JPH05320572A - 柔軟板体と金属板体の接着用プライマー - Google Patents

柔軟板体と金属板体の接着用プライマー

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JPH05320572A
JPH05320572A JP16211692A JP16211692A JPH05320572A JP H05320572 A JPH05320572 A JP H05320572A JP 16211692 A JP16211692 A JP 16211692A JP 16211692 A JP16211692 A JP 16211692A JP H05320572 A JPH05320572 A JP H05320572A
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JP
Japan
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primer
polyol
molecular weight
urethane
plate
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JP16211692A
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English (en)
Inventor
Takanori Nonaka
孝則 野中
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Onkyo Corp
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Onkyo Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】柔軟板体と金属板体の接着時に用いて、均一な
プライマー層の形成と、柔軟な追随性を有して、十分な
る接着力を呈するプライマー。 【構成】分子量1000〜3000程度のポリエステ
ル、又はポリカーボネートポリオール、分子量100
0〜5000程度のポリオキシプロピレンポリオール、
及び低分子のポリオールの混合体からなるポリオール
であって、前記との和に対するの重量比が8〜1
であって、かつ1500〜2500の平均分子量を有す
るポリオールを主成分とし、これと、ポリイソシアネー
トとから成るイソシアネート基が過剰のプレポリマーを
2Oの存在下において、反応させて得られるウレタン
エマルジョンからなる構成とした柔軟板体と金属板体の
接着用プライマー。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は、スピーカにおける、エ
ッジのような柔軟板体とフレームのような金属板体の接
着時に用いるプライマーに関するものである。
【従来の技術】従来この種の接着用プライマーは、有機
溶剤型であるので、乾燥時間が短いが、本質的に溶剤の
空気中への飛散が早いので、呼吸によって吸い込まれ易
いので、人体に有害であると共に、基材に膨潤して、変
形させるために作業性が良くない上に、プライマーの粘
度管理が困難であるという欠点があった。有機溶剤を含
む接着剤、例えば、ゴム系などでは、塗布すると有機溶
剤のために発泡ウレタンやウレタンエラストマーが膨潤
してしまって、変形し、作業性が極端に悪化し、作業者
の健康、環境上の理由から一般的に使用されていない。
また、前記のような、濡れ性が悪い被接着物に対して、
水系溶媒のアクリルエマルジョン接着剤単独では、十分
な接着力が得られなかった。さらにまた、水系溶剤のプ
ライマーの一つである従来のウレタンエマルジョンは、
ウレタン分子鎖が短いので、一度塗布しても表面に一様
に広がらず、凝集したようになってプライマー層にムラ
が生じて、十分な機能を果たし得ず、発泡ウレタンやウ
レタンエラストマーの柔軟な動きに追随できないものが
多くあった。また、分子鎖を長くしょうとして、分子鎖
伸長剤を大量に用いると、硬い樹脂に生成されてプライ
マー層にひび割れが発生して、プライマー層の破壊によ
る接着不良という弊害が発生するという欠点があった。
【発明が解決しようとする課題】したがって、従来のこ
の種の接着用のプライマーにあっては、濡れ性の悪い基
材、例えば発泡ウレタンやウレタンエラストマーを、ア
クリルエマルジョンのような水系溶媒の接着剤で接着す
る際に、接着剤が水系溶媒のエマルジョンのようなもの
であると、有機溶剤プライマーを用いると、接着剤が有
機溶剤のプライマーに対して馴染が良くなく、また、プ
ライマー塗布時に生じる膨潤と変形のために、十分な接
着力を得られないという問題があった。従来、発泡ウレ
タンは、そのセル構造ゆえに接着時にアンカー効果が期
待でき、十分な接着力を得ていたいたが、発泡ウレタン
の熱プレス時の離型性を改善するために、発泡ウレタン
のような基材の表面に離型剤を塗布したものは、濡れ性
が極度に悪化し、そのために接着が十分に行われていな
いことすらあった。また、ウレタンエラストマーは、発
泡ウレタンのようなセル構造をもたないため、アンカー
効果は期待できず、ウレタンエラストマーと接着剤との
間で界面剥離を起こしてしまっていた。従って、このよ
うな接着用プライマーにあっては、十分均一なプライマ
ー層を形成し、ウレタンの柔軟な動きに追随できるプラ
イマーが要求されていたに拘わらず、いずれの要求にも
十分に応じられるプライマーが無かった。このような状
態を解決するために、従来から、種々の接着剤、接着ポ
リマーが開発されている。しかし、その大半は有機溶剤
を含んでおり、毒性や引火性のために、環境衛生上か
ら、また、安全性の上から使用上相当な注意との対策費
用を払わなければならない必要があった。そこで、本発
明は、このような従来の接着用プライマーが有していた
課題を解決するために、プライマーを水系溶媒のエマル
ジョン、例えばウレタンエマルジョンとすることによっ
て、均一なプライマー層の形成と、柔軟な追随性を有す
るプライマーを得ることを目的とし、接着力を強化する
ことができるプライマーを提供しようとするものであ
る。
【課題を解決するための手段】該目的を達成するための
本発明の構成を説明すると、本発明は、分子量100
0〜3000程度のポリエステル、又はポリカーボネー
トポリオール、分子量1000〜5000程度のポリ
オキシプロピレンポリオール、及び低分子のポリオー
ルの混合体からなるポリオールであって、前記との
和に対するの重量比が8〜1であって、かつ1500
〜2500の平均分子量を有するポリオールを主成分と
し、これと、ポリイソシアネートとから成るイソシアネ
ート基が過剰のプレポリマーをH2Oの存在下におい
て、反応させて得られるウレタンエマルジョンからなる
構成とした柔軟板体と金属板体の接着用プライマーであ
る。
【作用】本発明は、このような構成(構造)としたもの
であるから、イソシアネート基が過剰であることから、
2Oの存在下で乳化分散させ、さらにアミンによる反
応にて、分子鎖が長くなっている。このような水系溶媒
の接着剤の働きを助ける、極性基を多く持つウレタンエ
マルジョンを接着用プライマーとするので、通常の水系
溶剤のエマルジョン系接着剤で接着可能である。従っ
て、本発明のウレタンエマルジョンは、長鎖の線状ポリ
マーであるから、塗布後も凝集することなく均一なプラ
イマー層を形成し、且つ分子鎖の長さをコントロールす
ることにより、プライマー層にひび割れ等が発生するこ
となく、強固なプライマー層とすることができる。その
結果、水系溶剤のエマルジョン系接着剤の使用に好都合
なばかりでなく、その接着力も追随性も向上する。更
に、作業時有機溶剤の蒸気を吸入するごとき作業者に対
する危険はない。
【実施例】以下本発明の実施例について説明する。(こ
こに記載の,及びは請求項に記載の,及び
に該当する。)請求項に記載の分子量1000〜30
00程度のポリエステル、又はポリカーボネートポリオ
ール、請求項に記載の分子量1000〜5000程度
のポリオキシプロピレンポリオール、及び必要に応じて
請求項に記載の低分子のポリオールの混合体からなる
ポリオールであって、前記との和に対するの重量
比が8〜1であって、かつ1500〜2500の平均分
子量を有するポリオールを主成分とし、これと、ポリイ
ソシアネートとから成るイソシアネート基が過剰のプレ
ポリマーをH2Oの存在下において、反応させて得られ
るウレタンエマルジョンからなる構成とした柔軟板体と
金属板体の接着用プライマーである。以下に実施例と実
験結果を詳述する。尚、本実施例のポリオールは、いず
れもの低分子のポリオールの添加は、省略されてい
る。 実施例1.ポリエチレンブチレンアジベート700部
と、ポリオキシプロピレングリコール150部との混
合物に4,4’−ジフェニルメタンイソシアネート20
0部を加えて反応容器中にて窒素ガス雰囲気下で撹拌し
て反応させ、ウレタンプレポリマーを得た。このウレタ
ンプレポレマー100部にアニオン系界面活性剤2部と
非イオン系界面活性剤8部との混合物及び水(H2O)
100部を加えて撹拌し、乳化分散させた後、ウレタン
分子鎖を長くする目的でビペラジン(アミン)の13%
水溶液14部を加えて、約30分間撹拌し、目的のウレ
タンエマルジョンを得た。ここで、アニオン系界面活性
剤にはノニルフェノールのエチレンオキシド6モル付加
物の硫酸エステル塩を用い、非イオン系界面活性剤には
ポリオキシプロピレングリコールのエチレンオキシド1
0モル付加物を用いた。これを25mm幅,120mm
長,1mm厚のウレタンエラストマー上に刷毛で塗布
し、40℃の熱風乾燥機にて約10分間乾燥してからア
クリルエマルジョン(ダイヤボンド工業株式会社製DB
5653)にて鋼板に張り付け、168時間自然乾燥
後、180度剥離試験を行った。結果は表1のようにな
った。 実施例2.ポリエチレンアジベート600部と、ポ
リテトラメチレングリコール150部との混合物に対し
て、3−イソシアネートメチル3,5,5−トリメチル
シクロヘキシルイソシアネート(IPDI)を250部
加え、反応容器中にて窒素ガス雰囲気下で撹拌して反応
させ、ウレタンプレポリマーを得た。このウレタンプレ
ポレマー100部に2種の非イオン系界面活性剤の混合
物10部及び水(H2O)を100部加えて撹拌し乳化
分散させた後、これにヘキサメチレンジアミン(別種の
アミン)の15%水溶液20部を加えて、約30分間撹
拌し、目的のウレタンエマルジョンを得た。ここで、2
種の非イオン系界面活性剤にはそれぞれノニルフェノー
ルのエチレンオキシド40モル付加物2部とポリオキシ
プロピレングリコールのエチレンオキシド10モル付加
物8部を用いた。これを25mm幅,120mm長,1
mm厚のウレタンエラストマー上に刷毛で塗布し、40
℃の熱風乾燥機にて約10分間乾燥してからアクリルエ
マルジョン(ダイヤボンド工業株式会社製DB565
3)にて鋼板に張り付け、168時間自然乾燥後、18
0度剥離試験を行った。結果は表2のようになった。以
上本発明の代表的と思われる実施例について説明した
が、本発明は必ずしもこれらの実施例構造のみに限定さ
れるものではなく、本発明にいう前記の構成要件を備
え、かつ、本発明にいう目的を達成し、以下にいう効果
を有する範囲内において適宜改変して実施することがで
きるものである。
【発明の効果】以上の説明から既に明らかなように、本
発明は、アクリルエマルジョン等の水系溶媒の接着剤に
用いるプライマーとして、ウレタンエマルジョンを用い
たものであるから、濡れ性の悪いウレタンやウレタンエ
ラストマーに対して塗布、乾燥するだけで容易に接着力
を得られるという従来のものには期待することが出来な
い顕著な効果を有するに至ったのである。本発明は、分
子鎖を長くすることによって均一なプライマー層とした
ものであるから、従来のこの種接着用のプライマーに比
して、濡れ性の悪い発泡ウレタンやウレタンエラストマ
ーを、アクリルエマルジョンのような水系溶媒の接着剤
で接着する際にも、接着剤層とプライマーの極性基同士
の結合のために、十分な接着力を得られるという効果を
有するに至ったのである。また、本発明は、分子鎖の長
さをコントロールしたものであるから、通常のウレタン
エマルジョンに比べて、このような接着用プライマーに
あっては、十分均一なプライマー層を形成し、ウレタン
の柔軟な動きに追随できるので、いずれの要求にも十分
に応じられるプライマーを得られるという効果をも併せ
て期待することが出来るに至ったのである。そして、デ
ータとして、表1、表2のような実験結果によって、十
分にプライマーとしての機能を果たしていることがわか
る。さらに、当該ポリマーは、作業性良好で、安全、か
つ塗着面は均一な層が形成できる効果をあわせ有する。
したがって、特にスピーカにおける発泡ウレタン、又は
ウレタンエラストマー製のエッジのような柔軟体とフレ
ームのような金属体の接着に好適である。
【表1】
【表2】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】分子量1000〜3000程度のポリエ
    ステル、又はポリカーボネートポリオール、分子量1
    000〜5000程度のポリオキシプロピレンポリオー
    ル、及び低分子のポリオールの混合体からなるポリオ
    ールであって、前記との和に対するの重量比が8
    〜1であって、かつ1500〜2500の平均分子量を
    有するポリオールを主成分とし、これと、ポリイソシア
    ネートとから成るイソシアネート基が過剰のプレポリマ
    ーをH2Oの存在下において、反応させて得られるウレ
    タンエマルジョンからなる柔軟板体と金属板体の接着用
    プライマー。
JP16211692A 1992-05-27 1992-05-27 柔軟板体と金属板体の接着用プライマー Pending JPH05320572A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0812925A (ja) * 1993-08-10 1996-01-16 Nippon Paint Co Ltd 水性塗料組成物およびそれを用いる塗装方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0812925A (ja) * 1993-08-10 1996-01-16 Nippon Paint Co Ltd 水性塗料組成物およびそれを用いる塗装方法

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