JPH0710506A - 漂白性能に優れた過炭酸ソーダ - Google Patents
漂白性能に優れた過炭酸ソーダInfo
- Publication number
- JPH0710506A JPH0710506A JP14921993A JP14921993A JPH0710506A JP H0710506 A JPH0710506 A JP H0710506A JP 14921993 A JP14921993 A JP 14921993A JP 14921993 A JP14921993 A JP 14921993A JP H0710506 A JPH0710506 A JP H0710506A
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- Japan
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- sodium percarbonate
- bleaching
- sodium
- bleaching performance
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Abstract
(57)【要約】
【目的】漂白性能に優れた過炭酸ソーダを提供する。
【構成】過炭酸ソーダに希釈剤として炭酸ナトリウムを
５〜３５％および縮合燐酸塩をＰ2 Ｏ5 として０．００
５〜０．５％添加する。
５〜３５％および縮合燐酸塩をＰ2 Ｏ5 として０．００
５〜０．５％添加する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、漂白性能に優れた過炭
酸ソーダに関するものである。
酸ソーダに関するものである。
【０００２】
【従来技術】過炭酸ソーダは過ホウ酸ソーダとならび代
表的な酸素系漂白剤であり、塩素系漂白剤に比較して漂
白効果は若干劣るが、その漂白作用は温和であり、合成
繊維や動植物繊維さらには染色された繊維に対しても布
地を損ねたり、色落ちがない、さらに、塩素の急激な発
生による危険性も全く無いなどの特徴を持つため家庭
用、業務用の漂白剤として非常に有用であり、近年その
使用量は大幅に伸びている。しかし、漂白作用が温和で
あるという利点は裏返して言えば漂白力が弱いという欠
点となる。事実、過炭酸ソーダ等の酸素系漂白剤が塩素
系漂白剤に比較して漂白力が弱いのは明白であり、漂白
力を向上させるために種々の方法、例えば漂白活性剤等
が提案されてきた。しかしながら、漂白活性剤の多くは
漂白性能を改善する効果が余り高くなく、しかも価格が
高い等の問題があった。さらに、過炭酸ソーダの過酸化
物としての危険性を低減させるために添加される希釈剤
として水溶性の無機塩類が用いられるが、この無機塩類
の内、重炭酸ナトリウム等は過炭酸ソーダのｐＨを下げ
漂白活性を下げることが判明した。
表的な酸素系漂白剤であり、塩素系漂白剤に比較して漂
白効果は若干劣るが、その漂白作用は温和であり、合成
繊維や動植物繊維さらには染色された繊維に対しても布
地を損ねたり、色落ちがない、さらに、塩素の急激な発
生による危険性も全く無いなどの特徴を持つため家庭
用、業務用の漂白剤として非常に有用であり、近年その
使用量は大幅に伸びている。しかし、漂白作用が温和で
あるという利点は裏返して言えば漂白力が弱いという欠
点となる。事実、過炭酸ソーダ等の酸素系漂白剤が塩素
系漂白剤に比較して漂白力が弱いのは明白であり、漂白
力を向上させるために種々の方法、例えば漂白活性剤等
が提案されてきた。しかしながら、漂白活性剤の多くは
漂白性能を改善する効果が余り高くなく、しかも価格が
高い等の問題があった。さらに、過炭酸ソーダの過酸化
物としての危険性を低減させるために添加される希釈剤
として水溶性の無機塩類が用いられるが、この無機塩類
の内、重炭酸ナトリウム等は過炭酸ソーダのｐＨを下げ
漂白活性を下げることが判明した。
【０００３】
【問題点を解決するための手段】本発明者らは上記問題
点に鑑み種々検討の結果、本発明を見いだした。一般
に、過炭酸ソーダ水溶液のｐＨと漂白性には密接な関係
があり、ｐＨが高いほど漂白性が高いことが指摘されて
いる（家政学雑誌Ｖｏｌ．３６，Ｎｏ．７，ｐ３５）。
一方、危険性の低減のための希釈剤について、重炭酸ナ
トリウムを用いた場合には水溶液のｐＨは下がり、炭酸
ナトリウムを用いた場合にはｐＨは上がり、漂白性とい
う観点からは希釈剤として炭酸ナトリウムを用いた方が
漂白性は向上することが判った。しかし、さらに漂白性
能を高くしたい場合にｐＨをさらに高くすることは添加
物による方法では困難であり、上記の方法のみでは解決
は不可能であった。そこで、本発明者らは種々検討の結
果、希釈剤として炭酸ナトリウムを用い同時に少量の縮
合燐酸塩を添加することで漂白性が向上することを見い
だした。
点に鑑み種々検討の結果、本発明を見いだした。一般
に、過炭酸ソーダ水溶液のｐＨと漂白性には密接な関係
があり、ｐＨが高いほど漂白性が高いことが指摘されて
いる（家政学雑誌Ｖｏｌ．３６，Ｎｏ．７，ｐ３５）。
一方、危険性の低減のための希釈剤について、重炭酸ナ
トリウムを用いた場合には水溶液のｐＨは下がり、炭酸
ナトリウムを用いた場合にはｐＨは上がり、漂白性とい
う観点からは希釈剤として炭酸ナトリウムを用いた方が
漂白性は向上することが判った。しかし、さらに漂白性
能を高くしたい場合にｐＨをさらに高くすることは添加
物による方法では困難であり、上記の方法のみでは解決
は不可能であった。そこで、本発明者らは種々検討の結
果、希釈剤として炭酸ナトリウムを用い同時に少量の縮
合燐酸塩を添加することで漂白性が向上することを見い
だした。
【０００４】過炭酸ソーダは純粋なものはほぼ１５．２
％の有効酸素を有しており、危険性を低減した過炭酸ソ
ーダとするためには約１１．５％の有効酸素含量とすれ
ばよく、このため通常希釈剤を５〜３５％、好ましくは
１０〜３０％を添加する。
％の有効酸素を有しており、危険性を低減した過炭酸ソ
ーダとするためには約１１．５％の有効酸素含量とすれ
ばよく、このため通常希釈剤を５〜３５％、好ましくは
１０〜３０％を添加する。
【０００５】本発明で使用する過炭酸ソーダは晶出法、
流動層法等何れの方法により製造したものでも構わない
が、後工程で造粒するために粉末状であることが好まし
い。この希釈剤として用いる炭酸ナトリウムは通常結晶
水を持たない無水の粉体状が好ましいが特に制限される
ことなく実施可能である。また、添加する縮合燐酸塩に
ついては通常トリポリ燐酸ナトリウム、ピロ燐酸ナトリ
ウム等があり、トリポリ燐酸ナトリウムが特に効果的で
あるが、これに限定されるものではない。縮合燐酸塩の
添加量についてはＰ2 Ｏ5 として０．００５〜０．５％
の範囲内が効果的である。０．００５％以下では添加量
が少なく効果が小さい。また、０．５％以上添加しても
効果は変わらない。その他、通常過炭酸ソーダの安定剤
として使用されているマグネシウム塩等の添加物につい
ては同様に使用できる。
流動層法等何れの方法により製造したものでも構わない
が、後工程で造粒するために粉末状であることが好まし
い。この希釈剤として用いる炭酸ナトリウムは通常結晶
水を持たない無水の粉体状が好ましいが特に制限される
ことなく実施可能である。また、添加する縮合燐酸塩に
ついては通常トリポリ燐酸ナトリウム、ピロ燐酸ナトリ
ウム等があり、トリポリ燐酸ナトリウムが特に効果的で
あるが、これに限定されるものではない。縮合燐酸塩の
添加量についてはＰ2 Ｏ5 として０．００５〜０．５％
の範囲内が効果的である。０．００５％以下では添加量
が少なく効果が小さい。また、０．５％以上添加しても
効果は変わらない。その他、通常過炭酸ソーダの安定剤
として使用されているマグネシウム塩等の添加物につい
ては同様に使用できる。
【０００６】漂白性能の高い過炭酸ソーダとするために
は過炭酸ソーダ、炭酸ナトリウム、縮合燐酸塩、その他
の安定剤等を混合すればよい訳であるが、取り扱い性や
保存安定性を良好とするためには以上の原料を混合し、
造粒することが不可欠である。造粒の方法については通
常行われている方法、すなわち、造粒に適した水分、通
常１２〜１８％、に調整し押し出し造粒機にて造粒する
等の方法により実施できるがこれに限定されることなく
実施可能である。
は過炭酸ソーダ、炭酸ナトリウム、縮合燐酸塩、その他
の安定剤等を混合すればよい訳であるが、取り扱い性や
保存安定性を良好とするためには以上の原料を混合し、
造粒することが不可欠である。造粒の方法については通
常行われている方法、すなわち、造粒に適した水分、通
常１２〜１８％、に調整し押し出し造粒機にて造粒する
等の方法により実施できるがこれに限定されることなく
実施可能である。
【０００７】
【実施例】以下、実施例にて本発明を詳述する。 実施例１ 有効酸素含量１４．６％を有する過炭酸ソーダ粉末８０
０ｇ、無水の粉末状炭酸ナトリウム２００ｇ、トリポリ
燐酸ナトリウム０．５ｇ、および安定剤として硫酸マグ
ネシウム２ｇを混合し、水を加えて水分を１５％に調整
した。該混合物を２軸押し出し式造粒機にて造粒し、流
動層式乾燥機にて乾燥した。得られた過炭酸ソーダ組成
物の漂白性能は次の方法で測定した。
０ｇ、無水の粉末状炭酸ナトリウム２００ｇ、トリポリ
燐酸ナトリウム０．５ｇ、および安定剤として硫酸マグ
ネシウム２ｇを混合し、水を加えて水分を１５％に調整
した。該混合物を２軸押し出し式造粒機にて造粒し、流
動層式乾燥機にて乾燥した。得られた過炭酸ソーダ組成
物の漂白性能は次の方法で測定した。
【０００８】［漂白性能の測定方法］４０℃の水１００
ｍｌに有効酸素が０．０５％となるように過炭酸ソーダ
を溶解し、下記の方法で調製した紅茶汚染布５ｇを３０
分間浸漬漂白を行い、乾燥後、色差計を用いて白色度を
測定し下式の方法で漂白率を求めた。求めた漂白率を表
１に示した。
ｍｌに有効酸素が０．０５％となるように過炭酸ソーダ
を溶解し、下記の方法で調製した紅茶汚染布５ｇを３０
分間浸漬漂白を行い、乾燥後、色差計を用いて白色度を
測定し下式の方法で漂白率を求めた。求めた漂白率を表
１に示した。
【０００９】漂白率（％）＝（漂白後の白色度−漂白前
の白色度）／（白布の白色度−漂白前の白色度）×１０
０ ［紅茶汚染布の調製法］リプトン紅茶１６ｇを１．６Ｌ
の熱湯に入れ１０分間煮沸後、紅茶を除去し、糊抜きを
した木綿布８０ｇを入れ２時間煮沸する。木綿布を紅茶
より取り出し、自然乾燥後色が出なくなるまで洗浄し、
乾燥する。
の白色度）／（白布の白色度−漂白前の白色度）×１０
０ ［紅茶汚染布の調製法］リプトン紅茶１６ｇを１．６Ｌ
の熱湯に入れ１０分間煮沸後、紅茶を除去し、糊抜きを
した木綿布８０ｇを入れ２時間煮沸する。木綿布を紅茶
より取り出し、自然乾燥後色が出なくなるまで洗浄し、
乾燥する。
【００１０】
【表１】
【００１１】実施例２〜４、比較例１〜３ 実施例１と同様の方法にて表１に示す原料を用いて過炭
酸ソーダ組成物を製造し、漂白率を測定した。
酸ソーダ組成物を製造し、漂白率を測定した。
【００１２】
【発明の効果】本発明により過炭酸ソーダによる漂白性
能を大幅に改善することを可能にした。
能を大幅に改善することを可能にした。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 素直 山口県宇部市大字沖宇部5253番地 セント ラル硝子株式会社宇部研究所内
Claims (1)
- 【請求項１】 過炭酸ソーダに希釈剤として炭酸ナトリ
ウムを５〜３５％および縮合燐酸塩をＰ2 Ｏ5 として
０．００５〜０．５％添加することを特徴とする漂白性
能に優れた過炭酸ソーダ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14921993A JPH0710506A (ja) | 1993-06-21 | 1993-06-21 | 漂白性能に優れた過炭酸ソーダ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14921993A JPH0710506A (ja) | 1993-06-21 | 1993-06-21 | 漂白性能に優れた過炭酸ソーダ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0710506A true JPH0710506A (ja) | 1995-01-13 |
Family
ID=15470463
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14921993A Pending JPH0710506A (ja) | 1993-06-21 | 1993-06-21 | 漂白性能に優れた過炭酸ソーダ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0710506A (ja) |
-
1993
- 1993-06-21 JP JP14921993A patent/JPH0710506A/ja active Pending
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