JPH05318754A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JPH05318754A
JPH05318754A JP12526792A JP12526792A JPH05318754A JP H05318754 A JPH05318754 A JP H05318754A JP 12526792 A JP12526792 A JP 12526792A JP 12526792 A JP12526792 A JP 12526792A JP H05318754 A JPH05318754 A JP H05318754A
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shutter
ink
small chamber
chamber
rubber
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Takeshi Hayakawa
剛 早川
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Seikosha KK
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ヘッドブロック3のインクノズル面の前方
に、摺動自在なシャッタ23が取り付けてあり、シャッ
タ23の内面には略矩形状のシャッタラバー25が固着
されている。シャッタ23が溝部21a,22aに沿っ
て摺動すると、溝部21a,22aの直線部に対応する
位置では、シャッタラバー25と前板19との間に隙間
のある開放状態であるが、シャッタ23がノズル2aと
対向する位置ではシャッタラバー25が前板19に強く
押し付けられて、気密性の高い小室26が形成され、小
室26は外気から遮断される。 【効果】 本発明によると、ヘッドのノズル面をキャッ
ピングするシャッタにより空気弁の開閉も行なえるた
め、空気弁開閉のための特別の駆動手段を必要とせず、
装置が簡単かつ小型化し、製造コストが低くなる。そし
て、効率よくパージングおよびヘッドクリーニングが行
なえる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインクジェット記録装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録装置においては、ヘ
ッドのノズル面に付着したごみやしみ出して乾燥したイ
ンクなどによりノズルの目詰りを生じることがある。ま
た、印字前にインク流路中に気泡が混入して印字不良の
原因となる恐れがある。そこで従来より、ノズル面前方
に外気と遮断された小室を設け、この小室内を吸引する
などして負圧にし、ごみや乾燥したインクや気泡などを
ノズル内から吸い出すパージング動作が行なわれてい
る。
【0003】例えば特開昭60−151059号公報に
開示されている構成は、プランジャーなどの駆動手段に
駆動されてノズル部をキャッピングするキャップ手段
と、ソレノイドなどのもう一つの駆動手段に駆動されて
キャップ手段内と外気とを開放、遮断する空気弁とが設
けられている。そして印字前あるいは印字後に、キャッ
プ手段によりノズル部をキャピングして空気弁を閉じ、
ポンプにより吸引してごみや気泡を取り除いた後、空気
弁を開きポンプを作動させてノズル前面(キャップ内
部)に空気流を生じさせこの空気流によってノズル面を
清浄にするものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例によると、
ノズルの目詰り防止やノズル面の清浄の効果は高いが、
キャップ手段を駆動させる駆動手段と、空気弁を開閉さ
せるための別の駆動手段が必要であり、装置が複雑かつ
大型化し、製造コストが高いものである。
【0005】そこで本発明の目的は、効率よくパージン
グおよびヘッドクリーニングが行なえるとともに、構成
が簡単かつ小型で、製造コストの低いインクジェット記
録装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るインクジェット記録装置は、複数のノ
ズルからインクを噴出するインクジェットヘッドを搭載
したキャリッジ上に設けられ、ヘッド前方において摺動
可能かつノズル面前方に小室を形成可能なシャッタを含
み、シャッタの摺動によって、小室が外気と遮断された
密閉状態と、小室内に外気が流入可能な開放状態とが切
り換わるシャッタ装置を有することを特徴とするもので
ある。
【0007】具体的には、シャッタにシャッタラバーを
設け、シャッタの摺動に伴なって、シャッタラバーがノ
ズル面に接離することにより小室の密閉状態と開放状態
とが切り換わるような構成とすることができる。
【0008】あるいは、キャリッジに小室と連通するダ
ンパ室を設け、ダンパ室には開口部を形成し、かつシャ
ッタにはダンパ室の開口部に対向するエアダンパ弁を設
け、エアダンパ弁が開口部に接離することにより小室の
密閉状態と開放状態とが切り換わる構成としてもよい。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例につ
いて説明する。図1,2に示すように、本発明に係るイ
ンクジェット記録装置は、キャリッジ1上に、印字用の
インクジェットヘッド2が組み込まれたヘッドブロック
3と、インクジェットヘッド2のノズル面の乾燥を防ぐ
ためノズル面を外気と遮断するシャッタ装置4と、この
シャッタ装置4の駆動源(ステップモータ)5(図5参
照)を含むシャッタ駆動装置6と、ノズル面とシャッタ
との間隙に形成される小室を吸気するポンプ7と、ポン
プ7に駆動力を伝達する駆動力伝達装置8と、図9に示
すインクタンク9と廃液ケース10とを有するインクカ
ートリッジ11と、インクタンク9とインクジェットヘ
ッド2を連結する連結体12とが設けられたものであ
る。
【0010】次に、各部の詳細な構成について説明す
る。図3にはヘッドブロック3のノズル面を示している
が、これにより明らかなように、ヘッドブロック3は1
対のヘッド2の間隙に中板13が配設される構成であ
る。このヘッドブロック3の断面図を図14に示してい
る。このように、ヘッド2にはインク流路2eが刻設さ
れており、インク流路2eの先端は分岐して複数のイン
クノズル2aになっている。インクジェットヘッド2に
は、金属パイプからなるインク供給管2bが埋め込まれ
ており、このインク供給管2bはインク流路2eの後端
に連通されている。またインクジェットヘッド2には、
図9に示すようにヘッドブロック3をキャリッジ1上に
取り付けた際に下方に位置するように、流出管2dが刻
設されている。流出管2dの端部はインクジェットヘッ
ド2の側面に位置しており、金属パイプ14bが埋め込
まれ他部材と連結可能になっている。
【0011】このように、本実施例ではインクジェット
ヘッド2は3枚の板材の積層体からなり、中央の板材を
挾んで両側にインク流路2eが形成され、2列のインク
ノズル2aが形成されている。そして、流出管2dは両
インク流路2eの間に形成されている。また、図示しな
いが、両インク流路2aの後端は合流しており、1本の
インク供給管2bにより両インク流路2aのいずれにも
インクの供給が可能である。そしてヘッドブロック3に
は、1対のインクジェットヘッド2が設けられており、
合計4列のインクノズル2aが互い違いに配列されてい
る。
【0012】図2に示すように、インクジェットヘッド
2の両側面には、インク流路2eと対向的に圧電素子1
5が形成され、この圧電素子15と導通される引出しパ
ターン15aがインクジェットヘッド2の一端部に延伸
されている。そして、このヘッドブロック3を包むよう
にフレキシブルケーブル16が巻回されている。フレキ
シブルケーブル16は熱により接着されるヒートシール
であり、その配線パターン16aが引出しパターン15
aと接続された状態でインクジェットヘッド2に固着さ
れている。そしてこのフレキシブルケーブル16はヘッ
ドブロックの外方へ延出され、プリント基板(FPC)
17に接続されている。なお、本実施例ではヒートシー
ルからなるフレキシブルケーブル16とプリント基板1
7とを別部材としているが、これらを一体の部材として
設けることも可能である。
【0013】ヘッドブロック3はこのような構成であ
り、図示しない駆動回路よりFPC17,フレキシブル
ケーブル16,引出しパターン15aを介して圧電素子
15に電力が供給されると、圧電素子の変形によって図
示しないインク流路中のインクがインクノズル2aより
噴出されるものである。
【0014】次に、シャッタ装置4について説明する。
図2,4,9に示すように、ヘッドブロック3のインク
ノズル面の前方には、シーリングラバー受18a,シー
リングラバー18bを挟んで、前板19がねじ20で固
定されている。このシーリングラバー受18a,シーリ
ングラバー18b,前板19には、インクノズル2aと
対向する位置にそれぞれ孔部が設けられており、インク
ノズルから噴射されるインクを妨げないようになってい
る。インクノズル部の側方において、枠体21には一端
が僅かに屈曲している溝部21aが形成してあり、これ
と同様に、シャッタ駆動装置6の枠体22にも溝部22
aが形成されている。そしてこの溝部21a,22aに
突起23aを嵌合させてシャッタ23が取り付けてあ
る。シャッタ23は側面にピン23bが立設しており、
このピン23bにシャッタホルダ24の凹部が嵌合され
て、シャッタ23にシャッタホルダ24が取り付けられ
ている。シャッタ23の内面は鏡面状に仕上げてあると
ともに、ポリアセタール(POM)などにより形成され
撥水性を持たせてあり、略矩形状のシャッタラバー25
が固着されている。
【0015】図15に拡大して示すように、シャッタ2
3が溝部21a,22aに沿って摺動すると、突起23
aが溝部21a,22aの直線部に嵌合している間は、
鎖線で示すようにシャッタラバー25と前板19との間
に僅かな隙間のある状態であるが、シャッタ23がイン
クジェットヘッド2のインクノズル2aと対向する位置
(突起23aが溝部21a,22aの屈曲部に至ったと
き)ではシャッタラバー25が前板19に強く押し付け
られて、インクノズル2aの前方に気密性の高い小室2
6が形成される。この小室26は、インクノズル2aと
流出管2dを除いて外気から遮断される。
【0016】続いてシャッタ駆動装置6について、図5
〜8を参照して説明する。シャッタ駆動装置6の枠体2
2には、ステップモータ5が構成されている。すなわ
ち、図5に示すように、二股状の脚部を有する1対のス
テータ27a,27bと、このステータの一方の脚部に
それぞれ取り付けられたコイルボビン28a,28b
と、このコイルボビンにそれぞれ巻回されたコイル29
a,29bと、このステータ27a,27bの間隙に回
転自在に支持された4極着磁のマグネットロータ30と
から構成されている。そして、各コイル29a,29b
に通電されることによってステータ27a,27bに沿
って生じる磁束の影響を受けて、マグネットロータ30
は回転する。なお、コイル29a,29bに供給される
電流によって、マグネットロータ30は右回りまたは左
回りに回転可能である。
【0017】図8により明らかなように、マグネットロ
ータ30にはロータピニオン30aが一体的に形成され
ており、このロータピニオン30aには2番車31が噛
合している。2番車31には2番車ピニオン31aが一
体的に設けられており、この2番車ピニオン31aには
3番車32が噛合している。そして3番車32と同軸的
に4番車33が設けられている。この3番車32と4番
車33とは摩擦によるスリップ機構を介して一体化され
ている。すなわち、3番車32と4番車33とは同軸的
に配設され、密着させて保持されているため、通常は一
方の歯車が回転すると一体的に他方の歯車も回転する。
しかし、他方の歯車に摩擦力よりも大きな負荷が加わる
と、両歯車は独立して作用し、一方の歯車は回転しても
他方の歯車は回転しない。
【0018】図5〜7に示すように、枠体22に立設す
るピン22bには、シャッタ駆動レバー34が回転自在
に支持されている。シャッタ駆動レバー34は、先端部
の駆動ピン34aがシャッタホルダ24の取付穴に嵌合
されることにより、シャッタホルダ24と回転自在に連
結されている。また、シャッタ駆動レバー34の中間部
には駆動歯車34bが刻設してあり、4番車33に噛合
している。
【0019】従って、コイル29a,29bに通電され
てマグネットロータ30が回転すると、2番車31,3
番車32が連動して回転し、さらに摩擦力により4番車
33が回転し、これと噛合している駆動歯車34bによ
ってシャッタ駆動レバー34はピン22bを中心として
回転し、これに連動するシャッタホルダ24を介してシ
ャッタ23が溝部21a,22aに沿って上下方向に摺
動する。
【0020】また、3番車32にはカム40が一体的に
設けられており、枠体22にはスイッチ41が設けられ
ている。スイッチ41の接片41aはカム40上に位置
しており、接片41aが凸部40aに当接した際にもう
一つの接片41bに接触してスイッチ41がオン状態に
なる。そして、図示しない外部回路に導通されて電気的
信号が送られ、ステップモータ5の初期位置が設定され
る。
【0021】このように本実施例では、マグネットロー
タ30,2番車31,3番車32、4番車33,シャッ
タ駆動レバー34を介してシャッタホルダ24を連動さ
せている。
【0022】次にポンプ7について図9,10を参照し
て説明する。図9は図1のA−A線から、図10はB−
B線からそれぞれ図面下方向へ切断した断面図である。
ポンプ7は、前枠42および外枠43に伸縮自在のベロ
ーズ44が取り付けられている。ベローズ44の後端に
はベローズ支持板45が固着されている。ベローズ44
の内部には円柱状の突起45aが設けられている。ベロ
ーズ支持板45には長穴45bが穿設され、この長穴4
5bに後述するポンプ駆動レバー46の突起46aが嵌
合されており、ポンプ駆動レバー46の揺動によってベ
ローズ44の伸縮が行なわれる。
【0023】前枠42は第1室47aと第2室47bと
の2室を区画している。第1室47aにはベローズ44
への流体の流入が可能な方向に、第2室47bには流出
が可能な方向に、一方向弁48a,48bがそれぞれ設
けられている。第1室47a内には、ポリウレタンなど
のスポンジ状の多孔質材49が収容してある。これは、
流体中のごみや不純物を取り除くフィルタとして作用す
るとともに、弁部に残ったインクがこびりつき流体の流
通を妨げるのを防ぐため、常に若干の湿気を持たせて乾
燥を防止するものである。また、第1室47aには一体
的に流通路47cが設けられており、流出管2dとコネ
クタラバー50および金属パイプ14bにより接合され
ている(図9参照)。
【0024】なお本実施例では、1対のインクジェット
ヘッド2を並置したヘッドブロック3を用いているた
め、第1室47aには2つの流通路47cが設けられ、
コネクタラバー50を介して2つの流出管2dとそれぞ
れ連通されている(図2参照)。一方、第2室47bに
も流通路47dが設けられており、廃液チューブ51と
連結されている。そして両室47a,47bにはそれぞ
れ蓋52a,52bが固着されている(図9,10参
照)。
【0025】このポンプ7に駆動力を伝達するための駆
動力伝達装置8は、枠体22の、ヘッドブロック3を挟
んでシャッタ駆動装置6と対向する位置に設けられてい
る。その構成について、図10を参照して以下に詳述す
る。
【0026】枠体22の内部から外方へ突出するように
設けられている動力伝達軸53には、その先端部に歯溝
53aが刻設してあるとともに、枠体22内側に位置す
る根元部にも歯車部53bが設けられている。歯車部5
3bには大径のポンプ駆動車54が噛合しており、ポン
プ駆動車54には駆動ピン54aが立設されている。ピ
ン22dには、ポンプ駆動レバー46が回転自在に支持
されている。ポンプ駆動レバー46の一端部には長穴4
6bが穿設してあり、駆動ピン54aが嵌合されてい
る。そして他端部には、前述の通り突起46aが設けら
れており、ベローズ支持板45の長穴45bに嵌合され
ている。
【0027】従って、後述するポンプ駆動装置の駆動力
により動力伝達軸53が回転すると、ポンプ駆動車54
が回転する。そして、駆動ピン54aと長穴46bとの
係合により、ポンプ駆動車54の回転運動がポンプ駆動
レバー46の揺動運動として伝達される。さらに、突起
46aと長穴45bの係合により、ポンプ駆動レバー4
6の揺動運動が図10左右方向の直線運動として伝達さ
れ、ベローズ44の伸縮が行なわれる。
【0028】次に、連結体12について図11〜13を
参照して説明する。連結体12はインクカートリッジ1
1からインクジェットヘッド2へインクを導くインク流
路を形成したものであり、第1のインク室55とその上
方に位置する第2のインク室56とが白色の合成樹脂で
一体形成されたものである。第1のインク室55はイン
クジェットヘッド2側に直線状のインク溝55aが形成
してあり、その下端部にはフィルタ57を介してニード
ル58が取り付けてある。そして、インク溝55aの上
端部には第2のインク室56と連通する連通路59が形
成してある。このインク溝55aの開口部を閉塞するよ
うに透明な可撓性シート60aが固着してある。本実施
例では、インク溝55aを形成する第1のインク室の側
壁の内側に、突出部55bが一体に形成してあり、この
突出部55bには可撓性シート60aが固着されず接離
自在な状態に保たれている。さらに、投光素子と受光素
子を有するフォトリフレクタ61が、可撓性シート60
aを挟んで突出部55bと対向的に配置される。
【0029】第2のインク室56は、円形の大径の凹部
56aが形成され、その中央部付近に1対のインク排出
口56bが設けられ、凹部56aの下端には連通路59
が連通されインク流入口となっている。また、インク排
出口56bと連通する排出管56cが形成してあり、イ
ンクジェットヘッド2のインク供給管2bとコネクタラ
バー62を介して接合されている(図9参照)。そし
て、このインク流入口59とインク排出口56bとを連
通するインク溝56dを区画するように、インク室56
の側壁端面と実質的に同一高さの凸部56eが形成して
ある。インク溝56dは、インク流入口59から一旦上
昇し最高点に到達した後に再び下降してインク排出口に
至るように蛇行するものであり、左右対称に1対設けら
れている。凹部56aの外周壁端面には可撓性シート6
0bが固着され、凹部56aを閉塞している。しかし、
凸部56eには固着されておらず接離自在な状態に保た
れている。
【0030】連結体12はこのような構成であるため、
ニードル58よりインクが流入すると、第1のインク室
55、連通路59、第2のインク室56を介して排出管
56cより排出される。このとき、インクが十分大量に
ある場合には、第1のインク室56において突出部55
bと可撓性シート60aとが分離してその間隙に黒いイ
ンクが入り込む。そして、フォトリフレクタ61が投射
した光と受光した反射光とを検知すると、両者の差が大
きいことがわかる。この場合、インクが十分あると判定
される。また、第2のインク室56においても、インク
溝56d以外の部分でも凸部56eと可撓性シート60
bの間隙にインクが入り込む。
【0031】これに対しインクが少ないときは、第1の
インク室において、突出部55bと可撓性シート60a
の間隙にインクが入り込まず、白色系の突出部と透明な
可撓性シートとが密着する。従って、フォトリフレクタ
61の投射した光は、殆どそのまま反射されて受光され
る。すなわち、投射した光と受光した光の差が小さいこ
とが検出される。この場合、インクが少ないと判定され
る。
【0032】さらに本実施例によると、インクに圧力変
動が生じた場合には、可撓性シート60bが撓むことに
よってその圧力変動を吸収することができる。また、イ
ンク中に気泡などが混入した場合には、第2のインク室
56のインク溝56d中の最高点付近に気泡が溜り、排
出管56cから排出される恐れがない。
【0033】次にインクカートリッジ11について説明
する。図9,10に示すように、インクカートリッジ1
1は、上方の廃液ケース10と下方のインクタンク9と
に区画されている。廃液ケース10の内部にはポリエス
テルで作られたフェルトなどからなる吸収体10aが収
容されており、インクタンク9内にはインクを内蔵した
インクバック9aが収容されている。廃液ケース10に
は廃液チューブ51が連結部材51bを介して挿入さ
れ、ポンプ7の第2室47bから排出される廃液が流入
するようになっている(図10参照)。また、インクタ
ンク9にはセプタム9bが取り付けられており、インク
バッグ9aの開口端に固着されている。そして、連結体
12のニードル58がセプタムゴム9cを貫通してイン
クバッグ9a内に挿入されている(図9参照)。
【0034】以上説明したヘッドブロック3,シャッタ
装置4,シャッタ駆動装置6,ポンプ7,駆動力伝達装
置8,連結体12,インクカートリッジ11が、取付レ
バー64などを用いて、それぞれキャリッジ1上に搭載
されている。
【0035】図2に示すように、キャリッジ1のホーム
ポジションにおいて、記録装置本体には、ポンプ駆動装
置65が配設されている。これは、ポンプ駆動源(モー
タ)66を有し、このモータ66と連結される図示しな
い輪列を介して伝達軸受部67が設けられている。この
伝達軸受部67は孔部65a内に位置し外部に露出する
とともに、動力伝達軸53の歯溝53aと噛合するよう
に形成されている。従って、孔部65a内に動力伝達軸
53が挿入され、伝達軸受部67に歯溝53aが連結さ
れた状態でモータ66が駆動されると、モータ66の回
転力は伝達軸受部67から駆動力伝達装置8を介して、
ポンプ7に伝達される。
【0036】上記のような構成のインクジェット記録装
置の動作について以下に説明する。
【0037】まず、通常の印字に際しては、シャッタ2
3を下降させインクノズル2aを露出させた状態で、図
示しない駆動回路より、FPC17,フレキシブルケー
ブル16,引出しパターン15aを介して圧電素子15
に選択的に電気信号を供給する。すると電気信号が供給
された圧電素子15に対応するインク流路内のインク
が、インクノズル2aより噴出され、紙などの記録媒体
(図示せず)に印字が行なわれる。インクは、インクバ
ッグ9aから連結体12を経て、インク流入管2bより
インクジェットヘッド2へ供給される。
【0038】このようにして印字が完了し、印字ヘッド
が長時間放置される際にはインクノズル2a面がシャッ
タ23により保護される。このシャッタ装置4およびシ
ャッタ駆動装置6の動作について以下に説明する。
【0039】印字動作が完了すると、コイル29a,2
9bに通電されて発生する磁束の影響を受けてマグネッ
トロータ30が回転し、これと噛合する2番車31、3
番車32を介して4番車33が回転し、この4番車とセ
クター歯車34bが噛み合ってシャッタ駆動レバー34
がピン22を中心として回転し、これに連動するシャッ
タホルダ24を介してシャッタ23が上昇する。図15
に示すように、このシャッタ23の上昇は、溝部21
a,22aに摺動して行なわれる。従って、溝部21
a,22aの直線部においては、シャッタラバー25が
前板19との間に僅かな隙間のある状態であり、シャッ
タ23は上昇する。そして、溝部21a,22aの屈曲
部においてシャッタラバー25は前板19に対して強く
押し付けられ、シャッタ23と前板19の間隙に気密性
の高い小室26が形成される。こうして、インクノズル
2aを外気から遮断し、インクの乾燥および固化を防ぐ
とともにインクノズル2aが保護される。
【0040】上記の作動はキャリッジ1がホームポジシ
ョンにある時に限られず、例えば、印字領域内において
印字ヘッドが放置される場合など、あらゆる状態におい
て行なうことができる。
【0041】次に、キャリッジ1がホームポジションに
位置し、シャッタ23が駆動されるとともにプライミン
グシークエンスが行なわれる場合の作動について説明す
る。
【0042】キャリッジ1がホームポジションにある
時、上述の通りステップモータ5が駆動され、シャッタ
駆動レバー34が連動してシャッタ23によりインクノ
ズル2a前方に小室26が形成される。この後、マグネ
ットロータ30は回転を続けるが、突起23aが溝部2
1a,22aの屈曲部によりシャッタ23は前板19に
対し強く押しつけられ移動不能になる。従ってシャッタ
駆動レバー34は移動できず、駆動歯車34bと噛合し
ている4番車33は回転しない。すなわち、3番車32
と4番車33との間にスリップが生じ、3番車32はス
テップモータ5に連動して回転を続け、4番車33は停
止した状態になる。
【0043】まず、図7に示すように、3番車32と一
体的に回転するカム40の凸部40aが接片41aと当
接し、接片41a,41bを互いに接触させスイッチ4
1をオンにする。この時、スイッチ41から図示しない
駆動回路に電気的信号が伝えられ、ステップモータ5の
初期位置が設定され、同時にこの駆動回路によってシャ
ッタが閉じた状態でポンプ駆動装置65のモータ66が
駆動されるよう制御されている。そして、モータ66の
回転は伝達軸受部67に噛合している動力伝達軸53に
伝えられ、さらにポンプ駆動車54が回転してポンプ駆
動レバー46が揺動され、ベローズ支持板45が連動し
てベローズ44が伸縮される。
【0044】ベローズ44が伸ばされると、第1室47
aおよび流出管2dを介して小室26内の空気が吸引さ
れる。この時、小室26は外気から遮断されているの
で、負圧の状態になる。そして、インクノズル2aより
インクジェットヘッド内のインクが吸い出され、インク
中の気泡やごみがインクと一緒に吸い出される。
【0045】こうしてインクノズル2aから吸い出され
たインクは、流出管2dから第1室47a内の多孔質材
49に吸収され、さらにベローズ44内へ流入する。そ
して、図10に示すように、ポンプ駆動レバー46の揺
動によりベローズ44が圧縮されると、ベローズ44内
のインクは第2室47bへ流出し、さらに廃液チューブ
51を介して廃液ケース10内に導かれ、吸収体10a
に吸収される。
【0046】パージングが行なわれた後、ステップモー
タ5が逆転されて、シャッタ駆動レバー34は若干反対
方向に揺動される。これによってシャッタ23が僅かに
下降してシャッタラバー25が前板19から離れて、ノ
ズル2aの前方に外気が流入可能な状態になる。この
時、図9に示すように、上記と同様にベローズ44が伸
ばされ、金属パイプ14bおよび流出管2dを介して小
室26内の空気が吸引される。それとともに、外気が小
室26内に流入する。こうして、小室26から流出管2
d,金属パイプ14bを介して第1室47aへ至る空気
の流れができる。インクノズル2a前の狭い小室26を
空気が流れていく際に、インクノズル面に付着したイン
ク(廃液)も空気と一緒に流れていき、流出管2d内に
導かれる。このようにして、空気流によるインクノズル
面のクリーニングが行なわれる。この時、小室26内は
負圧とならずインクジェットヘッド2からインクが吸い
出されることはない。
【0047】以上でパージングなどのプライミングシー
クエンスは完了する。通常はシャッタ23によりインク
ノズル2aの前方が覆われた状態で保持される。
【0048】印字が開始される時には、図6に示すよう
に、マグネットロータ30が前述の場合と反対方向、す
なわち反時計回りに回転され、2番車31,3番車32
が連動して回転する。そして、摩擦力により3番車32
と一体的に4番車33が回転し、これにセクター歯車3
4bが噛みあってシャッタ駆動レバー34が連動され、
シャッタホルダ24を介してシャッタ23が降下され、
インクノズル2aが外部に開放される。
【0049】図16に本発明の第2の実施例を示してい
る。第1の実施例と同一構成の箇所には同一の符号を付
し説明を省略する。これによると、凹部70aが刻設さ
れた前板70と、縦長のシャッタ23とを用いている。
シャッタ23が溝部21a,22aに沿って摺動し、シ
ャッタラバー25が凹部70aと対向する位置にあると
きは、シャッタラバー25と前板70との間に僅かな隙
間があって小室26内に外気の流入が可能な開放状態に
なる(鎖線図示の状態)。そして、この状態からシャッ
タ23が上昇してシャッタラバー25の突起部が凹部7
0aの上方に来ると、シャッタラバー25が前板70に
密着して小室26が完全に外気から遮断された密閉状態
になる。このように、シャッタ23が、シャッタラバー
25が前板70の凹部70aに対向する位置と、その上
方でシャッタラバー25が前板に密着する位置との間を
移動することにより、インクノズル2a前方の小室26
の開放状態と密閉状態とが切り換わる。この実施例で
は、凹部70が形成されているために、開放状態におけ
る小室26への外気の流入がよりスムースになる。
【0050】図17に本発明の第3の実施例を示してい
る。これによると、ヘッドブロック3の上方にダンパ室
71が設けてある。このダンパ室71は、両端にそれぞ
れ屈曲した開口部71aと連通口部71bとを有すると
ともに、1側面は開口に形成されており、可撓性フィル
ム71cにより塞がれている。そして、連通口部71b
は、インクジェットヘッド2に刻設された流入菅2cに
埋め込まれた金属パイプ14aにコネクタラバー37に
より接続されている。このダンパ室71,コネクタラバ
ー37,金属パイプ14aは機密性を保つように接合さ
れており、流入管2cはダンパ室の開口部71aにおい
てのみ外気の流通が可能になっている。
【0051】シャッタ23の上面にはダンパ弁72が固
着してあり、ダンパ室71の開口部71aと対向してい
る。従って、シャッタ23が上昇するとダンパ弁72が
開口部71aに係合して開口部71aを閉塞する。する
と、小室26は外気から遮断された密閉状態となり、パ
ージングなどの作業が行なえる。この状態からシャッタ
23を下降させると、ダンパ弁72は開口部71aから
離れ、ダンパ室71へ外気が流入する。そして、ダンパ
室71から、コネクタラバー37,金属パイプ14a,
流入管2cを介して小室26へ至る空気の流れが生じ
る。このような小室26の開放状態において、空気流に
よりインクノズル2aの前面のクリーニングが行なわれ
る。この時、小室26内は負圧にならず、インクジェッ
トヘッド2からインクが吸い出されることはない。ま
た、パージング動作において小室26内の空気が吸引さ
れる時、開口部71a内に外気が高い圧力で流入する場
合には、可撓性フィルム71cが撓むことにより圧力衝
撃が緩和される。
【0052】図18(a),(b)には、第4の実施例
を示している。これは、インクジェットヘッド2の前面
に配設したシーリングラバー18b上に、金属製などの
ノズルキャップ73が固着してある。そして、ノズルキ
ャップ73の中央部には、インクノズル2aと対向する
窓部73aが設けてあり、その前方には、図面上下方向
に摺動自在な平板状のシャッタ74が設けてある。この
シャッタ74は、窓部73aと実質的に対向する孔部7
5aを有する平板75と、平板75の内面(インクノズ
ル2aとの対向面)に、孔部75aを塞ぐように固着さ
れているシャッタラバー76とから構成されている。シ
ーリングラバー18bとノズルキャップ73は密着して
おり、ノズル面前方に形成された小室77は窓部73a
を除いて外気から遮断されている。そして図18
(a),(b)に示すように、シャッタ74がノズル面
の前方に位置する時、シャッタラバー76がノズルキャ
ップ73に密着して、小室77は完全に外気から遮断さ
れる。この状態で小室77内が負圧になると、シャッタ
ラバー76は窓部73a内に強く引き込まれて小室77
の密閉度は極めて高くなる。
【0053】このように、ヘッド2側に小室77を構成
することにより、シャッタ74の構成が極めて簡単にな
るとともに、その駆動機構についてもある程度の誤差を
許容可能になるため製造が簡単になる。
【0054】図19(a),(b)には、第5の実施例
を示している。これは、感光性ガラスをエッチングする
ことによりインクジェットヘッド78を形成したもので
ある。具体的には、図示しないインク流路や流出管2d
が形成されたヘッド本体78aのノズル面に、同じ材質
からなるノズルキャップ部78bを熱圧着により固着し
て一体化し、ヘッド本体78aとノズルキャップ部78
bとの間に小室79を形成したものである。なお、接合
面は鎖線78cにて示している。
【0055】第4の実施例と同様に、ノズルキャップ部
78bの中央にはインクノズルと対向する窓部78dが
設けてあり、その前方には、図面上下方向に摺動自在な
平板状のシャッタ74が設けてある。このシャッタ74
は孔部75aを有する平板75aと、この孔部75aを
塞ぐように固着されているシャッタラバー76から構成
されている。
【0056】この実施例によると、同材質のガラスの熱
溶着により、ヘッド本体78aとノズルキャップ部78
bとの接合が容易にできる。
【0057】本発明によると、シャッタの移動のみによ
りインクジェットヘッドのノズル面前方の小室の密閉状
態と開放状態との切り換えが可能である。小室を密閉し
た状態でポンプ7により小室内の吸気を行なうと、イン
クジェットヘッド内のインクが吸い出されるパージング
が行なわれる。そして、シャッタの移動により小室を開
放した状態で小室内の吸気を行なうと、空気流が生じイ
ンクジェットヘッドのノズル面のクリーニングが行なわ
れる。このように、シャッタの摺動によって、パージン
グおよびヘッドクリーニングが任意に行なえる。そし
て、従来のようにヘッドクリーニング用の装置を外部に
設ける必要がない。さらに、小室の密閉状態と開放状態
とを切り換えるための機構を他に設ける必要がない。
【0058】なお、パージング時のベローズ44の伸縮
回数や、小室の密閉状態と解放状態とを切り換えるタイ
ミングなどは、2番車31,3番車32,4番車33の
歯数やモータ66およびステップモータ5の駆動回路な
どにより適宜に設定される。
【0059】また、インクジェットヘッド自体にインク
供給用や、排出用の金属パイプが埋め込まれており、他
部材と連結するための構造が極めて簡単になる。すなわ
ち、後カバーやカバー固定用ねじやシールリングなどが
不要であり、小型化が可能である。そして製造工程が容
易になる。
【0060】ヘッドブロックの下方にポンプ7を設けて
いるため、構成がコンパクトにまとめられるとともに、
インクをポンプ7により吸引する際に重力を利用して効
率よく吸引することができる。
【0061】インクノズル2aの保護や乾燥防止のため
のシャッタ装置4およびシャッタ駆動装置6、パージン
グを行なうためのポンプ7および駆動力伝達装置8、イ
ンク供給や廃液回収のためのインクカートリッジ11な
どプライミングシークエンスに用いられる殆どの装置
が、ヘッドブロック3とともにキャリッジ1上に搭載さ
れコンパクトにまとめられている。従って、記録装置本
体にはポンプ駆動装置65のみを配設すればよく、構成
が簡単で小型化できる。そして、このキャリッジ1を配
置するスペース以外には殆どスペースを必要としないた
め、プロッタやハンディコピーなど様々な機器に応用す
ることができる。
【0062】また、インクの流路系は全てキャリッジ1
上に設けられているため、極めて短くすることができ
る。従って、気泡の混入する恐れが小さく、パージング
時に排出されるインクが最低限に押えられるのでインク
消費量が低減される。
【0063】シャッタ26の内面に撥水性をもたせてい
るため、インクがかかってもはじかれるため、インク汚
れが残りにくい。
【0064】
【発明の効果】本発明によると、インクジェットヘッド
のノズル面をキャッピングするためのシャッタにより空
気弁の開閉も行なえるため、空気弁開閉のための特別の
駆動手段を必要とせず、装置が簡単かつ小型化し、製造
コストが低くなる。そして、効率よくパージングおよび
ヘッドクリーニングが行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインクジェットヘッドブロックの
斜視図
【図2】ヘッドブロックの展開斜視図
【図3】インクジェットヘッドの拡大正面図
【図4】シャッタ装置の展開斜視図
【図5】シャッタ駆動装置を示す拡大側面図
【図6】シャッタ駆動装置の作動状態を説明する拡大断
面図
【図7】シャッタ駆動装置の作動状態を説明する拡大断
面図
【図8】シャッタ駆動装置の輪列部の断面図
【図9】ポンプの作動を説明する拡大断面図
【図10】ポンプおよび駆動力伝達装置の作動を説明す
る拡大断面図
【図11】連結体の拡大正面断面図
【図12】連結体の拡大側面断面図
【図13】連結体の拡大背面断面図
【図14】本発明に係るインクジェットヘッドブロック
の拡大断面図
【図15】インクジェットヘッドブロックの要部拡大断
面図
【図16】インクジェットヘッドブロックの第2の実施
例の要部拡大断面図
【図17】第3の実施例の要部拡大断面図
【図18】第4の実施例の要部拡大側面図および平面図
【図19】第5の実施例の要部拡大側面図および平面図
【符号の説明】
1 キャリッジ 2,78 インクジェットヘッド 2a インクノズル 4 シャッタ装置 23,74 シャッタ 25,76 シャッタラバー 26,77,79 小室 71 ダンパ室 72 ダンパ弁
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年3月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のノズルからインクを噴出するイン
    クジェットヘッドを搭載したキャリッジ上に設けられ、
    上記ヘッド前方において摺動可能かつ上記ノズル面前方
    に小室を形成可能なシャッタを含み、上記シャッタの摺
    動によって、上記小室が外気と遮断された密閉状態と、
    上記小室内に外気が流入可能な開放状態とが切り換わる
    シャッタ装置を有することを特徴とするインクジェット
    記録装置。
  2. 【請求項2】 上記シャッタにはシャッタラバーが設け
    られており、上記シャッタの摺動に伴なって、上記シャ
    ッタラバーが上記ノズル面に接離することにより上記密
    閉状態と上記開放状態とが切り換わることを特徴とする
    請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 上記キャリッジには上記小室と連通する
    ダンパ室が設けられ、上記ダンパ室には開口部が形成さ
    れ、かつ上記シャッタには上記開口部に対向するダンパ
    弁が一体的に設けられており、上記ダンパ弁が上記開口
    部に接離することにより上記密閉状態と上記開放状態と
    が切り換わることを特徴とする請求項1に記載のインク
    ジェット記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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