JP2945210B2 - 厚膜型サーマルヘッドの製造方法 - Google Patents

厚膜型サーマルヘッドの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ファクシミリ、プリン
タ、ワープロ等の印字装置に用いる厚膜型サーマルヘッ
ドの製造方法に関し、詳細には発熱抵抗体形成工程に特
徴がある厚膜型サーマルヘッドの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】印字装置に用いられる厚膜型サーマルヘ
ッドは、一般的には図9に示すように、セラミックやア
ルミナ等からなる絶縁性基板50上に共通電極51と個
別電極52を交互に対向配置し、これら共通及び個別電
極51、52に接触するように線状の発熱抵抗体53を
設け、発熱抵抗体53をガラス等からなる耐摩耗性保護
層(図示せず)で被覆した構造を有する。
【0003】このようなサーマルヘッドでは、共通電極
51と任意の個別電極52を通じて発熱抵抗体53に通
電すると、発熱抵抗体53の1ドットに相当する部分
(図9参照)が発熱し、この熱が保護層を介して感熱紙
に達し、1ドット分の印字が行われる。ところで、上記
のような厚膜型サーマルヘッドは次のように製造され
る。まず、図8の(a)に示す絶縁性基板50上に導体
55をスクリーン印刷によって形成する〔図8の(b)
参照〕。次に、図8の(c)に示すようなパターンに導
体55のパターンニングを行い、共通及び個別電極5
1、52を形成する。そして、共通及び個別電極51、
52に接触するように線状の発熱抵抗体53をスクリー
ン印刷によって設け(図9参照)、発熱抵抗体53を保
護層で被覆する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図9に
示すような厚膜型サーマルヘッドでは、発熱抵抗体53
をスクリーン印刷によって形成するため、特に8ドット
/mm程度の高密度の場合には発熱抵抗体はどうしても
帯状に連続することになり、発熱抵抗体を1ドット毎に
区分することができない。つまり、図9から分かるよう
に、1ドットは発熱抵抗体の2素子分に相当するため、
この1ドット分の抵抗体を発熱させて印字した場合、1
ドットの印字形状は図10に示すように中央がくびれた
格好になり、総じて印字品位が悪い。又、発熱抵抗体の
2素子分で1ドットを構成しているため、16ドット/
mm以上の高密度化が極めて困難である。
【0005】従って、本発明の目的は、発熱抵抗体を1
ドット毎に分離独立させて印字品位を良くすることが可
能な厚膜型サーマルヘッドの製造方法を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の厚膜型サーマルヘッドの製造方法は、一定
間隔を置いて対向する一方の電極と他方の電極を並列さ
せて形成した基板上に、ガラス粉末と金属酸化物粉末又
は金属粉末とを分散させた感光性レジスト溶液を塗布
し、感光性レジストが一方の電極と他方の電極との間隙
にそれぞれ分離して残るように、感光性レジストに対し
て露光・現像によるパターンニングを行った後、残存す
る感光性レジストを焼成し、個々に分離した抵抗体膜を
形成する発熱抵抗体形成工程を有することを特徴とす
る。
【0007】この製造方法によれば、感光性レジストを
用いたフォトリソグラフィによって発熱抵抗体を形成す
るため、抵抗体の微細加工が可能となり、1ドット毎に
分離した抵抗体を形成することができるだけでなく、各
抵抗体の厚さや形状も均一になり、印字品位が良好にな
る。このような作用効果が得られる本発明の製造方法
は、発熱抵抗体形成工程に特徴があり、特に感光性レジ
ストを使用することが重要である。そして、感光性レジ
ストにガラス粉末と発熱抵抗体材となる金属酸化物粉末
又は金属粉末とを分散させた溶液を基板に塗布する。塗
布した感光性レジストに対してフォトマスクを用いて露
光・現像を行い、感光性レジストを1ドットずつ分離し
た抵抗体パターンにする。この現像時に現像液によって
感光性レジストの不要部分が取り除かれ、つまりエッチ
ングによって所定パターンの発熱抵抗体を形成すること
になる。次に、残存する感光性レジストを焼成するが、
焼成時にレジストが燃焼すると共に、ガラス粉末が軟化
する。軟化したガラスは抵抗体材を成膜させるためのバ
インダーとして作用し、抵抗体材が所定部位に固着され
て抵抗体膜となる。発熱抵抗体を形成した後は、従来ど
おりに全ての発熱抵抗体をガラス等の耐摩耗性保護層で
覆って保護すればよい。
【0008】なお、発熱抵抗体材となる金属酸化物粉末
又は金属粉末は、従来使用されている発熱抵抗体材でよ
く、感光性レジストもポジ形、ネガ形のどちらでも構わ
ない。
【0009】
【実施例】以下、本発明の厚膜型サーマルヘッドの製造
方法を実施例に基づいて説明する。まず、図1の(a)
において、セラミックやアルミナ等からなる絶縁性基板
1上に薄いグレーズ層(蓄熱層、図示せず)を設ける。
次いで、基板1(実質的にはグレーズ層)上に電極材と
してのレジネート金をスクリーン印刷によって塗布し、
これを焼成した後、ヨウ素ヨウ化カリウム溶液にてエッ
チングし、パターンニングを行い、共通電極2及び個別
電極3を形成する〔図1の(b)参照〕。共通及び個別
電極2、3は、それぞれ図4に示すようなパターンを有
し、共通電極2からは等間隔を置いて矩形状の突出部2
aが延び、この突出部2aに対応して個別電極3の端部
が拡張部3aになっている。
【0010】次に、感光性のポジ形レジスト中に、粒径
1μm以下の酸化ルテニウム粉末(金属酸化物粉末)と
ガラス粉末を分散させ、この感光性レジスト溶液を共通
及び個別電極2、3のパターン上に適度の厚さで塗布
し、感光性レジスト4とする〔図1の(c)参照〕。続
いて、図2の(d)に示すように、分離独立した抵抗体
パターンを焼付けたフォトマスク10を感光性レジスト
4の表面に密着させるか、或いは少し離して位置合わせ
を行う。この後、UV光で露光し、感光性レジスト4の
不要部分を感光させる。この時、感光性レジスト4はポ
ジ形であるため、UV光が照射されない部分(パターン
部分)は感光されない。
【0011】その後、現像液で現像することにより、フ
ォトマスク10の抵抗体パターンを感光性レジスト4に
転写する。この現像により、感光性レジスト4の感光部
分が現像液で除去される。つまり、感光部分が現像液に
てエッチングされることになり、フォトマスク10の抵
抗体パターンどおりに感光性レジスト4’が所定部位に
残ることになる〔図2の(e)参照〕。そして、パター
ンニングによって残存した感光性レジスト4’を800
℃前後の高温で焼成し、感光性レジスト4’を完全に燃
焼させる。この焼成時に、感光性レジスト4’中のガラ
ス粉末が軟化し、これがバインダーとなって感光性レジ
スト4’中の抵抗体材である酸化ルテニウムが成膜し、
発熱抵抗体5が形成される〔図2の(f)参照〕。
【0012】発熱抵抗体5は、図5に示すように、共通
電極2の突出部2a及び個別電極3の拡張部3aの各端
部に接触し、一対の突出部2aと拡張部3a毎に分離独
立している。このため、1つの抵抗体素子で1ドットが
構成される。続いて、図3の(g)において、全ての発
熱抵抗体5を覆うように、スクリーン印刷にて抵抗体5
を含む部分上にガラスを印刷し、このガラス膜を焼成し
て保護層6とすることで、厚膜型サーマルヘッドを完成
させる。
【0013】ここで、例えば8ドット/mmのサーマル
ヘッドの寸法例を挙げると、図6において発熱抵抗体5
のピッチaは125μm、発熱抵抗体5の長さbは12
5μm、発熱抵抗体5の間隔cは25μmである。この
ように発熱抵抗体5が個々に区分されていると、1つの
抵抗体素子で1ドット印字を行うことになるため、1ド
ットの印字形状は図7のように発熱抵抗体5とほぼ同形
状になり、印字品位が良好となる。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の厚膜型サ
ーマルヘッドの製造方法は、ガラス粉末と金属酸化物粉
末又は金属粉末とを分散させた感光性レジスト溶液を用
いたフォトリソグラフィによって、個々に分離独立した
発熱抵抗体を形成する発熱抵抗体形成工程を有するた
め、発熱抵抗体の微細加工が可能となり、厚さ及び形状
が均一な発熱抵抗体を1ドット毎に区分形成することが
でき、印字品位が向上する。しかも、8ドット/mm程
度の印字密度は勿論のこと、16ドット/mm以上の高
密度化も容易に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造方法を説明するための工程図であ
る。
【図2】本発明の製造方法を説明するための、図1に続
く工程図である。
【図3】本発明の製造方法を説明するための、図2に続
く工程図である。
【図4】図1の(b)で作製した電極のパターンを示す
平面図である。
【図5】図2の(f)で作製した発熱抵抗体のパターン
を示す平面図である。
【図6】図5に示す発熱抵抗体のパターンの拡大図であ
る。
【図7】図6に示す発熱抵抗体で印字した時の1ドット
の印字形状を示す図である。
【図8】従来の製造方法を説明するための工程図であ
る。
【図9】従来の製造方法を説明するための、図8に続く
工程図である。
【図10】図9に示す発熱抵抗体で印字した時の1ドッ
トの印字形状を示す図である。
【符号の説明】
1 絶縁性基板 2 共通電極 3 個別電極 4、4’ 感光性レジスト 5 発熱抵抗体 6 保護層
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41J 2/335 B41J 2/345

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一定間隔を置いて対向する一方の電極と他
    方の電極を並列させて形成した基板上に、ガラス粉末と
    金属酸化物粉末又は金属粉末とを分散させた感光性レジ
    スト溶液を塗布し、感光性レジストが一方の電極と他方
    の電極との間隙にそれぞれ分離して残るように、感光性
    レジストに対して露光・現像によるパターンニングを行
    った後、残存する感光性レジストを焼成し、個々に分離
    した抵抗体膜を形成する発熱抵抗体形成工程を有するこ
    とを特徴とする厚膜型サーマルヘッドの製造方法。
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