JPH05318795A - サーマルヘッドの製造方法 - Google Patents

サーマルヘッドの製造方法

Info

Publication number
JPH05318795A
JPH05318795A JP12918792A JP12918792A JPH05318795A JP H05318795 A JPH05318795 A JP H05318795A JP 12918792 A JP12918792 A JP 12918792A JP 12918792 A JP12918792 A JP 12918792A JP H05318795 A JPH05318795 A JP H05318795A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glaze layer
layer
glaze
insulating substrate
substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP12918792A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihiko Takakura
敏彦 高倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rohm Co Ltd
Original Assignee
Rohm Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rohm Co Ltd filed Critical Rohm Co Ltd
Priority to JP12918792A priority Critical patent/JPH05318795A/ja
Publication of JPH05318795A publication Critical patent/JPH05318795A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 グレーズ層のエッチングによってグレーズ層
と絶縁性基板との境界にて生ずるグレーズ層の不具合に
起因する問題点を解決するサーマルヘッドの製造方法を
提供する。 【構成】 絶縁性基板1上に隆起状のグレーズ層2を形
成した後、グレーズ層2及び基板1上にTa又はTaS
iO2 等の薄膜3とレジスト4を施し、この薄膜3とレ
ジスト4に対して所定パターンのマスクを用いて露光・
現像を行い、グレーズ層2の頂部及びグレーズ層2と基
板1との境界に残存させたレジスト4と薄膜3を保護マ
スクとして、グレーズ層2をエッチングし、グレーズ層
2に凸部2aを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ファクシミリ、プリン
タ、ワープロ等の印字装置に用いるサーマルヘッドの製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ファクシミリ等の印字装置に用いられる
サーマルヘッドとして、図4に示す構造のものがある。
このサーマルヘッドは、セラミックやアルミナ等からな
る絶縁性基板11と、基板11上に印字走査方向に設け
た隆起状のグレーズ層12と、このグレーズ層12及び
基板11上に順次積層した所定パターンの発熱抵抗体層
13及び所定パターンの導体層14と、導体層14を覆
う絶縁性耐酸化層15と、耐酸化層15を被覆する保護
層16とを備える。又、図4から分かるように、グレー
ズ層12の頂部は印字走査方向に沿った直線状の凸部1
2aになっている。
【0003】このようなサーマルヘッドでは、グレーズ
層12上に位置する発熱抵抗体層13、耐酸化層15及
び保護層16が基板11から盛り上がる様相を呈し、特
にグレーズ層の凸部12aによって、この凸部12a上
に在る各層13、15、16の部分が更に若干突出して
いる。これは、感熱紙等の印字用紙に対する発熱抵抗体
層13の当接具合を良くし、抵抗体層13から印字用紙
への熱伝導性を高め、印字品位を良好にするためであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な構造のサーマルヘッドでは、絶縁性基板上に隆起状の
グレーズ層を設けた後、このグレーズ層の頂部をマスク
で覆い、それからエッチングを行って、頂部が凸部にな
ったグレーズ層を形成している。しかし、この製造方法
によると、グレーズ層の頂部以外は全てエッチングされ
るため、グレーズ層と絶縁性基板との境界において、グ
レーズ層に不具合が生ずる。
【0005】即ち、一般にグレーズ層と絶縁性基板との
境界では、他のグレーズ層表面よりもエッチングが進行
し易い。このため、グレーズ層の凸部を高くするために
エッチング時間を長くすると、図5に示すようにグレー
ズ層12と絶縁性基板11との境界で、グレーズ層12
に段差部20が発生したり、図6のようにグレーズ層1
2のエッチングが境界の内側まで進行し、凹部21が出
来たりする。
【0006】このような段差部20や凹部21が在る
と、グレーズ層形成後に行う発熱抵抗体層及び導体層形
成工程において、抵抗体膜及び導体膜が段差部や凹部に
回り込み、フォトリソグラフィを行う際に段差部や凹部
の膜に露光のための光が照射されず、膜のパターンニン
グを行うことができなくなり、パターン不良が生ずる。
又、グレーズ層のフォトリソグラフィ時にレジストが段
差部や凹部に溜まって厚くなり、完全に露光し切れなく
なり、これもパターンニング不可能になる。更には、保
護層の形成が不完全になり、信頼性に劣ることにもな
る。
【0007】従って、本発明の目的は、グレーズ層と絶
縁性基板との境界におけるグレーズ層の不具合によって
生ずる上記問題点を解決するサーマルヘッドの製造方法
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明のサーマルヘッドの製造方法は、隆起状のグ
レーズ層を絶縁性基板上に印字走査方向に形成した後、
グレーズ層の一部及びグレーズ層と絶縁性基板との境界
にマスクを施し、次いでグレーズ層をエッチングし、グ
レーズ層に直線状の凸部を形成するグレーズ層形成工程
を有することを特徴とする。
【0009】本発明の製造方法によれば、グレーズ層と
絶縁性基板との境界がマスクによってエッチングされな
くなり、境界でグレーズ層に段差部や凹部は生じない。
この結果、発熱抵抗体膜及び導体膜のパターン不良、並
びにレジストのパターン不良が起こらなくなり、保護層
も完全に形成されるようになる。
【0010】
【実施例】以下、本発明のサーマルヘッドの製造方法を
実施例に基づいて説明する。但し、サーマルヘッドの構
造は、図4に示すものとほぼ同じである。まず、図1の
(a)において、セラミックやアルミナ等からなる絶縁
性基板1上に、グレーズ材をスクリーン印刷によって印
刷し、このグレーズを焼成して隆起状のグレーズ層2を
形成する。グレーズ層2は絶縁性基板1との境界から頂
部に向かってなだらかな曲面を呈する。次いで、グレー
ズ層2に対するフォトリソグラフィを行うための準備と
して、グレーズ層2及び基板1上に、タンタル(Ta)
又はTaSiO2 等の薄膜3を形成すると共に、この薄
膜3上にレジスト4を施す〔図1の(b)参照〕。
【0011】次に、所定パターンを焼付けたマスク(図
示せず)をレジスト4の表面に密着させるか、或いは少
し離して位置合わせを行う。この後、UV光で露光し、
現像液で現像して、マスクのパターンをレジスト4に転
写する。更に、エッチングによって、図2の(c)に示
すように、薄膜3とレジスト4は、不要部分が取り除か
れ、パターンどおりにグレーズ層2の頂部及びグレーズ
層2と絶縁性基板1との境界にのみ残る。
【0012】そして、残存するレジスト4と薄膜3を保
護マスクとして、100〜200℃の熱リン酸溶液に適
当な時間浸漬し、保護マスクで覆われていないグレーズ
層2の部分をエッチングする。エッチング後は、薄膜3
とレジスト4を除去する。エッチングによって、保護マ
スクで覆われていない部分だけが食刻されるため、グレ
ーズ層2の頂部が直線状の凸部2aになる。又、グレー
ズ層2と絶縁性基板1との境界はレジスト4で覆われて
いるため、エッチング時に境界が熱リン酸溶液で侵食さ
れず、当初に印刷・焼成により形成したなだらかな曲面
は損なわれない〔図2の(d)参照〕。その後、グレー
ズの軟化点よりも高い温度でグレーズ層2を焼成し、エ
ッチングによって出来た角に丸み(R)を付ける〔図3
の(e)参照〕。このR化により、エッチング時間の長
短に関係なく、基板1からグレーズ層2の凸部2aまで
の表面が連続的になだらかになる。
【0013】グレーズ層形成工程終了後は、図3の
(f)において、従来どおりにグレーズ層付き絶縁性基
板1上に、Ta2 N等からなる発熱抵抗体層5、Al等
からなる導体層6、SiO2 等からなる絶縁性耐酸化層
7、及びSiON、Ta2 5 等からなる耐摩耗性保護
層8を順次積層し、図4のようなサーマルヘッドを作製
する。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のサーマル
ヘッドの製造方法は、グレーズ層と絶縁性基板との境界
にマスクを施してから、グレーズ層に凸部を形成するた
めのエッチングを行うグレーズ層形成工程を有するた
め、下記の効果を奏する。 (1)発熱抵抗体層及び導体層のパターン不良が起こら
ない。 (2)保護層の形成が完全になり、信頼性が高まる。 (3)エッチング時間を長くすることができるため、グ
レーズ層の凸部の高さをより高くすることが可能とな
る。この結果、ヘッドと印字用紙との当接具合が一層良
くなり、印字品位が向上し、印字効率が良くなるだけで
なく、印字エネルギーを少なくすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造方法を説明するための工程図であ
る。
【図2】本発明の製造方法を説明するための、図1に続
く工程図である。
【図3】本発明の製造方法を説明するための、図2に続
く工程図である。
【図4】従来例に係るサーマルヘッドの要部断面図であ
る。
【図5】図4に示すようなサーマルヘッドの製造におい
て、グレーズ層のエッチングによって生ずる不具合を説
明するための図である。
【図6】図4に示すようなサーマルヘッドの製造におい
て、グレーズ層のエッチングによって生ずる別の不具合
を説明するための図である。
【符号の説明】
1 絶縁性基板 2 グレーズ層 2a グレーズ層の凸部 4 レジスト 5 発熱抵抗体層 6 導体層 7 絶縁性耐酸化層 8 保護層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁性基板と、絶縁性基板上に印字走査方
    向に隆起状に形成されると共に、直線状の凸部を有する
    グレーズ層と、グレーズ層及び基板上に順に設けられた
    所定パターンの発熱抵抗体層及び所定パターンの導体層
    と、絶縁性基板上のこれらの層を覆う保護層とを備える
    サーマルヘッドの製造方法において、 前記隆起状のグレーズ層を絶縁性基板上に印字走査方向
    に形成した後、グレーズ層の一部及びグレーズ層と絶縁
    性基板との境界にマスクを施し、次いでグレーズ層をエ
    ッチングし、グレーズ層に直線状の凸部を形成するグレ
    ーズ層形成工程を有することを特徴とするサーマルヘッ
    ドの製造方法。
JP12918792A 1992-05-22 1992-05-22 サーマルヘッドの製造方法 Pending JPH05318795A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12918792A JPH05318795A (ja) 1992-05-22 1992-05-22 サーマルヘッドの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12918792A JPH05318795A (ja) 1992-05-22 1992-05-22 サーマルヘッドの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05318795A true JPH05318795A (ja) 1993-12-03

Family

ID=15003298

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12918792A Pending JPH05318795A (ja) 1992-05-22 1992-05-22 サーマルヘッドの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05318795A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5156896A (en) Silicon substrate having porous oxidized silicon layers and its production method
US4683646A (en) Thermal head method of manufacturing
JPH05318795A (ja) サーマルヘッドの製造方法
JP2945202B2 (ja) 厚膜型サーマルヘッド及びその製造方法
JPH05201048A (ja) 厚膜型サーマルヘッド及びその製造方法
JPH04249164A (ja) サーマルヘッドの製造方法
JP2550327B2 (ja) サ−マルヘツドの製造方法
JP3167198B2 (ja) サーマルプリントヘッド及びその導体パターンの形成方法
JPS63191655A (ja) 感熱記録ヘツド
JP2569620B2 (ja) サーマルヘッドの製造方法
JPS60239254A (ja) 厚膜型感熱記録ヘツドの製造方法
JP2647270B2 (ja) サーマルヘッド
JP2766564B2 (ja) サーマルヘッド及びその製造方法
JP3261145B2 (ja) サーマルヘッドの製造方法
JP2001232839A (ja) サーマルヘッド
JPS6320714B2 (ja)
JP2945210B2 (ja) 厚膜型サーマルヘッドの製造方法
JPH0577466A (ja) サーマルヘツドの製造方法
JP4178603B2 (ja) サーマルヘッドおよびその製造方法
JP2003118154A (ja) 厚膜型サーマルヘッドの製造方法並びに厚膜型サーマルヘッド
JPH05124237A (ja) サーマルプリントヘツド
JP2002059578A (ja) サーマルヘッド及びその製造方法
JPH0480050A (ja) サーマルヘッド及びその製造方法
JPH0712696B2 (ja) 部分グレーズ型サーマルヘッドのリード形成方法
JPH04128057A (ja) サーマルヘッドの製造方法