JPH05321750A - 内燃機関のライナ構造 - Google Patents

内燃機関のライナ構造

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JPH05321750A
JPH05321750A JP12623692A JP12623692A JPH05321750A JP H05321750 A JPH05321750 A JP H05321750A JP 12623692 A JP12623692 A JP 12623692A JP 12623692 A JP12623692 A JP 12623692A JP H05321750 A JPH05321750 A JP H05321750A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liner
cylinder
combustion chamber
combustion
port
Prior art date
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Pending
Application number
JP12623692A
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English (en)
Inventor
Yukimasa Kai
志誠 甲斐
Takaharu Goto
隆治 後藤
Tetsuaki Goto
徹朗 後藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】クレビスボリュウムを減じて、エミッションを
改善する内燃機関のライナ構造を提供する。 【構成】シリンダ4を画成するシリンダライナ10と、
燃焼室5を画成する燃焼室ライナ12と、吸気ポート6
及び排気ポート7を画成するポートライナ13とを一体
に形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【従来の技術】従来、燃焼室の冷却性向上を目的とし
て、図5に示す如く、シリンダヘッド51に燃焼室ライ
ナ52を鋳ぐるんで燃焼室53の壁面を画成し、燃焼室
ライナ52を直接ウォータジャケット54に露出させた
ものが知られている(実開昭62−175254号公報
等参照)。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなエンジンの本体構造にあっては、燃焼室ライナ52
を鋼材で形成し、シリンダヘッド51をアルミニウム合
金材で形成した場合、図5に示す如くシリンダヘッド下
面55と燃焼室ライナ下面56とが面一であったとして
も、鋼材とアルミニウム合金材との間には熱膨張差が存
在するため、機関温度が上昇すると、図6に示すよう
に、ガスケット57と燃焼室ライナ下面56との間に新
たなクレビスボリュウムVを生じてしまう場合があり、
また、こうしたクレビスボリュウムに入り込んだ燃料
は、燃焼に関与せず熱分解されたり、そのまま燃えずに
排出されるため、図7に示すようにクレビスボリュウム
の増大に伴ってハイドロカーボンの排出が増大し、もっ
てエミッションの悪化を招く問題点があった。
【0003】この発明は、このような問題点を鑑み、エ
ミッションの改善が得られるエンジンの本体構造を提供
することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、内燃機関のシリンダを画成するシリンダ
ライナと燃焼室を画成する燃焼室ライナを一体に形成し
た、ことを特徴とする内燃機関のライナ構造。
【0005】
【作用】ハイドロカーボンの排出量を低く抑えるために
は、燃焼に関与しないクレビスボリュウムを減らすこと
が重要であるが、上記構成によれば、シリンダを画成す
るシリンダライナと燃焼室を画成する燃焼室ライナとが
一体に形成されるので、燃焼に関与しないクレビスボリ
ュウムを低減でき、もってエミッションの改善が得られ
る。
【0006】
【実施例】以下、本発明に係る一実施例を図1〜4に基
づいて説明する。
【0007】1はシリンダ4を有するシリンダブロック
部、2は燃焼室5を有するシリンダヘッド部であり、シ
リンダブロック部1とシリンダヘッド部2とは鋳造によ
り一体成形され、エンジンブロック3を構成する。
【0008】シリンダブロック部1には、気筒当たり2
つの吸気ポート6と、気筒当たり2つの排気ポート7が
形成され、それぞれが燃焼室5に開口する。各吸気ポー
ト6には吸気弁(図略)が配設されるので、各吸気ポー
ト6の上部に吸気弁を支持する吸気側バルブガイドボス
8が穿設される。各排気ポート7についても同様で、各
排気ポート7の上部に排気弁(図略)を支持する排気側
バルブガイドボス9が穿設される。
【0009】シリンダブロック部1内に鋳込まれてシリ
ンダ4を画成するのはシリンダライナ10であり、シリ
ンダブロック部1内に鋳込まれて燃焼室5と吸気ポート
6と排気ポート7を画成するのはヘッドライナ11であ
る。これらシリンダライナ10及びヘッドライナ11
は、詳細は後述するが一体に形成された後、エンジンブ
ロック3内に鋳込まれる。
【0010】図2は鋳込まれる前のヘッドライナ11を
斜視した図であるが、ヘッドライナ11は、燃焼室5を
画成する燃焼室ライナ12と、吸気ポート6及び排気ポ
ート7を画成するポートライナ13と、から構成され
る。耐熱性鋼板をプレス成形して形成されるヘッドライ
ナ11は、図3によく示されるように4つのプレス材1
4a、14b、14c、14dから構成され、その合わ
せ面15a、15b、15cは、吸気ポート6をその軸
線上で縦割りにする位置、排気ポート7をその軸線上で
縦割りにする位置、燃焼室5の中央で隣接する吸気ポー
ト6及び排気ポート7を分離する位置、に夫々形成され
る。そして、これら別々にプレス成形されたプレス材1
4a、14b、14c、14dは、合わせ面15a、1
5b、15c全体を溶接することにより、図2に示す如
き1つのヘッドライナ11を形成する。
【0011】こうして形成されたヘッドライナ11は、
図4に示す如く、シリンダライナ4の上端部16に溶接
等の固着手段をもって一体化され、つまり、燃焼室5を
画成する燃焼室ライナ12とシリンダ4を画成するシリ
ンダライナ10とが一体に形成される。そして、一体に
形成されたヘッドライナ11及びシリンダライナ10
は、図1に示す如く、エンジンブロック3内に鋳込まれ
るのである。
【0012】エンジンブロック3内に鋳込まれたシリン
ダライナ10は、エンジンブロック3の母材であるアル
ミニウム合金にすっぽりと鋳囲まれ、その周囲にはシリ
ンダライナ10の下端部17を除いた部分にウォータジ
ャケット18が形成され、この中をウォータポンプ(図
略)から供給される冷却水が循環する。
【0013】ウォータジャケット18は、吸気ポート6
及び排気ポート7の周囲近傍、燃焼室5の上部近傍へも
連続して延在し、シリンダライナ10の上端部16とヘ
ッドライナ11の一部位は、直接ウォータジャケット1
8に露出している。特に排気ポート7にあっては、必要
な冷却を確保するため、吸気ポート6に較べると、ウォ
ータジャケット18へのライナの露出度合いは多くなっ
ている。
【0014】シリンダブロック部1の下端には、クラン
クケース31を画成するスカート32がクランクシャフ
ト33の両側に相対して形成され、クランクケース31
を各気筒毎に仕切るバルクヘッド34がスカート32を
両端にして形成される。バルクヘッド34の下端に形成
された凹部35には、半割状の主軸受36を有する軸受
体37が挿嵌され、この軸受体37はベアリングキャッ
プ38の取付けによりクランクシャフト33を回転可能
に支承する。ベアリングキャップ38の取り付けは、そ
れぞれが2本のボルト39によって行われ、軸受体37
共々シリンダブロック部1に締結される。隣接するベア
リングキャップ38は、2本のベアリングビーム40に
て連結一体化され、クランクシャフト33の曲げ力によ
るベアリングキャップ38の倒れを防いでいる。
【0015】なお、41はオイルポンプ(図略)から供
給される潤滑油が流れるオイルギャラリ、42は吸気弁
及び排気弁を駆動するカムシャフト(図略)を支承する
カムシャフト軸受、43は点火栓(図略)を嵌合する点
火栓嵌合孔である。
【0016】このような構成に基づき、次に作用を説明
する。
【0017】燃焼室5を画成する燃焼室ライナ12とシ
リンダ4を画成するシリンダライナ10とが一体に形成
されるので、図6に示した如く、熱膨張差に起因してク
レビスボリュウムが増大するということを防止でき、も
ってクレビスボリュウムに入り込んだ燃料が、燃焼に関
与せず熱分解されたり、そのまま燃えずに排出されるこ
とを減ずることができる。
【0018】一方、シリンダヘッド部2とシリンダブロ
ック部1とが一体に成形されるが故に、ヘッドライナ1
1ひとつでもって、燃焼室5と吸気ポート6と排気ポー
ト7とを一度に画成できる。従って、鋳造性に都合がよ
いばかりか、燃焼室5と吸気ポート6と排気ポート7と
の間に形成される位置精度を高めることができ、燃焼の
改善や吸気効率の改善が得られる。しかも、燃焼室5と
吸気ポート6と排気ポート7の壁面を自由度高くしかも
低コストで成形でき、また、燃焼室5を機械加工する手
間が低減して生産性が向上する。
【0019】さらに、吸気ポート6及び排気ポート7を
画成するポートライナ13と、燃焼室5を画成する燃焼
室ライナ12とが一体に形成されると、燃焼室ライナ1
2が受けた燃焼室5内の熱は素早くポートライナ13へ
伝達されるため、冷間始動直後などの冷機時に於いて、
吸気ポート6及び排気ポート7を早く暖めることができ
る。これにより、排気ポート7側に於いては触媒の早期
活性を促すことが可能となってエミッションの改善が得
られ、また、吸気ポート6側に於いては吸気ポート6に
付着し液滴化した燃料を気化させることが可能となって
燃焼の改善が得られる。しかも、暖機後にあっては、ヘ
ッドライナ11はウォータジャケット18に直接露出し
ているため、燃焼室5及び特に排気ポート7の冷却性を
十分に向上させることができるのである。
【0020】また、燃焼に伴う熱は、ピストン(図略)
からピストンリング(図略)を経てエンジンブロック3
へと伝わるので、圧縮上死点におけるピストンリングの
位置、すなわち、シリンダライナ10の上端部16近傍
における温度が最も高くなり易いが、シリンダライナ1
0の上端部16、つまり、圧縮上死点におけるピストン
リングの位置に対応する部位は、直接にウォータジャケ
ット18に露出しているので、ここでの冷却を十分に行
うことができる。加えて、ヘッドライナ11とシリンダ
ライナ10とが一体せしめられるので、ウォータジャケ
ット18及び燃焼室5のシール性が向上し、冷却水や燃
焼ガスの漏れを防止することができる。
【0021】また、燃焼室5と吸気ポート6と排気ポー
ト7を画成する壁面の面粗度は、ヘッドライナー11の
面粗度に依存するため、ヘッドライナ11を用いずに鋳
肌が壁面を画成する場合に較べると、面粗度は遥かに改
善される。もって、燃焼の改善が得られると同時に、吸
気効率を向上させることができ、燃料消費率の向上が得
られる。
【0022】なお、本実施例においては、ポートライナ
13と燃焼室ライナ12とを一体に形成したが、これに
限定されるものではなく、ポートライナ13を用いずに
燃焼室ライナ12とシリンダライナ10とを一体に形成
してもよく、また、この場合、シリンダヘッド部2とシ
リンダブロック部1とは別体に形成されてもよい。
【0023】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、シリンダを画成するシリンダライナと、燃焼室を画
成する燃焼室ライナとを一体に形成したので、クレビス
ボリュウムを低減でき、もってエミッションの改善が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例に係るエンジンの本体構造を示す断面
【図2】一実施例に係るヘッドライナを斜視した図
【図3】一実施例に係るヘッドライナを斜視した図
【図4】ヘッドライナとシリンダライナを一体に形成し
た様子を斜視した図
【図5】従来のエンジンの本体構造を示す図
【図6】クレビス容積の増大を説明する図
【図7】クレビスボリュウムの増大に伴うHCの排出量
増大を説明する図
【符号の説明】
4 シリンダ 5 燃焼室 10 シリンダライナ 12 燃焼室ライナ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関のシリンダを画成するシリンダラ
    イナと燃焼室を画成する燃焼室ライナを一体に形成し
    た、ことを特徴とする内燃機関のライナ構造。
JP12623692A 1992-05-19 1992-05-19 内燃機関のライナ構造 Pending JPH05321750A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12623692A JPH05321750A (ja) 1992-05-19 1992-05-19 内燃機関のライナ構造

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JP12623692A JPH05321750A (ja) 1992-05-19 1992-05-19 内燃機関のライナ構造

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JPH05321750A true JPH05321750A (ja) 1993-12-07

Family

ID=14930163

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12623692A Pending JPH05321750A (ja) 1992-05-19 1992-05-19 内燃機関のライナ構造

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JP (1) JPH05321750A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015031278A (ja) * 2013-08-01 2015-02-16 ステイル モートルス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 内燃機関のエンジンハウジング及びエンジンハウジングを有する内燃機関

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015031278A (ja) * 2013-08-01 2015-02-16 ステイル モートルス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 内燃機関のエンジンハウジング及びエンジンハウジングを有する内燃機関

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