JPH0531851A - ラベル - Google Patents

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JPH0531851A
JPH0531851A JP3192152A JP19215291A JPH0531851A JP H0531851 A JPH0531851 A JP H0531851A JP 3192152 A JP3192152 A JP 3192152A JP 19215291 A JP19215291 A JP 19215291A JP H0531851 A JPH0531851 A JP H0531851A
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勝次 中原
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高温環境下での熱安定性に優れ、受容層、粘
着層の密着性に優れたラベルを提供する。 【構成】 250℃の熱収縮率が5%未満、表面濡れ指
数が55dyn/cm以上のポリフェニレンスルフィドフィル
ム表面上に、受容層、粘着層を形成せしめる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐熱性を有するラベル
に関するものである。詳しくは、熱安定性に優れたラベ
ルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にラベル基材は、従来より紙支持体
が支配的であったが、近年、紙支持体に変わりフィルム
支持体を用いたものが種々の分野で普及しつつあり、フ
ィルム特性面でも耐熱性を有する基材を用いたものが盛
んに提案されている。中でも、フィルム支持体として耐
熱性、耐薬品性、機械特性等の点で極めて優れた特性を
有するポリフェニレンスルフィドフィルムを基材とした
ラベルが注目されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ポリフ
ェニレンスルフィドフィルムを支持体としたラベルは、
例えば250℃以上の高温環境下で用いた時、熱寸法安
定性が不十分なことから被着体上で変形したり、更には
剥れ易くなるという欠点がある。また、鉄骨建材等の被
着体に張り付け、塗装後、高温焼付けを施した場合、フ
ィルム支持体の熱収縮によりラベル周囲に未塗工の部分
を生じることになり、錆を生じ易いという問題点があ
る。すなわち、熱寸法安定性に優れたラベルが得られて
いない。
【0004】本発明は、フィルム支持体と受容層及び粘
着層との密着性に優れ、しかも、熱寸法安定性に優れた
ラベルを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために次の構成から成る。すなわち、少なくとも
一表面上に受容層を有するポリフェニレンスルフィドフ
ィルムの一表面上に粘着層を設けたラベルにおいて、該
ポリフェニレンスリフィドフィルムが250℃の熱収縮
率が5%未満であり、かつ表面濡れ指数が55dyn/cm以
上であることを特徴とするラベルを要旨とするものであ
る。
【0006】本発明において、ポリフェニレンスルフィ
ドフィルム(以下、PPSフィルムと略称することがあ
る)とは、ポリ−p−フェニレンスルフィドを主成分と
する樹脂組成物の二軸配向フィルムである。該フィルム
は、X線回析法による結晶化度25%〜45%の結晶化
フィルムであることが好ましい。さらに、広角X線回析
で2θ=20〜21℃の結晶ピークについて求めた配向
度OFがEnd方向およびEdge方向で0.07〜
0.5、Trough方向で0.6〜1.0の範囲にあ
る二軸配向フィルムであることが好ましい。
【0007】ここでポリ−p−フェニレンスルフィドを
主成分とする樹脂組成物(以下、PPS系組成物と略称
することがある)とは、ポリ−p−フェニレンスルフィ
ドを70重量%以上含む組成物を言う。ポリ−p−フェ
ニレンスルフィドの含有量が70重量%未満では、組成
物としての結晶性、熱転位温度が低くなり、該組成物か
らなるフィルムの特徴である耐熱性、寸法安定性、機械
的特性等を損なう。該組成物中の残りの30重量%未満
はポリ−p−フェニレンスルフィド以外のポリマ、無機
または有機のフィラー、滑剤、着色剤、紫外線吸収剤な
どの添加物を含むことも差し支えない。該樹脂組成物の
溶融粘度は、温度300℃、せん断速度200l/sec の
もとで、500〜12000ポイズ(より好ましくは7
00〜10000ポイズ)の範囲がフィルムの成形性の
点で好ましい。該樹脂組成物の溶融粘度は、最終的に得
られるポリフェニレンスルフィドフィルムの、溶融粘度
に等しい。
【0008】本発明においてポリ−p−フェニレンスル
フィド(以下、PPSと略称することがある)とは、繰
返し単位の70モル%以上(好ましくは85モル%以
上)が構造式
【0009】
【化1】
【0010】で示される構成単位からなる重合体をい
う。係る成分が70モル%未満ではポリマの結晶性、熱
転位温度等が低くなりPPSを主成分とする樹脂組成物
からなるフィルムの特徴である耐熱性、寸法安定性、機
械的特性等を損なう。
【0011】繰り返し単位の30モル%未満、好ましく
は15モル%未満であれば共重合可能なスルフィド結合
を含有する単位が含まれていても差し支えない。
【0012】本発明の受容層とは、白色隠ペイ顔料と高
分子樹脂バインダーを主成分とする組成物からなる層で
ある。主成分とする層とは、そのものが受容層中50重
量%以上であるものを指し、適宜他の物質を添加しても
よい。本発明においては、かかる受容層を前記フィルム
支持体の少なくとも一表面上に設けるのであるがこの中
で両面に設ける場合は、以下に述べる受容層の説明は少
なくとも一方に適用されるものである。
【0013】本発明でいう高分子樹脂バインダーとは、
熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂より選択され、周知の有機
溶媒に可溶な樹脂であって、親水性基或いは親水性成分
の少ないものが受容層の耐水性、耐湿性等の点で好まし
く、具体例としては、例えばアクリル系、ビニル系、ウ
レタン系、エポキシ系、ポリエステル系、ポリプロピレ
ン系、メラミン系、カーボネート系、ブチラール系等お
よびこれらの共重合体や混合体などが挙げられる。
【0014】本発明では、受容層の耐水性、耐溶剤性、
耐熱性、耐摩耗性、機械強度等から熱硬化性樹脂の適応
が好ましく、更には周知の架橋剤の併用で架橋化の計れ
るものがより好ましい。なお、有機溶媒としては、例え
ばアルコール系、カルボン酸エステル系、ケトン系、脂
肪族炭化水素、脂環式又は芳香族炭化水素系およびこれ
らの混合系が挙げられ、塗布性等に悪影響を及ぼさない
ものの選択が好ましい。
【0015】本発明でいう白色隠ペイ顔料とは、受容層
を白色に呈する無機あるいは有機顔料であって、無機顔
料としては、例えば、炭酸亜鉛、酸化亜鉛、硫化亜鉛、
タルク、カオリン、重質・軽質あるいは合成の炭酸カル
シウム、酸化チタン、シリカ、フッ化リチウム、フッ化
カルシウム、硫酸バリウム、アルミナ、ジルコニア、リ
ン酸カルシウム、天然あるいは合成の膨潤性あるいは非
膨潤性のマイカ等が挙げられ、有機顔料としては、例え
ば、ポリスチレン、ポリメチルスチレン、ポリメトキシ
スチレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリ塩化ビニリデン、ポリメタクリレート、ポリ
メチルメタクリレート、ポリクロルアクリレート等が挙
げられ、これらの中から選ばれた少なくとも1種以上が
適用されるが、特に限定されるものではない。また顔料
は中空多孔質あるいは非中空多孔質状態であってもよ
い。さらに前記顔料は、樹脂に対する分散性を良化せし
めるため表面にグリシジル、メチロール基等の官能基を
付加させるなどの処理が施されていてもよい。
【0016】白色隠ペイ顔料の平均粒径は0.1〜25
μm、好ましくは1.0〜10μmの範囲にあるものが
取り扱い性、塗工性等の点で好ましい。また、白色隠ペ
イ顔料の受容層内での含有量は0.1〜70重量%が好
ましく、5〜50重量%がより好ましい。含有量が0.
1重量%未満では白色隠ペイ性が不十分となり、70重
量%以上では受容層とフィルム基材との密着性が低下し
易い。
【0017】本発明では、受容層の密着性、耐溶剤性、
耐熱性をより良化せしめるため、受容層に架橋結合剤を
含有させることが好ましい。
【0018】本発明でいう架橋結合剤とは、高分子樹脂
バインダーに存在する官能基、例えばヒドロキシル基、
カルボキシル基、グリシジル基、アミド基などと架橋反
応し、最終的には三次元網状構造を有する受容層とする
ための架橋剤であれば特に限定しないが代表例としては
メチロール化或いはアルキロール化した尿素系、メラミ
ン系、アクリルアミド系、ポリアミド系樹脂、およびエ
ポキシ化合物、イソシアネート化合物、アジリジン化合
物などを挙げることができる。
【0019】これらの架橋結合剤は単独、場合によって
は二種以上併用してもよい。添加する架橋結合剤の量は
架橋剤の種類によって適宜選択されるが通常は高分子樹
脂の固形分100重量部に対し0.01〜50重量部が
好ましく、0.1〜30重量部がより好ましい。また架
橋結合剤には、架橋触媒を併用するとより架橋が進むた
め更に好ましい。架橋触媒としては塩類、無機物質、有
機物質、酸物質、アルカリ物質など公知のものを用いる
ことができる。添加する架橋触媒の量は高分子樹脂の固
形分100重量部に対し0.001〜10重量部、好ま
しくは0.1〜5重量部である。架橋剤を加えた高分子
樹脂はフィルム支持体に塗布後、加熱、紫外線、電子線
などによって架橋されるが通常は加熱による方法が一般
的である。
【0020】本発明における粘着層は特に限定されない
が、(1) 天然ゴム、スチレン・ブタジェンラバー、ポリ
イソブチレン、ポリクロロプレン、ポリアクリレート系
ゴム、ポリビニールエーテル系ゴムのような高分子、
(2) ポリ塩化ビニル、塩化ビニルと酢酸ビニルの共重合
体、ポリビニルブチラール、塩化ゴム、塩酸ゴム、ポリ
アクリル酸エステル及びその共重合体のような高分子物
質と可塑剤との混合物、(3) ロジン、ロジンエステル、
クマロン樹脂、テルペン樹脂、炭化水素樹脂、油溶性フ
ェノール樹脂などの粘着付与剤、(4) 充てん剤、顔料、
老化防止剤、安定剤などの種々の添加剤、以上(1) 〜
(4) の種々の組合せやシリコーン系粘着剤をその代表例
として挙げることができる。
【0021】本発明のラベルを構成するPPSフィルム
は、その熱収縮率が長手方向及び幅方向共に250℃で
5%未満、好ましくは3%未満であることが必要であ
る。熱収縮率が5%以上になるとラベルの熱寸法安定性
が悪くなり、高温下で変形し易くなったり、被着体から
剥れ易くなるため好ましくない。特に、250℃での熱
収縮率が重要となることが多い。更に本発明では、PP
Sフィルムの表面濡れ指数が55dyn/cm以上であること
が必要である。好ましくは60dyn/cm以上である。表面
濡れ指数が55dyn/cm未満では受容層及び粘着層の密着
力が不十分で、耐熱性、耐久性のあるラベルが得にく
い。PPSフィルムの厚みは、特に限定されるものでは
ないが10〜500μmが好ましく、25〜300μm
の範囲がより好ましく基材ベースとしての実用面での取
り扱い性に優れている。また、PPSフィルムの表面粗
さや光学ヘイズ等は特に限定されるものではなく、所望
のものであってよい。
【0022】本発明のラベルを構成する受容層は、その
平滑度が2〜3000秒、好ましくは10〜1500秒
の範囲であることが望ましい。平滑度がこの範囲外で
は、例えばファブリックリボンを用いて印字した場合な
ど、インク浸透度が適合せず印字が淡くなったりインク
が受容層表面に残留し易くなるため好ましくない。ま
た、本発明では受容層のハンター白色度が40%以上、
好ましくは60%以上であることが望ましい。ハンター
白色度が40%未満では隠ペイ性が不十分となり、印刷
の解像度や鮮明さが低下したり、例えばバーコードの場
合など読み取りミスを生じ易くなるので好ましくない。
受容層の積層厚みは、特に限定されるものではないが
0.5〜50μmが好ましく、1.0〜20μmの範囲
にあるものが受容層の均一形成性、密着性等の点で望ま
しい。また、受容層には必要に応じて、本発明の効果を
損わない量で公知の添加剤、例えば消泡剤、塗布性改良
剤、増粘剤、帯電防止剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、
染料等を含有せしめてもよい。
【0023】本発明のラベルを構成する粘着層は、その
厚さに特に限定されるものではないが1.0〜100μ
m、好ましくは5.0〜50μmの範囲にあるものが均
一形成性、粘着力等の点で望ましい。また必要に応じて
粘着層側に更に離型層を設けたり、或いは粘着層側に離
型性を有する基材を重ね合わせたのち使用してもよい。
【0024】次に、本発明のラベルの製造方法について
説明する。ただし、これに限定されるものではない。
【0025】先ず、PPSフィルムは、PPS系組成物
を押出機によって口金から溶融押出し、シート状にキャ
ストし、必要に応じて周知の方法で延伸・熱処理して二
軸延伸フィルムを得る。得られた二軸延伸フィルムを製
膜工程内或いは基体フィルム単膜として巻き取った後、
更に融点以下の温度、好ましくは150〜250℃で1
秒〜60分間リラックスさせる。
【0026】次に、該フィルムの少なくとも一表面上に
受容層を設けたのち一表面上に粘着層を設ける。通常
は、一方の表面に受容層、他方の表面に粘着層を設ける
のが一般的である。受容層及び粘着層を設ける方法とし
ては、製膜工程内で所定量に調整した塗剤を塗布し、し
かる後、乾燥させる方法、或いは基体フィルム単膜とし
て巻き取った後、塗布−乾燥の工程を設ける方法等が好
ましく適用できる。塗布方法は特に限定されずグラビヤ
コート法、リバースコート法、キスコート法、ダイコー
ト法、メタリングバーコート法、ナイフコート法など公
知の方法が適用できる。また、フィルム基材には塗布す
る前に空気中或いはその他種々雰囲気中でのコロナ放電
処理など公知の表面処理を施すことによって、塗布性が
良化するのみならず、各層をより強固に基材表面上に形
成できる。尚、塗材濃度、塗膜乾燥条件は特に限定され
るものではないが、塗膜乾燥条件は基体フィルムの諸特
性に悪影響を及ぼさない範囲で行なうのが望ましい。
【0027】
【評価法】本発明の特性値は、次の測定方法、評価基準
による。
【0028】(1) 受容層の密着性 受容層/フィルム支持体の密着性は、受容層上にクロス
カット(100ケ/cm2 )をいれ、該クロスカット面に
対し45°にセロテープ:CT−24(ニチバン(株)
製)を貼り、ハンドローラを用いて約5kgの荷重で10
回往復して圧着させ、セロテープを手で180°方向に
強制剥離し、受容層の剥離度合を観察し評価した。判定
基準は、○:非常に良好(剥離なし)、△:やや劣る
(剥離面積20%未満)、×:不良(剥離面積20%以
上)とした。
【0029】(2) 平滑度 王研式透気度平滑試験機“型式KB15”(旭精工
(株))により測定し、平滑度を求めた。
【0030】(3) ハンター白色度 コルモーゲン社製“マクベス”2000を用いてL、
a、bを測定し、ハンター白色度(W)を次式により算
出した(550nmで測定)。 W=100[(100−L)2 +a2 +b2 1/2
【0031】(4) 熱収縮率 フィルムは長手方向又は幅方向に幅10mm長さ300mm
に切り、200mm間隔にマーキングし支持板に一定張力
(5g)下で固定した後、マーキング間隔の原長a(m
m)を測定する。次に、3gのクリップを用いて荷重を
かけ250℃の熱風オーブン中で回転させながら10分
間処理し、原長測定と同様にしてマーキング間隔b(m
m)を測定する。下記の式により熱収縮率を求め、5本
の平均値を用いる。 熱収縮率(%)=(a−b)/a
【0032】(5) 記録性 日本電気(株)製シリアルプリンター“PC−PR20
1U”を用い、文字パターンをファブリックリボン“O
AR−NF−2”(パイロット(株)製)で印刷し、印
字品質、インク吸収性を評価し、記録性を以下の如く判
定した。尚、印字品質は肉眼観察にて評価し、インク吸
収性は印刷直後、文字パターンを指で5回往復してこす
り、インクによる受容層の汚れ度合より評価した。 ○:印字品質、インク吸収性が共に良好 △:印字品質、インク吸収性がやや劣る ×:印字品質、インク吸収性が共に不良
【0033】(6) 熱安定性 ラベルを脱脂した清浄なSUS304板の表面に貼り付
け、荷重2kgのハンドローラで1往復して圧着させたの
ち、250℃で60分間熱処理し、ラベルの外観変化を
観察し次の如く判定した。 ○:外観上変化がない △:収縮変形が若干みられる ×:収縮変形が著しい
【0034】(7) 表面濡れ指数 JIS−K−6768に基づいて測定し、濡れ指数を求
めた。
【0035】
【発明の効果】本発明は、特定の特性を有するPPSフ
ィルム表面上に、受容層、粘着層を形成させたので、次
の様な優れた効果を得ることができた。
【0036】(1) ラベルは、熱寸法安定性に優れている
ので高温環境下でも十分な耐久性を保持している。 (2) ラベルは、受容層及び粘着層の密着性に優れている
ので取り扱い性が良い。 (3) ラベルの受容層は、熱転写インクリボン、ファブリ
ックリボン、電子写真用トナー、油性インク等の各種イ
ンクによる印刷適性に優れている。
【0037】
【発明品の用途】本発明のラベルの用途は、特に限定さ
れないが、名前、値段、品質等の表示ラベル、種々のス
テッカー、封缶用、表面保護用、紙やフィルムの断ぎ用
等の広範囲に適応できる。中でも、特に高温領域での製
品の製造工程や品質管理等に適用されるバーコードラベ
ル、表示ラベル等に有用である。
【0038】
【実施例】本発明を以下の実施例、比較例を用いて説明
するが、本発明は、これらに限定されるものではない。
【0039】実施例1 厚さ38μm、250℃の熱収縮率が長手方向/幅方向
=13/11(%)のPPSフィルムを220℃で10
分間アニール処理したのち、該フィルムの両面にコロナ
放電処理を施こした。かくして得られたフィルムの熱収
縮率は長手方向/幅方向=2.3/1.9(%)、表面
濡れ指数が68dyn/cmであった。
【0040】次に、トルエン/酢酸エチル(混合比;
1:1)を希釈溶媒とし、これに熱架橋型アクリル樹脂
“コータックス”LH−613(東レ(株)製)と白色
隠ペイ顔料として平均粒径1.0μmの酸化チタンを固
形分当り40重量%添加した濃度25重量%の均一分散
化塗材を前記フィルムの一表面上にグラビヤコート方式
で塗布し、塗布層を120℃で1分間乾燥させ、厚さ
3.0μmの受容層を設けた。更に、受容層の逆面にト
ルエンを希釈溶媒とした濃度30重量%のシリコーン粘
着剤“SH4570”(トーレ・ダウコーニング(株)
製)をグラビヤコート方式で塗布し、塗布層を130℃
で1分間乾燥させ、厚さ20μmの粘着層を設け、市販
の離型フィルムと重ね合せラベルを得た。ラベルの特性
は表1に示したとおりであり記録性、熱安定性に優れて
いるものであった。
【0041】比較例1,2 実施例1に基づき、厚さ38μmで熱収縮率が長手方向
/幅方向=13/11(%)のPPSフィルム(比較例
1)、及びアニール処理条件を変えて得た熱収縮率が長
手方向/幅方向=7.9/6.5(%)のPPSフィル
ム(比較例2)を用いた他は、同一手法によってラベル
を得た。ラベル特性は表1に示したとおりであり熱安定
性不足であった。
【0042】比較例3,4 実施例1に基づき、実施例1と同一PPSフィルムにお
いて、コロナ処理強度の変更で表面濡れ指数を変え、以
下、実施例1と同一手法でラベルを作製した。ラベル特
性は表1に示したように受容層の密着不足であり、耐久
性に不安のあることが判る。
【0043】実施例2 実施例1と同じPPSフィルムを使用し、実施例1と同
じ高分子樹脂バインダーに白色隠ペイ顔料として平均粒
径0.5μmの酸化チタンを固形分当り30重量%及び
平均粒径4.0μmの多孔性非晶シリカを固形分当り1
0重量%添加された濃度30重量%の均一分散化塗材を
用い、以下、実施例1と同様にラベルを得た。ラベル特
性は表1に示したように各特性が共に優れているもので
あった。
【0044】
【表1】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一表面上に受容層を有するポ
    リフェニレンスルフィドフィルムの一表面上に粘着層を
    設けたラベルにおいて、該ポリフェニレンスルフィドフ
    ィルムが250℃の熱収縮率が5%未満であり、かつ表
    面濡れ指数が55dyn/cm以上であることを特徴とするラ
    ベル。
  2. 【請求項2】 受容層の平滑度が2〜3000秒である
    ことを特徴とする請求項1記載のラベル。
  3. 【請求項3】 受容層のハンター白色度が40%以上で
    あることを特徴とする請求項1または2記載のラベル。
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