JPH05322769A - ガスクロマトグラフ用炎光光度検出器 - Google Patents
ガスクロマトグラフ用炎光光度検出器Info
- Publication number
- JPH05322769A JPH05322769A JP4125796A JP12579692A JPH05322769A JP H05322769 A JPH05322769 A JP H05322769A JP 4125796 A JP4125796 A JP 4125796A JP 12579692 A JP12579692 A JP 12579692A JP H05322769 A JPH05322769 A JP H05322769A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- glass tube
- flame
- wall
- gas
- photometric detector
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Investigating, Analyzing Materials By Fluorescence Or Luminescence (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】ガスクロマトグラフ用炎光光度検出器に於い
て、試料燃焼用のバーナー周囲に配置されているガラス
管の内壁に残渣付着防止ガスを吹き付ける手段を備えた
ガスクロマトグラフ用炎光光度検出器。 【効果】本発明は長期的な連続使用を可能にすることで
分析の再現性を向上させ、より信頼性のある分析結果を
得る。
て、試料燃焼用のバーナー周囲に配置されているガラス
管の内壁に残渣付着防止ガスを吹き付ける手段を備えた
ガスクロマトグラフ用炎光光度検出器。 【効果】本発明は長期的な連続使用を可能にすることで
分析の再現性を向上させ、より信頼性のある分析結果を
得る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ガスクロマトグラフ用
炎光光度検出器に関する。
炎光光度検出器に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来はバーナー周囲にガラス管を配置し
たのみの構造が一般的で、ガラス管の汚れに対する防止
策が講じられていなかった。従って定期的なガラス管清
掃などの保守作業により感度低下などの障害を防止して
いた。
たのみの構造が一般的で、ガラス管の汚れに対する防止
策が講じられていなかった。従って定期的なガラス管清
掃などの保守作業により感度低下などの障害を防止して
いた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】前述の従来技術は、長
期間の連続使用に対する配慮がなされておらず、ガラス
管の定期的な清掃を必要としていた。本発明は長期的な
連続使用を可能にすることで分析の再現性を向上させ、
より信頼性のある分析結果を得ることを目的とする。
期間の連続使用に対する配慮がなされておらず、ガラス
管の定期的な清掃を必要としていた。本発明は長期的な
連続使用を可能にすることで分析の再現性を向上させ、
より信頼性のある分析結果を得ることを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】前記課題は、ガス流路を
設けガラス管内壁に不活性なガスを吹き付けることによ
り達成できる。
設けガラス管内壁に不活性なガスを吹き付けることによ
り達成できる。
【０００５】内壁に付着した残渣の量は、分析毎に増え
ていくためガラス管の透過率が低下し、ホトマルチプラ
イヤーに到達する炎光の量が低下していく。このため定
期的にガラス管を清掃して感度低下を防ぐ必要があっ
た。本発明の特徴は、ガラス管内壁に残渣付着防止を目
的とした、ガスを吹き付けたことにある。このガス流の
ためバーナーで燃焼した試料の残渣は、ガラス管内壁に
付着せず燃焼ガスと共にガラス管上部に導かれるため、
ガラス管内壁を汚さない。従って検出器の感度低下の目
的で行うガラス管清掃のサイクルを従来より著しく長く
改善できる。また、汚れによる感度の低下率も従来より
低くできるため、時間を隔てたデータ間の再現性も向上
し、データの信頼性が向上した。
ていくためガラス管の透過率が低下し、ホトマルチプラ
イヤーに到達する炎光の量が低下していく。このため定
期的にガラス管を清掃して感度低下を防ぐ必要があっ
た。本発明の特徴は、ガラス管内壁に残渣付着防止を目
的とした、ガスを吹き付けたことにある。このガス流の
ためバーナーで燃焼した試料の残渣は、ガラス管内壁に
付着せず燃焼ガスと共にガラス管上部に導かれるため、
ガラス管内壁を汚さない。従って検出器の感度低下の目
的で行うガラス管清掃のサイクルを従来より著しく長く
改善できる。また、汚れによる感度の低下率も従来より
低くできるため、時間を隔てたデータ間の再現性も向上
し、データの信頼性が向上した。
【０００６】本発明は、炎光光度検出器に於ける感度低
下対策の目的で行う保守作業を緩和すると共に、長期間
の連続使用を可能にし、これにより、より高い分析再現
性及び信頼性のある分析結果を提供する。
下対策の目的で行う保守作業を緩和すると共に、長期間
の連続使用を可能にし、これにより、より高い分析再現
性及び信頼性のある分析結果を提供する。
【０００７】
【作用】図１に於いて、バーナー部とガラス管のすき間
から残渣付着防止のために不活性なガスを流す。このガ
スはガラス管内壁とバーナー部から出ている炎との間を
流れる。もしこのガスが流れていなければ、試料燃焼か
すの一部がガラス間内壁に付着する。しかし、前述の残
渣付着防止を目的としたガスを流すことで、炎とガラス
管内壁との間にガードバンドができるため、炎からフォ
トマルチプライヤまでの光路上にあるガラス管内壁への
残渣の付着が抑制され、ガラス管の透過率は低下しな
い。従って、従来より長期間に渡り安定した炎光をホト
マルチプライヤーに導くことができるため、ガラス管の
汚れが原因で起こる感度低下，再現性精度低下及び安定
化不良を防ぐことができた。
から残渣付着防止のために不活性なガスを流す。このガ
スはガラス管内壁とバーナー部から出ている炎との間を
流れる。もしこのガスが流れていなければ、試料燃焼か
すの一部がガラス間内壁に付着する。しかし、前述の残
渣付着防止を目的としたガスを流すことで、炎とガラス
管内壁との間にガードバンドができるため、炎からフォ
トマルチプライヤまでの光路上にあるガラス管内壁への
残渣の付着が抑制され、ガラス管の透過率は低下しな
い。従って、従来より長期間に渡り安定した炎光をホト
マルチプライヤーに導くことができるため、ガラス管の
汚れが原因で起こる感度低下，再現性精度低下及び安定
化不良を防ぐことができた。
【０００８】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図１により説明す
る。
る。
【０００９】図１は、本発明による炎光光度検出器の断
面図である。酸素ガス入口１５から酸素ガスを、水素ガ
ス入口１６から水素ガスを導入する。これらのガスは、
いずれもバーナー部４から吐出する。ここで点火スイッ
チ１２をＯＮにして点火用電源１１を点火コイル１３に
接続すると、点火コイル１３は赤熱しバーナー部４で混
合された水素ガスと酸素ガスに着火し、水素と酸素によ
る還元炎が発生する。一方試料ガス入口１４からは試料
ガスが導入され、バーナー部４に送り込まれ前記の還元
炎と共に燃焼する。この際、バーナー部４上部の炎５は
試料ガスに応じた発光が起こる。この発光のうち干渉フ
ィルター６の帯域濾過特性範囲内の波長の光のみがフォ
トマルチプライヤ７に到達する。フォトマルチプライヤ
７では光が電流に変換される。この電流を増幅器８で増
幅し電圧信号に交換する。この電圧信号を記録計９で記
録してクロマトグラムを得る。直流電源１０はフォトマ
ルチプライヤ７のスクリーン電圧印加に使用する。ガス
排出口１８はガスの出口である。
面図である。酸素ガス入口１５から酸素ガスを、水素ガ
ス入口１６から水素ガスを導入する。これらのガスは、
いずれもバーナー部４から吐出する。ここで点火スイッ
チ１２をＯＮにして点火用電源１１を点火コイル１３に
接続すると、点火コイル１３は赤熱しバーナー部４で混
合された水素ガスと酸素ガスに着火し、水素と酸素によ
る還元炎が発生する。一方試料ガス入口１４からは試料
ガスが導入され、バーナー部４に送り込まれ前記の還元
炎と共に燃焼する。この際、バーナー部４上部の炎５は
試料ガスに応じた発光が起こる。この発光のうち干渉フ
ィルター６の帯域濾過特性範囲内の波長の光のみがフォ
トマルチプライヤ７に到達する。フォトマルチプライヤ
７では光が電流に変換される。この電流を増幅器８で増
幅し電圧信号に交換する。この電圧信号を記録計９で記
録してクロマトグラムを得る。直流電源１０はフォトマ
ルチプライヤ７のスクリーン電圧印加に使用する。ガス
排出口１８はガスの出口である。
【００１０】残渣付着防止ガス入口１７からは不活性な
ガスを送り込む。送り込まれたガスは、炎光光度検出器
ボディ内部２０へ進入するが、ガラス管２の外壁と炎光
光度検出器ボディ１の内壁とにはパッキング３があるた
めガラス管２の外壁部分には流れずガラス管２とバーナ
ー部４のすき間からガラス管２の内側に噴出される。こ
のとき残渣付着防止ガスは、バーナー部４で生成される
炎５を包込むような形で流れるため炎５とガラス管２の
内壁との間にガードバンドでき、炎５周辺のガラス管２
の内壁には試料ガスの燃焼かすの付着はない。これによ
り、ガラス管２のうち炎５からホトマルチプライヤー７
までの光路上に当る部位の透過率が減少しないため、感
度低下が少なくなり、クロマトデータの信頼性が向上し
た。またガラス管の清掃サイクルも長くなった。
ガスを送り込む。送り込まれたガスは、炎光光度検出器
ボディ内部２０へ進入するが、ガラス管２の外壁と炎光
光度検出器ボディ１の内壁とにはパッキング３があるた
めガラス管２の外壁部分には流れずガラス管２とバーナ
ー部４のすき間からガラス管２の内側に噴出される。こ
のとき残渣付着防止ガスは、バーナー部４で生成される
炎５を包込むような形で流れるため炎５とガラス管２の
内壁との間にガードバンドでき、炎５周辺のガラス管２
の内壁には試料ガスの燃焼かすの付着はない。これによ
り、ガラス管２のうち炎５からホトマルチプライヤー７
までの光路上に当る部位の透過率が減少しないため、感
度低下が少なくなり、クロマトデータの信頼性が向上し
た。またガラス管の清掃サイクルも長くなった。
【００１１】
【発明の効果】本発明によれば、次のような効果があ
る。
る。
【００１２】１．ガラス管内壁部への燃焼かすの付着を
従来より少ない量に抑えられるため、ガラス管の清掃サ
イクルを従来より著しく長くできた。
従来より少ない量に抑えられるため、ガラス管の清掃サ
イクルを従来より著しく長くできた。
【００１３】２．経過時間に対する感度低下を低く抑え
られたため、特に燃焼かすの多い被測定試料に対する分
析の再現性が向上し分析の信頼性が向上した。
られたため、特に燃焼かすの多い被測定試料に対する分
析の再現性が向上し分析の信頼性が向上した。
【００１４】３．ガラス管内壁部への酸素，水素の還元
炎による水蒸気の付着すなわち結露を抑えられたため、
水素炎の消化がなく安定に分析が継続できる。
炎による水蒸気の付着すなわち結露を抑えられたため、
水素炎の消化がなく安定に分析が継続できる。
【図１】本発明の実施例によるガスクロマトグラフ用炎
光光度検出器の構成図である。
光光度検出器の構成図である。
１…炎光光度検出器ボディ、２…ガラス管、３…パッキ
ング、４…バーナー部、５…炎、６…干渉フィルター、
７…フォトマルチプライヤー、８…増幅器、９…記録
計、１０…直流電源、１１…点火用電源、１２…点火ス
イッチ、１３…点火コイル、１４…試料ガス入口、１５
…酸素ガス入口、１６…水素ガス入口、１７…残渣付着
防止ガス入口、１８…ガス排出口、１９…光路、２０…
炎光光度検出器ボディ内部。
ング、４…バーナー部、５…炎、６…干渉フィルター、
７…フォトマルチプライヤー、８…増幅器、９…記録
計、１０…直流電源、１１…点火用電源、１２…点火ス
イッチ、１３…点火コイル、１４…試料ガス入口、１５
…酸素ガス入口、１６…水素ガス入口、１７…残渣付着
防止ガス入口、１８…ガス排出口、１９…光路、２０…
炎光光度検出器ボディ内部。
Claims (1)
- 【請求項１】ガスクロマトグラフ用炎光光度検出器に於
いて、試料燃焼用のバーナー周囲に配置されているガラ
ス管の内壁に残渣付着防止ガスを吹き付ける手段を備え
たガスクロマトグラフ用炎光光度検出器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4125796A JPH05322769A (ja) | 1992-05-19 | 1992-05-19 | ガスクロマトグラフ用炎光光度検出器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4125796A JPH05322769A (ja) | 1992-05-19 | 1992-05-19 | ガスクロマトグラフ用炎光光度検出器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05322769A true JPH05322769A (ja) | 1993-12-07 |
Family
ID=14919102
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4125796A Pending JPH05322769A (ja) | 1992-05-19 | 1992-05-19 | ガスクロマトグラフ用炎光光度検出器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05322769A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103226101A (zh) * | 2012-01-31 | 2013-07-31 | 上海天美科学仪器有限公司 | 一种高灵敏度火焰光度检测器 |
-
1992
- 1992-05-19 JP JP4125796A patent/JPH05322769A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103226101A (zh) * | 2012-01-31 | 2013-07-31 | 上海天美科学仪器有限公司 | 一种高灵敏度火焰光度检测器 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20050304 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20050329 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
| A601 | Written request for extension of time |
Effective date: 20050628 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 |
|
| A602 | Written permission of extension of time |
Effective date: 20050707 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050811 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060124 |