JPH05319334A - 自転車用ハブ発電機の切替操作装置 - Google Patents

自転車用ハブ発電機の切替操作装置

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Publication number
JPH05319334A
JPH05319334A JP4146806A JP14680692A JPH05319334A JP H05319334 A JPH05319334 A JP H05319334A JP 4146806 A JP4146806 A JP 4146806A JP 14680692 A JP14680692 A JP 14680692A JP H05319334 A JPH05319334 A JP H05319334A
Authority
JP
Japan
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magnet
coil
hub
hub generator
switching operation
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP4146806A
Other languages
English (en)
Inventor
Kikuzo Takamiya
喜久三 高宮
Ritsuo Nishimura
律夫 西村
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Bridgestone Cycle Co Ltd
Original Assignee
Bridgestone Cycle Co Ltd
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Publication date
Application filed by Bridgestone Cycle Co Ltd filed Critical Bridgestone Cycle Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 必要な時にいつでも、容易でかつ軽快な操作
が可能で、しかも手を汚すことなく切替操作ができるよ
うな自転車用ハブ発電機及びその切替操作装置を提供す
ること。 【構成】 車軸2に回転自在に軸支したハブ体1と車軸
2に固定した固定枠12との間にマグネット5とコイル
8からなる発電機を設け、これらマグネット5とコイル
8の相対回転によって起電力を発生させるようにしたハ
ブ発電機において、前記マグネット5とコイル8との間
に相対回転を生じさせるための操作子(ストッパ−ピン
16、リンク19)を前記固定枠12に配設し、該操作
子をハンドル部等の手元に設けた操作レバ−によって操
作される操作ワイヤ21に連結したので、ストッパ−ピ
ン16の出し入れという僅かな力でハブ発電機の切り替
え操作が手を汚すことなく手元にて軽快に行うことがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自転車の車輪軸上に回動
自在に枢着されたハブに取付けるようにした所謂自転車
用ハブ発電装置の切替操作装置に係るものであり、詳し
くは消灯時にはコイルとマグネットを一体に回転させる
ことによって発電の負荷をなくし、車輪の回転を軽くす
る為の自転車用ハブ発電機の切替操作装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来この種の自転車用ハブ発電機の切替
操作装置としては、車輪と共にマグネットを回転し、該
マグネットと同心状に配設したコイルを発電時は固定
し、消灯時はマグネットと一体に回転するようにした装
置が実公昭32−15821号公報や実公昭56−21
664号公報により公知である。また特公昭52−30
89号公報に開示されているように、車輪軸に一側を開
放したハブ本体を回動自在に嵌挿しハブと別体の発電機
筐体に発電機を組込み、その外筒に操作リングを嵌合
し、手動で発電機のローターとカバー部を係合離脱でき
るようにしたものも知られている。さらにまた、実公昭
33−7520号公報や特開昭53−18144号公報
に開示されるように、操作レバ−の操作によりワイヤを
介してフレ−ムに取り付けられた発電機そのものをタイ
ヤ周面に圧接するものも知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記した
前者の従来技術においては、消灯時には車輪と共にマグ
ネットとコイルを一体的に回転させたり、ローターとカ
バー部とを係合離脱できるようにしたりして、発電の負
荷をなくし、車輪の回転を軽くするという点には優れた
効果を有するものの、以下に記載されるような欠点があ
った。即ち、点灯時と消灯時の切替に際しては、前記何
れの技術においても、ハブ発電機に設けた開閉器やピン
を係脱するために自転車の走行を停止し、身をかがめ車
軸付近に手をのばして切替操作をする必要があった。従
って操作が非常に面倒な為、つい無灯火で走行し、安全
の面で問題があった。そのうえ開閉器やピン(ナット)
等の切替装置の位置が、車輪の中心に設けたハブ発電機
部に位置しているので、前記切替装置が泥水や埃等で特
に汚れ、切替操作の時、手が汚れたり、或いは汚れるの
を嫌い切替装置をしないで無灯火で走行するという問題
もあった。
【0004】また、後者の従来技術にあっても操作レバ
−によって離れた部位から操作できるものの、発電機の
動作、開放のために発電機自体をそのまま揺動させねば
ならず、タイヤ周面への係合離脱に大きな力を要し、さ
らに操作時の衝撃も大きいため操作がかなり煩わしいも
のであった。本発明は従来技術の有する以上のような問
題点を解消させ、必要なときにいつでも、ストッパ−ピ
ンの出し入れという僅かな力でハブ発電機の切り替え
を、容易かつ軽快に、しかも手を汚すことなく手元にて
操作できるような自転車用ハブ発電機の切替操作装置を
提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、車軸
に回転自在に軸支したハブ体と車軸に固定した固定枠と
の間にマグネットとコイルからなる発電機を設け、これ
らマグネットとコイルの相対回転によって起電力を発生
させるようにしたハブ発電機において、前記マグネット
とコイルとの間に相対回転を生じさせるための操作子を
前記固定枠に配設し、該操作子をハンドル部等の手元に
設けた操作レバ−によって操作される操作ワイヤに連結
したことを特徴とし、これを課題解決のための手段とす
るものである。
【0006】詳しくは、車軸に回動自在に枢着したハブ
体の一端を拡張して大径部を形成し、若しくはハブ体の
一端に円筒体を一体的に設けて大径部を形成し、前記大
径部にマグネットを環状に固着する一方、前記マグネッ
トに対向してコイルを環状に設けた固定子を車軸に対し
て回動自在に配設したハブ発電機において、前記固定子
に導電リングを設けて、コイルの一端と導線で結線する
と共に、該導電リング上に複数個のストッパーピットを
設ける一方、前記ハブ体大径部に対向して固定枠を配設
し、その固定枠に前記ストッパーピットに対向してそれ
と同一円周上にストッパーピンを摺動自在に貫設すると
共に、前記ストッパーピンの他端にリンクの一端及びコ
ネクターを重着する一方、前記リンクの他端に操作ワイ
ヤを連結し、操作ワイヤを操作することによってストッ
パーピンをストッパーピットに係脱してなる。
【0007】また、車軸に回動自在に枢着したハブ体の
一端を拡張して大径部を形成し、若しくはハブ体の一端
に円筒体を一体的に設けて大径部を形成し、前記大径部
にコイルを環状に配設する一方、前記コイルに対向して
マグネットを環状に設けた固定子を車軸に対して回動自
在に配設したハブ発電機において、前記ハブ体に絶縁体
を介して導電リングを設け、前記コイルの一端と導線で
結線すると共に、その他端をハブ体にアースする一方、
前記固定子端面に複数個のストッパーピットを設け、前
記ハブ体大径部に対向して固定枠を配設し、その固定枠
に前記ストッパーピットに対向してそれと同一円周上に
ストッパーピンを摺動自在に貫設すると共に、前記スト
ッパーピンの他端にリンクの一端を連結する一方、前記
リンクの他端に操作ワイヤを連結し、操作ワイヤを操作
することによってストッパーピンをストッパーピットに
係脱してなる。
【0008】さらに、車軸に回動自在に枢着したハブ体
に、外周にマグネットを環状に固着したドラムを併設
し、ストッパーピンを有する摺動体を該ドラム内に摺動
自在に内設し、且つストッパーピンを前記ドラムに設け
た孔に貫設すると共に、前記ドラムを覆うような形でそ
の一端を閉口した円筒状の固定筒体を覆設し、該固定筒
体に、前記ドラムに環状に設けたマグネットに対向して
コイルを配設すると共に、前記コイルの一端をコードに
接続し、且つその他端を固定筒体にアースする一方、前
記固定筒体の外側端面にリンクを回動自在に設け、該リ
ンクの一端に前記固定筒体壁面を貫通し摺動体と係合す
るシフターピンを設けると共に、該リンクの他端に操作
ワイヤを係合し、操作ワイヤを操作することによってス
トッパーピンをハブ体もしくはスポーク間に係脱してな
る。
【0009】また、ハブ発電機の一端に併設したねじ体
にリールを螺合し、前記リールとハブ発電機端面間に該
発電機端面を貫通する如く設けたストッパーピン又はシ
フターピンをばねを介して弾設すると共に、前記リール
に操作ワイヤを係合させ、該操作ワイヤで前記リールを
回動させることによってストッパーピンをストッパーピ
ット又はスポーク間に係脱してなる。
【0010】
【作用】前記のように構成された自転車用ハブ発電機の
切替操作装置においては、前照灯や尾灯を点灯する場
合、操作レバー等によってストッパーピンをストッパー
ピット若しくはスポークに係合させる方向に操作ワイヤ
を移動させれば、コイルとマグネットは相対的な動き
(どちらか一方が車輪と共に回転する)をする。即ち、
コイルが磁束を切ることになり、コイルに電流が流れ、
点灯する。逆に消灯する場合には、ストッパーピンをそ
れらから離脱させる方向に操作すれば、コイルとマグネ
ットは一体的に回転し、若しくは静止するので発電しな
い。即ち、発電による抵抗も無くなる。従って点灯する
時、又は消灯する時何れの場合においても手元の操作レ
バーの操作ひとつで簡単で、軽快にしかも自転車を停止
させることなく容易に切替操作が可能となる。
【0011】
【実施例】以下本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。本考案の第1実施例を図1〜図3及び図13を参照
しながら説明する。本実施例においては、車輪53(図
13参照)の中心部に設けたハブ体1の一端(図1にお
ける右側端)の径を拡張して大径部1aを形成し、玉押
し3a,3bを介して車軸2に回転自在に設ける。そし
て前記大径部1aの内周にS極とN極が交互に分極着磁
されたマグネット5を環状に固定する。
【0012】6は玉押し3aの外周に回転自在に周設し
た円板状の固定子で、絶縁体で形成する。その外周に
は、図3に示すように周方向一定間隔で突片を形成した
2個のヨーク7a,7bの一方の突片間に他方の突片を
交互に挿入してなる環状の固定子ヨーク7を配設する。
そして前記固定子ヨーク7の環状空間にコイル8を配設
する。一方、固子子6の一端面(図1における右側)に
環状の電極リング9a,9bを設け、更に電極リング9
a上に複数個のストッパーピット10を設ける。なお、
コイル8と電極リング9a,9bとは導線11a,11
bでそれぞれ結線されている。また固定ヨーク7外周面
とマグネット5内周面の間は僅かの隙間が存在するよう
に設計する。
【0013】またハブ体1の大径部1aの端部に、それ
を覆うように固定枠12をロックナット13によって締
着する。また固定子6と固定枠12との間には導通ばね
14を介在させる。そして前記固定枠12に、固定子6
に設けたストッパーピット10と対向して同一円周上の
1個所に絶縁ホルダー15を取付ける。また前記絶縁ホ
ルダー15の中心部には中空部が形成されており、そこ
にストッパーピン16を押圧ばね17と共に嵌入する。
なお、ストッパーピン16はその一端がストッパーピッ
ト10に嵌脱できるよう形成され、押圧ばね17は前記
ストッパーピン16がストッパーピット10に嵌合する
ような方向に働くように配する。またストッパーピン1
6の他端にコネクター18と共に略L字形の絶縁リンク
19の一端をナット20によって装着すると共に、前記
絶縁リンク19の他端に操作ワイヤ21のワイヤニップ
ル受け部19aを設け、そのワイヤニップル22を嵌合
する。ストッパ−ピン16とリンク19とは操作子を構
成する。
【0014】以上のように構成した本発明の実施例につ
いてその作用を説明する。操作レバー24をONの位置
(図11参照)にすると、ストッパーピン16は押圧ば
ね17の作用によりストッパーピット10に係合した状
態になる(図1a参照)。即ち、固定子6は固定枠12
に固定された状態となる。従ってこの状態で自転車を走
行させるとハブ体1が車輪53と共に回転し、それに固
定されたマグネット5も回転する。するとマグネット5
の磁力線がコイル8に作用しコイル8内に電流を発生す
る。この発生した電流は一方は導線11aを伝わって、
電極リング9a、ストッパーピット10、ストッパーピ
ン16を介してコネクター18に伝わる。また他方は導
線11bを伝わり、電極リング11b、導通ばね14を
介して前ホーク52(図13)にアースされる。逆に操
作レバー24をOFF方向に移動させると、操作ワイヤ
21はA方向に移動し絶縁リンク19はB方向に回転す
る。それと連動してストッパーピン16はC方向に移動
しストッパーピット10から離脱する(図1b参照)。
即ち、固定子6は固定枠12から開放され自由に回転で
きる。従ってこの状態で自転車を走行させるハブ体1が
車輪53と共に回転し、それに固定されたマグネット5
も回転する。すると固定子6と一体的に設けられたコイ
ル8もマグネット5に引っ張られて共に回転する。即
ち、コイル8に電流は流れない。
【0015】本発明の第2実施例を図4〜図5を参照し
ながら説明する。本実施例は前記実施例において、マグ
ネット5とコイル8の位置を入れ替えた構造のものであ
る。即ち、前記実施例と同じように車輪53のハブ体1
の一端(図4における右側端)の径を拡張して大径部1
aを形成すると共に、その中心部に円筒部1bを形成
し、玉押し3a,3bを介して車軸2に回転自在に設け
る。そして、前記大径部1aの内周に、周方向一定間隔
で突片を形成した2個のヨーク25a,25bの一方突
片間に他方の突片を交互に挿入してなる環状の回転子ヨ
ーク25を配設する。なお、前記回転子ヨーク25の環
状空間にはコイル8を配設している。一方、前記円筒部
1b端にリング状の絶縁体26を配し、そこに更に電極
リング9を配設する。そしてコイル8と該電極リング9
を導線11で結線する。
【0016】また6はハブ体1の円筒部1b外周に回転
自在に周設した中空円板状の固定子であり、その外周に
S極とN極が交互に分極着磁されたマグネット5を環状
に固定する。一方、固定子6の一端面(図4における右
側)に環状にストッパーピット10を設ける。なお、マ
グネット5外周面と回転子ヨーク25内周面の間は僅か
の隙間が存在するように設計する。またハブ体1の大径
部1aの端部に、それを覆うような形で固定枠12をロ
ックナット13によって固定する。そして該固定枠12
に固定子6に設けたストッパーピット10と対向して同
円周上の1個所にホルダー27を配設する。また前記ホ
ルダー27の中心部には中空部が形成されており、そこ
にストッパーピン16を押圧ばね17と共に嵌入する。
なお、ストッパーピン16はその一端がストッパーピッ
ト10に嵌脱できるよう形成され、押圧ばね17は前記
ストッパーピン16がストッパーピット10に嵌合する
ような方向に働くように配する。また固定枠12外側に
設けた略L字形のリンク28の一端にストッパーピン1
6の他端をナット20によって装着すると共に、前記リ
ンク28の他端に操作ワイヤ21のワイヤニップル受け
部28aを設け、そこにワイヤニップル22を嵌合す
る。また前記ホルダー27の反対側に、インシュレータ
ー29を介してコネクター18をジョイントビス30及
びナット31により締着し、前記電極リング9cとジョ
イントビス30を導電接子32で接続する。
【0017】以上のように構成した本発明の実施例につ
いてその作用を説明する。操作レバー24をONの位置
(図11参照)にすると、操作子を構成するリンク28
とストッパーピン16は押圧ばね17の作用によりスト
ッパーピット10に係合した状態になる(図4a参
照)。即ち、固定子6は固定枠12に固定された状態と
なる。従ってこの状態で自転車を走行させるとハブ体1
が車輪53と共に回転し、それに固定されたコイル8も
回転する。するとマグネット5の磁力線をコイル8が切
ることになりコイル8内に電流を発生する。この発生し
た電流は一方は導線11cを伝わって、電極リング9
c、導電接子32、ジョイントビス30を介してコネク
ター18に伝わる。また他方はハブ体1からボールベア
リング4、玉押し3、車軸2を伝わり前ホーク52にア
ースされる。逆に操作レバー24をOFF方向に移動さ
せると、操作ワイヤ21はA方向に移動しリンク28は
B方向に回転する。それと連動してストッパーピン16
はC方向に移動しストッパーピット10から離脱する
(図4b参照)。即ち、固定子6は固定枠12から開放
され自由に回転できる。従ってこの状態で自転車を走行
させるとハブ体1が車輪53と共に回転し、それに固定
されたコイル8も回転する。すると回転子6と一体的に
設けられたマグネット5もそれ自体の磁力によってコイ
ル8と共に回転する。即ち、コイル8に電流は流れな
い。
【0018】本考案の第3実施例を図6を参照しながら
説明する。1は玉押し3a,3bを介して車軸2に回動
自在に取付けられたハブ体であり、33は前記ハブ体1
の鍔部に取付けられたスポークである。前記玉押し3a
の外周に、一側が閉口され且つ中心に玉押し3aとの嵌
合孔をもつ円筒状のドラム34を回動自在に周設する。
また該ドラム34の外周にS極とN極が交互に分極着磁
されたマグネット5を環状に固定する。なお、35はス
トッパーピンを挿通する為にドラム34の端面に設けた
ストッパーピン嵌合孔である。
【0019】また前記ドラム34の環状空間に中空円板
状の摺動体36を左右摺動可能に内設する。なお、前記
摺動体36の内側壁(図5における左側)に、ドラム3
4に設けたストッパーピン嵌合孔35に対向して、それ
と同一円周上にストッパーピン16を固着する。またス
トッパーピン16の長さは、摺動体36がドラム34に
接近した時はストッパーピン16とスポーク33が係合
し、逆に摺動体36が固定筒体37側に移動し接近した
時には係合しないような長さに設定する。更に前記ドラ
ム34の外側に、一側が閉口された円筒状の固定枠を構
成する固定筒体37をロックナット13で覆設する。ま
た前記固定筒体37の内周には周方向一定間隔で突片を
形成した2個のヨーク7a,7bの一方の突片間に他方
の突片を交互に挿入してなる環状の固定子ヨーク7を配
設する。なお、前記固定子ヨーク7の環状空間にはコイ
ル8を配設している。
【0020】また固定筒体37の外側端面にブラケット
38を設け、そこにリンク39を回動自在に設け、その
一端に固定筒体37の端面を摺動自在に貫通し、且つ摺
動体36と係合するシフターピン40を取付ける一方、
他端には操作ワイヤ21のニップル受け部39aを設
け、そこにワイヤニップル22を嵌合する。リンク3
9、シフタ−ピン40、摺動体36、ストッパ−ピン1
6は操作子を構成する。またコイル8に対向して固定筒
体37側面にコード挿通孔37aを設け、そこにコード
41を挿通しコイル8とランプ54を結線する。
【0021】以上のように構成した本発明の実施例につ
いてその作用を説明する。操作レバー24をONの位置
(図11参照)にすると、リンク39はリターンはね4
2の作用により図5aのような状態になる。従って摺動
体36はドラム34に接近した状態になり、ストッパー
ピン16とスポーク33は係合した状態になる。
【0022】従ってこの状態で自転車を走行させるとド
ラム34が車輪53と共に回転し、それに固定されたマ
グネット5も回転する。するとマグネット5の磁力線を
固定筒体37に設けたコイル8が切ることになり、コイ
ル8内に電流を発生する。この発生した電流は一方はコ
イル8から直接コード41に流れる。また他方はコイル
から固定筒体37、車軸2を伝わり前ホーク52にアー
スされる。逆に操作レバー24をOFF方向に移動させ
ると操作ワイヤ21はA方向に移動し、リンク39はB
方向に回転する。それと連動して摺動体36はC方向に
移動しストッパーピン16はスポーク33から離脱する
(図5b参照)。即ち、ドラム34は車輪の回転から開
放され自由に回転できる。従ってこの状態で自転車を走
行させてもドラム34は回転しない。即ち、ドラム34
の外周に設けたマグネット5と固定筒体37の内周に設
けたコイル8は共に静止したままの状態であるからコイ
ル8に電流は流れない。なお、ストッパ−ピン16が係
脱するのはハブ体1の側面であってもよい。
【0023】本発明の第4実施例を図7を参照しながら
説明する。本実施例は第1実施例の変形例であり、マグ
ネットの取付け位置を大径部1aの内側面に設けた点で
第1実施例と相違している。したがって、装置の作用は
第1実施例と同様であるので詳細な説明は省略する。
【0024】本発明の第5実施例を図8〜図10を参照
しながら説明する。本実施例はストッパーピンの係脱機
構に係る実施例である。即ち、玉押し3aにストッパー
ピット10に対向して絶縁ホルダー15を介してストッ
パーピン16を摺動自在に貫設する。また前記ストッパ
ーピン16にコネクター18を係合させると共に、スト
ッパーピン16が常にストッパーピット10から離脱す
る方向に押圧ばね17を設ける。更に玉押し3aの外方
(図8、図10における右側)にねじ体43を配すると
共に、座金44を介してロックナット13で締着する。
そしてねじ体43の外周にリール45を回動自在に螺合
する。リ−ル45、ねじ体43、ストッパ−ピン16は
操作子を構成する。また前記リール45に操作ワイヤ2
1のニップル受け部45aを設け、そこにワイヤニップ
ル22を嵌合する。
【0025】以上のように構成した本発明の実施例につ
いてその作用を説明する。操作レバー24を操作し、操
作ワイヤ21をA方向に引くと、リール45がB方向に
回転すると共にC方向へ移動する。それと連動してスト
ッパーピン16もC方向に押し込まれてストッパーピッ
ト10と係合する。逆に操作ワイヤ21をE方向に戻す
と、リール45がF方向に回転すると共にG方向へ移動
する。それと連動してストッパーピン16がG方向に戻
されてストッパーピット10から離脱する。なお、図6
はコイルとマグネットをスラスト方向に配置した実施例
を示すものであり、またコイルをハブ体に固定すること
もできる(図示せず)。
【0026】本願発明のハブ発電機の切替操作レバ−
を、ブレ−キの操作レバ−と連動させて使用することも
可能で、この例を図10bを参照して説明すると、ブレ
−キ操作レバ−60の揺動中心と同一中心を有するハブ
発電機の切替操作レバ−24上に設けた連動用螺子61
をねじ込むことによって切替操作レバ−24とブレ−キ
操作レバ−60とを一体化し、ブレ−キ操作レバ−24
を操作することでハブ発電機の発電動作への切替をもな
すことができる。いわゆるリタ−ダブレ−キとして、発
電機の大きな起電力をブレ−キの補助力として使用する
ものである。補助ブレ−キとしてのハブ発電機の利用の
必要がない場合には、前記連動用螺子61を上方へ後退
させてブレ−キ動作から開放することもできる。
【0027】ハブ発電機の切替操作レバ−とブレ−キの
操作レバ−との連動のための部材は螺子に限らず適宜の
均等の形式でよい。また、ハブ発電機の切替操作レバ−
をブレ−キの操作レバ−と連動させて使用するときに、
図13に示すように、サドルの下方に設けた尾灯62を
前部のランプ54と並列に尾灯用電線63にて結線して
おけば、尾灯62はブレ−キランプとしての効用もある
ものである。
【0028】
【発明の効果】本発明は以上説明した如く構成されてい
るので、以下に記載されるような効果を奏する。 a)点灯及び消灯時の切替装置に際しては、手元の操作
レバーによって切替操作が出来るので、いちいち自転車
の走行を停止してから身をかがめて切替操作をするとい
う面倒な操作をする必要がない。 b)操作レバーの位置は自由に選択出来るので、運転者
の操作し易い場所に取付けることができ安全である。 c)操作レバーをハンドル部等車輪から離れた場所に取
付ければ、泥水や埃による汚れが非常に少ないので、切
替操作の時に手を汚すことはない。 d)消灯時はマグネットとコイルは一体的に回転する
(又は一体的に静止した状態になる)ので、磁束を切る
抵抗が無くなり、軽い踏力で走ることができる。
【0029】以上述べた如く、本発明は発電時の断続の
動作がストッパ−ピンの出し入れに要する僅かな力のみ
で足りるという、軽快で非常に扱いやすいハブ発電機の
切替操作が発電機から離れた手元位置から手を汚すこと
なく操作できることになる。しかも、従来のもののよう
に直接に発電機自体をタイヤ周面に揺動圧接することも
ないので、発電機から離れた位置で操作レバ−を操作す
るにもかかわらず、確実でなめらかな切替えを可能に
し、発電機の使用を励行することにもなり、夜間の無灯
火での走行を減らすことができて、安全に十分貢献でき
るものである。
【0030】また、図10bで示したように本願発明の
ハブ発電機の切替操作レバ−を、ブレ−キの操作レバ−
と連動させて使用することも可能で、この場合はブレ−
キレバ−の作動のために要する力はブレ−キ力以外には
ストッパ−ピンの出し入れに要するきわめて僅かな力を
加えるのみでいわゆるリタ−ダブレ−キとして、発電機
の大きな起電力をブレ−キの補助力として使用すること
も可能になるなどその利用価値はきわめて高い。さら
に、ハブ発電機の切替操作レバ−をブレ−キの操作レバ
−と連動させて使用するときに、尾灯を前部のランプと
並列に尾灯用電線にて結線しておけば、尾灯はブレ−キ
ランプとしての効用もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の1実施例を示す断面図であ
り、(b)は作動状態図である。
【図2】その側面図である。
【図3】固定子ヨークの斜視図である。
【図4】(a)は本発明の第2実施例を示す断面図であ
り、(b)は作動状態図である。
【図5】その側面図である。
【図6】(a)は本発明の第3実施例を示す断面図であ
り、(b)は作動状態図である。
【図7】本発明の第4実施例を示す断面図である。
【図8】本発明の第5実施例を示す断面図である。
【図9】その側面図である。
【図10】その作動説明図である。
【図11】本発明の操作レバーの取付け方法の1実施例
を示す部分斜視図である。
【図12】本発明の操作レバーの取付け方法の他の実施
例を示す部分斜視図である。
【図13】自転車に本発明装置を装着した例を示す側面
図である。
【符号の説明】
D ハブ発電機 1 ハブ体 1a 大径部 1b 円筒部 1c スポーク孔 2 車軸 3 玉押し 4 ボールベアリング 5 マグネット 6 固定子 7 固定子ヨーク 8 コイル 9 電極リング 10 ストッパーピット 11 導線 12 固定枠 13 ロックナット 14 導通ばね 15 絶縁ホルダー 16 ストッパーピン 17 押圧ばね 18 コネクター 19 絶縁リンク 19a ワイヤニップル受け部 20 ナット 21 操作ワイヤ 22 ワイヤニップル 23 アウターワイヤ 24 操作レバー 25 回転子ヨーク 26 絶縁体 27 ホルダー 28 リンク 28a ワイヤニップル受け部 29 インシュレーター 30 ジョイントビス 31 ナット 32 導電接子 33 スポーク 34 ドラム 35 ストッパーピン嵌合孔 36 摺動体 37 固定筒体 38 ブラケット 39 リンク 39a ワイヤニップル受け部 40 シフターピン 41 コード 42 リターンばね 43 ねじ体 44 座金 45 リール 45a ワイヤニップル受け部 51 フレーム 52 前ホーク 53 車輪 54 ランプ 55 ハンドルバ− 56 ハンドルポスト 57 グリップ 58 バスケット 59 バスケットステー 60 ブレーキレバー 61 連動用螺子 62 尾灯 63 尾灯用電線

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車軸に回転自在に軸支したハブ体と車軸
    に固定した固定枠との間にマグネットとコイルからなる
    発電機を設け、これらマグネットとコイルの相対回転に
    よって起電力を発生させるようにしたハブ発電機の切替
    操作装置において、前記マグネットとコイルとの間に相
    対回転を生じさせるための操作子を前記固定枠に配設
    し、該操作子をハンドル部等の手元に設けた操作レバ−
    によって操作される操作ワイヤに連結したことを特徴と
    する自転車用ハブ発電機の切替操作装置。
  2. 【請求項2】 マグネットもしくはコイルを環状にハブ
    体に固着する一方、該マグネットもしくはコイルに対向
    してコイルもしくはマグネットを環状に設けた固定子を
    車軸に対して回動自在に配設し、該固定子を操作子によ
    って静止固定するようにしたことを特徴とする請求項1
    に記載の自転車用ハブ発電機の切替操作装置。
  3. 【請求項3】 環状のマグネットと環状のコイルの対向
    する面が周面であることを特徴とする請求項1に記載の
    自転車用ハブ発電機の切替操作装置。
  4. 【請求項4】 環状のマグネットと環状のコイルの対向
    する面がスラスト面であることを特徴とする請求項1に
    記載の自転車用ハブ発電機の切替操作装置。
  5. 【請求項5】 固定枠に設けた環状のマグネットもしく
    は環状のコイルに対向して、環状のコイルもしくは環状
    のマグネットを設けたドラムを車軸に回転自在に軸支
    し、該ドラムを操作子によってハブ体もしくは車輪スポ
    −クに係脱できるようにしたことを特徴とする請求項1
    に記載の自転車用ハブ発電機の切替操作装置。
  6. 【請求項6】 ハブ発電機の一端に併設したねじ体にリ
    ールを螺合し、前記リールとハブ発電機端面間に該発電
    機端面を貫通する如く設けたストッパーピン又はシフタ
    ーピンをばねを介して弾設すると共に、前記リールに操
    作ワイヤを係合させ、該操作ワイヤで前記リールを回動
    させることによってマグネットとコイルの相対回転によ
    って起電力を発生させるようにしたことを特徴とする請
    求項1に記載の自転車用ハブ発電機の切替操作装置。
  7. 【請求項7】 ハブ発電機の切替操作レバ−とブレ−キ
    操作レバ−とを連動および連動解除自在に構成したこと
    を特徴とする請求項1に記載の自転車用ハブ発電機の切
    替操作装置。
  8. 【請求項8】 ハブ発電機の出力を前部のランプおよび
    後部尾灯に通電するようにしたことを特徴とする請求項
    11に記載の自転車用ハブ発電機の切替操作装置。
JP4146806A 1992-05-14 1992-05-14 自転車用ハブ発電機の切替操作装置 Withdrawn JPH05319334A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6093985A (en) * 1999-04-07 2000-07-25 Chen; Tun-I Non-brush type direct current motor for electric bicycle
US8405263B2 (en) * 2009-06-01 2013-03-26 Shimano Inc. Bicycle generator hub

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