JPH05322782A - 半導体検査装置 - Google Patents

半導体検査装置

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JPH05322782A
JPH05322782A JP12862192A JP12862192A JPH05322782A JP H05322782 A JPH05322782 A JP H05322782A JP 12862192 A JP12862192 A JP 12862192A JP 12862192 A JP12862192 A JP 12862192A JP H05322782 A JPH05322782 A JP H05322782A
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Japan
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lead
light
light emitting
shape
light receiving
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JP12862192A
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Inventor
Jiichi Nakaki
治一 仲喜
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electronics Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複雑なリード曲がりに起因する半導体素子の
リード形状不良を安定に判別でき、一対の発光部および
受光部によりリードの種類に関係なく安定に判別でき、
さらに外乱光の影響を抑制した半導体検査装置を提供す
る。 【構成】 トランジスタ1は、所定のチルト角θを有し
た移動ライン8上のホルダ5内のレール(図示せず)に
沿って矢印A方向に移動させる。半導体検査装置は、発
光部3と受光部7とからなり、発光部3は、トランジス
タ1のリード2に入射角度θ1 で所定時間毎にビーム4
aを照射するものである。ビーム4aの形状は、トラン
ジスタ1のリード2の長手方向に対して垂直方向に幅広
の長楕円形のものである。また、受光部7は、リード2
から入射角度θ1 と同一の反射角度θ2 で反射するビー
ム4aの反射光4bを受光し、これを光電変換して得た
電気信号の出力レベルに基づいてリード2の形状の良否
を判別するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体素子の金属リ
ードの形状を検査するための半導体検査装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体素子における金属リード形
状の検査は、製造工程の最終段階で全数検査されるよう
になってきた。金属リード(以下「リード」という。)
の形状不良、例えばリードが曲がった状態となると、プ
リント基板のピンホール位置およびリード位置が一致し
ないために、プリント基板に半導体素子を実装すること
が不可能となり、半導体素子の実装の自動化の妨げとな
る。
【0003】そこで、従来、実装前に、半導体検査装置
を用いて、各半導体素子のリード形状の良否が検査され
ている。以下、従来の半導体検査装置について説明す
る。図8は従来の半導体検査装置の構成を示す概略図で
ある。なお、図8(a) は正面図、図8(b) は側断面図で
ある。
【0004】図8において、81は被検査対象の半導体
素子である3ピンのトランジスタ、82はトランジスタ
81のリード、84は透過型フォトセンサ発光部、86
は透過型フォトセンサ受光部、87は透過型フォトセン
サ発光部84から発する赤外光、83はトランジスタ8
1を固定するハンガ、86は各トランジスタ81のリー
ド82に対応した位置に、複数組の透過型フォトセンサ
発光部84および透過型フォトセンサ受光部86を固定
した固定台である。
【0005】図8に示すように、ハンガ83には複数の
トランジスタ81が固定されている。また、固定台86
には、トランジスタ81の各リード82のピッチと同ピ
ッチで複数個の透過型フォトセンサ受光部84および透
過型フォトセンサ発光部86が配置してある。以下、こ
のように構成された従来の半導体検査装置の動作につい
て図8および図9を参照しながら説明する。
【0006】図9は従来の半導体検査装置を用いた半導
体素子のリード形状の検査を説明するための説明図であ
る。図9において、82aは正常なリード、82b,8
2cは形状不良のリードである。なお、図8と同符号の
部分は、同様の部分を示す。先ず、トランジスタ81の
リード82が、図9(a) に示すように、正常なリード8
2aである場合には、このリード82aを透過型フォト
センサ発光部84および透過型フォトセンサ受光部86
間に挿入すると、透過型フォトセンサ発光部84から発
する赤外光87がリード87に妨げられて、透過型フォ
トセンサ受光部86に達することがない。したがって、
透過型フォトセンサ受光部86のコレクタ出力はオフと
なる。
【0007】一方、トランジスタ81のリード82が曲
がっており、図9(b) に示すように、形状不良のリード
82bである場合には、このリード82bを透過型フォ
トセンサ発光部84および透過型フォトセンサ受光部8
6間に挿入しても、透過型フォトセンサ発光部84から
発する赤外光87はリード82bには妨げられることが
なく、透過型フォトセンサ受光部86に達する。したが
って、透過型フォトセンサ受光部86のコレクタ出力は
オンとなる。このリード82bは、赤外光87の光軸に
対して垂直な平面内で曲がっている。
【0008】このように透過型フォトセンサ受光部86
のコレクタ出力のオン・オフ状態により、トランジスタ
1のリード82の形状が正常であるか不良であるかが判
別される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、半導体
素子のリードの形状不良としては、赤外光の光軸に対し
て垂直な平面内でのリード曲がり,赤外光の光軸を含む
平面内でのリード曲がりおよびこれらリード曲がりの複
合的なものがある。その結果、従来の半導体検査装置で
は、検出不可能な形状不良があるという問題があった。
【0010】すなわち、従来の半導体検査装置では、図
9(b) に示すように、赤外光87の光軸に対して垂直な
平面内で曲がっているリード82bの場合には、赤外光
87を妨げることがなく、赤外光87は透過型フォトセ
ンサ受光部86に到達するため、このリード82bは不
良であると判別することができるが、図9(c)に示すよ
うに、赤外光87の光軸を含む平面内で曲がっており、
単に光軸上でずれているリード82cの場合には、正常
なリード82aと同様に、リード82cは赤外光87を
妨げることとなり、透過型フォトセンサ受光部86に達
することがない。したがって、透過型フォトセンサ受光
部86のコレクタ出力はOFFとなり、形状不良のリー
ド82cでありながら、正常なリードであると誤った判
断がなされることとなる。
【0011】また、従来の半導体検査装置では、検査の
際に、半導体素子の各リードを各透過型フォトセンサ発
光部および各透過型フォトセンサ受光部の光軸に位置合
わせすることが必要となる。このような位置合わせは、
リード幅およびピッチ等が異なる種類の半導体素子を検
査するような場合に、非常に困難となり、検査時間の長
期化に繋がり実用的ではない。さらに、このような場合
には、透過型フォトセンサ発光部および透過型フォトセ
ンサ受光部が複数台必要となり、装置が大型となるた
め、コスト的にも高くなるという問題があった。
【0012】また、従来の半導体検査装置では、半導体
素子のリードの種類やリードピッチまたはリード幅等の
相違により、各々別々のピッチ間隔を有して配置した透
過フォトセンサが必要となり、特に、半導体素子がリー
ドピッチ間隔の狭いパッケージのトランジスタである場
合には、透過型フォトセンサのパッケージ幅の物理的限
界により、検査することが不可能であるという問題があ
った。
【0013】また、従来の半導体検査装置の透過型フォ
トセンサ受光部は、外乱光の影響を受けやすく、外乱光
の影響により誤った判断をするという問題があった。な
お、複雑なリード形状を認識する装置として画像処理を
用いた装置もあるが、装置そのものが大型となり、内部
の電子回路も複雑なものとなり、またコスト的にも非常
に高くなる欠点がある。
【0014】この発明の目的は、上記問題点に鑑み、複
雑なリード曲がりに起因する半導体素子のリード形状不
良を安定に判別でき、一対の発光部および受光部により
リードの種類に関係なく安定に判別でき、さらに外乱光
の影響を抑制した半導体検査装置を提供することであ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の半導体検
査装置は、被検査対象となる半導体素子のリードに、こ
のリードに対して所定角度でビームを照射する発光部
と、リードから所定角度と同一角度で反射するビームの
反射光を受光し光電変換した電気信号の出力レベルに基
づいてリードの形状の良否を判別する受光部とを備えた
ものである。
【0016】請求項2記載の半導体検査装置は、請求項
1記載の半導体検査装置において、発光部が、パルス駆
動される発光素子と、この発光素子から出射したビーム
を平行光化するコリメータ光学系と、この平行光化した
ビームを長楕円化するエキスパンダ光学系と、コリメー
タ光学系およびエキスパンダ光学系間に設けられ平行光
化したビームの幅を可変自在とするスリットとを有する
ことを特徴とする。
【0017】請求項3記載の半導体検査装置は、請求項
1または2記載の半導体検査装置において、受光部が、
入射光を光電変換する受光素子と、この受光素子から出
力された電気信号の出力レベルと所定の基準レベルとを
比較する基準レベル比較回路と、この基準レベル比較回
路の比較結果に基づいて半導体素子のリード形状の良否
を判別する判別回路とを有することを特徴とする。
【0018】請求項4記載の半導体検査装置は、請求項
3記載の半導体検査装置において、受光素子に対向した
位置に発光素子から出射されるビームの波長スペクトル
よりやや大きめの波長スペクトルを有するバンドパスフ
ィルタを設けたものである。
【0019】
【作用】この発明の構成によれば、発光部により、半導
体素子のリードに所定の入射角度でビームを照射し、受
光部により、リードから上記の入射角度と同一の反射角
度で反射するビームの反射光を受光し、これを光電変換
して得た電気信号の出力レベルに基づいてリードの形状
の良否を判別することにより、3次元的な複雑なリード
曲がりに起因するリード形状不良を安定して判別するこ
とができる。
【0020】すなわち、形状の正常なリードは平面であ
るため、このリードに照射したビームの反射光はスネル
(Sneell)の法則により、ビームの入射角度と同一の反
射角度で反射し、形状が正常なリードでは常に一定の反
射角度を有することとなる。これにより、正常なリード
からの反射光により、受光部で得られる電気信号の出力
レベルはある一定の基準レベル以上となる。これに対
し、曲がりが生じたリードからの反射光は、ビームの入
射角度とは異なった反射角度で反射する。これにより、
形状不良の生じたリードからの反射光により、受光部で
得られる電気信号の出力レベルはある一定の基準レベル
より小さくなる。したがって、受光部で電気信号の出力
レベルに基づいてリードの形状の良否を判別することに
より、従来のようにリード曲がりの種類に関係なく、3
次元的な複雑なリード曲がりに起因するリード形状不良
を安定して判別することができる。また、発光部により
出射するビームの形状を、半導体素子のリードの長手方
向に対して垂直方向に幅広の長楕円形とし、スリットに
よりビームの幅を可変にしたことにより、様々なリード
ピッチを有するリードに対応したビームを出射すること
ができる。
【0021】また、受光部では、基準レベル比較回路に
より、受光素子から出力された電気信号の出力レベル
と、基準レベルとを比較し、この比較結果に基づいて半
導体素子のリードの形状の良否を判別する。したがっ
て、リードの幅およびピッチに応じて基準レベルを設定
しておくことで、一対の発光部および受光部でリードの
種類に関係なく、リード形状の良否を安定に判別するこ
とができる。
【0022】さらに、受光素子に対向した位置に発光部
から出射されるビームの波長スペクトルよりやや大きめ
の波長スペクトルを有するバンドパスフィルタを設ける
ことにより、外乱光のうち反射光のみを波長選別して受
光部内に透過させることができる。これにより、外乱光
の悪影響を抑制した半導体検査装置を得ることができ
る。
【0023】
【実施例】以下、この発明の一実施例の半導体検査装置
について、図面を参照しながら説明する。図1はこの発
明の一実施例の半導体検査装置の構成を示す概略図であ
る。図1において、1は被検査対象の半導体素子となる
3ピンのリード2を有するトランジスタ、3はトランジ
スタ1のリード2にビーム4aを照射する発光部、5は
トランジスタ1を直線状に配列するためのホルダ、6は
バンドパスフィルタ、7は受光面にバンドパスフィルタ
6を有する受光部、8は一軸上にトタンジスタ1を移動
させる移動ライン、θはホルダ5のチルト角である。
【0024】図1に示すように、所定のチルト角θを有
した移動ライン8上には、トランジスタ1を直線状に配
列するためのホルダ5が固定してある。ホルダ5内には
レール(図示せず)が設けてあり、このレールに沿って
トランジスタ1を矢印A方向に移動させる。発光部3
は、トランジスタ1のリード2に入射角度θ1 で所定時
間毎にビーム4aを照射するものである。ビーム4aの
形状は、トランジスタ1のリード2の長手方向に対して
垂直方向に幅広の長楕円形のものである。
【0025】また、受光部7は、リード2から入射角度
θ1 と同一の反射角度θ2 で反射するビーム4aの反射
光4bを受光し、これを光電変換して得た電気信号の出
力レベルに基づいてリード2の形状の良否を判別するも
のである。なお、ビーム4aの入射角度θ1 と反射光4
bの反射角度θ2 とチルト角θとは等しくなる。
【0026】次に、発光部3の詳細について図2を参照
しながら説明する。図2はこの発明の一実施例の半導体
検査装置を構成する発光部を示す断面図である。図2に
おいて、10は近赤外半導体レーザからなる発光素子、
11は発光素子10をパルス駆動するためのパルス駆動
回路、13はビーム14aの幅を任意に変えるための長
方形型のスリット、14は発光素子10から出射された
ビーム10aを平行光化させるためのコリメータ光学
系、15はレンズ15a,15bからなる逆ガリレオ型
のエキスパンダ光学系、16は各部品を固定するホル
ダ、17は電源である。なお、図1と同符号の部分は同
様の部分を示す。
【0027】発光素子10は、パルス駆動回路11によ
り、オン・オフ動作を繰り返して駆動される。したがっ
て、発光素子10から出射されるビーム4aは、断続的
に出射されるパルス状のものとなる。また、発光素子1
0から出射されるビーム4aの形状は、水平方向および
垂直方向の幅と厚みが異なることによる回折効果によ
り、ビーム径が1:3程度の楕円形のものである。この
発光素子10は、ビーム4aがトランジスタ1のリード
2の長手方向に対して垂直方向に長い楕円形となるよう
に位置決めしてホルダ16に固定したものである。
【0028】また、コリメータ光学系14は、発光素子
10から出射されたビーム10aを平行化するものであ
る。また、エキスパンダ光学系15は、レンズ15a,
15bからなり、ビーム14aを長楕円化するものであ
る。ここで、レンズ15aの焦点距離をf1 とし、レン
ズ15bの焦点距離をf2とすると、角倍率γは〔数
1〕で示される。
【0029】
【数1】 γ=f1 /f2 また、レンズ15aへの入射光をhとし、出射光をh’
とすると、〔数2〕の関係がある。
【0030】
【数2】 h’=1/γ×h さらに、入射光の半径をWとし、出射光の半径をW’と
すると、〔数3〕の関係がある。
【0031】
【数3】 W’=f2 /f1 ×W この〔数3〕により、エキスパンダ光学系15によるビ
ームの倍率Mは、
【0032】
【数4】 M=W’/W=f2 /f1 となる。したがって、倍率M(f2 /f1 )を1より大
きくすることでビームの水平幅(トランジスタ1のリー
ド2の長手方向に対して垂直方向の幅)を拡大でき、例
えばM=3とすると、水平幅:垂直幅が3:1程度の楕
円形のビームを水平幅:垂直幅が9:1となった水平幅
がかなり長い楕円形のビームに変換できる。
【0033】また、スリット43は、コリメータ光学系
14から出射されるビームの水平幅、すなわち〔数3〕
における入射光の半径Wを可変するものである。このス
リット43により入射光の半径Wを調整することで、所
望の水平幅(出射光の半径W’)を有するビームを得る
ことができる。このように構成した発光部3は、パルス
駆動回路11により駆動される発光素子10から断続的
に出射される楕円形のビーム10aをコリメータ光学系
14により平行光化してエキスパンダ光学系15により
水平幅を拡大して長楕円形のビーム4aを出射するもの
である。ビーム4aの水平幅は、スリット13により調
整することができ、これにより、トランジスタ1のリー
ドピッチに応じて所望の水平幅を有するビーム4aを出
射することができる。
【0034】次に、受光部7の詳細について図3を参照
しながら説明する。図3はこの発明の一実施例の半導体
検査装置を構成する受光部を示す断面図である。図3に
おいて、7は受光部、6は発光部3の出射するビーム4
aのスペクトル半値幅よりやや大きめのスペクトル半値
幅を有するバンドパスフィルタ、22は集光用レンズ、
23は集光用レンズ22を介して受光した反射光4bを
光電変換する集積型ピンフォトダイオード、24は各部
品を固定するホルダ、25は集積型ピンフォトダイオー
ド23から出力された電気信号の出力レベルと、所定の
基準レベルとを比較する基準レベル比較回路、26は基
準レベル比較回路26の比較結果に基づいてトランジス
タ1のリード形状の良否を判別する判別回路である。
【0035】バンドパスフィルタ6は、外乱光のうち反
射光4bのみを波長選別して受光部7内に透過させるも
のである。すなわち、受光部7内には、発光部3から出
射されるビーム4aと異なる波長帯域の光は、殆ど透過
することがない。したがって、集積型ピンフォトダイオ
ード23に与える外乱光の悪影響を抑制することができ
る。
【0036】また、集光レンズ22は、バンドパスフィ
ルタ6を透過した光を、焦点位置に配置した集積型ピン
フォトダイオード23に集光するものである。また、集
積型ピンフォトダイオード23は、バンドパスフィルタ
6および集光レンズ22を介して入射された光を電気信
号に変換し、基準レベル比較回路25に入力するもので
ある。前述のように発光部3の発光素子10はパルス駆
動されており、これにより、集積型ピンフォトダイオー
ド23の入射光も断続的なパルス状のものとなる。した
がって、集積型ピンフォトダイオード23から出力され
る電気信号は、パルス出力となる。また、集積型ピンフ
ォトダイオード23は、複数個分割されたものであり、
被検査対象となるトランジスタ1のリード2のピン数に
対応づけてある。リード2のピン数が多い場合は集積型
ピンフォトダイオード23を複数個連結して使用すれば
良い。
【0037】また、基準レベル比較回路25は、所定の
基準レベルを設定し、この基準レベルと、集積型ピンフ
ォトダイオード23から出力された電気信号の出力レベ
ルとを比較して基準レベル未満の信号をカットするもの
である。基準レベル比較回路25に内蔵したメモリ(図
示せず)に、リードの種類やリード幅等に応じて各基準
レベルを記憶させておくことで、リードの種類やリード
幅に応じて基準レベルを設定することができ、安定した
出力を得ることができる。
【0038】また、判別回路26は、基準レベル比較回
路26の出力信号を2値符号化することで、トランジス
タ1のリード2が正常か不良かを判別し、出力表示する
ものである。なお、判別回路26は信号に対してAND
論理等の手段による処理を施しても良い。このように構
成した受光部7は、バンドパスフィルタ6により、波長
選別してリード2からの反射光4bのみを透過させて、
集光レンズ22により集積型ピンフォトダイオード23
に集光することにより、光電変換してパルス出力である
電気信号を得る。そして、基準レベル比較回路25によ
り、集積型ピンフォトダイオード23からの電気信号の
出力レベルと、基準レベルとを比較し、この比較結果を
判別回路26により2値符号化することで、表示出力す
る。これにより、被検査対象となるトランジスタ1のリ
ード2の形状が正常であるか不良であるかを判別するも
のである。
【0039】このように構成した半導体検査装置を用い
たトランジスタのリード形状の検査について図4,図
5,図6および図7を参照しながら具体的に説明する。
図4,図5および図6はこの発明の一実施例の半導体検
査装置を用いた半導体素子のリード形状検査を説明する
ための説明図である。なお、図4,図5は、図1に示す
トランジスタを上方から見た図、図6は図1に示すトラ
ンジスタを側方から見た図である。
【0040】また、図7はこの発明の一実施例の半導体
検査装置を構成する受光部で得られる電気信号を示す波
形図である。なお、図7(a) は発光部から出射されるビ
ームを直接光電変換したパルス出力を示す図、図7(b)
は正常なリードからの反射光が入射された場合の受光部
でのパルス出力を示す図、図7(c)は形状不良のリード
からの反射光が入射された場合の受光部でのパルス出力
を示す図である。
【0041】図4において、2aは形状が正常なリー
ド、5aはレール、40,41,42は発光部3により
照射された長楕円形のビームであり、図1に示したビー
ム4aと同一のものである。なお、図1と同符号の部分
は同様の部分を示す。先ず、図4および図7を参照しな
がら、トランジスタ1のリード2の形状が正常である場
合を説明する。なお、発光部3から出射されたビーム4
aを直接受光部7で光電変換すると、図7(a) に示すパ
ルス出力が得られるとする。
【0042】図4に示すように、トランジスタ1をレー
ル5aに沿って矢印B方向に移動させることにより、発
光部3により樹脂モールド部からリード2aの先端の順
にビーム40,41,42を照射する。発光部3から樹
脂モールド部にビーム40を照射すると、樹脂モールド
部が黒色であるために、反射することがなく、これによ
り、この段階では、受光部7でパルス出力は検出されな
い。
【0043】次に、発光部3から樹脂モールド部近傍の
リード2aにビーム41を照射することによる反射光を
受光部7で受光すると、図7(b) に示すように基準レベ
ルPより高い信号レベルのパルス出力が得られる。この
段階が検査の開始点となる。そして、発光部3からリー
ド2aの先端にビーム42を照射することによる反射光
を受光部7で受光すると、図7(b) に示すように基準レ
ベルPより高い信号レベルのパルス出力が得られる。
【0044】このように、リード2aは形状が正常であ
り平面であるために、発光部3から出射されたビーム4
1,42は、スネルの法則に従って、リード2aの表面
で入射角度と略同一の角度で反射されて、受光部7に入
射される。したがって、反射光強度は一定となり、受光
部で検出される電気信号のパルス列は、図7(b) のよう
に、基準レベルPを超えて、判別回路26により2値符
号化すると、常に一定の符号となる。
【0045】次に、図5および図7を参照しながら、ト
ランジスタのリードが形状不良である場合を説明する。
なお、発光部3から出射されたビーム4aを直接受光部
7で光電変換すると、図7(a) に示すパルス出力が得ら
れるとする。リード2bは、移動ラインに対して平行方
向に曲がっており、形状不良であるとする。
【0046】図5に示すように、トランジスタ1をレー
ル5aに沿って矢印B方向に移動させることにより、発
光部3により樹脂モールド部からリード2bの先端の順
に各ビーム50,51,52を照射する。この際、リー
ド2bの曲がりが生じている部分に照射したビーム5
1,52による反射光は、正常なリード2aに対するビ
ーム41,42の反射角度と異なる角度で反射すること
となる。したがって、不良のリード2bからの反射光は
受光部3で受光することができず、図7(c)に示すよう
に、受光部3で得られるパルス出力は、基準レベルPに
達することがなく、判別回路26により2値符号化する
と、正常なリード2aの場合と異なる符号となり、不良
であると判別することができる。
【0047】また、図6に示すように、リード2cが移
動ライン8に対して垂直方向に曲がっている場合も、発
光部3から出射されたビーム61は、正常なリード2a
に対するビーム41,42の反射角度と異なる角度θ3
で反射することとなる。したがって、リード2cからの
反射光を受光した受光部7で得られるパルス出力は、基
準レベルPに達することがなく、判別回路26により2
値符号化すると、上述の正常なリード2aの場合と異な
る符号となり、不良であると判別することができる。
【0048】以上のように実施例によれば、発光部3に
より、トランジスタ1のリード2に入射角度θ1 でビー
ム4aを照射し、受光部7により、リード2からビーム
4aの入射角度θ1 と同一の反射角度θ2 で反射するビ
ーム4aの反射光4bを受光し、これを光電変換して得
た電気信号の出力レベルに基づいてリード2の形状の良
否を判別することにより、3次元的な複雑なリード曲が
りに起因するリード形状不良を安定して判別することが
できる。
【0049】すなわち、形状の正常なリード2a面は平
面であるため、このリード2aに照射したビーム4aの
反射光はスネル(Sneell)の法則により、ビーム4aの
入射角度θ1 と同一の反射角度θ2 で反射し、形状が正
常なリード2aでは常に一定の反射角度を有することと
なる。これにより、正常なリード2aからの反射光によ
り、受光部7で得られる電気信号の出力レベルはある一
定の基準レベルP以上となる。これに対し、曲がりが生
じたリード2bからの反射光は、ビーム4aの入射角度
θ1 とは異なった反射角度θ3 で反射する。これによ
り、形状不良の生じたリード2aからの反射光により、
受光部7で得られる電気信号の出力レベルはある一定の
基準レベルPより小さくなる。したがって、受光部7で
電気信号の出力レベルに基づいてリード2の形状の良否
を判別することにより、従来のようにリード曲がりの種
類に関係なく、3次元的な複雑なリード曲がりに起因す
るリード形状不良を安定して判別することができる。ま
た、発光部3により出射するビーム4aの形状を、トラ
ンジスタ1のリード2の長手方向に対して垂直方向に幅
広の長楕円形とし、スリット12によりビーム4aの幅
を可変にしたことにより、様々なリードピッチを有する
リードに対応したビーム4aを出射することができる。
【0050】また、受光部7では、基準レベル比較回路
25により、集積型ピンフォトダイオード23から出力
された電気信号の出力レベルと、基準レベルPとを比較
し、この比較結果を判別回路26により2値符号化する
ことで、トランジスタ1のリード2の形状の良否を判別
する。したがって、リード2の幅およびピッチに応じて
基準レベルPをメモリに設定しておくことで、一対の発
光部3および受光部7でリード2の種類に関係なく、リ
ード形状の良否を安定に判別することができる。これに
より、大量のトランジスタ1のリード2の形状の良否を
連続して検査できるため、従来のように複数個のセンサ
を必要とせず、装置の小型軽量が計れ、コスト的にも有
利である優れた半導体検査装置を実現できる。
【0051】さらに、集積型ピンフォトダイオード23
に対向した位置に発光部3から出射されるビーム4aの
波長スペクトルよりやや大きめの波長スペクトルを有す
るバンドパスフィルタ6を設けることにより、外乱光の
うち反射光4bのみを波長選別して受光部7内に透過さ
せることができる。これにより、外乱光の悪影響を抑制
した半導体検査装置を得ることができる。
【0052】なお、この実施例では、発光素子として半
導体レーザを用いたが、これに限らずLED等でも良
い。また、実施例では、発光部において、発光素子をパ
ルス駆動することによりオン・オフ動作を繰り返し、パ
ルス状のビームを照射しているが、これに限らず、判別
手段を変更することで連続発振でも良い。
【0053】
【発明の効果】この発明の半導体検査装置によれば、発
光部により、半導体素子のリードに所定の入射角度でビ
ームを照射し、受光部により、リードから上記の入射角
度と同一の反射角度で反射するビームの反射光を受光
し、これを光電変換して得た電気信号の出力レベルに基
づいてリードの形状の良否を判別することにより、3次
元的な複雑なリード曲がりに起因するリード形状不良を
安定して判別することができる。
【0054】また、発光部により出射するビームの形状
を、半導体素子のリードの長手方向に対して垂直方向に
幅広の長楕円形とし、スリットによりビームの幅を可変
にしたことにより、様々なリードピッチを有するリード
に対応したビームを出射することができる。また、受光
部では、基準レベル比較回路により、受光素子から出力
された電気信号の出力レベルと、基準レベルとを比較
し、この比較結果に基づいて半導体素子のリードの形状
の良否を判別する。したがって、リードの幅およびピッ
チに応じて基準レベルを設定しておくことで、一対の発
光部および受光部でリードの種類に関係なく、リード形
状の良否を安定に判別することができる。
【0055】さらに、受光素子に対向した位置に発光部
から出射されるビームの波長スペクトルよりやや大きめ
の波長スペクトルを有するバンドパスフィルタを設ける
ことにより、外乱光のうち反射光のみを波長選別して受
光部内に透過させることができる。これにより、外乱光
の悪影響を抑制した半導体検査装置を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の半導体検査装置の構成を
示す概略図である。
【図2】この発明の一実施例の半導体検査装置を構成す
る発光部を示す断面図である。
【図3】この発明の一実施例の半導体検査装置を構成す
る受光部を示す断面図である。
【図4】この発明の一実施例の半導体検査装置を用いた
半導体素子のリード形状検査を説明するための説明図で
ある。
【図5】この発明の一実施例の半導体検査装置を用いた
半導体素子のリード形状検査を説明するための説明図で
ある。
【図6】この発明の一実施例の半導体検査装置を用いた
半導体素子のリード形状検査を説明するための説明図で
ある。
【図7】この発明の一実施例の半導体検査装置を構成す
る受光部で得られる電気信号を示す波形図である。
【図8】従来の半導体検査装置の構成を示す概略図であ
る。
【図9】従来の半導体検査装置を用いた半導体素子のリ
ード形状の検査を説明するための説明図である。
【符号の説明】
1 トランジスタ(半導体素子) 2 リード 3 発光部 4a ビーム 4b 反射光 7 受光部 10 発光素子 14 コリメータ光学系 15 エキスパンダ光学系 13 スリット 23 集積型ピンフォトダイオード(受光素子) 25 基準レベル比較回路 26 判別回路 6 バンドパスフィルタ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検査対象となる半導体素子のリード
    に、このリードに対して所定角度でビームを照射する発
    光部と、前記リードから前記所定角度と同一角度で反射
    する前記ビームの反射光を受光し光電変換した電気信号
    の出力レベルに基づいて前記リードの形状の良否を判別
    する受光部とを備えた半導体検査装置。
  2. 【請求項2】 発光部が、パルス駆動される発光素子
    と、この発光素子から出射したビームを平行光化するコ
    リメータ光学系と、この平行光化したビームを長楕円化
    するエキスパンダ光学系と、前記コリメータ光学系およ
    び前記エキスパンダ光学系間に設けられ前記平行光化し
    たビームの幅を可変自在とするスリットとを有すること
    を特徴とする請求項1記載の半導体検査装置。
  3. 【請求項3】 受光部が、入射光を光電変換する受光素
    子と、この受光素子から出力された電気信号の出力レベ
    ルと所定の基準レベルとを比較する基準レベル比較回路
    と、この基準レベル比較回路の比較結果に基づいて半導
    体素子のリード形状の良否を判別する判別回路とを有す
    ることを特徴とする請求項1または2記載の半導体検査
    装置。
  4. 【請求項4】 受光素子に対向した位置に発光素子から
    出射されるビームの波長スペクトルよりやや大きめの波
    長スペクトルを有するバンドパスフィルタを設けた請求
    項3記載の半導体検査装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108917644A (zh) * 2018-07-19 2018-11-30 工极(北京)智能科技有限公司 三维立体测量系统

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108917644A (zh) * 2018-07-19 2018-11-30 工极(北京)智能科技有限公司 三维立体测量系统
CN108917644B (zh) * 2018-07-19 2020-07-28 工极(北京)智能科技有限公司 三维立体测量系统

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