JPH0532076Y2 - - Google Patents

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JPH0532076Y2
JPH0532076Y2 JP4702387U JP4702387U JPH0532076Y2 JP H0532076 Y2 JPH0532076 Y2 JP H0532076Y2 JP 4702387 U JP4702387 U JP 4702387U JP 4702387 U JP4702387 U JP 4702387U JP H0532076 Y2 JPH0532076 Y2 JP H0532076Y2
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sewing machine
thread
sewing
needle
cutter member
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 (産業上の利用分野) 本考案は糸切り装置付ミシンの上糸端末処理装
置に関するものである。
(従来の技術) 従来より、糸切り装置を持つミシンでは、縫製
終了時に上下の縫い糸が切断された後、次の縫い
始めに縫い目形成のための必要な針糸穴から末端
までの長さの上糸が布下でもつれむらとなり、外
見上好ましくない縫い結果を招いていた。この問
題を解決するものとして、実公昭58−51912号公
報に開示される装置が知られている。
この装置は第4図、第4−1図乃至第4−3図
に示すように、ミシンアーム22の後方面には縫
い糸が上死点付近で停止すると短時間作用するソ
レノイド27が配設されており、ミシンアーム2
2の顎部下方にはこのソレノイド27によつて往
復回動する回動軸21が配設されている。
回動軸21には縫い針23の送り方向側に位置
するカツター部材25の一端が、回動軸21とと
もに往復回動可能に固定されている。カツター部
材25の下方端には、布押え24の上面にU形屈
曲部25a(第4−1図)が形成されており、U
形屈曲部25aには縫製物の送り方向手前側(第
4−2図にて矢印C方向に対向する側)に鋭利な
刃形25bが形成されている。そして、ソレノイ
ド27が作動すると、カツター部材25は回動部
材21とともに回転して第4−1図の2点鎖線で
示す位置に移動した後、移動前の反対側、即ち上
糸26の手前側に復帰する。こうして、次回の縫
製時にカツター部材25の刃形25bに上糸26
が巻かれるようにし、縫製物の送りに伴う引つ張
り力によつて上糸端が切断されるようになつてい
る(第4−3図)。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、上記したカツター部材は、縫い
目形成線上に刃部25bが形成されている。この
ため、縫製において針運動による上糸の上下運動
時に、上糸26が刃部に接触して、弱い糸の場合
には糸が切断され縫製不能となる恐れがある。
また、糸は刃部に直接巻き付けるため、弱い糸
の場合には、縫い目形成前に上糸端が切断され
る。従つて、天秤の上糸引上げに対して、針穴か
らの必要な糸長さが不足して上糸が抜け、縫製で
きなくなる恐れもあつた。
そこで本考案は上記不具合を解決し、通常の縫
製時に上糸を切断せず、且つ、縫い始めに上糸が
針穴から抜け落ちないようにすることを課題とす
る。
〔考案の構成〕
(課題を解決するための手段) 上記課題を解決するために本件考案において講
じた技術的解決手段は、ミシンアームと、該ミシ
ンアームに配設され上下に往復駆動されるミシン
針と、該ミシン針に近接して前記ミシンアームに
配設され上下に移動可能な布押えと、前記ミシン
アームに送り方向と平行に配設され回動可能な回
動軸と、該回動軸を往復回動させる駆動手段と、
前記回動軸に一端を固定され前記布押え付近の下
方に延在する他端に刃部が形成されたカツター部
材と、縫製終了時に上下の縫い糸を切断する糸切
り手段を備えた糸切り装置付ミシンの上糸端末処
理装置において、 前記カツター部材の他端は、前記回動軸より前
記布押え付近の下方の延在する延在部と、該延在
部より送り方向と直交するよう屈曲した水平部
と、該水平部より送り方向手前側の斜め上方に屈
曲する屈曲端部より構成され、 前記水平部の送り方向手前側には送り方向側に
向かつて没入する斜面が形成され、該斜面の送り
方向側に没入した端部で縫い目線上より離れた位
置に前記刃部が形成されていることを特徴とする
糸切り装置付ミシンの上糸端末処理装置である。
(作用) 上記手段によれば、縫製終了とともに駆動手段
が回動部材及びカツター部材を往復回動させる。
復動時、カツター部材の端部に形成される屈曲端
部は送り方向手前側の斜め上方に延びているた
め、上糸はこの屈曲端部に沿つてカツター部材の
送り方向側に案内される。即ち、カツター部材
は、逆の上糸の送り方向手前側に位置するわけで
ある。
こうして、次の縫製が始まると、上糸は押え部
材と縫製物との間で圧着されて前進するため、上
糸がカツター部材の水平部に押しつけられる。従
つて上糸は、水平部の送り方向側に向かつて没入
する斜面に沿つて斜面の端部まで摺動し、この端
部に縫い糸線上から離れた位置に形成された刃部
と接触して切断される。このように、上糸がカツ
ター部材に押しつけられ、上糸が斜面に沿つて刃
部の形成された端部に移動して初めて切断される
ため、通常の縫製時には上糸が切断されない。ま
た、縫い目形成前に上糸が切断されることもない
ため、縫い始めに上糸が針穴から抜け落ちること
もない。
(実施例) 本考案の一実施例を第1図乃至第3図に基づい
て説明する。第1図は本実施例の糸切り装置付ミ
シンの上糸端末処理装置の側面図を示す。ミシン
アーム1の後端面にはネジ3によつてソレノイド
2が取付けられており、ソレノイド2の軸2aに
はネジ5によつてソレノイドアーム4が固着され
ている。
また、ミシンアーム1の下端からは、押え棒7
が上下に移動可能に突出しており、この押え棒7
には取付筒9が取付筒9内の筒が送り方向と平行
になるようネジ8で固定されている。この取付筒
9の筒には、一端に段部6aを有する回動軸6が
回動可能に挿通され、回動軸6の他端にはネジ1
1によりレバー10の基部10aが固着されてい
る。レバー10の他端側にはソレノイドアーム4
に向かつて延在する腕部が形成されており、この
腕部はレバー10及び取付筒9の夫々に端部を係
止された巻回バネ12によつて、第2図にて常時
時計方向へ付勢されている。従つて、レバー10
の腕部は、常に、ソレノイドアーム4の下方端に
圧接されている。
回動軸6の段部6aには通孔が設けられ、この
通孔にはカツター部材13の上端に形成された曲
げ部13aが挿入され、ネジ15で固定されてい
る。尚、押え部材7の送り方向手前側(第1図に
て右側)には、上下に往復駆動するミシン針14
が配設されているが、カツター部材13は、この
ミシン針14と押え部材7の間に位置するように
なつている。
次に、本件考案の特徴であるカツター部材13
の構成について説明する。本実施例のカツター部
材13は、上端に位置する曲げ部13aと、曲げ
部13aより下方に延在する延在部13fと、延
在部13fより送り方向と直交するよう屈曲した
水平部13eと、水平部13eより送り方向手前
側の斜め上方に屈曲する屈曲端部13cより主に
構成されている。屈曲端部13cの屈曲方向は、
第1図の符号Aで示すように、縫製物の送り方向
手前側(送り方向と逆方向)に斜め上方に屈曲
し、ミシン針14を符号aで示す分だけ更に越え
るようになつている。また、水平部13eの送り
方向手前側には、送り方向側に向かつて没入する
斜面13dが形成されている。この斜面13dの
最も送り方向側に没入した端部には、刃部13b
が形成されている。
次に、本実施例の作用について説明する。所望
の縫い目を形成した際、糸切りスイツチをオンに
すると、上軸回転角度210度(針棒上死点を0度
とする。)付近、即ち針棒が下死点位置より2.5〜
3mm上昇した点で、電源より糸切り装置のソレノ
イド(図示せず)に通電が行われる。上軸回転角
度305度頃(ミシン針14が針板上面より約13mm
上方位置にあるとき)から糸切り機構が作動を始
め、45度頃(ミシン針14は針棒上死点位置を過
ぎ、針板上面より約16mm上方にあるとき)で針板
下方において上下の縫い糸が切断される。上下糸
の切断とほぼ同時に、次のようにカツター部材1
3が作動する。
ソレノイド2の作動によつて、軸2aを中心に
ソレノイドアーム4が第2図にて時計方向に回転
し、短時間回動した後にすぐ逆方向に回転して元
に戻る。これによつて、ソレノイドアーム4に当
接していたレバー10は、巻回バネ12の付勢力
に抗して反時計方向に短時間回転し、元の位置に
復帰する。従つて、回動軸6の段部6aに一端を
固定されたカツター部材13は、第3−1図に実
線に示す位置より二点鎖線に示す位置への往復
を、針運動に同期して短時間で行う。このときの
カツター部材13の回動軌跡は、縫製物の送り方
向に直交するものである。
カツター部材13が第3−2図に示す元の位置
に復帰するとき、カツター部材13の屈曲端部1
3cが送り方向手前側の斜め上方に屈曲している
ため、上糸16はこの屈曲端部13cに沿つて水
平部13eの送り方向手前側に位置する。そし
て、押え部材7の下方に位置する布押え17と送
り刃18の間に縫製物を挿入すると、第3−3図
に示されるように、上糸16の端部が縫製物と布
押え17との間で圧着保持される。そして、ミシ
ンによる縫製作業が始まると、第1針の縫い目が
第3−4図に示すようにカツター部材13の水平
部13eを巻くように形成され、縫製物の送りと
同時に上糸16の端部も前進する。これによつ
て、上糸16がカツター部材13の水平部13e
に押しつけられ、上糸16は水平部13eの送り
方向側に向かつて没入する斜面13dに沿つて斜
面13dの端部まで摺動し、この端部に位置する
刃部13bと接触して切断される。こうして、縫
い始めに縫製物の端部よりはみ出していた上糸1
6の端部が切断される。
〔考案の効果〕
本件考案によれば、上糸がカツター部材に押し
つけられ、上糸が斜面に沿つて刃部の形成された
端部に移動して初めて切断されるため、通常の縫
製時には上糸が切断されない。
また、上糸が斜面に沿つて滑り込むために引き
切りとなり、滑り込む早さとの相乗効果で上糸の
切断性能が向上する。
更に、刃部が縫い目線上に位置していないた
め、縫い目形成前に上糸が切断されることもな
く、従つて、縫い始めに上糸が針穴から抜け落ち
ることもない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本実施例の上糸端末処理装置の側面
図、第2図は本実施例の上糸端末処理装置の正面
図、第3−1図乃至第3−5図は布押え近傍にお
ける本実施例の作動説明図、第3−1A図は第3
−1図のB−B線に沿う断面図、第4図は従来の
上糸端末処理装置の側面図、第4−1図は従来の
上糸端末処理装置における布押え近傍の作動説明
図、第4−2図は第4−1図のB−B線に沿う断
面図、第4−3図は従来の上糸端末処理装置にお
けるカツター部材近傍の作動説明図をそれぞれ示
す。 符号の説明、1……ミシンアーム、2……ソレ
ノイド(駆動手段)、6……回動軸、7……押え
棒、13……カツター部材、13b……刃部、1
3c……屈曲端部、13d……斜面、13e……
水平部、13f……延在部、14……ミシン針、
17……布押え。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 ミシンアームと、該ミシンアームに配設され上
    下に往復駆動されるミシン針と、該ミシン針に近
    接して前記ミシンアームに配設され上下に移動可
    能な布押えと、前記ミシンアームに送り方向と平
    行に配設され回動可能な回動軸と、該回動軸を往
    復回動させる駆動手段と、前記回動軸に一端を固
    定され前記布押え付近の下方に延在する他端に刃
    部が形成されたカツター部材と、縫製終了時に上
    下の縫い糸を切断する糸切り手段を備えた糸切り
    装置付ミシンの上糸端末処理装置において、 前記カツター部材の他端は、前記回動軸より前
    記布押え付近の下方に延在する延在部と、該延在
    部より送り方向と直交するよう屈曲した水平部
    と、該水平部より送り方向手前側の斜め上方に屈
    曲する屈曲端部より構成され、 前記水平部の送り方向手前側には送り方向側に
    向かつて没入する斜面が形成され、該斜面の送り
    方向側に没入した端部で縫い目線上より離れた位
    置に前記刃部が形成されていることを特徴とする
    糸切り装置付ミシンの上糸端末処理装置。
JP4702387U 1987-03-30 1987-03-30 Expired - Lifetime JPH0532076Y2 (ja)

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