JPH0532257Y2 - - Google Patents

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JPH0532257Y2
JPH0532257Y2 JP6616587U JP6616587U JPH0532257Y2 JP H0532257 Y2 JPH0532257 Y2 JP H0532257Y2 JP 6616587 U JP6616587 U JP 6616587U JP 6616587 U JP6616587 U JP 6616587U JP H0532257 Y2 JPH0532257 Y2 JP H0532257Y2
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oil seal
molds
molding
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はオイルシールの成形金型に係わり、よ
り詳しくはオイルシールの加硫プレス成形用金型
に係わる。
〔従来の技術〕
オイルシールの加硫成形は、従来、上型と下型
と中型とからなる成形金型中に配合ゴムを配置
し、この配合ゴムを上下から加圧してオイルシー
ルの形に加硫成形することによつて行われてい
る。
このようにして成形されたオイルシールを離型
させるべく形開きを行うと、上型及び下型によつ
て規定されるオイルシールの表面形状の複雑さ等
の故に、成形済のオイルシールが上型に付いたり
下型に付いたり一定しないことがある。これは、
オイルシール成形工程を複雑化させる。
このような問題を回避するために一方の型の成
形用表面形状を複雑化させることによりその型の
離型抵抗を大きくした第4図に示すような金型が
知られている。
第4図中、101は油圧ラム(図示せず)によ
つてA,B方向に移動せしめられる上型、102
は支持台(図示せず)上に静置された下型、10
3は中型、104は中型103の上型101に対
するA,B方向の移動を案内するための案内棒で
ある。105は上型101及び下型102の対向
する成形表面106及び107によつて規定され
たオイルシール成形用のゴム充填領域、108は
オイルシールの油圧受容凹部を形成するために上
型101に形成された環状突起、109はオイル
シールのバネ止め用溝部に対応する突起、110
はバネ止め部の先端部に対応する溝部、111は
フトコロ部に対応する部分、112はダストリツ
プに対応する溝部である。第4図に示したこの成
形金型113では、更に、上型101の離型抵抗
を下型102の離型抵抗よりも確実に高くするた
めに、上型101の突起部108の外周面に凹部
114が形成されている。尚、115は成形され
るべきオイルシールの芯金である。
この第4図の成形金型113では、上型101
の突起108の外周に凹部114を設けることに
よつて上型101の離型抵抗を高めているため
に、領域105でのゴムの加硫成形後上型101
を下型102に対してB方向に移動せしめる型開
きの際成形済のオイルシールが離型抵抗の高い上
型101に付着したまま下型102から離型せし
められその後上型101から中型103をA方向
に移動させることによりオイルシールが離型され
る。(例えば、特公昭59−20058号公報参照)。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかし乍ら、第4図に示す如き従来の成形金型
では、凹部114にゴムが充填されるため材料ロ
スとなり、また、凹部114が形成されているた
め、上型101の突起108の機械的強度が低下
し突起108の肉厚が薄い場合には、加硫成形の
初めに上下型101,102の中央対向面11
6,117間に配置され加温成形圧下で領域10
5内を径方向外方に流動するゴムによつて突起1
08が変形されオイルシール成形品の所定形状が
得られない等の問題が生じる。
本考案は前記した点に鑑みなされたものであ
り、その目的とするところは、金型の成形表面を
複雑化させたり金型の機械的強度を低下せしめる
ことなく、成形済オイルシールを確実に一方の型
に保持させることができるオイルシールの成形型
を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の問題点を解決するために講じた手段は、
一対の型のうちの一方の型を外型、内型の二つに
スライド可能に分割して、外型、内型の少なくと
も一方を前記一対の型の他方の型よりも離型抵抗
を小さくし、弾発力の大きい第一の弾性手段を前
記外型と前記内型の間に設けると共に、第一の弾
性手段よりも弾発力が小さく移動量の大きい第二
の弾性手段を前記外型と前記内型との間に設ける
ことにより、外型及び内型のうちの他方を第一及
び第二の弾性手段によつて離型せしめるようにし
たことである。
〔作用〕
この手段の作用は次のとうりである。
外型、内型をスライド可能に分割したので、形
開き時に第一、第二の弾性手段により外型と内型
が相対移動し、外型あるいは内型のどちらか一方
からオイルシールが離型される。また外型あるい
は内型の少なくとも一方が一対の型の他方の型よ
りも離型抵抗が小さいことから、外型あるいは内
型と一対の型の他方の型との離型の際は必ず一対
の型の他方の型にオイルシールが保持される。
弾発力の大きい第一の弾性手段は外型、内型の
いずれか一方とオイルシールの離型抵抗の大きな
初期離型のために設けられており、第二の弾性手
段は第一の弾性手段により離型抵抗の小さくなつ
た後の離型のために設けられている。
弾発力の異なる二つの弾性手段を用いたことに
より、外型、内型間へのゴム材料の侵入を最低限
に抑えることができ、また金型の厚さを最低限に
抑えることができる。
〔実施例〕
次に本考案による好ましい一実施例のオイルシ
ール成形金型1を第1図から第3図に基づいて説
明する。
第1図乃至第3図中、2は外型3、内型4から
なり支持台5上に配置された下型、6は油圧ラム
(図示せず)によつて下型2に対してA,B方向
に移動せしめられる上型、7は中型、8は中型7
の上型6に対するA,B方向の移動を案内するた
めの案内棒である。下型2の全体の離型抵抗は上
型6の離型抵抗と同程度またはそれ以上であり、
内型4の離型抵抗は上型6の離型抵抗よりも小さ
い。ここで、離型抵抗は、各金型とオイルシール
成形用のゴム乃至ゴム状弾性材料との摩擦抵抗及
び密着性等に起因し、表面形状、接触面積、並び
に金型材料及びゴム状材料の種類のみならず、成
形温度等の成形条件、並びに成形表面の粗さ及び
表面化合物の存在等に依存する。
9は上型6、中型7及び下型2の対向する成形
表面10,11,12によつて規定されたオイル
シール成形用のゴム乃至ゴム状弾性材料の充填領
域、13はオイルシールの油圧受容凹部を形成す
るために上型6に形成された環状突起、14はオ
イルシールのバネ装着用溝部に対応する突起、1
5はバネ装着用凹部の先端係止部に対応する溝
部、16はダストリツプ乃至ちりよけ部に対応す
る溝部、17,18はオイルシールの外側円筒状
部乃至環状部41の内周面及び外周面を規定する
ための円筒状周面部である。尚、19は成形され
るべきオイルシールの芯金であり、20は芯金1
9の径方向に伸長する端面をその円周方向の複数
箇所で支持するための突起である。またCは金型
1の中心軸線である。
外型3、内型4のうち先に離型されるべき外型
3と後で離型されるべき内型4とは型締め及び成
形の際密接状態となる傾斜面21,22を有して
おり、弾発力の大きく(例えば50−100Kgf)移
動量の小さい(例えば0.5mm)さらバネ23によ
つて、外型3がA方向に、内型4がB方向に付勢
されている。24はさらバネ23の下端を支持す
るように外型3に形成された突起、25はさらバ
ネ23の上端により支持されており、突起24の
A,B方向の移動を許容する凹部26の上端を規
定している支持面である。
27は支持台5と内型4との間に形成された円
柱状スペース28内に配設されており弾発力が小
さく(例えば5−10Kgf)移動量の大きい(例え
ば数mm程度)コイルスプリングであり、コイルス
プリング27は下端側で支持台5に支持され上端
側で内型4の水平壁部29にB方向の付勢力を及
ぼしている。尚、30は外型3に対する内型4の
B方向の相対的移動を(成形されたオイルシール
の外側円筒状周壁41が外型3の円筒状周面部1
8から実質的に抜かれると)規制するための係止
部、31は上型6に対する中型7のA方向の相対
的移動を規制するための係止部である。
以上の如く構成された成形金型1の操作乃至動
作について説明する。
まず上型6及び中型7が下型2(外型3、内型
4)に対して上方Bに離間せしめられた第3図に
示す位置に設定されている際、上型6の中央の水
平押圧面32に対向する内型4の水平中央押圧面
33上に加硫成形されるべき配合ゴム42を載せ
ると共にオイルシール用の芯金19を第3図の想
像線で示す位置に載せる。このとき、コイルスプ
リング27の伸長によつて下型2の内型4は第2
図の想像線で示す位置に押し上げられており、係
止片30が外型3の突起24の下面24aに当接
している。
油圧ラム(図示せず、以下同)によつて上型6
がA方向に押し下げられると、上型6の押圧面3
2によつて配合ゴム42が押しつぶされると共に
弾発力の小さいコイルスプリング27が押し縮め
られ、下型2の内型4がA方向に移動せしめられ
内型4の傾斜面22が外型3の傾斜面21と近接
せしめられる(第2図の実線で示す状態)。従つ
て、下型2が外型3、内型4に分割されているに
もかかわらず、配合ゴムが傾斜面21,22の間
に多量に流れ込む虞れが少ない。
加湿乃至加熱下で油圧ラムによつて更に上型6
が押し下げられると、さらバネ23が圧縮変形さ
れ傾斜面21,22が密接せしめられると共に配
合ゴム42が成形領域9中に加圧充填される(第
1図の状態)。このとき、領域9が比較的単純な
形状である故領域9の全体にゴムが充填され加硫
成形され得るのみならず、上型6の突起13に前
記従来例の如き機械的強度を低下させる凹部がな
い故突起13が変形を受けることがなくオイルシ
ール成形品40の所定形状が得られる。
加温加圧下でのオイルシール40の加硫成形が
完了すると、油圧ラムを作動させて上型6を上方
Bに移動させる型開きを行う。
この型開きの初期の段階では、弾発力の大きい
さらバネ23の伸長力のために、外型3、内型4
が相互に離間するように、外型3に対して内型4
が上型6と共にB方向に移動せしめられる。その
結果、オイルシール40の外側円筒状部41の外
周面にたいして外型3の円筒状面18が相対的に
A方向に移動され初期の型抜き乃至離型がおこな
われる。
さらバネ23が実際上伸びきつて、さらバネ2
3による初期離型が実質的に完了すると(第2図
の実線で示す状態)、弾発力の小さいコイルバネ
27の伸長のために上型6の上昇に追従して内型
4がB方向に移動せしめられ、オイルシール40
の外型3からの離型が進められる。この外型3の
離型の後段は、円筒状面18が動摩擦を受けてい
る条件下で開始され遂行される故比較的小さい力
で済むため、弾発力の比較的小さいコイルバネで
も確実に行われ得る。
油圧ラムの作動下でのコイルバネ27による離
型は外型3の円周状面18とオイルシール40と
の摩擦係合が実質的に解除され係止片30が突起
24の下面24aに当接すると終了する(第2図
の想像線で示す状態)。
油圧ラムによつて更に上型6がB方向に上昇せ
しめられると、オイルシール成形品が下型2の内
型4から離型せしめられる(第3図の実線で示す
状態)。これは、内型4の離型抵抗の方が上型6
の離型抵抗よりも小さいためである。
次に、上型6に対して中型7をA方向に移動さ
せて、中型7の下面7aの端部7bによつてオイ
ルシール成形品40を上型6の突起13から離型
させる(第3図の想像線で示す状態)。これによ
つて、オイルシールの離型が完了する。
以上においては、オイルシール40が、ダスト
リツプを有している例について示したが、ダスト
リツプはなくてもよい。また、オイルシール40
は芯金19を有しないタイプのものでもよい。更
に、オイルシール40は内側円筒状部の外周にバ
ネを装着しないタイプのものでもよい。
また、以上においては一対の型が上下に配置さ
れた上型と下型とからなる例について示したが、
一対の型は例えば水平方向に相対移動されて型締
め及び型開きされるものでもよい。
更に、以上においては、上型が移動され下型が
静置されている例について示したが、下型をもま
たは下型のみを可動にしてもよい。また、型の移
動を油圧ラムのかわりに水圧ラム、他の機械的乃
至電気機械的機構または人力で行うようにしても
よい。
また、弾発力及び移動量の条件を満たす限りバ
ネ乃至スプリング23,27としては他の任意の
ものでよい。
〔効果〕
本考案は次の特有の効果を生じる。
第一に金型に凹部等を設けて成形表面を複雑に
する必要がないので、ゴム材料のロスがない。ま
た金型の機械的強度が低下することがないので、
突起の肉厚の限定すなわちオイルシールのサイズ
限定がない。
第二に離型時、オイルシールが一対の型の一方
に必ず保持されるので作業性が大巾に向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案による好ましい一実施例のオイ
ルシール成形金型の断面説明図、第2図及び第3
図は夫々第1図の金型の異なる動作状態を示す断
面説明図、第4図は従来のオイルシール成形金型
の断面説明図である。 2……下型、3……外型、4……内型、6……
上型、7……中型、23……さらバネ、27……
コイルスプリング。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 相互に近接離間可能な少なくとも一対の型を有
    するオイルシールの成形金型において、前記一対
    の型のうちの一方の型を外型、内型の二つにスラ
    イド可能に分割して、外型及び内型のうちの一方
    を前記一対の型のうちの他方の型よりも離型抵抗
    を小さくし、弾発力の大きい第一の弾性手段を前
    記外型と前記内型との間に設けるとともに、第一
    の弾性手段よりも弾発力が小さく移動量の大きい
    第二の弾性手段を前記外型と前記内型との間に設
    けることにより、外型及び内型のうちの他方を該
    第一及び第二の弾性手段によつて離型せしめるよ
    うにしたことを特徴とするオイルシールの成形金
    型。
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