部のスタートボタン
が押されると、その選択された給紙カセットから給紙コ
ロ77,78,79のいずれかにより転写紙を給紙す
る。この給紙は転写紙の先端がレジストローラ80に達
して紙先端検知センサで検知されるまで行われ、レジス
トローラ80はそのとき停止している。レジストローラ
80は感光体ドラム55上の顕像に先端を合わせて回転
を開始して転写紙を感光体ドラム55の周面へ送出す
る。この転写紙は転写チャージャ82により正のチャー
ジがかけられて感光体ドラム55上の顕像が転写され、
分離チャージャ83により交流除電されて分離爪84に
より感光体ドラム55から分離される。そして、転写紙
は搬送装置85により搬送され、定着ローラ87a及び
加圧ローラ87bを有する定着装置により顕像が定着さ
れる。
【0036】感光体ドラム55は残留トナーがクリーニ
ングブレード88を有するクリーニング装置により除去
されて付属のタンク89、残留電位が除電ランプにより
消去されて再使用可能となる。フォトセンサ90は発光
素子と受光素子からなっていて主現像器70と転写チャ
ージャ82との間に配置され、感光体ドラム55の表面
の反射濃度を光学的に検知する。上記書き込み部は所定
のタイミングで一定のパターン(例えば真黒もしくは網
点のパターン)を感光体ドラム55に書き込んでパター
ンの静電潜像を形成し、このパターンの静電潜像が主現
像器70もしくは副現像器71により現像されてパター
ンの顕像となる。このパターンの顕像に対するフォトセ
ンサ90の出力信号と感光体ドラム55の地肌部に対す
るフォトセンサ90の出力信号との比から画像濃度(主
現像器70もしくは副現像器71の現像能力)が判断さ
れ、その結果によりトナー補給器72もしくはトナー補
給器73からトナーが主現像器70もしくは副現像器7
1に補給されて主現像器70もしくは副現像器71の現
像能力が一定に制御される。また、トナー補給後も画像
濃度が上がらない場合にはトナー補給器72もしくはト
ナー補給器73のトナー残量不足として検知される。
【0037】また、定着装置からの転写紙は、通常の複
写時には切換爪91によりソータステープラ43側へ導
かれ、ソータステープラ43へコピーとして排出され
る。多重複写時には、定着装置からの転写紙は切換爪9
1,92,93により下側へ導かれ、再給紙ループ94
を通過してレジストローラ80へ再給紙されて再び顕像
の転写及び定着が同様に行われる。両面複写時は、複写
機本体41のみで両面複写を行う場合と,両面複写ユニ
ットを使用して両面複写を行う場合とがあるが、複写機
本体41のみで両面複写を行う場合には、定着装置から
の転写紙は切換爪91,92,93によりトレイ95へ
導かれた後にローラ96の反転により逆方向へ送られて
切換爪93により再給紙ループ94へ送られることによ
って表裏が反転され、レジストローラ80へ再給紙され
て裏面に顕像の転写及び定着が同様に行われる。
【0038】自動原稿送り装置42は原稿を1枚づつ複
写機本体41の原稿台50へ給紙し、複写後に排出す
る。原稿は原稿給紙台97上に積層され、サイドガイド
により幅方向が揃えられる。原稿給紙台97上の原稿は
呼び出しローラ98により1枚づつ給紙されて互いに圧
接するプルアウトローラ99,100およびプルアウト
ローラ101に巻掛けられた分離ベルト102により重
送が防止され、1枚宛ガイド板103に沿って送られて
ベルト搬送装置104により複写機本体14の原稿台5
0上を所定の露光位置まで送られて停止する。ベルト搬
送装置104は駆動ローラ105および従動ローラ10
6に巻掛けられ、固定ローラ107により原稿の挿入位
置が設定されて加圧ローラにより原稿を原稿台50上に
圧接させるベルト108を有する。原稿台50上の原稿
は設定枚数分の複写が終了すると、ベルト搬送装置10
4により排出されて排紙トレイへ送られる。
【0039】複写機本体41のみで両面複写を行う場合
には1枚毎に両面複写を行うことになるが、両面複写ユ
ニットを使用して両面複写を行う場合には複数枚の原稿
についてまとめて片面づつ複写することができる。両面
複写ユニットを使用して両面複写を行う場合には複写機
本体41にソータステープラ43の代りに両面複写ユニ
ットが接続される。定着装置からの転写紙は切換爪9
1,92により両面複写ユニットへ導かれ、両面複写ユ
ニットにおいて排紙ローラによりトレイへ排出されて集
積される。その際に、転写紙は送りローラ,側面揃えガ
イドにより縦,横が揃えられる。トレイ上に集積された
転写紙は再給紙コロにより裏面複写時に再給紙されて複
写機本体41へ送られ、切換爪92,93により再給紙
ループ94へ送られてレジストローラ80へ再給紙され
た後に裏面に顕像の転写及び定着が同様に行われる。
【0040】また、ソータステープラ43においては、
複写機本体41から排出されたコピーを受け入れる部分
には入口ガイド板109,110および切換爪111が
設けられている。コピーをプルーフトレイ119へ排出
する場合には複写機本体41から排出されたコピーは入
口ガイド板110で案内されて切換爪111により上側
へ送られ、入口ガイド板109、ガイド板112,11
3、搬送コロ114、従動コロ115、排出コロ11
6、従動コロ117からなる上搬送部118により搬送
されてプルーフトレイ119へ排出される。
【0041】また、コピーを複数のビン120へ選択的
に排出する場合には複写機本体41から排出されたコピ
ーは入口ガイド板110で案内されて切換爪111によ
り下側へ送られ、下搬送部ガイド板121,122およ
び下搬送部コロ123,124,125、従動コロ12
6,127,,128からなる下搬送部により搬送され
る。さらに、このコピーは斜向部ガイド板130,13
1、斜向部コロ132,133、従動コロ134,13
5からなる斜向部により搬送され、複数のビン120の
各入口付近に設けられている偏向部の排出コロ136お
よび従動コロ137により搬送されて偏向部の偏向爪1
38により複数のビン120へ選択的に排出される。上
搬送部118の駆動ローラ114,116はプルーフモ
ータ139により駆動され、斜向部の駆動ローラ13
2,133および偏向部の排出コロ136はドライブモ
ータ140により駆動される。
【0042】図14および図15は複写機本体41の制
御装置を示す。複写機本体41の制御装置はシーケンス
関係の制御を行うCPU141とオペレーション関係の
制御を行うCPU142とを有し、この2つのCPU1
41,142はシリアルインターフェース(RS232
C)によって接続されて互いに信号の授受を行う。シー
ケンス関係の制御を行うCPU141はプログラムおよ
び固定データが格納されているROM143、RAM・
入出力ポート(I/O)・タイマ144、I/O14
5、シリアル・コミュニケーション・インターフェース
(SCI)146、D/A変換器147、タイマ・カウ
ンタ148〜150、アナログ入力回路151などが接
続されている。また、CPU141はキーカードユニッ
ト152が接続される。
【0043】CPU141は紙の搬送タイミングおよび
作像に関する条件設定および出力を行っており、RAM
・I/O・タイマ144にはセンサ類153が接続され
ている。このセンサ類153は給紙カセット74,7
5,76内の転写紙のサイズおよび向きを検知する紙サ
イズセンサや、上記紙先端検知センサ、コピーの排出を
検出する排紙センサなどの転写紙搬送に関するセンサ、
定着装置のオイルエンドや現像器70,71のトナーエ
ンドなどサプライの有無を検知するセンサ、複写機本体
41のドアオープン,ヒューズ断など機械の異常を検知
するセンサ等のセンサ、ディップスイッチなどを有し、
さらにこの複写機の構成部品(可動部等)が固定・梱包
状態にあるか否かをそれぞれ検知する複数の梱包・固定
検知センサ、この複写機に加わった振動・衝撃量を検知
する振動・衝撃量センサ、この複写機の基準に対する傾
斜量を検知する傾きセンサなどを有する。CPU141
はセンサ類153からの信号をRAM・I/O・タイマ
144を介して取り込む。
【0044】フォトセンサ90からの検知信号や、定着
装置の温度を検出するための温度センサからの検知信
号、書き込み部における半導体レーザ56のモニタ信
号、半導体レーザ56の基準電圧、各種高圧電源からの
出力値のフィードバック値などのアナログ信号をアナロ
グ入力回路151から取り込むと共に、キーカードユニ
ット152と信号の授受を行う。CPU141は定着装
置の温度センサからの検知信号により定着装置の温度が
一定になるように定着装置のヒータをオン/オフ制御
(もしくは位相制御)し、感光体ドラム55上のパター
ンの顕像や地肌部に対するフォトセンサ90からの検知
信号によりトナー補給器72,73のトナー補給クラッ
チをオン/オフ制御して現像器70,71内の現像剤の
トナー濃度を制御すると共に、そのトナー濃度からトナ
ー補給器72,73のトナーエンドを検知する。
【0045】また、両面複写ユニットはI/Oを介して
CPU141に接続されており、CPU141は両面複
写ユニットにおける転写紙の有無を検知する紙有無検知
センサ、側面揃えガイドがホームポジションにいること
を検知するホームポジションセンサ、転写紙搬送に関す
るセンサなどからの信号をI/Oを介して取り込んで両
面複写ユニットにおける側面揃えガイドを駆動するモー
タ、再給紙コロを駆動する給紙クラッチ、転写紙の搬送
経路を偏向するためのソレノイドをI/Oを介して制御
する。
【0046】この例は複写機の各部をドライバ154に
より駆動するが、これらのドライバ154は給紙コロ7
7,78,79を回転させる給紙クラッチ、レジストロ
ーラ80を回転させるレジストクラッチ、カウンタ、モ
ータ、トナー補給器72,73を動作させるトナー補給
ソレノイド、パワーリレー、定着装置のヒータなどがあ
る。CPU141は定着装置のヒータを位相制御し、商
用電源の出力のゼロクロスに基づいて定着装置のヒータ
の位相制御角を定着装置の温度を検出するための温度セ
ンサからの検知信号により定着装置の温度に応じて変化
させることで定着装置の温度を一定に制御する。メイン
CPU142は商用電源の出力のゼロクロスを常に検出
しており、そのゼロクロス信号の欠落により複写機の電
源が切られたことを認識してSCI157を介して無停
電電源158の起動等を行っている。
【0047】高圧電源はCPU141にI/Oを介して
接続され、帯電チャージャ69,転写チャージャ82,
分離チャージャ83および現像器70,71の現像バイ
アス電極(現像ローラ)へCPU141からのPWM信
号によって得られたデューティ比だけそれぞれ所定の高
圧電圧を印加する。このPWM制御では高圧電源から帯
電チャージャ69,転写チャージャ82,分離チャージ
ャ83および現像器70,71の現像バイアス電極(現
像ローラ)への出力値がA/D変換器によりA/D変換
されてCPU141にフィードバックされ、CPU14
1はそのフィードバックが目標値と等しくなるように帯
電チャージャ69,転写チャージャ82,分離チャージ
ャ83および現像器70,71の現像バイアス電極(現
像ローラ)へのPWM信号を変化する。CPU141は
I/O145を介してドライバ154を制御する。
【0048】また、CPU141はSCI146を介し
てソータステープラ43を制御する。また、上記スキャ
ナ部及び書き込み部155は画像処理基板54を含む画
像制御回路156と接続され、CPU141がD/A変
換器147を介して接続されている。CPU141は書
き込み部の半導体レーザ56の出力パワーを一定に調整
するために、アナログ入力回路151により入力される
半導体レーザ56からのモニタ信号が半導体レーザ56
の点灯時に予め設定された基準電圧(半導体レーザ56
の出力パワーが3mWとなるような値に設定されてい
る)に一致するようにD/A変換器147を介して書き
込み部内の半導体レーザ56の出力パワーを制御する。
また、書き込み部は画像制御回路156により半導体レ
ーザ56が画像データで変調されて画像データに応じた
強度のレーザ光を出力し、画像データを感光体ドラム5
5に書き込む。
【0049】また、オペレーション関係の制御を行うメ
インCPU142は複数のSCI157,159〜16
2,カレンダーIC163,ROM164,RAM16
5,画像処理ユニット166,ゲートアレイ167に接
続され、SCI159〜162は操作部168,エディ
ター169,スキャナ制御回路170,アプリケーショ
ンユニット(ファクシミリ,プリンタ等)171が接続
されている。また、ページメモリ172がスキャナ制御
装置170および画像処理ユニット166,ゲートアレ
イ167に接続され、ゲートアレイ167が画像制御回
路156と接続されている。
【0050】操作部168は操作者が入力を行うキーや
複写機の状態を表示する表示器を有し、キー入力情報を
SCI159を介してメインCPU142へシリアル通
信により送る。メインCPU142はそのキー入力情報
により操作部168の表示器の点灯,消灯,点滅を行う
べきかどうかを判断し、出力信号をSCI159を介し
て操作部168へシリアル通信により送る。操作部16
8はその出力信号により表示器の点灯,消灯,点滅を行
う。また、メインCPU142は機械の動作条件を決定
して複写動作開始時にシーケンス制御を行っているCP
U141へ操作部168からのキー入力情報を伝える。
【0051】操作部168は図26に示すような液晶表
示部(LCD)173とタッチスイッチとを有する表示
ユニットがあり、LCD173がメインCPU142に
より制御される。LCD173はグラフィック,キャラ
クタを表示できるものであり、表示ユニットは図24,
図25に示すようにANK,漢字の第2水準コードが内
蔵されているキャラクタ・ジェネレータ(CG)174
およびタッチスイッチの制御を行うタッチスイッチコン
トローラ(TSC)175を有する。
【0052】タッチスイッチはX,Yの格子で分けられ
ており、オペレータが使用するスイッチのサイズはTS
C175により1つのスィッチに対する格子の数を決め
ることで自由に設定できる。また、LCD173とタッ
チスイッチとは2層構造になっており、タッチスイッチ
のキーサイズとLCD173の表示するキーの枠とが対
応するようになっている。操作部168の表示ユニット
はCPU176,ROM177,RAM178,DPR
AM179,LCDコントローラ(LCDC)180,
SCI181を有し、システムバス237や外部インタ
ーフェース182と接続されている。
【0053】また、操作部168は図26に示すように
固定キーとしてコピー枚数等を設定する10キー18
3,複写動作を開始させるためのスタートキー184,
ユーザが設定を行うためのファンクションキー185,
186,187などを有し、また、固定表示部としてコ
ピー枚数表示器188,セット枚数表示器189などの
表示器を有する。固定表示部以外での表示はLCD17
3により行われる。ファンクションキー185,18
6,187にはユーザが設定するモードを割り当ててあ
り、例えばファンクションキー185にソートモード、
ファンクションキー186にステープルモード、ファン
クションキー187に両面複写モードが割り振られる。
LCD173は透明なタッチスイッチの下側に設けら
れ、ユーザはタッチスイッチにおけるLCD173の表
示しているオブジェト部分を押下すればタッチスイッチ
を押下してモードを選択することができる。
【0054】操作部168はオペレータのキー操作入力
だけでなくサービスマンの装置セッティング(複写機セ
ッティング)にも使用される。装置セッティング時には
各種ユーザ仕様に複写機を合わせるために装置に予めプ
ログラムされているモードをセットする。このモードは
サービスマンプログラムモード(SPモード)と呼ぶ。
SPモードではユーザがファクシミリ優先にするのか、
コピー優先にするのか、複写動作時コピー枚数のカウン
トをコピーカウント(アップカウント)にするのか、ま
だコピーしなければならない枚数のカウントにするの
か、キー操作時のビープ音は有りにするのか又は無しに
するのか等のセッティングを行うことができる。
【0055】これらの装置セッティング内容は操作部1
68からシリアル通信によりメインCPU142に伝え
られ、メインCPU142が電池でバックアップされて
いるRAMに記憶させる。メインCPU142は電源投
入時にそのRAMに記憶された内容に従ってモードをセ
ットする。SPモードでは複写機の開梱作業,梱包作業
のメニューを選択できる。サービスマン,セールスマン
は開梱作業,梱包作業のメニューを操作部168で選択
することによって複写機の開梱作業,梱包作業の手順が
操作部168のLCD173にガイダンス表示されるこ
とにより、その表示に従って複写機の開梱作業,梱包作
業を行う。また、ユーザが複写機移動のために簡易的に
複写機の可動部等の機構部品を固定する場合もSPモー
ドで複写機の開梱作業,梱包作業のメニューを選択する
ことが可能となっている。
【0056】このように複写機の開梱作業,梱包作業を
流れ作業的に行うには、現在複写機の機構部品がどのよ
うな状態にあるかを複写機自体で判断する必要がある。
すなわち、複写機が開梱作業にあるのに再度開梱作業を
したり梱包状態にあるにもかかわらず複写動作等の動作
状態にしたりする等の不具合が生じないようにしなけれ
ばならない。このような不具合をなくすために以下のよ
うな情報を複写機自体で管理できるようにしてある。す
なわち、複写機の梱包完了情報,簡易固定情報,開梱情
報等はサービスマンによって操作部168から入力する
モードがトリガーになってセットやリセットがなされ
る。
【0057】また、複写機の梱包完了情報は複写機の製
造ラインの最終段階で複写機の製造業者によってセット
され、複写機が梱包状態にあることを示す。複写機の簡
易固定情報はユーザ先で複写機の移動等を行う場合に簡
易固定モードが実行されてそれが完了したタイミングで
セットされる。複写機の開梱情報は製造工程で梱包され
た複写機が開梱されたり、ユーザ先で簡易固定が解除さ
れたりした時にセットされる。また、複写機の開梱手順
が終了した段階で他の情報はリセットされる。つまり、
複写機が使用可能な状態にある場合は開梱情報のみがセ
ットされている。複写機の開梱中は電池でバックアップ
されているRAM内の梱包中情報も各モードによってセ
ットされる。なお、各情報は複写機の各機構部品毎にあ
る場合と、複写機全体で全て兼用する場合とがある。複
写機の各機構部品毎にある情報は例えばスキャナ部の光
学系可動部に対する情報ビット、レンズに対する情報ビ
ット、給紙関係に関する情報ビット等に分割される。
【0058】また、簡易固定情報と梱包完了情報は同じ
複写機で使用できない状態があるので、1つのビットで
代表してセットされる場合もある。さらに、情報ビット
はサービスマン等によって操作部168から入力される
場合と、サービスマン等によって操作部168からある
動作(開梱動作,梱包動作)を指示することによりRO
Mに記述されているプログラムにより自動的にセットさ
れる場合とがある。図16,図17に示すように情報ビ
ットは梱包完了情報,簡易固定情報,開梱完了情報を含
む状態情報や、梱包中情報,開梱中情報を含む動作情報
がある。また、操作部168には音声出力装置が組み込
まれ、ROM177上に音声サンプリングされたデータ
が記憶されていてモードに応じてROM177のデータ
により音声出力装置から音声が出力されるようになって
いる。
【0059】スキャナ制御回路170はスキャナ部にお
けるスキャナサーボモータの駆動制御及び画像処理,画
像読み取りに関する情報をSCI161を介してCPU
142との間でシリアル送信すると共にADF42とC
PU142との間のインターフェース処理をSCI16
1を介して行ってスキャナ部の制御を行う。
【0060】アプリケーションユニット171はファク
シミリ,プリンタ等の外部機器とCPU142との間の
インターフェースであり、予め設定されている情報内容
をSCI162を介して外部機器,CPU142とやり
取りする。エディタ169は編集機能を入力するユニッ
トであり、操作者の入力した画像編集データ(マスキン
グ,トリミング,イメージシフト等)をSCI160を
介してCPU142にシリアル送信する。カレンダーI
C163は日付と時間を記憶しており、CPU142は
カレンダーIC163を随時呼び出して操作部168の
表示器への現在時刻の表示や複写機のオン/オフ時間を
設定することにより複写機の電源のオン/オフをタイマ
制御することが可能である。
【0061】ゲートアレイ167はCPU142からの
セレクト信号により次の3方向に画像データ(DATA
0〜DATA7)と同期信号とを出力する。まず、ゲー
トアレイ167は、スキャナ制御回路170から画像制
御回路156へ画像データを出力するが、この場合スキ
ャナ部のCCD53からページメモリ172を介して8
bitのデータ(ただし4bit,1bitにもでき
る)で連送されてくる画像信号を書き込み部よりの同期
信号PMSYNCに同期して画像制御回路156へ出力
する。
【0062】また、ゲートアレイ167は、CPU14
2からのセレクト信号によりスキャナ部のCCD53か
らページメモリ172を介して8bitのデータ(ただ
し4bit,1bitにもできる)で連送されてくる画
像信号をアプリケーションユニット171へパラレルに
出力する。アプリケーションユニット171はそのゲー
トアレイ167からの画像信号を外部に接続されている
プリンタ等の出力装置に出力する。
【0063】さらに、ゲートアレイ167は、CPU1
42からのセレクト信号によりアプリケーションユニッ
ト171からの画像信号を画像制御回路156に出力す
るが、この場合アプリケーションユニット171が外部
に接続されているファクシミリ部等の入力装置からの8
bitのデータ(ただし4bit,1bitにもでき
る)で連送されてくる画像信号を書き込み部からの同期
信号PMSYNCに同期して画像制御回路156へ出力
する。ゲートアレイ167は外部からの画像信号が1ビ
ット,4ビットのデータである場合には8ビットのデー
タに変換する処理を行う。
【0064】図54および図55はこの複写機の回路構
成を示す。メイン制御板316はメインCPU142を
含むもので、スキャナ制御回路170、操作部168、
DC電源317、ドライブ板318,319、PWM制
御板320に接続される。DC電源317は一般商用電
源に接続され、一般商用電源からの入力電力を直流電力
に変換して本複写機の各部に供給する。ドライブ板31
8はメイン制御板316により制御され、感光体ドラム
55等を回転させるためのメインモータ321を駆動す
る。ドライブ板319はメイン制御板316により制御
され、ポリゴンミラー60を回転させるためのポリゴン
モータ322を駆動する。LD制御板323はメイン制
御板316からPWM制御板320を介して入力される
信号により半導体レーザ56を制御する。ACドライブ
板324は定着装置における温度ヒューズを介して定着
ヒータ325を駆動する。
【0065】スキャナ制御回路170は蛍光灯45のヒ
ータ326を蛍光灯45のサーミスタからの温度検知信
号に応じて制御し、APSソレノイド327,ADFソ
レノイド328を制御する。また、メモリユニット32
9はIPU195からの画像データを直接にスキャナ制
御回路174ヘ送り、又は外部記憶装置330に一旦記
憶してから所定のタイミングでスキャナ制御回路174
ヘ送る。さらにADF制御板331はスキャナ制御回路
174を介してメイン制御板316に接続され、ADF
42におけるセンサ332,リフトアップスイッチおよ
び厚/薄切換スイッチ333からの信号を取り込み、A
DF42におけるモータソレノイド334,搬送モータ
および排紙モータ335,表示部336を制御する。
【0066】また、メイン制御板316は両面制御板3
37,ソータ制御板338を制御する。両面制御板33
7は両面複写ユニットにおける排紙センサ,放出セン
サ,トレイ転写紙端ケンチセンサ,ジョガーHP検知セ
ンサ等のセンサ339からの信号を取り込み、両面複写
ユニットにおけるトレイソレノイド,コロソレノイド,
切換爪ソレノイド340、給紙ソレノイドおよび搬送ク
ラッチ341、ジョガーモータ342を制御する。ソー
タ制御板338はソータステープラ43における入口セ
ンサ,ビンセンサ,出口センサ,パルスジェネレータ3
43からの信号を取り込み、ソータステープラ43にお
けるドライブモータ139,140およびソレノイド3
44を制御する。
【0067】また、メイン制御板316は梱包・固定検
知センサ,衝撃検知センサ,傾きセンサ345、人体検
出センサ346、定着センサ,温度センサ,レジストセ
ンサ,第2レジスト前センサ347、定着サーミスタ3
48からの信号を取り込み、高圧電源349、APLフ
ァンおよび排気ファン350、トータルカウンタおよび
キーカウンタ351、給紙制御板352を制御する。梱
包・固定検出センサは複写機における所定の各駆動部が
固定されているか否か、梱包されているか否かをそれぞ
れ検出するセンサである。給紙制御板352は給紙装置
における各種センサ353からの信号を取り込み、給紙
装置におけるソレノイド354やクラッチ355、吸気
ファン356、搬送ファン357を制御する。
【0068】図19は上記スキャナ部の回路構成を示す
ブロック図である。原稿台50上の原稿190が光源4
5および反射鏡46により照明されてその反射光がCC
D53に結像され、CCD53からのアナログ画像信号
がイメージプロセッサ(IPP)191において信号処
理回路192により増幅されて光量補正される。
【0069】この信号処理回路192の出力信号はA/
D変換器193によりデジタル多値信号に変換され、シ
ェーディング補正回路194によりシェーディング補正
されてイメージプロセスユニット(IPU)195に印
加される。
【0070】図22はIPU195の構成を示すもの
で、シェーディング補正回路194からの画像信号はM
TF補正回路196により高域が強調され、変倍回路1
97により電気的に変倍されてγ補正回路198により
入出力特性が機械の特性に合わせて最適になるように補
正される。γ補正回路198からの画像信号は4bit
化回路199により4bitの画像信号に変換され、2
値化回路200により予め設定された固定しきい値と比
較されて2値化されて1ビットのデータとなる。また、
ディザ回路201はγ補正回路198からの画像信号よ
り1bitのデータで面積階調を作り出し、図23に示
すような8bitのデータ,4bitのデータ,1bi
tのデータという3タイプのデータがγ補正回路19
8,4bit化回路199,2値化回路200およびデ
ィザ回路201から得られる。これらのデータはデータ
深さ切換機構を構成するスイッチ202,203により
いずれか1つが選択され、画像信号DATA0〜DAT
A7として出力される。
【0071】図19に示すようにスキャナ制御回路17
0はCPU142からの指示に従って蛍光灯安定器(ラ
ンプ制御回路)204を介して蛍光灯45のオン/オフ
及び光量を制御すると共に、タイミング制御回路20
5,IPU1195内の変倍回路197,スキャナサー
ボモータ206を制御する。スキャナサーボモータ20
6の駆動軸にはロータリエンコーダ207が連結されて
いてスキャナサーボモータ206の回転検出信号をスキ
ャナ制御回路170に出力し、位置センサ208は第1
スキャナおよび第2スキャナからなる副走査駆動機構が
基準位置にいることを検知してその検知信号をスキャナ
制御回路170に出力する。変倍回路197はスキャナ
制御回路170によって設定された主走査側の倍率デー
タに従って画像信号の変倍を行う。
【0072】タイミング制御回路205はスキャナ制御
回路170からの指示に従って各信号を出力する。即
ち、タイミング制御回路205は原稿の読み取り時にC
CD53に対して1ライン分の画像信号をホトエレメン
トからシフトレジスタへ転送させるための転送信号と、
シフトレジスタ内の画像信号を1bitづつ出力させる
ためのシフトクロックパルスとを与え、ゲートアレイ1
67へ画素同期クロックパルスCLK,主走査同期パル
スLSYNC,主走査有効期間信号LGATEなどを出
力する。
【0073】画素同期クロックパルスCLKはCCD5
3に与えられるシフトクロックパルスとほぼ同一の信号
であり、主走査同期パルスLSYNCは書き込み部の同
期検知用センサからの主走査同期信号PMSYNCとほ
ぼ同一の信号であるが、画素同期クロックパルスCLK
に同期して出力される。主走査有効期間信号LGATE
は画像信号DATA0〜DATA7が有効なデータであ
るとみなされるタイミングで高レベルになる。この例で
はCCD53は1ライン当り4800bitの有効デー
タを出力する。
【0074】スキャナ制御回路170はCPU142か
ら原稿読み取り開始の指示を受けると、蛍光灯45を点
灯させてスキャナサーボモータ206の駆動を開始し、
タイミング制御回路205を制御してCCD53に原稿
190の読み取りを開始させる。また、スキャナ制御回
路170は副走査有効期間信号FGATEを高レベルに
セットし、原稿を副走査方向へ最大読み取り長さ(この
例ではA4サイズの長さ)を走査するに要する時間が経
過した時に副走査有効期間信号FGATEを低レベルに
する。
【0075】図18はタイミング制御回路205および
スキャナ制御回路170の構成を示す。スキャナ制御回
路170は制御手段を構成するマイクロコンピュータ2
09を有し、このマイクロコンピュータ209は例えば
μPD7811Gが用いられる。マイクロコンピュータ
209は計測手段を構成するプログラマブルインターバ
ルタイマ(μPD8253C)210が接続され、か
つ、バッファ211,212、ゲート回路217,21
8並びにトランジスタ213〜216を有する駆動回路
を介して直流モータ206に接続される。直流モータ2
06はトランジスタ213,214がオンしてトランジ
スタ215,216がオフした時に時計方向に回転する
電流が供給され、トランジスタ215,216がオンし
てトランジスタ213,214がオフした時に反時計方
向に回転する電流が供給される。スキャナ部の第1スキ
ャナおよび第2スキャナからなる可動光学系は直流モー
タ206が時計方向へ回転する時に往動し、直流モータ
206が反時計方向へ回転する時に復動する。
【0076】直流モータ206に直結されているパルス
発生手段を構成するロータリーエンコーダ207は直流
モータ206の回転量および回転方向に応じて位相の異
なる2つのパルス信号を発生する。この2つのパルス信
号はA相エンコーダパルスENCAとB相エンコーダパ
ルスENCBであり、A相エンコーダパルスENCAは
バッファ219を介してマイクロコンピュータ209の
カウンタインプット端子に入力される。マイクロコンピ
ュータ209はそのA相エンコーダパルスENCAのパ
ルス間隔を内部のカウンタ(発振器220の発振周波数
×1/12でカウント)により計測する。また、マイク
ロコンピュータ209はカウンタインプット端子への入
力信号が割込み入力となっていて割込み処理を行い、そ
の割込みプログラムの処理中にA相エンコーダパルスE
NCAの間隔の測定データをカウンタから読み取ってこ
のデータに基づいて直流モータ206の回転数(スキャ
ナの速度)の算出、その回転数と目標回転数(目標速
度)との誤差の算出、この誤差に基づく比例・積分制御
演算による直流モータ206の制御量(PWM幅制御の
オン時間)の算出および出力(その算出データのプログ
ラマブルインターバルタイマ210へのセット)を行
う。
【0077】また、フリップフロップ221はロータリ
ーエンコーダ207からバッファ219を介して入力さ
れるA相エンコーダパルスENCAにより、ロータリー
エンコーダ207からバッファ222を介して入力され
るB相エンコーダパルスENCBをラッチし、マイクロ
コンピュータ209はフリップフロップ221の出力信
号により直流モータ206の回転方向を判定する。プロ
グラマブルインターバルタイマ210は発振器223か
らのクロックにより動作する。
【0078】マイクロコンピュータ209は直流モータ
206の制御をPWM制御にて行う。即ち、マイクロコ
ンピュータ209はプログラマブルインターバルタイマ
210におけるカウンタ0にPWM周期のデータをロー
ドし、このカウンタ0からPWM周期の方形波がプログ
ラマブルインターバルタイマ210におけるカウンタ1
のゲート入力となっている。このカウンタ1はPWM信
号のオン時間データがマイクロコンピュータ209によ
りロードされ、PWM信号オン時間の方形波をゲート回
路217,218へゲート信号として出力する。ゲート
回路217,218はそのゲート信号によりバッファ2
11,212からトランジスタ214,216への出力
信号をオン/オフさせ、直流モータ206のPWM制御
が行われる。ホームポジション(HP)センサ225は
可動光学系を所定の停止位置(ホームポジション)で検
知し、ラインエッジ(LE)センサ224は第1スキャ
ナを原稿台50上の原稿の先端位置で検知し、その検知
信号は原稿の先端を露光するタイミングで低レベルにな
る。これらのセンサ224,225からの検知信号はマ
イクロコンピュータ209に入力される。センサ22
4,225は全ての機械に設ける必要はなく、可動光学
系のホームポジションから原稿先端位置までの距離が一
定であればセンサ224,225を設けずにその距離を
エンコーダ207からのパルスにより計測するようにし
てもよい。
【0079】ロックソレノイド226は可動光学系を固
定する固定部材を構成し、ラッチソレノイドが使われて
いる。マイクロコンピュータ209はポートPE0から
低レベルの200msecのパルスを1つドライバ22
7へ出力してドライバ227にロックソレノイド226
をアクティブにさせ、ロックソレノイド226はその状
態を電源が切られても維持する。また、マイクロコンピ
ュータ209はポートPE1から低レベルの200ms
ecのパルスを1つドライバ227へ出力してドライバ
227にロックソレノイド226をノンアクティブにさ
せることにより可動光学系を自由にする。ドライバ22
7はトランジスタ213〜216を有する駆動回路と同
様に構成されている。
【0080】図20および図21はスキャナ部を示す。
光源45,反射鏡46および第1ミラー47を装備した
第1スキャナ228と、第2ミラー48および第3ミラ
ー49を装備した第2スキャナ229とは原稿走査中に
原稿からCCD53までの光路の長さが変化しないよう
に2:1の速度比で直流モータ206およびワイヤ23
0により往復駆動される。HPセンサ231は反射型フ
ォトインターラプタが用いられ、第1スキャナ228が
ホームポジョンに到達した時に第1スキャナ228に一
体に取付けられている遮蔽板232により光が遮蔽され
る。
【0081】図20において仮想線で示す第1スキャナ
228,第2スキャナ229の位置は第1スキャナ22
8,第2スキャナ229の往復動作の最大移動位置を示
す。第1スキャナ228,第2スキャナ229は往動に
より原稿を走査し、その後ホームポジションに向けて復
動する。この第1スキャナ228,第2スキャナ229
は復動時には往動時よりも高速にて駆動され、ホームポ
ジションに近づいたら減速制御が行われる。そして、遮
蔽板232がHPセンサ231の光路を横切った時点で
直流モータ206の回転方向が逆転(スキャナの復動方
向)から正転(スキャナの往動方向)に切り換えられ、
第1スキャナ228,第2スキャナ229がオーバーラ
ン位置からホームポジションに戻る。
【0082】また、電源投入時には第1スキャナ228
がどこに位置しているか不明であるので、ホーミング動
作と呼ばれるメカニカルな位置の初期化が行われる。ホ
ーミング動作ではマイクロコンピュータ209は電源投
入時に遮蔽板232がHPセンサ231により検知され
ていないときには第1スキャナ228をホームポジショ
ンに移動させるべく直流モータ206を回転させる。ま
た、電源投入時に遮蔽板232がHPセンサ231によ
り検知されているときにはマイクロコンピュータ209
は第1スキャナ228を往動方向へ10cmほど移動さ
せ、その後に遮蔽板232がHPセンサ231により検
知されるまで第1スキャナ228を移動させるべく直流
モータ206を回転させる。この動作は通常の往復動作
時の移動速度より低速で行われる。
【0083】上述のホーミング動作により、電源投入時
の第1スキャナ228の位置制御が行われる。なお、一
般にアナログ複写機等では第1スキャナ228の移動の
他にレンズの移動も必要であり、第1スキャナのホーミ
ング動作と同様に電源投入時に等倍位置をセッティング
すべくホーミング動作が行われる。
【0084】また、直流モータ206の代りにステッピ
ングモータを用いた複写機もあり、これはスキャナの速
度制御,位置制御が簡単に行われてコストも周辺駆動回
路を含めると安価になってきている。直流モータ206
の代りにステッピングモータを用いた場合はステッピン
グモータのコイルの相に順次に電流を流すことでステッ
ピングモータの回転制御を行うが、ステッピングモータ
のコイルの励磁パターンを維持することでステッピング
モータの回転にロックをかけることが可能になる。つま
り、スキャナの動作を即座に停止したい場合にはステッ
ピングモータのコイルに対して最後に出力した励磁パタ
ーンを維持することでスキャナの動作を即座に停止させ
て外部から応力が与えられてもその位置を維持しようと
する。
【0085】図24および図25はアプリケーションユ
ニット171の構成を示す。アプリケーションユニット
171はファイルユニットAPL1,ファクシミリユニ
ットAPL2,オン/オフプリンタAPL3,ローカル
エリアネットワーク(LAN)ユニットAPL4,画像
方向認識ユニットAPL5およびベース部233を含
み、操作部168と接続される。
【0086】まず、ベース部233は端子EXTIN,
EXTOUTより外部I/F182を介してスキャナ部
235および複写機本体のプリンタ(画像制御回路15
6)と画像データの送受信を行い、かつ、端子EXTI
N,EXTOUTより外部I/F182を介して外部リ
モート操作部285と指令等の送受信を行う。このベー
ス部233はエンジンI/F(インターフェース)23
4,ページメモリ236,変倍回路239,DMAC2
40,SCI235,DMAC242,CEP243,
バスアービタ244,SCI245,割込み回路24
6,CPU238,ROM247,RAM248,RT
C249,タイマー250,回転制御回路241を有す
る。
【0087】エンジンI/F234はSCI235を介
してシリアルに送られてくるイメージデータをパラレル
に変換する。また、エンジンI/F234はページメモ
リ236内のパラレルデータをシリアルに変換して端子
EXTINへ送り出す。制御信号はシリアルであり、エ
ンジンI/F234を介してシステムバス237と授受
が行われる。ページメモリ236はこの例ではA3で1
ページ分のサイズを持ち、ここでデータをビットイメー
ジに変換すると共に端子EXTIN,EXTOUTのデ
ータ速度とCPU238の処理速度の調停を行う。
【0088】変倍回路239はページメモリ236上の
データの拡大あるいは縮小の高速処理をDMAC240
を用いてCPU238を介さずに高速に行う。回転制御
回路241はデータの回転制御を行うが、例えばファク
シミリ送信で送信原稿がA4縦形で受信側がA4横形で
ある場合送り側が送信原稿の画像データを自動的に71
%縮小して送信してしまって受信側が見づらいものとな
るのを防止するために、上記サイズの時には送信原稿の
画像データを回転制御回路241で90度回転させてA
4横形に変換してから等倍で送信する。
【0089】また、画像データを受信してプリンタで給
紙カセットの転写紙により出力する場合に受信した画像
データのサイズがA4横形であって給紙カセットの転写
紙サイズがA4縦形である時はその画像データを回転制
御回路241により90度回転させることによりA4縦
形に直してから給紙カセットの転写紙により出力する。
これにより給紙カセットの縦,横の区別が要らなくな
る。
【0090】CEP243はイメージデータの圧縮,伸
長,スルーを行う機能を持った回路であり、バスアービ
タ244はオン/オフプリンタAPL3内のAGDC2
51からのデータをイメージバス252やシステムバス
237に送る処理を行う。タイマー250は所定のクロ
ックを発生する機能を有する。RTC249は時計であ
り、現在の時刻を発生する。また、コンソールが設けら
れ、このコンソールは制御用の端末である。この端末に
より、このシステム内のデータの読み出し,書き換え等
ができ、かつ、内部のOSの1機能であるディバックツ
ールを用いてソフトウェアの開発を行えるようになって
いる。ROM247にはOS等の基本機能が入ってお
り、RAM248は主にワーキング用に使用される。こ
のベース部233はアプリケーションユニット171の
基本制御を行うものである。
【0091】ファイルユニットAPL1はHDD(ハー
ドディスク装置)253、ODD(光磁気ディスク装
置)254,255、FDD(フロッピーディスク装
置)256に対するI/Fであり、ROM257および
SCSIコントローラ258を有する。ROM257は
ファイリングシステムとしてのソフトウェアが格納され
ており、CPU238はROM257の内容によりSC
SIコントローラ258を介してHDD253、ODD
254,255、FDD256を制御する。
【0092】ファクシミリユニットAPL2において
は、G4Faxコントローラ259はG4ファクシミリ
用のプロトコルを制御するユニットであり、G4のクラ
ス1,クラス2,クラス3をサポートするユニットであ
る。このファクシミリユニットAPL2は言うまでもな
くISDNもサポートし、NET64においては2B+
1D(64KB×2+16KB)の回線となるので、G
4/G4,G4/G3,G3/G3,G4のみのずれか
が選択できるユニットである。G4Faxコントローラ
259は図30に示すようにTMB292を介してIS
DNに接続されるX.21I/F293,X.25I/
F294や、HDLC295、CGROM296、AG
DC2 297、DCR298、変倍回路299、バス
300、DualPortRAM301、CPU30
2、ROM303およびRAM304を有する。
【0093】G3Faxコントローラ260はG3用の
プロトコルを制御するユニットであり、図29に示すよ
うにアナログ回線によるG3ファクシミリ用のプロトコ
ル,デジタル信号をアナログに変換するモデム305
や、アナログ回線およびスピーカ306に接続されるN
CM307、音声回路308、変倍回路309、DCR
310、バス311、DualPortRAM312、
CPU313、ROM314およびRAM315を有す
る。NCU(ネットワーク・コントローラ・ユニット)
261は交換機を使用して相手と回線を介して接続する
時又は相手からの着信を受け、ダイアルする機能等を有
する。SAF(ストア・アンド・フォワード)262は
ファクシミリの送受信を行うときの画像データ(イマー
ジデータ,コードデータ等を含む)を蓄積するものであ
る。
【0094】また、このファクシミリユニットAPL2
はG3ファクシミリで使用するモデム,NCU261を
利用してファクシミリだけでなくキャラクタベースのデ
ータ通信も可能になっている。このため、ファクシミリ
ユニットAPL2は外部公衆回線から得たデータをシス
テムバス237に流してCPU238の管理するRAM
248上に展開することができる。CPU238はその
転送されたデータを基にプログラムを実行したり、その
転送されたデータそのものをプログラムコードとして実
行したり、その転送されたデータをビットマップイメー
ジで操作部168に表示させることができる。
【0095】また、ファクシミリユニットAPL2は内
部のデータを公衆回線で外部に転送することも可能であ
る。すでにファクシミリ単体機ではユーザ先にあるユー
ザ先のファクシミリをセンターからアクセスして自己診
断したり、電話番号一括変更サービス(市内局番が1桁
増した時などにユーザが登録している電話番号をセンタ
ーで電話回線を用いて吸い上げその電話番号を修正して
再度ユーザ先のファクシミリのメモリに転送するサービ
ス)等を行っている。
【0096】このファクシミリユニットAPL2は半導
体メモリ又はHDD253,ODD255等を使用す
る。ROM263にはファクシミリユニットAPL2を
制御するためのプログラムが入っている。また、RAM
264はそれらのワーク用であると同時にバッテリ26
5にて不揮発にしてある。RAM264には相手の電話
番号,相手先名,ファクシミリ機能を制御するデータ等
が入っており、これらは操作部168における表示ユニ
ットのタッチスイッチ,LCD173を用いて容易に設
定できるようになっている。
【0097】オン/オフプリンタAPL3はオンライン
プリンタ,オフラインプリンタの制御ユニットである。
このオン/オフプリンタAPL3においては、FDC
(フロッピーディスク・コントローラ)266はフロッ
ピーディスク装置267の制御を行う。最近のフロッピ
ーディスク装置はSCSIをサポートしているものであ
り、フロッピーディスク装置267はSCSI,ST5
06インターフェースをサポートする。SCI268は
ホストコンピュータとの接続に使用され、セントI/F
269もSCI268と同様である。
【0098】エミュレーションカード270は次のよう
な働きを行う。ホストコンピュータからプリンタを見た
場合現状ではNEC,EPSON等の多くのメーカから
発売されたプリンタがあり、これらは多少仕様が変わっ
ている。これらのプリンタの機能をホストコンピュータ
から見て同じになるようにしなければホストコンピュー
タで使用しているソフトウェアが走らなくなる事態が生
ずる。この不具合をなくすためにエミュレーションカー
ド270が設けられ、エミュレーションカード270は
内部に入っているソフトウェアで見かけ上ホストコンピ
ュータから見たときに各メーカのプリンタとして動作す
るようにする。
【0099】AGDC(アドバンスト・グラフィス・デ
ィスプレイ・コントローラ)251はホストコンピュー
タより送られてくるコードデータによりCGROM(キ
ャラクタ・ジェネレータROM)271内のフォントイ
メージを高速にページメモリ236に展開する。ROM
272はこれらを制御するソフトウェアが入っている。
CGROM271はコードデータに対応したフォントデ
ータが入っており、そのフォントデータの形式はアウト
ラインフォント等のデータである。CGカード273は
フォントデータが入っている外付けのCGであり、その
内容はCGROM271と同様である。また、オン/オ
フプリンタAPL3にはRAM274,ワークROM2
75が設けられている。
【0100】LANユニットAPL4はLANを制御す
るユニットであり、CPU276およびLANコントロ
ーラ277を有する。LANコントローラ277は現在
稼動中のLANであるインサーネット,オムニ,スター
ラン等を制御する。当然、ファクシミリユニットAPL
2,LANユニットAPL4は他のユニットAPL1,
APL3,APL5等が動作中でもバックグランドで働
くようになっている。
【0101】画像方向認識ユニットAPL5はスキャナ
部で読み込んだ原稿画像の画像方向を識別するユニット
であり、ページメモリ278,データベース279,エ
リアメモリ280,CPU281,ROM282,RA
M283,DPRAM284を有する。
【0102】次に、ファクシミリの動作について説明す
る。ファクシミリユニットAPL2はMF,G2,G
3,G4の機能を有し、送信密度が3.85本/mm,
7.7本/mm,15.4本/mmで、G4用として2
00dpi,240dpi,300dpi,400dp
iをサポートし、変倍機能を使用して密度変換を行うこ
とができる。また、ファクシミリユニットAPL2はS
AF262を使用してメモリ送受信、中継、親展受信、
ポーリング等を実現でき、さらに送信原稿の画像データ
のメモリ蓄積中にメモリ受信、受信出力等を同時に行う
ことができる。
【0103】送信動作においては、原稿を原稿台50に
セットしてスタートキー184を押すと、ファクシミリ
ユニットAPL2はRAM264に入っている相手先へ
ダイアルを行って相手を呼び出す。そして、ファクシミ
リユニットAPL2は相手がファクシミリであることが
分かると、原稿台50上の原稿のスキャナ部による読み
取り動作が始まる。もし、原稿台50上に原稿がない状
態でスタートキー184を押すと、原稿の再セットを促
す表示が操作部168で行われる。原稿読み取り動作の
開始によりスキャナ部が動作して原稿台50上の原稿を
読み取り、このスキャナ部におけるCCD53からの画
像データが図27に示すようにIPP285、IPU1
95を通って端子EXTOUTに出力される。この時、
マルチプレクサ285,286によりIPU195が使
用されるか否かが選択され、IPU195の内部の機能
はプログラムで自由に選択できる。なお、CCD53か
らの画像データはIPP285、マルチプレクサ28
5、IPU195、マルチプレクサ287を通してプリ
ンタ(画像制御回路)156へ出力される。
【0104】端子EXTOUTからの画像データはエン
ジンI/F234に入り、ページメモリ236にそのビ
ットサイズに合わせて記憶される。ここに、端子EXT
OUTは画像データが1画素を8ビットの多値としてお
くられてくるが、ページメモリ236は画像データの1
画素を16ビットとするものになっており、そのビット
構成の違いがページメモリ236で合わせられる。
【0105】スキャナ部からの画像データがページメモ
リ236に入ると、この画像データがCEP243によ
り圧縮されながらファクシミリユニットAPL2により
SAF262へ蓄積されて相手に送信される。このよう
にSAF262へ蓄積しながら送信することで、次のよ
うな特徴が得られる。スキャナ部の原稿読み取りはA4
サイズの原稿1枚を約2秒で読むことができる。これに
対してファクシミリユニットAPL2はA4サイズの画
像データを約9秒かかって送信する。この送信時間は原
稿読み取りの約4.5倍である。この例のように複写機
能,ファクシミリ,プリンタ等として複合して使用でき
る装置においては、例えばファクシミリ送信動作中に次
の人が原稿の複写をとりたい時にはファクシミリ送信動
作を早く終りたい。しかし、ファクシミリ送信動作は相
手機の性能により早く送れたり遅く送れたりする。この
例のように原稿の読み取り画像データをSAF262へ
蓄積しながら送信すると、見かけ上の送信速度を上げる
ことができる。また、送信原稿の画像データがSAF2
62に蓄積されているので、送信途中でエラーを起こし
たとき、回線が切れたとき等に画像データの再送、再発
呼を行って正しく画像データを送ることができる。この
ようにSAF262に蓄積された画像データはシステム
バスによりG3Faxコントローラ260またはG4F
axコントローラ259でアクセス可能となる。
【0106】図28は上記IPU195の概略を示す。
IPU195は図22に示す回路の他に多値化回路28
8,マーカ編集回路289,アウトライン回路290,
誤差拡構回路291などを備えている。次に、ファクシ
ミリ受信動作について説明する。図29,図30に示す
ように回線からの受信画像データはモデム305にてデ
ジタル信号に変換され、DCR310を介して生データ
に直されてさらに圧縮されてSAF262に蓄積され
る。このとき、画像データを生データに戻してから再度
圧縮する理由は、通常受信画像データには回線上のエラ
ーが含まれており、これをそのままSAF262に蓄積
すると、ハードウェアのエラーと受信画像データのエラ
ーとの区別がつかなくなるからである。画像データを圧
縮するときはメモリ効率の良い方式を採用する。SAF
262に蓄積されて画像データはページ毎にプリンタで
プリント出力する(モードの設定により1ファイル分蓄
積してからプリント出力することもできる)。
【0107】画像データをSAF262から出力するに
はページメモリ236が他のユニットに使用されていな
くて複写機本体の作像部(画像データによりコピーを作
成する部分)も空いていることが必要になる。この条件
が揃うと、SAF262内の画像データがCEP243
で介して生データに戻されながらページメモリ236に
展開されていく。これが終了してから最適な転写紙サイ
ズが選択される。このとき、ページメモリ236内の画
像データはA4縦形で最適な転写紙がA4横形である場
合には回転制御回路241により90度回転されて作像
部で上記選択された転写紙にプリント出力される。この
機能により、今まではA4横形の転写紙にA4縦形の画
像を出力して余白が出ていたことが防止される。この機
能は受信モードだけでなく送信モードにおいても原稿か
ら読み取った画像データを相手機に合わせて回転制御回
路241により90度回転でき、例えば送信原稿がA4
横形で受信側がA4縦形である場合には今まで画像デー
タを71%縮小で送っていたのが、画像データの90度
回転を取り入れたことにより画像データを等倍で送れる
ようになって受信側で出力画像が見やすくなる。また、
SAF262の代わりにHDD253を使用するときに
は、SAF262がバッファとして用いられてファイル
ユニットAPL1のSCIを介してHDD253がドラ
イブされる。
【0108】この複写機は可動光学系などの各駆動部
(可動部)が輸送や移動の時などにそれぞれ各保持固定
部により保持固定されるが、これらの保持固定部はキー
プ・ソレノイド,形状記憶合金,ステッピングモータ等
により構成される。ステッピングモータは励磁パターン
の維持により駆動部を固定する。
【0109】図31はこの複写機の駆動部固定時の動作
フローを示す。メインCPU142は操作部168から
の入力信号をチェックしてオペレータがSPモードをセ
ットした場合にはステップ3001にて操作部から入力
されたモードをセットする。次に、メインCPU142
はステップ3002でロックモードが操作部168によ
り指定されると、ステップ3003に進む。そして、メ
インCPU142は保持固定部を作動させるべく保持固
定部が制御コードを受信できる制御コード受信READ
Y状態であるか否かをチェックし、保持固定部が制御コ
ード受信READY状態であれば保持固定コードを保持
固定部へ送出して保持固定部を作動させる。この保持固
定部材の作動により駆動部が保持固定されて複写機が保
護され、複写機が輸送や移動の可能な状態になる。次
に、メインCPU142はステップ3004で操作部1
68が制御コード受信READY状態であるか否かをチ
ェックして操作部168が制御コード受信READY状
態であれば駆動部の保持固定が完了したことを出力して
オペレータに確認させるべく、表示コードを操作部16
8へ送出して図32に示すような表示を操作部168の
LCD173に行わせ、ステップ3005で待機モード
に入る。
【0110】図33はこの複写機の固定解除時の動作フ
ローを示す。メインCPU142は操作部168からの
入力信号をチェックしてオペレータがSPモードをセッ
トした場合にはステップ3006にて操作部から入力さ
れたモードをセットする。次に、メインCPU142は
ステップ3007でロック解除モードが操作部168に
より指定されると、ステップ3008に進む。そして、
メインCPU142は駆動部の固定を解除するべく保持
固定部が制御コードを受信できる制御コード受信REA
DY状態であるか否かをチェックし、保持固定部が制御
コード受信READY状態であれば保持固定解除コード
を保持固定部へ送出して保持固定部に駆動部の保持固定
を解除させる。この駆動部の保持固定解除により複写機
が稼動可能な状態になる。次に、メインCPU142は
ステップ3009で操作部168が制御コード受信RE
ADY状態であるか否かをチェックして操作部168が
制御コード受信READY状態であれば駆動部の保持固
定解除が完了したことを出力してオペレータに確認させ
るべく、表示コードを操作部168へ送出して図34に
示すような表示を操作部168のLCD173に行わせ
る。
【0111】したがって、この複写機では設置後におけ
るオフィスのレイアウト変更,引越,移動等により移動
する必要が発生した場合には、簡単な操作だけで各駆動
部の固定が行われて熟練を必要としなくなり、セールス
マンやサービスマンへの負担を軽減することができる。
また、複写機に対して駆動部の保持固定やその解除の制
御命令を簡単に行うことができ、ユーザ自ら複写機の梱
包等を行うことができ、セールスマンやサービスマンへ
の負担を軽減することができる。また、複写機の保護も
簡単に行えるようになる。
【0112】図35はこの複写機の他の動作フローを示
す。メインCPU142はステップ3010で各センサ
からの入力信号により複写機のいずれかに異常が発生し
たか否かを判断し、異常が発生しない場合には通常動作
を行う。また、メインCPU142は所定の異常が発生
した場合にはステップ3011でロックモードに入り、
ステップ3012で複写動作中か否かを判定し、複写動
作中でない場合にはステップ3013で行動停止フラグ
をセットする。ここに、ROM143は予め機械が作動
を行わないように作動を停止させる命令(行動停止モー
ドの命令)が書き込まれている。CPU141は行動停
止フセグのセットでその行動停止モードの命令を実行
し、機械に対する新たな命令をキャンセルして機械の動
作停止シーケンスに入る。
【0113】また、メインCPU142はステップ30
14で保持固定部を作動させるべく保持固定部が制御コ
ードを受信できる制御コード受信READY状態である
か否かをチェックし、保持固定部が制御コード受信RE
ADY状態であれば保持固定コードを保持固定部へ送出
して保持固定部を作動させる。この保持固定部材の作動
により駆動部が保持固定されて複写機が保護される。次
に、メインCPU142はステップ3015で操作部1
68が制御コード受信READY状態であるか否かをチ
ェックして操作部168が制御コード受信READY状
態であれば異常が発生して駆動部の保持固定が自動的に
行われたことを警告出力してオペレータに確認させるべ
く表示コードを操作部168へ送出して図36に示すよ
うな操作部168のLCD173による警告表示又は音
声出力装置による音声の警告を行わせ、ステップ301
6で待機モードに入る。
【0114】また、メインCPU142はステップ30
12で複写動作中と判断した場合にはステップ3017
でロックモードを中断し、ステップ3018に進む。メ
インCPU142はステップ3018では操作部168
が制御コード受信READY状態であるか否かをチェッ
クして操作部168が制御コード受信READY状態で
あれば、異常が発生して駆動部の保持固定を自動的に行
おうとしたが機械が作動中であったためにロックモード
を中断したことを示す警告出力してオペレータ二確認さ
せるべく表示コードを操作部168へ送出して図37に
示すような操作部168のLCD173による警告表示
又は音声出力装置による音声の警告を行わせ、ステップ
3010に戻って引き続き異常が続いているときには上
述の動作を繰り返す。
【0115】したがって、この複写機では、各種センサ
からの情報により機械の状態を管理して所定の異常が発
生した時には自動的に駆動部を保持固定するので、突発
的な自己による機械の破損を防ぐことができる。また、
異常が発生した時にオペレータに警告等を出力するの
で、オペレータが異常に対して素早い対応をとることが
可能になり、その結果機械の停止している時間を短縮す
ることができる。さらに、複写動作中に機械に異常が発
生した時に複写動作をそのまま継続して行わせるので、
作業の遅延を防ぐことができる。
【0116】図38はこの複写機の他の動作フローを示
す。衝撃検知センサ(振動・衝撃量センサ)は外部から
機械に加えられた衝撃量または振動量を絶えず計測して
モニタしており、衝撃検知センサからの検知信号はメイ
ン制御板316内の衝撃検知センサ出力比較回路で基準
値と比較されてこの衝撃検知センサ出力比較回路の出力
信号がメインCPU142に入力される。メインCPU
142はROM164に予め書き込まれている複写機の
耐用限度振動量または耐用限度衝撃量を耐用時間に応じ
て読み出して衝撃検知センサ出力比較回路に基準値とし
て与え、衝撃検知センサ出力比較回路は衝撃検知センサ
からの検知信号をその耐用限度振動量または耐用限度衝
撃量と比較し、複写機に加えられている振動量または衝
撃量が耐用限度振動量または耐用限度衝撃量以下になっ
て複写機に影響を及ぼさなくなったか否かを判定する。
衝撃検知センサ出力比較回路は外部から機械そのものの
持つ性能を維持できる許容量以上の振動または衝撃が加
えられた場合に複写機のどこかに突発的に異常が発生し
たものと判定するが、メインCPU142はステップ3
019で衝撃検知センサ出力比較回路からの入力信号を
チェックして許容量以上の振動または衝撃が加えられた
時にはステップ3020でロックモードに入り、ステッ
プ3013で行動停止フラグをセットする。なお、CP
U141は行動停止フラグのセットでROM143に格
納されている行動停止モードの命令を実行し、機械に対
する新たな命令をキャンセルして機械の動作停止シーケ
ンスに入って機械を停止させる。
【0117】また、メインCPU142はステップ30
22で保持固定部を作動させるべく保持固定部が制御コ
ードを受信できる制御コード受信READY状態である
か否かをチェックし、保持固定部が制御コード受信RE
ADY状態であれば保持固定コードを保持固定部へ送出
して保持固定部を作動させる。この保持固定部材の作動
により駆動部が保持固定される。次に、メインCPU1
42はステップ3023で操作部168が制御コード受
信READY状態であるか否かをチェックして操作部1
68が制御コード受信READY状態であれば、複写機
が外部からの衝撃または強い振動を受けて異常が発生し
たことにより駆動部の保持固定を自動的に行ったことを
警告出力してオペレータに確認させるべく、表示コード
を操作部168へ送出して図39に示すような操作部1
68のLCD173による警告表示又は音声出力装置に
よる音声の警告を行わせ、ステップ3024で待機モー
ドに入る。
【0118】従って、この複写機では、外部から機械そ
のものの持つ性能を維持できる許容量以上の振動または
衝撃が加えられた場合に複写機のどこかに突発的に異常
が発生したものとしてそれを衝撃検知センサが検知して
作動した時には自動的に駆動部を保持固定するので、事
故による機械の破損を未然に防ぐことができる。また、
オペレータに警告を行うので、オペレータがその異常に
対する素早い対応をとることが可能になり、その結果と
して機械の停止している時間を短縮することができる。
【0119】図40はこの複写機の他の動作フローを示
す。メインCPU142はステップ3025で複写機の
電源がオペレータにより切られた切られた場合ステップ
3026で無停電電源158を起動させて複写機の電源
の代わりに無停電電源158から各部に給電させ、ステ
ップ3027でゼロクロス信号(複写機の電源の出力に
対してゼロクロスを検出してゼロクロス信号を生成して
いる)の欠落を確認してステップ3028でロックモー
ドに入る。そして、メインCPU142はステップ30
29で保持固定部を作動させるべく保持固定部が制御コ
ード受信READY状態であるか否かをチェックし、保
持固定部が制御コード受信READY状態であれば保持
固定コードを保持固定部へ送出して保持固定部を作動さ
せる。この保持固定部材の作動により駆動部が保持固定
される。次に、メインCPU142はステップ3030
で無停電電源158をオフさせる。その後、メインCP
U142はステップ3031で複写機の電源がオンされ
た場合には、ステップ3032でゼロクロス信号を検出
してロックモードを解除し、ステップ3033で初期設
定モードに入る。
【0120】したがって、この複写機では、複写機の電
源オフ時に自動的に駆動部を保持固定するので、複写機
の電源オフ時における突発的な事故に起因する振動・衝
撃等による外部からの力で機械が破損することを未然に
防ぐことができる。
【0121】図41はこの複写機の他の動作フローを示
す。傾き検知センサ(傾きセンサ)は機械が傾けられた
量を絶えず計測してモニタしており、傾き検知センサか
らの検知信号はメイン制御板316内の傾きセンサ出力
比較回路で基準値と比較されてこの傾きセンサ出力比較
回路の出力信号がメインCPU142に入力される。メ
インCPU142はROM164に予め書き込まれてい
る複写機の耐用限度傾斜量を耐用時間に応じて読み出し
て傾きセンサ出力比較回路に基準値として与え、傾きセ
ンサ出力比較回路は傾きセンサからの検知信号をその耐
用限度傾斜量と比較し、複写機の傾斜量が耐用限度傾斜
量以下になって複写機に影響を及ぼさなくなったか否か
を判定する。つまり、傾きセンサ出力比較回路は機械、
特に光学系が許容量以上傾けられたことを判定する。メ
インCPU142はステップ3034で傾き検知センサ
出力比較回路からの入力信号をチェックして機械が許容
量以上傾けられたか否かを判断し、機械が許容量以上傾
けられていない場合にはステップ3037に進んで通常
動作を行う。また、メインCPU142は機械が許容量
以上傾けられた場合にはステップ3036でロックモー
ドに入り、ステップ3038で行動停止フラグをセット
する。CPU141は行動停止フセグのセットでROM
143内の行動停止モードの命令を実行し、機械に対す
る新たな命令をキャンセルして機械の動作停止シーケン
スに入って機械を停止させる。
【0122】また、メインCPU142はステップ30
39で保持固定部を作動させるべく保持固定部が制御コ
ードを受信できる制御コード受信READY状態である
か否かをチェックし、保持固定部が制御コード受信RE
ADY状態であれば保持固定コードを保持固定部へ送出
して保持固定部を作動させる。この保持固定部材の作動
により駆動部が保持固定されて複写が保護される。次
に、メインCPU142はステップ3040で操作部1
68が制御コード受信READY状態であるか否かをチ
ェックして操作部168が制御コード受信READY状
態であれば機械、特に光学系が許容限界を越えるほど傾
けられて駆動部の保持固定が自動的に行われたことを警
告出力してオペレータに確認させるべく表示コードを操
作部168へ送出して図42に示すような操作部168
のLCD173による警告表示又は音声出力装置による
音声の警告を行わせ、ステップ3041で待機モードに
入る。
【0123】したがって、この複写機では設置後におけ
るレイアウトの偏向,引越,移動等により移動する必要
が発生した場合に機械の傾きが許容量を越えて機械の破
損の恐れが発生したときにはそれが傾きセンサにより検
知されて自動的に駆動部を保持固定するので、機械の破
損を未然に防ぐことができる。また、そのときにオペレ
ータに警告等を出力するので、オペレータが機械の傾き
が許容量を越えたことに対して素早い対応をとることが
可能になり、その結果として機械の停止している時間を
短縮することができる。
【0124】図43はこの複写機の他の動作フローを示
す。メインCPU142は外部から衝撃または振動が加
えられたことにより衝撃検知センサの作動に伴ってロッ
クモードを発動して駆動部を保持固定した後にステップ
3042(3024)で待機モードに入る。衝撃検知セ
ンサは外部から機械に加えられた衝撃量または振動量を
絶えず計測してモニタしており、衝撃検知センサからの
検知信号はメイン制御板316内の衝撃検知センサ出力
比較回路で基準値と比較されてこの衝撃検知センサ出力
比較回路の出力信号がメインCPU142に入力され
る。メインCPU142はROM164に予め書き込ま
れている複写機の耐用限度振動量または耐用限度衝撃量
を耐用時間に応じて読み出して衝撃検知センサ出力比較
回路に基準値として与え、衝撃検知センサ出力比較回路
は衝撃検知センサからの検知信号をその耐用限度振動量
または耐用限度衝撃量と比較し、複写機に加えられてい
る振動量または衝撃量が耐用限度振動量または耐用限度
衝撃量以下になって複写機に影響を及ぼさなくなったか
否かを判定する。
【0125】メインCPU142はステップ3043で
衝撃検知センサ出力比較回路の出力信号をチェックして
複写機に加えられている振動量または衝撃量が耐用限度
振動量または耐用限度衝撃量以下になって複写機に影響
を及ぼさなくなればロック解除モードに自動的に入り、
ステップ3044で行動停止フラグを0にクリアする。
なお、CPU141は行動停止フセグのクリアでROM
143に格納されている機械の行動を行えるようにする
行動停止モードの命令を実行して動作シーケンス制御を
作動開始シーケンスとし、機械の動作を開始させる。
【0126】また、メインCPU142はステップ30
45で駆動部の固定を解除するべく保持固定部が制御コ
ードを受信できる制御コード受信READY状態である
か否かをチェックし、保持固定部が制御コード受信RE
ADY状態であれば保持固定解除コードを保持固定部へ
送出して保持固定部に駆動部の保持固定を解除させる。
この駆動部の保持固定解除により複写機が稼動可能な状
態になる。次に、メインCPU142はステップ304
6で操作部168が制御コード受信READY状態であ
るか否かをチェックして操作部168が制御コード受信
READY状態であれば、振動量または衝撃量が許容限
界を越えたことにより駆動部の保持固定を自動的に行っ
たが、無事に作動できる状態になったために駆動部の固
定を解除したことを出力してオペレータに確認させるべ
く、表示コードを操作部168へ送出して図44に示す
ような操作部168のLCD173による警告表示又は
音声出力装置による音声の警告を行わせ、ステップ30
47で待機モードに入る。
【0127】したがって、この複写機では、外部から加
わった振動や衝撃により自動的に駆動部の保持固定を行
って機械の保全を計った後に任意の時間が経って振動や
衝撃がなくなって平常状態を取り戻した時に自動的に通
常状態に復帰するので、機械の停止による時間的なロス
を最小にすることができる。
【0128】図45はこの複写機の他の動作フローを示
す。メインCPU142は機械が傾けられて傾きセンサ
が作動したことに伴ってロックモードを発動して駆動部
の保持固定を行った後にステップ3048(3041)
で待機モードに入る。傾きセンサは機械が傾けられた量
を絶えず計測してモニタしており、傾き検知センサから
の検知信号はメイン制御板316内の傾きセンサ出力比
較回路で基準値と比較されてこの傾きセンサ出力比較回
路の出力信号がメインCPU142に入力される。メイ
ンCPU142はROM164に予め書き込まれている
複写機の耐用限度傾斜量を耐用時間に応じて読み出して
傾きセンサ出力比較回路に基準値として与え、傾きセン
サ出力比較回路は傾きセンサからの検知信号をその耐用
限度傾斜量と比較し、複写機の傾斜量が耐用限度傾斜量
以下になって複写機に影響を及ぼさなくなったか否かを
判定する。メインCPU142はステップ3049で傾
き検知センサ出力比較回路からの入力信号をチェックし
て複写機の傾斜量が耐用限度傾斜量以下になって複写機
に影響を及ぼさなくなった場合にはロック解除モードに
自動的に入り、ステップ3050で行動停止フラグを0
にクリアする。CPU141は行動停止フセグのクリア
でROM143に格納されている機械の行動を行えるよ
うにする行動停止モードの命令を実行して動作シーケン
ス制御を作動開始シーケンスとし、機械の動作を開始さ
せる。
【0129】また、メインCPU142はステップ30
51で駆動部の固定を解除するべく保持固定部が制御コ
ードを受信できる制御コード受信READY状態である
か否かをチェックし、保持固定部が制御コード受信RE
ADY状態であれば保持固定解除コードを保持固定部へ
送出して保持固定部に駆動部の保持固定を解除させる。
この駆動部の保持固定解除により複写機が稼動可能な状
態になる。次に、メインCPU142はステップ305
2で操作部168が制御コード受信READY状態であ
るか否かをチェックして操作部168が制御コード受信
READY状態であれば、機械が傾斜限界を越えたこと
により駆動部の保持固定を自動的に行ったが、無事に作
動できる状態になったために駆動部の固定を解除したこ
とを出力してオペレータに確認させるべく、表示コード
を操作部168へ送出して図46に示すような操作部1
68のLCD173による警告表示又は音声出力装置に
よる音声の警告を行わせ、ステップ3053で待機モー
ドに入る。
【0130】したがって、この複写機では、やむを得ず
に移動を行って傾き量が許容限界を越えた場合に自動的
に駆動部の保持固定を行って機械の保全を計った後に任
意の時間が経過して傾斜量が耐用限度傾斜量以下になっ
て機械に影響を及ぼさなくなった時には自動的に通常状
態に復帰するので、機械の停止による時間的ロスを最小
にすることができる。
【0131】図47はこの複写機の他の動作フローを示
す。メインCPU142はステップ3054で電源が投
入された場合内部の各機構がどのような状態であるかが
不明であるので、ステップ3055でホーミング動作と
呼ばれるメカニカルな初期化を行う。次に、メインCP
U142はステップ3056で作動停止フラグをチェッ
クして作動停止フラグが1にセットされている場合(ロ
ックモード状態の場合)にはステップ3057でホーミ
ング動作を禁止する。CPU141はこれによりROM
143内に予め書き込まれている機械のホーミング動作
を禁止するホーミング動作禁止モードの命令を実行し、
ホーミング指令をクリアしてホーミング動作を停止させ
る。
【0132】また、メインCPU142はステップ30
58で操作部168が制御コード受信READY状態で
あるか否かをチェックして操作部168が制御コード受
信READY状態であれば、電源が投入されてホーミン
グ動作を行おうとしたが、ロックモード状態であったた
めにホーミング動作を禁止したことを出力してオペレー
タに確認させるべく、表示コードを操作部168へ送出
して図48に示すような操作部168のLCD173に
よる警告表示又は音声出力装置による音声の警告を行わ
せる。次に、メインCPU142はステップ3087で
ホーミング動作禁止後の経過時間をモニターしているタ
イマTIMEをクリアしてステップ3088でロックモ
ードが解除されているか否かを判定し、ロックモードが
解除されている場合にはステップ3059で待機モード
に入る。
【0133】また、メインCPU142はオペレータが
機械の前を離れている場合等のように警告に対して何の
対応もとらなくてロックモードが依然として解除されて
いない場合にはステップ3089でタイマTIMEの計
時時間が予め定められている時間PSETを越えたか否
かを判断し、タイマTIMEの計時時間がPSETを越
えていない場合にはステップ3088に戻る。また、メ
インCPU142はタイマTIMEの計時時間がPSE
Tを越えた場合にはステップ3058に戻り、操作部1
68が制御コード受信READY状態であるか否かをチ
ェックして操作部168が制御コード受信READY状
態であれば、電源が投入されてホーミング動作を行おう
としたが、ロックモード状態であったためにホーミング
動作を禁止したことを再び出力してオペレータに確認さ
せるべく、表示コードを操作部168へ送出して操作部
168のLCD173による警告表示又は音声出力装置
による音声の警告を行わせる。また、メインCPU14
2はステップ3056で行動停止フラグがクリアされて
いる場合にはステップ3060でホーミング動作を行わ
せ、ステップ3059で待機モードに入る。
【0134】したがって、この複写機では、駆動部が保
持固定されている時に電源の投入及び再投入が行われた
場合には機械的初期化(ホーミング動作)による機械の
破損を未然に防ぐことができる。また、異常が発生した
こと及び異常が発生していることを警告等によりオペレ
ータに知らせるので、オペレータが異常に対して素早い
対応をとることが可能になり、その結果として機械の停
止している時間を短縮することができる。
【0135】図49はこの複写機の他の動作フローを示
す。電源投入時や、何か異常が発生した場合等は機械が
現在どのような状態にいるかが判定できなくなり、通常
はホーミング動作と呼ばれる初期化が行われる。しか
し、機械がロックモード状態で駆動部が保持固定されて
いる時にはホーミング動作を行おうとすると、機械の各
部に必要以上の負荷がかかって機械の故障の原因にな
る。そのため、機械の状態を判別する必要が生ずる。そ
こで、メインCPU142はROM164にあらかじめ
書き込まれている、機械の状態を判別するための状態判
別モードの命令によりステップ3061〜3063でH
Pセンサ作動指令およびLEセンサ作動指令を出してH
Pセンサ224およびLEセンサ225を作動させる。
そして、メインCPU142はステップ3064,30
65で作動停止フラグをチェックして作動停止フラグが
1にセットされている場合にはロックモードと判断し、
ステップ3069で操作部168が制御コード受信RE
ADY状態であるか否かをチェックして操作部168が
制御コード受信READY状態であれば、ロックモード
であることを出力してオペレータに確認させるべく、表
示コードを操作部168へ送出して図50に示すような
操作部168のLCD173による警告表示又は音声出
力装置による音声の警告を行わせ、ステップ3070で
待機モードに入る。
【0136】また、メインCPU142はステップ30
64,3065で作動停止フラグがクリアされている場
合にはステップ3067で通常作動状態と判断し、ステ
ップ3069で操作部168が制御コード受信READ
Y状態であるか否かをチェックして操作部168が制御
コード受信READY状態であれば、通常作動状態であ
ることを出力してオペレータに確認させるべく、表示コ
ードを操作部168へ送出して操作部168のLCD1
73による警告表示又は音声出力装置による音声の警告
を行わせ、ステップ3070で待機モードに入る。
【0137】したがって、この複写機では、駆動部が保
持固定されているか否かを判断して表示するので、駆動
部が保持固定されている場合にオペレータが機械に対し
て無理な動作を指示したときにその命令を無効にするこ
とにより機械の破損を未然に防ぐことができる。
【0138】図51および図52はこの複写機の他の動
作フローを示す。メインCPU142は電源投入時や、
何か異常が発生した場合等に機械の状態を判別する必要
が生じたときにはステップ3071でROM164に予
め書き込まれている、機械の状態を判別するための機械
の各装置に対する状態判別モードの命令により梱包・固
定検知センサを含む各センサを作動させ、これらのセン
サからの検知信号によりメイン制御板316内の状態判
別回路が機械の各装置が現在どのような状態であるかを
判定する。メインCPU142はこれらの状態判別回路
の出力信号から装置が駆動不能のような異常状態になっ
たときに自動的にステップ3072で状態判別モードに
入り、ステップ3073で状態判別カウンタE1,E2
を0にクリアする。そして、メインCPU142はステ
ップ3074で梱包・固定検知センサ等のから状態判別
回路を介して入力された入力信号より駆動部の状態と機
械の状態とを比較して駆動部が異常であるか否かを判断
し、ステップ3075でロックモードであるか否かを判
定する。
【0139】メインCPU142は駆動部が異常である
場合にはステップ3076で状態判別カウンタE1に1
をセットし、駆動部が異常でない場合にはステップ30
77で状態判別カウンタE1を0にセットする。同様に
メインCPU142はロックモードである場合にはステ
ップ3078で状態判別カウンタE2を1にセットし、
ロックモードでない場合にはステップ3079で状態判
別カウンタE2を0にセットする。次に、メインCPU
142はステップ3080で状態判別カウンタE1,E
2の内容を加算し、その加算結果が0である場合にはス
テップ3081で通常作動状態であると判別する。ま
た、メインCPU142は加算結果が1である場合には
ステップ3082で故障状態と判別し、加算結果が2で
ある場合にはステップ3083で駆動部を保持固定して
いる保持固定状態であると判別し、加算結果が3である
場合にはステップ3084で故障および保持固定状態で
あると判別する。メインCPU142はステップ308
5で操作部168が制御コード受信READY状態であ
るか否かをチェックして操作部168が制御コード受信
READY状態であれば、装置が駆動不能になって自動
的に状態の判別を行った結果を出力してオペレータに確
認させるべく、表示コードを操作部168へ送出して図
53に示すような操作部168のLCD173による警
告表示又は音声出力装置による音声の警告を行わせ、ス
テップ3086で待機モードに入る。
【0140】したがって、この複写機では、保持固定部
の状態(ロックモードか否か)と機械の状態(センサか
らの検知信号)とにより機械の停止原因を判断して出力
するので、機械に対する素早い処置の決定を行うことが
できる。
【0141】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、任意の機能を作動させる作動入力手段と、装置内の
駆動部を保持する固定手段とを有するので、設置後にお
けるオフィスのレイアウト変更,引越,移動等により移
動する必要が発生した場合には、簡単な操作だけで各駆
動部の固定が行われて熟練を必要としなくなり、セール
スマンやサービスマンへの負担を軽減することができ
る。
【0142】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の保持固定システムにおいて、前記固定手段が前記作
動入力手段からの作動信号に基づき動作が制御されるの
で、駆動部の保持やその解除の制御命令を簡単に行うこ
とができ、ユーザ自ら装置の梱包等を行うことができ、
セールスマンやサービスマンへの負担を軽減することが
できる。また、装置の保護も簡単に行えるようになる。
【0143】請求項3記載の発明によれば、装置内の駆
動部を保持する固定手段と、この固定手段を制御する制
御手段と、装置に内蔵される各種センサからの信号によ
り装置の動作状態を判別する判別手段とを有するので、
各種センサからの情報により機械の状態を管理して異常
が発生した時には自動的に駆動部を保持固定でき、突発
的な自己による機械の破損を防ぐことができる。
【0144】請求項4記載の発明によれば、請求項3記
載の保持固定システムにおいて、装置の状態を表示或い
は音声により出力する出力手段を有し、装置の通常動作
中に前記判別手段により装置の異常を検出した場合に前
記出力手段により警告を出力して前記固定手段を作動禁
止とするので、オペレータが異常に対して素早い対応を
とることが可能になり、その結果機械の停止している時
間を短縮することができる。
【0145】請求項5記載の発明によれば、請求項3記
載の保持固定システムにおいて、装置の通常動作時には
前記固定手段を作動禁止として警告を出力するので、通
常動作中に異常が発生した場合通常動作をそのまま継続
して行うことができ、作業の遅延を防ぐことができる。
【0146】請求項6記載の発明によれば、装置内の駆
動部を保持する固定手段と、装置に加わった振動や衝撃
の量を検知するセンサと、このセンサからの検知信号に
基づいて前記固定手段を制御する制御手段とを有するの
で、外部から性能を維持できる許容量以上の振動または
衝撃が加えられた場合にどこかに突発的に異常が発生し
たものとしてそれをセンサが検知して作動した時には自
動的に駆動部を保持固定することができ、事故による機
械の破損を未然に防ぐことができる。
【0147】請求項7記載の発明によれば、請求項6記
載の保持固定システムにおいて、表示或いは音声により
出力する出力手段を有し、前記固定手段の作動時に装置
の動作を禁止して前記出力手段で表示或いは音声により
警告を行うので、オペレータが異常に対する素早い対応
をとることが可能になり、その結果として装置の停止し
ている時間を短縮することができる。
【0148】請求項8記載の発明によれば、装置内の駆
動部を保持する固定手段と、主電源の入切を認識する認
識手段と、この認識手段の認識結果により前記固定手段
の制御を行う制御手段とを有するので、電源オフ時に自
動的に駆動部を保持固定することができ、電源オフ時に
おける突発的な事故に起因する振動・衝撃等による外部
からの力で機械が破損することを未然に防ぐことができ
る。
【0149】請求項9記載の発明によれば、装置内の駆
動部を保持する固定手段と、装置の基準に対する傾斜量
を検知するセンサと、このセンサからの検知信号により
前記固定手段を制御する制御手段とを有するので、設置
後におけるレイアウトの変更,引越,移動等により移動
する必要が発生した場合に傾きが許容量を越えて機械の
破損の恐れが発生したときにはそれがセンサにより検知
されて自動的に駆動部を保持固定することができ、機械
の破損を未然に防ぐことができる。
【0150】請求項10記載の発明によれば、請求項9
記載の保持固定システムにおいて、表示或いは音声によ
り出力する出力手段を有し、前記固定手段の作動時に装
置の動作を禁止して前記出力手段で表示或いは音声によ
り警告を行うので、オペレータが機械の傾きが許容量を
越えたことに対して素早い対応をとることが可能にな
り、その結果として機械の停止している時間を短縮する
ことができる。
【0151】請求項11記載の発明によれば、装置内の
駆動部を保持する固定手段と、この固定手段を制御する
制御手段と、装置に加わった振動や衝撃の量を検知する
センサと、このセンサからの検知信号をモニタして前記
振動や衝撃の量に基づいて前記制御手段へ信号を出力す
る振動衝撃信号出力手段とを有するので、外部から加わ
った振動や衝撃により自動的に駆動部の保持固定を行っ
て機械の保全を計った後に任意の時間が経って振動や衝
撃がなくなって平常状態を取り戻した時に自動的に通常
状態に復帰することができ、機械の停止による時間的な
ロスを最小にすることができる。
【0152】請求項12記載の発明によれば、装置内の
駆動部を保持する固定手段と、この固定手段を制御する
制御手段と、装置の基準に対する傾斜量を検知するセン
サと、このセンサからの検知信号をモニタして前記傾斜
量に基づいて前記制御手段へ信号を出力する傾斜信号出
力手段とを有するので、やむを得ずに移動を行って傾き
量が許容限界を越えた場合に自動的に駆動部の保持固定
を行って機械の保全を計った後に任意の時間が経過して
傾斜量が耐用限度傾斜量以下になって機械に影響を及ぼ
さなくなった時には自動的に通常状態に復帰することが
でき、機械の停止による時間的ロスを最小にすることが
できる。
【0153】請求項13記載の発明によれば、装置内の
駆動部を保持する固定手段と、この固定手段を制御しこ
の固定手段の作動時にはこの固定手段の作動が解除され
ない限り装置の機械的初期化を禁止する制御手段とを有
するので、駆動部が保持固定されている時に電源の投入
及び再投入が行われた場合には機械的初期化による機械
の破損を未然に防ぐことができる。
【0154】請求項14記載の発明によれば、請求項1
3記載の保持固定システムにおいて、表示或いは音声に
より出力する出力手段を有し、装置の作動状態において
前記固定手段の作動後に所定の時間以上前記出力手段で
表示或いは音声により警告を行うので、異常が発生した
こと及び異常が発生していることを警告等によりオペレ
ータに知らせることができ、オペレータが異常に対して
素早い対応をとることが可能になり、その結果として機
械の停止している時間を短縮することができる。
【0155】請求項15記載の発明によれば、装置内の
駆動部を保持する固定手段と、この固定手段を制御する
制御手段と、前記固定手段の状態を判別する判別手段と
を有するので、駆動部が保持固定されている場合にオペ
レータが機械に対して無理な動作を指示したときにその
命令を無効にすることにより機械の破損を未然に防ぐこ
とができる。
【0156】請求項16記載の発明によれば、装置内の
駆動部を保持する固定手段と、この固定手段を制御する
制御手段と、前記固定手段の状態を検知するセンサと、
このセンサからの検知信号により装置の状態を判別する
判別手段とを有するので、機械に対する素早い処置の決
定を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の発明を示すブロック図である。
【図2】請求項3記載の発明を示すブロック図である。
【図3】請求項6記載の発明を示すブロック図である。
【図4】請求項8記載の発明を示すブロック図である。
【図5】請求項9記載の発明を示すブロック図である。
【図6】請求項11記載の発明を示すブロック図であ
る。
【図7】請求項12記載の発明を示すブロック図であ
る。
【図8】請求項13記載の発明を示すブロック図であ
る。
【図9】請求項15記載の発明を示すブロック図であ
る。
【図10】請求項16記載の発明を示すブロック図であ
る。
【図11】本発明を応用したデジタル複写機の一例を示
す断面図である。
【図12】同デジタル複写機の書き込み部を示す平面図
である。
【図13】同デジタル複写機の書き込み部を示す側面図
である。
【図14】同デジタル複写機の回路構成の一部を示すブ
ロック図である。
【図15】同デジタル複写機の回路構成の一部を示すブ
ロック図である。
【図16】同デジタル複写機の状態情報を示す図であ
る。
【図17】同デジタル複写機の動作情報を示す図であ
る。
【図18】同デジタル複写機のスキャナ部の回路構成を
示すブロック図である。
【図19】同デジタル複写機のスキャナ部の回路構成を
示すブロック図である。
【図20】同デジタル複写機のスキャナ部を示す正面図
である。
【図21】同デジタル複写機のスキャナ部を示す斜視図
である。
【図22】同デジタル複写機の回路構成の一部を示すブ
ロック図である。
【図23】同デジタル複写機を説明するための図であ
る。
【図24】同デジタル複写機の回路構成の一部を示すブ
ロック図である。
【図25】同デジタル複写機の回路構成の一部を示すブ
ロック図である。
【図26】同デジタル複写機の操作部の一部を示す平面
図である。
【図27】同デジタル複写機の回路構成の一部を示すブ
ロック図である。
【図28】同デジタル複写機の回路構成の一部を示すブ
ロック図である。
【図29】同デジタル複写機の回路構成の一部を示すブ
ロック図である。
【図30】同デジタル複写機の回路構成の一部を示すブ
ロック図である。
【図31】同デジタル複写機の動作フローの一部を示す
フローチャートである。
【図32】同デジタル複写機の操作部表示例を示す平面
図である。
【図33】同デジタル複写機の動作フローの一部を示す
フローチャートである。
【図34】同デジタル複写機の操作部表示例を示す平面
図である。
【図35】同デジタル複写機の動作フローの一部を示す
フローチャートである。
【図36】同デジタル複写機の操作部表示例を示す平面
図である。
【図37】同デジタル複写機の操作部表示例を示す平面
図である。
【図38】同デジタル複写機の動作フローの一部を示す
フローチャートである。
【図39】同デジタル複写機の操作部表示例を示す平面
図である。
【図40】同デジタル複写機の動作フローの一部を示す
フローチャートである。
【図41】同デジタル複写機の動作フローの一部を示す
フローチャートである。
【図42】同デジタル複写機の操作部表示例を示す平面
図である。
【図43】同デジタル複写機の動作フローの一部を示す
フローチャートである。
【図44】同デジタル複写機の操作部表示例を示す平面
図である。
【図45】同デジタル複写機の動作フローの一部を示す
フローチャートである。
【図46】同デジタル複写機の操作部表示例を示す平面
図である。
【図47】同デジタル複写機の動作フローの一部を示す
フローチャートである。
【図48】同デジタル複写機の操作部表示例を示す平面
図である。
【図49】同デジタル複写機の動作フローの一部を示す
フローチャートである。
【図50】同デジタル複写機の操作部表示例を示す平面
図である。
【図51】同デジタル複写機の動作フローの一部を示す
フローチャートである。
【図52】同デジタル複写機の動作フローの一部を示す
フローチャートである。
【図53】同デジタル複写機の操作部表示例を示す平面
図である。
【図54】同デジタル複写機の回路構成の一部を示すブ
ロック図である。
【図55】同デジタル複写機の回路構成の一部を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
1 作動入力手段 4,9,12,15,17,21,25,27,29
制御手段 2,3,7,10,13,16,20,24,26,3
0 固定手段 5 各種センサ 6,28,32 判別手段 8,14,18,22,31 センサ 11 認識手段 19 振動衝撃信号出力手段 23 傾斜信号出力手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 29/46 Z 8804−2C G03G 15/00 101 8910−2H 103 (72)発明者 司城 浩保 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株式 会社リコー内 (72)発明者 深野 博司 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株式 会社リコー内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】任意の機能を作動させる作動入力手段と、
    装置内の駆動部を保持する固定手段とを有することを特
    徴とする保持固定システム。
  2. 【請求項2】請求項1記載の保持固定システムにおい
    て、前記固定手段が前記作動入力手段からの作動信号に
    基づき動作が制御されることを特徴とする保持固定シス
    テム。
  3. 【請求項3】装置内の駆動部を保持する固定手段と、こ
    の固定手段を制御する制御手段と、装置に内蔵される各
    種センサからの信号により装置の動作状態を判別する判
    別手段とを有することを特徴とする保持固定システム。
  4. 【請求項4】請求項3記載の保持固定システムにおい
    て、装置の状態を表示或いは音声により出力する出力手
    段を有し、装置の通常動作中に前記判別手段により装置
    の異常を検出した場合に前記出力手段により警告を出力
    して前記固定手段を作動禁止とすることを特徴とする保
    持固定システム。
  5. 【請求項5】請求項3記載の保持固定システムにおい
    て、装置の通常動作時には前記固定手段を作動禁止とし
    て警告を出力することを特徴とする保持固定システム。
  6. 【請求項6】装置内の駆動部を保持する固定手段と、装
    置に加わった振動や衝撃の量を検知するセンサと、この
    センサからの検知信号に基づいて前記固定手段を制御す
    る制御手段とを有することを特徴とする保持固定システ
    ム。
  7. 【請求項7】請求項6記載の保持固定システムにおい
    て、表示或いは音声により出力する出力手段を有し、前
    記固定手段の作動時に装置の動作を禁止して前記出力手
    段で表示或いは音声により警告を行うことを特徴とする
    保持固定システム。
  8. 【請求項8】装置内の駆動部を保持する固定手段と、主
    電源の入切を認識する認識手段と、この認識手段の認識
    結果により前記固定手段の制御を行う制御手段とを有す
    ることを特徴とする保持固定システム。
  9. 【請求項9】装置内の駆動部を保持する固定手段と、装
    置の基準に対する傾斜量を検知するセンサと、このセン
    サからの検知信号により前記固定手段を制御する制御手
    段とを有することを特徴とする保持固定システム。
  10. 【請求項10】請求項9記載の保持固定システムにおい
    て、表示或いは音声により出力する出力手段を有し、前
    記固定手段の作動時に装置の動作を禁止して前記出力手
    段で表示或いは音声により警告を行うことを特徴とする
    保持固定システム。
  11. 【請求項11】装置内の駆動部を保持する固定手段と、
    この固定手段を制御する制御手段と、装置に加わった振
    動や衝撃の量を検知するセンサと、このセンサからの検
    知信号をモニタして前記振動や衝撃の量に基づいて前記
    制御手段へ信号を出力する振動衝撃信号出力手段とを有
    することを特徴とする保持固定システム。
  12. 【請求項12】装置内の駆動部を保持する固定手段と、
    この固定手段を制御する制御手段と、装置の基準に対す
    る傾斜量を検知するセンサと、このセンサからの検知信
    号をモニタして前記傾斜量に基づいて前記制御手段へ信
    号を出力する傾斜信号出力手段とを有することを特徴と
    する保持固定システム。
  13. 【請求項13】装置内の駆動部を保持する固定手段と、
    この固定手段を制御しこの固定手段の作動時にはこの固
    定手段の作動が解除されない限り装置の機械的初期化を
    禁止する制御手段とを有することを特徴とする保持固定
    システム。
  14. 【請求項14】請求項13記載の保持固定システムにお
    いて、表示或いは音声により出力する出力手段を有し、
    装置の作動状態において前記固定手段の作動後に所定の
    時間以上前記出力手段で表示或いは音声により警告を行
    うことを特徴とする保持固定システム。
  15. 【請求項15】装置内の駆動部を保持する固定手段と、
    この固定手段を制御する制御手段と、前記固定手段の状
    態を判別する判別手段とを有することを特徴とする保持
    固定システム。
  16. 【請求項16】装置内の駆動部を保持する固定手段と、
    この固定手段を制御する制御手段と、前記固定手段の状
    態を検知するセンサと、このセンサからの検知信号によ
    り装置の状態を判別する判別手段とを有することを特徴
    とする保持固定システム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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