JPH05319809A - 安定性に優れた過炭酸ソーダ - Google Patents
安定性に優れた過炭酸ソーダInfo
- Publication number
- JPH05319809A JPH05319809A JP13041792A JP13041792A JPH05319809A JP H05319809 A JPH05319809 A JP H05319809A JP 13041792 A JP13041792 A JP 13041792A JP 13041792 A JP13041792 A JP 13041792A JP H05319809 A JPH05319809 A JP H05319809A
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- JP
- Japan
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- sodium
- sodium percarbonate
- stability
- sulfonic acid
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C01—INORGANIC CHEMISTRY
- C01B—NON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
- C01B15/00—Peroxides; Peroxyhydrates; Peroxyacids or salts thereof; Superoxides; Ozonides
- C01B15/055—Peroxyhydrates; Peroxyacids or salts thereof
- C01B15/10—Peroxyhydrates; Peroxyacids or salts thereof containing carbon
- C01B15/106—Stabilisation of the solid compounds, subsequent to the preparation or to the crystallisation, by additives or by coating
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Inorganic Chemistry (AREA)
- Detergent Compositions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】高温安定性に優れた過炭酸ソーダを提供する。
【構成】過炭酸ソーダに安定剤として脂肪族スルホン酸
もしくはそのアルカリ金属塩を添加し、造粒してなる。
もしくはそのアルカリ金属塩を添加し、造粒してなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、安定性に優れた過炭酸
ソーダに関するものである。
ソーダに関するものである。
【0002】
【従来技術】過炭酸ソーダは過ホウ酸ソーダとならび代
表的な酸素系漂白剤であり、塩素系漂白剤に比較して漂
白効果は若干劣るが、その漂白作用は温和であり、合成
繊維や動植物繊維さらには染色された繊維に対しても布
地を損ねたり、色落ちがない、さらに、塩素の急激な発
生による危険性も全く無いなどの特徴を持つため家庭
用、業務用の漂白剤として非常に有用である。
表的な酸素系漂白剤であり、塩素系漂白剤に比較して漂
白効果は若干劣るが、その漂白作用は温和であり、合成
繊維や動植物繊維さらには染色された繊維に対しても布
地を損ねたり、色落ちがない、さらに、塩素の急激な発
生による危険性も全く無いなどの特徴を持つため家庭
用、業務用の漂白剤として非常に有用である。
【0003】その優れた物性の故に近年非常に多く使用
される様になり、品質も多々改善されてきた。例えば、
保存安定性については、従来の過炭酸ソーダは過ホウ酸
ソーダに較べてかなり低く、特に、多湿時の安定性は著
しく劣っていたが、各種安定剤を添加して多湿安定性を
向上させる方法が提案されており、通常の保存状態では
充分な安定性を有するようになってきた。
される様になり、品質も多々改善されてきた。例えば、
保存安定性については、従来の過炭酸ソーダは過ホウ酸
ソーダに較べてかなり低く、特に、多湿時の安定性は著
しく劣っていたが、各種安定剤を添加して多湿安定性を
向上させる方法が提案されており、通常の保存状態では
充分な安定性を有するようになってきた。
【0004】ところがこれまで過炭酸ソーダの保存安定
性については、空気中の湿度の多い状態での保存安定
性、つまり多湿安定性に重点がおかれ改善がなされて来
た。しかし、最近比較的高温下での安定性が注目されて
きた。つまり、夏期に日中倉庫内等において気温は50
℃以上にも達し、過炭酸ソーダの保存状態に影響を及ぼ
すことが明らかになったためである。そこで、50℃2
0%RHの条件下での保存安定性つまり高温安定性につ
いて対策の実施が必要であることが判明した。
性については、空気中の湿度の多い状態での保存安定
性、つまり多湿安定性に重点がおかれ改善がなされて来
た。しかし、最近比較的高温下での安定性が注目されて
きた。つまり、夏期に日中倉庫内等において気温は50
℃以上にも達し、過炭酸ソーダの保存状態に影響を及ぼ
すことが明らかになったためである。そこで、50℃2
0%RHの条件下での保存安定性つまり高温安定性につ
いて対策の実施が必要であることが判明した。
【0005】
【問題点を解決するための具体的手段】本発明者らはこ
の高温安定性を向上させる方法について鋭意検討の結
果、特定の安定剤を添加造粒することによりこの目的を
達成することができる事を見いだし本発明に到達した。
の高温安定性を向上させる方法について鋭意検討の結
果、特定の安定剤を添加造粒することによりこの目的を
達成することができる事を見いだし本発明に到達した。
【0006】すなわち本発明は、過炭酸ソーダに安定剤
として脂肪族スルホン酸もしくはそのアルカリ金属塩を
添加して造粒したことを特徴とする安定な過炭酸ソーダ
を提供するものである。
として脂肪族スルホン酸もしくはそのアルカリ金属塩を
添加して造粒したことを特徴とする安定な過炭酸ソーダ
を提供するものである。
【0007】本発明において使用される過炭酸ソーダは
流動槽法、晶出法等いずれの方法によって製造したもの
でも使用可能である。本発明で用いられる脂肪族スルホ
ン酸もしくはそのアルカリ金属塩はメタンスルホン酸、
エタンスルホン酸もしくはそのナトリウム塩、カリウム
塩、リチウム塩等が挙げられる。また、これら安定剤の
添加量については、10〜10000ppmの範囲が効
果的である。添加量が少なすぎると安定効果が見られ
ず、また、添加量が多すぎても経済的に不利であり好ま
しくない。
流動槽法、晶出法等いずれの方法によって製造したもの
でも使用可能である。本発明で用いられる脂肪族スルホ
ン酸もしくはそのアルカリ金属塩はメタンスルホン酸、
エタンスルホン酸もしくはそのナトリウム塩、カリウム
塩、リチウム塩等が挙げられる。また、これら安定剤の
添加量については、10〜10000ppmの範囲が効
果的である。添加量が少なすぎると安定効果が見られ
ず、また、添加量が多すぎても経済的に不利であり好ま
しくない。
【0008】本発明においては、通常過炭酸ソーダの安
定剤として用いられるマグネシウム化合物、珪酸化合物
等の各種安定剤を併用することももちろん可能であり、
これらの安定剤により多湿安定性が優れ、さらに本発明
の脂肪族スルホン酸塩類添加による高温安定性の優れた
過炭酸ソーダを得る事が出来、これらの安定剤について
は、通常用いられる範囲の量を用いるものである。
定剤として用いられるマグネシウム化合物、珪酸化合物
等の各種安定剤を併用することももちろん可能であり、
これらの安定剤により多湿安定性が優れ、さらに本発明
の脂肪族スルホン酸塩類添加による高温安定性の優れた
過炭酸ソーダを得る事が出来、これらの安定剤について
は、通常用いられる範囲の量を用いるものである。
【0009】また、過炭酸ソーダの過酸化物としての危
険性を低減させるために通常希釈剤として添加される炭
酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、芒硝、食塩等と併用
することについては特に制限されることなく実施可能で
ある。
険性を低減させるために通常希釈剤として添加される炭
酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、芒硝、食塩等と併用
することについては特に制限されることなく実施可能で
ある。
【0010】
【実施例】以下、実施例によって本発明を具体的に説明
する。 実施例 1 粉末状過炭酸ソーダ 79.6 重量部 粉末状炭酸ナトリウム(希釈剤)20.0 重量部 硫酸マグネシウム 0.2 重量部 メタンスルホン酸ナトリウム 0.2 重量部 上記組成にさらに含水率が10〜15%になるようにイ
オン交換水を加え、15分間混練した後、2軸押しだし
式造粒機(不二パウダル株式会社製)により造粒し、該
造粒物を流動乾燥機により乾燥して造粒物を得た。この
造粒物を50℃、20%RHの条件下に28日間放置
し、高温安定性を測定した。
する。 実施例 1 粉末状過炭酸ソーダ 79.6 重量部 粉末状炭酸ナトリウム(希釈剤)20.0 重量部 硫酸マグネシウム 0.2 重量部 メタンスルホン酸ナトリウム 0.2 重量部 上記組成にさらに含水率が10〜15%になるようにイ
オン交換水を加え、15分間混練した後、2軸押しだし
式造粒機(不二パウダル株式会社製)により造粒し、該
造粒物を流動乾燥機により乾燥して造粒物を得た。この
造粒物を50℃、20%RHの条件下に28日間放置
し、高温安定性を測定した。
【0011】高温安定性は試験前後の有効酸素量を測定
し、次式に従って有効酸素残存率を求め安定度とした。
結果を表1に示した。 有効酸素残存率=(28日経過後有効酸素含量/初期有
効酸素含量)×100(%)
し、次式に従って有効酸素残存率を求め安定度とした。
結果を表1に示した。 有効酸素残存率=(28日経過後有効酸素含量/初期有
効酸素含量)×100(%)
【0012】
【表1】
【0013】実施例 2〜4 表1に示した添加物を実施例1と同じ方法にて造粒し乾
燥した。得られた造粒物の安定度を測定し、表1に示し
た。
燥した。得られた造粒物の安定度を測定し、表1に示し
た。
【0014】比較例 1〜2 表1に示した様に脂肪族スルホン酸塩類を添加しなかっ
た以外は実施例1と同じ方法によって造粒し、該造粒物
の安定度を測定した。
た以外は実施例1と同じ方法によって造粒し、該造粒物
の安定度を測定した。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、気温が高温になっても
安定性に優れた保存性のよい過炭酸ソーダを製造するこ
とが可能となる。
安定性に優れた保存性のよい過炭酸ソーダを製造するこ
とが可能となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 素直 山口県宇部市大字沖宇部5253番地 セント ラル硝子株式会社宇部研究所内
Claims (1)
- 【請求項1】 過炭酸ソーダに安定剤として脂肪族スル
ホン酸もしくはそのアルカリ金属塩を添加し、造粒した
ことを特徴とする安定性に優れた過炭酸ソーダ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13041792A JPH05319809A (ja) | 1992-05-22 | 1992-05-22 | 安定性に優れた過炭酸ソーダ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13041792A JPH05319809A (ja) | 1992-05-22 | 1992-05-22 | 安定性に優れた過炭酸ソーダ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05319809A true JPH05319809A (ja) | 1993-12-03 |
Family
ID=15033761
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13041792A Pending JPH05319809A (ja) | 1992-05-22 | 1992-05-22 | 安定性に優れた過炭酸ソーダ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05319809A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1997022548A1 (de) * | 1995-12-18 | 1997-06-26 | Solvay Interox Gmbh | Durch beschichtung stabilisierte feste peroxo- und peroxy-verbindungen |
-
1992
- 1992-05-22 JP JP13041792A patent/JPH05319809A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1997022548A1 (de) * | 1995-12-18 | 1997-06-26 | Solvay Interox Gmbh | Durch beschichtung stabilisierte feste peroxo- und peroxy-verbindungen |
US6086785A (en) * | 1995-12-18 | 2000-07-11 | Solvay Interox Gmbh | Solid peroxo compounds and peroxy compounds stabilized by coating |
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