JPH05319671A - 用紙後処理装置 - Google Patents

用紙後処理装置

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JPH05319671A
JPH05319671A JP4081113A JP8111392A JPH05319671A JP H05319671 A JPH05319671 A JP H05319671A JP 4081113 A JP4081113 A JP 4081113A JP 8111392 A JP8111392 A JP 8111392A JP H05319671 A JPH05319671 A JP H05319671A
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bin
jogger
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Masashi Shimada
雅志 嶋田
Nobuyoshi Seki
宣好 関
Masatoshi Hosoi
正敏 細井
Tetsuji Watanabe
哲司 渡辺
Nobuyuki Morii
伸行 森井
Keiji Maeda
啓司 前田
Mitsuru Ichikawa
満 市川
Yuji Ueno
裕二 植野
Akira Ikoma
公 生駒
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ジョギング動作を1ビンずつ行って効率よく
紙揃えが実行できるようにする。 【構成】 用紙は複数のビン350に仕分けされて分配
され、用紙を揃えるとき(用紙整置時)に用紙はジョガ
ーユニット500のジョガー板501によって一方の側
端部から他方の側端部側に押圧され、サイドフェンス軸
401が用紙の他方の側端部の移動を規制することによ
ってジョガー板501とサイドフェンス軸401との間
で幅方向の紙揃えが行われる。また、用紙はビン350
に排出されたときに排出方向に対して用紙の後端部がビ
ン350の後端の立ち上がり部500に当接して3点で
用紙の位置を規制し、確実な紙揃えが実行される。その
際、移動ジョガー部560は、一つのビン毎に移動して
ジョガー板501によって上記動作を行わせ、用紙の紙
揃えを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複写機などの画像形
成装置によって画像形成が行われた用紙を仕分け、丁合
いし、もしくはステイプル等して後処理する用紙後処理
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】用紙の後処理装置は、画像形成済の用紙
を仕分け、必要に応じてステイプラによって綴じたりパ
ンチによって孔を開けたりするものであり、これらの綴
じ動作もしくは孔開け動作を行うための前提として用紙
を整置し、綴じ位置および孔開け位置を一定にする必要
がある。そこで、例えば特開昭56−155148号お
よび特開昭63−154576号に記載されているよう
にして用紙を整置する手段が公知である。
【0003】このうち特開昭56−155148号記載
のシート整列装置は、シートを支持する手段と、シート
を支持する手段の一方の側部および他方の側部にそれぞ
れ一つずつ配置された二つの回転整列体とを備え、これ
らの回転整列体が所定間隔をおいて配列された複数のフ
ラップを有し、これらのフラップがシートを支持する手
段に入って来たシートを接触してこのシートを整列させ
るように構成されている。
【0004】また、特開昭63−154576号記載の
シート分類装置は、シートを分類収積する並列配置され
た複数のビンと、このビンに収積されたシートの側辺に
当接してビン内のシートを揃えるシート揃え部材と、こ
のシート揃え部材を動作させる駆動手段とを備え、シー
ト揃え部材が前記シートの側辺複数箇所当接してシート
揃えするように構成されている。
【0005】このような従来のシート揃え装置では、多
段のビンを実質的に貫通する形で各ビン上に載置された
複数のシート束に対して同時に揺動もしくは回動させて
揃えるように構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の従来
のシート揃え装置では、多段のビンに対して一度にシー
ト揃えを行うので、一つのジョブが終了し、予め画像形
成装置側で設定した部数全てがビン上に排出された後で
ないとシート揃えをすることができない。そのため処理
効率が低かった。すなわち、すでに所定枚数のシートが
揃っているビンがあったとしても、予め画像形成装置側
で設定した部数に相当するビン全てにシート排出が行わ
れた後でないとこの処理はできなくなっている。また、
複数のジョブを設定できる複写機などにこのシート揃え
装置を設けたとしても、一つのジョブが全て終わった後
でないとシート揃えをすることが不可能であり、異なる
ジョブにおいてシートサイズが異なっていると、前のジ
ョブで排出したシートをビンから取り除かないと現ジョ
ブのシートを揃えることはできない。
【0007】したがって、たとえ複写機側で複数のジョ
ブを連続的に処理するように設定できたとしても、後処
理装置側で一つ々々のジョブを終了するたびにユーザが
シートをビンから取り除かなくてはならないので、処理
効率が悪く、全ての処理を自動化することもできなかっ
た。
【0008】この発明は、このような従来技術の実情に
鑑みてなされたもので、その目的は、後処理におけるシ
ート揃えを効率的に行える用紙後処理装置を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的は以下の各手段
によって達成される。すなわち、第1の手段は、上下方
向に多段に配設された複数のビンを有する用紙分配手段
と、ビン上に排出された用紙の一方の側端の位置をビン
の予め設定された位置で規制する用紙位置規制手段と、
ビン上の用紙の他方の側端を反用紙位置規制手段側から
押圧して用紙を当該用紙位置規制手段に押し付け、ビン
上で用紙を揃える用紙揃え手段と、用紙揃え手段を一つ
のビン毎に駆動して用紙の揃え動作を行わせる用紙揃え
手段の駆動手段とから用紙の用紙後処理装置を構成して
ある。
【0010】第2の手段は、第1の手段における用紙位
置規制手段をビン上に排出される用紙のサイズに応じて
移動させる用紙位置規制手段の位置設定手段をさらに設
けてある。
【0011】第3の手段は、第2の手段における用紙揃
え手段を上記用紙位置設定手段による規制位置の変更に
拘らず予め設定されたビンの幅方向の一つの位置で揃え
動作を行うように設定してある。
【0012】第4の手段は、第1の手段における用紙位
置規制手段を、全段のビンを貫通した部材から形成し、
さらにこの部材をビンの幅方向に可動に構成してある。
【0013】第5の手段は、第1の手段における用紙揃
え手段を、揺動により用紙を押圧する押圧手段と、押圧
手段を上下動自在に支持する支持軸と、押圧手段を支持
軸に沿って上下動させる昇降手段と、押圧手段を揺動さ
せる揺動手段とから構成してある。
【0014】第6の手段は、第5の手段における支持軸
を2本の軸部材から構成し、そのうちの一方の軸部材は
軸線に関して揺動手段によって揺動させられ、他方の軸
部材は連結手段によって一方の支持軸の外周に沿って揺
動させられるように設定し、さらに、一方の軸部材と他
方の軸部材の自転量の差によって押圧手段を上記揺動と
は別のモードで揺動させる揺動変換手段を備えている。
【0015】第7の手段は、第5の手段における昇降手
段と揺動手段とを別体に設けてある。
【0016】第8の手段は、第1の手段におけるビン
に、第5の手段における昇降手段による押圧手段の上下
動を許容する切り欠きを設けた構成にしてある。
【0017】第9の手段は、第5の手段における押圧手
段の用紙に対する当接部分に用紙の弾性を吸収する弾性
吸収部材をさらに設けてある。
【0018】第10の手段は、第5の手段にさらに、昇
降手段を駆動するステッピングモータと、押圧手段の各
ビン毎の停止位置をステッピングモータのパルス制御に
より制御する制御手段とを備えた構成にしてある。
【0019】
【作用】上記第1の手段では、用紙は用紙分配手段によ
って複数のビンに仕分けされて分配され、用紙を揃える
とき(用紙整置時)に用紙は用紙揃え手段によって一方
の側端部から他方の側端部側に押圧され、用紙位置規制
手段が他方の側端部の移動を規制することによって両者
の間で幅方向の紙揃えが行われる。また、用紙はビンに
排出されたときに排出方向に後端部がビンの一部に当接
して3点で用紙の位置を規制し、確実な紙揃えが実行さ
れる。その際、用紙揃え手段は、一つのビン毎に上記動
作を行って用紙の紙揃えを行う。
【0020】第2の手段では、用紙位置規制手段は例え
ば画像形成装置本体側の指令を受けた位置設定手段によ
って、用紙のサイズに応じてビンの幅方向に移動し、こ
れにより、用紙揃え手段の位置を移動させなくとも用紙
サイズに応じた紙揃えが可能になる。
【0021】第3の手段では、用紙揃え手段は決まった
一つの位置で位置設定手段によって設定された用紙位置
規制手段に対して用紙の紙揃えを行うので、用紙揃え手
段の駆動機構を簡略化することが可能になる。
【0022】第4の手段では、用紙位置規制手段は、ビ
ンの全段を貫通しているので、各ビンに対してビンの幅
方向に移動するための移動機構は一つで済み、機構の簡
略化を図ることができる。
【0023】第5の手段では、用紙束は一つのビン毎に
揺動手段によって揺動駆動される押圧手段の揺動端によ
って位置規制手段側に押圧されて揃えられ、一つのビン
の紙揃えが完了すると昇降手段によって支持軸に沿って
上下のいずれかに移動して次のビンで同ようの動作を行
い、紙揃えを実行し、この動作が繰り返される。
【0024】第6の手段では、支持軸が2本の軸部材か
らなり、揺動手段がこれらの軸部材の一方軸部材の軸線
を中心に、他方の軸部材を一方の軸部材の外周に沿って
揺動駆動させる。そして両支持軸の回転角度の差によっ
て押圧手段を駆動する駆動力を得て、別のモードで揺動
させ、例えば軸部材の1回の揺動動作に対して押圧手段
の揺動動作を2回行わせ、用紙を叩くにようにして紙揃
えを行う。
【0025】第7の手段では、昇降手段と揺動手段とを
別体に設けてあるので、複雑な制御を行わなくとも、揺
動手段では、例えばリンク機構などを導入してモータを
一方向に回転させるだけで揺動動作を行わせることがで
きるし、昇降手段ではモータの往復回転だけで昇降動作
が可能になる。
【0026】第8の手段では、ビンに押圧手段の上下動
時にビンを干渉しないような切り欠きを設けてあるの
で、押圧手段の上下動が確実かつスムーズに行われる。
【0027】第9の手段では、押圧手段の用紙への当接
部に設けた弾性吸収部材によって、用紙が跳ね返ること
がなくなり、確実に紙揃えを実行できる。
【0028】第10の手段では、昇降手段はステッピン
グモータによってパルス制御によって駆動制御されるの
で、予め設定した位置、例えばホームポジションからの
パルス数によって簡単な制御で確実に各ビンの用紙揃え
位置で押圧手段を停止させることができる。
【0029】
【実施例】以下、図面を参照し、この発明の実施例につ
いて説明する。図1は実施例に係る用紙後処理装置の要
部を示す斜視図である。同図において、後処理装置は、
分配装置としてのソータの一部を構成する複数段のビン
350と、これらのビン350の全段を貫通する用紙位
置規制手段としてのサイドフェンス軸401を有するサ
イドフェンスユニット400と、ビン350の一方の端
部に設けられたジョガーユニット500とから基本的に
構成されている。
【0030】図2のビンの平面図に示すように、各ビン
350の一側縁部にはビン後端立ち上がり部550が設
けられており、この後端立ち上がり部550と直交関係
にある側縁部の中程よりビン中央に向かい、後端立ち上
がり部550と平行に長孔部420が設けられている。
また前記長孔部420に対向する一側の側縁部には切り
欠き570が設けられている。切り欠き570に対向す
る他側の側縁部には、立ち上がり部550から続く立ち
上がり部551が設けられている。この立ち上がり部5
51によりビン350の強度の向上を図っている。
【0031】また、各ビン350に設けられている長孔
部420内を貫通して、断面長方形のサイドフェンス軸
401が設けられている。サイドフェンス軸401は図
1および図3に示すように、ホルダ402a,402b
の凹部の中に挿入されており、ホルダ402a,402
bには前記長孔部420の形成方向と同方向に延びたガ
イド軸404a,404bが挿入されている。
【0032】さらにホルダ402a,402bにはタイ
ミングベルト403a,403bが固定されており、こ
のタイミングベルト403a,403bは前記ガイド軸
404a,404bに取り付けてあるプーリ405a,
405bと、ガイド軸404aの延長上で駆動軸406
によって同じ回転動作をする2個のプーリ407,40
8に取り付けられている。プーリ407とサイドフェン
スモータ410の出力軸に固定されているプーリ409
との間にはタイミングベルト411が張架され、これに
よってサイドフェンス軸401は前記サイドフェンスモ
ータ410の回転に応じ、ガイド軸404a,404b
に沿って垂直を保ちながら移動する。
【0033】また、前記サイドフェンス軸401はサイ
ドフェンスモータ410の駆動により、排出されるコピ
ー紙と一定の間隔を置いたところに停止する(本実施例
では10mmに設定してある)。この紙サイズに基づく
サイドフェンス軸401の移動は、フォトインタラプタ
にて構成されるサイドフェンスホームセンサ412から
停止位置までの距離に相当するパルス分、サイドフェン
スモータ410を駆動することにより行われる。このよ
うに、サイドフェンス軸401をビン350上の紙のサ
イズに基づいて、移動させることにより、サイドフェン
ス軸401とビン350上の紙を挟んで反対側にあるジ
ョガー板501の位置が、排出されてくる紙に対し、常
に同じところにあることになる。このことにより、後述
するジョガーを1ビンずつ行い高速動作させることが可
能になる。
【0034】ジョガーユニット500は図1に示すよう
に移動ジョガー部560を備え、移動ジョガー部560
には、ビン350の反対側に設置されているサイドフェ
ンス軸401端面に紙末を当接させ、揃えを行うジョガ
ー板501が設けられている。
【0035】図1および図4において、ジョガー板50
1の紙束との当接位置は、サイドフェンス軸401の位
置と紙の搬送方向と直交する方向の同一直線上に設定さ
れている。この位置で押圧することにより、紙に回転方
向の力を与えることを防ぎ、サイドフェンス軸401端
面に垂直に当接させることができる。また、カールをし
た紙が排出された場合、紙を確実にサイドフェンス軸4
01端面に当接させるため、ジョガー板501は紙端面
より、ある一定の食い込み量(本実施例では4mm)を
持つ位置まで押圧するようになっている。このことによ
り、カールした紙や、斜めに排出された紙に対応でき
る。この場合、紙押圧時に紙端面が、ジョガー板501
の紙当接面より逃げるのを防止するため、ジョガー板5
01の紙当接面に表面を起毛した面状ファスナ502が
接着されている。本実施例では、面状ファスナ502を
用いているが、ヤスリ状の高摩擦抵抗の部材や、ラチェ
ットのようにギザギザがついているような部材でも良
い。
【0036】ジョガー板501の回転の支点部分には、
図4に示すようにねじりコイルばね506が設けられて
おり、排出されたコピー紙が堆積し、紙束の腰が強くな
ったときに、ジョガー板501の食い込み量に対して、
ねじりコイルばね506が作動し、ジョガー板501の
食い込む量を制限している。これにより、ジョガー板5
01を駆動させるジョガーモータ522に過負荷を与
え、脱調することを防止している。
【0037】移動ジョガー部560はタイミングベルト
514に固定されており、タイミングベルト514は上
下プーリ513a,513b間に張架されている。上側
プーリ513aはギヤ531,532、プーリ533,
534およびタイミングベルト535を介し、ジョガー
上下モータ530から駆動力を得ている。移動ジョガー
部560はサイドフェンス軸401と平行に鉛直方向に
設けられたガイド軸510と図示しない前フレームに沿
ってジョガー上下モータ530の正逆回転により上下移
動する。また、移動ジョガー部560は各ビン350位
置に対応するところに停止する。この停止位置は、フォ
トインタラプタで構成されるジョガー上下ホームセンサ
540からの距離をジョガー上下モータ530にパルス
入力することによって制御されている。
【0038】このような移動ジョガー部560の上下移
動は後述するステイプル動作と同時に行われるときがあ
る。このとき移動ジョガー部560はステイプル動作中
のビン350位置より一段以上下のビン350位置で動
作しており、最下段の20ビンをステイプルしている時
にはさらにその下に移動して待避するように移動ジョガ
ー部560の待避個所が設けられている。
【0039】図4および図5に示すように、ガイド軸5
10は、ジョガー駆動部520においてジョガーモータ
522とジョガーモータ軸に圧入されているアーム52
3をガイド軸510に固定されているリンク521で一
定角度(本実施例では30°)揺動させることによって
ジョガー動作を行う。この時、ジョガーモータ522の
回転速度を変化させながら駆動することにより、紙揃え
精度を変えずに、ジョガー動作時間を短くしている。ま
た、リンク521には一体化した遮蔽板521aが備え
られており、この遮蔽板521aがフォトインタラプタ
にて構成されたジョガーホームセンサ524を遮ること
によりホーム位置の検出を行っている。ガイド軸510
には上下の連結部材512a,512bを介してジョガ
ー軸511が一体的に動作可能に連結されており、ガイ
ド軸510の揺動動作を、ジョガー軸511を介して移
動ジョガー部560内の駆動プーリ503に伝達するよ
うになっている。駆動プーリ503に伝達された回転動
作は、さらに、タイミングベルト504によってジョガ
ープーリ505に伝達される。伝達された力はこのジョ
ガープーリ505に取り付けてあるねじりコイルばね5
06を介して、ジョガー板501に伝達される。これに
よってジョガー板501は図6に示すようにジョガーモ
ータ522と連動して一定角度の揺動動作を行う。この
場合、ジョガーモータ522の一回の正逆回転によっ
て、ジョガー板501は二回揺動し、排出される紙一枚
に対して二回押圧する。
【0040】ジョガー板501は、リンク521が図5
に示すようにジョガーモータ軸に圧入されているアーム
523の回転軌道の接線方向にあるとき、ホーム位置
(図示一点鎖線)、または最も紙束を押圧する位置(図
示実線)にある。この位置関係によりジョガー板501
は、コピー紙を押圧する前後において、動作速度が遅く
なるため、押圧された紙がサイドフェンス軸401端面
に当接し、紙の弾性によって再びサイド軸401端面か
ら離れてしまうのを防ぎ、良好な紙揃えを行うことがで
きる。以上各部の動作を連続に行うことにより、排出さ
れた紙は1ビンごとに押圧され各ビン350内に整合さ
れる。
【0041】図7は本実施例における制御系のブロック
図である。この制御系は、制御手段であるCPU900
を中心にROM901、RAM902、I/Oポート9
03,904、クロックタイマコントローラ905(以
下CTCと称す)、ユニバーサルシンクロナスレシーバ
ードライバ906,907(以下UARTと称す)から
構成されたマイクロコンピユーター制御システムであ
る。
【0042】CPU900はROM901に予め書き込
まれたプログラムよりRAM902をワークエリアとし
て用い、センサ、スイッチ群からの信号をI/Oポート
903を介して取り込み、各負荷の制御信号をI/Oポ
ート904を介してトランジスタ群のドライバ群90
8,909に出力したり、相生成IC群912を介して
定電圧ドライバ群910、定電流ドライバ群911に出
力し、後述する各負荷を制御している。また、レシーバ
ー913、ドライバー914、および光ファイバーモジ
ュール915により光−電変換を行い、複写機本体とは
光ファイバーでUART906を介して接続し、シリア
ル通信によって指示(信号)・ステータスのやりとりを
行っている。CPU900は、I/O903より、パル
スジェネレーターからのパルスや、CTC905からの
タイマ出力を受け取ることにより、紙の搬送タイミン
グ、ジャムの検出、各負荷の制御・異常検知を行ってい
る。
【0043】また、UART907、レシーバー91
6、ドライバー917、光ファイバーモジュール918
は、他の素子とは別の小さなプリント基板に搭載されて
モジュール920化されている。
【0044】前記センサ・SW群(入力系)の具体的部
材としては、サイドフェンスホームセンサ412、ジョ
ガー上下ホームセンサ540、ジョガーホームセンサ5
24、ステイプル上下ホームセンサ、ステイプル上下位
置センサ、ステイプルホームセンサ、ステイプラ針有無
センサなどがある。
【0045】また、負荷(出力系)としては、メインモ
ータ(ACモータ)、サイドフェンスモータ410(ス
テッピングモータ:以下STEPMと略す)、ジョガー
上下モータ530(STEPM)、ジョガーモータ52
2(STEPM)、ステイプル上下モータ(STEP
M)、ステイプルモータ(DCモータ)などがある。複
写機本体とやりとりしている信号のうち本体から送信さ
れてくる信号には、サイズデータ、排出ビンデータ、開
始ステイプルビン指示データ、モータON信号、排紙信
号、ステイプル停止信号、ステイプル開始信号、システ
ムリセット信号、異常リセット信号、スティタス要求信
号、割り込みトレイ排出信号、ステイプル30枚信号な
どがある。
【0046】また、本体へ送信する信号としては、ON
LINE機種コード、異常コード、BUSY、WAI
T、モードサイクルエンド信号、ステイプル不可信号、
ステイプルカウント信号、ソータービン紙有り信号、針
無し信号、排出完了ビンデータなどがある。
【0047】次に、後処理時の動作について説明する。
【0048】本体操作パネル上でソート(スタック)モ
ードを指示し、コピーをスタートさせると、図示しない
複写機本体はソータ/ステイプラに、サイズデータおよ
び、モータON信号を送信する。この信号によりソータ
/ステイプラはメインモータをONさせるとともにサイ
ズを確定させ、送信されたサイズデータに対応した位置
までサイドフェンスモータ410を動かす。複写機本体
はコピーした紙を排出する際、サイズデータ、排出先ビ
ン指示データ、排紙信号の順にソータ/ステイプラに送
信する。ソータ/ステイプラはこれらの信号を受信した
のち、複写機本体から排出された紙が図示しない入口セ
ンサに到達すると、複写機本体から送信されたデータに
基づいて、指示されたビン350に排出する。以下、複
写機本体から紙が排出されるごとにこれらのデータのや
りとりを行い、紙をビン350に排出してゆく。
【0049】ここで、紙の排出ごとに、サイズデータを
複写機本体から送信してもらっているのは、システムに
おいて、サイズ混載など一連のジョブ中に異なるサイズ
の紙が排出されても、ソータ/ステイプラが対応できる
ようにするためである。一つのジョブにおける、異なる
サイズへの対応は二つある。一つ目は、いままで排出し
た紙の寄せ方向の寸法より、今度排出する紙の寸法の方
が大きいときである。この時は、サイドフェンス軸40
1をその大きいサイズの位置まで退避させないと、ビン
350に排出するときに、紙がサイドフェンス軸401
に当たって排出できなくなり、紙詰まり(以下ジャムと
呼ぶ)してしまう。しかしジョガーによる寄せ作業はで
きるので、ジョギング動作は行う。
【0050】二つ目は、いままで排出した紙の寄せ方向
の寸法より今度排出する紙の寸法の方が小さいときであ
る。この時は、サイドフェンス軸401をその小さなサ
イズに合わせて移動しようとしても、すでにビン350
上に排出された紙があり、移動させることはできない。
したがって、ジョガーによる揃え動作も不可能であり、
ジョギング動作をやめるとともに、サイドフェンス軸4
01をホーム位置まで退避させ、もはや排出される紙を
揃えるのが不可能であるから、ステイプルもできない。
このことを本体に知らせるため、ステイプル不可信号を
送信する。ここでもソータ/ステイプラは、自分が機械
的にできないときのみ、複写機本体にステイプル不可信
号を送信し、サイズ混載モードでステイプルするかしな
いかを複写機本体の指示にゆだねている。
【0051】紙がビン350に排出されると、ソータ/
ステイプラは紙揃え動作およびビン350に紙が排出さ
れたことを示す排出完了ビンデータを複写機本体に送信
する。排出完了ビンデータは、ソータ/ステイプラのど
のビン350に紙が排出されたかわかるように、排出さ
れたビン番号で送信している。これにより、どこに排出
したかを確実に複写機本体は認識できる。
【0052】紙揃え動作は、寄せ方向にジョガーモータ
522によって駆動されるジョガー板501と、そのジ
ョガー板501を上下させるジョガー上下モータ530
の制御によって行われる。このジョガー板501は、従
来と違って、全ビンを一斉にジョギングするのではな
く、1ビンごとにアームが上下しながら1回で1ビンだ
けジョギング動作する。このことにより、複写機が高速
であっても、紙揃えが複写機の処理対応できるようにな
る。
【0053】ジョギング動作であるが、紙がビン350
に排出されて(エントリーセンサがOFFしたとき)か
ら、少し待って(実施例では、300〜350ms:勢
いよく排出された紙が、ビン350の端まで落ちきるま
での時間)からジョガー板501を作動させ、ビン35
0上の紙をサイドフェンス軸401に押しつける動作を
し、紙を揃える(この詳細については、後述する)。そ
の後、ジョガー板501を戻しながら、次のビン350
へと移動し、次に排出されてくる紙を待つ。この動作を
排出毎に行いソート(スタック)、および紙揃えを行
う。
【0054】このようにして紙揃えが実行されると、ス
テイプルを行うことが可能になる。ソータ/ステイプラ
には、ステイプルをソートしながら同時に行う場合と、
ソートしていないときにステイプルを行う場合の二つの
場合がある。
【0055】ステイプルをソートと同時に行うには、他
のビン350の紙揃えに影響がないよう(タイミングの
制約は、一部あっても可)に1ビンずつ独立して、ビン
350上の紙束がステイプルユニット600に移動でき
ることが必要である。これを実行させようとすると、従
来では、ステイプルユニット600側にサイドフェンス
軸401が設けられていたので、1ビンずつステイプル
ユニット600を移動させようとすると、サイドフェン
ス軸401を1ビンずつ独立して解除するという複雑か
つ高価な機構が必要であった。また、1ビンずつ解除す
るために、動作回数が多くなり、信頼性が低くなるとと
もに騒音も発生するという欠点があった。
【0056】また、ジョガーユニット500が、ステイ
プルユニット600と紙に対して反対側(サイドフェン
ス軸401の反対側)にあるため、ステイプルしようと
するビン350のフェンスを開け始めてから、チャック
Cによって紙が挟持されるまでジョギング動作が禁止さ
れる。そのため、紙の排出との兼ね合いで、排出した紙
に対してジョギングできない場合が生じ、その結果ステ
イプルを一旦休止して、ジョギングすることが必要にな
る。そして、これにより生産性が落ちたり、タイミング
的に一定の間隔(紙に同期して)ジョギングでできない
ため、ジョギング動作がぎくしゃくするように見えるな
どの不具合があった。これとは、逆に、ジョガーを優先
させて、前記不具合を解消しようとすると、今度は、紙
束のチャック動作が禁止される、言い換えればステイプ
ル動作が禁止されるため、生産性が落ちてしまい、何の
ために、ソートとステイプルを同時にやっているのか意
味がなくなってしまう。
【0057】本実施例では、これら不具合、すなわち1
ビンずつのサイドフェンスの解除機構、およびジョギン
グ禁止状態をなくすため、図8に示すようにサイドフェ
ンス軸401を従来とは逆に、ステイプルユニット60
0の反対側に位置させるとともに、ジョガーユニット5
00も従来とは逆に、ステイプルユニット600側に配
置した。サイドフェンス軸401をステイプルユニット
600側と逆に配置したことにより、ステイプルユニッ
ト600側に障害物がなくなり、1ビンずつ紙を移動す
るのに、何か解除したりする必要がなくなった。また、
ジョガーユニット500をステイプルユニット600側
に配置したことにより、ステイプルしようとしているビ
ン350を除き、いつでもジョガーの動作を許可するこ
とが可能になった。
【0058】これらのことにより、複雑かつ高価な機構
が不要になり、また、ジョギング動作の禁止による生産
性の低下や、ジョガーのぎくしゃくした動作もなくなっ
た。また、ソートしながら同時にステイプルすることも
可能になった。
【0059】ジョガー板501を上昇、下降駆動するジ
ョガー上下モータ530は2相ステッピングモータ使用
し、オープンループ制御にもかかわらず停止位置精度が
保てるように制御されている。ジョガー上下モータ53
0制御の回路構成は、CPU900、CTC905、相
生成IC912、ステッピングモータ定電流ドライバ9
11からなり、CPU900は、CTC905へパルス
数、パルス周波数データ、モータON/OFF、モータ
CW/CCW信号を出力し、これらのデータをもとにC
TC905はパルスを生成し、相生成IC912に出力
するとともに、そのパルスを自らのカウンタに入力し、
出力されたパルス数をカウントする。このカウント数
が、前記出力パルス数データと一致するとCPU900
へ設定されたパルス数を出力したことを知らせる信号を
出力する。CPU900はこの信号を受け取ると、直ち
にモータOFF信号を出力し、ジョガー上下モータ53
0を止める。
【0060】相生成IC912はCTC905からのパ
ルスをもとに設定された励磁シーケンスにしたがって相
生成を行い、ステッピングモータ定電流ドライバ911
へ各相の励磁パルスを出力する。この励磁パルスをもと
にステッピングモータ定電流ドライバ911はジョガー
上下モータ530の各相を励磁し、駆動する。この実施
例においては、励磁シーケンスは2相励磁方式を採用し
ている。これは、高速駆動から短時間にジョガー上下モ
ータ530を停止させる場合の停止精度を保つためであ
り、例えば1−2相励磁の場合は最終パルスの励磁シー
ケンスが1相の場合と2相の場合があり、1相励磁で停
止する場合は2相励磁で停止する場合の1/2しか励磁
トルクを発生していないため、停止時にオーバーラン
(パルスズレ)する可能性が有り、停止位置精度に不安
が残る。
【0061】また、5相ステッピングモータを使用した
場合は、性能的には問題はないが、回路構成における相
生成IC912、ステッピングモータ定電流ドライバ9
11およびジョガー上下モータ530が高価となる。さ
らに、DCサーボモータを使用した場合には、5相ステ
ッピングモータより高価になるし、オープン制御はでき
なくなる。
【0062】2相励磁は1−2相励磁に比べ、1パルス
分の回転角度が2倍のため、一般に駆動時の振動が大き
く、メカの構成によってはその振動による騒音が大きく
なる傾向があるが(駆動パルス速度が低い場合)、一般
のステッピングモータの駆動パルス4000PPS以下
に対し、この実施例では、1万PPS以上の高速で使用
するために、ジョガー上下モータ530の回転はなめら
かであり、また、ジョガー上下モータ530をブラケッ
トに取り付ける際、ゴムダンパ(図示せず)を介してい
るとともに、駆動を伝達するタイミングベルト535に
も、芯線が多少の伸び縮みする振動を吸収するタイプを
使用しているため、不要な振動がメカ部に伝わらず、騒
音の発生を抑え、ジョガー上下モータ530の共振によ
る脱調も防ぐように意図されている。
【0063】ステッピングモータ定電流ドライバ911
は定電流チョッパー方式を採用している。これは、高速
駆動における追従性および、高速運転時におけるモータ
の出力トルクを稼ぐためである。
【0064】ジョガー上下モータ530の速度制御は起
動時には低速(自起動領域)でジョガー上下モータ53
0を立上げ、その後徐々に速度を上げていき(スローア
ップ)設定された速度に達したところで定速運動に移行
する。
【0065】この低速から高速への加速の仕方には直線
的に上げるもの、曲線的に上げるもの等様々あるが、本
実施例においては急速に立ち上げ、定速運動に移行する
前に若干減速し、停止時には立ち上げ時よりもさらに短
時間で立ち下がるようなパターンが採用される。このパ
ターンでは、モータのトルクが有効に使用できるため、
直線加速に比べ短時間で脱調することなく加速すること
ができるからである。本実施例のような短時間でユニッ
トを高速移動させたい場合には、所要時間を短縮するの
に大変有利である。
【0066】CPU900がCTC905の出力パルス
数を監視し、規定のパルス数が出力されたことを検知す
ると、高速運転から徐々に速度を下げていき(スローダ
ウン)低速運転に移行するように制御される。CTC9
05の内部カウンターがCPU900から指示された出
力パルス数に達すると、CPU900に設定されたカウ
ント値になったことを知らせる信号を出力するのでCP
U900は、この信号によりモータを停止するよう制御
を行なう。
【0067】上記のような制御をすることによりジョガ
ー上下モータ530を短時間に加減速することができ、
しかも、停止時にはオーバーラン(パルスずれ)するこ
となくモータを停止させることがオープンループ制御で
できるため、移動ジョガー部560に移動位置を検出す
るセンサ等の電装品を搭載する必要がなく、また、電装
品を搭載しないので、高価なフレキシブルハーネスのよ
うな耐屈曲電線も不要となりコストダウンが可能とな
る。さらに、電装部品がないため、ジョガーユニット5
00を軽量化でき、より高速移動への対応が可能とな
る。
【0068】また、移動ジョガー部560は上下に高速
で移動し、移動回数も数十万回と多いため、例えばユニ
ットにセンサを搭載しフレキシブルハーネスにより配線
した場合、フレキシブルハーネスの耐久性、耐屈曲性に
おいて不安が残るが本実施例のような制御をすることに
より信頼性を上げることができる。
【0069】ジョガー板501を回転駆動するジョガー
モータ522は、ステッピングモータを使用し定電圧駆
動により正逆転制御を行っている。
【0070】ジョガーモータ522制御の回路構成は、
CPU900、CTC905、相生成IC912、定電
圧ドライバ910からなり、CPU900よりCTC9
05へパルス周波数データ、モータON/OFF,CW
/CCW信号が送られ、これらのデータをもとに、CT
C905はパルスを生成し、相生成IC912に出力す
る。相生成IC912はこのパルスに基づいて設定され
た励磁シーケンスに従って相生成を行い、定電圧ドライ
バ910へ各相の励磁パルスを出力する。この励磁パル
スをもとに定電圧ドライバ910はジョガーモータ52
2の各相を励磁し、駆動する。
【0071】従来技術では、励磁シーケンスに2相励磁
を採用していたが、この方式は1パルス当りのモータ軸
回転角度が大きいためモータ軸の回転運動がなめらかで
ない。その結果ジョガーモータ522およびジョガーモ
ータ522軸に連結されるワークに振動が発生し、騒
音、共振による脱調等の要因となる。
【0072】本実施例では、上記のような不具合を解決
するために1−2相励磁方式を採用し、ジョガーモータ
522軸の回転運動をなめらかにして騒音、共振による
脱調等を防ぐようにしている。また、ジョガーモータ5
22の回転によるジョガー板501先端の変位量はサイ
ンカーブを描くように構成されている(図11)。ジョ
ガーモータ522の制御は、起動時には低速(自起動領
域)でジョガーモータ522を起動させ、その後徐々に
速度を上げていき(スローアップ)、ジョガー板501
先端がビン350上の紙束に触れる位置Aまで、最高速
で駆動する。その後、第1回目のジョガー板501の押
圧による紙揃え動作を行う。この際、ジョガーモータ5
22の駆動速度は本実施例では紙サイズにより三つに分
けている。これはジョガー板501の紙束へ当接する力
がサイドフェンス軸401の寄せ方向だけでなく、紙の
排出方向にも成分を有するため、速い速度で紙束に当た
ると、排出方向へ押し上げようとする力も大きくなるか
らである。すなわち、図2に示すように、サイドフェン
ス軸401とジョガー板501のビン350の後端部か
らの距離Lは一定であるため、大きなサイズの紙ほどそ
の重心に近い位置にジョガー板501の先端が当接し、
回転しやすくなる。このことにより、速いスピードでジ
ョガー板501を紙束に当接させると、大サイズの紙ほ
ど一旦回転してから再びビン350後端に戻るため揃え
精度が悪くなる。その一方、大きなサイズほどCPMは
低いので、ジョギング動作は小サイズほど速くなくても
複写機本体の用紙排出速度に追従できる。以上の二つの
理由より、大サイズほど第1回目の紙揃えの際、ジョガ
ー板501をゆっくり動かしている。本実施例では、A
3サイズ以上はIIIの300PPS、A4以下はIの
600PPS、その間のサイズはIIの450PPSで
駆動しており、システムのCPM対応を損なうことなく
良好な紙揃えが得られるようにしている。
【0073】第1回目の紙揃えを行った後、ジョガーモ
ータ522の回転方向をCCW(反時計方向)からCW
(時計方向)に切換えるとともに、低速(本実施例では
300PPS)に切り換え、第2回目の紙揃えを行な
う。ここで、速度を低速に切り換えるのは、前述したよ
うに紙の回転を防ぐこともあるが、さらに、別の理由が
ある。すなわち、紙の端面を叩いた後、紙端からジョガ
ー板501をゆっくり離すことにより、紙が揃え動作に
よって撓まされ、紙の腰で元の状態に戻ろうとするとき
の反発力を吸収し、紙がサイドフェンス軸401等に当
って弾かれ、不揃いになるのを防ぐためである。このこ
とにより、紙揃え精度を上げることができる。ここで
も、サイズや紙の厚さにより、跳ね返り方が異なれば、
速度をいくつかに分けて制御してもよい。
【0074】その後、第2回目の揃え動作を終了し、ジ
ョガー板501先端が紙の端面から完全に離れたところ
でジョガーモータ522の回転速度を再びスローアップ
し、先程の高速運転に戻す、そして、ジョガー板501
の一端をジョガーホームセンサ524が検知すると、C
PU900がジョガーモータ522を停止するように制
御する。
【0075】このようにして、サイズや種類が異なる紙
に対しても、本体CPMへの対応を損なうことなく、良
好な紙揃え機構が提供ができる。
【0076】また、ジョガーモータ522の正転/逆転
制御は、モータON信号出力時、タイマをセットし、こ
のタイマを一定時間毎にカウントさせ、予め決められた
カウント値に達した所で回転方向を切り換え、それまで
回転していた方向と逆の方向にジョガーモータ522軸
を回転させる。このことにより、ユーザーが手でさわっ
たり、大サイズの紙をビンに挿入したりしてジョガーモ
ータ522が脱調したとしても、必ずホーム位置に戻る
ようにしてある。
【0077】上記のように回転方向の切り換えタイミン
グをタイマ時間により制御することにより、切り換えポ
イントを検出するためのセンサを装備する必要がなく、
駆動装置を安価に構築することができる。
【0078】ここで、なぜ1ビンずつジョガーをする
と、高速の本体に対応できるかを詳しく説明する。
【0079】従来は、前述のように、1本の棒状のもの
をフェンス方向に往復運動(直線または、円周方向に動
く)させて紙寄せを行い、紙を揃えるものや、1本の棒
状のものにビン数分のジョガー板をビン間隔に合わせて
取り付け、棒状のものを回転させて、ジョガー板によっ
て紙寄せを行い、紙を揃えるものがある。しかし、いず
れにしても全ビンに対し一斉にジョギング動作させてい
た。また、ジョギングを高速で行うことは可能である
が、ある速度を越えると、紙がサイドフェンス軸に当た
ったり、跳ね返って揃わなかったり、サイドフェンス軸
401やジョガー板501で紙に傷がついたりして動作
時間を短くするのは限界がある。この限界はテストなど
から300ms程度である。
【0080】まず、ジョギング動作が禁止されるタイミ
ングについて述べる。基本的には、紙が排出されている
とき、その紙にジョギングして寄せようとすると、ま
だ、紙が排出コロによって挟持されているため、紙に破
れや傷が生じたりジャムしてしまうので、この間がジョ
ガー禁止時間となる。従来の1本のジョガーの場合は、
排出される紙がどこかのビンにあれば、たとえそのビン
の紙にジョギングするつもりがなく、他の排出し終わっ
たビン上の紙にジョギングしようとしても、一斉に全部
のビンに対してジョギングしてしまうため、結果的には
排出中の紙に対してジョギングすることになりジョギン
グは禁止せざるをえない。これに対し本実施例の1ビン
ずつのジョガーは1つのビンにしかジョギングしないの
で、前記のようにジョギングしたいビン以外の紙の排出
の干渉を受けない。それ故、ジョギングの禁止時間が少
ない。複写機本体が高速になるということ、すなわち高
CPM(1分間あたりのコピー枚数:Copy Per
Minute)になるということは、1枚目と2枚目
の間隔が短くなるということで、これにより当然1枚目
を排出終了してから、2枚目が出始めるまでの時間、い
わゆる紙間時間も短くなることになる。
【0081】従来の全ビンジョガー方式では、1枚目の
紙が排出されて、300ms待ってジョガーを開始し、
300msかかって紙寄せを終了するまでは、他のいか
なるビンにも紙が排出されてはいけない。すなわち実質
的に紙間時間550ms以下の高速コピーには、対応で
きないということである。
【0082】一方、本実施例では、1枚目の紙が排出さ
れて、300ms待ってジョギングを開始し、300m
sかかって紙寄せを終了するまでは、同じであるが、他
のビンへの干渉がないので、2枚目の紙は同じビン以外
であればいつ排出されてもよい。このジョガーシステム
での限界は、1枚目のジョギングが終了し、次に排出さ
れるビンへの移動終了が2枚目の紙が排出終了し、さら
に300ms経過(落下待ち時間)するまでであって、
本実施例では、1ビン移動ジョガーユニット560が下
降する時間は約160msであり、十分に間に合う。
【0083】一般的にジョガーを必要とするのは、ステ
イプルのためであり、かつ、ステイプルするのはソート
モードのときであり、スタックは同じ原稿のコピーなの
で、ステイプルを必要とすることはほとんどない。ま
た、ソートは連続したビンに対して行われる。さらに、
1部だけステイプルするとしても、 複写機本体のCPM>ADFのCPM であることより、同一ビンに続けて異なる原稿のコピー
を排出してジョギングするにしても、高速動作への対応
条件は緩やかになるし、限界も従来の全ビンジョガー方
式と同じであり、劣ることはない。
【0084】ここで、従来方式と本実施例の比較を上記
条件で行ってみる。
【0085】複写機本体のCPM:CPMA〔Copy
/min〕 ADFのCPM:CPMB〔Copy/min〕 ビン間隔:LB〔mm〕 紙の長さ:LP〔mm〕 エントリーセンサジョガー間距離:LJ〔mm〕 排出速度:VP〔mm/sec〕 ジョガー時間:TJ〔sec〕 ジョガー1ビン下降時間:TD〔sec〕 落下待ち時間:TW〔sec〕 とすると、図10に示すような紙の排出タイミングとな
る。
【0086】1ビン目に紙が排出されている時間 T1=LP/VP〔sec〕 本体から紙が排出される間隔 T2=60/CPMA〔sec〕 エントリーセンサを紙が通過して、ジョガーに達するま
での時間 T3=LJ/VP〔sec〕 1ビン分手前で排出することによる補正時間 T4=LB/VP〔sec〕 紙間時間 TP=T2−T1−T4〔sec〕 このことより、従来方式と、本実施例の限界式を求めて
みると、従来方式では、 T1+TW+TJ≦T2−T4+T3 となり、これに上式を代入すると LP/VP+TW+TJ≦60/CPMA−LB/VP
+LJ/VP ∴ CPMA≦60÷{TW+TJ+(LP−LJ+L
B)/VP} となる。これに対し、本実施例では、 TW+TJ+TD≦T2−T4 +T1+TW−T1 となり、同様にして、 TJ+TD≦60/CPMA−LB/VP ∴ CPMA≦60÷{TJ+TD+(LB/VP)} となる。これらの式の各項目に次の値を代入して計算す
ると、 LB=35mm LP=210mm(A4) LJ=130mm VP=600mm/sec TJ=0.3sec TD=0.135sec TW=0.3sec 従来例では、 CPMA≦60÷{0.3+0.3+(210−130
+35)/600}=75.8 となり、実施例では、 CPMA≦60÷{0.3+0.135+(35/60
0)}=121.6 となる。これにより、従来例よりも本実施例の方が、
1.5倍以上も高CPMに対応できることがわかる。
【0087】図11と図12はジョガーユニット動作の
制御を説明するためのフローチャートである。
【0088】図11のフローチャートはジョギングを行
なうための、各ビン350に排出される紙へのセッティ
ングを行なう手順を示す。この手順では、まず、ソート
・スタックモード動作中、エントリーセンサによって、
紙のビン350上への排出をチェックし(ステップS
1)、排出が確認された時点で、ジョガー許可用のタイ
マをセットする(ステップS2)。
【0089】このタイマの時間は紙排出後、ビン350
後端まで紙が自重で落下し、安定する時間であり、実施
例では300ms前後としている。タイマの時間をチェ
ックし(ステップS3)300ms経過したならば、紙
が排出されたビン350を、ジョガー許可ビン350と
して、以降のジョギング動作に使用している(ステップ
S4)。
【0090】図12のフローチャートはジョギング動作
に関して、ジョガー上下移動制御とジョガー制御の手順
を示す。まず、現在ジョガー板501の位置しているビ
ン350がジョガー許可ビンとなっているかをチェック
し(ステップS11)、許可されていれば揃え動作を行
なう(ステップS12)。揃え動作はジョガーモータ5
22の正転、逆転を制御することによって行っている。
この場合、生産性を上げるためなるべく短い時間で、か
つ紙が紙自体のコシによってはねかえることなく、揃え
られるようにするため以下の制御を行う。
【0091】ジョガーユニット500は機構上、1度の
正・逆回転により2度の揃え動作が行なえるようになっ
ており、過ジョガー点を2度通過する(図9参照)。ジ
ョガーモータ522は、前述したようにジョガー板50
1が紙に触れていないときは、最大速度(本実施例では
800PPS)で駆動させて時間の短縮を図っている。
1度目のジョガー点から紙揃え位置(つまり、ジョガー
板501が紙から最終的に離れる点)までは、紙跳ね上
げを防ぐために、3種のスピード(本実施例では、60
0,450,300PPS)で駆動しており、また、紙
のはねかえりを防ぐため、2度目のジョガー点から紙揃
え位置まで低速(本実施例では300PPS)で駆動さ
せている。以上の制御により、時間短縮と揃え性の向上
が図られている。
【0092】次に、現在、ジョガー板501が位置して
いるビン350が、次に紙が排出されるビンであるかを
チェックし(ステップS13)、次排出ビンであればそ
のまま次の制御に移る。次排出ビンに位置していない場
合、他にジョガー可能なビンがあるかどうかをチェック
する(ステップS14)。ジョガー可能なビンがある場
合、該当するビン350の内、一番上のビン350へ移
動するようにジョガー上下モータ530を制御する(ス
テップS15)。ジョガー可能なビンが存在しない場
合、搬送中の紙があれば(ステップS16)、次に排出
するビン350へ移動ジョガー部560を移動するよう
ジョガー上下モータ530を制御し(ステップS1
7)、搬送中の紙がない場合は、そのまま次の制御へ移
る。
【0093】以上説明したジョギング動作は1ビン毎の
動作であり、ジョギング動作がステイプル動作よりも先
行しているため、ステイプル動作とは非同期であり、ジ
ョギング動作・ステイプル動作いずれの生産性も落とす
ことなく作動している。
【0094】また、排紙タイミングとの同期性について
は、一般的には、排出毎にジョギング動作が行われ、同
期した制御になっているが、必ずしも、全ての場合に同
期しているわけではない。つまり、ビン350上に排出
され、揺動が許可された後ならば、次に同じビンに排出
されるまでの間にジョギング動作を行えば良い。さら
に、1ビン毎のジョギング動作であるため、他のビンへ
排出中の紙に対して無関係にジョギング動作を行え、前
述した従来例のようなジョギング動作の禁止時間がかな
り少なくなり、高CPMでジョギングすることが可能に
なっている。
【0095】ここで、ジョガーと分配順の関係について
述べる。
【0096】ソータにおける分配順は一般的に次の二つ
に大別される。1から3ビンへのソートを例にとって考
えてみると、 :1→2→3→1→2→3…の順で分配される順で、
1番自然であり、ジャムリカバリーなどが容易である。
【0097】:1→2→3→3→2→1…の順で分配
される順で、不自然ではあるが、ビンなどを移動するよ
うな機械では、高速対応するために行われることが多
い。
【0098】したがって、できるならば、の分配順に
した方が自然である。
【0099】本実施例について考えてみると、ソータ部
分については、例えば、偏向SOLでビン選択を行え
ば、高速対応もの分配順も可能である。ジョガーの部
分については移動ジョガー部560が上下に移動するた
めの方が高速対応ができる。しかし、一般的には、A
DFのCPMは原稿入れ替え時間が長いため複写機の本
体のCPMより低く、また、ジョガーがビン上に排出さ
れる紙と同期して動作しているわけではないので、下記
のシーケンスによっての場合とほとんど遜色ない高速
対応が可能になる。
【0100】そのシーケンスを図13に基づいて説明す
る。
【0101】図13は最悪の場合(20ビンソート)に
ついて示している。1枚目の原稿のコピーを第20ビン
まで行い、移動ジョガー部560もあたかも紙に同期し
たように1ビンずつジョギング動作して下降する。一
方、複写機本体側では、20部のコピーが終了次第原稿
を2枚目に入れ換え、再びコピーを行う。ジョガーは2
0ビン目までのジョギング動作終了後、第1ビンをジョ
ガーすべく上昇を始める。しかし、高速の複写機本体で
は、2枚目の原稿のコピーが第1ビンに排出される方
が、移動ジョガー部560が第1ビンに到達するより早
い。それで、ジョガーは、次々とビンに排出されてゆく
紙の後追いをして紙に追いついていく。すなわち、紙を
排出してから落下するまでの時間300ms待つ必要が
ないので、1ビンあたりのジョギング時間は、紙に同期
して、動いているときよりも、ずっと短い時間で行え
る。ここで限界は、追いつくのが第20ビンまでに可能
かどうかで決まる。
【0102】一方、のような分配順での限界は、1枚
目の原稿のコピーが第20ビンまで排出された後、2枚
目の原稿の1枚目のコピーが第20ビンに排出されるま
でに、1枚目の原稿のコピーについて、ジョギング動作
が終了可能かどうかで決まる。すなわち、紙が排出さ
れ、TW待った後、ジョギング動作を始め、次の紙が排
出されてTW経過するまでに、ジョギング動作を終了
し、1ビン下がる(上がる)ことができれば、CMPA
に対する限界が求められる。ただし、原稿入替え時はC
PMBと遅いので、CPMAとの差だけさらに余裕がで
る。
【0103】この2つの場合の限界CPMを図13に基
づいて計算すると、まず、の場合: 20ビンに紙が排出されてから、次の原稿のコピーの1
枚目が指定ビン(では、第1ビン、では第20ビ
ン)に排出されるまでの時間 T5=60÷CPMB+(LB×19÷VP) 第1ビンに排出してから、第20ビンに排出するまでの
時間 T6=(T2−T4)×19 ={(60÷CPMA)−(LB÷VP)}×19 第1ビンから第19ビンまでの、最速ジョガー時間T7
=(TJ+TD)×19 第20ビンから第1ビンまでジョガーが戻る時間をTU
20とすると、ジョガー対応可能CPMは、 T5+T6+T1+TW≧T1+TW+TJ+TU20
+T7 整理すると、 T5+T6≧TJ+TU20+T7 であれば良い。これに、本実施例における図9での各計
算式および数値 TD=135ms TU=137ms TD20=1380ms CPMB=0.85×CPMA を代入すると、 60÷CPMB+(LB×19÷VP) +{(60÷CPMA)−(LB÷VP)}×19 ≧TJ+TU20+(TJ+TD)×19 となり、これにより CPMA≦119.8 となる。
【0104】の場合は、 {(TJ+TU)−(T2−T4)}×19≦60÷C
PMB−TJ となる。これにと同様に、図9での各計算式、数値を
代入すると、 (TJ+TU+LB÷VP−60÷CPMA)×19 ≦60÷CPMB−TJ となり、 CPMA≦122.6 と求められる。すなわち、本実施例では方法および
について対応可能なCPMAにはほとんど差がないこと
が分かる。
【0105】また、のシーケンスを採用することによ
り、最終原稿の1番最初のコピー(以後ステイプル可能
になる)が排出されるのは、必ず第1ビンになるため、
(の場合は、原稿が奇数枚か偶数枚かによって、第1
ビンか、最終ビンからのいずれかから排出される)ステ
イプルユニット600を排出されるビンに合わせて最初
に移動させる必要がなく、生産性も上がるという効果が
ある。の場合には、最悪、ステイプル開始信号を複写
機本体からもらっても、20ビンにステイプルユニット
を移動させないとステイプルが開始できない。また、積
載原稿が奇数か偶数かは、ADFは最後の原稿を給紙す
るまで分からないし、RDHのように最初に教えるよう
にするとシステムが高価になるし、原稿に対する保護も
悪くなる。
【0106】
【発明の効果】これまでの説明で明らかなように、上記
のように構成されたこの発明によれば以下のような効果
がある。
【0107】上下方向に多段に配設された複数のビンを
有する用紙分配手段と、ビン上に排出された用紙の一方
の側端の位置をビンの予め設定された位置で規制する用
紙位置規制手段と、ビン上の用紙の他方の側端を反用紙
位置規制手段側から押圧して用紙を当該用紙位置規制手
段に押し付け、ビン上で用紙を揃える用紙揃え手段と、
用紙揃え手段を一つのビン毎に駆動して用紙の揃え動作
を行わせる用紙揃え手段の駆動手段とを備えた請求項1
記載の発明によれば、一つのビン毎に用紙の揃え動作を
行うので、全てのビンの排出が終了するのを待つ必要な
く次々に各ビンに用紙を排出した後、用紙を揃え動作を
実行でき、無駄な待ち時間がなくなり、これにより、効
率的に用紙の処理を行うことが可能になる。
【0108】請求項1記載の用紙位置規制手段をビン上
に排出される用紙のサイズに応じて移動させる用紙位置
規制手段の位置設定手段をさらに備えた請求項2記載の
発明によれば、用紙のサイズに適宜対応することがで
き、複数のジョブに対応して効率的に用紙の処理を実行
できる。
【0109】請求項2記載の用紙位置設定手段による規
制位置の変更に拘わらず用紙揃え手段によって予め設定
されたビンの幅方向の一つの位置で揃え動作を行うよう
に設定した請求項3記載の発明によれば、用紙揃え手段
側は一つの動作でよく、用紙のサイズに対しては用紙位
置設定手段によって対応するので、制御および機構が簡
単になる。
【0110】請求項1記載の用紙位置規制手段を、ビン
の全段を貫通し、ビンの幅方向に可動な部材から構成し
た請求項4記載の発明によれば、一つの駆動手段で各ビ
ンに対して用紙の位置規制が可能になり、機構が簡単に
なる。
【0111】請求項1記載の用紙揃え手段を、揺動によ
り用紙を押圧する押圧手段と、押圧手段を上下動自在に
支持する支持軸と、押圧手段を支持軸に沿って上下動さ
せる昇降手段と、押圧手段を揺動させる揺動手段とから
構成した請求項5記載の発明によれば、一つの押圧手段
を上下方向に移動させて紙揃えを実行するので、複数の
押圧手段を用意する必要がなくなり、機構が簡単にな
り、コストも安くなる。
【0112】請求項5記載の支持軸を2本の軸部材から
形成し、そのうちの一方の軸部材は軸線に関して揺動手
段によって揺動させられ、他方の軸部材は連結手段によ
って揺動させられるように構成し、さらに押圧手段を一
方の軸部材と他方の軸部材との自転量の差によって上記
揺動手段による揺動動作とは別のモードで揺動駆動する
揺動変換手段をさらに備えた請求項6記載の発明によれ
ば、押圧して紙揃えをするときに、単なる軸部材の揺動
動作ではなく、他のモードに変換して揺動動作を行って
紙揃えを実行するので、紙揃えをより確実に行うことが
可能になる。
【0113】請求項5記載における昇降手段と揺動手段
とを別体に設けた請求項7記載の発明によれば、駆動機
構および制御プログラムを簡単に構成することが可能に
なる。
【0114】請求項5記載の押圧手段の昇降手段による
上下動を許容する切り欠きをビンに設けた請求項8記載
の発明によれば、ビンと押圧手段との干渉を確実に防ぐ
ことができる。
【0115】請求項5記載の押圧手段の用紙に対する当
接部分に用紙の弾性を吸収する弾性吸収部材を設けた請
求項9記載の発明によれば、用紙と押圧部材の当接部分
との間で滑ることがないので、確実に用紙を押圧し、綺
麗な紙揃えが実行できる。
【0116】請求項5記載の昇降手段を駆動するステッ
ピングモータと、押圧手段の各ビン毎の停止位置をステ
ッピングモータのパルス制御により制御する制御手段と
を備えた請求項10記載の発明によれば、簡単な制御で
昇降手段の駆動制御と押圧手段の停止制御が実行でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る用紙後処理装置の要部を示す斜視
図である。
【図2】実施例に係るビンとジョガーを示す平面図であ
る。
【図3】実施例に係るサイドフェンス軸とその駆動機構
を示す側面図である。
【図4】実施例に係るジョガーユニットを示す概略構成
図である。
【図5】図4のジョガーユニットの揺動機構を示す平面
図である。
【図6】図4のジョガー板の揺動機構を示す平面図であ
る。
【図7】実施例に係る後処理装置の制御系を示すブロッ
ク図である。
【図8】実施例に係るジョガーとビンをサイドフェンス
軸とステイプルとの関係を示す平面図である。
【図9】ジョガーの揃え動作時の特性を示す特性図であ
る。
【図10】ビンへの排紙タイミングを示すタイミングチ
ャートである。
【図11】CPUによるジョガーの揺動動作の処理手順
を示すフローチャートである。
【図12】CPUによるジョガーの揺動動作と昇降動作
の処理手順を示すフローチャートである。
【図13】図1の用紙後処理装置におけるソート動作と
ジョギング動作の関係を示すタイミングチャートであ
る。
【符号の説明】
350 ビン 401 ビンフェンス軸 403a,403b タイミングベルト 404a,404b ガイド軸 406 駆動軸 407,408 プーリ 409 タイミングベルト 410 サイドフェンスモータ 500 ジョガーユニット 501 ジョガー板 503 駆動プーリ 504 タイミングベルト 505 ジョガープーリ 506 ねじりコイルばね 510 ガイド軸 511 ジョガー軸 512a,512b 連結部材 513a,513b プーリ 514 タイミングベルト 521 リンク 522 ジョガーモータ 523 アーム 530 ジョガー上下モータ 550 立ち上がり部 560 移動ジョガー部 570 切り欠き
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年4月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図8】
【図7】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 哲司 愛知県名古屋市東区泉2−28−24 ヨコタ ビル リコーエレメツクス株式会社内 (72)発明者 森井 伸行 愛知県名古屋市東区泉2−28−24 ヨコタ ビル リコーエレメツクス株式会社内 (72)発明者 前田 啓司 愛知県名古屋市東区泉2−28−24 ヨコタ ビル リコーエレメツクス株式会社内 (72)発明者 市川 満 愛知県名古屋市東区泉2−28−24 ヨコタ ビル リコーエレメツクス株式会社内 (72)発明者 植野 裕二 愛知県名古屋市東区泉2−28−24 ヨコタ ビル リコーエレメツクス株式会社内 (72)発明者 生駒 公 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下方向に多段に配設された複数のビン
    を有する用紙分配手段と、 ビン上に排出された用紙の一方の側端の位置をビンの予
    め設定された位置で規制する用紙位置規制手段と、 ビン上の用紙の他方の側端を反用紙位置規制手段側から
    押圧して用紙を当該用紙位置規制手段に押し付け、ビン
    上で用紙を揃える用紙揃え手段と、 用紙揃え手段を一つのビン毎に駆動して用紙の揃え動作
    を行わせる用紙揃え手段の駆動手段と、を備えた用紙後
    処理装置。
  2. 【請求項2】 上記用紙位置規制手段をビン上に排出さ
    れる用紙のサイズに応じて移動させる用紙位置規制手段
    の位置設定手段をさらに備えてなる請求項1記載の用紙
    後処理装置。
  3. 【請求項3】 用紙揃え手段は、上記用紙位置設定手段
    による規制位置の変更に拘わらず予め設定されたビンの
    幅方向の一つの位置で揃え動作を行うように設定された
    請求項2記載の用紙後処理装置。
  4. 【請求項4】 上記用紙位置規制手段は、ビンの全段を
    貫通し、ビンの幅方向に可動な部材からなる請求項1記
    載の用紙後処理装置。
  5. 【請求項5】 上記用紙揃え手段は、揺動により用紙を
    押圧する押圧手段と、押圧手段を上下動自在に支持する
    支持軸と、押圧手段を支持軸に沿って上下動させる昇降
    手段と、押圧手段を揺動させる揺動手段とからなる請求
    項1記載の用紙後処理装置。
  6. 【請求項6】 上記支持軸を一方の軸部材は軸線に関し
    て揺動手段によって揺動させられ、他方の軸部材は連結
    手段によって一方の支持軸の外周に沿って揺動させられ
    る2本の軸部材から形成し、押圧手段を一方の軸部材と
    他方の軸部材との自転量の差によって上記揺動手段によ
    る揺動動作とは別のモードで揺動駆動する揺動変換手段
    をさらに備えた請求項5記載の用紙後処理装置。
  7. 【請求項7】 昇降手段と揺動手段とは別体に設けられ
    ている請求項5記載の用紙後処理装置。
  8. 【請求項8】 押圧手段の昇降手段による上下動を許容
    する切り欠きがビンに形成された請求項5記載の用紙後
    処理装置。
  9. 【請求項9】 押圧手段の用紙に対する当接部分に用紙
    の弾性を吸収する弾性吸収部材をさらに設けた請求項5
    記載の用紙後処理装置。
  10. 【請求項10】 昇降手段を駆動するステッピングモー
    タと、押圧手段の各ビン毎の停止位置をステッピングモ
    ータのパルス制御により制御する制御手段とを備えた請
    求項5記載の用紙後処理装置。
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